JPH0117232Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0117232Y2 JPH0117232Y2 JP1984148057U JP14805784U JPH0117232Y2 JP H0117232 Y2 JPH0117232 Y2 JP H0117232Y2 JP 1984148057 U JP1984148057 U JP 1984148057U JP 14805784 U JP14805784 U JP 14805784U JP H0117232 Y2 JPH0117232 Y2 JP H0117232Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dust collection
- vacuum cleaner
- bag
- collection bag
- antibacterial
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Filters For Electric Vacuum Cleaners (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
Description
産業上の利用分野
本考案は、電気掃除機に使用される使い捨て式
の集塵袋に関するものであり、さらに詳しくは、
塵埃を栄養源として増殖した微生物が集塵袋を通
過して空気中に飛散することで室内を汚染するこ
とを防止し、かつ微生物の増殖の結果発生すると
ころの悪臭を未然防止する性能を付与した集塵袋
に関するものである。 従来の技術 近年、電気掃除機においては、塵埃の処理がし
易いことから使い捨ての紙袋が本体の中に組み込
まれて使用されることが多くなつた。従来、この
種の集塵袋の材質としては、濾紙等の材料であつ
てこれを所定の形に裁断し、折り曲げ、必要箇所
を接着剤にて接着して袋状に形成するものであつ
た。しかし、その濾紙の材料としては故紙などの
原料も含む通常の湿式抄紙法にて製造せられる洋
紙であつて安価であることと、必要な引張り強力
及び必要な通気度、空隙密度を備えていることの
他、何ら特殊な性能を有するものではなかつた。 しかるに一方、吸引式電気掃除機においては送
風機によつて作り出された気流が、必ず電気掃除
機内の集塵装置内を通過して後、機外に排出せら
れるという機造上の特徴を有し、この構造に起因
して排出空気は意外な弊害を伴うものである。即
ち、濾材上においてはバクテリヤ、酵母、カビの
胞子等微生物のうち、かなりのものは濾紙中の微
細孔にて引掛つた形で排出を阻止されるものの、
菌体の比較的小なる微生物においては容易にかか
る濾紙の間隙を通過して外部へ放出せられ室内空
気を汚染しやすいものである。一方、濾材に引掛
つた微生物は、塵埃中の有機質を栄養源として増
殖を繰返し、その結果としてアンモニアを始めと
する種々悪臭物質を産生し、室内に悪臭を撒き散
らすものである。 電気掃除機用集塵袋の改善に関する実例の多く
のものは、例えば特開昭56−128121号公報の如く
袋の着脱に際して塵がこぼれるのを防止するよう
改善したもの、或は実公昭56−2935号公報の如
く、紙袋と口芯との接着強度を増し、容易に破れ
ることのないよう工夫したものなどが見られるも
のの本考案されるような塵埃中の微生物の存在に
着目し、これが弊害を阻止するような改善を試み
た例は見当らない。 また、電気掃除機に用いる紙袋の支持体等に防
虫および微生物殺虫剤を浸透させたものもある。
しかし上記紙袋フイルターでは紙フイルターの一
部に防虫および微生物殺虫剤を塗布又は浸透せし
め、捕集したダニなどの有害微生物の繁殖および
その紙袋からの脱出を防止することを目的とする
ものであり、吸引式電気掃除機での排出空気に関
連した細菌、真菌等の微生物の増殖抑制、汚染な
らびに悪臭防止についてはなお十分な効果を奏し
得ない。 本考案はかかる従来欠点に鑑み、積極的に集塵
袋上の微生物の増殖を抑制することで排出空気の
微生物汚染並びに悪臭発生を未然に防止すること
のできる電気掃除機用集塵袋を提供するものであ
る。 考案が解決しようとする問題点 本考案は電動送風機に起因する気流を濾過し、
塵埃を収集するために、緻密であつてかつ十分な
通気性かつ可撓性を有する濾材をもつて形成した
袋状体と、その開口部を、気流が流入する流入口
に支持するための厚紙等で形成した支持部とで構
成する集塵袋において、該袋状体を構成する濾材
の少くとも20重量%以上が抗菌性繊維よりなる電
気掃除機用集塵袋である。 因みに、わが国における一般家庭の電気掃除機
内塵埃の分析結果の一例を示すと次の如くであ
る。即ち土砂51%、綿ぼこり21%、その他(金属
粉、髪の毛、食品カス)28%よりなるという報告
がある(日本経済新聞50年6月27日)またオフイ
スもしくはホテル内敷物を掃除して得られる塵埃
の例では有機質40.5%、灰分(無機質)53.0%、
脂肪質3.7%水分2.8%という報告がある(A.S.
