JPH01168925A - 均染性混繊仮撚加工糸 - Google Patents

均染性混繊仮撚加工糸

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JPH01168925A
JPH01168925A JP62323685A JP32368587A JPH01168925A JP H01168925 A JPH01168925 A JP H01168925A JP 62323685 A JP62323685 A JP 62323685A JP 32368587 A JP32368587 A JP 32368587A JP H01168925 A JPH01168925 A JP H01168925A
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谷口 勝敏
Masaaki Yanagihara
正明 柳原
Masakazu Fujita
正和 藤田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は極めてソフトな風合を呈し、しかも染色による
イラツキのない仮撚加工糸に関し、更に詳しくは、極め
てソフトなタッチと良好なふくらみとを呈しつつ適度な
張腰を有し、しかもイラツキのない布帛を得ることがで
きる仮撚加工糸に関する。
(従来技術) 従来、ソフトなタッチと張腰とを併有する布帛を得るこ
とができる仮撚加工糸としては、互いの構成フィラメン
トのデニールが異なる複数の仮撚加工糸をタスランノズ
ル又はインターレースノズル等の空気混繊装置によって
混繊せしめて得られる混繊仮撚加工糸が知られている(
例えば、特公昭47−18060号公報)。
かかる混繊仮撚加工糸は、長手方向に間歇的に交絡部を
有する加工糸であって、太デニールフィラメントが主と
して芯部を、細デニールフィラメントか主として鞘部を
夫々構成するものである。
この混繊仮撚加工糸は、交絡部によって集束性を、交絡
部間の開繊部によって嵩高性を夫々付与されているもの
の、得られる布帛の風合は[フカツキ」感を呈するもの
である。
また、−船釣に、捲縮を有し且つ互いの構成ソイラメ2
1〜間にデニール差を有する複数の仮撚加工糸を空気温
ll1i装置等によって混繊せしめる方法によって得ら
れる混繊仮撚加工糸では、太デニールフィラメント群と
細デニールフィラメント群とが分離され易く、更にその
開繊部においては、太デニールフィラメントを主とする
芯部を細デニールフィラメントが個々に分離しつつ糸軸
と略平行状態で張り出しながら被覆しているため、太デ
ニールフィラメント群を細デニールフィラメント群が充
分に被覆できず、染色後の布帛には太デニールフィラメ
ントと細デニールフィラメントとの間で地割れ等に因る
染色差に因る「イラツキ」が発生し易い。
本発明者等は、前述の混繊仮撚加工糸の欠点を解消すべ
く、夫々の加工糸を構成する太デニールフィラメント及
び/又は細デニールフィラメントのデニール等を種々変
更してみたが、極めてソフトなタッチと良好なふくらみ
とを呈しつつ充分な張腰を有し、しかも皺回復j生か良
好で且つ染色後にも均斉な外観の布帛を得ることができ
なかった。
(発明の目的) 本発明の目的は、極めてソフトなタッチと良好なふくら
みとを呈しつつ充分な張腰を有し、しかも皺回復性が良
好で且つ染色後にも染斑のない均斉な外観の布帛を得る
ことができる仮撚加工糸を提供することにある。
(構成) 本発明者等は、前記目的を達成すべく検討したところ、
従来の混繊仮撚加工糸にあっては、ツー・フィート(T
wo Feed)方式で成分糸条を混繊ざぜることがら
主として太デニールフィラメントで構成されている芯部
を細デニールフィラメントで充分に被覆できないために
゛染色後に「イラツキ」が不可避的にも発生し易いこと
を知った。
本発明者等は、かかる知見に基いて更に検討した結果、
互いに伸度差のあるフィシメン1〜糸を交絡状態で仮撚
加工する際、伸度差、仮撚加工条件を特定の範囲に維持
