JPH01157844A - 積層体およびその製造方法 - Google Patents

積層体およびその製造方法

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JPH01157844A
JPH01157844A JP63165048A JP16504888A JPH01157844A JP H01157844 A JPH01157844 A JP H01157844A JP 63165048 A JP63165048 A JP 63165048A JP 16504888 A JP16504888 A JP 16504888A JP H01157844 A JPH01157844 A JP H01157844A
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JP
Japan
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film
bismaleimide resin
pas
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biaxially stretched
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JP63165048A
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Inventor
Shuichi Sugawara
秀一 菅原
Kenichi Katase
片瀬 憲一
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、小型電子機器などの内部配線に好適に用いら
れる積層体、特にフレキシブルプリント配線板用の基材
フィルムまたはカバーレイフィルム・およびフレキシブ
ルプリント配線板に関し、より詳細には、ポリアリーレ
ンスルフィドの二軸延伸フィルムを用いた寸法安定性、
耐薬品性並びに湿度に対する安定性に優れた積層体およ
びそれらの製造方法に関する。
従来の技術 フレキシブルプリント配線板(FPCと略記)は、フレ
キシブルな回路基板を形成するために、通常、25〜2
50μmの高分子フィルムに18〜35μm程度の銅箔
(電解銅箔または圧延銅箔)などの金属箔を貼り合わせ
た積層構成を有する。この積層体を使用し、リソグラフ
ィー、エツチング、カバーレイ、ソルダリング等の回路
形成工程を経て回路基板が作られる。
IC等の電子部品を搭載したFPCは、それぞれの使用
環境条件において、耐熱性、耐湿性、耐屈曲性、不燃性
、銅箔剥離強度などの使用特性が求められる。そして、
これらの使用特性のほとんどは、素材として使用する高
分子フィルムの特性に依存する。
ところで、現在、FPC用高分子フィルムの主要な材料
は耐熱性に優れたポリイミドであり、−部、非耐熱用途
の分野でポリエステル(PETと略記)が使用されてい
るが、これらの樹脂はそれぞれ欠点を有している。
ポリイミドフィルムは耐熱性に優れているが、高価であ
る上に、FPCの製造過程で用いられる水酸化ナトリウ
ム水溶液などの強アルカリに弱く、また、吸湿性が大き
いため湿度の変化によって寸法変化を来たすなどの欠点
がある。さらに、ポリイミドフィルムは、接着性に劣り
、銅箔の剥離が問題となる。
銅箔とベースフィルムあるいはカバーレイフィルムとの
接着性は、半田付け(例えば、260’C/数10秒〕
における熱応力剥離、FPCの使用条件下での繰り返し
屈曲による銅箔の剥離が問題となり、FPC製造上の最
も重要な点である。
PETは、接着性は良好であるが、樹脂自体の耐熱性が
低く(連続使用温度は130℃程度)、主としてフロー
半田付けを要しない用途のFPCに用いられる。最近、
耐熱PET (結晶化PET)について、FPCへの応
用が検討されているが、260℃の半田温度における耐
熱性は20秒以下であり、ポリイミドの60秒に比較し
て半田耐熱性がかなり低いという問題がある。
ポリアリーレンスルフィド(PASと略記)を用いたF
PCに関しては、特公昭61−53880号公報(特開
昭55−36945号公報)にポリフェニレンスルフィ
ド(ppsと略記)フィルムを用いた例が開示されてい
る。この方法では、PPSを面積比で3倍以上に二軸延