Weatherburn,C.H.Bayler,Textile Research
Journal,27,199〔1957〕)よく知られるように、
土砂中には通例1cm3当り凡そ1011〜1012程度の細
菌、酵母、カビ、放線菌等の微生物が生存してい
て温度及び栄養源に遭遇しさえすれば直ちに増殖
を始め、僅か数時間の内に初期の菌数の100〜
1000倍等には容易に増殖するものである。電気掃
除機内収塵室は、斯かる意味で考えると、増殖の
為の条件がかなりととのつていると考えねばなら
ない。即ち、戸外より持ちこまれる土砂中の細菌
等、微生物がすでに存すること、室内の畳、床敷
物上に散乱している所の食品層、人体からの分泌
せられる汗、皮脂、皮垢はもとより昆虫の死骸等
の栄養源に加え、掃除機自身より発生する熱に基
づく暖かな環境がこれである。比較的条件の備わ
り難い水分以外の条件は常に収塵室内に整つてい
ると考えて良い。 また、電気掃除機の例とはやや内容を異にする
が、エアコンのエアフイルターが微生物の好適な
生存環境であることは、近年頻々と指摘されてい
るところである。たとえば「微生物の話」(井上
真由美、(株)アグネ、第94頁)によれば、エアフイ
ルターでは細菌よりもむしろカビの繁殖が盛んで
あつてアルテルナリア菌、クラドスポリウム菌、
トリコデルマ菌、オ−レオバシデイウム菌、ペス
タロチア菌等が主として検出されているとある。
一方その機能上、電気掃除機の集塵袋乃至集塵フ
イルター等は、エアコンのフイルターよりも更に
緻密な構造をもち、土砂、塵埃の微粒子はもとよ
り、細菌やカビの胞子等をも相当に捕集する性能
をもつものである。 本考案者等は、かねてより電気掃除機より排出
せられる排出空気の悪臭並びに微生物汚染に関心
をもち、これが除去方法を検討して来た結果、悪
臭の発生原因が集塵袋内に滞留した塵埃そのもの
にあるのではなく、塵埃中に激しく通過する気流
によつて殆どすべての微生物が塵埃上より離脱し
て集塵袋の繊維上に捕集せられ、かつ沈着して層
をなしていることをつきとめた。このような事実
に基づき、本考案者等は集塵袋の濾剤材の材質を
通常の繊維ではなく抗菌力を有する繊維に変える
ことによつて該集塵袋上での微生物の増殖が抑制
可能であること、ひいては悪臭を未然に防止し、
かつ濾材を通過した微生物の室内空気中への散乱
汚染をも未然に防止できることを見出し遂に本考
案を完成せしめたものである。即ち、本考案は電
気掃除機用集塵袋において、袋状体を構成する濾
材の少なくとも20重量%以上が抗菌性繊維よりな
るものである電気掃除機用集塵袋を提供するもの
である。 問題点を解決するための手段 本考案において使用する濾材は、不繊布又は紙
の単独で構成されていてもよいし、その2者が互
いに接着若しくは密着して重ね合わされたもので
あつてもよい。たとえば、不織布がより粗い塵埃
粒子を捕獲し、続いて紙よりなる層がより微小な
塵埃粒子を捕集する構成であつてもよい。要する
に、濾材を構成する不織布、紙のすべての繊維重
量の20重量%以上、好ましくは50重量%以上が抗
菌性を有する繊維であればよい。また、不繊布と
紙を重ね合わせる形式においては、抗菌繊維がい
ずれか一方、たとえば不織布のみに使用されてい
てもよいし、紙のみであつてもよく、或いはその
双方に使用されていてもよい。さらに、不織布及
び紙についての抗菌繊維の使用方法は、必ずしも
均一に混毛など、混用がなされる形だけでなく、
複数層の重ね合わせにおいて一部の層においての
み抗菌性繊維を使用するものであつてもよい。 本考案において使用する抗菌性を有する繊維と
しては、アクリル系繊維、ポリエステル繊維、ポ
リアミド繊維、レーヨン、ポリプロピレン繊維な