するとき、その長手方向に)Rつで実質的に構成フィラ
メントが緊密に交絡している交絡部と微細捲縮を有する
細デニールフィラメントが太デニールフィラメント群を
ネット状に被覆している部分が散在する開繊部とが交互
に形成されている仮撚加工糸が得られ、この加工糸から
は極めてソフトなタッチと良好なふくらみとを呈しつつ
適度な張腰を有し、しかも皺回復性が良好で且つ染色後
にも均斉な外観の布帛を得られることを見い出し、本発
明に到達した。
即ち、本発明は、伸度差のあるフィラメント糸を交絡状
態で仮撚加工して得られ、且つ下記(i)〜(iilを
同時に満足する異デニールフィラメント群から成る仮撚
加工糸であって、 (i)太デニールフィラメント群のフィラメントデニー
ル:1〜2.5de (ii)  細デニールフィラメント群のフィラメント
デニール:0.6de以下 その長手方向に沿って実質的に交絡部と開繊部とが交互
に形成され、その際に、 [A]各開繊部にあっては、主として太デニールフィラ
メントで構成される芯部を、主として微細捲縮を有する
細デニールフィラメントが糸軸に対して互いに斜行しつ
つネット状に被覆している部分が散在していると共に、 [81開繊部の長さ(L1)が交絡部の長さ(L2)よ
りも長く、 [C]且つ仮撚加工糸の単位長さにあっては、細デニー
ルフィラメントが太デニールフィラメントよりも長く、
その糸足差が5〜12%でおることを特徴とする均染性
混繊仮撚加工糸である。
本発明の仮撚加工糸を図を用いて説明する。
第1図(a)は本発明の仮撚加工糸の側面図、第1図(
b)は第1図(a)の0部の拡大図、第2図は第1図の
A−A’面における横断面図、第3図の(a)及び(b
)は本発明の仮撚加工糸及び従来の二層構造仮撚加工糸
の夫々の応力(st)−伸度(εi)曲線、及び第4図
は本発明の仮撚加工糸を製造する一実M!態様を示す路
線図を夫々示す。
第1図(a)において、■は交絡部、■は開繊部をメ々
示す。また、第1図及び第2図において、開繊部(n)
の主として芯部を構成する太デニールフィラメントを1
、主として鞘部を構成する細デニールフィラメントを2
として夫々示す。
本発明の仮撚加工糸は、異デニールフィラメント群で構
成され、その長手方向に沿って第1図(a)に示す様に
実質的に交絡部(I>と開繊部(n)とが交互に形成さ
れている。
かかる本発明の仮撚加工糸において、交絡部(I>は太
デニールフィラメント(1)と細デニールフィラメント
(2)とが混繊状態で緊密に交絡している部分である。
この交絡部(I>は一般に糸条全体が締まって糸条全体
も比較的丸いため、断面二次モーメントが大きく、得ら
れる布帛に充分な張腰を付与することができる。
これに対して、前記交絡部(I>に隣接する開繊部(I
I>は、第1図(b)及び第2図に示す様に、主として
太デニールフィラメント(1)で構成される芯部を、主
として微細捲縮を有する細デニールフィラメント(2)
が糸軸に対して互いに斜行しつつネット状に被覆してい
る部分が散在している部分であって、交絡部(I)にお
いて不足している嵩高性とソフト性とを布帛に付与する
ことができる。ここで、“ネット状′”とは細デニール
フィラメントがS撚方向及びZ撚方向で共存し、恰も網
目状の如き様相を呈する状態をいう。
しかも、開繊部(n)において、太デニールフィラメン
トを主とする芯部が細デニールフィラメントでネット状
に被覆されている部分があるため、染色後の布帛におい
ても、太デニールフィラメントと細デニールフィラメン
トとの染色差に因る「イラツキ」が発生することなく均
斉な外観を呈する。
かかるネット状部は、各開繊部(II>に平均して7〜
8ケ所存在していればよい。
この様な開繊部(II)を有する仮撚加工糸は、後述す
る特定の加工条件の下で、互いに伸度差のある複数のフ
ィラメント糸を交絡状態で仮撚加工することによって、
初めて得ることができる。
本発明において、開繊部(ff>の長さ(し1)は交絡
部(I>の長さ(L1)よりも長いことが大切である。
開繊部(II)の長さ(L1)が交絡部の長さ(L1)
