JPH0116477B2 - - Google Patents
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- JPH0116477B2 JPH0116477B2 JP59230901A JP23090184A JPH0116477B2 JP H0116477 B2 JPH0116477 B2 JP H0116477B2 JP 59230901 A JP59230901 A JP 59230901A JP 23090184 A JP23090184 A JP 23090184A JP H0116477 B2 JPH0116477 B2 JP H0116477B2
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- yeast
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- spores
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E50/00—Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
- Y02E50/10—Biofuels, e.g. bio-diesel
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Description
産業上の利用分野
この発明は、優れた凝集性を有する新規酵母に
関するものである。 近年、石油代替エネルギーとして、石油化学に
よらずに得られる発酵アルコールが注目されてい
る。これはさとうきびやこれから採つた糖蜜、さ
つまいも、じやがいも、とうもろこしなどのセル
ロース質またはでん粉質を原料とし、これらを微
生物の働きによつて発酵させることにより製造さ
れる。 一般にアルコール発酵では、アルコールの生産
性は発酵槽内の菌体濃度に比例する。そこで発酵
槽内の菌体濃度を高める手段として、優れた凝集
性を有する酵母を用いることが考えられる。すな
わち、酵母が優れた凝集性を有していると、酵母
の沈降速度が速くなり、そのため固液分離が迅速
かつ容易になし得る。そして例えば回分発酵にお
いては、発酵液を単に静置するだけで菌体を沈降
堆積させることができ、発酵液と菌体の分離を容
易に行なつて菌体を再使用に供することができ
る。また連続発酵においては、小径の流動部とこ
れの上に連設された菌体沈降用の大径の沈降部と
これに内装された菌体沈降部材とを主体とした塔
型発酵槽を用いることにより、培地の供給量が増
大しても菌体を沈降させてその流出を防出するこ
とができる。このように凝集性を有する酵母を用
いると、凝集性を有しない酵母を用いた場合に比
べて多くの利点があり、そのため新規凝集性酵母
が要望せられている。 従来技術およびその問題点 従来から、上記の要望にこたえるべく、凝集性
酵母を取得する試みがなされて来たが、従来の酵
母は自然界から得られた野生株であつて、たとえ
ば土壌を探査し特定の土壌から分離したものであ
つた。 しかしこのように自然界から所望の菌株を見つ
け出して分離する作業は、はなはだ煩わしいもの
であり、また所望の菌株を採取できる確実性の乏
しいものであつた。 この発明は上記のような実情からなされたもの
であつて、優れた凝集性を有しかつ実験室で得る
ことのできる新規凝集性酵母を提供することを目
的とする。 問題点を解決するための手段 この発明は、 ●FD値5なる凝集性を有し、 ●廃糖蜜340g/と硫酸アンモニウムとピロ亜硫
酸カリウムのPH4.5の混合液を遠心分離し、得
られた上澄液の70mlに菌株の前培養液7mlを加
えて、回分培養を行なうことにより、24時間後
および48時間後にそれぞれ52.8g/および
54.5g/のエタノールを生成する 酵母サツカロマイセス・セルビシエ
(Saccharomyces cerevisiae) (FRM17VM2―3)S1(微工研菌寄第7800号)(以
下これを「この発明による酵母」と記す)であ
る。 この明細書において、酵母の凝集性の程度
(Degree of flocculation)は、以下に示すギリ
ランド・テスト(Gilliland test)(European
Journal of Applied Microbiology and
Biotechnology第7巻、第227―234頁、1979年)
により求められたDF値で表示される。すなわち
供試菌株をYPG培地(注1)で30℃で16時間振
盪培養した後、菌体の沈降速度、沈降菌体の容量
および硬さを肉眼観察により対照菌株と比較し、
表1に示すDF値0から5の6段階で凝集の程度
を表示する。
関するものである。 近年、石油代替エネルギーとして、石油化学に
よらずに得られる発酵アルコールが注目されてい
る。これはさとうきびやこれから採つた糖蜜、さ
つまいも、じやがいも、とうもろこしなどのセル
ロース質またはでん粉質を原料とし、これらを微
生物の働きによつて発酵させることにより製造さ
れる。 一般にアルコール発酵では、アルコールの生産
性は発酵槽内の菌体濃度に比例する。そこで発酵
槽内の菌体濃度を高める手段として、優れた凝集
性を有する酵母を用いることが考えられる。すな
わち、酵母が優れた凝集性を有していると、酵母
の沈降速度が速くなり、そのため固液分離が迅速
かつ容易になし得る。そして例えば回分発酵にお