どの合化繊を用いることができる。また、抗菌性
を付与する手法としては、上記合化繊において繊
維を紡糸する段階で抗菌剤を含有させる方法によ
り、抗菌性繊維を得ることができる。 本考案に使用する抗菌剤としては、2,4,
4′−トリクロロ−2′−ハイドロキシジフエニルエ
ーテル、3−(トリメトキシシリ−ル)プロピル
ジメチルオクタデシルアンモニウムクロライド、
2−(4−チアゾリル)−ベンツイミダゾール、3
−メチル−4−イソプロピルフエノール、2−イ
ソプロピル−5−メチルフエノールのうちより選
ばれるが、このうち2,4,4′−トリクロロ−
2′−ハイドロキシジフエニルエーテルが好適であ
る。しかし、必ずしもこのものに限られるもので
はない。 実施例 以下本考案の一実施例につき具体的に説明す
る。なお、実施例中(%)とあるのは「重量%」
を意味する。第1図は本考案の電気掃除機用集塵
袋の一部切欠全体斜視図である。1は電気掃除機
用集塵袋本体で、塵埃を収集するために緻密、か
つ十分な通気性および可撓性を有する濾材3をも
つて形成された袋体2と、電動送風機による気流
が流入する流入口を支持するために該流入口開口
部4には厚紙で形成した支持部5とからなる概略
構成となつている。第2図は袋体2に使用される
濾材3の要部拡大断面図であり、第2図aは異な
る2層を貼着した例で、6は外層、7は内層であ
る。第2図bは異なる2種の繊維を均一に混合し
て一体化した例で、8aは抗菌性繊維、8bは非
抗菌性繊維である。 まず、本考案においては、抗菌剤として2,
4,4′−トリクロロ−2′−ハイドロキシジフエニ
ルエーテルで処理した抗菌性アクリル繊維(商標
“リブフレツシユ”A,鐘紡(株))、3デニール60%
と、ポリプロピレンとポリエチレンの熱融着性コ
ンジユゲート繊維2デニール、40%とをカードで
均一に混綿しつつウエツプとなし、目付25g/m2
の不繊布を製造した。 一方、通常の混式抄紙法で製造した洋紙(坪量
35g/m2)にビニール系接着剤を均一に塗布した
後、先の不織布を重ね合わせ圧着し一体化して本
考案の集塵袋本体1の濾材3とした。この濾材3
を用いて袋体2を形成し、さらに空気の流入口開
口部4には厚紙をもつて支持部5を取り付けて集
塵袋本体1を製造し、これを電気掃除機に装着し
た。 さらに、比較品として抗菌性を有しないレギユ
ラータイプのアクリル繊維のみで作られた不繊布
及び紙で構成された通常の集塵袋を他の同型の電
気掃除機に同様に装着した。 一方で、さらに他の掃除機を用い、実際の塵埃
を大量に捕集し、均一に混合して、実験に供し得
るよう塵埃試料を作成した。この試料塵埃を用い
先に準備した実験用電気掃除機並びに比較用電気
掃除機中に、毎日1回1gづつの試料塵埃を吸い
こませることを30日間継続して行い、30日後に排
出空気を捕集して、該空気中の臭気濃度及び含有
される一般細菌数を測定した。臭気濃度は東京都
知事告示第238号(52,3,30告示)“東京都公害
防止条令の規定に基づく悪臭の測定方法”に従い
三点比較臭袋法によつて求めた。 また、含有される細菌及び真菌に関しては電気
掃除機の排気孔にメンブレン・フイルターをあて
がい3分間排出空気を通過させることで排気中の
細菌及び真菌を吸着捕集した。然る後該フイルタ
ーをブイヨン100ml中に入れ振盪によつて細菌を
ブイヨン中に振り出した後、希釈を行なつた。こ
の希釈液の少量を一般細菌のためには普通寒天に
よる平板上に、また、真菌のためにはポテトデキ
ストローズ寒天による平板上に塗抹し、細菌用は
35〜37℃で18時間、真菌用は20〜30℃で4日間培
養し、生育した集落をカウントしてメンブレン・
フイルター1cm2当たりの菌数を算出した。以上3