伸し、230℃〜280℃の温度で熱固定を行なって得
たフィルム基材に接着剤で銅箔を接着して、半田耐熱性
260℃/60秒、耐屈曲性1万回以上のFPCを得て
いる。
この方法によれば、PPS自体の有する優れた電気特性
、寸法安定性、低吸湿性などの特性を生かすことができ
るが、銅箔との接着には、PPsの粗面化処理後にフェ
ノリックブチラール溶液、変性エポキシ溶液あるいはポ
リアミドイミド溶液を用いているので、従来のポリイミ
ドフィルムを使用する場合の接着技術と同一である6通
常の熱硬化性接着剤は、極性基を多く含むものであり、
この極性基に起因するFPCの電気特性の低下が問題と
なる。
PPSフィルムをコロナ放電処理することにより、表面
張力を向上させる方法が報告されている(昭和62年2
月27日 高分子学会 第12回プラスチックフィルム
研究会講座 予稿集 第45ページ)、この処理により
表面張力が58d V n / c m以上に向上する
ので、PET用の接着剤が利用可能であるといわれてい
る。
PPSの接着剤として、ポリイミドないしその前駆体を
用いる技術が知られている。特開昭59−58032号
公報によれば、PPS成形体の接着に末端アセチレン封
鎖のアミック酸型ポリイミドオリゴマー溶液を塗布し、
50〜150℃で10分〜1時間乾燥し、溶剤を除去し
た後100〜280℃で100〜24時間加熱硬化させ
る。この方法は、複雑な形状の成形体の一部に接着剤を
塗布するには適しているが、乾燥と加熱硬化の時点で多
量の揮発分を発生するので、FPCのように高分子フィ
ルムの片面ないしは両面に接着剤を介して銅箔を張り付
けるものには適用は困難である。
また、特開昭57−121052号公報には、Tダイや
サーキュラ−ダイから押し出されたPPSシートな定長
熱処理した後、コロナ処理し、次いで、該シートにタイ
マ酸等のポリアミドを主成分とする従来からの溶液タイ
プの接着剤を塗布し、その上に電解銅箔(35μm厚)
を重ねて貼り合わせる技術が開示されているが、従来の
接着剤技術の域を出ていない。
発明が解決しようとする課題     ′本発明者等は
、優れた電気特性、寸法安定性、低吸湿性を有するPP
SフィルムなどのPASフィルムをフレキシブルプリン
ト配線板などの積層体に応用し、その場合にPASフィ
ルムと銅箔などの金属との接着性を改良し、FPC複合
体としての耐熱性、耐湿性および耐屈曲性を向上させる
べく鋭意研究を行なった。その結果、接着剤としてビス
マレイミド樹脂を用いるとともに、このビスマレイミド
樹脂をPASシートと共二軸延伸してビスマレイミド樹
脂層を有する二軸延伸PASフィルムとすることにより
、PASフィルムとビスマレイミド樹脂層の両者間に良
好な接着性が発現し、したがってビスマレイミド樹脂層
を介してPASフィルムと金属基材との接着性が向上し
、FPCやカバーレイフィルムとして優れていることを
見出した。
本発明は、これらの知見に基づいて完成したものである
課題を解決するための手段 すなわち、本発明の要旨は、次のとおりである。
(1)ポリアリーレンスルフィドからなる二軸延伸フィ
ルム(A)の少なくとも片面に、ビスマレイミド樹脂か
らなる接着層(Blを有する積層体であって、ポリアリ
ーレンスルフィド二軸延伸フィルム(Al とビスマレ
イミド樹脂接着層[B)とが共二軸延伸されたものであ
ることを特徴とする積層体。
(2)ポリアリーレンスルフィドを280℃〜320℃
でシート状に溶融押出したのち、110℃以下の温度に
保持した該シートの少なくとも片面に溶融温度90℃〜
120℃のビスマレイミド樹脂を溶融状態で塗布し、し
かるのち面積比で4倍以上に二軸延伸を行なうことを特
徴とする積層体の製造方法。
(3)ポリアリーレンスルフィドからなる二軸延伸フィ
ルム(A)、ビスマレイミド樹脂からなる接着層(B)
および金属基材(C)を積層してなる積層体であって、
ポリアリーレンスルフィド二軸延伸フィルム(A)とビ
スマレイミド樹脂接着層(B)とが共二軸延伸されたも
のであることを特徴とする積層体。
(4)ポリアリーレンスルフィドを280℃〜320℃
でシート状に溶融押出したのち、110℃以下の温度に
保持した該シートの少なくとも片面に溶融温度90℃〜
120℃のビスマレイミド樹脂を溶融状態で塗布し、し
かるのち面積比で4倍以上に二軸延伸し、次いでビスマ
レイミド樹脂層の上に金属基材を積層して240℃〜2
