JPH0114340B2 - - Google Patents
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- JPH0114340B2 JPH0114340B2 JP60067781A JP6778185A JPH0114340B2 JP H0114340 B2 JPH0114340 B2 JP H0114340B2 JP 60067781 A JP60067781 A JP 60067781A JP 6778185 A JP6778185 A JP 6778185A JP H0114340 B2 JPH0114340 B2 JP H0114340B2
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- Japan
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- carbon fibers
- fibers
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- resin
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- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Inorganic Fibers (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、高強度でかつ樹脂との接着性の優れ
たアクリル系繊維を前駆体とする高性能炭素繊維
の製造法に関する。 (従来の技術) 炭素繊維は、強度、弾性率等に優るため、各種
複合材料の強化繊維として、航空宇宙用途、工業
用材料、スポーツ用品等に使用されている。しか
しながら、炭素繊維をこれら複合材料として使用
する場合、炭素繊維自体の強度、弾性率等の他に
樹脂等マトリツクス材料との接着性が重要であ
り、これら諸特性が兼ね具わつて始めて有用な複
合材料が得られる。従つて、市販される炭素繊維
は何らかの方法で表面処理されているのが通例で
ある。 一方、強度がより向上した炭素繊維を製造する
方法としては、前駆体の製造工程における改良と
炭素化工程における改良とが数多く提案されてい
る。炭素化工程における改良の中には、炭素化を
特殊な雰囲気中で行う方法が提案されている(特
公昭47−7686号、特公昭47−29935号、特開昭59
−168129号)。特に、特開昭59−168129号には耐
炎化処理したアクリル系繊維を、塩化水素0.2〜
10容量%、酸素0.2〜4容量%および不活性ガス
を含有する雰囲気中で加熱することによつて高強
度を有する炭素繊維を得ることを記載している。
この公報によれば、上記の雰囲気中で加熱して得
た炭素繊維は、塩化水素と不活性ガスとからなる
雰囲気(酸素を含まない)中で加熱したものおよ
び塩化水素と不活性ガスと多量の酸素とからなる
雰囲気中で加熱したものと比較して、引張強さお
よび曲げ強度に優れ、また、製造工程での単糸切
れも少ないとされている。しかしながら、上記公
報に記載される雰囲気中で加熱処理して得た炭素
繊維を複合材料として使用する場合、マトリツク
ス樹脂との接着性に劣り、複合材料の層間剪断強
度および耐疲労性が劣る。 他方、特公昭48−42812号には、無機酸およ
び/または有機酸の水溶液中で炭素繊維を陽極酸
化することによつて表面積が増大した炭素繊維が
得られ、ひいては、剪断力および屈曲力に優れた
複合材を得ることができると記載されている。し
かしながら、得られる複合材料の層間剪断強度お
よび耐疲労性は十分満足できるものではない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者らは、高強度でしかも樹脂との接着性
に優れた高性能炭素繊維を製造する方法について
鋭意検討した結果、炭素化工程で得られる原料炭
素繊維と表面処理工程との関係が密接に関係する
との知見を得、さらに検討を重ねた結果、意外に
も、上記特開昭59−168129号において、高強度炭
素繊維を得るのに好ましくないとされている。塩
