JPH0112852B2 - - Google Patents
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- JPH0112852B2 JPH0112852B2 JP60278384A JP27838485A JPH0112852B2 JP H0112852 B2 JPH0112852 B2 JP H0112852B2 JP 60278384 A JP60278384 A JP 60278384A JP 27838485 A JP27838485 A JP 27838485A JP H0112852 B2 JPH0112852 B2 JP H0112852B2
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- JP
- Japan
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- heating
- hydrogen chloride
- fibers
- temperature
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、セルロース系繊維から高度の吸着能
と可焼性のある繊維状活性炭、すなわち活性炭素
繊維を製造する方法に関する。
と可焼性のある繊維状活性炭、すなわち活性炭素
繊維を製造する方法に関する。
活性炭素繊維は、粒状活性炭に比較して外表面
積が大きく、気体あるいは液体中で使用するさい
の被吸着物質の吸着、脱着速度が大きい利点があ
り、またフエルト、不織布、織物等繊維集積物が
円筒、波形その他の形状を保持することができる
等、粉状、粒状活性炭とは明らかに異なる、取扱
い上の利点をそなえており、気体の脱臭、液体の
脱色あるいは触媒担体等への応用が期待される。
積が大きく、気体あるいは液体中で使用するさい
の被吸着物質の吸着、脱着速度が大きい利点があ
り、またフエルト、不織布、織物等繊維集積物が
円筒、波形その他の形状を保持することができる
等、粉状、粒状活性炭とは明らかに異なる、取扱
い上の利点をそなえており、気体の脱臭、液体の
脱色あるいは触媒担体等への応用が期待される。
従来、セルロース系繊維を原料とする活性炭素
繊維の製造法としては、セルロース系繊維を不活
性ガス中で極めて遅い昇温速度で加熱して炭化し
た後賦活する方法、あるいは原料繊維にリン化合
物、アムモニウム塩類、金属ハロゲン化物等を水
溶液を用いて担持させてから加熱して炭化し、そ
の後賦活する方法等が知られている。しかし、昇
温速度を遅くして炭化する方法は極めて長時間を
要し、得られる活性炭素繊維の吸着能、機械的性
能ともに満足なものとはなつていない。また、リ
ン化合物、アムモニア塩類、金属ハロゲン化物等
を担持させて、炭化させる工程を含む方法は、炭
化のための加熱処理に先立つ、原料繊維の薬剤処
理工程が、薬剤溶液含浸、乾燥等の操作を必要と
し、経済的に不利であるばかりでなく、乾燥に先
立つ圧搾操作によつて原料繊維が圧着され、炭化
過程で部分的に膠着して、機械的性能を損いがち
になる。また、上記薬剤処理工程を組入れた製法
では、無機不純物を全く含有しない活性炭素繊維
の製造は困難であり、食品工業等への利用上必し
も十分に満足なものとはなつていない。
繊維の製造法としては、セルロース系繊維を不活
性ガス中で極めて遅い昇温速度で加熱して炭化し
た後賦活する方法、あるいは原料繊維にリン化合
物、アムモニウム塩類、金属ハロゲン化物等を水
溶液を用いて担持させてから加熱して炭化し、そ
の後賦活する方法等が知られている。しかし、昇
温速度を遅くして炭化する方法は極めて長時間を
要し、得られる活性炭素繊維の吸着能、機械的性
能ともに満足なものとはなつていない。また、リ
ン化合物、アムモニア塩類、金属ハロゲン化物等
を担持させて、炭化させる工程を含む方法は、炭
化のための加熱処理に先立つ、原料繊維の薬剤処
