JPH011524A - 繊維補強樹脂テ−プの製造方法 - Google Patents

繊維補強樹脂テ−プの製造方法

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JPH011524A
JPH011524A JP62-156477A JP15647787A JPH011524A JP H011524 A JPH011524 A JP H011524A JP 15647787 A JP15647787 A JP 15647787A JP H011524 A JPH011524 A JP H011524A
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roving
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、繊維補強樹脂テープの製造方法、特に一定方
向に引き揃えられた繊維を含有する熱可塑性樹脂成形素
材として有用な繊維補強樹脂テープの製造方法に関する
ものである。
[従来の技術] 繊維補強樹脂からなる成形木材は種々のものが知られて
いる。かかる成形素材において、代表的なものとしてガ
ラス繊維を含有する熱硬化性樹脂からなるFRPベレッ
ト、あるいはBMC,SMCの如きプリプレグが、また
ガラス繊維を含有する熱可塑性樹脂からなるFRTPベ
レット、シート、テープなど各種の形態のものが実用に
供されている。
上記の如き繊維補強樹脂からなる成形素材において含有
されている繊維は織布であるものもあるが、多くは繊維
、即ち径り月2μ程度のフィラメントの複数本、例えば
数千水が集束されて径が2mm程度とされたロービング
繊維を切断したチョツプドストランドが使用されている
。そして、チョツプドストランドは液状、粉末状などの
合成樹脂にランダムに散布、混線あるいは会すされるこ
とによって任意の形態に加工される。したがって、繊維
は連続性がなく、しかも不均質となり易く、故に成形す
ることによって得られる成形物は充分な強度を期待する
ことができないという問題点がある。さらに成形物中の
繊維のランダムな含有は合成樹脂が透明性を有するもの
であっても不透明なものとなる。
而して、かかる問題点を解決する手段として、例えば連
続した繊維として、前記の如く繊維の複数本が集束され
てなるロービング繊維に合成樹脂の重合体を含むエマル
ジョンを含浸させた後、乾燥し、さらに加熱しながら圧
縮加工することによって繊維が一定方向に引き揃えられ
た厚さ 0.3〜1mmの薄いシート状あるいはテープ
状の繊維補強樹脂成形素材が実用に供されている。
[発明の解決しようとする問題点] 前記の繊維が一定方向に引き揃えられた繊維補強樹脂素
材は、成形加工に際して繊維の方向を特定しておくこと
によって強度の高められた成形物を得ることができる。
かかる素材の製造方法として、ガラス繊維ロービングを
塩化ビニル樹脂の重合体を含むエマルジョンに含浸して
乾燥せしめ、次いで加熱するとともに圧縮して薄板状に
せしめるシートの製造方法(特公昭47−13218号
公報参照)が公知である。しかしながら、かかる方法で
はガラス繊維ロービングに含浸されたエマルジョンは乾
燥されることによって粉体化し、単にロービング繊維の
表面に付着されているという状態となり、このため次の
加熱、圧縮の工程に至る間に容易に剥離、脱落してしま
い、樹脂の付着されない部分を生ずる。
本来、ロービング繊維に付着される樹脂量は多い程、素
材としては好適であり、いわゆるイグニッション・ロス
 (Ig 1oss)を高める手段がとられるが、上記
の如き樹脂の剥離、脱落は好ましい方向と全く逆の結果
を与えている。さらに、塩化ビニル樹脂はガラス繊維に
対しては、ぬれ性が劣り、しかも塩化ビニル樹脂は溶融
粘度が高いことから、加熱圧縮工程において、ロービン
グ繊維を関東展開させても、樹脂の含浸は充分行なわれ
ず元来樹脂の付着量が少なく、不均一な付着とあいまっ
て均質な樹脂層の形成された薄板状あるいはテープ状の
繊維補強樹脂成形木材を得ることは困難であった。また
、圧縮工程は実質的に圧縮ロール間でロービング繊維を
加圧下に押し潰すことであり、単繊維の切断やケバ立ち
を生じさせ、結果として成形品の強度低下の原因ともな
り、これを避けるために薄板状あるいはテープ状の繊維
補強樹脂成形素材の厚さは自ずと限定されることになり
、例えば、厚さが0.2mm以下のものは得られなかっ
た。