いては、発酵液を単に静置するだけで菌体を沈降
堆積させることができ、発酵液と菌体の分離を容
易に行なつて菌体を再使用に供することができ
る。また連続発酵においては、小径の流動部とこ
れの上に連設された菌体沈降用の大径の沈降部と
これに内装された菌体沈降部材とを主体とした塔
型発酵槽を用いることにより、培地の供給量が増
大しても菌体を沈降させてその流出を防出するこ
とができる。このように凝集性を有する酵母を用
いると、凝集性を有しない酵母を用いた場合に比
べて多くの利点があり、そのため新規凝集性酵母
が要望せられている。 従来技術およびその問題点 従来から、上記の要望にこたえるべく、凝集性
酵母を取得する試みがなされて来たが、従来の酵
母は自然界から得られた野生株であつて、たとえ
ば土壌を探査し特定の土壌から分離したものであ
つた。 しかしこのように自然界から所望の菌株を見つ
け出して分離する作業は、はなはだ煩わしいもの
であり、また所望の菌株を採取できる確実性の乏
しいものであつた。 この発明は上記のような実情からなされたもの
であつて、優れた凝集性を有しかつ実験室で得る
ことのできる新規凝集性酵母を提供することを目
的とする。 問題点を解決するための手段 この発明は、 ●FD値5なる凝集性を有し、 ●廃糖蜜340g/と硫酸アンモニウムとピロ亜硫
酸カリウムのPH4.5の混合液を遠心分離し、得
られた上澄液の70mlに菌株の前培養液7mlを加
えて、回分培養を行なうことにより、24時間後
および48時間後にそれぞれ52.8g/および
54.5g/のエタノールを生成する 酵母サツカロマイセス・セルビシエ
(Saccharomyces cerevisiae) (FRM17VM2―3)S1(微工研菌寄第7800号)(以
下これを「この発明による酵母」と記す)であ
る。 この明細書において、酵母の凝集性の程度
(Degree of flocculation)は、以下に示すギリ
ランド・テスト(Gilliland test)(European
Journal of Applied Microbiology and
Biotechnology第7巻、第227―234頁、1979年)
により求められたDF値で表示される。すなわち
供試菌株をYPG培地(注1)で30℃で16時間振
盪培養した後、菌体の沈降速度、沈降菌体の容量
および硬さを肉眼観察により対照菌株と比較し、
表1に示すDF値0から5の6段階で凝集の程度
を表示する。
【表】
この発明による酵母は下記の菌学的性質を有す
る。すなわちこの酵母は、 ●DF値5なる凝集性を有し、液体培養では著し
い沈降性を示す。 ●廃糖蜜(たとえば15%の全糖分を含む廃糖蜜)
を発酵し、7〜9vol%のエタノールを生成す
る。 ●寒天平板上で多少硬い集落を形成する。 ●胞子形成能を有する。 この発明による酵母の培地としては、炭素源、
窒素源、無機イオン、さらに必要ならば有機微量
栄養素を含有する通常の培地が使用できる。炭素
源としてはグルコース、ガラクトース、フラクト
ース、シユークロース、スターチ加水分解物、果
汁、セルロース分解物などの炭水化物がよく用い
られる。特に好適な培地は、酵母エキス1g、ポ
リペプトン2g、グルコース2g、蒸留水100ml
よりなる培地であり、この培地のPHは無調整で
5.5である。 培養は温度25〜40℃好ましくは30〜37℃で、PH
3.0〜7.0好ましくはPH3.5〜6.0で行なわれる。 つぎに、この発明による酵母の製造法について
説明する。 この発明による酵母は、DF値3の凝集性を有
する酵母サツカロマイセス(Saccharomyces)
FRM17VM2―3(微工研菌寄第7789号)を胞子形成
処理し、得られた胞子を培養することにより製造
される。 胞子形成処理は常法に従つてなされる。通常は
凝集性を有しない酵母をYPG寒天培地(注2)
で培養した後、胞子形成寒天培地(注3)に塗抹
する方法がとられる。また単独胞子由来の細胞を
得るには、酵母細胞壁溶解用の溶菌酵素を用いて
子のうを溶解した後、マイクロマニプユレータを
用いて胞子を分離する方法、または同じく溶菌酵
素で子のうを溶解した後、超音波処理により胞子
を分散させ、胞子を栄養寒天培地で培養する方法
がとられる。 上記酵母FRM17VM2―3は、凝集性を有する酵
母サツカロマイセス・セルビシエ
(Saccharomyces cerevisiae)RM―17(微工研
菌寄第7770号)(以下、単にRM―17と記す)と、
凝集性を有しない酵母サツカロマイセス・セルビ
シエ(Saccharomyces cerevisiae)VM―2(微
工研菌寄第7788号)(以下、単にVM―2と記す)
とをプロトプラスト融合処理し、融合菌体を培養
することにより製造される。 プロトプラスト融合は常法によつて行なわれ
る。通常は細胞数107〜109個/mlの濃度の各菌体
懸濁液を調製し、これら懸濁液を好ましくは等量
混合した後、酵母細胞壁溶解酵素を含むプロトプ
ラスト調製液で混合物を処理するか、または各菌
体懸濁液を同調製液で処理した後これらを混合す
る。 RM―17は、財団法人発酵研究所の保存菌であ
るDF値0の酵母サツカロマイセス・セルビシエ
(Saccharomyces cerevisiae)IFO―0224(以下、
単にIFO―0224と記す)を胞子形成処理し、得ら
れた胞子を変異処理し、変異胞子を培養し、得ら
れた集落からレプリカ法によつて変異株を検出
し、これを分離することにより製造され、また
