JP7842669B2 - 炭酸塩配合セメント組成物用分散剤 - Google Patents
炭酸塩配合セメント組成物用分散剤Info
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Description
〔1〕下記一般式(1)で表される単量体に由来する構成単位(I)を1~99重量%、下記一般式(2)で表される単量体に由来する構成単位(II)を1~99重量%含む、ポリカルボン酸系共重合体を含有する、炭酸塩配合セメント組成物用分散剤。
〔2〕炭酸塩が炭酸カルシウム又は炭酸マグネシウムである〔1〕に記載の分散剤。
〔3〕炭酸カルシウムが軽質炭酸カルシウムである〔2〕に記載の分散剤。
〔4〕炭酸塩の平均粒子径が1.0~100μmであることを特徴とする〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の分散剤。
〔5〕ポリカルボン酸系共重合体の重量平均分子量が5,000~100,000である、〔1〕~〔4〕のいずれか1項に記載の分散剤。
〔6〕重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が0.1~10.0である、〔1〕~〔5〕のいずれか1項に記載の分散剤。
〔7〕炭酸塩配合セメント組成物における炭酸塩の含有量は、セメント100重量部に対し10~100重量部である、〔1〕~〔6〕のいずれか1項に記載の分散剤。
〔8〕炭酸塩配合セメント組成物の総量100重量部に対する配合量が、0.01~5.0重量部である、〔1〕~〔7〕のいずれか1項に記載の分散剤。
ポリカルボン酸系共重合体は、構成単位(I)及び(II)を含む共重合体である。
[1-1.構成単位(I)]
構成単位(I)は、一般式(1)で表される単量体に由来する構成単位である。
構成単位(II)は、一般式(2)で表される単量体に由来する構成単位である。
各構成単位(2種以上の場合、それらの合計であり、以下の共重合体の含有比についても同様である)の含有比は、通常、構成単位(I)/構成単位(II)=1~99重量%/99~1重量%、好ましくは、10~98重量%/90~2重量%、より好ましくは、50~98重量%/50~2重量%、さらに好ましくは60~95重量%/40~5重量%、さらにより好ましくは70~95重量%/30~5重量%である。
ポリカルボン酸系共重合体は、(I)及び(II)以外の構成単位(III)をさらに有していてもよい。構成単位(III)は、一般式(1)~(2)で表される単量体に共重合可能な単量体に由来する構成単位である。一般式(1)~(2)で表される単量体に共重合可能な単量体は、一般式(1)~(2)により表される単量体とは構造上区別される。構成単位(III)を構成する単量体としては特に限定されないが、例えば、下記の各単量体を挙げることができ、これらを1種単独で又は2種以上を併用して用いることが可能である。
スチレン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン、p-メチルスチレン等のビニル芳香族類;
(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアルキルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド等の不飽和アミド類;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の不飽和エステル類;
トリアリルシアヌレート等のシアヌレート類;
メトキシポリエチレングリコールモノビニルエーテル、ポリエチレングリコールモノビニルエーテル、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アリルエーテル、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アリルエーテル、等のビニルエーテル或いはアリルエーテル類(ただし、一般式(1)で表される単量体を除く。);並びに、
ポリカルボン酸系共重合体は、それぞれの所定の単量体を、公知の方法によって共重合して製造することができる。該方法としては、例えば、溶媒中での重合、塊状重合などの重合方法が挙げられる。