理工程が、薬剤溶液含浸、乾燥等の操作を必要と
し、経済的に不利であるばかりでなく、乾燥に先
立つ圧搾操作によつて原料繊維が圧着され、炭化
過程で部分的に膠着して、機械的性能を損いがち
になる。また、上記薬剤処理工程を組入れた製法
では、無機不純物を全く含有しない活性炭素繊維
の製造は困難であり、食品工業等への利用上必し
も十分に満足なものとはなつていない。
さらに、セルロース系材料を原料とする活性炭
の製造法として、酸あるいは酸の無水物のガスあ
るいは蒸気を含む雰囲気中で炭化処理を施した後
賦活する方法(特公昭47−7687)が提案されてい
る。この方法は、上記薬剤担持法にみられるよう
な短所は有していないが、酸あるいは酸無水物と
して塩酸、亜硫酸ガス、臭素酸、ギ酸、その他多
くの種類を提案している。また、目的とする活性
炭の形状は粉体等不定形のものであつて、本発明
が意図している繊維状活性炭の繊維としての性
能、すなわち繊維集積物の形状保持性、高吸脱着
速度等に関しては何ら示唆するところがない。そ
こで、本発明者らは、セルロース系繊維から、工
業的に十分に有用な、かさ密度の低い、繊維集積
物の形状を保持するに足る可焼性あるいは柔軟性
をそなえた活性炭素繊維の製造が可能かどうかを
確かめるために種々検討を行つた。
の製造法として、酸あるいは酸の無水物のガスあ
るいは蒸気を含む雰囲気中で炭化処理を施した後
賦活する方法(特公昭47−7687)が提案されてい
る。この方法は、上記薬剤担持法にみられるよう
な短所は有していないが、酸あるいは酸無水物と
して塩酸、亜硫酸ガス、臭素酸、ギ酸、その他多
くの種類を提案している。また、目的とする活性
炭の形状は粉体等不定形のものであつて、本発明
が意図している繊維状活性炭の繊維としての性
能、すなわち繊維集積物の形状保持性、高吸脱着
速度等に関しては何ら示唆するところがない。そ
こで、本発明者らは、セルロース系繊維から、工
業的に十分に有用な、かさ密度の低い、繊維集積
物の形状を保持するに足る可焼性あるいは柔軟性
をそなえた活性炭素繊維の製造が可能かどうかを
確かめるために種々検討を行つた。
まず各種の酸の、炭化収率への作用効果を比較
検討し、その結果セルロース繊維から活性炭素繊
維を製造するさいの炭化工程において、炭化触媒
として使用する酸のガスとしては、塩化水素が最
もすぐれていることを確認した。そこで次に、塩
化水素ガスを用いて炭化処理を施すさいの条件
と、水蒸気および炭酸ガスを用いて賦活する条
件、およびそれらの組合せ、さらにそれに伴う生
成活性炭素繊維の性能を、より詳細に検討した。
その結果、塩化水素ガスを3容量%以上含有する
雰囲気中で、150〜250℃の温度から270〜500℃の
温度までの領域で加熱する工程と、水蒸気あるい
は炭素ガスを5容量%以上含む雰囲気中で600〜
1000℃の間で加熱する賦活工程を含む処理を、構
成単繊維が互いにからみ合うことのできる長さを
そなえたセルロース系繊維に施すことによつて、
400〜2000m2/gの比表面積が示す高吸着性能と高
い繊維集積物形状保持性、可焼性をそなえ、無機
不純物を実質的に含有していない、あるいは極度
に少ない活性炭素繊維を短時間で製造し得ること
を見出した。なお、上記比表面積は、窒素ガス等
温吸着量からBET法を用いて得たものである。
また、本発明方法においては、可焼性は、繊維集
積物あるいは集積体の形状保持性をも意味するも
のとする。また、ここで形状保持性とは、繊維集
積物が、板状、円筒、波形その他付与された形状
を比較的良好に保持する性質を意味する。なおこ
の場合、所定の形状を付与するために金属その他
の骨組あるいはわくを利用することも許される。
検討の結果、このような形状保持性をそなえた活
性炭素繊維の繊維集積物は、構成単繊維の長さが
平均10mm前後以上のセルロース系繊維からのみ製
造され得ることを認めた。
検討し、その結果セルロース繊維から活性炭素繊
維を製造するさいの炭化工程において、炭化触媒
