JP7841323B2 - レーザ溶接用治具 - Google Patents

レーザ溶接用治具

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Description

本発明は、レーザ溶接用治具に関する。
例えば、特許文献1には、複数の電池セルを配列させて構成した組電池と熱媒体との熱交換により熱媒体を蒸発させることによって、組電池を冷却する蒸発器が記載されている。特許文献1に記載の蒸発器は、切削加工が施された一対の金属板において、周縁部分と、隣り合った蒸発流路を隔てる複数の隔壁とが、互いに接合されることによって一体に構成されている。また、一対の金属板の接合は、レーザ溶接であってもよい旨が記載されている。
特開2020-184429号
複数の金属板(特許文献1においては第1プレート部材と第2プレート部材)を重ね合わせてレーザ溶接する場合、複数の金属板の間に隙間が発生することを防止するために、複数の金属板を治具にて固定する必要がある。そして、対向する面積が大きい複数の金属板を溶接する場合のように、溶接箇所を複数に分け、溶接箇所ごとに溶接工程を分けて行う場合には、複数の金属板にて一つの製品を製造するにあたっても固定治具の交換作業が必要になる。また、対向する面積が大きい複数の金属板である場合には、固定治具の重量も重いので作業者の負荷が高いとともに交換作業に時間がかかってしまう。
本発明は、対向する面積が大きい複数の金属板であっても容易にレーザ溶接を行うことができるレーザ溶接用治具等を提供することを目的とする。
かかる目的のもと完成させた本発明は、レーザ光を照射するレーザヘッドを保持する第1台と、前記レーザヘッドから照射された前記レーザ光が照射される板状の被照射部材に接触して当該被照射部材の板面に沿って転がる回転体を支持するとともに、当該レーザ光を透過する第2台と、前記第1台と前記第2台との間に配置されて、当該第1台と当該第2台とに対して当該第1台と当該第2台とが離れる方向の力を付与する付与部と、前記付与部により付与された力を受けて前記第2台が前記第1台に対して前記方向へ移動するのを支持する支持部と、を備えるレーザ溶接用治具である。
ここで、前記付与部は、素線が、前記レーザヘッドから照射された前記レーザ光の周囲に螺旋状に巻かれたコイルバネであっても良い。
また、前記支持部は、前記コイルバネによる振動を減衰するショックアブソーバを有しても良い。
また、前記支持部は、前記コイルバネによる振動を減衰するショックアブソーバと、当該ショックアブソーバの周囲に螺旋状に巻かれたバネと、を有しても良い。
また、前記付与部及び前記支持部は、エアシリンダにて構成されていても良い。
また、前記支持部は、前記第1台が前記第2台に対して、前記回転体が転がる方向に移動することを規制しても良い。
本発明によれば、対向する面積が大きい複数の金属板であっても容易にレーザ溶接を行うことができる。
第1実施形態に係る冷却装置の外観の一例を示す図である。 第1実施形態に係る冷却装置を構成する部品を分解した図の一例である。 図1のIII-III部の断面の一例を示す図である。 冷却装置を上方から見た図の一例である。 流路形成部材を下方から見た図の一例である。 第2部材及び流路形成部材を上方から見た図の一例である。 レーザ溶接を施す方法の一例を示す図である。 レーザ溶接用治具の概略構成の一例を示す図である。 レーザ溶接用治具の断面の一例を示す図である。 第2実施形態に係るレーザ溶接用治具の断面の一例を示す図である。 第3実施形態に係るレーザ溶接用治具の断面の一例を示す図である。 第4実施形態に係るレーザ溶接用治具の概略構成の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る冷却装置1の外観の一例を示す図である。
図2は、第1実施形態に係る冷却装置1を構成する部品を分解した図の一例である。
図3は、図1のIII-III部の断面の一例を示す図である。
第1実施形態に係る冷却装置1は、薄板状である第1部材10と、第1部材10と対向するように配置された薄板状の第2部材20とを備える。また、冷却装置1は、第1部材10と第2部材20との間の隙間Sに配置され、第1部材10及び第2部材20とともに隙間Sに吸入された冷却液の流路を形成する流路形成部材30を備える。また、冷却装置1は、第1部材10と第2部材20とで挟み込まれることで保持されて、第1部材10と第2部材20との間の隙間Sに冷却液を吸入する吸入ジョイント40と、隙間Sから冷却液を排出する排出ジョイント50とを備える。
