JPH0118113B2 - - Google Patents

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JPH0118113B2
JPH0118113B2 JP54067686A JP6768679A JPH0118113B2 JP H0118113 B2 JPH0118113 B2 JP H0118113B2 JP 54067686 A JP54067686 A JP 54067686A JP 6768679 A JP6768679 A JP 6768679A JP H0118113 B2 JPH0118113 B2 JP H0118113B2
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JP
Japan
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parts
adhesive
polymerization
flocked
flocking
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JP54067686A
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JPS55160073A (en
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Shuzo Sugito
Hideharu Yoshioka
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KANEBO ENU ESU SHII KK
Original Assignee
KANEBO ENU ESU SHII KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、短繊維(パイル)が発泡状態(多孔
質)の接着剤層を介して布帛(例えば、織物、編
物、不織布、紙等)の表面に植毛(接着)されて
いる、いわゆる発泡植毛布帛の製造時に、発泡し
た状態で使用する接着剤に関する。 植毛布帛としては、従来より、織編物、不織布
等の基布に接着剤を連続塗膜状に塗布し、これに
短繊維(フロツク)を植毛したものが多用されて
いるが、斯る植毛布帛は、接着剤層が連続皮膜を
形成しているために通気性がなく、ボリユウム感
に乏しく、かつ伸縮性の基布を使用しても、その
伸縮性を十分に発揮せしめ得ないなどの欠点があ
る。これに対して最近、上記接着剤層を発泡状態
としたものが提案され(実公昭50―221号公報、
特公昭53―17708号公報)、これによつて前記従来
の植毛布の欠点がある程度解消可能なところか
ら、衣料用など、柔軟弾力性、通気性を要求され
る用途への使用が増大しつつある。 これら発泡植毛布帛用の接着剤としては、通常
の植毛布製造用の接着剤、即ち酢酸ビニル系、酢
酸ビニル―アクリル系、或いはポリアクリル酸エ
ステル系などの合成樹脂エマルジヨンがそのまま
転用されているが、斯る従来の接着剤の場合に
は、発泡倍率を高倍率とすると接着剤層の摩擦強
度、従つて植毛堅牢性が著しく低下する難点があ
る。又この強度低下を補うため、接着剤の固形分
濃度を高濃度、例えば55〜60%程度としても、こ
のような高濃度条件下では発泡倍率が高まるにつ
れて発泡した接着剤層の表面の乾燥速度が著しく
早まり、植毛性(パイルの接着剤層へのつきささ
り)が著しく悪くなる傾向にあるため、やはり発
泡倍率にはある限界があり、結局、現状では、濃
度を可及的高濃度として強度の低下を補うと共
に、発泡倍率を2倍以下の低倍率とする方法をと