VM―2は凝集性を有しない酵母サツカロマイセ
ス・セルビシエ(Saccharomyces cerevisiae)
EY―1(微工研菌寄第7793号)をやはり胞子形成
処理し、得られた胞子を変異処理し、変異胞子を
培養し、得られた集落からレプリカ法によつて変
異株を検出し、これを分離することにより製造さ
れる。 胞子形成処理は上述したようになされる。 変異処理は、胞子形成処理により得られた胞子
または子のうに公知の突然変異処理、たとえば紫
外線、X線、γ線を照射する物理的方法、エチル
メタンスルホネート、N―メチル―N′―ニトロ
―N―ニトロソグアニジン、4―ニトロキノリン
―N―オキサイドなどの変異誘起剤を接触した後
に選択培地に生育する化学的方法のいずれによつ
ても行なわれるが、エチルメタンスルホネートを
用いる方法が特に好ましい。 上記一連の製造過程において、培地および培養
条件は、前述した酵母自体の培地および培養条件
と同じである。 IFO―0224はDF値0であつて全く凝集性を示
さない。また、サツカロマイセス・セルビシエに
属する酵母は、下記表2に示すごとき諸性質(発
酵性および資化性の有無、生理的性質)を有す
る。
る。すなわちこの酵母は、 ●DF値5なる凝集性を有し、液体培養では著し
い沈降性を示す。 ●廃糖蜜(たとえば15%の全糖分を含む廃糖蜜)
を発酵し、7〜9vol%のエタノールを生成す
る。 ●寒天平板上で多少硬い集落を形成する。 ●胞子形成能を有する。 この発明による酵母の培地としては、炭素源、
窒素源、無機イオン、さらに必要ならば有機微量
栄養素を含有する通常の培地が使用できる。炭素
源としてはグルコース、ガラクトース、フラクト
ース、シユークロース、スターチ加水分解物、果
汁、セルロース分解物などの炭水化物がよく用い
られる。特に好適な培地は、酵母エキス1g、ポ
リペプトン2g、グルコース2g、蒸留水100ml
よりなる培地であり、この培地のPHは無調整で
5.5である。 培養は温度25〜40℃好ましくは30〜37℃で、PH
3.0〜7.0好ましくはPH3.5〜6.0で行なわれる。 つぎに、この発明による酵母の製造法について
説明する。 この発明による酵母は、DF値3の凝集性を有
する酵母サツカロマイセス(Saccharomyces)
FRM17VM2―3(微工研菌寄第7789号)を胞子形成
処理し、得られた胞子を培養することにより製造
される。 胞子形成処理は常法に従つてなされる。通常は
凝集性を有しない酵母をYPG寒天培地(注2)
で培養した後、胞子形成寒天培地(注3)に塗抹
する方法がとられる。また単独胞子由来の細胞を
得るには、酵母細胞壁溶解用の溶菌酵素を用いて
子のうを溶解した後、マイクロマニプユレータを
用いて胞子を分離する方法、または同じく溶菌酵
素で子のうを溶解した後、超音波処理により胞子
を分散させ、胞子を栄養寒天培地で培養する方法
がとられる。 上記酵母FRM17VM2―3は、凝集性を有する酵
母サツカロマイセス・セルビシエ
(Saccharomyces cerevisiae)RM―17(微工研
菌寄第7770号)(以下、単にRM―17と記す)と、
凝集性を有しない酵母サツカロマイセス・セルビ
シエ(Saccharomyces cerevisiae)VM―2(微
工研菌寄第7788号)(以下、単にVM―2と記す)
とをプロトプラスト融合処理し、融合菌体を培養
することにより製造される。 プロトプラスト融合は常法によつて行なわれ
る。通常は細胞数107〜109個/mlの濃度の各菌体
懸濁液を調製し、これら懸濁液を好ましくは等量
混合した後、酵母細胞壁溶解酵素を含むプロトプ
ラスト調製液で混合物を処理するか、または各菌
体懸濁液を同調製液で処理した後これらを混合す
る。 RM―17は、財団法人発酵研究所の保存菌であ
るDF値0の酵母サツカロマイセス・セルビシエ
(Saccharomyces cerevisiae)IFO―0224(以下、
単にIFO―0224と記す)を胞子形成処理し、得ら
れた胞子を変異処理し、変異胞子を培養し、得ら
れた集落からレプリカ法によつて変異株を検出
し、これを分離することにより製造され、また
VM―2は凝集性を有しない酵母サツカロマイセ
ス・セルビシエ(Saccharomyces cerevisiae)
EY―1(微工研菌寄第7793号)をやはり胞子形成
処理し、得られた胞子を変異処理し、変異胞子を
培養し、得られた集落からレプリカ法によつて変
異株を検出し、これを分離することにより製造さ
れる。 胞子形成処理は上述したようになされる。 変異処理は、胞子形成処理により得られた胞子
または子のうに公知の突然変異処理、たとえば紫
外線、X線、γ線を照射する物理的方法、エチル
メタンスルホネート、N―メチル―N′―ニトロ
―N―ニトロソグアニジン、4―ニトロキノリン
―N―オキサイドなどの変異誘起剤を接触した後
に選択培地に生育する化学的方法のいずれによつ
ても行なわれるが、エチルメタンスルホネートを
用いる方法が特に好ましい。 上記一連の製造過程において、培地および培養
条件は、前述した酵母自体の培地および培養条件
と同じである。 IFO―0224はDF値0であつて全く凝集性を示
さない。また、サツカロマイセス・セルビシエに
属する酵母は、下記表2に示すごとき諸性質(発
酵性および資化性の有無、生理的性質)を有す
る。
【表】
表2中、ラフイノースの発酵性は、結合部が切
断されて生じる構成単糖フラクトース、グルコー