他の例として、熱可塑性合成樹脂の重合体が溶解された
溶剤溶液をロービング繊維に含浸させ、乾燥した後加熱
圧縮して繊維を一定方向に関東展開させて薄板状あるい
はテープ状の繊維補強樹脂成形木材を製造する方法にお
いても上記の例におけると同様の問題点があって、均質
な素材を得るのは困難であった。
上記の代表的例示における問題点は熱可塑性樹脂の種類
や得られる素材の形態を異にしたとしても解決され得る
ものではない。また繊維をY・め一定方向に引き揃えて
おいて樹脂を含浸させることも考慮されるが、かかる繊
維を得る工程、巻き取り手段などは極めて煩雑であり、
有利な手段ではない。
本発明者らは、上記の如き問題点に鑑み、繊維が一定方
向に引き揃えられ、熱可塑性樹脂が多量に均質に付着さ
れてなり、厚さが薄く、しかも素材として使用された成
形体は透明性を有し、強度の高いことを特徴とする繊維
補強樹脂成形素材の製造方法について鋭意研究、検討を
行なった。その結果、ロービング繊維を熱可塑性樹脂の
重合体を含むエマルジョンまたは溶剤溶液に浸漬した後
、該繊維を関東展開させることによって得られる繊維補
強樹脂テープは樹脂の付着が均一で、その場も多く、し
かも気泡の残存がないという特徴を有し、しかも素材と
しての使用によって得られる成形品は繊維が含有されて
いるにも拘らず透明性に優れているという事実を見い出
し、本発明を完成するに至ったものである。
したがって、本発明の目的は従来前ることの出来なかた
優れた特性を有する繊維補強樹脂成形素材として繊維が
一定方向に引き揃えられた繊維補強樹脂テープの改良さ
れた製造方法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] uuち、本発明は複数本の繊維が集束されてなるロービ
ング繊維を熱可塑性樹脂の重合体を含むエマルジョンま
たは該重合体が溶解された溶剤溶液に含浸させた後、該
ロービング繊維を関東展開させ1次いで乾燥、加熱せし
めることからなる繊維が一定方向に引き揃えられた繊維
補強樹脂テープの製造方法を提供するものである。
本発明において使用されるロービング繊維は、ガラス繊
維、炭素繊維、セラミック繊維、金属繊維などに代表さ
れる無機繊維あるいはポリアミド繊維、ポリイミド繊維
、ポリアミドイミド繊維などに代表される有機繊維など
の繊維(フィラメント)が集束剤によって集束されたも
のである。而して、本発明の製造方法によって製造され
る繊維補強樹脂テープは成形用素材として用いられるこ
とによって透明性を有する成形物が得られるという特徴
を有することからガラス繊維ロービングであるのが適当
である。
ロービング繊維は、通常極微小径の繊維(フィラメント
)の複数本を集束剤によって集束されてなるものであり
、例えばガラス繊維ロービングとして径が約2mmであ
るものは、径約!2μmの繊維が3000本程度集束さ
れてなるものであって、市販品を容易に入手することが
できる。かかるロービング繊維は、その表面が。
例えばシランカップリング剤などの表面処理剤によって
処理されたもの、あるいは表面処理されないものなどが
あり、そのいずれであってもよいが、シランカップリン
グ剤で処理されたものは熱可塑性樹脂の重合体の接着性
が向上されるという点において好適である。
本発明にて使用される熱可塑性樹脂の重合体は、エマル
ジョンとしての人手が容易であり、また溶剤可溶性のも
のも多い。しかも前記の如く、本発明の製造方法によっ
て製造される繊維補強樹脂テープは透明性を有する成形
物の得られる成形素材としての特徴を有することから、
この特徴をさらに生かすという点において、透明性を有
するものが好ましい。したがって、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリ
ル酸エステル、スチレン、アクリロニトリル、エチレン
、フロピレン、含フツ素系弔電体等の単独重合体、更に
他の具申可能な単量体と共に共重合して得られる共重合
体が好適である。
そして、これらのうち特に塩化ビニルを単独に、あるい
は塩化ビニルの性質を低下させることのない程度の11
の酢酸ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸エステル、
メタクリル酸エステル、アクリロニトリル、マレイン酸
無水物、マレイン酸エステル等と共に申合して得られる
塩化ビニル系の共重合体は繊維に含浸し難いものとして
知られているが、本発明においても使用し得る。而して