として使用する酸のガスとしては、塩化水素が最
もすぐれていることを確認した。そこで次に、塩
化水素ガスを用いて炭化処理を施すさいの条件
と、水蒸気および炭酸ガスを用いて賦活する条
件、およびそれらの組合せ、さらにそれに伴う生
成活性炭素繊維の性能を、より詳細に検討した。
その結果、塩化水素ガスを3容量%以上含有する
雰囲気中で、150〜250℃の温度から270〜500℃の
温度までの領域で加熱する工程と、水蒸気あるい
は炭素ガスを5容量%以上含む雰囲気中で600〜
1000℃の間で加熱する賦活工程を含む処理を、構
成単繊維が互いにからみ合うことのできる長さを
そなえたセルロース系繊維に施すことによつて、
400〜2000m2/gの比表面積が示す高吸着性能と高
い繊維集積物形状保持性、可焼性をそなえ、無機
不純物を実質的に含有していない、あるいは極度
に少ない活性炭素繊維を短時間で製造し得ること
を見出した。なお、上記比表面積は、窒素ガス等
温吸着量からBET法を用いて得たものである。
また、本発明方法においては、可焼性は、繊維集
積物あるいは集積体の形状保持性をも意味するも
のとする。また、ここで形状保持性とは、繊維集
積物が、板状、円筒、波形その他付与された形状
を比較的良好に保持する性質を意味する。なおこ
の場合、所定の形状を付与するために金属その他
の骨組あるいはわくを利用することも許される。
検討の結果、このような形状保持性をそなえた活
性炭素繊維の繊維集積物は、構成単繊維の長さが
平均10mm前後以上のセルロース系繊維からのみ製
造され得ることを認めた。
以上述べたところから明らかなように、本発明
は不純物を実質的に含有していないか、極度に少
ない活性炭であつて、吸脱着の速い、高吸着性能
の、しかも繊維集積物形状保持性、可焼性の高い
活性炭を、高収率で、短時間に製造する方法を提
出するものである。
は不純物を実質的に含有していないか、極度に少
ない活性炭であつて、吸脱着の速い、高吸着性能
の、しかも繊維集積物形状保持性、可焼性の高い
活性炭を、高収率で、短時間に製造する方法を提
出するものである。
本発明方法においては、繊維集積物の形状保持
性をそなえた活性炭素繊維の製造を可能にするた
めに、単繊維の長さが平均して約10mm以上のセル
ロース系繊維を原料繊維として使用する必要があ
る。したがつて、それらは麻、ラミー等の靭皮繊
維と綿等の天然セルロース繊維とビスコースレー
ヨン、ポリノジツク、銅アムモニア法レーヨン等
の再生セルロース繊維を含んでいる。ビスコース
レーヨンは、ここではセルローズアセテートをも
含んでいる。その形状、形態は糸状、綿状、フエ
ルト状、トウ状、紙状、網状、織布状等であり、
またこれら以外の形状の繊維集積物であることが
できる。上記長さの繊維は単繊維相互のからみあ
いを可能にし、低かさ密度化を可能にし、原料繊
維集積物全体における各部繊維への炭化用ガス、
あるいは賦活ガスの接触を容易にし、製造時間の
短縮と品質の均一性の実現を可能にするものであ
る。なお、上記平均長さは同一繊維試料から少く
とも30本無作為に抽出した単繊維の長さの平均を
意味する。
性をそなえた活性炭素繊維の製造を可能にするた
めに、単繊維の長さが平均して約10mm以上のセル
ロース系繊維を原料繊維として使用する必要があ
る。したがつて、それらは麻、ラミー等の靭皮繊
維と綿等の天然セルロース繊維とビスコースレー
ヨン、ポリノジツク、銅アムモニア法レーヨン等
の再生セルロース繊維を含んでいる。ビスコース
レーヨンは、ここではセルローズアセテートをも
含んでいる。その形状、形態は糸状、綿状、フエ
ルト状、トウ状、紙状、網状、織布状等であり、
またこれら以外の形状の繊維集積物であることが
できる。上記長さの繊維は単繊維相互のからみあ
いを可能にし、低かさ密度化を可能にし、原料繊
維集積物全体における各部繊維への炭化用ガス、
あるいは賦活ガスの接触を容易にし、製造時間の
短縮と品質の均一性の実現を可能にするものであ
