JP7854787B2 - 医療品の配送トレイおよび包装システム - Google Patents

医療品の配送トレイおよび包装システム

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本発明は、医療品を包装、配送、および分配するためのトレイおよび包装システムに関する。また、本発明は、医療品の包装方法に関する。本発明は、より具体的には、配布の目的で、医療用バイアルを閉じることを目的としたストッパの包装に関する。
この種のストッパは、通常、大量に配送され、振動ボウルフィーダーに注がれるか、または単にトレイに配置されて、手で、または機械によって自動的に、バイアルに1つずつ配置されてそれを閉じる。
ストッパが医療用のバイアルを閉じることを目的としている場合、これら配送の解決策は適切ではない。このケースでは、ストッパとバイアルには汚染、特に粒子汚染があってはならない。しかしながら、特別の注意を払わない場合、ストッパ自身の間、またはストッパとトレイまたは振動ボウルフィーダーの表面との間の接触および摩擦によって粒子を発生しやすく、粒子はストッパ上、その後バイアル内で見つかることがある。このことは、バイアルが、注射器によって引き出される医療液を含むのに使用される場合、結果として粒子が注射器内で発見され、その後患者の体内に注入される可能性があるため、非常に深刻な結果をもたらす可能性がある。
したがって、粒子の発生を制限することを可能とする、バイアルストッパ、より一般的には医療品または包装品を、包装および配送するための解決策を有することは重要である。
特許文献1および特許文献2は、さまざまなタイプの医療品(注射器、バイアル)を個別に保管することを可能にするトレイおよび包装システムを開示している。これらの医療品は相互に接触できず、従って粒子の発生が少なくなる。特許文献1では、より具体的には、摩擦区域を小さくするために、医療品とトレイの表面との間の接触表面積を小さくすることを求めている。
欧州特許公開2753550号公報 米国特許公開10064787号公報 欧州特許公開2464577号公報 欧州特許公開2464580号公報
本発明の目的は、上記先行技術とは異なる、またそれを改善した、トレイ、包装システム、および包装方法を提供することである。
この目的を達成するために、本発明は、医療品用の配送トレイであって、下面および上面を含み、上面が、それぞれが単一の医療品を受け入れるための複数の受け入れ空間を有する配送トレイを提供することを目的とする。
本発明によれば、トレイの下面は複数のキャップを有し、キャップは、トレイが同一の第2のトレイ上に積み重ねられたときに、トレイのキャップが第2のトレイの受け入れ空間を閉じるように、配置され、かつその寸法が定められたものである。
本発明の他の有利で非限定的な特徴によれば、以下が、単独でまたは技術的に実現可能な任意の組み合わせで、選択される。
‐各受け入れ空間は、トレイの上面に垂直な仕切りによって横方向において区切られている。
‐各キャップは、トレイの下面に垂直な壁によって横方向において区切られている。
‐トレイのキャップは、第1のトレイと称される上記トレイの受け入れ空間に沿ってそれぞれ配置され、また、第2のトレイの受け入れ空間の仕切りと、第1のトレイのキャップの向かい合う壁と、を組合せることによってまたは隣接させることによって、第1のトレイと同一でその下にある上記第2のトレイの受け入れ空間を閉じるようにそれぞれ寸法が定められる。
‐受け入れ空間はそれぞれ内面を有し、受け入れ空間の内面は、受け入れ空間における医療品の横方向の動きを支持および制限する少なくとも1つの横方向支持要素を備える。
‐各受け入れ空間は、トレイの上面によって形成された中実体の底部を有し、各キャップは、トレイの下面によって形成された中実体の底部を有する。
‐キャップはそれぞれ、その上にトレイが積み重ねられた第2のトレイの受け入れ空間に配置された医療品の垂直方向の動きを支持および制限するための垂直支持要素を備える。
‐各受け入れ空間は穴開き底部を有し、各キャップは、各受け入れ空間の底部に中心があるトレイの開口部の存在に起因して穴あき底部を有し、受け入れ空間に関連した開口部は、上記の受け入れ空間を占めることを目的とした医療品の寸法よりも小さい寸法を有している。
‐受け入れ空間の上部は変形可能である。
別の態様によれば、本発明の目的は、医療品の包装システムであって、
‐開口部、底部、および周囲壁を有する容器と、