種類の試験の結果を第1表に示す。
の集塵袋に関するものであり、さらに詳しくは、
塵埃を栄養源として増殖した微生物が集塵袋を通
過して空気中に飛散することで室内を汚染するこ
とを防止し、かつ微生物の増殖の結果発生すると
ころの悪臭を未然防止する性能を付与した集塵袋
に関するものである。 従来の技術 近年、電気掃除機においては、塵埃の処理がし
易いことから使い捨ての紙袋が本体の中に組み込
まれて使用されることが多くなつた。従来、この
種の集塵袋の材質としては、濾紙等の材料であつ
てこれを所定の形に裁断し、折り曲げ、必要箇所
を接着剤にて接着して袋状に形成するものであつ
た。しかし、その濾紙の材料としては故紙などの
原料も含む通常の湿式抄紙法にて製造せられる洋
紙であつて安価であることと、必要な引張り強力
及び必要な通気度、空隙密度を備えていることの
他、何ら特殊な性能を有するものではなかつた。 しかるに一方、吸引式電気掃除機においては送
風機によつて作り出された気流が、必ず電気掃除
機内の集塵装置内を通過して後、機外に排出せら
れるという機造上の特徴を有し、この構造に起因
して排出空気は意外な弊害を伴うものである。即
ち、濾材上においてはバクテリヤ、酵母、カビの
胞子等微生物のうち、かなりのものは濾紙中の微
細孔にて引掛つた形で排出を阻止されるものの、
菌体の比較的小なる微生物においては容易にかか
る濾紙の間隙を通過して外部へ放出せられ室内空
気を汚染しやすいものである。一方、濾材に引掛
つた微生物は、塵埃中の有機質を栄養源として増
殖を繰返し、その結果としてアンモニアを始めと
する種々悪臭物質を産生し、室内に悪臭を撒き散
らすものである。 電気掃除機用集塵袋の改善に関する実例の多く
のものは、例えば特開昭56−128121号公報の如く
袋の着脱に際して塵がこぼれるのを防止するよう
改善したもの、或は実公昭56−2935号公報の如
く、紙袋と口芯との接着強度を増し、容易に破れ
ることのないよう工夫したものなどが見られるも
のの本考案されるような塵埃中の微生物の存在に
着目し、これが弊害を阻止するような改善を試み
た例は見当らない。 また、電気掃除機に用いる紙袋の支持体等に防
虫および微生物殺虫剤を浸透させたものもある。
しかし上記紙袋フイルターでは紙フイルターの一
部に防虫および微生物殺虫剤を塗布又は浸透せし
め、捕集したダニなどの有害微生物の繁殖および
その紙袋からの脱出を防止することを目的とする
ものであり、吸引式電気掃除機での排出空気に関
連した細菌、真菌等の微生物の増殖抑制、汚染な
らびに悪臭防止についてはなお十分な効果を奏し
得ない。 本考案はかかる従来欠点に鑑み、積極的に集塵
袋上の微生物の増殖を抑制することで排出空気の
微生物汚染並びに悪臭発生を未然に防止すること
のできる電気掃除機用集塵袋を提供するものであ
る。 考案が解決しようとする問題点 本考案は電動送風機に起因する気流を濾過し、
塵埃を収集するために、緻密であつてかつ十分な
通気性かつ可撓性を有する濾材をもつて形成した
袋状体と、その開口部を、気流が流入する流入口
に支持するための厚紙等で形成した支持部とで構
成する集塵袋において、該袋状体を構成する濾材
の少くとも20重量%以上が抗菌性繊維よりなる電
気掃除機用集塵袋である。 因みに、わが国における一般家庭の電気掃除機
内塵埃の分析結果の一例を示すと次の如くであ
る。即ち土砂51%、綿ぼこり21%、その他(金属
粉、髪の毛、食品カス)28%よりなるという報告
がある(日本経済新聞50年6月27日)またオフイ
スもしくはホテル内敷物を掃除して得られる塵埃
の例では有機質40.5%、灰分(無機質)53.0%、
脂肪質3.7%水分2.8%という報告がある(A.S.