る。なお、上記平均長さは同一繊維試料から少く
とも30本無作為に抽出した単繊維の長さの平均を
意味する。
本発明方法は、セルロース系繊維を炭化し、そ
の後賦活するものであるが、炭化工程においては
塩化水素ガスを含む雰囲気中で原料繊維が加熱さ
れる。塩化水素は常温でガス化し、しかも高温に
おいても酸化性がないため取扱いが比較的容易で
ある。炭化雰囲気中の塩化水素濃度は容積で3%
であつても炭化触媒として有効であり、25%であ
れば最高に近い効果を示す。また高い場合は50%
以上でも生成繊維の性能を劣化させるものではな
いが、作用効果の点からみても、このような高濃
度で用いることは必要ではない。塩化水素ガスの
稀釈には、たとえば窒素、アルゴン等不活性ガス
を用いることができる。また、他の酸化性のない
ガスを用いることもできる。炭化温度領域では炭
酸ガスは、賦活温度にかなり近くなるまでは酸化
性を示すことがないので、炭化用稀釈ガスに炭酸
ガスを含ませることもできる。
の後賦活するものであるが、炭化工程においては
塩化水素ガスを含む雰囲気中で原料繊維が加熱さ
れる。塩化水素は常温でガス化し、しかも高温に
おいても酸化性がないため取扱いが比較的容易で
ある。炭化雰囲気中の塩化水素濃度は容積で3%
であつても炭化触媒として有効であり、25%であ
れば最高に近い効果を示す。また高い場合は50%
以上でも生成繊維の性能を劣化させるものではな
いが、作用効果の点からみても、このような高濃
度で用いることは必要ではない。塩化水素ガスの
稀釈には、たとえば窒素、アルゴン等不活性ガス
を用いることができる。また、他の酸化性のない
ガスを用いることもできる。炭化温度領域では炭
酸ガスは、賦活温度にかなり近くなるまでは酸化
性を示すことがないので、炭化用稀釈ガスに炭酸
ガスを含ませることもできる。
本発明方法の炭化工程においては、塩化水素ガ
ス含有雰囲気中で150〜500℃の範囲内の温度で加
熱される。さらに、塩化水素ガス含有雰囲気中加
熱は150〜250℃の範囲内の温度から270〜500℃の
範囲内の温度までなされることが好ましい。した
がつて、250〜270℃の温度領域を塩化水素雰囲気
中炭化工程とすることができるが、上記温度範囲
において、できるだけ低い温度から高い温度まで
塩化水素含有雰囲気中で昇温加熱することが好ま
しい。したがつて、150〜500℃の全温度範囲にお
いてセルロース系繊維を塩化水素ガスに接触させ
ることがより好ましい。塩化水素含有雰囲気中加
熱を500℃以上に続けることは、炭化繊維の収率
増大をなおもたらすものであるが、600℃以上で
はその効果は軽少になる。しかし、得られる活性
炭素繊維の性能にとつて不利になるものではな
い。塩化水素含有雰囲気中の加熱は150℃以下の
温度から始めることも可能であるが、80℃以下で
塩化水素をセルロース系繊維に接触させることは
避けることが望ましい。
ス含有雰囲気中で150〜500℃の範囲内の温度で加
熱される。さらに、塩化水素ガス含有雰囲気中加
熱は150〜250℃の範囲内の温度から270〜500℃の
範囲内の温度までなされることが好ましい。した
がつて、250〜270℃の温度領域を塩化水素雰囲気
中炭化工程とすることができるが、上記温度範囲
において、できるだけ低い温度から高い温度まで
塩化水素含有雰囲気中で昇温加熱することが好ま
しい。したがつて、150〜500℃の全温度範囲にお
いてセルロース系繊維を塩化水素ガスに接触させ
ることがより好ましい。塩化水素含有雰囲気中加
熱を500℃以上に続けることは、炭化繊維の収率
増大をなおもたらすものであるが、600℃以上で
はその効果は軽少になる。しかし、得られる活性
炭素繊維の性能にとつて不利になるものではな
い。塩化水素含有雰囲気中の加熱は150℃以下の
温度から始めることも可能であるが、80℃以下で
塩化水素をセルロース系繊維に接触させることは
避けることが望ましい。
塩化水素ガス雰囲気中加熱工程の後、賦活工程