化水素を不活性ガスをからなる雰囲気(酸素を含
まない)中で熱処理して得た炭素繊維に特定の条
件下に電解処理することによつて、高強度で、し
かも層間剪断強度および耐疲労性に優れた複合材
料を提供し得る炭素繊維が得られることを見出し
た。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、アクリル系繊維を前駆体として高強
度でかつ樹脂との接着性に優れた炭素繊維を製造
するに際し、アクリル系繊維を耐炎化処理後、塩
化水素を少くとも1容量%以上含み実質的に酸素
を含まない不活性ガス雰囲気中600〜1600℃で炭
素化し、続いて、アルカリ金属及び塩素を含まな
い電解質中で10mA〜3Aの電流を0.1〜10分間適
用して炭素繊維を陽極とし電解処理することを特
徴とする高性能炭素繊維の製造法である。 本発明におけるアクリル系繊維とは、ポリアク
リロニトリルまたは、少くとも90重量%以上のア
クリロニトリルと他の共重合し得る単量体、例え
ばアクリル酸メチル等のアクリル酸エステル、ア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸等のカルボ
ン酸、更にはアクリルアミド、アリルスルフオン
酸等との共重合体からなる繊維を指す。これらの
繊維は、湿式紡糸法、乾式紡糸法、乾−湿式紡糸
法等で得られる長繊維であつて、それらの製法は
特に限定されず、従来公知の方法を採ることがで
きる。このアクリル系繊維を耐炎化処理する方法
についても従来公知の方法を採ることができる。
一般には、200℃ないし350℃の範囲で低温側から
徐々に高温側へと何段かに分けて空気中で熱処理
するのが通例である。 本発明において炭素化工程は600℃ないし1600
℃の温度領域で塩化水素を少くとも1容量%含
み、実質的に酸素を含まない不活性ガス雰囲気中
で行なう。600℃未満の温度領域で塩化水素ガス
を供給しても強度向上が実質的に認められず、ま
た、600℃ないし1600℃の温度領域で塩化水素の
含有量が1容量%より少ないと得られる炭素繊維
に強度向上効果がみられない。また塩化水素含有
量の上限は20%程度であり、これを超えて含有さ
せてもそれに見合う効果が得難く、また、使用済
み排ガスの処理のため多額の費用を要するので工
業的に不利である。この炭素化時の雰囲気ガス中
に若干の酸素ガスが混入しても0.1容量%程度以
下であればさしつかえない。これは、工業的に実
施する場合供給糸によつて炭素化炉内にもち込ま
れる酸素量および炭素化装置のシール部分から若
干混入する酸素量にほぼ相当する。 上述のようにして得られる高強度の炭素繊維
は、そのままでは層間剪断強度で示される樹脂と
の接着性に劣る。従つて、本発明においてはアル
カリ金属及び塩素を含まない電解質中で炭素繊維
を陽極として電解処理する。電解質としてアルカ
リ金属または塩素を含むものを用いた場合は樹脂
との接着性が不充分であり、また、バラツキの大
きいものとなる。この理由は明確ではないが、炭
素化工程で炭素繊維表面に付着した塩化水素また
は塩素が何らかの悪影響を及ぼしているものと推
定される。 本発明で使用される電解質としては強酸、弱酸
及びそれらのアンモニウム塩等が挙げられる。例
えば、硫酸、硝酸、リン酸、硫酸アンモニウム、
硝酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、及びこれ
らの混合物等が有用であつて、特に硝酸が最も好
ましい。 これら電解質の濃度は通常0.1%ないし10%程
度である。電解液の温度は一般に70℃以下であ
る。電解時間は0.1分ないし10分間程度である。
また、電解条件としては一般に電流が10mAない
し3A程度で、電解電圧は0.5ないし20ボルトで行
なわれ、好ましくは電流が50mAないし1A、電
解電圧は1ないし5ボルトである。これらの範囲
より低い電解条件では樹脂との接着性に劣り、他
方、電解時間および電流がそれぞれ過大になると
電解による表面処理が過剰になり、炭素繊維の強
度の低下量が著しく大きくなるとともに、樹脂と
の接着性も低下し始める。 (発明の効果) 上述のように特定の炭素化条件下に炭素化し、
さらに特定の表面処理(電解処理)条件下に処理