80℃で加熱圧着によって接着を行なうことを特徴とす
る積層体の製造刃°法。
また、本発明によれば、前記金属基材(C1として金属
箔を用いると、ポリアリーレンスルフィド二軸延伸フィ
ルム(A)の少なくとも片面に、ビスマレイミド樹脂接
着層(B)を介して金属箔が積層された構成を有するF
PCが提供される。
さらに、本発明の二軸延伸PASフィルム(Alとビス
マレイミド樹脂接着層(B)とからなる積層体は、金属
基材との積層に用いられるだけではなく、特に、フレキ
シブルプリント配線板用カバーレイフィルムとして有用
である。
本発明においては、ビスマレイミド樹脂をPASの溶融
押出シートに塗布した状態で共二軸延伸することにより
、PASフィルムとビスマレイミド樹脂の間に強固な接
着性を発現させる点に特徴を有する。
従来、共二軸延伸法により異種高分子間の接着界面を形
成することは知られていなかった。結晶性高分子、特に
PASのような非極性高分子においては、単独で延伸配
向した後ではフィルムの緻密な結晶部分へ他の高分子が
分子的な絡み合いを形成することは困難であり、接着の
ための界面の形成はフィルム表面のサンドブラスト処理
などの機械的手段による粗面化とそれによる投錨効果に
頼るしかなかった。ところが、上記共二軸延伸法による
と、ビスマレイミド樹脂からなる接着剤の層とPASフ
ィルムとの間に強固な結合が生じるのである。
以下、本発明の構成要素について詳述する。
(以下余白) (ポリアリーレンスルフィド(PAS) )本発明で用
いるPASは、溶融粘度が、1,000ボイス(310
℃、せん断速度200sec −1で測定したものであ
る)以上、好ましくは2,500〜100,000ボイ
ズの実質的に直鎖状の高分子量のものである。ここで、
実質的に直鎖状の高分子量PASとは、酸化架橋による
増粘(キュアー)で得られるようなポリマーではなく、
実質的に二官能性モノマーのみから得られたポリマーを
いう。
このような実質的に直鎖状の高分子量PASの評価は、
例えば310°Cでの溶融粘度の測定において、せん断
速度依存性が小さく、したがって、せん断速度(S)と
せん断応力(D)との間の関係式S=αD’において、
非二エートニアン係数(n)が1に近いことが判定の基
準となる。ここで、nとαは定数である。
実質的に直鎖状の高分子量PASとは、nの値が、せん
断速度200sec−1近辺で求めたとき、1≦n<2
程度の範囲内にあるものをいう。
溶融粘度が1,000ボイス未満であると、製膜性に劣
り二軸延伸フィルムを安定して得ることができにくいか
らである。
このような実質的に直鎖状の高分子量のPASは、公知
の任意の方法で製造することができる。
例えば、特開昭61−7332号公報に記載されている
ように、アルカリ金属硫化物とジハロ芳香族化合物とを
N−メチルピロリドンなどの有機アミド溶媒中で水の存
在下に特定の二段階昇温重合方法により好適に得ること
ができる。
PASの中でも、ポリp−フェニレンスルフィド、ある
いはm−フェニレンスルフィドを少量成分として含むポ
リp−フェニレンスルフィド共重合体が好ましい。
本発明に用いられるPASに、酸化防止剤、熱安定剤、
滑剤、結晶核剤、紫外線吸収剤、着色剤などの各種添加
剤を添加することができる。また、本発明の目的を阻害
しない範囲内において、他のポリマーを少量の割合で配
合することができる。
(ビスマレイミド樹脂) 本発明で接着用樹脂として使用するビスマレイミド樹脂
は、ビスマレイミドとジアミンとの反応によるポリアミ
ノビスマレイミド樹脂(PABM工欄脂と略記)または
ビスマレイミドとビスイソシアネートの反応によって得
られるビスマレイミド・トリアジン樹脂(BT樹脂と略
記)である。
いずれも加熱溶融性のプレポリマーの状態でPASに塗
布したのち、さらに高温で硬化反応を進めることにより
最終的に不溶不融の三次元構造となり、耐熱性に優れた
接着層を構成する。
本発明においてビスマレイミド樹脂を接着層として使用
する理由は、この(M脂が比較的加工し易い溶融温度範
囲すなわち90℃〜120℃のプレポリマーを合成でき
ること、硬化反応が銅箔などの金属とPASフィルムの
接着に適した温度である240℃〜280℃で進むこと
、さらに重要なことは、硬化反応が付加反応であり、硬
化過程で揮発物を発生しないので、広い面積の銅箔など
の金属の接着に適していることである。
トリアジン環を有するBT樹脂の場合は銅箔から発生す