ることを余儀なくされている(実公昭50―221号
公報参照)。従つて従来の接着剤を用いた発泡植
毛布は、通気性、嵩高性の点で必ずしも満足し得
るものではなく、又伸縮性の基布、例えばニツト
或いはそれに近い風合を持つた織物の風合を十分
に生かしきれない難点がある。さらに低発泡倍率
かつ高濃度としながらもなお、耐洗濯堅牢度が十
分でなく、特に衣料用、袋物用などとしてみた場
合には問題が多い。又、高濃度で用いる為、発泡
状態とした時のコーテイング適性(いわゆる流
れ)がわるく、又発泡層表面の乾燥が早いのも大
きな欠点である。 本発明者らは、発泡植毛布帛用の接着剤に於け
る上記現状の問題点を解決するために鋭意研究の
結果本発明を完成したもので、その目的とすると
ころは使用する接着剤の発泡を高発泡倍率として
も十分な強度を保持しており、通気性、嵩高性が
良好で、かつ植毛堅牢性(耐摩擦堅牢性)にすぐ
れた発泡植毛布帛を与え得る該植毛布帛製造用の
接着剤を提供するにある。本発明の他の目的は、
発泡時の安定性、流動性にすぐれ、発泡植毛布帛
の製造工程の簡便化を計り得る上記接着剤を提供
するにある。 本発明の上記目的は、アクリル酸エステル及
び/又はメタクリル酸エステル50〜98.5部とエチ
レン系不飽和酸0.5〜5重量部、N―メチロール
アクリルアマイド及び/又はそのアルコキシ誘導
体1〜10重量部、及びそれらと共重合可能な他の
ビニル系単量体0〜35重量部を、水溶性高分子の
水溶液の中で共乳化重合して得られる共重合体エ
マルジヨンを主成分とする上記接着剤によつて達
成される。 斯る本発明の接着剤を発泡植毛布帛の製造に適
用した場合の利点を列挙すれば以下の通りであ
る。 (1) 本発明の上記接着剤のエマルジヨン共重合体
は、架橋性モノマーのN―メチロールアクリル
アミド(又はそのアルコキシ誘導体)と、(メ
タ)アクリル酸等のエチレン性不飽和酸を共重
合成分として構成されているので、植毛終了後
の予備乾燥と熱処理により架橋化して強度(耐
摩擦強度、接着強度)、耐水性、耐有機溶剤性
の高い皮膜を形成し得る特性を有している。そ
れ故に2倍以上3〜4倍の高発泡倍率としても
強度低下が殆んどない。従つて、植毛堅牢性
(乾燥時、湿潤時、パークレン存在時の摩擦堅
牢度)にすぐれ、しかも通気性、嵩高性に富
み、かつ基材の風合が十分に生かされた(適度
にソフトの)発泡植毛布帛を容易に得ることが
できる。 (2) 固形分濃度55%以下、例えば40〜50%で用い
ても十分なる強度が得られる。かかる低濃度領
域での使用可能性に加え、親水性の水溶性高分
子(例えばポリビニルアルコール類)が前記共
重合体と共存していて、それ自身適度の保水性
に富むところから、従来の接着剤にみられるよ
うな発泡接着剤の塗布層表面の早期乾燥がな
く、作業性、植毛性が良好となる。 (3) 高発泡倍率としても泡の安定性は低下せず、
又コーテイング適性も非常に良好である。 (4) 得られる発泡植毛布の耐水性、耐パークレン
性はむしろ向上する。又、水溶性高分子が発泡
接着剤層に共存しているので湿気の透過が可能
となり、防寒衣料などに使用した場合にもむれ
ない。 (5) 高発泡倍率とすることが可能であるので、接
着剤の使用量が小量で済み経済的である。 以下本発明の実施の態様について詳細に説明す
る。 本発明のアクリル酸エステル系共重合体を構成
する単量は、アクリル酸エステル及び/又はメタ
クリル酸エステル50〜98.5部(重量部、以下同
じ)、好ましくは75〜95部とエチレン系不飽和酸
0.5〜5部、好ましくは3〜5部、N―メチロー
ルアクリルアマイド及び/又はそのアルコキシ化
誘導体1〜10部、好ましくは2〜5部及びそれら