以下であれば、最終的に得られる布帛に所望の嵩高性と
ソフト性とを付与することができない。
また、本発明の仮撚加工糸を構成するフィラメント群が
下記(i)〜(ii)を同時に満足する必要がある。
(i)  太デニールフィラメント群のフィラメントデ
ニール: 1〜2.5de  (好ましくは1.2〜2
.2de)(11)細デニールフィラメント群のフィラ
メントデニール:0.6de以下(好ましくは1.1〜
1.4de)つまり、本発明の仮撚加工糸の開繊部(n
)において、第1図及び第2図に示す様に、芯部は主と
して張力担持体として働くものであり、この芯部を主と
して構成する太デニールフィラメント群が前記(i)の
フィラメントデニールであるとき、前述の交絡部(I>
と相俟って得られる布帛に充分な張腰を付与し、同時に
良好な皺回復性も付与することができる。
他方、鞘部を主として構成する細デニールフィラメント
群が前記(ii)のフィラメントデニールであるとき、
本発明の仮撚加工糸の開繊部(II>において、主とし
て太デニールフィラメント(1)で構成される芯部を、
細デニールフィラメント(2)が糸軸に対して互いに斜
行しつつネット状に被覆する部分が散在するため、布帛
に極めてソフトなタッチと良好なふくらみとを付与する
ことができる。
更に、本発明の仮撚加工糸の単位長さにあっては、細デ
ニールフィラメント(2)が太デニールフィラメント(
1)よりも長く、その糸足差が5〜12%(好ましくは
8〜10%)であることが大切である。
尚、本発明において言う「糸足差」とは、特公昭58−
18457号公報において示されている方法によって測
定したものである。
ここで、糸足差が5%未満の仮撚加工糸では、開繊部(
II>において、ネット状の被覆形態が散在する芯−鞘
構造が形成され難く、逆に糸足差が12%を越える仮撚
加工糸では、交互撚糸状捲付部が形成され易くなるため
、いずれの場合も得られる織物のソフト性が不足する。
かかる本発明の仮撚加工糸の応力(st)−伸度(ε1
)曲線は第3図(a)の曲線となり、第3図(b)に示
す従来の二層構造糸、即ら前掲の混繊仮撚加工糸の応f
J(St)−伸度(ε1)曲線とは別異のものである。
本発明の仮撚加工糸において、太デニールフィラメント
群及び細デニールフィラメント群が下記(i)〜(iv
)を同時に満足することが、得られる布帛の張腰及び皺
回復性、更にはソフト性を一層向上させつつ、「ヌメリ
」感も同時に付与することができるため好ましい。
(町 太デニールフィラメント群 ■ フィラメント断面の扁平度:1.5以下(特に好ま
しくは1.1〜1.4) ■ フィラメント数:15〜50本 (特に好ましくは20〜40本) (ivl  細デニールフィラメント群■ フィラメン
ト断面の扁平度: 太デニールフィラメントの断面扁平度よりも大 (特に好ましくは1,6〜2.0) ■ フィラメント数:100本以上 (特に好ましくは120〜160本) ここで、「断面扁平度」とは、第2図に示す如く、扁平
断面の長軸長さ(ml )と短軸長さ(m2)との比(
ml /m2 )を言う。扁平度が1に近いほど丸断面
に近いことを示す。
一般に、フィラメント断面が扁平化される程、フィラメ
ントの断面二次モーメントが小さくなり、フィラメント
は外力に対して変形し易くなる。
この点、本発明の仮撚加工糸において、太デニールフィ
ラメント群が前記(iii)の■〜■を同時に満足する
とき、芯部を主として構成して張力担持体として働く太
デニールフィラメントの断面形状か可及的に丸断面とな
り、得られる布帛の張腰及び皺回復性を一層向上するこ
とができる。
他方、細デニールフィラメント群か前記(iv)の■〜
■を同時に満足するとき、鞘部を主として溝成する細デ
ニールフィラメントの断面形状が扁平化され、得られる
布帛のソフト性がより一層向上されると共に1ヌメリ」
感も付与することができる。
また、本発明の仮撚加工糸において、交絡部(I>の数
が50〜70ケ/mで且つ開繊部(II)の長さ(L1
)と交絡部(I)の長さ(L2)との比(L+ /L2