、本発明における熱可塑性樹脂の重合体のエマルジョン
としての使用においては、上記の重合体のラテックスあ
るいは重合体微粉末を水に分散したエマルジョンなどが
市販されていて容易に人手し得るが、重合体の粒子径と
しては0.1〜50μm、好ましくはO,S〜5μmの
ものである。
尚、当然のこととして熱可塑性樹脂の重合体であって、
不透明性を有するもの、あるいは着色し易いものなども
使用し得ることは勿論である。
熱可塑性樹脂の重合体のエマルジョンとしての使用や、
該重合体の溶解された溶剤溶液としての使用において、
エマルジョンには重合体の種類に応じてこれを溶解乃至
膨潤させることがnJ能な少1の溶剤を含有させてもよ
く、また、溶剤溶液としての調製には、重合体を溶解し
得る溶剤が用いられる。これら溶剤としては、例えばベ
ンセン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジエチ
ルベンゼン、ヘプタン等の炭化水素類、四塩化炭素、二
塩化エタン、パークロルエチレン、クロルベンゼン等の
ハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン
、ジエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢
酸ブチル、フタル酸ジメチル等のエステル類、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン等のエステル類である。さらに
エマルジョンに含有させ得るものとして、スチレン、ジ
ビニルベンセン、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、酢酸ビニル、アクリロニトリル、グリシジルメタク
リレート、エチレングリコールジメタクリレート等の重
合体を部分的に溶解乃至は膨潤させることが可能であり
、しかもそれ自体重合性を有する化合物を溶剤として使
用することもできる。使用される溶剤の量は重合体およ
び溶剤の種類により相違するが、エマルジョンにおいて
は少量でよく、エマルジョン中の樹脂量に対し 1〜1
0重量%、溶剤溶液においては該溶液中30〜70巾量
%から選ばれる。而して、エマルジョンにおいては一般
に過量であるとエマルジョン破壊を招き、一方少量であ
ると目的とする作用効果が得られない。また溶剤溶液に
おいては過量であると稀薄溶液となりロービング繊維に
充分な樹脂を付着させることができず、少量であると溶
剤溶液としての粘度が上界して、含浸が充分に行なわれ
ない。
エマルジョンまたは溶剤溶液としての使用において、そ
れらの粘度はロービング繊維に対する樹脂の付着量およ
び製造方法における各工程の作業性に影響を与えるが、
粘度として 1〜l00cps、好ましくは20〜50
cpsであり、エマルジョンにおける媒体あるいは溶剤
溶液における溶剤の量の設定において考慮されねばなら
ない。また、エマルジョンあるいは溶剤溶液には可塑剤
、滑剤、安定剤、着色剤、紫外線吸収剤、難燃剤、帯電
防止剤、界面活性剤など、さらに重合性単量体を溶剤と
する場合の重合触媒、その他の配合剤、助剤などを上記
の如く粘度を考慮しつ\適1を添加させておくこともで
きる。
かくして調製される熱可塑性樹脂の重合体を含むエマル
ジョンまたは該重合体の溶剤溶液にロービング繊維を含
浸させる。含浸に際してはロービング繊維を含浸槽内の
エマルジョン中または溶剤溶液中を連続的に通過させる
本発明の製造方法において重要なことは、エマルジョン
中または溶剤溶液中を通過することによって、それらが
含浸されたロービング繊維を関東展開させることである
。関東展開は、含浸槽内であっても、また含浸槽外であ
ってもよいが、含浸されたエマルジョンまたは溶剤溶液
が乾燥されぬ間の濡れた状態で関東展開させるのであっ
て、乾燥されてからでは効果はない。
関東展開とは、通常“しごき”とも称されるが、繊維の
集束されてなる特定の径を有するロービング繊維を平面
状にのべひろげるとともに一定方向、即ち、連続した繊
維を長さ方向に引き揃えることである。かかる関東展開
は表面が摺動性を有する固定された“しごき部材”の適
当な曲率の付与された表面上をエマルジョンまたは溶剤
溶液の含浸されたロービング繊維を通過させることによ
って行なわれる。“しごき部材”」二の通過による関東
展開は1回で充分であるが、続いて、第2、第3の“し
ごき部材”上を通過させるのが好ましい。而して、関東
展開に際してはロービング繊維を加圧することは必要な