Weatherburn,C.H.Bayler,Textile Research
Journal,27,199〔1957〕)よく知られるように、
土砂中には通例1cm3当り凡そ1011〜1012程度の細
菌、酵母、カビ、放線菌等の微生物が生存してい
て温度及び栄養源に遭遇しさえすれば直ちに増殖
を始め、僅か数時間の内に初期の菌数の100〜
1000倍等には容易に増殖するものである。電気掃
除機内収塵室は、斯かる意味で考えると、増殖の
為の条件がかなりととのつていると考えねばなら
ない。即ち、戸外より持ちこまれる土砂中の細菌
等、微生物がすでに存すること、室内の畳、床敷
物上に散乱している所の食品層、人体からの分泌
せられる汗、皮脂、皮垢はもとより昆虫の死骸等
の栄養源に加え、掃除機自身より発生する熱に基
づく暖かな環境がこれである。比較的条件の備わ
り難い水分以外の条件は常に収塵室内に整つてい
ると考えて良い。 また、電気掃除機の例とはやや内容を異にする
が、エアコンのエアフイルターが微生物の好適な
生存環境であることは、近年頻々と指摘されてい
るところである。たとえば「微生物の話」(井上
真由美、(株)アグネ、第94頁)によれば、エアフイ
ルターでは細菌よりもむしろカビの繁殖が盛んで
あつてアルテルナリア菌、クラドスポリウム菌、
トリコデルマ菌、オ−レオバシデイウム菌、ペス
タロチア菌等が主として検出されているとある。
一方その機能上、電気掃除機の集塵袋乃至集塵フ
イルター等は、エアコンのフイルターよりも更に
緻密な構造をもち、土砂、塵埃の微粒子はもとよ
り、細菌やカビの胞子等をも相当に捕集する性能
をもつものである。 本考案者等は、かねてより電気掃除機より排出
せられる排出空気の悪臭並びに微生物汚染に関心
をもち、これが除去方法を検討して来た結果、悪
臭の発生原因が集塵袋内に滞留した塵埃そのもの
にあるのではなく、塵埃中に激しく通過する気流
によつて殆どすべての微生物が塵埃上より離脱し
て集塵袋の繊維上に捕集せられ、かつ沈着して層
をなしていることをつきとめた。このような事実
に基づき、本考案者等は集塵袋の濾剤材の材質を
通常の繊維ではなく抗菌力を有する繊維に変える
ことによつて該集塵袋上での微生物の増殖が抑制
可能であること、ひいては悪臭を未然に防止し、
かつ濾材を通過した微生物の室内空気中への散乱
汚染をも未然に防止できることを見出し遂に本考
案を完成せしめたものである。即ち、本考案は電
気掃除機用集塵袋において、袋状体を構成する濾
材の少なくとも20重量%以上が抗菌性繊維よりな
るものである電気掃除機用集塵袋を提供するもの
である。 問題点を解決するための手段 本考案において使用する濾材は、不繊布又は紙
の単独で構成されていてもよいし、その2者が互
いに接着若しくは密着して重ね合わされたもので
あつてもよい。たとえば、不織布がより粗い塵埃
粒子を捕獲し、続いて紙よりなる層がより微小な
塵埃粒子を捕集する構成であつてもよい。要する
に、濾材を構成する不織布、紙のすべての繊維重
量の20重量%以上、好ましくは50重量%以上が抗
菌性を有する繊維であればよい。また、不繊布と
紙を重ね合わせる形式においては、抗菌繊維がい
ずれか一方、たとえば不織布のみに使用されてい
てもよいし、紙のみであつてもよく、或いはその
双方に使用されていてもよい。さらに、不織布及
び紙についての抗菌繊維の使用方法は、必ずしも
均一に混毛など、混用がなされる形だけでなく、
複数層の重ね合わせにおいて一部の層においての
み抗菌性繊維を使用するものであつてもよい。 本考案において使用する抗菌性を有する繊維と
しては、アクリル系繊維、ポリエステル繊維、ポ
リアミド繊維、レーヨン、ポリプロピレン繊維な
どの合化繊を用いることができる。また、抗菌性
を付与する手法としては、上記合化繊において繊
維を紡糸する段階で抗菌剤を含有させる方法によ
り、抗菌性繊維を得ることができる。 本考案に使用する抗菌剤としては、2,4,
4′−トリクロロ−2′−ハイドロキシジフエニルエ
ーテル、3−(トリメトキシシリ−ル)プロピル
ジメチルオクタデシルアンモニウムクロライド、