 )が165〜4.0であることが、両者のバランス上
好ましい。
更に、開繊部(II)においては、細デニールフィラメ
ント(2)の捲縮波長が0.2〜0.8mmであること
が、最終的に得られる布帛のソフト感を向上することが
でき好ましい。
尚、捲縮波長は、加工糸の側面を光学顕微鏡を用いて撮
影した倍率36倍の写真によって、開繊部の細デニール
フィラメントの捲縮波長(捲縮の山から山、又は谷から
谷の距離)を測定したものである。
本発明の仮撚加工糸を構成する太デニールフィラメント
群の本数(fl )と細デニールフィラメント群の本数
(f1)との比(f+/f2)は1710〜1/2であ
ることが好ましく、仮撚加工糸のヤング率としては30
0〜500 K(]/m1l12であることが得られる
布帛の張腰を更に向上することができ好ましい。
かかる本発明の仮撚加工糸は、スポーツカジュアル用途
に用いられる高密度織物或いはブラウス等に用いられる
薄地織物に好適に用いることができ、その際の仮撚加工
糸の総デニールを130d8以下、特に80〜120d
eとすることが好ましい。
この様な本発明の仮撚加工糸の捲縮率(TC)は4〜1
5%、特に7〜12%であることが好ましい。
捲縮率(TC)が4%未満の仮撚加工糸では、得られる
高密度織物のふくらみが不足する傾向にあり、15%を
越える仮撚加工糸では、得られる高密度織物には「フカ
ツキ」感が強調される傾向にある。
この様な本発明の仮撚加工糸を形成する重合体は、熱可
塑性重合体であればよく、ポリエステル、特にポリエチ
レンテレフタレートが好ましい。
本発明の加工糸を構成する細デニールフィラメント及び
/′又は太デニールフィラメン1〜として、種々の機能
を付与したフィラメントを用いてもよく、むしろ好まし
いことである。その例を以下に示す。
(1)訓電性 フィラメントを形成する重合体に不溶性のポリオキシア
ルキレングリコールとR803M(式中、Rは炭素′@
8以上のアルキル基を、Mはアルカリ金属塩を示す)で
表わされるアルキルスルホン酸金属塩とが含有されてい
るフィラメントを用いる。この際に、重合体に対する含
有量をポリオキシアルキレングリコールについては0.
1〜10重量%、アルキルスルホン酸金属塩については
0.2〜10重量%とすることが好ましく、特にフィラ
メントを中空とすることが好ましい。
(2)導電性 特公昭60−21553号公報等に示されている導電剤
が芯部に位置している芯−鞘型複合フィラメントを用い
る。
(3)吸水性 重合体中に特開昭56−206.12号公報等において
知られている微細孔形成剤が含有されているフィラメン
トであって、その長手方向に配列した微細孔を有し、該
微細孔の直径が0.01〜3μmで且つ長さが直径の5
0倍以下であるフィラメントを用いる。その際に、中空
フィラメントで且つ中空部にまで微細孔が連通している
ものを用いることが吸水性能を向上でき好ましい。
(4)染色鮮明性 重合体中に特開昭54−120728号公報或いは特開
昭57−25414号公報において知られている微細孔
形成剤が配合されているフィラメントであって、その長
手方向に配列した微細孔を有し、該微細孔の径が0.1
〜0.3μであるフイラメン1〜を用いる。
(5)易染色性 染色改良剤、例えば5−スルホイソフクル酸成分等が重
合体の繰り返し単位に対して1〜10モル%程度共重合
されている重合体から成るフィラメントで形成されてい
るフィラメントを用いる。
また、特開昭57−199814号公報等に示されてい
る易染性フィラメントを用いることもできる。
更に、これら染色性が改善されたフィラメントと染色性
を異にするフィラメント、例えば5−スルホイソフタル
酸成分が共重合されているカチオン染料可染性フィラメ
ントと分散染料可染性フィラメントとが混繊されている
ものも用いることができる。
(6)弾性 フィラメントを形成する重合体が弾性重合体、例えばポ
リブチレンテレフタレートであるフィラメントを用いる
。かかる弾性フィラメントは太デニールフィラメントと
して用いることが好ましい。