‐上述したように複数のトレイによって形成された積層体であって、容器内に配置された積層体と、
‐容器の周囲壁の上端を密閉してそれを閉じる多孔質の蓋と、
を含む包装システムを提案することである。
本発明の他の有利で非限定的な特徴によれば、以下が、単独でまたは技術的に実現可能な任意の組み合わせで、選択される。
‐包装システムは、トレイの積層体上に配置された、積層体の最上部トレイの受け入れ空間を閉じるカバーをさらに含む。
‐カバーは、積層体の最上部トレイの受け入れ空間を閉じることができる複数のキャップを下面に備えた硬い板である。
‐カバーは、積層体の最上部トレイの受け入れ空間を閉じることができるキャップを備えた複数の帯状部材で構成されている。
‐帯状部材およびキャップは柔軟な素材で作られている。
‐各帯状部材は、各キャップの間に形成された曲げ領域を含む。
‐積層体の最上部トレイの受け入れ空間は、単一のストッパで閉じられている。
‐容器の底部には、積層体の底部トレイのキャップに収まるように構成されたボスが備わっている。
‐容器は、真空下で、少なくとも1つの不浸透性袋に入れられる。
さらに別の態様によれば、本発明の目的は、以下のステップを含む医療アイテムを包装する方法を提供することである。
‐開口部、底部、および周囲壁を有する容器を提供するステップ、
‐容器の底に上述したように底部トレイを配置するステップ、
‐容器内にトレイの積層体を形成するために上述した少なくとも1つの追加のトレイを配置するステップであって、追加のトレイのキャップが直下にあるトレイの受け入れ空間を閉じる、ステップ、
‐容器の周囲壁の上端を多孔質の蓋で密封するステップ、
‐容器を少なくとも1つの不浸透性袋に入れるステップ、および
‐袋を真空下に置くステップ。
本発明の他の有利で非限定的な特徴によれば、以下が、単独でまたは技術的に実現可能な任意の組み合わせで、選択される。
‐蓋を容器の周囲壁の上端に溶接することにより、蓋を容器に固定する。
‐包装方法は、積層体の最上部トレイにカバーを配置することを目的としたステップを含む。
‐蓋はさらにカバーを密閉する。
本発明の他の特徴および利点は、以下の本発明の詳細な説明から明らかになり、その説明は添付の図面を参照して提供される。
図1は、本発明による包装の断面を示す。 図2は、本発明による配送トレイを示す。 図3は、本発明による受け入れ空間における2つのトレイの積層体における相互関係を示す。 図4aは、第1実施形態によるカバーを示す。 図4bは、第2実施形態によるカバーを示す。 図4cは、第3実施形態によるカバーを示す。 図5は、本発明による、積み重ねられた2つの配送トレイを示し、トレイの受け入れ空間には、中実体の底部がある。 図6aは、本発明による、積み重ねられた2つの配送トレイを示し、トレイの受け入れ空間には、穴開きの底部がある。 図6bは、本発明による、積み重ねられた2つの配送トレイを示し、トレイの受け入れ空間には、穴開きの底部がある。
包装システムの概要
図1に示されるように、本発明による包装システム100は、容器10と、同一の複数の配送トレイ20によって形成された積層体と、を含み、複数のトレイは、それぞれ受け入れ空間21を備え、容器10の底部10a並びに容器10の開口部に配置されて容器を閉じる多孔質の蓋40に平行に互いに積み重ねられている。包装システム100はまた、積層体の最上部トレイ20”に配置されたカバー30を含むことができる。トレイ20を含み、多孔質蓋40によって閉じられた容器10は、アセンブリ全体を真空下に置くために空気が抜かれた少なくとも1つの気密袋(および一般にこれらの袋のうちの2つ)に入れられることを目的とするものである。
明瞭化のため、これ以降の説明では、「最上部トレイ20”」という用語は、積層体において容器10の底部10aから最も遠い位置にある、トレイ20を指し、「底部トレイ20’」という用語は、底部10aに最も近く配置されたトレイを指す。
トレイ20のそれぞれは、トレイ20の受け入れ空間21の1つに個別に格納される医療品50の複数を、それら医療品間で接触することなく収容する。「医療品50」という用語は、無菌および/または汚染されておらず、粒子汚染がない状態を維持しなければならない医療用のあらゆる種類の品を意味する。これらは、本説明および示されている例では、バイアルを閉じることを目的としたストッパであるが、容易に注射器やバイアルなど、他のタイプの医療品とすることもできる。受け入れ空間21の形状および容積は、もちろん、それらが当該医療品50を収容できるように適合される。これ以降の説明で明らかになるように、容器10内にトレイ20を積み重ねることにより、受け入れ空間21を閉じ、粒子汚染のリスクを制限するために、そこに配置された医療品50を隔離することができる。