スおよびガラクトースのうちいくつの糖を発酵で
きるかにより表示される。すなわち、発酵性1/3
とはフラクトースのみを発酵する場合を、発酵性
2/3とはフラクトースおよびグルコースを発酵す
る場合を、および発酵性3/3とはすべての構成単
糖を発酵する場合をそれぞれ意味する。 なお、サツカロマイセス(Saccharomyces)
属に属する酵母は下記のような菌学的性質を有す
ることが知られている(J.Lodder著「The
Yeasts、A Taxonomic Study」第2版、
North―Holland Publishing社発行、1970年)。 すなわち、この属に属する酵母は、 ●多極出芽によつて増殖する。 ●子のう胞子を形成する。 ●硝酸塩を資化しない。 ●真菌糸を欠くかまたはわずかしか形成しない。 ●成熟子のうは容易に開裂しない。 ●胞子の形状は球形ないし卵形である。 ●グルコースをよく発酵する。 ●麦芽汁培地に皮膜を形成しない。 発明の効果 この発明は以上のとおり構成されているので、
凝集性(DF値=3)を有する酵母から優れた凝
集性(DF値=5)を有する新規酵母を得ること
ができる。したがつて従来のように自然界から所
望の菌株を見つけ出して土壌から分離するといつ
た煩わしい作業が必要でない上に、所望の凝集性
酵母を確実に製造することができる。そしてこう
して得られた凝集性酵母を用いてアルコール発酵
を行なうことにより、冒頭で説明したように回分
発酵においても連続発酵においてもアルコール発
酵槽内の菌体濃度を高く維持して、エタノールの
生産性を大幅に向上することができる。 実施例 つぎにこの発明の実施例を示し、上記効果を実
証する。 製造例 (a) RM―17の調製 凝集性を有しない酵母サツカロマイセス・セ
ルビシエ(Saccharomyces cerevisiae)IFO
―0224をYPG寒天培地(注2)で30℃で24時
間培養し、ついで胞子形成寒天培地(注3)に
塗抹し、30℃で3〜5日間培養を行なつた。こ
うして胞子を形成させた。 ついで胞子数が107個/mlになるように、子
のうを無菌水1mlに懸濁させ、集菌後リン酸緩
衝液(注4)で洗浄した。ついで子のうを溶菌
酵素溶液(注5)2ml中で30℃で1時間振盪し
て、子のうを溶解させた。ついで集菌後、遊離
した胞子を無菌水1mlで洗浄してリン酸緩衝液
3mlに懸濁させた。 この懸濁液に変更誘起剤としてエチルメタン
スルホネートを0.1ml添加し、懸濁液を30℃で
2時間振盪した。こうして胞子を変異処理し
た。ついで集菌後、変異胞子をリン酸緩衝液
0.2mlに懸濁させ、懸濁液に5%チオ硫酸ナト
リウム水溶液3mlを添加して、懸濁液を30℃で
10分間振盪した。こうして変異誘起剤を中和し
た。 集菌後、変異胞子をリン酸緩衝液1mlで2回
洗浄して同緩衝液5mlに懸濁させ、懸濁液を氷
冷下に3分間超音波処理することにより変異胞
子を懸濁液中に分散させた。ついで集菌後、懸
濁液を無菌水で濃度1/105〜1/106に希釈
し、希釈懸濁液0.1mlをYPG寒天培地(注2)
に塗抹して30℃で48時間培養し、単独胞子由来
の集落を得た。 こうして得られた集落のプレートをマスター
プレートとしてレプリカ法により変異株の検出
を行なつた。すなわち、殺菌したベルベツト布
地を用いて、前記マスタープレートの集落を最
小培地(注6)にレプリカし、同培地で30℃で
4日間培養し、最小培地で増殖できない菌株を
マスタープレートにおいて検出し、これを栄養
要求性変異株としてマスタープレートから釣菌
した。 その結果マスタープレートの菌株25株のうち
凝集性に優れた株サツカロマイセス・セルビシ
エ(Saccharomyces cerevisiae)RM―17(微
工研菌寄第7770号)を得た。この株はアデニン
およびヒスチジン要求性の菌株であつた。 (b) VM―2の調製 工業技術院微生物工業技術研究所応用技術部
生物化学工学研究室から分譲を受けた凝集性を
有しない酵母サツカロマイセス・セルビシエ
(Saccharomyces cerevisiae)EY―1(微工研
菌寄第7793号)をRM―17の調製と同じ操作で
変異処理し、レプリカ法によりイソロイシンお
よびバリン要求性の栄養要求性変異株として酵
母サツカロマイセス・セルビシエ
(Saccharomyces cerevisiae)VM―2(微工
研菌寄第7788号)を得た。 (c) RM―17とVM―2のプロトプラスト融合 RM―17をYPD培地10mlで30℃で16時間振
盪培養し、集菌後無菌水1mlで洗浄した。つい
でこれをプロトプラスト調製液(注7)約2ml
に懸濁させ、懸濁液を30℃で1時間振盪し、集
菌後等張液(注8)1mlで2回洗浄を行なつ
た。 VM―2についても上記と同じ操作で処理を
行なつた。 ついでこうして得られたRM―17の処理菌体
とVM―2の処理菌体とを同量(細胞数108
個/mlずつ)とつて混合し、集菌後混合物を等
張液0.1mlに懸濁させ、懸濁液にポリエチレン
グリコール水溶液(注9)2mlを添加した。こ
の懸濁液を30℃で15分間静置してプロトプラス
ト融合を完結した。ついで集菌後、菌体を等張
液1mlに懸濁し、懸濁液を20℃で15分間静置し
た。ついで懸濁液を等張液で濃度1/10〜1/
102に希釈し、希釈懸濁液を最小培地(注6)
に塗抹し、重層用培地(注10)を重層した。こ
の状態で30℃で4日間培養を行ない、ある程度