2−(4−チアゾリル)−ベンツイミダゾール、3
−メチル−4−イソプロピルフエノール、2−イ
ソプロピル−5−メチルフエノールのうちより選
ばれるが、このうち2,4,4′−トリクロロ−
2′−ハイドロキシジフエニルエーテルが好適であ
る。しかし、必ずしもこのものに限られるもので
はない。 実施例 以下本考案の一実施例につき具体的に説明す
る。なお、実施例中(%)とあるのは「重量%」
を意味する。第1図は本考案の電気掃除機用集塵
袋の一部切欠全体斜視図である。1は電気掃除機
用集塵袋本体で、塵埃を収集するために緻密、か
つ十分な通気性および可撓性を有する濾材3をも
つて形成された袋体2と、電動送風機による気流
が流入する流入口を支持するために該流入口開口
部4には厚紙で形成した支持部5とからなる概略
構成となつている。第2図は袋体2に使用される
濾材3の要部拡大断面図であり、第2図aは異な
る2層を貼着した例で、6は外層、7は内層であ
る。第2図bは異なる2種の繊維を均一に混合し
て一体化した例で、8aは抗菌性繊維、8bは非
抗菌性繊維である。 まず、本考案においては、抗菌剤として2,
4,4′−トリクロロ−2′−ハイドロキシジフエニ
ルエーテルで処理した抗菌性アクリル繊維(商標
“リブフレツシユ”A,鐘紡(株))、3デニール60%
と、ポリプロピレンとポリエチレンの熱融着性コ
ンジユゲート繊維2デニール、40%とをカードで
均一に混綿しつつウエツプとなし、目付25g/m2
の不繊布を製造した。 一方、通常の混式抄紙法で製造した洋紙(坪量
35g/m2)にビニール系接着剤を均一に塗布した
後、先の不織布を重ね合わせ圧着し一体化して本
考案の集塵袋本体1の濾材3とした。この濾材3
を用いて袋体2を形成し、さらに空気の流入口開
口部4には厚紙をもつて支持部5を取り付けて集
塵袋本体1を製造し、これを電気掃除機に装着し
た。 さらに、比較品として抗菌性を有しないレギユ
ラータイプのアクリル繊維のみで作られた不繊布
及び紙で構成された通常の集塵袋を他の同型の電
気掃除機に同様に装着した。 一方で、さらに他の掃除機を用い、実際の塵埃
を大量に捕集し、均一に混合して、実験に供し得
るよう塵埃試料を作成した。この試料塵埃を用い
先に準備した実験用電気掃除機並びに比較用電気
掃除機中に、毎日1回1gづつの試料塵埃を吸い
こませることを30日間継続して行い、30日後に排
出空気を捕集して、該空気中の臭気濃度及び含有
される一般細菌数を測定した。臭気濃度は東京都
知事告示第238号(52,3,30告示)“東京都公害
防止条令の規定に基づく悪臭の測定方法”に従い
三点比較臭袋法によつて求めた。 また、含有される細菌及び真菌に関しては電気
掃除機の排気孔にメンブレン・フイルターをあて
がい3分間排出空気を通過させることで排気中の
細菌及び真菌を吸着捕集した。然る後該フイルタ
ーをブイヨン100ml中に入れ振盪によつて細菌を
ブイヨン中に振り出した後、希釈を行なつた。こ
の希釈液の少量を一般細菌のためには普通寒天に
よる平板上に、また、真菌のためにはポテトデキ
ストローズ寒天による平板上に塗抹し、細菌用は
35〜37℃で18時間、真菌用は20〜30℃で4日間培
養し、生育した集落をカウントしてメンブレン・
フイルター1cm2当たりの菌数を算出した。以上3
種類の試験の結果を第1表に示す。
【表】
【表】
考案の効果
本考案は上記のような構成からなり、従来電気
掃除機の使い捨て式の集塵袋にみられた塵埃中の
微生物による室内汚染を防止するとともに、塵埃
中の微生物の増殖の結果発生する不快な悪臭を未
然に防止するため、電気掃除機から排出される空
気の悪臭は大幅に低下し、これにより住居はじめ
室内環境を快適に維持することができるもので、
その効果は顕著である。
掃除機の使い捨て式の集塵袋にみられた塵埃中の
微生物による室内汚染を防止するとともに、塵埃
中の微生物の増殖の結果発生する不快な悪臭を未
然に防止するため、電気掃除機から排出される空
気の悪臭は大幅に低下し、これにより住居はじめ
室内環境を快適に維持することができるもので、
その効果は顕著である。