この点に関して、医療品50は、積層体の最上部トレイ20”に配置することができないことに留意されたい。この場合、この最上部トレイ20”は、積層体においてその直下にあるトレイの受け入れ空間を閉じるだけの目的を果たす。この可能な状態の代替として、そしてすでに述べたように、その受け入れ空間を閉じるために、積層体の最上部トレイ20”にカバー30を配置することを提供できる。このカバー30は、この後の説明で提示される様々な形態をとることができる。
容器の説明
容器10は、医療品50が配置されるトレイ20を受け入れることを目的とした中が空洞の包装要素である。容器10は、開口部、底部10a、およびその全体の形を定める周囲壁10bを備える。周囲壁10bは、特に自動化機器によって容器10を取り扱うことができるようにする肩を備えていてもよい。有利には、容器10は、一定数の医療品50を格納するために必要なスペースを最適化するために、平行六面体の形状を有する。容器10の寸法は、包装される医療品50の数に応じて選択される。これらの寸法は、工業規模での使用を容易にするために、基準ないし標準に準拠し得る。容器10は、プラスチック材料、例えば、ポリプロピレン、アモルファスポリエチレンテレフタレート、またはポリスチレンなどのスチレン系ポリマーで形成することができる。
図示の例では、容器10の底部10aは、底部トレイ20’を挟みおよび/または中心に配置することを可能にするボス11を備え、これは、例えば、トレイ20’の下面に配置された起伏にこれらのボスを適合させることによって可能となる。これらの起伏は、例えば、本開示において後の部分で詳細に説明されるキャップを構成するものとすることができる。このようにして、底部トレイ20’(およびトレイの積層体全体)は、容器10内で固定化され、トレイ20’と容器10との間の摩擦が制限され、したがって、粒子の発生が防止される。
容器10の底部10aは、任意選択で、底部トレイ20’が置かれる、高さ調整パッド(不図示)を備えることができる。これらのパッドは、トレイ20の積層体の高さを調整して、トレイ20の単位の高さに関係なく、最上部トレイ20”(または存在する場合はカバー30)が常に容器10および密閉蓋40の開口部のレベルと同一面にすることができる。実際、トレイの単位の高さは、医療品50のサイズによって異なり得る。
配送トレイの説明
図1のトレイ20の積層体は、すべて互いに同一である複数のトレイから構成され、本発明によるその例が図2に示されている。各トレイ20は、上面20aおよび下面20bを含む。
上面20aは、2つの医療品50間の接触を防ぐために、それぞれが単一の医療品50を受け入れることを目的とする複数の受け入れ空間21を備えている。受け入れ空間21は、典型的には、トレイ20の上面に列をなして配置されている。トレイ受け入れ空間21は、トレイ20の上面20aによって形成される底部21aと、要素50を挿入するための開口部21bとを有する。各受け入れ空間21は、その形状を規定する、トレイ20の上面20aに垂直な仕切り22によって横方向の範囲が定められている。この空間は、受け入れ空間21が収容することを目的としている医療品50の形状および/またはサイズに調整された、例えば円形、六角形または長方形などの任意の形状とすることができる。仕切り22は、医療品50のそれぞれが受け入れ空間21に配置されたときにそれらが横方向において隔離されるように中実体である。
仕切り22の内面、すなわち、受け入れ空間21の内側に向いた面には、少なくとも1つの可撓性の横方向支持要素23、例えば、可撓性突起23を設けることができる。この支持要素23によって、医療品50を受け入れ空間21内に保持し、その横方向の動きを制限することが可能となる。これによって、医療品50と仕切り22との間の摩擦の可能性、ならびに粒子発生のリスクが低減される。横方向支持要素23の柔軟な性質によって、受け入れ空間21を異なる寸法の医療品50に用いることができ、したがって、これらの医療品がすべて互いに同一であっても存在し得る寸法の違いを考慮に入れることができる。