冷却装置1は、外形が偏平状かつ直方体状である。以下では、第1部材10、第2部材20及び流路形成部材30が積層される方向を、「上下方向」と称する場合がある。また、直方体状の冷却装置1における、上下方向に直交する矩形の長手方向を「第1方向」、矩形の短手方向を「第2方向」と称する場合がある。また、吸入ジョイント40から排出ジョイント50の方へ向かう流路において、吸入ジョイント40側を「上流側」、排出ジョイント50側を「下流側」と称する場合がある。
冷却装置1においては、図1に示すように、第1部材10の上方に、この冷却装置1により冷却される被冷却物が載せられる。被冷却物は、複数の直方体状の単電池101からなる組電池100であることを例示することができる。
(第1部材10)
第1部材10は、第1方向の一方(図3においては左側(以下、「第1側」と称する場合がある。))の端部における第2方向の中央部に板面から円柱状に上側に突出した第1突出部11を有している。第1突出部11における中央部には、円柱状の第1貫通孔111が形成されている。また、第1部材10は、第1方向の他方(図3においては右側(以下、「第2側」と称する場合がある。))の端部における第2方向の中央部に板面から円柱状に上側に突出した第2突出部12を有している。第2突出部12における中央部には、円柱状の第2貫通孔121が形成されている。
(第2部材20)
第2部材20は、第1方向の第1側の端部における第2方向の中央部に板面から円柱状に下側に突出した第1突出部21を有している。また、第2部材20は、第1方向の第2側の端部における第2方向の中央部に板面から円柱状に下側に突出した第2突出部22を有している。
第1部材10と第2部材20とは、第1貫通孔111及び第2貫通孔121が形成されている以外は同形状の部材であり、上下方向に直交する面に対して対称となるように配置されている。それゆえ、第1突出部11と第1突出部21、及び、第2突出部12と第2突出部22が対向する。
(流路形成部材30)
流路形成部材30は、薄板状の部材であり、貫通することにより冷却液の流路となる切り欠き31が形成されている。
切り欠き31は、3列の組電池100のそれぞれの列の下方に、第2方向の一方(図4においては上側(以下、「第3側」と称する場合がある。))の端部から第2方向の他方(図4においては下側(以下、「第4側」と称する場合がある。))の端部へ第2方向に平行に向かう部位と、第2方向の第4側の端部にて180度折り返す部位と、第2方向に平行に第4側の端部から第3側の端部に向かう部位とを有するU字状の切り欠きであるU字状路33を備えている。
また、切り欠き31は、第1方向の第1側の端部に形成されたU字状路33aにおける下流側の端部と、第1方向の中央に形成されたU字状路33bにおける上流側の端部とを接続する円弧状の第1接続路34aを備えている。また、切り欠き31は、第1方向の中央に形成されたU字状路33bにおける下流側の端部と、第1方向の第2側の端部に形成されたU字状路33cにおける上流側の端部とを接続する円弧状の第2接続路34bを備えている。
また、切り欠き31は、第1方向の第1側の端部における第1突出部11と第1突出部21とが対向する部位から第1方向の第1側の端部に形成されたU字状路33aにおける上流側の端部までを接続する導入路35を備えている。導入路35は、第1方向の第1側の端部における第1突出部11と第1突出部21とが対向する部位から、第1方向及び第2方向に傾斜する方向に延びている。
また、切り欠き31は、第1方向の第2側の端部に形成されたU字状路33cにおける下流側の端部から、第1方向の第2側の端部における第2突出部12と第2突出部22とが対向する部位までを接続する導出路36を備えている。導出路36は、第1方向の第2側の端部に形成されたU字状路33cにおける下流側の端部から180度折り返す円弧状部36aと、第2方向に平行に第3側の端部から第4側の端部に向かう平行部36bとを有し、平行部36bにおける第4側の端部と第1方向の第2側の端部における第2突出部12と第2突出部22とが対向する部位までを接続する傾斜部36cとを有する。
(吸入ジョイント40)
吸入ジョイント40は、筒状の第1筒状部41と、第1筒状部41の下方に設けられた筒状の第2筒状部42と、を有する。
第1筒状部41及び第2筒状部42は円筒状であり、内径は同じである。第2筒状部42の外径は、第1筒状部41の外径よりも大きい。
第1筒状部41には、外周面から凹んだ凹部411が全周に亘って形成されている。凹部411にはOリング45が嵌め込まれている。