る銅イオンの移動(マイグレーション)による絶縁性の
低下を防止する効果があり、FPCの長期信頼性に最も
適した接着剤である。
ボ1 ミノビスマレイミ゛ 本発明で用いるPAEMI樹脂は、熱可塑性を有するポ
リイミドであって、ビスマレイミドとジアミンの付加縮
合反応により得られるものである(Nouvelles
 resines bismaleimides 5a
nssolvent pour composites
 avancesthermostables 、、 
20es Journess Europeennes
des Composites−PARIS)。
PABMI樹脂は市販されており(商標名「ケルイミド
」)、軟化温度95℃〜110℃の熱可塑性樹脂である
が、250℃程度に加熱し硬化することにより、耐熱ク
ラス180℃〜250℃(2,000時間)で不燃(A
STM−D653)の耐熱高分子となる。
ビスマレイミド・ト1アジン 2 本発明で使用するBT樹脂は、ビスマレイミド類(B成
分)とトリアジン樹脂(T成分)の2成分を主成分とし
、分子内にイミド基を有する高耐熱性の付加重合型熱硬
化性ポリイミド樹脂の総称であり、種々の重合度のもの
が市販されている。
このBT樹脂は、ビスマレイミドとビスイソシアネート
との反応によって得ることができる。
(金属基材) 本発明で使用する金属基材は、特に限定されないが、積
層体のFPCとしての用途には、銅箔、アルミニウム箔
、鉄箔、ニッケル箔などの金属箔が好ましい。
プリント配線板用の銅箔は、18〜70μmのものが汎
用されているが、FPC用の銅箔としては、18〜35
μmの電解銅箔または圧延銅箔が好ましい、アルミニウ
ム箔は、エツチング特性が良好である。鉄箔は、錆の問
題があるけれども、最近、5ミクロン程度の厚さの鉄箔
が開発され、そのフレキシブルな性質の利用が注目され
ている。ニッケル箔は、クラックが入り易いという欠点
があるが、耐蝕性が良好で、航空宇宙用プリント基板な
どとして有用である。
(積層体の積層構成) 本発明の積層体は、二軸延伸PASフィルム(A)およ
びビスマレイミド樹脂接着層(B)からなる積層体と、
二軸延伸PASフィルム(A) −t ビスマレイミド
樹脂接着層(B)および金属基材(C)からなる積層体
に大別される。
前者は、主としてFPC用の基材フィルムまたはカバー
レイフィルムとして、後者は、主としてFPCとして使
用される。FPC用の基材フィルムは、金属箔などの金
属基材と積層してFPCとして使用する。そこで、本発
明の積層体の積層構成について、FPCgよUFPC用
カバーレイフィルムを例にとって説明する。
FPCの 本発明のFPCの積層構造は、二軸延伸されたPASフ
ィルムの少な(とも片面に、ビスマレイミド樹脂接着層
を介して銅箔などの金属基材が積層されているものであ
る。したがって、金属基材として銅箔を例にとれば、積
層構成としては、次の2種類が基本となる。
■銅箔(導体)/ビスマレイミド樹脂(耐熱性接着層)
/PAS(耐熱性基材) ■銅箔(導体)/ビスマレイミド樹脂(耐熱性接着層)
/PAS(耐熱性基材)/ビスマレイミド樹脂(耐熱性
接着層)/銅箔(導体)FPCカバーレ   ルム 本発明のFPC用カバカバーレイフィルム層構造は、二
軸延伸PASフィルムの少なくとも片面にビスマレイミ
ド樹脂接着層が形成されているものである。
本発明のFPC用カバカバーレイフィルム通常の銅箔に
よる回路パターンが形成された各種FPCのカバーレイ
フィルムとして使用できるが、前記ビスマレイミド樹脂
接着層を有する二軸延伸フィルムをベースフィルムとす
るFPC用に適用すれば、折り曲げや繰り返しの屈曲に
対し高い抵抗性を付与することができるので、特に有効
である。?まり、回路部をベースフィルムとカバーレイ
フィルムで挟んだ構造とし、かつ、両フィルムともに同
じ物性を有するPASフィルムとすることにより、回路
部が保護されるとともに、回路部が2枚のPASフィル
ムの中心部に位置するため、応力が不均一になることが
防止され、あるいは最小限にすることができるため、耐
屈曲性や耐折性が向上する。
したがって、本発明のFPC用カバカバーレイフィルム
PCに適用した場合の積層構成としては、次の2種類が
代表的なものである。
■カバーレイフィルム(PAS/ビスマレイミド樹脂)
/FPC[銅箔(導体)/ビスマレイミド樹脂(耐熱性