有利には、受け入れ空間21は、医療品50と受け入れ空間21の底部21aとの間の広範囲に及ぶ接触を防ぐために、それぞれ少なくとも1つの止め具24を備える。この止め具24によって、底部との摩擦面を制限し、粒子の発生を低減することが可能となる。止め具は、受け入れ空間21の底部21a上に範囲が定められた細いリブ、例えばこれらのリブのうちの3つ、または周期的な支持体、例えばこれらの支持体のうちの3つ、によって形成することができる。
トレイ20の下面20bは、複数のキャップ25を有し、この複数のキャップの数は、典型的には、トレイ20の上面20aに配置された受け入れ空間21の数に等しい。キャップ25は、それぞれが受け入れ空間21と一致するよう下面20bに配置されている。ここでのキャップ25は、受け入れ空間21と同様、壁26によって区切られて、受け入れ空間21の寸法と相補的な寸法を有し、それによって、第1のトレイ20が第1のトレイと同一の第2のトレイに積み重ねられたとき、第1のトレイ20のキャップ25は、それらが上にかかる、第2のトレイの受け入れ空間を、例えば、組み合わせによって閉じることができる(図1)。キャップ25を規定する壁26が受け入れ空間21を規定する仕切り22と完全に位置合わせされ、それによって、第1のトレイ20の壁26を、積層体においてその直下にある第2のトレイ20の仕切り22に、それらの端と端を接して配置することによって受け入れ空間が閉じられる。その結果、第2のトレイ20の受け入れ空間21は、その受け入れ空間21の仕切り22と、その空間に面する、第2のトレイ20上に配置された第1のトレイ20キャップ25の壁26とが接することによって閉じられる(図5)。壁26は、上側のトレイ20のキャップ25によって閉じられた受け入れ空間21に配置されたときに、医療品50のそれぞれを横方向において隔離するように中実体である。各キャップ25はまた、関連するトレイ20の下面20bによって形成される底部25aによって規定される。
すでに述べたように、積層体における底部トレイ20’のキャップ25はまた、容器10の底部10aのボス11に取り付けることによってこのトレイを組み立てることを可能にする(図1)。
受け入れ空間21が適合によって閉じられる場合、図3に明らかに見られるように、キャップ25の内部寸法は、受け入れ空間21と受け入れ空間21の仕切りの外面の、キャップ25との間のあり得る摩擦領域を定めるために、受け入れ空間21の外部寸法よりも好都合に大きい。換言すれば、キャップ25の壁26は、受け入れ空間21の仕切り22を外側から取り囲み、仕切り22の外面と接触している。これによって、仕切り22に対する壁26の摩擦がある間に受け入れ空間21の内部で粒子が発生するのを防ぐことができる。有利には、積み重ね中に、トレイに保持されている医療品へのその後のアクセスを困難にする、トレイ20の相互連動が生じるのを防ぐために、キャップ25を規定する壁26と、受け入れ空間21を規定する仕切り22との間に、典型的には0.1mmから1mmの間のわずかな横方向の遊びが設けられる。
特に、図1および図5に示される第1の変形例によれば、各受け入れ空間21は、トレイ20の上面20aによって形成される中実体の底部21aを有し、各キャップ25は、トレイ20の下面20bによって形成される中実体の底部25aを有する。2つのトレイ20が積み重ねられると、下側のトレイ20の受け入れ空間21に配置された医療品50(例えば、ストッパ)は、互いに完全に隔離され、包装システム100の輸送中、または受け入れ空間が開いているときに、発生する潜在的な粒子汚染から保護される。
図6aおよび図6bに示される第2の変形例によれば、各受け入れ空間21は、穴の開いた底部21aを有し、各受け入れ空間21の底部21aに中心がある、トレイ20の開口部28が存在することに起因して、各キャップ25もまた、穴の開いた底部25aを有する。さらに、受け入れ空間21に関連する開口部28は、その受け入れ空間21を占めるための医療品50の寸法よりも小さい寸法を有し、それによって、医療品50の上部外側は、開口部28を閉じることができる。次に、医療品50の下部は、受け入れ空間21の底部21aと接触している。
