JP7841808B2 - 焼却システム - Google Patents

焼却システム

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Description

本発明は、焼却システムに関する。
例えば、下水汚泥(以下、単に汚泥または被処理物とも呼ぶ)を焼却する焼却炉からの廃熱を利用して焼却炉からの排ガスを誘引する技術が提案されている(特許文献1を参照)。
特開2015-194307号公報
上記のような焼却炉からの廃熱を利用する焼却システムでは、例えば、焼却炉から排出される廃熱量が変化する場合であっても、焼却炉の炉内圧力を適切に制御することが望まれている。
本発明における焼却システムは、被処理物を焼却する焼却炉と、前記焼却炉から排出された排ガスを誘引する第1コンプレッサと前記第1コンプレッサを駆動する第1タービンとを有する第1過給機と、前記排ガスを誘引して送風する送風機と、前記送風機から送風される前記排ガスを前記第1コンプレッサ及び煙突の少なくともいずれかに供給し、前記焼却炉に供給される空気を前記焼却炉の廃熱により昇温する熱交換器に供給し、前記熱交換器による昇温された昇温ガスの一部を前記第1タービン及び前記煙突の少なくともいずれかに供給可能な供給部と、を備える。
本発明における焼却システムによれば、焼却炉の炉内圧力を適切に制御することが可能になる。
図1は、第1の実施の形態における焼却システム100の構成例を説明する図である。 図2は、第1の実施の形態における焼却システム100の一部についての詳細構成例を説明する図である。 図3は、焼却炉1の炉内圧力制御について説明する図である。 図4は、焼却炉1の炉内圧力制御について説明する図である。 図5は、焼却炉1の炉内圧力制御について説明する図である。 図6は、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明する図である。 図7は、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明する図である。 図8は、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明する図である。 図9は、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明する図である。 図10は、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明する図である。 図11は、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明する図である。 図12は、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明する図である。 図13は、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明する図である。 図14は、第2の実施の形態における焼却システム200の構成例を説明する図である。 図15は、弁V6及び弁V31の開閉制御の具体例について説明する図である。 図16は、第3の実施の形態における焼却システム300の構成例を説明する図である。 図17は、過給機6の停止について説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[第1の実施の形態における焼却システム100]
初めに、第1の実施の形態における焼却システム100について説明を行う。図1は、第1の実施の形態における焼却システム100の構成例を説明する図である。また、図2は、第1の実施の形態における焼却システム100の一部についての詳細構成例を説明する図である。なお、以下に示すライン(配管)や弁の配置位置や数は例示であり、これに限られるものではない。
焼却システム100は、図1に示すように、例えば、焼却炉1と、熱交換器2と、集塵機3と、洗煙処理塔4と、煙突5と、過給機6(以下、第1過給機6または誘引過給機6とも呼ぶ)と、過給機7(以下、第2過給機7または流動過給機7とも呼ぶ)と、送風機B1と、送風機B2とを有する。送風機B1及び送風機B2は、例えば、ファンやブロワ等の空気を送風する機能を有する機器である。
焼却炉1は、例えば、ラインL41を介して供給された汚泥(脱水ケーキ)を焼却する流動焼却炉であり、いわゆる流動層1aを有する。ラインL41は、例えば、焼却炉1の前段設備(例えば、図示しない汚泥乾燥機)と焼却炉1とを連結する配管である。以下、焼却炉1が流動焼却炉である場合について説明を行うが、焼却炉1は、流動焼却炉以外の様々な形式の焼却炉であってもよい。また、以下、焼却炉1に供給される空気を燃焼用空気とも呼ぶ。
過給機7は、例えば、回転軸7cを介して接続されたコンプレッサ7a(以下、第2コンプレッサ7aとも呼ぶ)及びタービン7b(以下、第2タービン7bとも呼ぶ)を有する。
送風機B1は、例えば、ラインL14を介して空気をコンプレッサ7aに供給する。ラインL14は、例えば、送風機B1の出口側(2次側)とコンプレッサ7aの入口側(1次側)とを連通する配管である。以下、過給機7の周辺の構成について説明を行う。
コンプレッサ7aは、図2に示すように、例えば、ラインL14を介して送風機B1から供給された空気またはラインL51を介して供給された空気(外気)を圧縮する。ラインL51は、例えば、ラインL14における送風機B1の出口下流側とコンプレッサ7aの入口上流側との間の箇所に連通し、空気(外気)をコンプレッサ7aの入口側に供給可能な配管である。具体的に、焼却システム100では、例えば、ラインL51に設けられた弁V21の開制御(弁の開度を大きくする制御)を行うことにより、コンプレッサ7aに対して空気(外気)を供給する。なお、図1に示す例において、ラインL51は、ラインL14とラインL52との接続箇所(換言すれば、ラインL14からラインL52が分岐する箇所)の上流側においてラインL14と連通している。以下、コンプレッサ7aによって圧縮された空気を圧縮ガスとも呼ぶ。
そして、コンプレッサ7aは、例えば、ラインL11を介して圧縮ガスを熱交換器2に供給する。ラインL11は、例えば、コンプレッサ7aの出口側と熱交換器2における空気の入口側とを連通する配管である。
熱交換器2は、例えば、焼却炉1から排出された排ガスG1(以下、第1排ガスG1とも呼ぶ)とラインL11を介して供給された空気との間において熱交換を行う。
具体的に、熱交換器2は、例えば、ラインL1を介して焼却炉1から供給された排ガスG1の保有熱(すなわち、焼却炉1の廃熱)を用いることによって、ラインL11を介して供給された空気(例えば、コンプレッサ7aから供給された圧縮ガス)を昇温し、ラインL12を介して昇温後の空気をタービン7bに供給する。ラインL12は、例えば、熱交換器2における空気の出口側とタービン7bの入口側とを連通する配管である。以下、熱交換器2によって昇温された空気を昇温ガスG3とも呼ぶ。
タービン7bは、例えば、熱交換器2から供給された昇温ガスG3のエネルギー(熱エネルギー)を利用して回転軸7cを回転させる。なお、コンプレッサ7aは、タービン7bによる回転軸7cの回転に伴って駆動することにより圧縮ガスを生成し、生成した圧縮ガスを熱交換器2に供給する。
そして、タービン7bは、例えば、ラインL13を介して昇温ガスG3を燃焼用空気として焼却炉1(焼却炉1における流動層1a)に供給する。ラインL13は、例えば、タービン7bの出口側と焼却炉1における空気の入口側とを連通する配管である。
また、ラインL14とラインL11との間には、例えば、ラインL52が設けられる。ラインL52は、例えば、ラインL14における送風機B1の出口下流側とコンプレッサ7aの入口上流側との間の箇所と、ラインL11におけるコンプレッサ7aの出口下流側と熱交換器2における空気の入口上流側との間の箇所とを連通する配管である。具体的に、焼却システム100では、例えば、ラインL52に設けられた弁V22の開制御を行うことにより、ラインL14を介して送風機B1から供給された空気またはラインL51を介して供給された空気(外気)を熱交換器2に直接供給する。
すなわち、ラインL52は、例えば、ラインL14を介して送風機B1から供給された空気またはラインL51を介して供給された空気(外気)を、コンプレッサ7aを経由させることなく(コンプレッサ7aを迂回して)熱交換器2に直接供給する場合に用いられる配管である。
さらに、ラインL12とラインL13との間には、例えば、ラインL53とバイパスL15とが設けられる。ラインL53とバイパスL15とのそれぞれは、ラインL12における熱交換器2における空気の出口下流側とタービン7bの入口上流側との間の箇所と、ラインL13におけるタービン7bの出口下流側と焼却炉1における空気の入口側との間の箇所とを連通する配管である。なお、図1に示す例において、バイパスL15は、ラインL53よりもタービン7bに近い箇所においてラインL12及びラインL13と連通しているが、バイパスL15は、ラインL53よりもタービン7bに遠い箇所においてラインL12及びラインL13と連通するものであってもよい。そして、ラインL53とバイパスL15とのそれぞれは、例えば、熱交換器2から供給された昇温ガスG3を、タービン7bを迂回して焼却炉1に直接供給する。