勿論、上記の機能性フィラメントは単なる例示であって
、本発明はこれらに限定されるものではない。
以上、述べてきた本発明の仮撚加工糸は、原糸として下
記(イ)〜(勾を同時に満足する高配向系(USY)と
極細繊維(SFD)とを用いて、例えば第4図に示す仮
撚加工方法によって得ることができる。
(イ)   USY ■ 複屈折率(Δn)二0.07〜0.1(好ましくは
0.08〜0.09) ■ フィラメントデニール:1.5〜3.4de(好ま
しくは1.8〜3.0de) ■ フィラメント数:15〜50本 (好ましくは20〜40本) (0)SFD ■ 複屈折率(△n ) ’: 0.04〜0.05(
好ましくは0.042〜0.048)■ フィラメント
デニール:0.8de以下(好ましくは0.4〜0.7
de) ■ フィラメント数:100本以上 (好ましくは120〜160本) (ハ)伸度差=30〜70% (好ましくは40〜60%) 第4図において、U S Y (10)とS F D 
(11)とは合糸されてからインターレースノズル(1
3)で交絡を付与された後、フィードローラ(14)と
デリベリ−ローラ(19)との間で1.1〜1.4倍に
延伸されつつ仮撚加工され、ワインダー(20)に捲き
とられる。
かかる仮撚加工の際に、温度180℃以下(好ましくは
150〜180°C)に加熱されているヒーター(15
)を通過した糸条をカイト(16)、 (17)で屈曲
させて゛しごき″を与えてから仮撚具(18)で施撚。
解撚し、その際施撚張力(T1)を50〜80(] /
150de(通常は45g程度)に維持すること、及び
施撚張力(T1)と解撚張力(T2)との比(T2 /
 TI )を0.95〜1,15とすることが肝要であ
る。
ここで、ヒーター温度が180℃を越える場合、或いは
ガイド(16)、 (17)で糸条にパシごき′を与え
ない場合には、得られる仮撚加工糸は実質的に交互撚糸
巻付状の仮撚加工糸となる。
また、(T2 / TI >比が0.95未満の場合に
は、得られる加工糸において開繊部(II)が形成され
難くなり、1.15を越える場合には、得られる加工糸
において交絡部(I>が実質的に残留され難くなる。
かかる仮撚加工方法において、仮撚具(18)は高速加
工の可能な摩擦仮撚具を用いることが好ましい。
尚、シごきパについては、必ずしもガイド(16)、 
(17)でしごくことに限定されるものではなく、要す
るにヒーター(15)と仮撚具(18)との間で、これ
に相当するしごきを与えればよいことは容易に理解され
るであろう。
(作用) 前述の仮撚加工方法と糸使いにおいて類似している仮撚
加工方法は、特開昭59−173322号公報及び特開
昭61−174436号公報において示されてはいる。
しかしながら、これら特開昭に示されている仮撚加工方
法によって得られる仮撚加工糸は、交互撚糸状二層構造
糸そのものであって、実質的に交絡部と開繊部とがら成
る本発明の仮撚加工糸とは別異のものである。
しかも、前掲の特開昭の仮撚加工においては、本発明の
仮撚加工糸を得るに必要な仮撚温度(仮撚ヒーター温度
)よりも著しく高い200°C以上の温度が採用されて
いるのみで、本発明のようにヒーター温度を低くし、且
つヒーター通過後の糸条を“′しごりパことにより施撚
張力(T1)を高くしつつT2 / TIを0.95〜
1.15の範囲に維持することについては何等記載され
ていない。
つまり、これら公報には、二層巻付構造とは異なって、
交絡部と開繊部(それも、細デニール成分がネット状に
被覆してなる部分を有する開繊部)とを交互に有する加
工糸を先交絡と特殊な加工条件を採用することによって
得るような認識はない。
本発明の仮撚加工糸の交絡部(■)、開繊部(■)、及
び糸使いは下記に示す作用・効果を奏する。
交絡部(■): 構成フィラメント阿緊密に交絡して糸条全体が締まって
糸条断面も比較的丸いため、断面二次モーメントが大き
く、得られる布帛に充分な張腰を付与することができ、
またその製織の際には無撚、無糊でウォータージェット
ルームにかけることができる。