第2筒状部42における上下方向の中央部には、内部と外部とを連通するように上下方向に交差する方向に貫通する連通孔421が形成されている。連通孔421は、周方向の半分の領域に亘って形成されていることを例示することができる。
吸入ジョイント40は、図3に示すように、第2筒状部42が、第1部材10の第1突出部11と、第2部材20の第1突出部21と、流路形成部材30の切り欠き31と、にて形成される空間内に収容され、第1筒状部41が第1部材10の第1貫通孔111から外部に突出するように配置される。つまり、吸入ジョイント40は、第2筒状部42が上下方向に移動しないように、第1部材10及び第2部材20に保持される。第2筒状部42に形成された連通孔421は、切り欠き31が向かう方向を向くように配置されることを例示することができる。
(排出ジョイント50)
排出ジョイント50は、吸入ジョイント40と同じ形状であるので詳細な説明は省略するが、排出ジョイント50は、第1筒状部41、第2筒状部42にそれぞれ相当する、第1筒状部51、第2筒状部52を有している。
第1筒状部51には、外周面から凹んだ凹部511が全周に亘って形成されている。凹部511にはOリング45が嵌め込まれている。
第2筒状部52には、連通孔421に相当する連通孔521が形成されている。
排出ジョイント50は、吸入ジョイント40と同様に、第1部材10及び第2部材20に保持される。つまり、排出ジョイント50は、図3に示すように、第2筒状部52が、第1部材10の第2突出部12と、第2部材20の第2突出部22と、流路形成部材30の切り欠き31と、にて形成される空間内に収容され、第1筒状部51が第1部材10の第2貫通孔121から外部に突出するように配置される。
なお、第1部材10の第1突出部11,第2突出部12と、第2部材20の第1突出部21,第2突出部22と、流路形成部材30の切り欠き31とで形成される空間内に吸入ジョイント40の第2筒状部42,排出ジョイント50の第2筒状部52を収容可能であるとともに、切り欠き31に冷却液を流通可能であるのであれば、第1部材10と第2部材20とは同じ形状でなくても良い。
また、冷却装置1においては、第1部材10から上方に吸入ジョイント40及び排出ジョイント50が突出して、冷却装置1の上方から冷却液を吸入し、冷却装置1の上方に冷却液を排出しているが、特にかかる態様に限定されない。例えば、第2部材20に貫通孔を形成して第2部材20から下方に吸入ジョイント40及び排出ジョイント50を突出させ、冷却装置1の下方から冷却液を吸入し、冷却装置1の下方に冷却液を排出しても良い。また、冷却液を吸入する方向と冷却液を排出する方向とが逆方向であっても良い。例えば、第1部材10から上方に吸入ジョイント40を突出させるとともに第2部材20から下方に排出ジョイント50を突出させ、冷却装置1の上方から冷却液を吸入し、冷却装置1の下方に冷却液を排出しても良い。
図4は、冷却装置1を上方から見た図の一例である。
以上のように構成された、第1部材10、第2部材20及び流路形成部材30は、レーザ溶接にて接合されている。レーザ溶接を施す部位は、第1部材10、第2部材20及び流路形成部材30の外周部であり、太線L1がレーザ光Lを照射する部位である。また、流路形成部材30に切り欠き31が形成された領域(図4に斜線を引いた領域)である第1領域R1の周囲を、第1部材10、第2部材20及び流路形成部材30をレーザ溶接にて接合する。第1領域R1の周囲の太線L2がレーザ光Lを照射する部位である。
第1領域R1は、切り欠き31が形成された領域と、第1接続路34aと第2接続路34bとの接線であって導入路35における第2方向の第3側の端部と導出路36における第2方向の第3側の端部とを結ぶ第1方向に平行な第3側線T3と、3つのU字状路33における第4側の端部を結ぶ接線を導出路36の傾斜部36cにおける第2方向の第4側の端部まで延ばした第1方向に平行な第4側線T4と、にて囲まれた領域である。
また、第1部材10と流路形成部材30、及び、第2部材20と流路形成部材30を、接着剤にて接着する。接着する部位は、第1領域R1内における、隣り合う切り欠き31間である。
なお、第1部材10と流路形成部材30、及び、第2部材20と流路形成部材30の両方を接着するのではなく、いずれか一方のみを接着しても良い。例えば、最も下方に配置された第2部材20と流路形成部材30とを接着し、上方に組電池100が配置された第1部材10と流路形成部材30とは接着しないようにしても良い。
また、接着剤にて接着する代わりに、粘着剤にて粘着しても良い。
(冷却装置1の製造方法)
次に、冷却装置1の製造方法について説明する。