すなわち、ラインL53は、例えば、熱交換器2から供給された昇温ガスG3を、タービン7bを経由させることなく(タービン7bを迂回して)焼却炉1に直接供給する場合に用いられる配管である。具体的に、焼却システム100では、例えば、ラインL53に設けられた弁V23の開制御を行うことにより、熱交換器2から供給された昇温ガスG3を燃焼用空気として焼却炉1に直接供給する。
また、バイパスL15は、例えば、熱交換器2から供給された昇温ガスG3のタービン7bに対する供給量を調整する場合に用いられる配管である。具体的に、焼却システム100では、例えば、バイパスL15に設けられた弁V10の開制御及び閉制御(弁の開度を小さくする制御)を行うことにより、熱交換器2から供給された昇温ガスG3の一部がバイパスL15を経由するように制御し、熱交換器2から供給された昇温ガスG3のタービン7bに対する供給量を調整する。
なお、バイパスL15に設けられた弁V10の容量は、例えば、ラインL53に設けられた弁V23やラインL52に設けられた弁V22の容量よりも小さいものであってよい。焼却システム100では、例えば、弁V10の容量を小さくすることにより、熱交換器2から供給された昇温ガスG3のタービン7bに対する供給量の調整を高精度に行うことが可能になる。
また、ラインL14とラインL13との間には、例えば、ラインL14を介して送風機B1から供給された空気を焼却炉1に直接供給するラインL54が設けられる。ラインL54は、例えば、ラインL14における送風機B1の出口下流側とコンプレッサ7aの入口上流側との間の箇所と、ラインL13におけるタービン7bの出口下流側と焼却炉1における空気の入口上流側との間の箇所とを連通する。具体的に、焼却システム100では、例えば、ラインL54に設けられた弁V24の開制御を行うことにより、ラインL14を介して送風機B1から供給された空気を焼却炉1に直接供給する。なお、図2に示す例において、ラインL54は、ラインL14とラインL51との接続箇所(換言すれば、ラインL14に対してラインL51が合流する箇所)の下流側と、ラインL14とラインL52との接続箇所(換言すれば、ラインL14からラインL52が分岐する箇所)の上流側との間の箇所に連通し、さらに、ラインL13とラインL53との接続箇所(換言すれば、ラインL13に対してラインL53が合流する箇所)の下流側に連通している。
すなわち、ラインL54は、例えば、ラインL14を介して送風機B1から供給された空気を、過給機7及び熱交換器2との両方を経由させることなく(過給機7及び熱交換器2を迂回して)焼却炉1に直接供給する場合に用いられる配管である。
図1に戻り、集塵機3は、例えば、熱交換器2の後段に設置され、ラインL2を介して熱交換器2から供給された排ガスG1の不純物を除去する。ラインL2は、例えば、熱交換器2の排ガスG1の出口側と集塵機3の入口側とを連結する配管である。なお、焼却システム100は、例えば、集塵機3の前段において、熱交換器2から供給された排ガスG1を冷却する冷却塔(図示せず)を有するものであってもよい。
洗煙処理塔4は、例えば、集塵機3の後段に配置され、ラインL3を介して集塵機3から供給された排ガスG1を塔の下部から導入し、上部の散水ノズル(図示せず)から散水される洗煙水と接触させることによって、排ガスG1中のSO等の成分を洗煙水に含ませて除去する。ラインL3は、例えば、集塵機3の出口側と洗煙処理塔4の排ガスG1の入口側とを連結する配管である。
煙突5は、例えば、洗煙処理塔4の上部に設置される。そして、煙突5は、例えば、洗煙処理塔4において洗浄された排ガスG2(以下、第2排ガスG2とも呼ぶ)を外部に放出する。
送風機B2は、例えば、誘引ファンであり、焼却炉1から排出される排ガスG1を誘引する。具体的に、送風機B2は、例えば、ラインL1、ラインL2、ラインL3及びラインL21を介して排ガスG1(排ガスG2)を誘引する。ラインL21は、例えば、洗煙処理塔4の排ガスG2の出口側と送風機B2の入口側とを連通する配管である。そして、送風機B2は、例えば、ラインL21を介して洗煙処理塔4から供給された排ガスG2を煙突5または過給機6に供給する。
過給機6は、例えば、回転軸6cを介して接続されたコンプレッサ6a(以下、第1コンプレッサ6aとも呼ぶ)及びタービン6b(以下、第1タービン6bとも呼ぶ)を有する。
コンプレッサ6aは、例えば、ラインL22を介して送風機B2から供給された排ガスG2を圧縮する。また、コンプレッサ6aは、例えば、ラインL24を介して洗煙処理塔4から直接供給された排ガスG2を圧縮する。ラインL22は、例えば、送風機B2の出口側とコンプレッサ6aの入口側とを連通する配管である。具体的に、ラインL22は、例えば、ラインL22に設けられた弁V2の開制御を行うことにより、送風機B2から供給された排ガスG2をコンプレッサ6aに供給する。また、ラインL24は、例えば、ラインL21における洗煙処理塔4の出口下流側と送風機B2の入口上流側との間の箇所と、ラインL22における送風機B2の出口下流側とコンプレッサ6aの入口上流側との間の箇所とを連通する配管である。すなわち、ラインL24は、例えば、洗煙処理塔4から供給された排ガスG2を、送風機B2を迂回してコンプレッサ6aに直接供給する場合に用いられる配管である。具体的に、焼却システム100では、例えば、ラインL24に設けられた弁V4の開制御を行うことにより、洗煙処理塔4から供給された排ガスG2をコンプレッサ6aに直接供給する。
また、コンプレッサ6aは、例えば、ラインL25を介して供給された空気(外気)を圧縮する。ラインL25は、例えば、ラインL22における送風機B2の出口下流側とコンプレッサ6aの入口上流側との間の箇所に連通し、空気(外気)をコンプレッサ6aの入口側に供給可能な配管である。具体的に、焼却システム100では、例えば、ラインL25に設けられた弁V3の開制御を行うことにより、空気(外気)をコンプレッサ6aに供給する。なお、図1に示す例において、ラインL25は、例えば、コンプレッサ6aの入口上流側と、ラインL22とラインL29との接続箇所(換言すれば、ラインL29がラインL22から分岐する箇所)の下流側との間の箇所に連通する。また、ラインL29は、例えば、送風機B2の出口下流側とコンプレッサ6aの入口上流側との間の箇所と、煙突5の入口側とを連通する配管である。すなわち、ラインL29は、例えば、洗煙処理塔4(送風機B2)から供給された排ガスG2を、過給機6を迂回して煙突5に直接供給する場合に用いられる配管である。具体的に、焼却システム100では、例えば、ラインL29に設けられた弁V1の開制御を行うことにより、洗煙処理塔4(送風機B2)から供給された排ガスG2を煙突5に直接供給する。以下、コンプレッサ6aによって圧縮された空気または排ガスG2を圧縮ガスとも呼ぶ。
そして、コンプレッサ6aは、例えば、ラインL30を介して圧縮ガスを煙突5に供給する。ラインL30は、例えば、コンプレッサ6aの出口側と煙突5の入口側とを連結する配管である。具体的に、焼却システム100では、例えば、ラインL30に設けられた弁V9の開制御を行うことにより、圧縮ガスを煙突5に供給する。
タービン6bは、例えば、ラインL26を介して熱交換器2から供給された空気(昇温ガスG3)のエネルギー(熱エネルギー)を利用して回転軸6cを回転させる。ラインL26は、例えば、ラインL12における熱交換器2の出口下流側とタービン7bとの間の箇所と、タービン6bとを連通する配管である。具体的に、焼却システム100では、例えば、ラインL26に設けられた弁V5の開制御を行うことにより、ラインL12を介して熱交換器2から供給された昇温ガスG3をタービン6bに供給する。なお、図2に示す例において、ラインL26は、例えば、ラインL12とラインL53との接続箇所(換言すれば、ラインL12からラインL53が分岐する箇所)の上流側においてラインL12と連通する。また、コンプレッサ6aは、例えば、タービン6bによる回転軸6cの回転に伴って駆動することにより空気または排ガスG2を圧縮する。
そして、タービン6bは、例えば、ラインL23を介して昇温ガスG3を煙突5に供給する。ラインL23は、例えば、タービン6bの出口側と煙突5の入口側とを連通する配管である。
また、ラインL26とラインL23との間には、例えば、ラインL27とバイパスL28とが設けられる。ラインL27とバイパスL28とのそれぞれは、例えば、ラインL26におけるラインL12との接続箇所の下流側とタービン6bの入口上流側との間の箇所と、ラインL23におけるタービン6bの出口下流側と煙突5の入口側との間の箇所とを連通する配管である。そして、ラインL27とバイパスL28とのそれぞれは、例えば、熱交換器2から供給された排ガスG2を、タービン6bを迂回して煙突5に直接供給する。
すなわち、ラインL27は、例えば、ラインL26を介して熱交換器2から供給された昇温ガスG3を、タービン6bを迂回して煙突5に直接供給する場合に用いられる配管である。具体的に、焼却システム100では、例えば、ラインL27に設けられた弁V7の開制御を行うことにより、ラインL26を介して熱交換器2から供給された昇温ガスG3を煙突5に直接供給する。
また、バイパスL28は、例えば、ラインL26を介して熱交換器2から供給された昇温ガスG3のタービン6bに対する供給量を調整する場合に用いられる配管である。具体的に、焼却システム100では、例えば、バイパスL28に設けられた弁V6の開閉制御を行うことにより、ラインL26を介して熱交換器2から供給された昇温ガスG3の一部がバイパスL28を経由するように制御し、ラインL26を介して熱交換器2から供給された昇温ガスG3のタービン6bに対する供給量を調整する。