開繊部(■): 主として太デニールフィラメントで構成されている芯部
を、主として微細捲縮を有する細デニールフィラメント
が糸軸に対して互いに斜行しつつネット状に被覆してい
る部分が散在しているため、得られる布帛に極めて高度
のソフト感を付与することができ、染色後において、「
イラツキ」が発生することなく均斉な布帛を得ることが
できる。
糸使い: 特定範囲のフィラメントデニール及び糸足差とすること
によって、得られる布帛のソフト性及び張腰を共に向上
することができ、且つ布帛に良好な皺回復性を付与する
ことができる。
本発明の仮撚加工糸においては、前記作用・効果を奏す
る交絡部(■)、開繊部(■)、及び糸使いが相俟って
得られる布帛の風合等に寄与する結果、極めてソフトな
タッチと良好な皺回復性とを併有でき、しかも良好なふ
くらみと充分な張腰とを有する布帛を得ることができる
更に、この布帛は染色後においても「イラツキ」か発生
することなく均斉な外観を呈することができる。
(効果) 本発明の仮撚加工糸は、スポーツカジュアル用途に用い
られる高密度織物或いはブラウス等の薄地織物等に好適
に用いることができる。
(実施例) 実施例1 固有粘度[η1が0.64のポリエチレンテレフタレー
トを溶融紡糸し、紡糸速度3000 m/分で82de
/144filの極細繊維(SFD)を、紡糸速度45
00m/分テ50de/ 24f i Iの高配向糸(
USY)を得た。
次いで、これらSFDとUSYとを第4図に示ず方法で
仮撚加工を施した。
原糸として用いたSFD及びUSYの物性、仮撚加工条
件を第1表に示す。
尚、仮撚具は3軸外接摩擦仮撚具(表面速度1580 
m/m1n)を用いた。
得られた105de /168filの仮撚加工糸を顕
微鏡で観察したところ、第1図(a)に示す構造、即ら
実質的に交絡部(I)と開繊部(II)とが交互に形成
されており、開繊部(II)には第1図(b)のネット
状の部分が散在しているものであった。
かかる仮撚加工糸の物性について第2表に示す。
(注)Ll:開繊部(n)の長さ Ll:交絡部(I>の長さ TC:捲縮率 尚、この仮撚加工糸の開繊部(I[)の断面は大2図に
示すものであり、その応力(st)−伸度(ε1)曲線
は第3図(a)に示すものであった。
かかる応力(st)−伸度(ε1)曲線は、下記の条件
で測定したものである。
装置:島津製作所 型式DSS−100オートグラフ測
定条件: 試験長       25Cmヘッドスピー
ド   20cm/分 チャートスピード  40cm/分 ストレッチスピード 80%/分 温湿度     20°CX65% 更に、かかる仮撚加工糸を無撚・無糊でウォータージェ
ットルームにて経方向に120本/インチ。
緯方向に70本/インチの密度で織成し、次いで得られ
た高密度織物に染色を施した。得られた織物の外観は均
斉であり、この織物について官能評価を行なったところ
、極めてソフトで且つ良好なふくらみを呈しつつ充分な
張腰を有するものであった。
次いで、得られた高密度織物について皺回復性について
評価したところ、皺は直ちに消滅した。
尚、皺回復性の評価は下記の方法で行なった。
拡げた手の大きざよりも、充分に大きい面積を有する試
験布を用意し、該拡げた手の大きさとほぼ同じ広さの部
分をカーぽい掴み(握力30〜40・Kg)、掴み皺を
発生させる。該皺付与の試験布を経方向および緯方向に
それぞれ2回伸ばす(伸度1%以下)。次いで、該試験
布を平面に拡げ、表面の皺を2〜3回手の平で伸ばして
、皺回復性の程度を判定した。
実施例2 実施例1において、原糸の△n、伸度伸度2本反び仮撚
加工条件を第3表に示す様に変えた他は、実施例1と同
様に仮撚加工を行ない、織編評価を行なった。結果を第
3表に併せて示す。
比較例1 第4図において、フィードローラ(14)からデリベリ
−ローラ(19)までの間を実質的に一直線とし、ガイ
ド(16)、 (17)によって糸条を屈曲させること
なく仮撚加工を施す他は、実施例1と同様に仮撚加工を
施した。このときのT1は45(1、T2/TIは0.