の凝集性(DF値=3)を有する融合株を分離
し、この株を酵母サツカロマイセス
(Saccharomyces)FRM17VM2―3(微工研菌寄
第7789号)とした。 なお、プロトプラスト融合に用いた両親株
(RM―17とVM―2)は上記最小培地に生育
できなかつた。 (d) (FRM17VM2―3)S1の調製 プロトプラスト融合酵母である上記FRM17
VM2―3をYPG寒天培地(注2)で30℃で24
時間培養し、ついで胞子形成寒天培地(注3)
に塗抹し、30℃で3〜5日間培養を行なつた。
こうして胞子を形成させた。 ついで胞子数が107個/mlになるように、子
のうを無菌水1mlに懸濁させ、集菌後リン酸緩
衝液(注4)で洗浄した。ついで子のうを溶菌
酵素溶液(注5)2ml中で30℃で1時間振盪し
て、子のうを溶解させた。 ついで集菌後、遊離した胞子を無菌水1mlで
洗浄してリン酸緩衝液5mlに懸濁させ、懸濁液
を氷冷下に3分間超音波処理することにより変
異胞子を懸濁液中に分散させた。ついで集菌
後、懸濁液を無菌水で濃度1/105〜1/106に
希釈し、希釈懸濁液0.1mlをYPG寒天培地(注
2)に塗抹して30℃で48時間培養し、単独胞子
由来の集落を得た。 こうして得られた菌株20株のうち優れた凝集
性を有するもの12株を得(頻度60%)、これら
12株のうちの1株を酵母サツカロマイセス
(Saccharomyces)(FRM17VM2―3)S1(微工
研菌寄第7800号)とした。 凝集性およびアルコール発酵能の測定 IFO―0224、RM―17、EY―1、VM―2、
FRM17VM2―3およびこれを上記の如く胞子成形
処理して得た処理酵母について、それぞれ凝集性
の程度を示すDF値およびアルコール発酵能を測
定した。 DF値は前述した方法で求めた。 またアルコール発酵能は下記の方法で求めた。
すなわち沖縄産の廃糖蜜340g/に硫酸アンモニ
ウム3.4g/とピロ亜硫酸カリウム0.2g/とを
混合溶解した後、硫酸でPHを4.5に調整し、混合
液を3000回転/分で10分間遠心分離機にかけた。
こうして得られた上澄液を70mlずつとり、各液に
それぞれ菌株の前培養液を7ml加え、これらを30
℃で間欠撹拌(30秒間撹拌と10分間静置の反復)
してRM―17の回分培養を行ない、24時間後およ
び48時間後の各培養液についてそれぞれエタノー
ル生成量をガスクロマトグラフイーにより測定し
た。 測定結果は下記表3のとおりである。
断されて生じる構成単糖フラクトース、グルコー
スおよびガラクトースのうちいくつの糖を発酵で
きるかにより表示される。すなわち、発酵性1/3
とはフラクトースのみを発酵する場合を、発酵性
2/3とはフラクトースおよびグルコースを発酵す
る場合を、および発酵性3/3とはすべての構成単
糖を発酵する場合をそれぞれ意味する。 なお、サツカロマイセス(Saccharomyces)
属に属する酵母は下記のような菌学的性質を有す
ることが知られている(J.Lodder著「The
Yeasts、A Taxonomic Study」第2版、
North―Holland Publishing社発行、1970年)。 すなわち、この属に属する酵母は、 ●多極出芽によつて増殖する。 ●子のう胞子を形成する。 ●硝酸塩を資化しない。 ●真菌糸を欠くかまたはわずかしか形成しない。 ●成熟子のうは容易に開裂しない。 ●胞子の形状は球形ないし卵形である。 ●グルコースをよく発酵する。 ●麦芽汁培地に皮膜を形成しない。 発明の効果 この発明は以上のとおり構成されているので、
凝集性(DF値=3)を有する酵母から優れた凝
集性(DF値=5)を有する新規酵母を得ること
ができる。したがつて従来のように自然界から所
望の菌株を見つけ出して土壌から分離するといつ
た煩わしい作業が必要でない上に、所望の凝集性
酵母を確実に製造することができる。そしてこう
して得られた凝集性酵母を用いてアルコール発酵
を行なうことにより、冒頭で説明したように回分
発酵においても連続発酵においてもアルコール発
酵槽内の菌体濃度を高く維持して、エタノールの
生産性を大幅に向上することができる。 実施例 つぎにこの発明の実施例を示し、上記効果を実
証する。 製造例 (a) RM―17の調製 凝集性を有しない酵母サツカロマイセス・セ
ルビシエ(Saccharomyces cerevisiae)IFO
―0224をYPG寒天培地(注2)で30℃で24時
間培養し、ついで胞子形成寒天培地(注3)に
塗抹し、30℃で3〜5日間培養を行なつた。こ
うして胞子を形成させた。 ついで胞子数が107個/mlになるように、子
のうを無菌水1mlに懸濁させ、集菌後リン酸緩
衝液(注4)で洗浄した。ついで子のうを溶菌
酵素溶液(注5)2ml中で30℃で1時間振盪し
て、子のうを溶解させた。ついで集菌後、遊離
した胞子を無菌水1mlで洗浄してリン酸緩衝液
3mlに懸濁させた。 この懸濁液に変更誘起剤としてエチルメタン
スルホネートを0.1ml添加し、懸濁液を30℃で
2時間振盪した。こうして胞子を変異処理し
た。ついで集菌後、変異胞子をリン酸緩衝液
0.2mlに懸濁させ、懸濁液に5%チオ硫酸ナト
リウム水溶液3mlを添加して、懸濁液を30℃で
10分間振盪した。こうして変異誘起剤を中和し
た。 集菌後、変異胞子をリン酸緩衝液1mlで2回
洗浄して同緩衝液5mlに懸濁させ、懸濁液を氷
冷下に3分間超音波処理することにより変異胞
子を懸濁液中に分散させた。ついで集菌後、懸