先ず、第1部材10、第2部材20及び流路形成部材30それぞれを、例えばプレス加工にて製造する。また、吸入ジョイント40及び排出ジョイント50それぞれを、例えば金型鋳造及び切削加工にて製造する。
第1部材10、第2部材20及び流路形成部材30を製造した後、第1部材10、第2部材20及び流路形成部材30を接合する。
先ず、第2部材20の下面形状に沿う上面を有する溶接台155(図9参照)の上に第2部材20を載せ、第2部材20の上に流路形成部材30を載せて、第2部材20と流路形成部材30とを接触させる。流路形成部材30を載せる際には、切り欠き31が形成された領域を含む第1領域R1内における、隣り合う切り欠き31間に接着剤を塗っておく。
図5は、流路形成部材30を下方から見た図の一例である。
流路形成部材30に形成された切り欠き31は、3つのU字状路33、第1接続路34a、第2接続路34b、円弧状部36a、平行部36bを有しており、第2方向の第3側の端部から第4側の端部へと第2方向に平行に向かう部位と、第2方向の第4側の端部から第3側の端部へと第2方向に平行に向かう部位とが交互に繰り返すように折り返す部位を有している。言い換えれば、切り欠き31は、Uターンを繰り返している。本実施形態においては、流路形成部材30の下面(第2部材20に対向する面)の第1領域R1内における、隣り合う切り欠き31間に接着剤を塗る。例えば、図5に示すように、Uターンしている切り欠き31におけるU字の側辺間に接着剤を塗る。
そして、接着剤が塗られた流路形成部材30を、接着剤が塗られた面が第2部材20に対向するように下向きにして、第2部材20の上に載せる。そして、接着剤が固まるまで待機する。接着剤が固まると、第2部材20と流路形成部材30とが接着される。
図6は、第2部材20及び流路形成部材30を上方から見た図の一例である。
次に、第2部材20の第1突出部21(図2参照)に吸入ジョイント40の第2筒状部42を載せるとともに、第2部材20の第2突出部22(図2参照)に排出ジョイント50の第2筒状部52を載せる。また、流路形成部材30の上面(第1部材10に対向する面)の第1領域R1内における、隣り合う切り欠き31間に接着剤を塗る。例えば、図6に示すように、Uターンしている切り欠き31におけるU字の側辺間に接着剤を塗る。
流路形成部材30の上面に接着剤を塗った後に、流路形成部材30の上に第1部材10を載せる。その際、吸入ジョイント40の第1筒状部41を、第1部材10の第1貫通孔111に通すとともに、排出ジョイント50の第1筒状部51を、第1部材10の第2貫通孔121に通す。そして、接着剤が固まるまで待機する。接着剤が固まると、第1部材10と流路形成部材30とが接着される。
その後、レーザ溶接を施す。
図7は、レーザ溶接を施す方法の一例を示す図である。なお、図7においては、後述するレーザ溶接用治具200を省略して示している。
第1部材10、流路形成部材30及び第2部材20の重ね合わせ部位における第1部材10に向けてレーザ光Lを照射し、レーザヘッド151を、第1部材10の外周部の形状に沿って移動させてレーザ光Lを連続的に照射することで、第1部材10と流路形成部材30と第2部材20とを接合する。図4の太線L1が、レーザ溶接が施された部位である。
また、流路形成部材30の第1領域R1の周囲における第1部材10に向けてレーザ光Lを照射し、レーザヘッド151を、第1領域R1の周囲に沿って移動させてレーザ光Lを連続的に照射することで、第1部材10と流路形成部材30と第2部材20とを接合する。図4の太線L2が、レーザ溶接が施された部位である。
なお、第1部材10と流路形成部材30と第2部材20とを接合する際には、第2部材20に向けてレーザ光Lを照射しても良い。また、第1部材10と流路形成部材30と第2部材20とを同時に接合するのではなく、第1部材10に向けてレーザ光Lを照射することで第1部材10と流路形成部材30とを接合するとともに、第2部材20に向けてレーザ光Lを照射することで第2部材20と流路形成部材30とを接合しても良い。
また、吸入ジョイント40の第2筒状部42と第1部材10との重ね合わせ部位における第1部材10に向けて、レーザ装置150のレーザヘッド151からレーザ光Lを照射し、レーザヘッド151を、第1貫通孔111の周囲に移動させることで、第1貫通孔111の周囲にレーザ光Lを連続的に照射する。これにより、第1部材10と吸入ジョイント40とがレーザ溶接にて接合される。