62であった。
得られた仮撚加工糸は、交互撚糸状巻付部及び交絡部が
大部分を占めており、開繊部は極めて少なくLl/L2
は1/4に過ぎなかった。
この仮撚加工糸を用いて実施例1と同様に織物評価を行
なったところ、張腰は有するものの、ソフト性及びふく
らみに欠けていた。
実施例3 実施例1において、平均分子i10,000のポリエチ
レングリコールと平均炭素数14のアルキルスルホン酸
ナトリウムとを含有するポリエチレンテレフタレートか
ら得られたSFDを用いた他は、実施例1と同様に仮撚
加工及び織物評価を行なった。
尚、ポリエチレングリコール及びアルキルスルホン酸す
トリウムの配合量はポリエチレンテレフタレートに対し
て夫々1重量%及び5重量%である。
得られた仮撚加工糸は第1図の構造を有し、高密度織物
の風合は極めてソフトで且つふくらみを呈しつつ充分な
張腰を有するものであった。
更に、前記織物の制電性能を評価した結果、摩擦帯電圧
は1asov 、ホコリ付着性及び除去性能は共に4〜
5級であった。
比較として、ポリエチレングリコール及びアルキルスル
ホン酸ナトリウムを含有させずに得られたPOYを用い
たところ、摩擦帯電圧は3020V 。
ホコリ付着性及び除去性能は共に2級であった。
ここで、摩擦帯電圧、ホコリ付着性及び除去性能につい
ては下記に示す方法で測定した。
(1)摩擦帯電圧 、(i)装置および材料 回転ドラム式摩擦帯電呈測定装置 (ロータリースタティックテスター) オシロスコープ 摩擦布  木綿ブロード30/−精練漂白無糊仕上げ (ii)  試験片の調製 巻き込み式: 3.8cm x3.0cm金わく式 :
 4.OCm x8.ocmそれぞれたて長に3枚採取
する。さらに摩擦布の木綿ブロード(30/−)を2.
5Cm X14.OCm、たて長に3枚採取する。
(iii)  試験の操作 ■ 調湿:65±2%RHのデシケータ−中に一昼夜以
上放置する ■ 測定室の雰囲気:20±2℃ 65±2%RH ■ 試料:重ね枚数 1枚 ■ ドラム回転数: 700 r、p、m。
■ 帯電平衡時間:1分間 ■ 接圧荷重: 600(II 試験片を1枚表を上にしてロータリースタティックの回
転ドラムに取り付け、ざらに下部の両端のクリップに摩
1寮布1枚を試験片と接触する位置で平行に取りイ」け
、600!l]の荷重をかける。
記録計(5cm/m1n)一回転ドラム−オシロスコー
プの順に操作し、帯電平衡に達した時、摩擦帯電圧(V
)及び極値(±、−)を読み、3枚の平均値で表わす。
(整数位10位まで)尚、制電効果と摩擦帯電圧との関
係については後者が約そ2000V  (好ましくは1
ooov)以下であれば制電効果が奏される。
(2)ホコリ付着性 試験片を2週間室内に放置してホコリの付着程度を官能
評価する。ホコリ付着程度が極めて大のものを1〜2級
、極めて小のものを4〜5級、その中間のものを3級と
する。
(3)ホコリ除去性能 ′ 2週間室内に放置した試験片に付着したホコリの除
去程度の容易さを官能評価する。ホコリが極めて容易に
除去されるものを5〜4級、極めて困難なものを2〜1
級、その中間のものを3級とする。
比較例2 捲縮率(TC)が18%の64de/ 144f i 
Iの仮撚加工糸と捲縮率(TC)が24%の40de/
24filの仮撚加工糸とを特公昭47−18060号
公報の実施例1の方法で混繊して混繊仮撚加工糸を得た
。得られる混繊仮撚加工糸の捲縮率(TC>は17%で
あった。
この混繊仮撚加工糸は、交絡部と開繊部とが交互に形成
されてはいるものの、開繊部には第1図(b)に示すネ
ット状の部分が存在せず、最終的に得られる高密度織物