と共重合可能な他のビニル系単量体0〜35部、好
ましくは0〜20部とよりなる。 (メタ)アクリル酸エステルにおいて、炭素数
4以上のアルキル基を有する該単量体が50重量部
未満の場合は硬い接着剤層を形成して風合がわる
くなり、98.5重量部を超えると、接着剤層が過度
に軟化し、かつ発泡接着剤層を形成し難くなるの
で好ましくない。 またエチレン系不飽和酸が0.5重量部未満の場
合は、該共重合体エマルジヨンの安定性や、発泡
接着剤の強度が低下しやすくなり、5重量部を超
えると接着剤層の耐水性や発泡接着剤層の湿潤時
における摩擦堅牢度が低下しやすい。 更に、N―メチロールアクリルアミド又はその
アルコキシ誘導体が1重量部未満の場合は、前記
の架橋化や接着剤層の摩擦堅牢度を向上し難く、
10重量部を超えると、共重合体エマルジヨンの安
定性がわるくなりやすい。 ここで、アクリル酸エステル或いはメタクリル
酸エステルとしては一般に炭素1〜8のアルキル
エステルが用いられ、又エチレン系不飽和酸とし
ては、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン
酸、イタコン酸モノエステル、マレイン酸、マレ
イン酸モノエステル等がある。それら単量体と共
重合可能なビニル系単量体としては、アクリロニ
トリル、メタアクリロニトリル、スチレン、アク
リルアマイド等が挙げられる。これらの中でアク
リロニトリルが最も好ましい。 これら単量体の好ましい組合せの1例を挙げれ
ば、アクリル酸エチル/アクリル酸/アクリロニ
トリル/N―メチロールアクリルアマイド
(79.5/3.5/12/5)、アクリル酸ブチル/アク
リル酸/アクリロニトリル/N―メチロールアク
リルアマイド(84.5/3.5/8/4)、アクリル酸
ブチル/アクリル酸/アクリロニトリル/N―メ
チロールアクリルアマイド(79.5/3.5/12/5)
などがある。 上記の単量体を水性媒体中で重合せしめて本発
明の重合体エマルジヨンを得るに当り、重合液中
に共存せしめる本発明の水溶性高分子は、水に対
して容易に溶解するか、時として加熱することる
によつて溶解する高分子物質、又はPHの調製によ
つて可溶化する高分子物質であつて、成膜時それ
自身で水及び好ましくはさらに有機溶媒に抵抗性
のある強靭な可撓性皮膜を形成する水溶性の高分
子物質である。それらの代表例として、ポリビニ
ルアルコール(以下PVAと略記する)、エチレン
―酢酸ビニル共重合体の鹸化物、アクリル酸―ア
クリル酸エステル系共重合体のアンモニウム塩、
マレイン化ブタジエンのアンモニウム塩等が挙げ
られるが、なかでもPVAが最も好ましい結果を
与える。水溶性高分子としてはPVAを用いる場
合には、その鹸化度、重合度に特に制限はない
が、重合時の併用容易性或いは得られるアクリル
酸エステル系共重合体の物性の観点からは一般に
部分鹸化物で出来る丈重合度の低いものが好まし
く、特に鹸化度70〜99モル%、平均重合度100〜
700のものが好結果を与える。又、カルボキシ基、
或いはアミド基を導入した変性PVA(例えば、ク
ラレ(株)製のカルボキシ化変性PVA KL―506、電
気化学工業(株)製のアクリルアミド変性PVA,EP
―120k)も非常に有効である。 水溶性高分子の使用量は、使用する単量体の総
量に対して一般に0.05〜10重量%、好ましくは
0.1〜3重量%の範囲である。使用量が0.05重量
%未満では前述した本発明の利点を得ることが困
難であり、一方10重量%を上廻ると反応液の粘度
が著しく上昇して重合が極めて困難となる。又、
PVA等本発明で云う水溶性高分子を用いた場合
にも、これを通常のアクリル酸系共重合体エマル