同様に、排出ジョイント50の第2筒状部52と第1部材10との重ね合わせ部位における第1部材10に向けて、レーザ光Lを照射し、レーザヘッド151を、第2貫通孔121の周囲に移動させることで、第2貫通孔121の周囲にレーザ光Lを連続的に照射する。これにより、第1部材10と排出ジョイント50とがレーザ溶接にて接合される。
(レーザ溶接用治具)
次に、レーザ溶接を施す際に用いるレーザ溶接用治具200について説明する。
図8は、レーザ溶接用治具200の概略構成の一例を示す図である。
図9は、レーザ溶接用治具200の断面の一例を示す図である。
レーザ溶接用治具200は、レーザ光Lを照射するレーザヘッド151を保持する第1台210と、レーザ光Lが照射される被照射部材の一例としての第1部材10に接触して第1部材10の板面に沿って転がる回転体230を保持するとともに、レーザ光Lを透過する第2台220とを備える。また、レーザ溶接用治具200は、第1台210と第2台220との間に配置されて、第1台210と第2台220とに対して第1台210と第2台220とが離れる方向の力を付与する付与部の一例としてのコイルバネ240を備える。また、レーザ溶接用治具200は、コイルバネ240により付与された力を受けて第2台220が第1台210に対して離れる方向へ移動するのを支持する支持部250を備える。
第1台210は、四角形の板状の部材であり、上面にレーザヘッド151が固定されている。第1台210の中央部には、レーザヘッド151から照射されたレーザ光Lを透過するための円柱状の中央孔211が形成されている。また、第1台210には、中央孔211の周囲であって4つの角部それぞれに、支持部250の後述する軸受け252が装着される円柱状の周囲孔212が形成されている。
第2台220は、四角形の板状の部材である。第2台220の中央部には、レーザヘッド151から照射されたレーザ光Lを透過するための円柱状の中央孔221が形成されている。また、第2台220には、中央孔221の周囲であって4つの角部それぞれに、支持部250の後述する支持軸251が固定される円柱状の周囲孔222が形成されている。また、第2台220の4つの角部それぞれの下面には、回転体230が固定されている。
回転体230は、転動することが可能な車輪231と、車輪231を旋回させることが可能な旋回部232と、車輪231及び旋回部232の駆動を規制する規制部(不図示)等から構成されるキャスターであることを例示することができる。回転体230を第2台220に取り付ける態様は特に限定されない。回転体230は、例えば、ボルトやビス等の締付部材にて第2台220に固定されていることを例示することができる。なお、回転体230は、後述する支持軸251に固定されていても良い。
支持部250は、第2台220に固定された円柱状又は円筒状の支持軸251と、第1台210に固定されて支持軸251を上下方向に摺動可能に支持する軸受け252とを有している。
支持軸251を第2台220に固定する態様は特に限定されない。支持軸251は、例えば、第2台220に形成された周囲孔222に圧入されていることを例示することができる。あるいは、支持軸251は、ボルトやビス等の締付部材にて第2台220に固定されていても良い。
軸受け252は、円筒状の円筒状部253と、円筒状部253の上部に設けられて、円筒状部253の外周面から外側に突出したフランジ254とを有している。円筒状部253の外径は、第1台210の周囲孔212の内径よりも小さく、フランジ254の外径は、第1台210の周囲孔212の内径よりも大きい。軸受け252は、円筒状部253が第1台210の周囲孔212の内側に位置し、フランジ254が第1台210の周囲孔212における周囲の上面に載るように、第1台210の周囲孔212に嵌め込まれる。
軸受け252の内径は支持軸251の外径よりも大きく設定されており、支持軸251は、軸受け252の内側に嵌め込まれている。そして、支持軸251は、軸受け252の内側を摺動する。
このように構成された支持部250は、第1台210及び第2台220の4つの角部それぞれに設けられて、第1台210と第2台220とが相対的に、上下方向に移動することを許容しつつ、上下方向に直交する方向に移動することを規制する。
コイルバネ240は、素線が、レーザヘッド151から照射されたレーザ光Lの周囲に螺旋状に巻かれたバネである。コイルバネ240は、上端が第1台210に支持され、下端が第2台220に支持されて、第1台210と第2台220との間の上下方向の距離が離れる方向の力を付与する、圧縮コイルバネであることを例示することができる。コイルバネ240の内径は、第1台210の中央孔211や第2台220の中央孔221の径よりも大きく、コイルバネ240の外径は、コイルバネ240が4つの支持軸251の内側に配置されるように設定されている。