接着層)/PAS(耐熱性基材)]または他のベースフ
ィルム(耐熱性基材) ■カバーレイフィルム/両面FPC[銅箔(導体)/ビ
スマレイミド樹脂(耐熱性接着層)/PAS/ビスマレ
イミド樹脂(耐熱性接着層)/銅箔(導体)]/カバー
レイフィルム(以下余白) (積層体の製造方法) 本発明の積層体の製造方法は、Tダイから溶融押出した
PASシートの少なくとも片面に、ビスマレイミド樹脂
を溶融状態で塗布してから共二軸延伸することによりビ
スマレイミド樹脂層を有する二軸延伸PASフィルムを
得る工程を含み、FPCなとの金属張積層体とするには
、次いで、金属箔などの金属基材をビスマレイミド樹脂
層の上に加熱圧着し熱硬化せしめる工程が付加される。
このように、本発明の積層体を製造する方法は、本質的
にPASとビスマレイミド樹脂の両樹脂を同時に二軸延
伸する共二軸延伸方法を包含する。つまり、本発明でい
う共二軸延伸方法とは、ビスマレイミド樹脂を塗布した
未延伸PASシートを二軸延伸する方法である。
すなわち、本発明の積層体の製造方法は、次の工程を含
む。
■PASを280℃〜320℃、好ましくは300℃〜
310℃でTダイからシート状に押出す工程。
■該シートを110℃以下、好ましくは90℃〜110
℃の温度に保持する工程。
■該シートの少なくとも片面に溶融温度90℃〜120
℃のビスマレイミド樹脂を溶融状態で塗布する工程。
■ビスマレイミド樹脂を塗布したPASシートを面積比
で4倍以上に二軸延伸する工程。
上記■〜■の工程により、ビスマレイミド樹脂層を有す
る二軸延伸PASフィルムを得ることができる。
このフィルムは、FPCなとの金属張積層体用の基材フ
ィルムとして使用するか、あるいはFPC用カバカバー
レイフィルムて好適に使用できる。
FPCなどの金属張積層体を製造するには、上記各工程
に加えて、次ぎの工程が付加される。
■積層フィルムのビスマレイミド樹脂層の上に銅箔など
の金属基材を圧着・積層する工程。
■240℃〜280℃で加熱圧着し、ビスマレイミド樹
脂の 硬化を行なう工程。
本発明の製造方法においては、PASは通常280℃〜
320℃、好ましくは300℃〜310℃の温度範囲で
Tダイから溶融押出してシートとし、次いで、110℃
以下、・好ましくは90℃〜110℃の温度範囲に保持
した該シートの片面または両面に、ビスマレイミド樹脂
を溶融状態で塗布する。
PASシートの温度を110℃以下、好ましくは90℃
〜110℃に保持するのは、その温度範囲が二軸延伸に
適しており、しかも、ビスマレイミド樹脂の粘度が溶融
状態で均一に塗布するのに好適な範囲となるからである
共二軸延伸方法は、逐次二軸延伸、同時二軸延伸のいず
れでもよい、延伸温度は、通常、90℃〜110℃であ
る。延伸倍率は、縦横各2〜4倍、面積比で4倍以上で
ある0面積比で4倍未満では、耐屈曲性の乏しいものに
なるので好ましくない。
銅箔などの金属基材との接着は、二軸延伸フィルムのビ
スマレイミド樹脂層に金属基材を加熱圧着することによ
り行なう、FPC用の銅箔としては、プリント基板用の
銅箔で製造時に片面が粗面化されているものが好適であ
る。この段階での温度条件は、ビスマレイミド樹脂が溶
融状態となる90℃〜100℃の範囲が好ましく、ロー
ル等で加圧せしめることにより銅箔との密着が達成され
る。引き続き温度を240℃〜280℃に昇温すると、
ビスマレイミド樹脂層が次第に三次元硬化することによ
り耐熱性の接着層の形成が完了し、各層が一体化した積
層体、すなわちフレキシブルプリント配線板を得ること
ができる。また、この温度条件下で、二軸延伸PASフ
ィルムの熱固定が同時に行なわれる。
ビスマレイミド樹脂層を有する二軸延伸PASフィルム
をFPC用カバカバーレイフィルムて使用する場合、カ
バーレイフィルムとFPCとの接着は、同様にカバーレ
イフィルムのビスマレイミド樹脂層をFPCの銅箔層の
ある側に加熱圧着することにより行なう、温度条件は、
ビスマレイミド樹脂が溶融状態となる90℃〜100℃
の範囲が好ましく、ロール等で加圧保持せしめることに
よりFPCとの密着が達成される。引き続き温度を24
0℃〜280℃に昇温すると、ビスマレイミド樹脂層が
次第に三次元硬化することにより耐熱性の接着層の形成
が完了し、各層が一体化した積層体、すなわちカバーレ
イフィルムで保護されたFPCを得ることができる。ま
た、この温度条件下で、二軸延伸PASフィルムの熱固