ジヨンに後添加によつて配合したのでは、本発明
同様の効果は望み得ず、又この場合には、後述の
植毛工程中熱処理工程等に於て発泡層にわれを生
ずるとの欠点もある。 本発明の前記共重合体エマルジヨンを得る為の
重合方法としては、モノマー滴下方式、乳化モノ
マー滴下方式、一括重合方式、乳化モノマー分割
滴下方式などがあるが、なかでも乳化モノマー分
割滴下方式(単量体の乳化分散液分割滴下方式)
が最も適しており、これによつて粘度安定性並に
植毛堅牢性に特にすぐれたエマルジヨン接着剤を
得ることができる。この単量体乳化分散液分割滴
下方式は以下の如くして行なわれる。 即ち、まずモノマー貯蔵槽中で、乳化剤を溶解
した水溶液にて単量体の90〜100%を乳化し、分
割投入用の単量体乳化分散液を調整する。 別に重合槽に乳化剤を溶解した水溶液を入れ、
これに単量体の残部を添加し乳化後、重合槽を窒
素ガスで充満し、目的とする重合温度近くまで上
昇させ重合用触媒を投入する。初期反応を確認
し、前記の滴下用単量体乳化分散液の一部を投入
する。この際内温は投入された単量体のため少々
低下する。しかしすぐに反応熱によつて内温は上
昇し、反応する単量体がなくなると内温は低下し
始める。この内温が低下し始めた時点で再び単量
体乳化分散液の一部を投入する。この様な単量体
乳化分散液の分割投入操作を該乳化分散液がなく
なるまで繰返す。この際反応液を所定の温度の範
囲内に保つためには単量体乳化分散液の分割は略
等分割として、その分割回数は10〜20回の範囲と
するのが適当である。この分割回数の選定は重合
機の容量、撹拌効率等による。単量体乳化分散液
を全量投入終了後更に重合を数時間続けた後、冷
却し目的とするエマルジヨンを得る。 以上に於いて本発明に云う水溶性高分子は滴下
用単量体乳化分散を調整する際該分散液中に乳化
剤を併用して溶解せしめてもよいが、水溶性高分
子の全量を滴下部へ入れることは好ましくなく、
使用する水溶性高分子の50%以下とした方が好ま
しい。50%より多くした場合水溶性高分子をエマ
ルジヨンに後添加した場合の効果に近い効果しか
得られない。本発明の場合好ましい水溶性高分子
の使用方法は重合機の部分に使用する水溶性高分
子の50%以上好ましくは70%以上を入れて重合す
る。 初期反応用の単量体の添加方法は、使用する単
量体の全量をモノマー貯蔵槽中で乳化分散してお
き、その一部を重合槽に添加して初期反応を開始
させる方法、或は単量体の一部を予め重合槽に添
加し、初期反応を開始する方法のいずれでもよ
い。 乳化剤、重合触媒は、通常アクリル酸エステル
系重合体或は共重合体エマルジヨンの製造に用い
られるもので何ら支障はなく、例えば乳化剤とし
ては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンフエノールエーテルなどの非イ
オン系乳化剤、高級アルコールの硫酸エステルア
ルカリ金属塩、アルキルベンゼンスルホン酸アル
カリ金属塩などのアニオン系乳化剤等が、又重合
触媒としては、過硫酸アンモン、過硫酸カリ、過
硫酸ソーダなどの過酸化物及びこれらと酸性亜硫
酸ソーダ、チオ硫酸ソーダ、ロンガリツト、酸化
第一鉄などの還元剤との組合わせ等がある。又、
バツフアー剤例えばリン酸三ナトリウム、酢酸ナ
トリウム等を併用したり更に、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール等を併用すると好結果
が得られる。 以上の如くして得られる、アクリル酸エステル
系共重合体エマルジヨンは、これをそのまま、も
しくは一般には粘度調整を行つた上、必要に応じ
てさらに充填剤、架橋剤、顔料等を配合して発泡