いが、繊維の長さ方向に過度でない適当な引張応力を与
えることによって関東展開の程度を調整する。例えば引
張応力の適度な調整によって、繊維が厚さ方向に約5本
、幅方向に約600本に引き揃えられた厚さ約0.1m
m、幅約10mmのテープ状物を得ることができる。か
かる関東展開は、“しごき部材”の適度な表面形状およ
び適当な引張応力によってエマルジョンまたは溶剤溶液
がロービング繊維の関東展開作用とあいまって、ロービ
ング繊維の中心部にまで充分浸透し、均一に含浸される
関東展開に続く、次の乾燥までは特定の間隔を保つこと
が必要であって、この間隔が長いと開束展開されたテー
プ状物は幅方向に収縮が起こり、所望のテープを得難く
なる。乾燥は、エマルジョンの水分、溶剤または溶剤溶
液の溶剤を蒸発させるのであり、樹脂および溶剤の種類
に応じて適宜の温度で行なわれる。乾燥には加熱空気中
を通過させる、あるいは赤外線照射などの任意の手段を
採用し得るが、好ましくは加温ロール間を通過させる方
法である。
かくして、乾燥された樹脂付着テープ状物は加熱され繊
維に付着された樹脂を軟化せしめる。この際の加熱温度
は樹脂の種類により、それぞれ相違するが、あまり高温
にすぎると樹脂の軟化が進みすぎたり、分解したりして
離脱することがあり、逆にあまりに低温すぎると充分な
軟化や固着を期待し得ないので何れも適当でない。また
溶剤が申合性を有する化合物である場合、ここで重合硬
化を促進し完結させる。したがって一般的には約150
〜200℃程度の温度で充分である。加熱手段は特に限
定されず、例えば適宜な手段で加熱せしめたアルミニウ
ム板などの金属板の間を通過せしめたり、あるいは赤外
線照射の如き加熱手段を適宜採用し得るが、好ましくは
加熱ロール間を通過させる方法である。
加熱によって完全に繊維補強樹脂テープとされ、冷却後
適当な手段によって巻取られる。
実際5本発明の製造方法を実施するのに有利な手段の一
例を図面により具体的に説明する。
第1図は、本発明の製造方法の一例を示す概略図であり
、lは適当な太さに集束されてなる連続したロービング
繊維で、該ロービング繊維は適当なガイトロニル2を経
て熱可塑性樹脂の含浸槽3に導かれる。該槽3内には熱
可塑性樹脂の重合体を含むエマルジョンまたは該重合体
が溶解された溶剤溶液4が充たされ、さらに含浸ロール
5が配置され、該ロール5によりロービング繊維を含浸
せしめる量をある程度制御するとともにロービング繊維
を含浸移動させる。
尚ロール5は1ケ所に限定されることなく、適当数が配
置されたり、繰り返し含浸されるように配置させること
もできる。かくして、エマルジョンまたは溶剤溶液の含
浸されたロービング繊維は含浸槽内を出ると濡れた状態
で関東展開させるための関東展開部材、即ち、第1の“
しごき部材”6の上面に導かれ、この面上を通過する際
に関東展開される。“しごき部材”6のに面においてロ
ービング繊維は、テープとしての幅方向に押し広げられ
、これに伴ない、幅方向に一定の幅をもって引き揃えら
れる。第2図は“しごき部材”6の上面におけるロービ
ング繊維lの関東展開を示す概略図であり、関東展開の
状況が明らかとされる。“しごき部材”6は固定されて
いて、それ自体は回転しない。したがって、従来、問題
点となっていた繊維の切断による回転体への巻き付きは
発生しない。
”しごき部材”6は含浸槽3の上方に設けることによっ
て、含浸されたエマルジョンまたは溶剤溶液の過剰分を
除去するとともに槽内への回収を可能とすることもでき
る。“しごき部材“6は摺動性を有する材料によって成
形されてなるのが好ましく、その上面のロービング繊維
が通過し、関東展開される部分は平面であってもよいが
、曲率半径3〜20mmR,特に5〜IOmmRの曲率
を有する凸面であって、あたかも逆接をなる形状である
のが好適である。
ロービング繊維は第1の“しごき部材”6によって関東
展開されてテープ状とされる。関東展開は第1の“しご
き部材”のみで充分であるが、さらに確実とするために
第2の“しごき部材”7、第3の“しごき部材”8に送
られる。
次いで、“しごき部材”との間隔を特定に保って設置さ
れる乾燥ロール9に導かれ、ゆっくり移動する間に水分
、溶剤などが蒸発される。さらに第1の加熱ロール10
および第2の加熱ロール11を通過する間にテープ状と
された繊維に付着した樹脂は軟化され、繊維と完全に一
体化されて繊維補強樹脂テープとされ、適当な巻取りロ
ールに巻き取られる。尚図面においては“しどき部材”