ここで、バイパスL28に設けられた弁V6の容量は、例えば、ラインL27に設けられた弁V7の容量よりも小さいものであってよい。これにより、焼却システム100では、弁V6の容量を調整することで、ラインL26を介して熱交換器2から供給された昇温ガスG3のタービン6bに対する供給量の調整を高精度に行うことが可能になる。
なお、焼却システム100では、例えば、ラインL23において他の熱交換器(図示せず)を設置するものであってもよい。そして、他の熱交換器は、例えば、煙突5での白煙防止処理において用いられる熱エネルギー以上の廃熱の回収を行うものであってもよい。
また、以下、図1及び図2に示すように、ラインL11、ラインL12、ラインL13、ラインL14、バイパスL15、ラインL21、ラインL22、ラインL23、ラインL24、ラインL25、ラインL26、ラインL27、バイパスL28、ラインL29、ラインL30、ラインL51、ラインL52、ラインL53、ラインL54、弁V1、弁V2、弁V3、弁V4、弁V5、弁V6、弁V7、弁V8、弁V9、弁V10、弁V21、弁V22、弁V23及び弁V24を含む部分を総称して供給部20とも呼ぶ。
すなわち、供給部20は、例えば、送風機B1から供給された空気または外部から取り入れた空気(外気)をコンプレッサ7aに供給し、コンプレッサ7aによって圧縮された圧縮ガスを熱交換器2に供給し、熱交換器2により昇温された昇温ガスG3をタービン7bに供給し、タービン7bから排出された昇温ガスG3を燃焼用空気として焼却炉1に供給することが可能である。また、供給部20は、例えば、熱交換器2により昇温された昇温ガスG3を煙突5に供給することが可能である。また、供給部20は、例えば、熱交換器2により昇温された昇温ガスG3をタービン6bに供給し、タービン6bから排出された昇温ガスG3を煙突5に供給することが可能である。また、供給部20は、例えば、洗煙処理塔4から供給された排ガスG2を、送風機B2を経由して煙突5に供給することが可能である。また、供給部20は、例えば、外部から取り入れた空気(外気)をコンプレッサ6aに供給し、コンプレッサ6aによって圧縮された圧縮ガスを煙突5に供給することが可能である。また、供給部20は、例えば、洗煙処理塔4から供給された排ガスG2を、送風機B2を経由してコンプレッサ6aに供給し、コンプレッサ6aによって圧縮された圧縮ガスを煙突5に供給することが可能である。さらに、供給部20は、例えば、洗煙処理塔4から供給された排ガスG2を、送風機B2を迂回してコンプレッサ6aに供給し、コンプレッサ6aによって圧縮された圧縮ガスを煙突5に供給することが可能である。
このように、本実施の形態における焼却システム100は、例えば、汚泥(被処理物)を焼却する焼却炉1と、焼却炉1から排出された排ガスG2を誘引するコンプレッサ6aとコンプレッサ6aを駆動するタービン6bとを有する過給機6と、焼却炉1に供給される空気を焼却炉1の廃熱により昇温する熱交換器2に供給し、熱交換器2による昇温された昇温ガスG3をタービン6b及び煙突5の少なくともいずれかに供給可能な供給部20と、を備える。
これにより、本実施の形態における焼却システム100は、例えば、後述するように、過給機6や送風機B2の運転制御を行うことで、焼却炉1から排出される排ガスG1の廃熱量が変化する場合であっても、焼却炉1の炉内圧力が目標圧力になるように制御を行うことが可能になる。
[焼却炉1の炉内圧力制御]
次に、焼却炉1の炉内圧力制御について説明を行う。図3から図5は、焼却炉1の炉内圧力制御について説明する図である。
以下、かかる炉内圧力制御を実行する技術的理由について説明する。過給機6は、例えば、焼却炉1の廃熱の熱エネルギーを利用して動作するものである。また、焼却炉1からの廃熱の熱エネルギーは、例えば、焼却対象の汚泥の量や汚泥の性状の変化等の様々な要因により変化する。そのため、焼却システム100では、例えば、廃熱の熱エネルギーの変化に対応して焼却炉1の炉内圧力を制御する。具体的に、焼却システム100では、例えば、焼却炉1の炉内圧力が予め定められた目標圧力に維持されるように制御する。
焼却システム100は、図3及び図4に示すように、例えば、焼却炉1における炉内圧力制御を行う制御装置10を有する。
具体的に、制御装置10は、例えば、弁V1、弁V2、弁V3、弁V4、弁V5、弁V6、弁V7、弁V8及び弁V9の開閉制御を行う。また、制御装置10は、例えば、送風機B2の起動制御及び停止制御を行う。さらに具体的に、制御装置10は、例えば、ラインL22、ラインL23、ラインL26及びラインL30等の各ラインに設けられた各種計器(例えば、温度計、圧力計及び流量計等)や回転軸6cに取り付けられた回転計測器からの各計測値に基づいて、これらの制御を実行する。
制御装置10は、例えば、CPU(Central Computing Unit)及びメモリ等を有するコンピュータである。なお、制御装置10は、例えば、PIC(Peripheral Interface Controller)を含むものであってよい。そして、制御装置10は、例えば、記憶媒体(図示せず)に記憶されたプログラムとCPUとが協働することによって、焼却炉1の炉内圧力制御を行う。
具体的に、制御装置10は、図5に示すように、例えば、熱交換器2において排ガスG1から回収される廃熱の量に応じて、焼却炉1の炉内圧力を制御する。言い換えれば、制御装置10は、例えば、ラインL12及びラインL26を介して熱交換器2からタービン6bに対して供給される昇温ガスG3のエネルギー(換言すれば、焼却炉1から排出される廃熱量)に応じて、焼却炉1の炉内圧力制御を行う。
そして、制御装置10は、例えば、前記した計測値から、タービン6bに供給される昇温ガスG3のエネルギーが過給機6を運転させるためのエネルギーとして十分であると判定した場合(図5のステップS1における廃熱量大)、送風機B2による排ガスG2の誘引を行わずに、過給機6による排ガスG2の誘引による焼却炉1の炉内圧力制御(以下、自立運転制御または過給機自立運転制御とも呼ぶ)を行う(図5のステップS2)。なお、前記した判定で参照する計測値は、例えば、バイパスL28に設けられた流量計が計測した昇温ガスG3の流量や、ラインL26に設けられた温度計が計測した昇温ガスG3の温度である。
すなわち、制御装置10は、この場合、過給機6による排ガスG2の誘引のみを行うことによって、焼却炉1の炉内圧力が目標圧力になるように制御することができると判定し、自立運転制御の実行を選択する。
具体的に、制御装置10は、図3及び図4に示すように、例えば、ラインL24に設けられた弁V4の開制御を行うことにより、洗煙処理塔4から供給された排ガスG2を、送風機B2を迂回して過給機6に供給する。そして、制御装置10は、例えば、送風機B2が起動中である場合、送風機B2の停止制御を行う。
また、制御装置10は、この場合、例えば、バイパスL28に設けられた弁V6の開度を適宜調整することによって、焼却炉1の炉内圧力を制御する。 具体的に、制御装置10は、例えば、焼却炉1の内部に設けられた圧力計(図示せず)による計測値を参照し、焼却炉1の炉内圧力が予め定められた目標圧力よりも低いと判定した場合、弁V6の開度を大きくしてタービン6bへの入熱量を低下させる(コンプレッサ6aの回転数を低下させる)ことにより、過給機6による排ガスG2の誘引量を低下させる制御を行う。これにより、制御装置10は、例えば、焼却炉1の炉内圧力を上昇させることが可能になり、焼却炉1の炉内圧力と目標圧力との差が小さくなるように制御することが可能になる。
一方、制御装置10は、例えば、焼却炉1の内部に設けられた圧力計による計測値を参照し、焼却炉1の炉内圧力が目標圧力よりも高いと判定した場合、弁V6の開度を小さくしてタービン6bへの入熱量を増加させる(コンプレッサ6aの回転数を増加させる)ことにより、過給機6による排ガスG2の誘引量を増加させる制御を行う。これにより、制御装置10は、例えば、焼却炉1の炉内圧力を低下させることが可能になり、焼却炉1の炉内圧力と目標圧力との差を小さくなるように制御することが可能になる。
さらに、制御装置10は、この場合、例えば、ラインL30に設けられた弁V9の開度を適宜調整することにより、コンプレッサ6aの出口側の圧力を制御する。
図5に戻り、制御装置10は、例えば、各ラインに設けられた温度計等の各種計器による計測値から、タービン6bに供給される昇温ガスG3のエネルギーが過給機6を運転させるためのエネルギーとして十分でなく、過給機6による排ガスG2の誘引量が十分でないと判定した場合(図5のステップS1における廃熱量中)、過給機6による排ガスG2の誘引に加えて、送風機B2による排ガスG2の誘引についても行うことによる焼却炉1の炉内圧力制御(以下、アシスト運転制御とも呼ぶ)を行う(図5のステップS3)。なお、前記した判定で参照する計測値は、例えば、バイパスL28に設けられた流量計が計測した昇温ガスG3の流量や、ラインL26に設けられた温度計が計測した昇温ガスG3の温度である。
すなわち、制御装置10は、この場合、過給機6による排ガスG2の誘引に加えて、送風機B2による排ガスG2の誘引を併せて行わなければ、焼却炉1の炉内圧力が目標圧力になるように制御することができないと判定し、アシスト運転制御の実行を選択する。