までの昇温加熱は不活性雰囲気中でなされるが、
この雰囲気が水蒸気、炭酸ガスを含んでいること
は、本発明方法の実施に大きい障害をもたらすも
のではない。したがつて、塩化水素含有雰囲気中
加熱工程終了後、繊維を賦活ガス中加熱工程ある
いは直接賦活工程に移すことも可能である。すな
わち、塩化水素ガス含有雰囲気中加熱処理を270
℃まで施した後、ただちに賦活工程に移すことも
できる。
までの昇温加熱は不活性雰囲気中でなされるが、
この雰囲気が水蒸気、炭酸ガスを含んでいること
は、本発明方法の実施に大きい障害をもたらすも
のではない。したがつて、塩化水素含有雰囲気中
加熱工程終了後、繊維を賦活ガス中加熱工程ある
いは直接賦活工程に移すことも可能である。すな
わち、塩化水素ガス含有雰囲気中加熱処理を270
℃まで施した後、ただちに賦活工程に移すことも
できる。
賦活方法としては、水蒸気、炭酸ガスを賦活剤
とする方法が、本発明方法における炭化処理を施
した繊維に適用し得ることを、種々賦活条件を検
討した結果知ることができた。この場合の賦活に
は水蒸気あるいは炭酸ガスを5容量%以上含む雰
囲気を用いることができるが、これに混合するガ
スは窒素、アルゴン等の不活性ガスが主である。
しかし、これに限定するものではない。賦活工程
の温度は600〜1000℃の範囲内であり、好ましく
は700〜900℃である。賦活温度が高いときは時間
を短縮することができ、賦活の度合を賦活ガス濃
度、温度、時間によつて調節することができる。
これによつて、活性炭素繊維の吸着能、あるいは
ガス吸着比表面積を調節することができる。ま
た、細孔分布は炭酸ガスによる場合比較的広く、
水蒸気による場合は比較的狭く、細孔平均径も小
さい。したがつて、水蒸気賦活のものはガス吸着
用により適している。
とする方法が、本発明方法における炭化処理を施
した繊維に適用し得ることを、種々賦活条件を検
討した結果知ることができた。この場合の賦活に
は水蒸気あるいは炭酸ガスを5容量%以上含む雰
囲気を用いることができるが、これに混合するガ
スは窒素、アルゴン等の不活性ガスが主である。
しかし、これに限定するものではない。賦活工程
の温度は600〜1000℃の範囲内であり、好ましく
は700〜900℃である。賦活温度が高いときは時間
を短縮することができ、賦活の度合を賦活ガス濃
度、温度、時間によつて調節することができる。
これによつて、活性炭素繊維の吸着能、あるいは
ガス吸着比表面積を調節することができる。ま
た、細孔分布は炭酸ガスによる場合比較的広く、
水蒸気による場合は比較的狭く、細孔平均径も小
さい。したがつて、水蒸気賦活のものはガス吸着
用により適している。
塩化水素ガス含有雰囲気中加熱によつて繊維に
吸収あるいは吸着されている塩化水素は、その後
の不活性ガス中加熱工程あるいは賦活工程におい
て容易に、しかも完全に逸出し、生成する活性炭
素繊維に残留することはない。また、繊維中に存
在していた無機不純物に作用して、多くを揮発し
やすい塩化物に変え、賦活の加熱工程において逸
出させる利点がある。
吸収あるいは吸着されている塩化水素は、その後
の不活性ガス中加熱工程あるいは賦活工程におい
て容易に、しかも完全に逸出し、生成する活性炭
素繊維に残留することはない。また、繊維中に存
在していた無機不純物に作用して、多くを揮発し
やすい塩化物に変え、賦活の加熱工程において逸
出させる利点がある。
以上のようにして、本発明方法においては、塩
化水素ガス中加熱による炭化工程と賦活工程とを
組合せることにより、3〜30%、あるいはそれ以
上の収率で、400〜2000m2/gあるいはそれ以上の
比表面積の活性炭素繊維を任意に製造することが
できる。また、活性炭素繊維の引張り強さは収率
によつて変るが、たとえば収率が7〜32%の間
で、平均引張り強さは5〜39Kgf/mm2を示す。この
ような引張に強さは、本発明方法によつて得られ
る炭素繊維に、繊維集積物の形状保持性と可焼性