以上のように構成されたレーザ溶接用治具200においては、第1台210の上面に固定されたレーザヘッド151から照射されたレーザ光Lを、第1台210の中央孔211及び第2台220の中央孔221を通して、第1部材10に照射可能にする。そして、レーザ溶接用治具200は、レーザヘッド151が上下方向に直交する面(第1方向及び第2方向に平行な面)上を移動するのに伴って、回転体230の車輪231が第1部材10の上面の上を転がりながら移動することで、レーザヘッド151とともに移動する。そして、第1部材10にレーザ光Lが照射されることに起因して、例えば第1部材10に反りが発生し、第1部材10と流路形成部材30との間に隙間が生じたとしても、コイルバネ240の力により、第1部材10が回転体230から力を受け、流路形成部材30の方へ変形させられる。その結果、第1部材10と流路形成部材30との間に隙間が生じ難くなり、第1部材10、流路形成部材30及び第2部材20が接合され易くなる。
あるいは、第1部材10にレーザ光Lが照射されることに起因して、例えば第1部材10及び流路形成部材30に反りが発生し、第1部材10と流路形成部材30との間や流路形成部材30と第2部材20との間に隙間が生じたとしても、コイルバネ240の力により、第1部材10が回転体230から力を受け、流路形成部材30の方へ変形させられ、流路形成部材30が第2部材20の方へ変形させられる。その結果、第1部材10と流路形成部材30との間や流路形成部材30と第2部材20との間に隙間が生じ難くなり、第1部材10、流路形成部材30及び第2部材20が接合され易くなる。
このように、レーザ溶接用治具200によれば、第1部材10や流路形成部材30に反りが発生したとしても、第1部材10と流路形成部材30との間や流路形成部材30と第2部材20との間に隙間が生じ難い。それゆえ、重ね合わされた、第1部材10、流路形成部材30及び第2部材20をレーザ溶接する際に、第1部材10と流路形成部材30との間や流路形成部材30と第2部材20との間に隙間が発生することを防止するために、第1部材10、流路形成部材30及び第2部材20におけるレーザ照射部近傍を治具にて固定する必要がない。その結果、このように、治具を取り付けたり外したりする必要がないので、作業者の負荷を低くすることができるとともに溶接工程の時間も短くすることができる。従って、第1部材10、第2部材20及び流路形成部材30が、対向する面積が大きい金属板であっても容易にレーザ溶接を行うことができる。
なお、レーザ溶接用治具200は、図4の太線L1の部位を溶接する際に、第1部材10の上を回転体230の車輪231が通るように、車輪231等のレーザ溶接用治具200を構成する部品の大きさや位置が設定されている。また、レーザ溶接用治具200は、図4の太線L2の部位を溶接する際に、回転体230の車輪231が流路形成部材30の切り欠き31の上方を通らないように、車輪231等のレーザ溶接用治具200を構成する部品の大きさや位置が設定されている。言い換えれば、第1領域R1の周囲をレーザ溶接にて接合する際に、回転体230の車輪231が流路形成部材30の切り欠き31の上方を通らないように、レーザ光Lの照射部位が設定されている(太線L2の位置が設定されている)。
<第2実施形態>
図10は、第2実施形態に係るレーザ溶接用治具300の断面の一例を示す図である。
第2実施形態に係るレーザ溶接用治具300は、第1実施形態に係るレーザ溶接用治具200に対して、支持部250に相当する支持部350が異なる。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。第1実施形態と第2実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
第2実施形態に係る支持部350は、コイルバネ240による振動を減衰するショックアブソーバを有する。より具体的には、支持部350は、オイルが充填されたシリンダ351と、シリンダ351内に挿入され、シリンダ351内の空間を区画するピストン352とを有する。また、支持部350は、ピストン352を保持するピストンロッド353と、オイルの移動を許容するピストン352に形成された貫通孔の開口部を開閉可能なバルブ354を有する。
シリンダ351は、下端部が第2台220に固定されている。シリンダ351を第2台220に固定する態様は特に限定されず、例えば、ボルトやビス等の締付部材にて固定されていても良いし、第2台220に形成された周囲孔222に圧入されていても良い。あるいは、シリンダ351は、第2台220に溶接にて接合されていても良い。