具体的に、制御装置10は、図3及び図4に示すように、例えば、送風機B2が停止中である場合、送風機B2の起動制御を行うことにより、送風機B2による排ガスG2の誘引を開始する。そして、制御装置10は、例えば、送風機B2の起動制御を行った後、ラインL24に設けられた弁V4の閉制御を行う。また、制御装置10は、例えば、弁V2が閉じられている場合、弁V2の開制御を行う。また、制御装置10は、例えば、弁V1及び弁V3が開かれている場合、弁V1及び弁V3の閉制御を行う。さらに、制御装置10は、例えば、弁V7が開かれている場合、弁V7を段階的に閉じる制御を行う。
また、制御装置10は、この場合、例えば、過給機6における排ガスG2の誘引量に応じて、送風機B2の回転数をインバータ(図示せず)によって制御する。
具体的に、制御装置10は、例えば、焼却炉1の内部に設けられた圧力計による計測値を参照し、焼却炉1の炉内圧力が目標圧力よりも低いと判定した場合、インバータによって送風機B2の回転数を低下させることにより、送風機B2による排ガスG2の誘引量を低下させる制御を行う。これにより、制御装置10は、例えば、焼却炉1の炉内圧力を上昇させることが可能になり、焼却炉1の炉内圧力と目標圧力との差が小さくなるように制御することが可能になる。
一方、制御装置10は、例えば、焼却炉1の内部に設けられた圧力計による計測値を参照し、焼却炉1の炉内圧力が目標圧力よりも高いと判定した場合、インバータによって送風機B2の回転数を増加させることにより、送風機B2による排ガスG2の誘引量を増加させる制御を行う。これにより、制御装置10は、例えば、焼却炉1の炉内圧力を低下させることが可能になり、焼却炉1の炉内圧力と目標圧力との差が小さくなるように制御することが可能になる。
図5に戻り、制御装置10は、例えば、各ラインに設けられた温度計等の各種計器による計測値から、タービン6bに供給される昇温ガスG3のエネルギーが過給機6を運転させることができないエネルギーであると判定した場合(図5のステップS1における廃熱量小)、過給機6による排ガスG2の誘引を行わずに、送風機B2による排ガスG2の誘引による焼却炉1の炉内圧力制御(以下、オフライン運転制御とも呼ぶ)を行う(図5のステップS4)。
すなわち、制御装置10は、この場合、送風機B2による排ガスG2の誘引のみを行うことによって、焼却炉1の炉内圧力が目標圧力になるように制御を行う必要があると判定し、オフライン運転制御の実行を選択する。
具体的に、制御装置10は、図3及び図4に示すように、例えば、過給機6が起動中である場合、過給機6の停止制御を行うことにより、過給機6による排ガスG2の誘引を停止する。また、制御装置10は、例えば、弁V7が閉じられている場合、弁V7の開制御を行う。また、制御装置10は、例えば、弁V1及び弁V3が閉じられている場合、弁V1及弁V3の開制御を行う。さらに、制御装置10は、例えば、弁V2が開かれている場合、弁V2の閉制御を行う。
このように、本実施の形態における焼却システム100は、例えば、供給部20を制御する制御装置10を備える。そして、制御装置10は、例えば、供給部20を制御することで、自立運転制御、アシスト運転制御及びオフライン運転制御のそれぞれを適宜切り替える。
これにより、本実施の形態における焼却システム100は、例えば、焼却炉1から排出される排ガスG1の廃熱量が変化する場合であっても、焼却炉1の炉内圧力が目標圧力になるように制御を行うことが可能になる。
ここで、制御装置10は、自立運転制御の実行中において、例えば、焼却炉1から排出された排ガスG1の廃熱量の低下が発生し、ラインL26を介して熱交換器2から供給される昇温ガスG3のエネルギーが低下した場合、バイパスL28に設けられた弁V6の開度を徐々に小さくする制御を行うことによって、バイパスL28を通過する昇温ガスG3の量を抑制し、タービン6bに対して供給される昇温ガスG3の量(昇温ガスG3の熱エネルギー量)の減少を抑える。そして、制御装置10は、例えば、弁V6の開度が最小(例えば、0)になった後において、熱交換器2から供給される昇温ガスG3のエネルギーがさらに低下した場合、自立運転制御からアシスト運転制御への切り換えを行うために送風機B2の起動制御を行う。
しかしながら、例えば、送風機B2の起動に時間を要する場合、焼却システム100では、自立運転制御からアシスト運転制御に対する切り換えが迅速に行われず、焼却炉1における炉内圧力制御の精度が一時的に低下する場合がある。
そこで、制御装置10は、例えば、バイパスL28を流れる昇温ガスG3の流量を計測する流量計(図示せず)を参照し、バイパスL28を流れる昇温ガスG3の流量(以下、第1流量とも呼ぶ)を取得するものであってもよい。そして、制御装置10は、例えば、取得した第1流量が所定の条件を満たしていると判定した場合、送風機B2からコンプレッサ6aに送風する排ガスG2の送風量の調整(例えば、送風機B2の起動)を行うことによって、アシスト運転制御への切り換えを開始するものであってもよい。
具体的に、制御装置10は、例えば、バイパスL28を流れる昇温ガスG3の第1流量が予め定められた条件(以下、第1条件とも呼ぶ)を満たした場合に、アシスト運転制御への切り換えを開始するものであってもよい。第1条件は、例えば、バイパスL28を流れる昇温ガスG3の第1流量が予め定められた閾値(以下、第1閾値とも呼ぶ)未満になることである。
また、制御装置10は、例えば、第1流量の取得に加えて、ラインL26を流れる昇温ガスG3の流量を計測する流量計(図示せず)を参照し、ラインL26を流れる昇温ガスG3の流量(以下、第2流量とも呼ぶ)を取得するものであってもよい。そして、制御装置10は、例えば、第2流量に対する第1流量の比率が予め定められた条件(以下、第2条件とも呼ぶ)を満たした場合に、アシスト運転制御への切り換えを開始するものであってもよい。第2条件は、例えば、第2流量に対する第1流量の比率が予め定められた閾値(以下、第2閾値とも呼ぶ)未満になったことである。
すなわち、本実施の形態における焼却システム100は、例えば、ラインL26を介して熱交換器2から供給される昇温ガスG3のエネルギーの低下によって、弁V6の開度が最小になるタイミングよりも前のタイミングにおいて、アシスト運転制御への切り換えを開始するものであってもよい。
これにより、本実施の形態における焼却システム100は、例えば、バイパスL28に設けられた弁V6の開度が最小になる前に、送風機B2の起動を完了させることが可能になり、アシスト運転制御への切り換えを完了させることが可能になる。そのため、焼却システム100では、自立運転制御からアシスト運転制御への切り換えを円滑に行うことが可能になる。
なお、制御装置10は、例えば、バイパスL28に設けられた弁V6の開度が所定未満になったことに応じて、アシスト運転制御への切り換えを開始するものであってもよい。
また、制御装置10は、例えば、第1流量の取得に加えて、ラインL30を流れる排ガスG2の流量を計測する流量計(図示せず)を参照し、ラインL30を流れる排ガスG2の流量を取得するものであってもよい。そして、制御装置10は、例えば、ラインL30を流れる排ガスG2の流量に対する第1流量の比率が予め定められた条件を満たした場合に、アシスト運転制御への切り換えを開始するものであってもよい。
[第1の実施の形態における焼却システム100の変形例]
次に、第1の実施の形態における焼却システム100の変形例について説明を行う。
制御装置10は、アシスト運転制御の実行中において、例えば、ラインL22内における圧力を計測する圧力計(図示せず)を参照し、ラインL22内における圧力(すなわち、コンプレッサ6aの入口側圧力)を取得するものであってもよい。そして、制御装置10は、例えば、ラインL22内の圧力が例えば自立運転への移行条件である所定の圧力よりも低くなった場合、自立運転制御への切り換えを開始するものであってもよい。具体的に、制御装置10は、この場合、例えば、弁V4の開制御を行った後、送風機B2を停止することによって、自立運転制御への切り換えを行うものであってよい。
すなわち、アシスト運転制御から自立運転制御への切り換え後において、焼却炉1からの廃熱量が上昇して過給機6におけるコンプレッサ6aの回転数が上昇すると、コンプレッサ6aにおいて生成される圧縮ガスの量が増加し、コンプレッサ6aの入口側の圧力(例えば、ラインL22内の圧力)が前記所定の圧力になる。そこで、本実施の形態における制御装置10は、例えば、ラインL22内の圧力が前記所定の圧力になったことに応じて、弁V4の開制御と送風機B2の停止制御とを行うことで、アシスト運転制御から自立運転制御への切り換えを行うものであってもよい。
これにより、本実施の形態における焼却システム100は、アシスト運転制御から自立運転制御への切り換えを円滑に行うことが可能になる。
また、焼却システム100は、例えば、アシスト運転制御から自立運転制御への切り換え時において弁V4の開制御を行うことで、停止中の送風機B2を通過した排ガスG2がコンプレッサ6aに供給されることの防止が可能になる。そのため、焼却システム100では、例えば、送風機B2(例えば、送風機B2におけるファン)において発生する空気抵抗による排ガスG2の供給効率の低下を防止することが可能になり、アシスト運転制御から自立運転制御への切り換え時におけるエネルギー効率の低下を防止することが可能になる。
[第1の実施の形態における焼却システム100の変形例(2)]
次に、第1の実施の形態における焼却システム100の他の変形例について説明を行う。