溶媒中での重合において使用される溶媒としては、例えば、水;メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコール;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;シクロヘキサン、n-ヘキサンなどの脂肪族炭化水素;酢酸エチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類が挙げられる。原料単量体及び得られる共重合体の溶解性の面から、水及び低級アルコールの少なくともいずれかを用いることが好ましく、水を用いることがより好ましい。
共重合に使用し得る重合開始剤は、特に限定されない。水溶媒中で共重合を行う際に使用し得る重合開始剤としては、例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウムなどの過硫酸塩;t-ブチルハイドロパーオキサイド、過酸化水素などの水溶性過酸化物が挙げられる。この際、L-アスコルビン酸、亜硫酸水素ナトリウム、モール塩などの促進剤を併用してもよい。
共重合においては、必要に応じて連鎖移動剤を用いて分子量を調整することができる。使用される連鎖移動剤としては、例えば、メルカプトエタノール、チオグリセロール、チオグリコール酸、2-メルカプトプロピオン酸、3-メルカプトプロピオン酸、チオリンゴ酸、チオグリコール酸オクチル、及び2-メルカプトエタンスルホン酸などの既知のチオール系化合物;亜リン酸、次亜リン酸、及びその塩(次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カリウム等)、亜硫酸、亜硫酸水素、亜二チオン酸、メタ重亜硫酸、及びその塩(亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム、亜二チオン酸ナトリウム、亜二チオン酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム等)等の低級酸化物及びその塩が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
共重合体を得る際に水溶媒中で共重合する場合、重合時のpHは、通常、不飽和結合を有する単量体の影響で強酸性となるけれども、これを適当なpHに調整してもよい。重合の際にpHの調整が必要な場合は、リン酸、硫酸、硝酸、アルキルリン酸、アルキル硫酸、アルキルスルホン酸、(アルキル)ベンゼンスルホン酸などの酸性物質を用いてpHの調整を行えばよい。これら酸性物質の中では、pH緩衝作用がある点等から、リン酸が好ましい。
-重量平均分子量-
共重合体の重量平均分子量は、5,000以上が好ましく、7,000以上がより好ましく、9,000以上がさらに好ましい。これにより、水硬性組成物の分散性が十分発揮され、リグニンスルホン酸系又はオキシカルボン酸系などのAE減水剤を上回る減水率を得ることができ、流動性又は作業性を改善することができる。重量平均分子量の上限は、60,000以下が好ましく、50,000以下がより好ましく、40,000以下がさらに好ましい。これにより、水硬性組成物中の粒子の凝集作用が抑制され、作業性を良好にすることができる。重量平均分子量は、5,000~60,000が好ましく、7,000~50,000がより好ましく、9,000~40,000がさらに好ましい。
共重合体の分子量分布(分散度:Mw/Mn)は、1.0以上が好ましく、1.2以上がより好ましい。上限は、10.0以下が好ましく、5.0以下がより好ましく、3.0以下がさらに好ましい。分子量分布は、1.0~10.0が好ましく、1.2~5.0がより好ましく、1.2~3.0がさらに好ましい。
上記ポリカルボン酸系共重合体は、炭酸塩配合セメント組成物用の分散剤として利用できる。ポリアクリル酸系分散剤(上記構成単位(II)のみから成る重合体)は、炭酸塩とセメントの「混合物」に添加すると、ポリアクリル酸系分散剤のカルボキシル基が電荷反発し凝集するため、少なくとも一般的な添加率では全く分散に寄与しない。これに対し、上記ポリカルボン酸系共重合体は、構成単位(I)及び(II)を含むことにより、ポリカルボン酸に非イオン性で立体反発型のポリアルキレングリコール鎖が導入されるため、凝集が抑制され、分散効果を発揮できる。分散剤として利用する場合、ポリカルボン酸系共重合体は、1種類単独でもよいし、2種以上の組み合わせでもよい。
本明細書において、炭酸塩配合セメント組成物とは、炭酸塩が配合された(炭酸塩を含むセメント組成物を意味する。