この第2の変形例は、トレイ20を製造するために使用される材料の量を制限するという点で有利である。これは、図6aおよび図6bに示されるように、固定キャップ52を備えたストッパ51の形態の医療品50の場合に特に適している。ストッパ51は、通常、エラストマー材料でできており、(使用時に)バイアルの首に挿入されることを目的とした頭部および足部を有する。固定キャップ52は、ストッパ51を取り囲み、ストッパ51の足部がバイアルの首に完全に挿入されたときに、(使用時に)バイアルの輪縁の下側で把持されることを目的としている:固定キャップ52は、バイアルにストッパ51を固定するために、環状部の下で止められることが可能な保持部材を含む。固定キャップ52はまた、包装システム100内での格納および輸送される間に、そのキャップ52内のストッパ51の維持を確保にする手段を備える。このタイプの医療品50の非限定的な例は、特許文献3または特許文献4に見出すことができる。
医療品50の固定キャップ52は、その医療品50の上部外側を形成する被膜部52aを含むことができる。図6aおよび図6bに示されるように、開口部28を閉じ、同じ列の(すなわち、積み重ねられたトレイ20において真上にある)医療品50が互いに隔離されることを可能にするのは、この上部外側52aである。特に、汚染に関して最も敏感な部分を構成する医療品50のストッパ51は、以下によって、トレイ20の受け入れ空間21において完全に隔離されている。
‐トレイ20の受け入れ空間21の仕切り22を、上側のトレイのキャップ25の対向する壁26と組み合わせまたは隣接させること、
‐トレイ20の受け入れ空間21に配置された医療品50の固定キャップ52の上部外側52aによって上側のトレイのキャップ25の穴あき底部25aを閉じること、そして潜在的に、
‐トレイ20の下にあるトレイに配置された医療品50の固定キャップ52の上部外側52aによって受け入れ空間21の穴あき底部21aを閉じること。
容器10の底部10aに最も近い底部トレイ20’の特定のケースでは、そのトレイ20’の受け入れ空間21の穴あき底部21aの開口部28は、容器10の底部10aに、追加のキャップまたはシールを提供することによって閉じることができ、あるいは開口部28を開いたままにすることができる。
前述の第1および第2の変形例を混合した第3の変形例によれば、トレイ20の受け入れ空間21のうちの一部(少なくとも1つ)のみが穴あき底部21aを有し、他は中実体の底部21aを有することができる。
概要の説明に戻ると、下側にあるトレイの受け入れ空間に配置された医療品50の垂直方向の動きを維持し、また制限するために、トレイ20のキャップ25の少なくともいくつかに、垂直方向支持要素27(図3において可撓性タブ27の形態で示す)を備えることが可能で好都合である。これによって、受け入れ空間21内の医療品50の動きに関連する摩擦を低減することができる。横方向支持要素23の場合と同様に、垂直方向支持要素27の柔軟な性質によって、受け入れ空間21を異なる寸法の品50に用いることができ、および/またはこれらの品の寸法の変化を考慮に入れることができる。
有利には、受け入れ空間21の上部、すなわち、仕切り22の上端は、変形可能である。図3の例では、仕切り22の上端は、尖った外形を有する。トレイ20の積み重ねの間に仕切り22の上端に作用する圧縮力は、押しつぶしによる仕切り上端の変形をもたらし、これにより、トレイ20の平坦性の欠陥を補償することができる。これによって、特に、後続する容器の真空化工程の間、トレイのすべての受け入れ空間を適切に閉じることが可能となる。
トレイは、プラスチック材料、例えば、ポリプロピレンまたは熱可塑性エラストマーまたはポリブチレンテレフタレート(PBT)で作ることができる。
各トレイ20は、有利には、図1、図2および図3に示されるように、上部20aの面および下部20bの面の横方向延長上に配置され得る周辺把持リム20cを備える。代替として、図5、図6aおよび図6bに見られるように、周辺把持リム20cは、受け入れ空間21の仕切り22の上端の横方向延長上に配置することができる。
カバーの説明
「カバー」という用語は、受け入れる空間を閉じるために、積層体の最上部トレイ20”上の、容器10に配置された任意の要素を示すために使用される。したがって、これによって、前述したように、この最上部トレイ20”に医療品50が無い空の状態とすることを防ぐことができる。
図4aに示される第1の実施形態によれば、カバー30は、例えば組み合わせによって、底部トレイ20’の受け入れ空間21を閉じることができる複数のキャップ32が下面に設けられた硬い板30とすることができる。したがって、これらのキャップ32は、板30の下面におけるそれらの形状、寸法、および配置において、トレイ20のキャップ25と同一である。硬い板30およびキャップ32は、トレイ20を形成するものと同じ材料で形成することができ、板は、トレイと同様の寸法を有することができる。