制御装置10は、例えば、自立運転制御からアシスト運転制御への切り換えが行われた場合、熱交換器2から供給された昇温ガスG3の一部(例えば、一定量の昇温ガスG3)がバイパスL28に供給されるように、バイパスL28に設けられた弁V6の開制御を行うものであってよい。
すなわち、自立運転制御からアシスト運転制御への切り換えが行われた直後において、ラインL22内の圧力が例えば自立運転への移行条件である所定の圧力よりも低くなる場合がある。具体的に、例えば、汚泥性状の変化等によって一時的に廃熱量が高くなり、過給機6におけるコンプレッサ6aの回転数が上昇した場合、ラインL22内の圧力が前記所定の圧力になる。そして、ラインL22内の圧力が前記所定の圧力になった場合、焼却システム100では、自立運転制御からアシスト運転制御への切り換えが行われた直後であっても、アシスト運転制御から自立運転制御への切り換えが行われることになる。その結果、焼却システム100では、自立運転制御とアシスト運転制御との間の切り換えが繰り返し発生し、送風機B2の故障や劣化の原因となる可能性がある。
そこで、本実施の形態における制御装置10は、例えば、送風機B2からコンプレッサ6aに送風される排ガスG2の送風量に応じて、タービン6bを迂回して煙突5に供給する昇温ガスG3の供給量(バイパスL28を流れる昇温ガスG3の供給量)を調整するものであってよい。具体的に、制御装置10は、自立運転制御からアシスト運転制御への切り換えが行われる際に、所定量の昇温ガスG3がバイパスL28を流れるように、バイパスL28に設けられた弁V6の開制御を行うものであってよい。
これにより、本実施の形態における焼却システム100では、アシスト運転制御の実行時において、例えば、タービン6bへの入熱量を減少させてコンプレッサ6aの回転数を下げることで、ラインL22内の圧力が前記所定の圧力になることの抑制が可能になる。そのため、焼却システム100では、例えば、自立運転制御からアシスト運転制御への切り換えが行われた直後において、ラインL22内の圧力が前記所定の圧力になることの防止が可能になる。したがって、焼却システム100では、例えば、自立運転制御とアシスト運転制御との間における切り換えが繰り返し行われることの防止が可能になり、送風機B2の故障や劣化を防止することが可能になる。
[焼却炉1の炉内圧力制御の具体例]
次に、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明を行う。図6から図14は、焼却炉1の炉内圧力制御の具体例について説明する図である。なお、図6から図14における破線のラインは、各ラインに設けられた弁が閉じられていることを示している。
初めに、焼却炉1の炉内圧力制御の開始タイミング(焼却システム100の起動タイミング)における焼却システム100について説明を行う。図6は、焼却炉1の炉内圧力制御の開始タイミングにおける焼却システム100について説明する図である。
制御装置10は、図6に示すように、例えば、弁V1の開制御を行うとともに、弁V2、弁V3、弁V4、弁V5、弁V6、弁V7、弁V8及び弁V9の閉制御を行う。そして、制御装置10は、例えば、送風機B2の起動制御を行い、焼却炉1の炉内圧力制御を開始する。
続いて、制御装置10は、例えば、図7に示すように、例えば、弁V22及び弁V23の開制御を行うとともに、弁V10、弁V21及び弁V24の閉制御を行う。そして、制御装置10は、例えば、送風機B1の起動制御を行い、焼却炉1に対する空気の供給制御を開始する。具体的に、送風機B1によって供給された空気は、図7に示すように、ラインL14の一部、ラインL22、ラインL11の一部、ラインL12の一部、ラインL53及びラインL13の一部を介して焼却炉1に供給される。
また、制御装置10は、例えば、焼却炉1において、燃料ガン(図示せず)による燃料の投入及び昇温バーナ(図示せず)による昇温を開始する。さらに、制御装置10は、例えば、ラインL41を介して焼却炉1に対する汚泥の投入を開始し、焼却炉1において汚泥の焼却を開始する。
その後、焼却炉1における汚泥の焼却に伴って焼却炉1から排出された排ガスG1(排ガスG2)は、図6に示すように、ラインL1、ラインL2及びラインL3を介して洗煙処理塔4に供給された後、ラインL21、送風機B2、ラインL22の一部及びラインL29を介して煙突5に供給され、煙突5から外部に放出される。
このように、本実施の形態における焼却システム100は、例えば、供給部20を制御する制御装置10を備える。そして、制御装置10は、例えば、供給部20を制御して、送風機B2から送風される排ガスG2を煙突5に供給させる。
すなわち、制御装置10は、例えば、焼却システム100の起動に伴って焼却炉1の炉内圧力制御が開始される場合、送風機B2に排ガスG2を誘引させることによって、オフライン運転制御の実行を開始する。
これにより、本実施の形態における制御装置10は、例えば、焼却炉1から排出された排ガスG1の廃熱量が十分でない場合においても、焼却炉1の炉内圧力制御を開始することが可能になる。
次に、過給機7の起動タイミングにおける焼却システム100について説明を行う。図8から図10は、過給機7の起動タイミングにおける焼却システム100について説明する図である。なお、過給機7の起動タイミングは、例えば、ラインL26を流れる昇温ガスG3の温度が予め定められた温度(以下、第1温度とも呼ぶ)まで上昇したタイミングであってよい。
例えば、各ラインに設けられた各種計器による計測値から、ラインL26を流れる昇温ガスG3の温度が第1温度まで上昇した(過給機7の起動タイミングになった)と判定した場合、制御装置10は、図8に示すように、弁V22を及び弁V23の閉制御を行うことにより、タービン7bに対する空気(昇温ガスG3)の供給を行い、タービン7bを回転させる。そして、コンプレッサ7aは、この場合、例えば、送風機B1から供給された空気の誘引を開始する。
続いて、例えば、各ラインに設けられた各種計器による計測値から、ラインL26を流れる昇温ガスG3の温度が第1温度よりも高い温度であって予め定められた温度(以下、第2温度とも呼ぶ)まで上昇したと判定した場合、または、コンプレッサ7aの入口圧力が予め定められた圧力以下になったと判定した場合、制御装置10は、図9に示すように、例えば、弁V21の開制御を行うとともに送風機B1の停止を行う。すなわち、制御装置10は、この場合、熱交換器2から供給される昇温ガスG3のエネルギーが過給機7を運転させるためのエネルギーとして十分であると判定し、送風機B1が停止するように制御する。
その後、例えば、各ラインに設けられた各種計器による計測値から、ラインL26を流れる昇温ガスG3の温度が第2温度よりも高い温度であって予め定められた温度(以下、第3温度とも呼ぶ)まで上昇したと判定した場合、または、コンプレッサ7aの入口圧力が予め定められた圧力以下になったと判定した場合、制御装置10は、図9に示すように、例えば、弁V10の開制御を行う。すなわち、制御装置10は、この場合、熱交換器2から供給される昇温ガスG3のエネルギーが過給機7を運転させるためのエネルギーを上回ったと判定し、熱交換器2から供給される昇温ガスG3のエネルギーの一部がタービン7bを迂回するように制御する。
さらに、例えば、各ラインに設けられた各種計器による計測値から、ラインL26を流れる昇温ガスG3の温度が第3温度よりも高い温度であって予め定められた温度(以下、第4温度とも呼ぶ)まで上昇したと判定した場合、または、弁V10の開度が予め定められた開度以上になったと判定した場合、制御装置10は、図9及び図10に示すように、例えば、弁V5及び弁V7の開制御を行う。すなわち、制御装置10は、この場合、熱交換器2から供給される昇温ガスG3のエネルギーによって、過給機7だけでなく過給機6についても運転させることが可能になったと判定し、熱交換器2から供給される昇温ガスG3のエネルギーの一部がラインL26に供給されるように制御する。
なお、制御装置10は、例えば、弁V5の開制御を行った後、弁V7の開度調整の開始するものであってよい。
このように、本実施の形態における焼却システム100は、例えば、空気を圧縮して圧縮ガスを生成するコンプレッサ7aとコンプレッサ7aを駆動するタービン7bとを有する過給機7を備える。また、本実施の形態における供給部20は、例えば、圧縮ガスを熱交換器2に供給し、熱交換器2により昇温された昇温ガスG3をタービン7bに供給し、タービン7bから排出された昇温ガスG3を焼却炉1に供給可能である。そして、本実施の形態における制御装置10は、例えば、焼却炉1の廃熱量に応じて、供給部20を制御し、熱交換器2から供給された昇温ガスG3の一部をタービン6b及び煙突5の少なくともいずれかに供給させる。
これにより、本実施の形態における制御装置10は、例えば、焼却炉1から排出された排ガスG1の廃熱量の増加に応じて、過給機7の起動を行うことが可能になる。また、本実施の形態における制御装置10は、例えば、焼却炉1から排出された排ガスG1の廃熱の一部を、過給機6の起動に流用することが可能になる。そのため、本実施の形態における焼却システム100は、例えば、単一の熱交換器(熱交換器2)から供給された空気(昇温ガスG3)のエネルギーによって、過給機6及び過給機7の両方の起動を行うことが可能になる。
なお、制御装置10は、例えば、ラインL26を流れる昇温ガスG3の温度が第2温度以上になった場合においても、送風機B1を起動させ続けるものであってもよい。