植毛用の本発明の接着剤とする。 粘度調整はアンモニア水の添加によつて自由か
つ有利に行い得るが、シツクナー、例えばポリビ
ニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、アクリル酸系又は
メタクリル酸系アルカリ増粘型シツクナーなどを
併用するかもしくはそれらシツクナーを単独で用
いてもよい。ここで調整粘度は、本発明の接着剤
が後述の如く高発泡倍率で好適に使用されるとこ
ろから、むしろ低い方が好ましく、通常の接着剤
の場合20000cps以上であるのに対し、本発明の場
合には10000〜15000cpsの範囲とするのが適当で
ある。 本発明の接着剤には、必要に応じて、さらに炭
酸カルシウム、カオリンクレー、酸化チタン等の
充填剤や顔料、またメラミン樹脂、尿素樹脂、エ
ポキシ樹脂、或はウレタン樹脂等を本発明の効果
を阻害しない範囲内で併用してもよい。 かかる本発明の接着剤を用いて発泡植毛布帛を
製造するには以下の如くして行われる。 まず、本発明の接着剤を発泡状態にする方法と
しては、公知の方法、例えばオークスミキサー或
はホイツパー等による機械的発泡法を用いること
ができる。又化学的発泡法、例えば炭酸ガス、窒
素ガス等を遊離する方法を併用したりすることも
出来る。更に接着剤の発泡状態を長期間安定に保
つ目的で泡安定剤を併用してもよい。かかる泡安
定剤としてはオレイン酸、ステアリン酸、ラウリ
ン酸等の高級脂肪酸のアンモニウム塩、ラウリル
硫酸ナトリウム、ジアンモニウムアルキルスルフ
オサクシネート等が挙げられる。 本発明の接着剤の場合は、高発泡倍率としても
植毛堅牢性は殆んど低下しないから、発泡倍率
は、目的とする発泡植毛製品の種類等に応じて
1.2〜5倍の範囲で任意に選択することができる。
唯、本発明の接着剤では、高発泡倍率でむしろ植
毛堅牢性が良好となる傾向があるので好ましくは
2.5〜3.5倍であり、かかる高発泡倍率での使用が
可能かつ好適であるところから、本発明接着剤に
よれば、通気性、柔軟弾力性にすぐれた発泡植毛
製品が容易に得られる。 発泡状態に保たれた本発明の接着剤は次いで、
公知の塗布方法、例えばローラーコーテイング法
或はドクターコーテイング法等によつて基材表面
に塗布される。この場合従来の接着剤では
20000cps程度の低粘度では発泡倍率1.2〜2倍の
発泡状態としても接着剤が基材へ浸み易く、植毛
製品の風合を損う傾向があり、一方粘性を改善す
る為高発泡倍率とすることは、植毛堅牢性或いは
コーテイング適性の点から困難である為、特に織
編物、不織布などの基材に対しては30000〜
35000cps程度の高粘度のものが用いられ細デニー
ルのパイルの植毛性が十分でない難点があるのに
対し、本発明の接着剤の場合は、10000〜
15000cpsの低粘度で用いても、理由は必ずしも明
確ではないがそれ自体の粘性特性が良好である
為、高発泡倍率下では勿論のこと低発泡倍率下で
も基材への浸み込みは殆んどなく、従つてかかる
低粘度域で用いることによつて、細デニール、例
えば1デニール以下のパイルの植毛も可能とな
る。 又、従来の接着剤のような発泡によるコーテイ
ング適性の低下も極めて少なく、高発泡倍率とし
ても塗布面の均一性が十分に保持されるのも本発
明接着剤の大きな利点である。 以上に於て、接着剤の塗布量は、目的とする植
毛製品によつて異なるが、一般に樹脂固形分とし
て50〜200g/m2の範囲であり、好ましくは70〜
150g/m2の範囲である。 本発明の接着剤は、天然もしくは合成繊維から
成る織物、編物、不織布、紙類、多孔質シート等
に適用される。 かくして発泡状態にある本発明の接着剤を塗布
された基材の該接着剤塗布面に次いでパイルを植