この実施形態の変形例では、板は、最上部トレイ20”の受け入れ空間21の列を覆い、それぞれ閉じることを目的とした複数の個別の帯状部材30’から構成され得る。これらの帯状部材30’は、例えば溶接によって多孔質蓋40に固定することができ、その結果、(包装システム100を開くとき)蓋40を取り外すと、当然、最上部トレイ20”の受け入れ空間21が開くことになる。帯状部材30’が剛性であるこの実施形態では、それらは、好ましくは、多孔質蓋40の除去を容易にするために、多孔質蓋40の除去方向に対して垂直方向に配置される。
図4bに示される第2の実施形態によれば、カバー30は、可撓性の板ないし複数の可撓性帯状部材30’から構成され、その下面には、トレイ20のものと同様のキャップ32を備える。第1の実施形態と同様に、帯状部材30’は、積層体の最上部トレイ20”の受け入れ空間21の列を閉じるように構成されている。帯状部材30’の可撓性を付与または改善するために、帯状部材30’は、キャップ32を支持する比較的広い支持領域を相互接続した、比較的狭い曲げ領域33によって形成することができる。
可撓性帯状部材30’およびキャップ32は、例えば熱可塑性エラストマーに基づいた可撓性材料によって形成され得る。この第2の実施形態は、可撓性の板30または帯状部材30’が、容器10を閉じる蓋40に固定されている場合に、特に極めて有利である。容器に置かれた積層体の最上部トレイ20”の受け入れ空間21は、この蓋が取り除かれるとそれによって開かれ、最上部トレイ20”の受け入れ空間21に格納された医療品50に直ちにアクセスすることができる。帯状部材30’が十分に柔軟である場合、それらは、蓋40の開放方向に関して向きを特定せずに、配置することができる。
図4cに示される第3の実施形態によれば、カバー30が複数の単一キャップ30”によって実装されるように備えることもでき、これらのキャップはそれぞれ、最上部トレイ20”の受け入れ空間に、それらを閉じるために配置される。それらは、柔らかいキャップまたは硬いキャップとすることができる。
蓋の説明
多孔質の蓋40は、容器が医療品50および任意選択でカバーを運ぶトレイ20で満たされると、容器10の壁10bの上端に、例えばプラスチック溶接によって密閉することを目的とする。多孔質の蓋は、医療品50を清潔に保ち、粒子が容器10に入るのを防ぐことを目的としている。蓋40の空気多孔性によって、その後の真空化ステップ中に容器から空気を引き抜くが可能となる。蓋は、例えば、製薬業界で一般に使用されている材料であるTyvek(登録商標)で作成することができる。
カバー30の2つの実施形態に関して既に述べたように、積層体の最上部トレイ20”上に容器内でカバー30を配置するための準備がなされている場合、多孔質の蓋は、例えば溶接によって、容器10の壁10bの上端を密閉するのと同時に、このカバー30を密閉することもできる。
これを可能にするために、包装システム100の要素の寸法は、カバー30(選択された実施形態のいずれか)の露出面が、カバーがトレイの積層体の最上部トレイ20”に配置されたときに、容器の壁の上端10にぴったり重なるものである。
梱包方法の説明
粒子による汚染を最小限に抑え、また医療品50のなし得る無菌状態を維持するために、以下に記載される様々なステップは、好ましくは、制御された環境で実行される。
積層体の底部トレイ20’である第1のトレイ20’は、第1のトレイ20’の下面20bのキャップ25を、(存在する場合)容器10の底部10aのボス11と位置合わせして適合させるように、容器10の底部10a上に配置される。次に、または予め、医療品50は、第1のトレイ20’の受け入れ空間21に配置される。
次に、第2のトレイ20が第1のトレイ20’上に配置される。第2のトレイの下面に配置されたキャップ25は、第1のトレイ20’の受け入れ空間21を閉じる。医療品50は、この操作の前後で、第2のトレイ20の各受け入れ空間21に配置されている。この操作は、容器10に配置されるトレイ20が存在する回数だけ、そして最後のトレイ20”が配置され積層体の最上部トレイ20”を形成するまで、繰り返される。
カバー30を備えない場合、最後のトレイ20”は空のままとされる、すなわち、その受け入れ空間21には医療品は配置されない。