また、上記の例では、ラインL26を流れる昇温ガスG3の温度を用いることによって、過給機7が起動タイミング等の各タイミングになったか否かについての判定を行う場合について説明を行ったが、これに限られない。制御装置10は、例えば、ラインL2の排ガスの温度等の他の指標を用いることによって、過給機7が起動タイミング等の各タイミングになったか否かについての判定を行うものであってもよい。
次に、過給機6の起動タイミングにおける焼却システム100について説明を行う。図11は、過給機6の起動タイミングにおける焼却システム100について説明する図である。なお、過給機6の起動タイミングは、例えば、ラインL26を流れる昇温ガスG3の温度が第4温度よりも高い温度であって予め定められた温度(以下、第5温度とも呼ぶ)まで上昇したタイミングであってもよい。また、過給機6の起動タイミングは、例えば、ラインL26を流れる昇温ガスG3の流量が予め定められた流量を超えたタイミングであってもよい。
制御装置10は、例えば、各ラインに設けられた各種計器による計測値から、ラインL26を流れる昇温ガスG3の温度が第5温度まで上昇した(過給機6の起動タイミングになった)と判定した場合、図11に示すように、例えば、弁V9の開制御を行うとともに、弁V3及び弁V8の開制御を行うことにより、タービン6bに対する昇温ガスG3の供給を行い、タービン6bを回転させる。具体的に、送風機B1によって供給された空気は、この場合、図9及び図11に示すように、例えば、ラインL51、ラインL14の一部、コンプレッサ7a、ラインL11、熱交換器2、ラインL12の一部及びラインL26を介してタービン6bに供給される。そして、コンプレッサ6aは、例えば、弁V3の開制御に伴って外部から取り入れられた空気(外気)の誘引を開始する。
また、制御装置10は、この場合、例えば、必要に応じて弁V6の開度調整を行うことにより、タービン6bに対する昇温ガスG3の供給量を調整する。さらに、制御装置10は、この場合、例えば、必要に応じて弁V9の開度調整を行うことにより、コンプレッサ6aの出口側の圧力を調整する。
なお、制御装置10は、例えば、弁V3の開制御及び弁V8の開制御をこの順に行った後、弁V6及び弁V9のそれぞれの開度調整を開始するものであってよい。
このように、本実施の形態における制御装置10は、例えば、焼却炉1の廃熱量に応じて、供給部20を制御し、熱交換器2からタービン6bに供給する昇温ガスG3の量を増加させる。
これにより、本実施の形態における制御装置10は、例えば、焼却炉1から排出された排ガスG1の廃熱の一部を用いることによって、過給機6を起動させることが可能になる。
次に、焼却炉1の炉内圧力制御をオフライン運転制御からアシスト運転制御に移行させるタイミング(以下、第1移行タイミングとも呼ぶ)における焼却システム100について説明を行う。図12は、第1移行タイミングにおける焼却システム100について説明する図である。なお、第1移行タイミングは、例えば、ラインL26を流れる昇温ガスG3の温度が第5温度よりも高い温度であって予め定められた温度(以下、第6温度とも呼ぶ)まで上昇したタイミングであってよい。また、第1移行タイミングは、例えば、ラインL26を流れる昇温ガスG3の流量が予め定められた流量を超えたタイミングであってもよい。さらに、第1移行タイミングは、例えば、ラインL30を流れる排ガスG2の流量が予め定められた流量を超えたタイミングであってもよい。
制御装置10は、例えば、各ラインに設けられた各種計器による計測値から、ラインL26を流れる昇温ガスG3の温度が第6温度まで上昇した(第1移行タイミングになった)と判定した場合、図12に示すように、例えば、弁V2の開制御を行うことにより、送風機B2から送風された排ガスG2をコンプレッサ6aに供給させる。具体的に、洗煙処理塔4から供給された排ガスG2は、この場合、例えば、ラインL21、送風機B2及びラインL30を介して煙突5に供給され、煙突5から外部に放出される。また、制御装置10は、この場合、例えば、弁V1及び弁V3の閉制御を行う。さらに、制御装置10は、この場合、例えば、弁V7を段階的に閉じる制御を行うことにより、タービン6bに対する昇温ガスG3の供給量を増加させる。
なお、制御装置10は、例えば、弁V2の開制御、弁V3の閉制御及び弁V1の閉制御をこの順で行うものであってよい。また、制御装置10は、例えば、弁V2の開制御、弁V3の閉制御及び弁V1の閉制御と並行して、弁V7の段階的な閉制御を行うものであってよい。
このように、本実施の形態における供給部20は、例えば、送風機B2から送風される排ガスG2の少なくとも一部をコンプレッサ6aに供給可能である。そして、本実施の形態における制御装置10は、例えば、焼却炉1の廃熱量に応じて、供給部20を制御し、送風機B2から供給された排ガスG2をコンプレッサ6aに供給させる。
これにより、本実施の形態における制御装置10は、例えば、焼却炉1の炉内圧力制御をオフライン運転制御からアシスト運転制御に移行させることが可能になる。
次に、焼却炉1の炉内圧力制御をアシスト運転制御から自立運転制御に移行させるタイミング(以下、第2移行タイミングとも呼ぶ)における焼却システム100について説明を行う。図13は、第2移行タイミングにおける焼却システム100について説明する図である。なお、第2移行タイミングは、例えば、ラインL22におけるコンプレッサ6aの入口側の圧力が前記所定の圧力に到達したタイミングであってよい。
制御装置10は、例えば、各ラインに設けられた各種計器による計測値から、ラインL22におけるコンプレッサ6aの入口側の圧力が前記所定の圧力に到達した(第2移行タイミングになった)と判定した場合、図13に示すように、例えば、弁V4の開制御を行うことにより、洗煙処理塔4から供給された排ガスG2を、送風機B2を迂回させて過給機6に供給する。そして、制御装置10は、例えば、送風機B2の停止制御を行う。すなわち、制御装置10は、この場合、過給機6による排ガスG2の誘引量が十分になったと判定し、過給機6のみによる排ガスG2の誘引を開始する。
また、制御装置10は、例えば、必要に応じてバイパスL28に設けられた弁V6の開閉制御を行う。すなわち、制御装置10は、この場合、停止制御を行った送風機B2に代えて、弁V6によって焼却炉1の炉内圧力を制御する。
その後、洗煙処理塔4から供給された排ガスG2は、図13に示すように、例えば、ラインL21の一部、ラインL24、ラインL22の一部、コンプレッサ6a及びラインL30を介して煙突5に供給され、煙突5から外部に放出される。
また、送風機B1によって供給された空気(昇温ガスG3)は、図9及び図13に示すように、例えば、ラインL51、ラインL14の一部、コンプレッサ7a、ラインL11、熱交換器2、ラインL12の一部及びラインL26、タービン6b及びラインL23を介して煙突5に供給され、煙突5から外部に放出される。さらに、ラインL26を流れる空気(昇温ガスG3)の一部は、ラインL26の一部を流れた後、バイパスL28を経由し、ラインL23を流れる空気と合流する。
このように、本実施の形態における制御装置10は、例えば、送風機B2を制御する。また、本実施の形態における供給部20は、例えば、焼却炉1からの排ガスG2を、送風機B2を迂回しコンプレッサ6aに供給可能である。そして、本実施の形態における制御装置10は、例えば、焼却炉1の廃熱量に応じて、送風機B2を停止制御するとともに供給部20を制御し、焼却炉1からの排ガスG2を、送風機B2を迂回しコンプレッサ6aに供給させる。
すなわち、制御装置10は、例えば、焼却炉1から排出された排ガスG1の廃熱量のさらなる増加に伴って、供給部20を制御することにより、自立運転制御の実行を開始する。
これにより、本実施の形態における制御装置10は、例えば、過給機6による排ガスG2の誘引のみを行うことによって、焼却炉1の炉内圧力制御を行うことが可能になる。
一方、制御装置10は、自立運転制御の実行中において、例えば、ラインL26を介して熱交換器2から供給される昇温ガスG3のエネルギーが低下した場合、バイパスL28に設けられた弁V6の開度を徐々に小さくする制御を行うことによって、バイパスL28を通過する昇温ガスG3の量を抑制し、タービン6bに対して供給される昇温ガスG3の量(昇温ガスG3の熱エネルギー量)の減少を抑える。そして、制御装置10は、例えば、バイパスL28を流れる昇温ガスG3の流量(第1流量)が上記の第1条件を満たしていると判定した場合、アシスト運転制御への切り換えを開始する。また、制御装置10は、例えば、ラインL26を流れる昇温ガスG3の流量(第2流量)に対する第1流量の比率が上記の第2条件を満たした場合、アシスト運転制御への切り換えを開始する。
すなわち、制御装置10は、この場合、例えば、アシスト運転制御を自立運転制御に切り替える際に行った各工程(図13で説明した各工程)を戻す制御を行い、各弁の開閉状態が図12で説明した状態になるように制御を行う。
また、制御装置10は、例えば、アシスト運転制御の実行中において、ラインL26を流れる昇温ガスG3の温度が上記の第5温度まで低下したと判定した場合、過給機6の停止制御を行い、オフライン運転に切り替える。
すなわち、制御装置10は、この場合、例えば、オフライン運転制御をアシスト運転制御に切り替える際に行った各工程(図11及び図12で説明した各工程)を戻す制御を行い、各弁の開閉状態が図10で説明した状態になるように制御を行う。