を付与するに有用な特性である。
化水素ガス中加熱による炭化工程と賦活工程とを
組合せることにより、3〜30%、あるいはそれ以
上の収率で、400〜2000m2/gあるいはそれ以上の
比表面積の活性炭素繊維を任意に製造することが
できる。また、活性炭素繊維の引張り強さは収率
によつて変るが、たとえば収率が7〜32%の間
で、平均引張り強さは5〜39Kgf/mm2を示す。この
ような引張に強さは、本発明方法によつて得られ
る炭素繊維に、繊維集積物の形状保持性と可焼性
を付与するに有用な特性である。
実施例 1
ビスコースレーヨン(単繊維デニール7)トウ
を10容量%塩化水素ガスを含むアルゴン中で、
170℃から270〜600℃の間の数段階の温度まで昇
温し、その後窒素ガス中で800℃まで加熱し、つ
いで30容量%の水蒸気を含む窒素ガス中で、800
℃で30分間加熱して賦活した。塩化水素ガス中加
熱最高温度270、300、400、500、600℃に対し、
活性炭素繊維の収率それぞれ21.1、21.4、23.5、
24.2、24.8%、比表面積それぞれ1060、1120、
1130、1100、1080m2/gの活性炭素繊維を得た。
この結果は、塩化水素雰囲気中加熱温度範囲が
600℃までは高くなればなるほど収率が高くなる
ことを示している。しかし、塩化水素雰囲気中加
熱が270℃あるいは300℃においても十分に高い収
率で、十分に高い比表面積をそなえた活性炭素繊
維が得られることを示している。なお、これらの
繊維は繊維集積物の形状を保持するに足る高い可
焼性を示した。
を10容量%塩化水素ガスを含むアルゴン中で、
170℃から270〜600℃の間の数段階の温度まで昇
温し、その後窒素ガス中で800℃まで加熱し、つ
いで30容量%の水蒸気を含む窒素ガス中で、800
℃で30分間加熱して賦活した。塩化水素ガス中加
熱最高温度270、300、400、500、600℃に対し、
活性炭素繊維の収率それぞれ21.1、21.4、23.5、
24.2、24.8%、比表面積それぞれ1060、1120、
1130、1100、1080m2/gの活性炭素繊維を得た。
この結果は、塩化水素雰囲気中加熱温度範囲が
600℃までは高くなればなるほど収率が高くなる
ことを示している。しかし、塩化水素雰囲気中加
熱が270℃あるいは300℃においても十分に高い収
率で、十分に高い比表面積をそなえた活性炭素繊
維が得られることを示している。なお、これらの
繊維は繊維集積物の形状を保持するに足る高い可
焼性を示した。
実施例 2
ポリノジツク繊維(デニール2)のトウを250
℃までアルゴン中、250〜300℃の間を塩化水素30
容量%含む窒素ガス中で加熱し、その後窒素ガス
中で800℃まで1時間に600℃の速度で昇温し、つ
いで水蒸気25容量%を含む窒素ガス中で、800℃
まで30分間加熱した。比表面積1050m2/g、可焼
性のある活性炭素繊維を得た。
℃までアルゴン中、250〜300℃の間を塩化水素30
容量%含む窒素ガス中で加熱し、その後窒素ガス
中で800℃まで1時間に600℃の速度で昇温し、つ
いで水蒸気25容量%を含む窒素ガス中で、800℃
まで30分間加熱した。比表面積1050m2/g、可焼
性のある活性炭素繊維を得た。
実施例 3
実施例1に用いた同一のビスコースレーヨン繊
維のトウを塩化水素ガス4%を含有する窒素ガス
中で200℃から400℃まで、それ以上窒素ガス中で
800℃まで加熱した。続けて水蒸気15%含有窒素
ガス中で900℃で30分間、あるいは800℃で80分
間、800℃で30分間加熱した。それぞれ10、21、
31%の収率で1700、1200、410m2/gの比表面積、
10、24、36Kg/mm2の平均強さをそれぞれ示す活性
炭素繊維を得た。
維のトウを塩化水素ガス4%を含有する窒素ガス
中で200℃から400℃まで、それ以上窒素ガス中で
800℃まで加熱した。続けて水蒸気15%含有窒素
ガス中で900℃で30分間、あるいは800℃で80分