毛する。この時、発泡接着剤層表面は、湿潤状態
にあることが植毛上不可欠であるが、従来の高濃
度タイプの接着剤では、特に発泡状態とした場
合、湿潤状態を長く保たせることは困難であり、
作業上一つの難点となつている。これに対し、本
発明による接着剤は、その中に親水性の水溶性高
分子が包含されていることにより、湿潤状態を長
く保たせることが可能であり、植毛不良を起こす
心配はない。 植毛方法としては、機械式、静電気式、手植毛
式等の方法があるが、静電気式が最も好ましい。
パイルの種類には特に制限はなく、綿、羊毛など
の天然繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、
アクリル繊維等の合成繊維をはじめ、通常植毛製
品に用いられるパイルのいずれもが使用可能であ
る。又、前述の通り、本発明の接着剤によれば従
来は困難であつた1デニール以下の細デニールの
パイルを植毛することも出来る。 以上の植毛終了後、接着層を発泡状態のまま硬
化させる為、予備乾燥と熱処理との2工程から成
る乾燥処理を行う。本発明の接着剤の場合、処理
条件としては、未発泡植毛製品に於ける同様の、
予備乾燥90〜110℃、3〜5分、熱処理120〜150
℃、3〜5分の高温、短時間処理を用いることが
できる。従来の高濃度接着剤の場合、発泡接着剤
層表面の早期乾燥による接着層中央での剥離発生
を避ける為、予備乾燥は80℃以下の低温、長時間
処理とする必要があり、作業性が悪いのみなら
ず、熱処理工程との加工速度のバランスが取り難
いため、均質な植毛製品を得ることが困難である
ことからみれば、本発明接着剤の利点は明らかで
ある。 かくして本発明の接着剤によれば、ボリユウム
感、回復弾性さらに通気性に於て従来の発泡植毛
製品に遥に勝り、しかも機械的摩擦強度(乾燥時
植毛堅牢性)並に洗濯堅牢性(耐水及び耐溶剤植
毛堅牢性)に於ては未発泡植毛製品に比肩し得る
高品質の発泡植毛布帛を得ることができ、該植毛
製品の製造工程も大巾に簡略化ないし改善され
る。 以下実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明
する。なお、実施例中、特に断らない限り部及び
%はいずれも重量部及び重量%を意味する。又各
物性値は以下の方法によつて測定したものであ
る。 摩擦堅牢度:JIS L―1084―1969の学振形摩擦
試験機法A―2フラツト法にて実施、単位回
数 通 気 度:JIS L―1029の化学繊維織物試験
通気性に準じた.単位c.c./cm2/sec 実施例 1 モノマー貯蔵槽にて、アクリル酸ブチルエステ
ル69.5部、アクリロニトリル12部、アクリル酸
3.5部、N―メチロールアクリルアマイド5部を、
イオン交換水40部、ポリオキシエチレンノニルフ
エノールエーテル(HLB17.5)1部及びドデシ
ールベンゼンスルホン酸ソーダ0.5部から成る水
溶液に乳化分散し、単量体乳化分散液を調製し
た。 別に重合槽(最終仕込容量3500L)中でイオン
交換水80部に、ポリオキシエチレンノニールフエ
ノールエーテル(HLB17.5)4部、ドデシール
ベンゼンスルホン酸ソーダ0.5部を溶解、エチル
アルコール4部を投入し、更にPVA(鹸化度89モ
ル%、平均重合度500)を第1表に示す量だけ溶
解して均一な溶液とした後、これにアクリル酸ブ
チル10部を添加し乳化分散した。内温を58℃に加
熱した後、10%過硫酸アンモン水溶液1部、さら
に1%酸性亜硫酸ソーダ水溶液1部を投入し、内
温が65℃になつてから、前記のモノマー貯蔵槽よ
り、全単量体乳化分散液の14分の1量を投入し
た。内温は一旦60℃に低下したがすぐに反応熱で