このように、本実施の形態における制御装置10は、例えば、自立運転制御において、焼却炉1の廃熱量が所定の閾値よりも低下すると、自立運転制御を停止し、送風機B2を起動制御するとともに供給部20を制御し、焼却炉1からの排ガスG2を送風機B2に供給させ、送風機B2から送風される排ガスG2をコンプレッサ6aに供給させる。なお、ここでの所定の閾値は、焼却炉1の廃熱量に対応して予め定められた値(いわゆる基準値)であればよく、例えば、ラインL26を流れる昇温ガスG3の温度に基づいて予め定められた温度でもよいし、過給機6の回転軸6cの回転数に基づいて予め定められた回転数であってもよい。
すなわち、本実施の形態における制御装置10は、例えば、焼却炉1から排出された排ガスG1の廃熱量が低下した場合においても、供給部20を制御することによって、排ガスG1の廃熱量に応じた運転制御を行う。
これにより、本実施の形態における制御装置10は、例えば、焼却炉1から排出された排ガスG1の廃熱量が低下した場合においても、焼却炉1の炉内圧力制御を継続して行うことが可能になる。
[第2の実施の形態における焼却システム200]
次に、第2の実施の形態における焼却システム200について説明を行う。図14及び図15は、第2の実施の形態における焼却システム200の構成例を説明する図である。以下、第1の実施の形態における焼却システム100と異なる点について説明を行う。
焼却システム200には、図14に示すように、例えば、ラインL26とラインL23との間においてバイパスL31が設けられている。
バイパスL31は、バイパスL28と同様に、例えば、熱交換器2から供給された昇温ガスG3を、タービン6bを迂回して煙突5に直接供給する配管である。具体的に、バイパスL31は、例えば、ラインL26におけるラインL12との接続箇所の下流側とタービン6bの入口上流側との間の箇所と、ラインL23におけるタービン6bの出口下流側と煙突5の入口上流側との間の箇所とを連通する。なお、図14に示す例において、バイパスL31は、バイパスL28よりもタービン6bに遠い箇所においてラインL26及びラインL23と連通しているが、バイパスL31は、バイパスL28よりもタービン6bに近い箇所においてラインL26及びラインL23と連通してもよい。そして、バイパスL28に設けられた弁V6及びバイパスL31に設けられた弁V31は、例えば、それぞれ容量が異なる弁である。以下、弁V31の容量が弁V6の容量よりも小さいものとして説明を行う。また、以下、供給部20には、バイパスL31及び弁V31が含まれるものとする。
また、図14では、弁V6と弁V31とを並列に設置したが、弁V6と弁V31を直列に設置してもよい。例えば、容量が大きい弁を上流に設置し、容量が小さい弁を下流に設置する。ここで、大きい弁の上流圧力をP1、両弁間の圧力をP2、小さい弁の下流圧力をP3としたとき、大きい弁の開度を開けるほど、P2が上がる。そのため、P2とP3の圧力差が開くので、容量が小さい弁の開度が同じでも流量が増える。
制御装置10は、例えば、弁V6及び弁V31の開閉制御を行うことにより、タービン6bに供給される昇温ガスG3の供給量を調整する。
これにより、焼却システム200は、例えば、焼却炉1から排出される排ガスG1の廃熱量の変化が大きい場合であっても、タービン6bに対する昇温ガスG3の供給量を安定させることが可能になる。具体的に、制御装置10は、例えば、弁V31(容量が小さい方の弁)の開度を調整することによって、タービン6bに供給される空気の供給量についての細やかな調整を行う。以下、弁V6及び弁V31の開閉制御の具体例について説明を行う。
[弁V6及び弁V31の開閉制御の具体例]
図15は、弁V6及び弁V31の開閉制御の具体例について説明する図である。具体的に、図15(A)は、弁V31(容量が小さい方の弁)の開閉制御の具体例について説明するグラフであり、図15(B)は、弁V6(容量が大きい方の弁)の開閉制御の具体例について説明するグラフである。なお、図15に示す各グラフにおける横軸及び縦軸は、それぞれ時間及び弁の開度を示している。以下、弁V31における最適な開度の範囲(以下、所定の範囲とも呼ぶ)がA1とB1との間の範囲である場合について説明を行う。また、弁の最適な開度とは、焼却システム200の設計者が所望する精度(いわゆる高精度)で流量調整が可能な弁の開度範囲を意味する。具体的に、図15の例では、弁V31の開度がA1とB1との間である場合に、弁V31において高精度な流量調整が可能になる。
制御装置10は、例えば、弁V31の開度がA1とB1との間になるように、弁V6及び弁V31の開閉制御を行う。
そして、弁V31の開度がA1とB1との間の範囲以外になった場合、制御装置10は、例えば、弁V6の開度を調整する。また、制御装置10は、例えば、弁V31の開度が一定になるように、弁V6の開度を調整する。
具体的に、例えば、図15(A)における時間T1に示すように、弁V31の開度がA1(弁V31における最適な開度の上限)よりも大きくなった場合、制御装置10は、図15(A)及び図15(B)における時間T1と時間T2との間の時間帯に示すように、弁V6の開度を段階的に所定量ずつ大きくするとともに、弁V31の開度を小さくする調整を行う。その結果、例えば、図15(A)における時間T2に示すように、弁V31の開度がA2まで小さくなった場合、制御装置10は、図15(B)に示す時間T2に示すように、弁V6の開度を大きくする調整を終了する。
また、例えば、図15(A)における時間T3に示すように、弁V31の開度がB1(弁V31における最適な開度の下限)よりも小さくなった場合、制御装置10は、図15(A)及び図15(B)における時間T3と時間T4との間の時間帯に示すように、弁V6の開度を段階的に所定量ずつ小さくするとともに、弁V31の開度を大きくする調整を行う。その結果、例えば、図15(A)における時間T4に示すように、弁V9の開度がB2まで大きくなった場合、制御装置10は、図15(B)に示す時間T4に示すように、弁V6の開度を小さくする調整を終了する。
すなわち、弁V31の容量が弁V6のよりも小さい場合、弁V31は、弁V6よりも昇温ガスG3の供給量についての細やかな調整が可能である。そのため、制御装置10は、弁V31の開度の調整(微調整)を行うことにより、バイパスL28及びバイパスL31を流れる昇温ガスG3の量を調整する。そして、例えば、ラインL26を介して熱交換器2から供給される昇温ガスG3の量の増加に伴い、最適な範囲内での弁V31の調整ができなくなった場合、制御装置10は、弁V6の開度を大きくすることによって、弁V31の開度の調整が最適な範囲内において再度行うことが可能になるように制御を行う。また、例えば、ラインL26を介して熱交換器2から供給される昇温ガスG3の量の減少に伴い、最適な範囲内での弁V31の調整ができなくなった場合、制御装置10は、弁V6の開度を小さくすることによって、弁V31の開度の調整が最適な範囲内において再度行うことが可能になるように制御を行う。
これにより、制御装置10は、例えば、細やかな調整が可能な弁V31の微調整を行うことで、タービン6bに供給される昇温ガスG3の供給量についての制御を行うことが可能になる。
なお、制御装置10は、この場合、例えば、弁V31の開度が一定になるように、弁V6の開度についての連続的な調整を行うものであってもよい。
また、上記の例では、ラインL26とラインL23との間において、2本のバイパス(バイパスL28及びバイパスL31)が設けられている場合について説明を行ったが、ラインL26とラインL23との間には、例えば、容量が互いに異なる弁をそれぞれ有する3本以上のバイパスが設けられるものであってもよい。すなわち、制御装置10は、例えば、互いの容量が異なる3つ以上の弁のうちのいずれかの1つの弁である弁V31の開度と、互いの容量が異なる3つ以上の弁のうちのいずれかの1つの弁であって弁V31よりも容量が大きい弁V6の開度とを調整し、弁V31の開度に応じて弁V6の開度の調整を行うものであってもよい。
[第3の実施の形態における焼却システム300]
次に、第3の実施の形態における焼却システム300について説明を行う。図16及び図17は、第3の実施の形態における焼却システム300の構成例を説明する図である。以下、第1の実施の形態における焼却システム100及び第2の実施の形態における焼却システム200と異なる点について説明を行う。
第1の実施の形態における焼却システム100及び第2の実施の形態における焼却システム200では、廃熱量の低下によって過給機6のアシスト運転制御が実行できなったことに応じて、オフライン運転制御に移行し、過給機6が停止する場合について説明を行った。これに対し、第3の実施の形態では、例えば、廃熱量が低下していない場合においても、焼却炉1における汚泥焼却を継続しながら過給機6を強制的に停止させる場合について説明を行う。このような過給機6の停止を行う場合としては、例えば、以下の2つの場合が想定される。
1つ目は、過給機6が誘引できる量以上の排ガスG2を誘引する必要がある場合である。過給機6が誘引できる排ガスG2の量には、性能面での上限が定められている。そのため、例えば、過給機6の上限を超えた排ガスG2を過給機6に対して供給した場合、過給機6の故障が発生する可能性がある。
2つ目は、過給機6の定期点検等を目的として過給機6を停止する場合や、過給機6における故障の発生に伴って過給機6を停止する場合である。