定が同時に行なわれる。
本発明の積層体をFPCまたはFPC用カバカバーレイ
フィルムて使用する場合、各層の厚さは、PASが10
〜125um、好ましくは20〜50μm1ビスマレイ
ミド樹脂層が3〜30μm、好ましくは5〜10μm、
銅箔が5〜70μm、好ましくは18〜35μmである
その代表的なFPCは、PAS (33um)/ビスマ
レイミド樹脂層(6μm)/銅箔(18μm)から構成
されるものである。
本発明のFPCを用いて回路を形成するには、通常の方
法により、レジスト塗布、露光、レジスト剥離、エツチ
ングの工程により1両面または片面に回路パターンを形
成することによって行なわれるが、フィルム基材として
吸水性の非常に低いPASを使用しているため、中間の
乾燥工程などを大幅に省略することができる。特に、銅
箔/ビスマレイミド樹脂/PASフィルムの層構成のF
PCは、片面をPASフィルムとするため、広い面積が
工程中の薬液から保護されることになる。
回路形成後のFPCは電子部品を搭載後半日付は工程に
入るが、この工程では銅箔などの金属箔面すなわち耐熱
性の高いビスマレイミド樹脂層が接している側が半田浴
からの伝熱を受けることになり、相対的に耐熱性の低い
PASフィルム面は放熱面になるため、FPC全体とし
て半田耐熱性が向上する。
作用 本発明の共二軸延伸法によれば、PASを二軸延伸した
フィルムにビスマレイミド樹脂を塗布した場合には得ら
れない強固な接着効果を得ることができる。共二軸延伸
法によりこのような接着効果が得られるメカニズムの詳
細は明らかではないが、例えば、次のような現象が起き
てPASフィルムとビスマレイミド樹脂層との間に接着
界面が形成されることによるものと推定することができ
る。
■PASの分子鎖が延伸時に一部切断して発生する安定
な高分子ラジカル(フェニルラジカルまたはフェニル−
Sラジカル)がビスマレイミド樹脂の分子鎖の水素を引
き抜き、ラジカルカップリングの過程を経て界面におい
て化学的結合を形成する。
■共二軸延伸条件下で、PASとビスマレイミド樹脂が
分子鎖の絡み合い(IPN)を形成し、その結果、界面
剥離の発生しないPAS−ビスマレイミド樹脂複合フィ
ルムが得られる。
また、共二軸延伸法によれば、延伸の過程で非晶部分あ
るいは球晶から高分子鎖が引きずり出される時点におい
て、界面に共存する他の高分子鎖との絡み合いを形成し
、単に加熱溶融しただけでは得られない界面層の形成が
行なわれ、その結果として耐熱接着が可能になったと考
えられる。
IPNを形成するためには、一般に二種の高分子間の相
溶性が必要であるといわれている1本発明の共二軸延伸
法では、高分子鎖を強制的に移動させながらJPNの界
面を形成しているものであり、このような場合、必ずし
も両樹脂間に熱力学的な相溶性が必要は否かは不明であ
る。一般的な構造のポリイミドはPASと相溶性があり
、例えば、特開昭53−10651号公報には両者がポ
リマーアロイを形成し加工性の優れた材料となることが
示されている0本発明の場合、二種の高分子の間で剥離
が生じないことからみても、界面における相溶性はある
程度保たれているものと推定できる。
(以下余白) 実施例 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
実施例1 呉羽化学工業■製のPPS樹脂(溶融粘度3.000ボ
イズ;310℃、せん断速度200sec−’で測定)
を樹脂温度310℃で幅200mmのT−グイから平均
厚さ300ミクロンのシート状に押出し、表面温度を1
00℃になるように制御した2本の金属製ロールの間を
S字型に通して安定化する0次に、三菱瓦斯化学■製B
T樹脂(商品名rBT−21704)を100℃に加熱
溶融したものを補助ロールを介してシートの片面に塗布
し、次の二本のロールで均一化する。
連続二軸延伸機の内部温度を100℃に制御した状態で
、BT樹脂塗布面を上にしたシートを供給し、縦倍率3
倍、横倍率3倍、フィルム速度6m/秒で連続延伸する
延伸機の出口で厚さ18μmの電解銅箔の粗面化処理面
をBT樹脂面にあてて、2本のロールで加圧密着せしめ
、切断して枚葉にしたのち、次いで、中心部が240℃
に制御された硬化炉内で加熱圧着し硬化処理を行ない、
幅375mmのフレキシブルプリント基板材料を作成し
た。
このFPCの主な特性値は次のとおりであった。