上昇を開始し、65℃迄上昇した後再び低下し始め
た。 この時点で第2回目の単量体乳化分散液(14分
の1量)の分割投入を行い、以下同様の操作を繰
返した。第1回目の投入から第2回目の投入迄は
約20分間、又全量の投入には約6時間を要した。 単量体乳化分散液の投入終了後さらに65℃で3
時間重合を続けた後内温を30℃迄冷却し、濃度約
46%のエマルジヨンを得た。 重合反応中、重合槽には窒素を吹き込み続け、
又重合槽のジヤケツト温度は、単量体乳化分散液
投入中は55℃に保持した。 ここで得られた共重合体エマルジヨン100部と、
20%塩化アンモニウム水溶液を20部と、ノブコ
DC 100A(泡安定剤、サンノブコ(株)製)2部と、
25%アンモニア水を0.2部配合して、固形分濃度
45%、粘度1万CPS(25℃)の接着剤を得た。こ
れをホイツパー(品川製作所(株)製)にて体積倍率
3倍に発泡させ、ドクターコーテイング法にて
0.75mmの塗布厚で基材(レーヨン織物、モス9
A)に塗布し、静電植毛方式にてレーヨンパイル
(0.7デニール×0.7mm)を密度70〜80g/m2で植
毛した後、100℃で3分間予備乾燥し、ついで直
ちに150℃で3分間熱処理して発泡植毛布を得た。
得られた植毛布の物性値を第1表に示した。な
お、第1表には参考例として、市販のポリアクリ
ル酸エステル系エマルジヨン接着剤(固形分濃度
60%)を用い、発泡倍率を1.5倍(参考例1)及
び2倍(参考例2)とするほかは上記と同様に植
毛加工して得られた植毛製品の結果も併せ記載し
た。 比較例 2〜7 N―メチロールアクリルアミドを使用せず、水
量を5部減量する他は、実施例1における本発明
例と同様に行なつた。その結果を第2表に示し
た。
【表】
【表】
【表】 第2表の結果と前記第1表の本発明例の結果を
比較して明らかなように、N―メチロールアクリ
ルアマイドを使用(共重合)しない場合は、植毛
布の湿式摩擦堅牢度及びパークレン摩擦堅牢度は
著しく低下する。 実施例 2 実施例1と同様の方法で重合して得られた
PVA添加量0及び0.5部のエマルジヨンを用い発
泡倍率を0〜4倍まで変化させるほかは実施例1
と全く同様にして発泡植毛製品を得た。それらの
物性値を第3表に示した。
【表】 実施例 3 水溶性高分子として実施例1のPVAの代りに、
カルボキシル変性PVA(クラレ(株)製、KL―506、
イタコン酸変性、変性度25モル%、鹸化度70モル
%、平均重合度500)、又はアクリルアマイド変性
PVA(デンカ(株)製、変性度25モル%、鹸化度89モ
ル%、平均重合度200)を用いるほかは実施例1
と同様に重合操作を施してそれぞれエマルジヨン
を得た。それらエマルジヨンを用いて実施例1と
同様の条件(但し発泡倍率は1.5,2、及び4倍)
で植毛加工を行つたところ、得られた植毛製品は
いずれも乾式、湿式及びパークレン摩擦堅牢度試
験で200回以上を示し、良好な植毛堅牢性を有し
ていた。 実施例 4 モノマー貯蔵槽にて、アクリル酸ブチルエステ
ル68.5部、メタクリル酸メチルエステル15部、ア
クリロニトリル8部、アクリル酸3.5部、N―メ
チロールアクリルアマイド5部を、イオン交換水
40部、ポリオキシエチレンノニルフエノールエー
テル(HLB17.5)1部及びドデシールベンゼン
スルホン酸ソーダ0.5部からなる水溶液に乳化分
散し、単量体乳化分散液を調製した。 別に重合槽中でイオン交換水80部にポリオキシ
エチレンノニールフエノールエーテル
(HLB17.5)4部を溶解し、更にPVA(鹸化度89
モル%平均重合度500)を0.5部溶解して均一な溶
液を作つた。内温を60℃まで加熱し、前記の単量
体乳化分散液の1/12量を重合槽に投入し、すぐに