本明細書においてセメントは、セメントのほか、石膏(例えば、半水石膏、二水石膏等)、ドロマイト等の他の水硬性材料をも包含する。セメントとしては、例えば、ポルトランドセメント(普通、早強、超早強、中庸熱、耐硫酸塩およびそれぞれの低アルカリ形)、各種混合セメント(高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメント)、白色ポルトランドセメント、アルミナセメント、超速硬セメント(1クリンカー速硬性セメント、2クリンカー速硬性セメント、リン酸マグネシウムセメント)、グラウト用セメント、油井セメント、低発熱セメント(低発熱型高炉セメント、フライアッシュ混合低発熱型高炉セメント、ビーライト高含有セメント)、超高強度セメント、セメント系固化材、エコセメント(都市ごみ焼却灰、下水汚泥焼却灰の1種以上を原料として製造されたセメント)等が挙げられる。セメントは、他の成分、例えば、高炉スラグ、フライアッシュ、シンダーアッシュ、クリンカーアッシュ、ハスクアッシュ、シリカヒューム、シリカ粉末、石灰石粉末等の微粉体、石膏等の材料が添加されていてもよい。
炭酸塩は、炭酸イオン(CO3 -2)を含む化合物であればよく、例えば、炭酸カルシウム、炭酸カリウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸リチウム、炭酸アンモニウムが挙げられ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムが好ましく、二酸化炭素の固定化効率がより高いことから、炭酸カルシウムがより好ましい。炭酸カルシウムは、軽質炭酸カルシウム(人工的に炭酸ガスの吹き込み法等により製造される炭酸カルシウム)、重質炭酸カルシウム(自然界の石灰鉱物を粉砕して製造される炭酸カルシウム)に分類され、いずれも利用できる。中でも軽質炭酸カルシウムは、二酸化炭素の固定化効率が重質炭酸カルシウムよりも高いこと、副産物として容易に入手可能でありリサイクルにより排出量削減にもつながることから、好ましい。
反応1 CaO+H2O→Ca(OH)2
反応2 Ca(OH)2+Na2CO3→CaCO3+2NaOH
炭酸塩配合セメント組成物は、通常、骨材をさらに含む。骨材は、細骨材および粗骨材のいずれであってもよい。骨材としては、例えば、砂、砂利、砕石;水砕スラグ;再生骨材等;珪石質、粘土質、ジルコン質、ハイアルミナ質、炭化珪素質、黒鉛質、クロム質、クロマグ質、マグネシア質等の耐火骨材が挙げられる。
炭酸塩配合セメント組成物100重量部に対するポリカルボン酸系共重合体の添加量(配合量)は、通常は0.01重量部以上、好ましくは0.1重量部以上、より好ましくは0.2重量部以上である。これにより、充分な分散促進効果を得ることができる。上限は、通常は5.0重量部以下、好ましくは3.0重量部以下、より好ましくは2.0重量部以下である。これにより、セメントの流動性を実施工への影響のない適度な範囲に保持できる。したがって、通常は0.01~5.0重量部、好ましくは0.1~3.0重量部、より好ましくは0.2~2.0重量部である。
分散剤は、必要に応じて、上記ポリカルボン酸系共重合体以外の成分を含んでもよい。他の成分としては、例えば、他のセメント分散剤、水溶性高分子、高分子エマルジョン、空気連行剤、セメント湿潤剤、膨張剤、防水剤、遅延剤、増粘剤、凝集剤、乾燥収縮低減剤、強度増進剤、硬化促進剤、消泡剤、AE剤、その他の界面活性剤等の公知のコンクリート用添加剤が挙げられる。他の成分は、単独でもよく、2種以上の組み合わせでもよい。なお、これらの他の成分は、セメント組成物の任意成分であってもよい。
分散剤は、ポリカルボン酸系共重合体の分散液の形態、あるいはこれを乾燥させて粉体化した形態で使用し得る。分散剤を炭酸塩配合セメント組成物に添加する時期は、使用時でもよいし、セメント、炭酸塩及び必要に応じて添加される任意成分ととともにあらかじめ配合していわゆるプレミックス製品としてもよい。
炭酸塩配合セメント組成物に分散剤を配合することにより、レディーミクストコンクリート、コンクリート2次製品(プレキャストコンクリート)用のコンクリート、遠心成形用コンクリート、振動締め固め用コンクリート、蒸気養生コンクリート、吹付けコンクリート等のコンクリート、中流動コンクリート(スランプ値が22~25cmの範囲のコンクリート)、高流動コンクリート(スランプ値が25cm以上で、スランプフロー値が50~70cmの範囲のコンクリート)、自己充填性コンクリート、セルフレベリング材等の高い流動性を要求されるモルタルまたはコンクリートを得ることができる。