して得られる炭素繊維は、高強度でしかも樹脂と
の接着性に優れたバランスのとれた高性能炭素繊
維である。 (実施例) 以下に実施例を挙げて本発明の方法を具体的に
説明する。 実施例 1 アクリロニトリル97重量%を含むポリマーを常
法に従つて硝酸を溶媒として湿式紡糸し、単糸繊
度1.3デニール、12000フイラメントの長繊維を得
た。このプリカーサーを240℃の空気中で30分さ
らに260℃の空気中で40分かけて熱処理し、耐炎
化糸を得た。この耐炎化糸を用いて表―1に示す
ような各種炭素化及び表面処理条件で炭素繊維を
得た。なお、電解時間は1分であつた。これらの
炭素繊維ストランドの強度は、JISR7601に示さ
れる樹脂含浸ストランド試験法に準拠して測定し
た。樹脂処方は同解説例2を用いた。層間剪断強
度は次の方法で測定した。先ず、テトラグリシジ
ルジアミノジフエニルメタン100重量部、ジアミ
ノジフエニルスルホン35重量部、三弗化ホウソモ
ノメチルアミン1.5重量部を加えたメチルエチル
ケトン溶液中に炭素繊維を含浸させて、一方向の
プリプレグを作成した。このプリプレグを130℃
×60分、次いで、180℃×120分で加熱硬化させて
平板状複合材を作成した。次いで、インストロン
を用いてL/D=4の条件で三点曲げシヨートビ
ーム法で層間剪断強度を測定した。
たアクリル系繊維を前駆体とする高性能炭素繊維
の製造法に関する。 (従来の技術) 炭素繊維は、強度、弾性率等に優るため、各種
複合材料の強化繊維として、航空宇宙用途、工業
用材料、スポーツ用品等に使用されている。しか
しながら、炭素繊維をこれら複合材料として使用
する場合、炭素繊維自体の強度、弾性率等の他に
樹脂等マトリツクス材料との接着性が重要であ
り、これら諸特性が兼ね具わつて始めて有用な複
合材料が得られる。従つて、市販される炭素繊維
は何らかの方法で表面処理されているのが通例で
ある。 一方、強度がより向上した炭素繊維を製造する
方法としては、前駆体の製造工程における改良と
炭素化工程における改良とが数多く提案されてい
る。炭素化工程における改良の中には、炭素化を
特殊な雰囲気中で行う方法が提案されている(特
公昭47−7686号、特公昭47−29935号、特開昭59
−168129号)。特に、特開昭59−168129号には耐
炎化処理したアクリル系繊維を、塩化水素0.2〜
10容量%、酸素0.2〜4容量%および不活性ガス
を含有する雰囲気中で加熱することによつて高強
度を有する炭素繊維を得ることを記載している。
この公報によれば、上記の雰囲気中で加熱して得
た炭素繊維は、塩化水素と不活性ガスとからなる
雰囲気(酸素を含まない)中で加熱したものおよ
び塩化水素と不活性ガスと多量の酸素とからなる
雰囲気中で加熱したものと比較して、引張強さお
よび曲げ強度に優れ、また、製造工程での単糸切
れも少ないとされている。しかしながら、上記公
報に記載される雰囲気中で加熱処理して得た炭素
繊維を複合材料として使用する場合、マトリツク
ス樹脂との接着性に劣り、複合材料の層間剪断強
度および耐疲労性が劣る。 他方、特公昭48−42812号には、無機酸およ
び/または有機酸の水溶液中で炭素繊維を陽極酸
化することによつて表面積が増大した炭素繊維が
得られ、ひいては、剪断力および屈曲力に優れた
複合材を得ることができると記載されている。し
かしながら、得られる複合材料の層間剪断強度お
よび耐疲労性は十分満足できるものではない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者らは、高強度でしかも樹脂との接着性
に優れた高性能炭素繊維を製造する方法について
鋭意検討した結果、炭素化工程で得られる原料炭
素繊維と表面処理工程との関係が密接に関係する
との知見を得、さらに検討を重ねた結果、意外に
も、上記特開昭59−168129号において、高強度炭
素繊維を得るのに好ましくないとされている。塩
化水素を不活性ガスをからなる雰囲気(酸素を含
まない)中で熱処理して得た炭素繊維に特定の条
件下に電解処理することによつて、高強度で、し
かも層間剪断強度および耐疲労性に優れた複合材
料を提供し得る炭素繊維が得られることを見出し