第1図は本考案の電気掃除機用集塵袋の一部切
欠全体斜視図、第2図は濾材の要部拡大断面図で
あつて、第2図aは異なる2層を貼着した例であ
り、第2図bは異なる2種繊維を均一に混合して
一体化した例である。 1……集塵袋本体、3……濾材、4……開口
部、5……支持部、8a……抗菌性繊維、8b…
…非抗菌性繊維。
欠全体斜視図、第2図は濾材の要部拡大断面図で
あつて、第2図aは異なる2層を貼着した例であ
り、第2図bは異なる2種繊維を均一に混合して
一体化した例である。 1……集塵袋本体、3……濾材、4……開口
部、5……支持部、8a……抗菌性繊維、8b…
…非抗菌性繊維。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 電動送風機に起因する気流を濾過し塵埃を収
集するために緻密であつて、かつ十分な通気性
かつ可撓性を有する濾材をもつて形成した袋状
体と、その開口部を気流が流入する流入口に支
持するための厚紙などで形成した支持部とで構
成する集塵袋において、該袋状体を構成する濾
材の少くとも20重量%以上が抗菌剤を含有する
抗菌性繊維よりなることを特徴とする電気掃除
機用集塵袋。 2 濾材が紙及び/又は不織布の単一の層のみか
らなる実用新案登録請求の範囲第1項記載の電
気掃除機用集塵袋。 3 濾材が紙及び/又は不織布の少なくとも2層
以上の貼り合わせからなる実用新案登録請求の
範囲第1項記載の電気掃除機用集塵袋。 4 抗菌性繊維が濾材を構成する紙及び/又は不
織布に使用されてなる実用新案登録請求の範囲
第1項記載の電気掃除機用集塵袋。 5 抗菌性繊維がアクリル繊維である実用新案登
録請求の範囲第1項記載の電気掃除機用集塵
袋。 6 抗菌性繊維に含有せられる抗菌剤が2,4,
4′−トリクロロ−2′−ハイドロキシジフエニル
エーテルである実用新案登録請求の範囲第1項
記載の電気掃除機用集塵袋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984148057U JPH0117232Y2 (ja) | 1984-09-29 | 1984-09-29 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984148057U JPH0117232Y2 (ja) | 1984-09-29 | 1984-09-29 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6164862U JPS6164862U (ja) | 1986-05-02 |
| JPH0117232Y2 true JPH0117232Y2 (ja) | 1989-05-19 |
Family
ID=30706277
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1984148057U Expired JPH0117232Y2 (ja) | 1984-09-29 | 1984-09-29 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0117232Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0327570Y2 (ja) * | 1984-12-25 | 1991-06-14 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59207124A (ja) * | 1983-05-11 | 1984-11-24 | 株式会社日立製作所 | 電気掃除機用集塵フィルター |
-
1984
- 1984-09-29 JP JP1984148057U patent/JPH0117232Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6164862U (ja) | 1986-05-02 |
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