製造例1(重合体1の調製)
温度計、撹拌装置、還流装置、窒素導入管および滴下装置を備えたガラス反応容器に、水245部、ポリエチレングリコールモノメタリルエーテル(エチレンオキサイドの平均付加モル数53)150部およびポリエチレングリコール-3-メチル-3-ブテニルエーテル(エチレンオキサイドの平均付加モル数53)150部を投入し、撹拌しながら反応容器を窒素置換した。窒素雰囲気下で40℃に昇温した後、温度を40℃に保持した状態で、過酸化水素2.4部と水47部を混合した水溶液を30分間かけて反応容器に滴下した。その後、アクリル酸63部、3メルカプトピオン酸2.5部および水106部を混合した水溶液と、L-アスコルビン酸0.6部および水89部の混合液を各々2時間かけて反応容器に滴下した。滴下終了後、温度を40℃に保持した状態で1時間反応を行い、温度を60℃に上昇させ、さらに1時間重合停止反応を行うことで、濃度40%の共重合体(重合体1)の水溶液を得た。ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)を用いる以下の条件で分析したところ、重合体1の重量平均分子量は30000、Mw/Mnは1.59であった。
測定装置;東ソー製
使用カラム;Shodex Column OH-pak SB-806HQ、SB-804HQ、SB-802.5HQ
溶離液;0.05mM硝酸ナトリウム/アセトニトリル 8/2(v/v)
標準物質;ポリエチレングリコール(東ソー製又はGLサイエンス製)
検出器;示差屈折計(東ソー製)
温度計、撹拌装置、還流装置、窒素導入管および滴下装置を備えたガラス製反応容器に水254部を仕込み、撹拌下で反応容器を窒素置換した。窒素雰囲気下で100℃に昇温した後、温度を100℃に保持した状態で、メトキシポリエチレングリコールメタアクリレート(エチレンオキサイドの平均付加モル数25)206部、メトキシポリエチレングリコールメタアクリレート(エチレンオキサイドの平均付加モル数18)102部、メタクリル酸(MAA)14部、アクリル酸17部および水307部を混合したモノマー水溶液を2時間かけて滴下し、同時に過硫酸ナトリウム7.4部および水242部の混合液を2時間かけて反応容器に滴下した。温度を100℃に保持した状態でさらに1時間反応を行った後、70℃まで冷却し、水酸化ナトリウムでpH6に中和すると同時に加水することで、濃度43%の共重合体(重合体2)の水溶液を得た。GPCを用いて分析したところ、重合体2の重量平均分子量は16500、Mw/Mnは1.45であった。
温度計、撹拌装置、還流装置、窒素導入管および滴下装置を備えたガラス製反応容器に水254部を仕込み、撹拌下で反応容器を窒素置換した。窒素雰囲気下で100℃に昇温した後、温度を100℃に保持した状態で、メトキシポリエチレングリコールメタアクリレート(MPEG-MA、エチレンオキサイドの平均付加モル数13.5)215部、3メルカプトピオン酸3.1部、メタクリル酸33部および水42部を混合したモノマー水溶液を2時間かけて滴下し、同時に過硫酸アンモニウム2.7部および水38部の混合液を2.5時間かけて反応容器に滴下した。温度を100℃に保持した状態でさらに1時間反応を行った後、70℃まで冷却し、水酸化ナトリウムでpH7に中和すると同時に加水することで、濃度43%の共重合体(重合体3)の水溶液を得た。GPCを用いて分析したところ、重合体3の重量平均分子量は12000、Mw/Mnは1.62であった。
温度計、撹拌装置、還流装置、窒素導入管および滴下装置を備えたガラス反応容器に水198部を仕込み、撹拌下で反応容器を窒素置換し、窒素雰囲気下で100℃に昇温後、温度を100℃に保持した状態で、アクリル酸72部、31%NaOH水溶液70部、水54部を混合したモノマー水溶液と、過硫酸アンモニウム4部および水37部の混合液を各々2時間かけて滴下した。温度を100℃に保持した状態でさらに1時間反応を行うことで、濃度36%の単独重合体(ホモポリマー:重合体4)の水溶液を得た。GPCを用いて分析したところ、重合体4の重量平均分子量は14000、Mw/Mnは1.71であった。
実施例1~3、比較例1及び2(重合体単剤配合の例)