平均厚さ   57±4μm (銅箔18μm) 銅箔剥離強度 1.8Kg/l 0mm (常態)(1
80”角)  1.6Kg/10mm(半田260℃ 
10秒後) 半田耐熱性  〉260℃×30秒 (J I 5−C−6481) 寸法変化率  −0,12%(MD) −〇、OS%(TD) (IPC−TM−650) 耐折れ特性  50回(MD) (25℃)  40回(TD) MIT法 R= 0.38mm 500g導体幅1.5
mm 表面抵抗 常態 1.5X10” (J I 5−C−6481) 吸湿 1.0X10” 誘電率 常態 3.5 (IMHz) (JIS−C−6481)   ’ 吸湿 3.7 (IMHz) 誘電正接 常態 7x l O−’ (IMHz)(J I 5−
C−6481) 吸湿 8X 10−’ (IMHz) 吸水率    0.3%  重量法 (JIS−C−96/23/751 難燃性    UL94V−0 実施例2 実施例1と同一のPPS樹脂および温度条件において、
日本ポリイミド社製のポリアミノビスマレイミド樹脂(
商品名rケルイミドR’ 601J)を100℃で同一
量塗布し、同様の方法で延伸処理と銅箔張り付けを行っ
たのち、中心部が250℃に制御された硬化炉で加熱圧
着し硬化処理を行なった。
得られたFPCの特性値は次のとおりであった。
平均厚さ   57±6μm (銅箔18μm) 銅箔剥離強度 1.9Kg/10mm (常態)(18
0°角)  1.5Kg/10mm(半田260℃ 1
0秒後) その他の特性値は測定精度の範囲内で実施例1の特性値
とほぼ同一であった。
比較例1 実施例1と同一の製造条件において、BT樹脂の塗布お
よび銅箔の張り付けを省略して製造した二軸延伸PPS
フィルムに、BT樹脂を100℃で塗布し、次いで、1
8μmの電解銅箔な張り付けて240℃で40分間加熱
圧着した。
得られたFPCは、実施例1のものに比較しでカールが
著しく、平面性に欠けているものであった。
得られたFPCの銅箔剥離強度は1次のとおりであった
銅箔剥離強度 1.4 Kg/10mm  常態(実施
例1のものは、1.8Kg/10mm)0、6 K17
10mm  半田処理後(実施例1のものは、1.6K
g/10+u+)比較例1においては、共二軸延伸法で
形成される接着界面の効果がないために、銅箔剥離強度
の低下、特に、半田処理後における低下が著しい。
実施例3 実施例1と同一のPPS樹脂および製造条件で、幅20
0mmのT−タイから平均厚さ100ミクロンのシート
状に押出し、表面温度を100℃になるように制御した
2本の金属製ロールの間をS字型に通して安定化する0
次に、三菱瓦斯化学■製BT樹脂(商品名rBT−21
70J )を100℃に加熱溶融したものを補助ロール
を介してシートの片面に平均厚み60μmで塗布し、次
の二本のロールで均一化する。
連続二軸延伸機の内部温度を100℃に制御した状態で
、BT樹脂塗布面を上にしたシートを供給し、縦倍率2
.5倍、横倍率2.5倍、フィルム速度6m/秒で連続
延伸する。
このようにして、幅375mmのFPC用カバカバーレ
イフィルム成した。
一方、実施例1の方法で作成したFPC材料に常法によ
り回路パターンを形成したのち、銅箔の表面を常法によ
り接着下地処理したものに、上記カバーレイフィルムを
重ね合わせ240〜260℃で加熱圧着し硬化させた。
得られたカバーレイフィルム積層FPCの主な特性値は
次のとおりであった。
カバーレイフ 25±4μm イルムの平均 厚さ カバーレイフ 1.7Kg/10mm (常態)イルム
と銅箔 1.2Kg/10mm の剥離強度   (半田260℃ 10秒後)(180
°角) 半田耐熱性  〉260℃×30秒 (JIS−C−6481) 半田処理後においてカバーレイ フィルムの剥がれや膨れは見ら れなかった。
実施例4 実施例3と同一のPPS樹脂および温度条件で、日本ポ
リイミド社製のポリアミノビスマレイミド樹脂(商品名
「ケルイミドR’601J)を100℃で同一量塗布し
、同様の方法で延伸処理を行なって得たカバーレイフィ
ルムを250℃で積層゛加熱圧着し硬化処理したFPC
(PAS基材、銅箔18μm)のFPCの特性値は次の
とおりであった。
カバーレイフ 24±6μm イルムの平均 (接着層の平均厚さ9μm)厚さ カバーレイフ 1.6Kg/10mm (常態)イルム
と銅箔 1.2Kg/10mm の剥離強度   (半田260℃ 10秒後)(180