そして、制御装置10は、この場合、例えば、過給機6の停止を指示する信号(以下、停止信号とも呼ぶ)に応答し、供給部20における昇温ガスG3の供給を制御して、熱交換器2により昇温された昇温ガスG3のタービン6bへの供給を停止する。このような過給機6の停止を行うため、制御装置10は、タービン6bに供給する昇温ガスG3の量を減らし、自立運転制御からアシスト運転制御への移行を行う。
また、制御装置10は、過給機6の停止を行う場合であっても、焼却炉1の炉内圧力制御を継続して汚泥燃焼を継続するため、この停止信号に応答し、供給部20における排ガスG2の供給を制御して、熱交換器2からの昇温ガスG3を、過給機6を迂回して煙突5に供給する。
次に、図16のフローチャート図を参照しながら過給機6の停止について説明する。図17は、過給機6の停止について説明する図である。
制御装置10は、例えば、過給機6の停止を指示する停止信号に応答して、図16のステップS11以降の処理を実行する。停止信号は、例えば、運転員が焼却システム300の操作パネルの停止指示ボタン(図示しない)を押すことにより、操作パネルから送信された停止指示信号であってよい。また、停止信号は、例えば、過給機6の故障検知システム(図示しない)が検知した警報信号であってよい。さらに、停止信号は、例えば、過給機6が誘引できる量以上の排ガスG2を誘引する必要がある場合に、制御装置10が自ら生成する信号であってよい。
具体的に、制御装置10は、例えば、過給機6の停止を指示する停止信号に応答して、焼却システム300において実行している現在の運転制御を判定する(図16のステップS11)。なお、制御装置10内のメモリ(図示しない)には、例えば、現在の運転制御として、自立運転制御、アシスト運転制御及びオフライン運転制御のうちのいずれかが実行されていることを示す情報(以下、実行制御情報とも呼ぶ)が記憶されているものであってよい。そして、制御装置10は、例えば、実行制御情報を参照することによって、ステップS11を実行するものであってよい。
そして、現在の運転制御が自立運転制御であると判定した場合(図16のステップS11で自立運転制御)、制御装置10は、例えば、アシスト運転制御への切り替えを行う(図16のステップS12)。具体的に、制御装置10は、アシスト運転制御に切り替える場合、例えば、ラインL27に設けられた弁V7の開度を大きくすることによって、タービン6bへの昇温ガスG3の供給量を下げ、アシスト運転制御への切り替えを行う。
この切り替え制御において、制御装置10は、例えば、各ラインに設けられた各種計器による計測値から、タービン6bに供給される昇温ガスG3のエネルギーが過給機6を運転させるためのエネルギーとして十分でない場合でないと判定し、送風機B2を用いることによるコンプレッサ6aへの排ガスG2の供給を開始する。前記した判定で参照する計測値は、例えば、バイパスL28に設けられた流量計が計測した昇温ガスG3の流量や、ラインL26に設けられた温度計が計測した昇温ガスG3の温度である。
そして、制御装置10は、例えば、ステップS12の後、オフライン運転制御に切り替える(図16のステップS13)。制御装置10は、例えば、オフライン運転制御に切り替える場合、ラインL29に設けられた弁V1の開制御を行うとともに、ラインL22に設けられた弁V2の閉制御を行うことにより、送風機B2からコンプレッサ6aに対する排ガスG2の供給を停止するとともに、送風機B2から煙突5に対する排ガスG2の供給を開始する。
一方、現在の運転制御がアシスト運転制御であると判定した場合(図16のステップS11でアシスト運転制御)、制御装置10は、例えば、オフライン運転制御への切り替えを行う(図16のステップS13)。
なお、制御装置10は、例えば、オフライン運転制御への移行後、過給機6の回転軸6cの回転数を検知し、回転数が所定の回転数(例えば、0)になったと判定した場合、過給機6が停止した旨を運転員に通知するものであってもよい。
このように、本実施の形態における制御装置10は、例えば、過給機6の停止を指示する信号に応答し、供給部20を制御して、熱交換器2により昇温された昇温ガスG3のタービン6bへの供給を停止し、送風機B2から送風される排ガスG2を、コンプレッサ6aを迂回して煙突5に供給する。
これにより、本実施の形態における制御装置10は、例えば、過給機6を自発的に停止することが可能になる。すなわち、本実施の形態における制御装置10は、例えば、廃熱量が低下していない場合においても、焼却炉1における汚泥焼却を継続しながら過給機6の停止を行うことが可能になる。
1:焼却炉 1a:流動層
2:熱交換器 3:集塵機
4:洗煙処理塔 5:煙突
6:過給機 6a:コンプレッサ
6b:タービン 6c:回転軸
7:過給機 7a:コンプレッサ
7b:タービン 7c:回転軸
10:制御装置 20:供給部
100:焼却システム B1:送風機
B2:送風機 L1:ライン
L2:ライン L3:ライン
L11:ライン L12:ライン
L13:ライン L14:ライン
L15:ライン L21:ライン
L22:ライン L23:ライン
L24:ライン L25:ライン
L26:ライン L27:ライン
L28:バイパス L29:ライン
L30:ライン L31:バイパス
L41:ライン L51:ライン
L52:ライン L53:ライン
L54:ライン V1:弁
V2:弁 V3:弁
V4:弁 V5:弁
V6:弁 V7:弁
V8:弁 V9:弁
V10:弁 V21:弁
V22:弁 V23:弁
V24:弁 V31:弁

Claims (8)

  1. 被処理物を焼却する焼却炉と、
    前記焼却炉から排出された排ガスを誘引する第1コンプレッサと前記第1コンプレッサを駆動する第1タービンとを有する第1過給機と、
    前記排ガスを誘引して送風する送風機と、
    前記送風機から送風される前記排ガスを前記第1コンプレッサ及び煙突の少なくともいずれかに供給し、前記焼却炉に供給される空気を前記焼却炉の廃熱により昇温する熱交換器に供給し、前記熱交換器による昇温された昇温ガスの一部を前記第1タービン及び前記煙突の少なくともいずれかに供給可能な供給部と、
    前記供給部を制御する制御装置と、を備え
    前記制御装置は、前記焼却炉の廃熱量に応じて、前記供給部を制御し、前記送風機から送風される前記排ガスを前記煙突に供給させる、焼却システム。
  2. 前記空気を圧縮して圧縮ガスを生成する第2コンプレッサと前記第2コンプレッサを駆動する第2タービンとを有する第2過給機を備え、
    前記供給部は、前記圧縮ガスを前記熱交換器に供給し、前記熱交換器により昇温された前記昇温ガスを前記第2タービンに供給し、さらに、前記第2タービンから排出された前記昇温ガスを前記焼却炉に供給可能であり、
    前記制御装置は、前記焼却炉の廃熱量に応じて、前記供給部を制御し、前記熱交換器から供給された前記昇温ガスの一部を前記第1タービン及び前記煙突の少なくともいずれかに供給させる、請求項に記載の焼却システム。
  3. 前記制御装置は、前記焼却炉の廃熱量に応じて、前記供給部を制御し、前記熱交換器から前記第1タービンに供給する前記昇温ガスの量を増加させる、請求項に記載の焼却システム。
  4. 前記供給部は、前記送風機から送風される前記排ガスの少なくとも一部を前記第1コンプレッサに供給可能であり、
    前記制御装置は、前記焼却炉の廃熱量に応じて、前記供給部を制御し、前記送風機から供給された前記排ガスを前記第1コンプレッサに供給させる、請求項に記載の焼却システム。
  5. 前記制御装置は、前記送風機を制御し、
    前記供給部は、前記焼却炉からの前記排ガスを、前記送風機を迂回して前記第1コンプレッサに供給可能であり、
    前記制御装置は、前記焼却炉の廃熱量に応じて、前記送風機を停止制御するとともに前記供給部を制御し、前記焼却炉から排出された前記排ガスを、前記送風機を迂回して前記第1コンプレッサに供給させる過給機自立運転制御に移行させる、請求項に記載の焼却システム。
  6. 前記制御装置は、前記過給機自立運転制御において、前記焼却炉の廃熱量が所定の閾値よりも低下すると、前記過給機自立運転制御を停止し、前記送風機を起動制御するとともに前記供給部を制御し、前記焼却炉からの前記排ガスを前記送風機に供給させ、前記送風機から送風される前記排ガスを前記第1コンプレッサに供給させる、請求項に記載の焼却システム。
  7. 前記制御装置は、前記第1過給機の停止を指示する信号に応答し、前記供給部を制御して、前記熱交換器により昇温された前記昇温ガスの前記第1タービンへの供給を停止し、
    前記送風機から送風される前記排ガスを、前記第1コンプレッサを迂回して前記煙突に供給する、請求項に記載の焼却システム。
  8. 被処理物を焼却する焼却炉と、
    前記焼却炉から排出された排ガスを誘引する第1コンプレッサと前記第1コンプレッサを駆動する第1タービンとを有する第1過給機と、
    前記排ガスを誘引して送風する送風機と、
    前記送風機から送風される前記排ガスを前記第1コンプレッサ及び煙突の少なくともいずれかに供給し、前記焼却炉に供給される空気を前記焼却炉の廃熱により昇温する熱交換器に供給し、前記熱交換器による昇温された昇温ガスの一部を前記第1タービン及び前記煙突のそれぞれに供給可能な供給部と、を備えた、焼却システム。
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