濁液を無菌水で濃度1/105〜1/106に希釈
し、希釈懸濁液0.1mlをYPG寒天培地(注2)
に塗抹して30℃で48時間培養し、単独胞子由来
の集落を得た。 こうして得られた集落のプレートをマスター
プレートとしてレプリカ法により変異株の検出
を行なつた。すなわち、殺菌したベルベツト布
地を用いて、前記マスタープレートの集落を最
小培地(注6)にレプリカし、同培地で30℃で
4日間培養し、最小培地で増殖できない菌株を
マスタープレートにおいて検出し、これを栄養
要求性変異株としてマスタープレートから釣菌
した。 その結果マスタープレートの菌株25株のうち
凝集性に優れた株サツカロマイセス・セルビシ
エ(Saccharomyces cerevisiae)RM―17(微
工研菌寄第7770号)を得た。この株はアデニン
およびヒスチジン要求性の菌株であつた。 (b) VM―2の調製 工業技術院微生物工業技術研究所応用技術部
生物化学工学研究室から分譲を受けた凝集性を
有しない酵母サツカロマイセス・セルビシエ
(Saccharomyces cerevisiae)EY―1(微工研
菌寄第7793号)をRM―17の調製と同じ操作で
変異処理し、レプリカ法によりイソロイシンお
よびバリン要求性の栄養要求性変異株として酵
母サツカロマイセス・セルビシエ
(Saccharomyces cerevisiae)VM―2(微工
研菌寄第7788号)を得た。 (c) RM―17とVM―2のプロトプラスト融合 RM―17をYPD培地10mlで30℃で16時間振
盪培養し、集菌後無菌水1mlで洗浄した。つい
でこれをプロトプラスト調製液(注7)約2ml
に懸濁させ、懸濁液を30℃で1時間振盪し、集
菌後等張液(注8)1mlで2回洗浄を行なつ
た。 VM―2についても上記と同じ操作で処理を
行なつた。 ついでこうして得られたRM―17の処理菌体
とVM―2の処理菌体とを同量(細胞数108
個/mlずつ)とつて混合し、集菌後混合物を等
張液0.1mlに懸濁させ、懸濁液にポリエチレン
グリコール水溶液(注9)2mlを添加した。こ
の懸濁液を30℃で15分間静置してプロトプラス
ト融合を完結した。ついで集菌後、菌体を等張
液1mlに懸濁し、懸濁液を20℃で15分間静置し
た。ついで懸濁液を等張液で濃度1/10〜1/
102に希釈し、希釈懸濁液を最小培地(注6)
に塗抹し、重層用培地(注10)を重層した。こ
の状態で30℃で4日間培養を行ない、ある程度
の凝集性(DF値=3)を有する融合株を分離
し、この株を酵母サツカロマイセス
(Saccharomyces)FRM17VM2―3(微工研菌寄
第7789号)とした。 なお、プロトプラスト融合に用いた両親株
(RM―17とVM―2)は上記最小培地に生育
できなかつた。 (d) (FRM17VM2―3)S1の調製 プロトプラスト融合酵母である上記FRM17
VM2―3をYPG寒天培地(注2)で30℃で24
時間培養し、ついで胞子形成寒天培地(注3)
に塗抹し、30℃で3〜5日間培養を行なつた。
こうして胞子を形成させた。 ついで胞子数が107個/mlになるように、子
のうを無菌水1mlに懸濁させ、集菌後リン酸緩
衝液(注4)で洗浄した。ついで子のうを溶菌
酵素溶液(注5)2ml中で30℃で1時間振盪し
て、子のうを溶解させた。 ついで集菌後、遊離した胞子を無菌水1mlで
洗浄してリン酸緩衝液5mlに懸濁させ、懸濁液
を氷冷下に3分間超音波処理することにより変
異胞子を懸濁液中に分散させた。ついで集菌
後、懸濁液を無菌水で濃度1/105〜1/106に
希釈し、希釈懸濁液0.1mlをYPG寒天培地(注
2)に塗抹して30℃で48時間培養し、単独胞子
由来の集落を得た。 こうして得られた菌株20株のうち優れた凝集
性を有するもの12株を得(頻度60%)、これら
12株のうちの1株を酵母サツカロマイセス
(Saccharomyces)(FRM17VM2―3)S1(微工
研菌寄第7800号)とした。 凝集性およびアルコール発酵能の測定 IFO―0224、RM―17、EY―1、VM―2、
FRM17VM2―3およびこれを上記の如く胞子成形
処理して得た処理酵母について、それぞれ凝集性
の程度を示すDF値およびアルコール発酵能を測
定した。 DF値は前述した方法で求めた。 またアルコール発酵能は下記の方法で求めた。
すなわち沖縄産の廃糖蜜340g/に硫酸アンモニ
ウム3.4g/とピロ亜硫酸カリウム0.2g/とを
混合溶解した後、硫酸でPHを4.5に調整し、混合
液を3000回転/分で10分間遠心分離機にかけた。
こうして得られた上澄液を70mlずつとり、各液に
それぞれ菌株の前培養液を7ml加え、これらを30
℃で間欠撹拌(30秒間撹拌と10分間静置の反復)
してRM―17の回分培養を行ない、24時間後およ
び48時間後の各培養液についてそれぞれエタノー
ル生成量をガスクロマトグラフイーにより測定し
た。 測定結果は下記表3のとおりである。
【表】
【表】
表3から明らかなように、ある程度の凝集性
(DF値=3)を有する融合酵母FRM17VM2―3を
胞子形成処理することにより、優れた凝集性
(DF値=5)を有する酵母(FRM17VM2―3)S1
を得ることができる。 使用例(アルコール連続発酵) (FRM17VM2―2)S1を用いてつぎの操作によ
りアルコール連続発酵を行ない、そのアルコール
発酵能を調べた。 発酵装置として、第1図に示すアルコール発酵
装置を用いた。これは実容積700mlのガラス製流