°角) カバーレイしたのちの、FPCのカール、ネジレなとは
、はとんど見られなかった。
比較例2 実施例3の製造条件において、ET樹脂の塗布を省略し
て製造した二軸延伸PPsフィルムに、BT樹脂を10
0℃で塗布しカバーレイフィルムを作成した。このカバ
ーレイフィルムを実施例3と同様にして240〜26C
)”Cで積層加熱圧着して得られたFPCは、実施例3
のものに比較してカールが著しく、平面性に欠けている
ものであった。
得られたFPCの銅箔剥離強度は、次のとおりであった
カバーレイフィルムと銅箔の剥離強度 1、4 Kg/l 0mm  常態 (実施例3のものは、1.8Kg/10mm)0、6 
Kg/l 0mm  半田処理後(実施例3のものは、
1.6Kg710mm)比較例2においては、共二軸延
伸法で形成される接着界面の効果がないために、銅箔剥
離強度の低下、特に、半田処理後における低下が著しい
発明の効果 本発明の新規な共二軸延伸法により、PASフィルムと
接着剤層であるビスマレイミド樹脂層との強固な結合が
生じ、耐熱性、耐湿性、耐屈曲性などの優れた積層体、
特にFPClおよびFPC用カバカバーレイフィルムて
好適な積層体を効率よく得ることができる。また、本発
明のカバーレイフィルムで保護することにより、金属箔
からなる回路が保護・固定され、耐蝕性、耐水性、耐屈
曲性などが向上したFPCを製造することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリアリーレンスルフィドからなる二軸延伸フィ
    ルム(A)の少なくとも片面に、ビスマレイミド樹脂か
    らなる接着層(B)を有する積層体であって、ポリアリ
    ーレンスルフィド二軸延伸フィルム(A)とビスマレイ
    ミド樹脂接着層(B)とが共二軸延伸されたものである
    ことを特徴とする積層体。
  2. (2)前記積層体がフレキシブルプリント配線板用の基
    材フィルムまたはカバーレイフィルムである請求項1記
    載の積層体。
  3. (3)ポリアリーレンスルフィドを280℃〜320℃
    でシート状に溶融押出したのち、110℃以下の温度に
    保持した該シートの少なくとも片面に溶融温度90℃〜
    120℃のビスマレイミド樹脂を溶融状態で塗布し、し
    かるのち面積比で4倍以上に二軸延伸を行なうことを特
    徴とする積層体の製造方法。
  4. (4)ポリアリーレンスルフィドからなる二軸延伸フィ
    ルム(A)、ビスマレイミド樹脂からなる接着層(B)
    および金属基材(C)を積層してなる積層体であって、
    ポリアリーレンスルフィド二軸延伸フィルム(A)とビ
    スマレイミド樹脂接着層(B)とが共二軸延伸されたも
    のであることを特徴とする積層体。
  5. (5)前記金属基材(C)が金属箔であって、かつ、積
    層体が、ポリアリーレンスルフィド二軸延伸フィルム(
    A)の少なくとも片面に、ビスマレイミド樹脂接着層(
    B)を介して金属箔が積層されたフレキシブルプリント
    配線板である請求項4記載の積層体。
  6. (6)ポリアリーレンスルフィドを280℃〜320℃
    でシート状に溶融押出したのち、110℃以下の温度に
    保持した該シートの少なくとも片面に溶融温度90℃〜
    120℃のビスマレイミド樹脂を溶融状態で塗布し、し
    かるのち面積比で4倍以上に二軸延伸し、次いでビスマ
    レイミド樹脂層の上に金属基材を積層して240℃〜2
    80℃で加熱圧着によって接着を行なうことを特徴とす
    る積層体の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5538576A (en) * 1993-06-14 1996-07-23 Ymos Aktiengesellschaft Industrieprodukte Assignee Of Said Palige And Said Zielinski Lacquered or painted carrier and method of using the carrier in the manufacture of an article

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