は染色後に「イラツキ」が発生した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の仮撚加工糸の側面図、第2図は第1図
のA−A’面における横断面図、第3図の(a)及び(
b)は本発明の仮撚加工糸及び従来の二層構造仮撚加工
糸の夫々の応力(st)−伸度(ε1)曲線、及び第4
図は本発明の仮撚加工糸を製造する一実施態様を示す路
線図を夫々示す。 図において、■:交絡部 ■:開繊部 1:太デニールフィラメン1〜 2:細デニールフィラメント 第 1 図 (b) 第2図 第3図 (α) t (’b) t

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)伸度差のあるフィラメント糸を交絡状態で仮撚加
    工して得られ且つ下記(i)〜(ii)を同時に満足す
    る異デニールフィラメント群から成る仮撚加工糸であつ
    て、 (i)太デニールフィラメント群のフィラメントデニー
    ル:1〜2.5de (ii)細デニールフィラメント群のフィラメントデニ
    ール:0.6de以下 その長手方向に沿つて実質的に交絡部と開繊部とが交互
    に形成され、その際に、 [A]各開繊部にあっては、主として太デニールフィラ
    メントで構成される芯部を、主として微細捲縮を有する
    細デニールフィラメントが糸軸に対して互いに斜行しつ
    つネット状に被覆している部分が散在していると共に、 [B]開繊部の長さ(L_1)が交絡部の長さ(L_2
    )よりも長く、 [C]且つ仮撚加工糸の単位長さにあつては、細デニー
    ルフィラメントが太デニールフィラメントよりも長く、
    その糸足差が5〜12%である ことを特徴とする均染性混繊仮撚加工糸。
  2. (2)異デニールフィラメント群が下記(iii)〜(
    iv)を同時に満足する特許請求の範囲第(1)項記載
    の均染性仮撚加工糸。 (iii)太デニールフィラメント群 フィラメント断面の扁平度:1.5以下 フィラメント数(f_1):15〜50本 (iv)細デニールフィラメント群 フィラメント断面の扁平度:太デニール フイラメントの断面扁平度よりも大 フィラメント数(f_2):100本以上
  3. (3)交絡部の数が50〜70ケ/mである特許請求の
    範囲第(1)項記載の均染性混繊仮撚加工糸。
  4. (4)開繊部の長さ(L_1)と交絡部の長さ(L_2
    )との比(L_1/L_2)が1.5〜4.0である特
    許請求の範囲第(1)項記載の均染性仮撚加工糸。
  5. (5)開繊部の細デニールフィラメントの捲縮波長が、
    倍率36倍の顕微鏡写真で測定したとき、0.2〜0.
    8mmである特許請求の範囲第(1)項記載の均染性混
    繊仮撚加工糸。
  6. (6)太デニールフィラメント群のフィラメント本数(
    f_1)と細デニールフィラメント群のフィラメント本
    数(f_2)との比(f_1/f_2)が1/10〜1
    /2である特許請求の範囲第(2)項記載の均染性混繊
    仮撚加工糸。
  7. (7)仮撚加工糸の総デニールが130de以下である
    特許請求の範囲第(1)〜(6)項いずれか1項記載の
    均染性混繊仮撚加工糸。
  8. (8)仮撚加工糸の捲縮率(TC)が4〜15%である
    特許請求の範囲第(1)〜(7)項いずれか1項記載の
    均染性混繊仮撚加工糸。
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