動層型発酵槽1を主体とし、温度制御およびPH制
御できるように構成されている。そして発酵原料
はポンプ2によつて同槽1の底部に供給され、反
応液はポンプ3で同槽の頂部から底部に戻され、
槽頂の菌体沈降部4から流出するようになつてい
る。 500ml坂口フラスコにおいてYPG培地(注1)
100mlを調整し、これを温度121℃で10分間殺菌し
た後、YPG寒天斜面培地(注2)に保存した
(FRM17VM2―3)S1株を1白菌耳植菌し、30℃
で1夜培養した。こうして活性な(FRM17VM2―
3)S1の前培養液を得た。 フイリピン産廃糖蜜培地(注11)700mlが入つ
ている発酵槽1に上記前培養液100mlを入れ、発
酵温度30℃で8時間回分培養を行なつた。ついで
上記廃糖蜜培地を発酵槽1に流量35ml/時(希釈
率=0.05時-1)で連続的に供給し、培地の供給量
を徐々に増加ていつて連続発酵を行なつた。 その結果、培地供給量を175ml/時(希釈率=
0.25時-1)に増加しても、本酵母の優れた凝集性
により、槽内に直径1〜4mmのフロツクが形成さ
れて、槽内の菌体濃度(注12)は47g/という
高い値に維持された。また産生アルコールは61
g/という高い濃度で得られ、アルコール生産
性(注13)は第2図に示すように16g/・時と
いう高い値に達した。 比較例 酵母として(FRM17VM2―3)S1の代わりに
EY―1を用い、その他の事項を上記使用例と同
じにして、上記操作を繰返した。 その結果、培地供給量が70ml/時(希釈率=
0.1時-1)を超えると、アルコール生産性(注13)
は第2図に示すように4g/・時から急激に低
下した。 培地および試薬 培地および試薬はそれぞれつぎのとおりであ
る。 (注1) YPG培地 酵母エキス 10g/ ポリペプトン 20g/ グルコース 20g/ (注2) YPG寒天培地 酵母エキス 10g/ ポリペプトン 20g/ グルコース 20g/ 寒 天 20g/ (注3) 胞子形成培地 酢酸ナトリウム 5g/ 寒 天 20g/ (注4) リン酸緩衝液 0.1Mリン酸緩衝液 PH=7.5 (注5) 溶菌酵素溶液 0.1Mリン酸緩衝液(PH7.5)にザイモ
リアーゼ20T(生化学工業社製)を0.05
%溶かした溶液2mlと、2―メルカプト
エタノール1.4μとの混合液 (注6) 最小培地 Difco―Yeast Nitrogen W/O
Amino acid(Difco社製) 6.7g/ グルコース 20g/ 寒 天 20g/ (注7) プロトプラスト調製液 1.5M塩化カリウム0.8mlと、2/15M
リン酸緩衝液(PH7.5)1.0mlと、2―メ
ルカプトエタノール1.4μと、ザイモリ
アーゼ20T(生化学工業社製)を0.1Mリ
ン緩衝液(PH7.5)に0.25%溶かした溶
液0.2mlとの混合液 (注8) 等張液 0.6M塩化カリウム水溶液 (注9) ポリエチレングリコール水溶液 塩化カルシウム 5.6g/ ポリエチレングリコール(PEG―6000)
300g/ (注10) 重層用培地 グルコース 20g/ Difco―Yeast Nitrogen Base W/O
Amino acid(Difco社製) 6.7g/ Difco―Bact Agar(Difco社製)
30g/ (注11) フイリピン産廃糖蜜培地 フイリピン産廃糖蜜 280g/ 硫酸アンモニウム 2.8g/ ピロ亜硫酸カリウム 0.5g/ 消泡剤 0.2g/ とよりなる混合液を硫酸でPH4.5に調整
したもの (注12) 菌体濃度 発酵槽内の培養液を一定量とり、遠心
分離機で菌体を集め、洗浄後、これを温
度800℃で燃焼し、焼失した重量を菌体
量として算出したもの (注13) アルコール生産性 培養液1当り1時間に生産されるア
ルコールの重量(g)
(DF値=3)を有する融合酵母FRM17VM2―3を
胞子形成処理することにより、優れた凝集性
(DF値=5)を有する酵母(FRM17VM2―3)S1
を得ることができる。 使用例(アルコール連続発酵) (FRM17VM2―2)S1を用いてつぎの操作によ
りアルコール連続発酵を行ない、そのアルコール
発酵能を調べた。 発酵装置として、第1図に示すアルコール発酵
装置を用いた。これは実容積700mlのガラス製流
動層型発酵槽1を主体とし、温度制御およびPH制
御できるように構成されている。そして発酵原料
はポンプ2によつて同槽1の底部に供給され、反
応液はポンプ3で同槽の頂部から底部に戻され、
槽頂の菌体沈降部4から流出するようになつてい
る。 500ml坂口フラスコにおいてYPG培地(注1)
100mlを調整し、これを温度121℃で10分間殺菌し
た後、YPG寒天斜面培地(注2)に保存した
(FRM17VM2―3)S1株を1白菌耳植菌し、30℃
で1夜培養した。こうして活性な(FRM17VM2―
3)S1の前培養液を得た。 フイリピン産廃糖蜜培地(注11)700mlが入つ
ている発酵槽1に上記前培養液100mlを入れ、発
酵温度30℃で8時間回分培養を行なつた。ついで
上記廃糖蜜培地を発酵槽1に流量35ml/時(希釈
率=0.05時-1)で連続的に供給し、培地の供給量
を徐々に増加ていつて連続発酵を行なつた。 その結果、培地供給量を175ml/時(希釈率=
0.25時-1)に増加しても、本酵母の優れた凝集性
により、槽内に直径1〜4mmのフロツクが形成さ
れて、槽内の菌体濃度(注12)は47g/という
高い値に維持された。また産生アルコールは61