、加熱ロールを複数基設けて、繰返しているが、かかる
繰返しは必ずしも必要でない。また、ロービング繊維は
一束に限定されることなく複数束用いることが出来、あ
るいは予め得ようとするテープの幅にほぼ一致して均一
に配し、平行して同時に関東展開させ、加熱ロールにて
一体化させ、所望のテープ幅とすることもできる。
[作用] 本発明の製造方法において、ロービング繊維をラテック
スまたは溶剤溶液に含浸後、関東展開させることによっ
て優れた特性を有する繊維補強樹脂テープの得られる作
用機構は必ずしも明確ではないが、ロービング繊維が関
東展開させるための“しごき部材”の表面を摺動するこ
とによって繊維に加えられる引張応力が均一・化される
ことによるものと考えられる。即ち、“しごき部材”の
表面に達したロービング繊維は、その断面は当初山形を
なしているが、これに引張応力が加えられることによっ
て山形の中央部により大きな応力が加えられ、その結果
として中央部の繊維は端部方向に移行し、応力が均一化
されるまで移行を続け、終局的にその断面は扁平になる
ものと考えられる。
上記の如き応力の均一化は、特にロービング繊維にラテ
ックスまたは溶剤溶液の含浸された直後において最も顕
著であり5本発明はかかる現象を見い出して完成するに
至ったものである。
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、何れ
も図面に示した方式により実施した。
[実施例] 実施例1 モ均重合度1150、粒子粒径約1μm、固形成分45
%(重量%、以下同じ)のポリ塩化ビニルラテックス 
174部(重量部、以下同じ)にキシレン10部、エス
テル系可塑剤10部、錫系安定剤6部を添加混合し、エ
マルジョンを調製した。
次に径約13μmのガラス長繊維を約4500本来束し
てなるガラス繊維ロービングを上記のエマルジョン中に
浸漬し、含浸ロッドにより充分含浸させ、エマルジョン
中より引上げて直ちに合成樹脂製の直径20mmφの丸
棒よりなり、上面が10mm Hの曲率を有するように
逆接型に加工された第1の“しごき部材”上を僅かに引
張応力を加えながら通過させて、径約2mmφのロービ
ングを幅約I Otnmのテープ状に関東展開し、さら
に第2〜第3の“しごき部材”に導いて関東展開を完結
させた。続いて、直ちに約120℃に加温された乾燥ロ
ールおよび約180℃に加熱された2基の加熱ロール間
を0.5m/分の速度で連続的に通過させて、長さ方向
に繊維が引き揃えられた厚さ約0.l5mm、幅約10
mmの繊維と樹脂がよく密着された透明性を有するテー
プを得た。このテープの樹脂頃をイグニッション・ロス
として求めたところ40%であり、その長さ方向の引張
強度は50〜60kg/mm2であった。尚、従来の方
法(ロービング繊維にエマルジョンを含浸後、乾燥し、
加熱圧縮によって関東展開する)によって得られるテー
プのイグニッション・ロスは最大35%であり、気泡が
残存し、不透明なものである。
このテープを成形素材として用い、方向を揃えて10m
mの間隔を保って並列配置し、その上に塩化ビニル樹脂
シートを積層して圧縮成形の手段で圧力を15kg/m
m”として成形し、厚さ 0.1mm、3QX 30c
m、ガラス繊維含有量約25%の透明積層板を得て、物
性を測定した。繊維の長さ方向の引張強度は25〜35
kg/mm”、曲げ強度は40〜60kg/mm”、曲
げ弾性率は1260〜1320kg/mm”で硬質塩ビ
板の5〜6倍、従来の方法による繊維補強塩ビ板の2〜
3倍迄強化されている。
実施例2 乎均重合度1350、固形成分55%の塩化ビニル−ア
クリル酸エステルの共重合樹脂(塩化ビニル/アクリル
酸エステル=9515)  452部にトルエン43部
、錫系安定剤5部、乳化剤1.8部および水36.2部
を乳化混合してエマルシコンを調製した。
次に実施例1にて用いたと同様のガラス繊維ロービング
を上記のエマルジョン中に浸漬し実施例1と同様の方法
で含浸および関東展開させ、約 120℃に加温された
乾燥ロールおよび約 190〜200℃に加熱された2
基の加熱ロール間を連続的に通過させることによって長
さ方向に繊維が引き揃えられた厚さ約0.2mm、幅約
10mmの繊維と樹脂がよく密着された透明性を有する
テープを得た。このテープのイグニッション・ロスは5
3%であり、また、その長さ方向の引張強度は27〜3
1kg/mm2であった。
このテープを成形素材として用い、縦と横に交互に編み