ピストンロッド353は、上端部が第1台210に固定されている。ピストンロッド353を第1台210に固定する態様は特に限定されない。例えば、図10に示すように、ピストンロッド353の上端部にネジを形成するとともに上端部を第1台210の周囲孔212を通して第1台210の上面から突出させ、ナットにて締め付けることで、ピストンロッド353を第1台210に固定することを例示することができる。あるいは、ピストンロッドは、第1台210の周囲孔212に圧入されていても良いし、第1台210に溶接にて接合されていても良い。
ピストン352は、ナットにてピストンロッド353の下端部に固定されている。
バルブ354は、ピストン352に形成された複数の貫通孔の内の第1貫通孔における上側の端部を塞ぐ上側バルブ354aと、ピストン352に形成された複数の貫通孔の内の第2貫通孔における下側の端部を塞ぐ下側バルブ354bとを有する。
以上のように構成された支持部350においては、第1台210と第2台220との間の距離が大きくなる伸長行程においては、ピストン352の上方にあるオイルがピストン352に形成された貫通孔を通り、下側バルブ354bを変形させてピストン352の下方に移動する。これにより、減衰力が生じる。他方、第1台210と第2台220との間の距離が小さくなる圧縮行程においては、ピストン352の下方にあるオイルがピストン352に形成された貫通孔を通り、上側バルブ354aを変形させてピストン352の上方に移動する。これにより、減衰力が生じる。
それゆえ、支持部350を有するレーザ溶接用治具300においては、支持部350が、コイルバネ240の力により第1台210と第2台220との間の距離が急激に変化することを抑制するとともに、コイルバネ240による振動を減衰するので、溶接品質を安定させることができる。また、レーザ溶接用治具300によれば、レーザ溶接用治具200と同様に、作業者の負荷を低くすることができるとともに溶接工程の時間も短くすることができる。その結果、第1部材10、第2部材20及び流路形成部材30が、対向する面積が大きい金属板であっても容易にレーザ溶接を行うことができる。
<第3実施形態>
図11は、第3実施形態に係るレーザ溶接用治具400の断面の一例を示す図である。
第3実施形態に係るレーザ溶接用治具400は、第2実施形態に係るレーザ溶接用治具300に対して、支持部350に相当する支持部450が異なる。以下、第2実施形態と異なる点について説明する。第2実施形態と第3実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
第3実施形態に係る支持部450は、第2実施形態に係る支持部350を有するとともに、支持部350の周囲にコイルバネ455を備えている。
より具体的には、支持部450は、シリンダ351の外側に固定された、コイルバネ455の下端部を支持するバネシート456を有している。コイルバネ455は、下端部がバネシート456に支持され、上端部が第1台210の下面に支持されて、第1台210と第2台220とが離れる方向の力を付与する、圧縮コイルバネである。
以上のように構成された支持部450においては、コイルバネ455が第1台210と第2台220とが離れる方向の力を付与する。それゆえ、第3実施形態に係るレーザ溶接用治具400によれば、第1実施形態に係るレーザ溶接用治具200よりも、第1台210と第2台220とが離れる方向に作用する力を大きくすることができる。その結果、第1部材10と流路形成部材30との間や流路形成部材30と第2部材20との間に隙間が生じ難くなり、第1部材10、流路形成部材30及び第2部材20が接合され易くなる。加えて、レーザ溶接用治具400によれば、レーザ溶接用治具300と同様に、支持部350が、コイルバネ240及びコイルバネ455の力により第1台210と第2台220との間の距離が急激に変化することを抑制するとともに、コイルバネ240及びコイルバネ455による振動を減衰するので、溶接品質を安定させることができる。また、レーザ溶接用治具400によれば、レーザ溶接用治具200と同様に、作業者の負荷を低くすることができるとともに溶接工程の時間も短くすることができる。その結果、第1部材10、第2部材20及び流路形成部材30が、対向する面積が大きい金属板であっても容易にレーザ溶接を行うことができる。