g/という高い濃度で得られ、アルコール生産
性(注13)は第2図に示すように16g/・時と
いう高い値に達した。 比較例 酵母として(FRM17VM2―3)S1の代わりに
EY―1を用い、その他の事項を上記使用例と同
じにして、上記操作を繰返した。 その結果、培地供給量が70ml/時(希釈率=
0.1時-1)を超えると、アルコール生産性(注13)
は第2図に示すように4g/・時から急激に低
下した。 培地および試薬 培地および試薬はそれぞれつぎのとおりであ
る。 (注1) YPG培地 酵母エキス 10g/ ポリペプトン 20g/ グルコース 20g/ (注2) YPG寒天培地 酵母エキス 10g/ ポリペプトン 20g/ グルコース 20g/ 寒 天 20g/ (注3) 胞子形成培地 酢酸ナトリウム 5g/ 寒 天 20g/ (注4) リン酸緩衝液 0.1Mリン酸緩衝液 PH=7.5 (注5) 溶菌酵素溶液 0.1Mリン酸緩衝液(PH7.5)にザイモ
リアーゼ20T(生化学工業社製)を0.05
%溶かした溶液2mlと、2―メルカプト
エタノール1.4μとの混合液 (注6) 最小培地 Difco―Yeast Nitrogen W/O
Amino acid(Difco社製) 6.7g/ グルコース 20g/ 寒 天 20g/ (注7) プロトプラスト調製液 1.5M塩化カリウム0.8mlと、2/15M
リン酸緩衝液(PH7.5)1.0mlと、2―メ
ルカプトエタノール1.4μと、ザイモリ
アーゼ20T(生化学工業社製)を0.1Mリ
ン緩衝液(PH7.5)に0.25%溶かした溶
液0.2mlとの混合液 (注8) 等張液 0.6M塩化カリウム水溶液 (注9) ポリエチレングリコール水溶液 塩化カルシウム 5.6g/ ポリエチレングリコール(PEG―6000)
300g/ (注10) 重層用培地 グルコース 20g/ Difco―Yeast Nitrogen Base W/O
Amino acid(Difco社製) 6.7g/ Difco―Bact Agar(Difco社製)
30g/ (注11) フイリピン産廃糖蜜培地 フイリピン産廃糖蜜 280g/ 硫酸アンモニウム 2.8g/ ピロ亜硫酸カリウム 0.5g/ 消泡剤 0.2g/ とよりなる混合液を硫酸でPH4.5に調整
したもの (注12) 菌体濃度 発酵槽内の培養液を一定量とり、遠心
分離機で菌体を集め、洗浄後、これを温
度800℃で燃焼し、焼失した重量を菌体
量として算出したもの (注13) アルコール生産性 培養液1当り1時間に生産されるア
ルコールの重量(g)
第1図は連続発酵のフローシート、第2図は希
釈率とアルコール生産性の関係を示すグラフであ
る。
釈率とアルコール生産性の関係を示すグラフであ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ●DF値5なる凝集性を有し、 ●廃糖蜜340g/と硫酸アンモニウムとピロ亜硫
酸カリウムのPH4.5の混合液を遠心分離し、得
られた上澄液の70mlに菌株の前培養液7mlを加
えて、回分培養を行なうことにより、24時間後
および48時間後にそれぞれ52.8g/および
54.5g/のエタノールを生成する 酵母サツカロマイセス・セルビシエ
(Saccharomyces cerevisiae) (FRM17VM2―3)S1(微工研菌寄第7800号)。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59230901A JPS61108381A (ja) | 1984-10-31 | 1984-10-31 | 新規凝集性酵母 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59230901A JPS61108381A (ja) | 1984-10-31 | 1984-10-31 | 新規凝集性酵母 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61108381A JPS61108381A (ja) | 1986-05-27 |
| JPH0116477B2 true JPH0116477B2 (ja) | 1989-03-24 |
Family
ID=16915071
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59230901A Granted JPS61108381A (ja) | 1984-10-31 | 1984-10-31 | 新規凝集性酵母 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61108381A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7458050B2 (ja) * | 2019-10-03 | 2024-03-29 | 学校法人帝京大学 | 天然酵母の胞子形成法 |
-
1984
- 1984-10-31 JP JP59230901A patent/JPS61108381A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61108381A (ja) | 1986-05-27 |
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