た。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、アクリル系繊維を前駆体として高強
度でかつ樹脂との接着性に優れた炭素繊維を製造
するに際し、アクリル系繊維を耐炎化処理後、塩
化水素を少くとも1容量%以上含み実質的に酸素
を含まない不活性ガス雰囲気中600〜1600℃で炭
素化し、続いて、アルカリ金属及び塩素を含まな
い電解質中で10mA〜3Aの電流を0.1〜10分間適
用して炭素繊維を陽極とし電解処理することを特
徴とする高性能炭素繊維の製造法である。 本発明におけるアクリル系繊維とは、ポリアク
リロニトリルまたは、少くとも90重量%以上のア
クリロニトリルと他の共重合し得る単量体、例え
ばアクリル酸メチル等のアクリル酸エステル、ア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸等のカルボ
ン酸、更にはアクリルアミド、アリルスルフオン
酸等との共重合体からなる繊維を指す。これらの
繊維は、湿式紡糸法、乾式紡糸法、乾−湿式紡糸
法等で得られる長繊維であつて、それらの製法は
特に限定されず、従来公知の方法を採ることがで
きる。このアクリル系繊維を耐炎化処理する方法
についても従来公知の方法を採ることができる。
一般には、200℃ないし350℃の範囲で低温側から
徐々に高温側へと何段かに分けて空気中で熱処理
するのが通例である。 本発明において炭素化工程は600℃ないし1600
℃の温度領域で塩化水素を少くとも1容量%含
み、実質的に酸素を含まない不活性ガス雰囲気中
で行なう。600℃未満の温度領域で塩化水素ガス
を供給しても強度向上が実質的に認められず、ま
た、600℃ないし1600℃の温度領域で塩化水素の
含有量が1容量%より少ないと得られる炭素繊維
に強度向上効果がみられない。また塩化水素含有
量の上限は20%程度であり、これを超えて含有さ
せてもそれに見合う効果が得難く、また、使用済
み排ガスの処理のため多額の費用を要するので工
業的に不利である。この炭素化時の雰囲気ガス中
に若干の酸素ガスが混入しても0.1容量%程度以
下であればさしつかえない。これは、工業的に実
施する場合供給糸によつて炭素化炉内にもち込ま
れる酸素量および炭素化装置のシール部分から若
干混入する酸素量にほぼ相当する。 上述のようにして得られる高強度の炭素繊維
は、そのままでは層間剪断強度で示される樹脂と
の接着性に劣る。従つて、本発明においてはアル
カリ金属及び塩素を含まない電解質中で炭素繊維
を陽極として電解処理する。電解質としてアルカ
リ金属または塩素を含むものを用いた場合は樹脂
との接着性が不充分であり、また、バラツキの大
きいものとなる。この理由は明確ではないが、炭
素化工程で炭素繊維表面に付着した塩化水素また
は塩素が何らかの悪影響を及ぼしているものと推
定される。 本発明で使用される電解質としては強酸、弱酸
及びそれらのアンモニウム塩等が挙げられる。例
えば、硫酸、硝酸、リン酸、硫酸アンモニウム、
硝酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、及びこれ
らの混合物等が有用であつて、特に硝酸が最も好
ましい。 これら電解質の濃度は通常0.1%ないし10%程
度である。電解液の温度は一般に70℃以下であ
る。電解時間は0.1分ないし10分間程度である。
また、電解条件としては一般に電流が10mAない
し3A程度で、電解電圧は0.5ないし20ボルトで行
なわれ、好ましくは電流が50mAないし1A、電
解電圧は1ないし5ボルトである。これらの範囲
より低い電解条件では樹脂との接着性に劣り、他
方、電解時間および電流がそれぞれ過大になると
電解による表面処理が過剰になり、炭素繊維の強
度の低下量が著しく大きくなるとともに、樹脂と
の接着性も低下し始める。 (発明の効果) 上述のように特定の炭素化条件下に炭素化し、
さらに特定の表面処理(電解処理)条件下に処理
して得られる炭素繊維は、高強度でしかも樹脂と
の接着性に優れたバランスのとれた高性能炭素繊
維である。 (実施例) 以下に実施例を挙げて本発明の方法を具体的に
説明する。 実施例 1 アクリロニトリル97重量%を含むポリマーを常