間、800℃で30分間加熱した。それぞれ10、21、
31%の収率で1700、1200、410m2/gの比表面積、
10、24、36Kg/mm2の平均強さをそれぞれ示す活性
炭素繊維を得た。
実施例 4
実施例1に用いたと同一のビスコースレーヨン
トウを塩化水素を20容量%含む窒素ガス中で200
〜500℃まで、1時間に1200℃の速度で昇温した。
得られた炭化繊維を炭酸ガス50%と窒素ガスを含
む雰囲気中で800℃あるいは900℃で60分間加熱し
た。比表面積それぞれ490、1060m2/gの可焼性あ
る活性炭素繊維を得た。
トウを塩化水素を20容量%含む窒素ガス中で200
〜500℃まで、1時間に1200℃の速度で昇温した。
得られた炭化繊維を炭酸ガス50%と窒素ガスを含
む雰囲気中で800℃あるいは900℃で60分間加熱し
た。比表面積それぞれ490、1060m2/gの可焼性あ
る活性炭素繊維を得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 単繊維の平均長さが10mm以上のセルロース系
繊維を、塩化水素ガス3容量%以上を含む雰囲気
中で、150〜500℃の範囲内の温度で加熱する炭化
工程と、その後水蒸気あるいは炭酸ガス5容量%
以上含む雰囲気中で600〜1000℃の間の温度で加
熱する賦活工程とを含むことを特徴とする、高吸
着能と可焼性をそなえた活性炭素繊維の製造方
法。 2 塩化水素ガスを含む雰囲気中で加熱する炭化
工程が150〜250℃の範囲内の温度から270〜500℃
の範囲内の温度まで加熱する工程である特許請求
範囲1項記載の方法。 3 塩化水素ガスを含む雰囲気中の加熱炭化工程
が150〜500℃の全温度範囲である特許請求範囲1
項記載の方法。 4 賦活工程が、水蒸気5容量%以上含有する雰
囲気中で700〜900℃の範囲内の温度で加熱する工
程である特許請求範囲1項記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60278384A JPS62141126A (ja) | 1985-12-10 | 1985-12-10 | 活性炭素繊維の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60278384A JPS62141126A (ja) | 1985-12-10 | 1985-12-10 | 活性炭素繊維の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62141126A JPS62141126A (ja) | 1987-06-24 |
| JPH0112852B2 true JPH0112852B2 (ja) | 1989-03-02 |
Family
ID=17596587
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60278384A Granted JPS62141126A (ja) | 1985-12-10 | 1985-12-10 | 活性炭素繊維の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62141126A (ja) |
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-
1985
- 1985-12-10 JP JP60278384A patent/JPS62141126A/ja active Granted
Also Published As
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|---|---|
| JPS62141126A (ja) | 1987-06-24 |
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