なお、支持部450が第1台210と第2台220とが離れる方向の力を付与するコイルバネ455を有するので、レーザ溶接用治具400は、レーザヘッド151から照射されたレーザ光Lの周囲に螺旋状に巻かれたコイルバネ240を有していなくても良い。
<第4実施形態>
図12は、第4実施形態に係るレーザ溶接用治具500の概略構成の一例を示す図である。
第4実施形態に係るレーザ溶接用治具500は、第1実施形態に係るレーザ溶接用治具200に対して、支持部250に相当する支持部550、及び、コイルバネ240を備えていない点が異なる。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。第4実施形態と第1実施形態とで、同じものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
支持部550は、圧縮空気のエネルギーを上下方向の直動運動に変換するエアシリンダである。支持部550の上端部が第1台210に固定され、支持部550の下端部が第2台220に固定されている。支持部550を第1台210,第2台220に固定する態様は特に限定されない。ボルトやビス等の締付部材にて固定されていても良いし、溶接により固定されていても良い。
第4実施形態に係る支持部550は、第1台210と第2台220との間に配置されて、第1台210と第2台220とに対して第1台210と第2台220とが離れる方向の力を付与する機能と、第2台220が第1台210に対して離れる方向へ移動するのを支持する機能とを備える。
このように構成されたレーザ溶接用治具500によれば、第1部材10や流路形成部材30に反りが発生したとしても、支持部550が、第1台210と第2台220とが離れる方向の力を付与することで、第1部材10と流路形成部材30との間や流路形成部材30と第2部材20との間に隙間が生じ難くすることができる。その結果、第1部材10、流路形成部材30及び第2部材20が接合され易くなる。また、レーザ溶接用治具500によれば、レーザ溶接用治具200と同様に、作業者の負荷を低くすることができるとともに溶接工程の時間も短くすることができる。その結果、第1部材10、第2部材20及び流路形成部材30が、対向する面積が大きい金属板であっても容易にレーザ溶接を行うことができる。
なお、第1実施形態に係るレーザ溶接用治具200~第4実施形態に係るレーザ溶接用治具500を用いて溶接される冷却装置1として、第1部材10、第2部材20及び流路形成部材30の3つの薄板状の部材が積層された装置を例示しているが、特に、3つの薄板状の部材が積層された装置に限定されない。例えば、2つの薄板状の部材が積層された装置であって、2つの薄板状の部材の内の一の部材に形成された凹部が流路として機能する装置であっても良い。
1…冷却装置、10…第1部材、20…第2部材、30…流路形成部材、31…切り欠き、40…吸入ジョイント、50…排出ジョイント、100…組電池、150…レーザ装置、151…レーザヘッド、200,300,400,500…レーザ溶接用治具、210…第1台、220…第2台、230…回転体、240…コイルバネ、250,350,450,550…支持部、455…コイルバネ

Claims (4)

  1. レーザ光を照射するレーザヘッドを保持する第1台と、
    前記レーザヘッドから照射された前記レーザ光が照射される板状の被照射部材に接触して当該被照射部材の板面に沿って転がる回転体を支持するとともに、当該レーザ光を透過する第2台と、
    前記第1台と前記第2台との間に配置されて、当該第1台と当該第2台とに対して当該第1台と当該第2台とが離れる方向の力を付与する付与部と、
    前記付与部により付与された力を受けて前記第2台が前記第1台に対して前記方向へ移動するのを支持する支持部と、
    を備え
    前記付与部は、素線が、前記レーザヘッドから照射された前記レーザ光の周囲に螺旋状に巻かれたコイルバネである、
    レーザ溶接用治具。
  2. 前記支持部は、前記コイルバネによる振動を減衰するショックアブソーバを有する、
    請求項に記載のレーザ溶接用治具。
  3. 前記支持部は、前記コイルバネによる振動を減衰するショックアブソーバと、当該ショックアブソーバの周囲に螺旋状に巻かれたバネと、を有する、
    請求項に記載のレーザ溶接用治具。
  4. 前記支持部は、前記第1台が前記第2台に対して、前記回転体が転がる方向に移動することを規制する、
    請求項1からのいずれか1項に記載のレーザ溶接用治具。
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