環境温度(20℃)において、表1に記載した配合比でセメント、水、及び実験1で作製した重合体1~4(水に内割り添加)を各種添加量投入して、モルタルミキサによる機械練りにより低速60秒間、高速90秒練混ぜて、実施例及び比較例の通常モルタル(セメント組成物)を得た。また、表2に記載した配合比(重質炭酸カルシウム(古田石灰工業所;平均粒子径:15.8μm)を配合)としたほかは同様に、実施例及び比較例の炭酸カルシウム配合モルタル(セメント組成物)を得た。これらのモルタルを用いて、モルタルフロー値の測定を行った。すなわち、JIS A1171の方法を参考にしてスランプ試験を行い、モルタルの横への広がった後の直径を最大と認める方向とその直角方向との2ヵ所測定した平均値をモルタルフロー値とした。試験結果を表3、図1~4に示す。
各添加量の重合体1及び2のいずれかと重合体4とを併用したほかは、上記と同様に重質炭酸カルシウム配合モルタルのモルタルフロー値の測定を行った。重合体4の添加量は、セメントに対し0.3重量%とした。試験結果を表4、図5~6に示す。
重質炭酸カルシウムの代わりに軽質炭酸カルシウム(日本製紙社製、平均粒子径21.3μm)を用いたこと、軽質炭酸カルシウムの量及び骨材の量を表5又は表6のとおり調整したこと、及び、重合体1,2及び4の量を表7に記載した配合比としたほかは、上記と同様に炭酸カルシウム配合モルタルのモルタルフロー値の測定を行った。使用した軽質炭酸カルシウムの製造は、生石灰と弱液を混合後、消和させて調製した石灰乳に緑液を添加して加熱撹拌し、苛性化反応を行って得た、苛性化軽質炭酸カルシウムである。試験結果を表7、図7~12に示す。
炭酸カルシウムの代わりに炭酸マグネシウムを用いて表8に記載した配合比(炭酸マグネシウム(ルック社製、平均粒子径9.95μm)を配合)とし、重合体1、2及び4を表9に示す添加率で配合したほかは上記と同様に、炭酸マグネシウム配合モルタルのモルタルフロー値の測定を行った。試験結果を表9、図13~15に示す。
Claims (8)
- 下記一般式(1)で表される単量体に由来する構成単位(I)を1~99重量%、下記一般式(2)で表される単量体に由来する構成単位(II)を1~99重量%含む、ポリカルボン酸系共重合体を含有する、炭酸塩配合セメント組成物用分散剤であって、
炭酸塩配合セメント組成物は、炭酸塩をセメント100重量部に対し30~100重量部含むセメント組成物である、剤。
[式中、R1、R2、およびR3は、それぞれ独立して、水素原子または炭素原子数1~3のアルキル基を表し、xは0~3の数を表し、yは0または1を表し、R5Oは、同一または異なって、炭素原子数2~18のオキシアルキレン基を表し、nは、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1~90の数を表し、R4は、水素原子または炭素原子数1~30の炭化水素基を表す];
[式中、R6、R7およびR8は、それぞれ独立して、水素原子、メチル基または-(CH2)rCOOM2を表し、M1およびM2は、同一または異なって、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基または置換アルキルアンモニウム基を表し、rは0~2の整数であり、ここで、-(CH2)rCOOM2は、-COOM1または他の-(CH2)rCOOM2と無水物を形成してもよいが、無水物を形成する場合、それらの基にM1およびM2は存在しない] - 炭酸塩が炭酸カルシウム又は炭酸マグネシウムである請求項1に記載の分散剤。
- 炭酸カルシウムが軽質炭酸カルシウムである請求項2に記載の分散剤。
- 炭酸塩の平均粒子径が0.1~100μmであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の分散剤。
- ポリカルボン酸系共重合体の重量平均分子量が5,000~100,000である、請求項1又は2に記載の分散剤。
- 重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が1.0~10.0である、請求項1又は2に記載の分散剤。
- 炭酸塩配合セメント組成物における炭酸塩の含有量は、セメント100重量部に対し35~100重量部である、請求項1又は2に記載の分散剤。
- 炭酸塩配合セメント組成物の総量100重量部に対する配合量が、0.01~5.0重量部である、請求項1又は2に記載の分散剤。
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