それ以外の場合、カバー30は、医療品が事前に配置されているその受け入れ空間21を閉じるために、積層体の最上部トレイ20”の上面21aに置かれる。既に述べたように、このカバーは、キャップを備えた板によって形成することができ、したがって、最上部トレイ20”上に一体的に配置される。あるいは、カバーは、複数の可撓性または剛性の、キャップを持つ帯状部材30’とすることができ、受け入れ空間21を閉じるように最上部トレイ20”上に列状に配置されるか、または、各受け入れ空間21に配置された単一形態のキャップ30”とすることができる。任意選択で、カバーの選択肢の組み合わせを用いて、最上部トレイ20”の受け入れ空間21を閉じることができる。
次に、多孔質蓋40は、最上部トレイ20”またはカバー30の上に配置され、次いで、容器10の壁10bの上端、ならびに場合によって可撓性の板30または帯状部材30’に固定され、および/または存在する場合は単一のキャップ30”に固定される。
次のステップでは、多孔質の蓋40によって開口部が閉じられた容器10が、少なくとも1つの気密性袋(および好ましくは安全上の理由から2つの袋)に入れられ、袋が密閉される前に真空引きがこの袋について行われる。アセンブリの真空化によって、アセンブリ100の様々な構成要素を垂直方向において遮断でき、その結果、各受け入れ空間21を個別に閉じることができる。トレイ20およびカバー30の平坦性に関する欠点は、受け入れ空間21の仕切り22の変形可能な性質およびトレイ20の相対的な柔軟性によって補償される。真空化はまた、容器10の周囲壁10bをトレイ20の縁に押し付けるべく周囲壁を変形させ、アセンブリ100の様々な構成要素を水平方向において遮断することを可能にする。したがって、真空化は、アセンブリ100の様々な要素間の摩擦を制限することを可能にし、その結果、上記要素の垂直方向および水平方向の動きを遮断することによって、摩擦による粒子の発生を制限することを可能にする。
包装システムの開放
包装システムを開き、そこに包装された医療品にアクセスするために、最初に、トレイ20の積層体を含む容器10が袋から取り出される。次に、蓋40が取り除かれて、カバー30が存在する場合、カバー30を露出させる。カバー30は、例えば、カバーが硬い板の形態である場合、吸着カップを用いて容器から引き出され、最上部トレイ20”の受け入れ空間21を露出させる。カバーが、蓋40で密封された硬いまたは可撓性の帯状部材の形態である場合、この蓋を開くと、追加の操作なしに、必然的に、受け入れ空間21からキャップを取り外す状態になる。次に、医療品50を、手動でおよび/または機械による自動で、個別にまたは列ごとに取り出すことができる。最上部トレイ20”がその医療品50が無い空の状態になると、トレイもまた取り外されて、下側にあるトレイ20の受け入れ空間21および医療品50を露出させる。これらの操作は、容器10に格納されているすべての医療品50が取り除かれるまで繰り返される。
もちろん、本発明は、説明された実施形態に限定されず、特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲から逸脱することなく、変形例を加えることが可能である。
本明細書では、仕切りで区切られた単一のタイプの受け入れ空間について説明したが、他の形状や構成も想起できる。受け入れ空間は、例えば、容器内の空間を最適化するためにセル内に配置することができ、ある受け入れ空間の仕切りの内面は、別の受け入れ空間の仕切りの外面を形成する。受け入れ空間は、トレイに形成されたくぼみに同様によく対応するか、またはくぼみと仕切りの組み合わせとすることができる。
最後に、本明細書では、受け入れ空間の外面に可能性のある摩擦領域を位置させるために、受け入れ空間にキャップを取り付けることを外側から実行されるようにすることを提案しているが、もちろん逆にすることも可能である。この場合、キャップ25の外形寸法は、受け入れ空間21の内側寸法よりも小さいので、キャップ25の取り付けは、内側から行われる。

Claims (13)

  1. 医療品(50)用の配送トレイ(20)であって、前記トレイ(20)は下面(20b)および上面(20a)を含み、前記上面(20a)は、それぞれが1つの医療品(50)を受け入れる複数の受け入れ空間(21)を有し、前記トレイ(20)が前記医療品をさらに備え