法に従つて硝酸を溶媒として湿式紡糸し、単糸繊
度1.3デニール、12000フイラメントの長繊維を得
た。このプリカーサーを240℃の空気中で30分さ
らに260℃の空気中で40分かけて熱処理し、耐炎
化糸を得た。この耐炎化糸を用いて表―1に示す
ような各種炭素化及び表面処理条件で炭素繊維を
得た。なお、電解時間は1分であつた。これらの
炭素繊維ストランドの強度は、JISR7601に示さ
れる樹脂含浸ストランド試験法に準拠して測定し
た。樹脂処方は同解説例2を用いた。層間剪断強
度は次の方法で測定した。先ず、テトラグリシジ
ルジアミノジフエニルメタン100重量部、ジアミ
ノジフエニルスルホン35重量部、三弗化ホウソモ
ノメチルアミン1.5重量部を加えたメチルエチル
ケトン溶液中に炭素繊維を含浸させて、一方向の
プリプレグを作成した。このプリプレグを130℃
×60分、次いで、180℃×120分で加熱硬化させて
平板状複合材を作成した。次いで、インストロン
を用いてL/D=4の条件で三点曲げシヨートビ
ーム法で層間剪断強度を測定した。
【表】
表―1から明きらかなように、本発明の方法に
よつて得られる炭素繊維は高強度でしかも樹脂と
の接着性にも優れたものであるが、炭素化を塩化
水素ガスを含まない雰囲気で行つた場合、および
アルカリ金属および/または塩酸等を電解質とし
て用いて陽極酸化した場合には、強度または樹脂
との接着性のいずれかまたは両方が劣つたものし
か得られない。 実施例 2 実施例1にポリマーを用いて、単糸繊度0.8デ
ニール、6000フイラメントの長繊維を得、実施例
1の条件で耐炎化糸を得た。この耐炎化糸を窒素
ガス中500℃で2分、さらに塩化水素ガス7容量
%を含む窒素ガス中1300℃で炭素化し、続いて5
%硝酸を電解質として120mAの電流を1分間流
して陽極酸化した。得られた炭素繊維の強度は
520Kg/mm2で、層間剪断強度は14.1Kg/mm2であつ
た。 比較例 1 実施例1の耐炎化糸を用い、炭素化ガス雰囲気
を塩化水素/酸素/窒素とした以外は実施例1―
実験番号2と同一条件で炭素化、電解処理し、ス
トランド強度及び層間剪断強度を測定した。結果
を表―2に示す。 さらに、これらの繊維の接着性の差をより明ら
かにするために、複合材の疲労試験を行つた。 実施例1と同一の樹脂を用いて、これらの繊維
より一方向プリプレグを作成し、67.5度及び−
67.5度の方向に交互に10枚づつ積層し、実施例1
と同じ条件で加熱硬化し、平板状積層材を成形し
た。これを所定の寸法に切り出して試験片を作
り、定荷重−四点曲げ疲労試験を実施した。荷重
を変えた8回の試験結果よりS―N(応力−疲労
回数)曲線を得、これより応力5.5Kg/mm2に於け
る疲労回数を求め、耐疲労性を評価した。結果を
表―2に示す。
よつて得られる炭素繊維は高強度でしかも樹脂と
の接着性にも優れたものであるが、炭素化を塩化
水素ガスを含まない雰囲気で行つた場合、および
アルカリ金属および/または塩酸等を電解質とし
て用いて陽極酸化した場合には、強度または樹脂
との接着性のいずれかまたは両方が劣つたものし
か得られない。 実施例 2 実施例1にポリマーを用いて、単糸繊度0.8デ
ニール、6000フイラメントの長繊維を得、実施例
1の条件で耐炎化糸を得た。この耐炎化糸を窒素
ガス中500℃で2分、さらに塩化水素ガス7容量
%を含む窒素ガス中1300℃で炭素化し、続いて5
%硝酸を電解質として120mAの電流を1分間流
して陽極酸化した。得られた炭素繊維の強度は
520Kg/mm2で、層間剪断強度は14.1Kg/mm2であつ
た。 比較例 1 実施例1の耐炎化糸を用い、炭素化ガス雰囲気
を塩化水素/酸素/窒素とした以外は実施例1―
実験番号2と同一条件で炭素化、電解処理し、ス
トランド強度及び層間剪断強度を測定した。結果
を表―2に示す。 さらに、これらの繊維の接着性の差をより明ら
かにするために、複合材の疲労試験を行つた。 実施例1と同一の樹脂を用いて、これらの繊維
より一方向プリプレグを作成し、67.5度及び−
67.5度の方向に交互に10枚づつ積層し、実施例1
と同じ条件で加熱硬化し、平板状積層材を成形し
た。これを所定の寸法に切り出して試験片を作
り、定荷重−四点曲げ疲労試験を実施した。荷重