、この編物をつみ1nね圧縮成形にて積層成形して方向
性の殆どない厚さ 2mm、30×30cm、ガラス繊
維含有M約50%の透明性を有する積層板を得て、物性
を測定した。この板の引張強度は50kg/mm”、曲
げ強度は l10kg/mm”、曲げ弾性率は2800
kg/mm2であった。
実施例3 メタクリル酸メチルを乳化重合して得られた固形分48
%のポリメタクリル酸メチルを含むラテックス 200
部にトルエン20部、水20部、乳化剤2部を混合し、
エマルジョンを調製した。
次に実施例1にて用いたと同様のガラス繊維ロービング
を上記のエマルジョン中に浸漬し、実施例1と同様の方
法で含浸および関東展開させ、乾燥ロールおよび加熱ロ
ール間を連続的に通過させることによって長さ方向に繊
維が引き揃えられた厚さ約0.18mm、幅約10mm
の繊維と樹脂がよく密着された透明性を有するテープを
得た。このテープのイグニッション・ロスは48%であ
り、また、その長さ方向の引張強度は24〜29kg/
mm2であった。
このテープを成形素材として用い、方向を揃えて10m
mの間隔を保って一列に並列配置し、次にその上に方向
がクロスするように同様に併列配置し、順次これを繰返
して6層に積層し圧縮成形し、方向性の殆どない厚さ約
1mm、30X30cm、ガラス繊維含有量的45%の
透明積層板を得て、物性を測定した。この板の引張強度
は48kg/mm”、曲げ強度は90kg/mm”、曲
げ弾性率は2400kg/mm2であった。
実施例4 一般用のポリスチレンビーズ60部をトルエン240部
に溶解して溶剤溶液を調製した。
次に実施例1にて用いたガラス繊維ロービングを上記の
溶剤溶液中に含浸し、実施例1と同様の方法で含浸およ
び関東展開させ、乾燥ロールおよび加熱ロール間を連続
的に通過させることによって長さ方向に繊維が引き揃え
られた厚さ約0.2mm幅約幅約Qmmの繊維と樹脂が
よく密着された透明性を有するテープを得た。このテー
プのイグニッション・ロスは42%であり、また。
その長さ方向の引張強度は22kg/mm”であった。
このテープを成形素材として用い、実施例3と同様にし
て圧縮成形し、方向性の殆どない厚さ約 1mm、 3
0X 30cm、ガラス繊維含有が約42%の透明積層
板を得て、物性を測定した。この板の引張強度は45k
g/mm2、曲げ強度は93kg/mm2、曲げ弾性率
は3500kg/mm”であった。
[発明の効果1 本発明の製造方法は、繊維補強成形物を得るのに好適な
成形素材としての繊維補強樹脂テープの製造が容易であ
り、従来の方法によって製造される繊維補強樹脂テープ
に比し、樹脂の付着が均質であって付着量が多く、しか
もケバ立ちが全くないという特徴を有し、かかる特徴は
テープに透明性を与えるという優れた効果となって現わ
れている。
したがって、本発明の製造方法によって得られる繊維補
強樹脂テープを成形素材として用いて成形された成形体
は機械的強度に優れ、しかも透明性を有するという効果
も認められる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の製造方法を示す概略図であり、第2
図は、第1図の“しごき部材”の上面におけるロービン
グ繊維の関東展開を示す概略図である。 1:ロービング繊維 2:ガイトロール 3:含浸槽 4:エマルジョンまたは溶剤溶液 5:含浸ロール 6:第1 “しごき部材” 7:第2“しごき部材” 8:第3“しごき部材” 9:乾燥ロール 10、 II:加熱ロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数本の繊維が集束されてなるロービング繊維を
    熱可塑性樹脂の重合体を含むエマル ジョンまたは該重合体が溶解された溶剤溶液に含浸させ
    た後、該ロービング繊維を開束展開させ、次いで乾燥、
    加熱せしめることからなる繊維が一定方向に引き揃えら
    れた繊維補強樹脂テープの製造方法。
  2. (2)繊維が集束されてなるロービング繊維がガラス繊
    維を集束してなるガラス繊維ロービングである特許請求
    の範囲第1項記載の製造方法。
JP62156477A 1987-06-25 1987-06-25 Preparation of fiber reinforced resin tape Granted JPS641524A (en)

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