    前記トレイ(20)は、前記トレイ(20)の前記下面(20b)が複数のキャップ(25)を有し、前記トレイ(20)が同一の第2のトレイに積み重ねられたときに、前記トレイ(20)の各キャップ(25)が、前記第2のトレイ(20)の前記受け入れ空間(21)の仕切り(22)と前記トレイ(20)の前記キャップ(25)の壁(26)との組み合わせまたは隣接させることにより、前記第2のトレイの受け入れ空間(21)を閉じることができるように、前記キャップ(25)が構成されており、
    少なくとも1つの前記受け入れ空間(21)の底部(21a)に中心がある、前記トレイ(20)の開口部(28)の存在に起因して、少なくとも1つの前記受け入れ空間(21)が穴あきの前記底部(21a)を有し、前記開口部(28)が、前記受け入れ空間(21)を収容することを意図された前記医療品(50)の寸法よりも小さい寸法を有し、前記トレイ(20)が、同一の第2のトレイに積み重ねられたときに、前記トレイ(20)の前記開口部(28)が、前記同一の第2のトレイの受け入れ空間を占める医療品(50)によって閉じられるようになっていることを特徴とする配送トレイ(20)。
  2. 前記受け入れ空間(21)はそれぞれ内面を有し、前記受け入れ空間(21)の前記内面は、前記受け入れ空間(21)内の医療品(50)の横方向の動きを支持しおよび制限する少なくとも1つの横方向支持要素(23)を備えることを特徴とする請求項1に記載のトレイ(20)。
  3. 前記キャップ(25)は、前記トレイ(20)が積み重ねられる前記第2のトレイの前記受け入れ空間に配置された医療品(50)の垂直方向の動きを支持および制限するための垂直方向支持要素(27)をそれぞれ備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のトレイ(20)。
  4. 前記受け入れ空間(21)の上部が変形可能であることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のトレイ(20)。
  5. 医療品(50)用の包装システム(100)であって、
    ‐開口部、底部(10a)および周囲壁(10b)を有する容器(10)と、
    ‐請求項1ないしの1項による複数のトレイ(20)によって形成された積層体であって、前記容器(10)内に配置される積層体と、
    ‐前記容器(10)の前記周囲壁(10b)の上端を密閉して当該容器を閉じる多孔質の蓋(40)と、
    を含むことを特徴とする包装システム(100)。
  6. トレイの前記積層体上に配置され、前記積層体の最上部トレイ(20”)の前記受け入れ空間(21)を閉じるカバー(30)をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の包装システム(100)。
  7. 前記カバー(30)は、前記積層体の最上部トレイ(20”)の前記受け入れ空間(21)を閉じることができる複数のキャップ(32)を下面に備えた硬い板であることを特徴とする請求項に記載の包装システム(100)。
  8. 前記カバー(30)は、前記積層体の前記最上部トレイ(20”)の前記受け入れ空間(21)を閉じることができるキャップ(32)を備えた複数の帯状部材(30’)から構成されることを特徴とする請求項に記載の包装システム(100)。
  9. 前記帯状部材(30’)および前記キャップ(32)は、可撓性材料によって形成されていることを特徴する請求項に記載の包装システム(100)。
  10. 各前記帯状部材(30’)は、それぞれのキャップ(32)の間に形成された曲げ領域(33)を含むことを特徴とする請求項またはのいずれかに記載の包装システム(100)。
  11. 前記積層体の最上部トレイ(20”)の前記受け入れ空間(21)は、単一のストッパ(30”)によって閉じられることを特徴とする請求項に記載の包装システム(100)。
  12. 前記容器(10)の前記底部(10a)は、前記積層体の底部トレイ(20’)のキャップ(25)に適合するように構成されたボス(11)を備えることを特徴とする請求項5ないし11のいずれかに記載の包装システム(100)。
  13. 前記容器(10)は、真空下で、少なくとも1つの密封された袋内に配置されることを特徴とする請求項ないし11のいずれかに記載の包装システム(100)。
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