を変えた8回の試験結果よりS―N(応力−疲労
回数)曲線を得、これより応力5.5Kg/mm2に於け
る疲労回数を求め、耐疲労性を評価した。結果を
表―2に示す。
【表】
表―2より明らかなように、本発明の繊維は秀
れた接着性および耐疲労性を示すのに対し、炭素
化ガス雰囲気として酸素を含むものは、それ自身
及び表面処理後の繊維とも接着性が劣り、耐疲労
性も低い。 比較例 2 表面処理時間を30分とした以外は、実施例1―
実験番号2と同様の方法で炭素繊維を得た。この
炭素繊維の強度及び層間剪断強度は、それぞれ
371Kg/mm2および10.4Kg/mm2であり、実施例1―
実験番号2に比し、極めて低い値であつた。 比較例 3 実施例1―実験番号11の炭素繊維について比較
例2に記載した方法で複合材の疲労試験を行つた
ところ、耐疲労性(疲労回数)は39000回であつ
た。
れた接着性および耐疲労性を示すのに対し、炭素
化ガス雰囲気として酸素を含むものは、それ自身
及び表面処理後の繊維とも接着性が劣り、耐疲労
性も低い。 比較例 2 表面処理時間を30分とした以外は、実施例1―
実験番号2と同様の方法で炭素繊維を得た。この
炭素繊維の強度及び層間剪断強度は、それぞれ
371Kg/mm2および10.4Kg/mm2であり、実施例1―
実験番号2に比し、極めて低い値であつた。 比較例 3 実施例1―実験番号11の炭素繊維について比較
例2に記載した方法で複合材の疲労試験を行つた
ところ、耐疲労性(疲労回数)は39000回であつ
た。
Claims (1)
- 1 アクリル系繊維を前駆体として高強度でかつ
樹脂との接着性に優れた炭素繊維を製造するに際
し、アクリル系繊維を耐炎化処理後、塩化水素を
少くとも1容量%以上含み実質的に酸素を含まな
い不活性ガス雰囲気中600〜1600℃で炭素化し、
続いて、アルカリ金属及び塩素を含まない電解質
中で10mA〜3Aの電流を0.1分〜10分間適用して
炭素繊維を陽極とし電解処理することを特徴とす
る高性能炭素繊維の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6778185A JPS61231265A (ja) | 1985-03-30 | 1985-03-30 | 高性能炭素繊維の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6778185A JPS61231265A (ja) | 1985-03-30 | 1985-03-30 | 高性能炭素繊維の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61231265A JPS61231265A (ja) | 1986-10-15 |
| JPH0114340B2 true JPH0114340B2 (ja) | 1989-03-10 |
Family
ID=13354840
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6778185A Granted JPS61231265A (ja) | 1985-03-30 | 1985-03-30 | 高性能炭素繊維の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61231265A (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS542123B2 (ja) * | 1971-09-30 | 1979-02-02 | ||
| JPS59168129A (ja) * | 1983-03-10 | 1984-09-21 | Nippon Carbon Co Ltd | 炭素繊維の製造方法 |
-
1985
- 1985-03-30 JP JP6778185A patent/JPS61231265A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61231265A (ja) | 1986-10-15 |
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