10%過硫酸アンモン水溶液3部と更に1.5%チオ
硫酸ソーダ―水溶液1部を投入した。反応開始を
確認してから単量体乳化分散液の残部を11分割し
て実施例1と同様にして分割投入した。 単量体乳化分散液投入終了後さらに65℃で2時
間重合を続けた後、内温を30℃まで冷却し、濃度
約45%のエマルジヨンを得た。重合中、重合槽に
は窒素ガスを吹き込み続けた。このエマルジヨン
を実施例1と同様の処方にて配合し、発泡倍率3
倍に調整し、実施例1と同じ植毛加工を実施し
た。得られた植毛布は、乾式、湿式及びパークレ
ン摩擦堅牢度試験に於ていずれも200回以上を示
し、又ボリユウム感にもすぐれていた。 比較例 9 N―メチロールアクリルアマイドを使用(共重
合)せず、水の使用量を5部減量する他は、実施
例4と同様に行なつた。その結果、得られた植毛
布の乾式摩擦堅牢度は200回以上であつたが、湿
式摩擦堅牢度は120回以下、パークレン摩擦堅牢
度は100回以下で、実施例4(本発明)の植毛布に
比較して著しく低い。 実施例 5 単量体組成を、アクリル酸エチルエステル84.5
部、アクリロニトリル8部、アクリル酸3.5部、
N―メチロール化アクリルアマイド4部とするほ
かは実施例4と全く同様にして重合を行つた。得
られたエマルジヨンを実施例1と同様の処方にて
配合し、発泡倍率を3倍に調整し、実施例1と同
様の植毛加工を実施した。この植毛製品は第2表
の本発明6と同様の結果を示した。 実施例 6 モノマー貯蔵槽にて、アクリル酸ブチルエステ
ル69.5部、アクリロニトリル12部、アクリル酸
3.5部、N―メチロールアクリルアマイドのエト
オキシ化物5部を、イオン交換水40部、ポリオキ
シエチレンノニルフエノールエーテル
(HLB17.5)1部及びドデシールベンゼンスルホ
ン酸ソーダー0.5部からなる水溶液に乳化分散し、
単量体乳化分散液を調整した。 別に重合槽中でイオン交換水80部に、ポリオキ
シエチレンノニールフエノールエーテル
(HLB17.5)4部、エチルアルコール4部、及び
PVA(実施例1に同じ)0.5部を添加し溶解した。
これにアクリル酸ブチルエステル10部を添加し、
乳化分散した。 内温を58℃に加熱し、10%過硫酸アンモン水溶
液1部、さらに1%酸性亜硫酸ソーダ水溶液1部
を投入し、内温が65℃になつてから、前記モノマ
ー貯蔵槽より単量体乳化分散液を重合槽内温が63
〜65%に保たれるよう滴下量を調整しつつ6〜7
時間かけて徐々に滴下した。この間重合槽には窒
素ガスを吹き込み続けた。単量体乳化分散液滴下
終了後さらに65℃で2時間重合を続けた後、内温
を30℃まで冷却した。 以上の滴下重合法で得られたエマルジヨン及び
実施例1の分割重合法で得られたエマルジヨンを
用い実施例1と同様の配合処方並に植毛条件にて
植毛布を作製した。但しパイルとしては、3デニ
ール×1.2mmのレーヨンを使用した。 結果を第4表に示した。なお第4表には、比較
のため、上記の滴下重合法及び実施例1に於て、
それぞれPVAの添加量を零とした場合の結果も
併せ記載した。
【表】 * 配合後室温放置時の粘度安定性
参考例 1 実施例1に於てPVA無添加で重合して得られ
たエマルジヨンに、後添加によつてPVAを添加
したものを用い、実施例1と同様の配合処方並に
植毛条件にて植毛製品を作成し、その物性値を測
定して第5表に示す結果を得た。なお、第5表に
は実施例1の本発明例の結果を再掲した。
【表】 第5表の結果からも明らかな通り、PVAを後
添加した場合には、添加量の増加と共に若干の堅
牢度の向上は認められるものの本発明例同様の効
果は期待し得ず、又発泡接着剤層に於てわれを生
ずるとの重大な欠点もある。 参考例 2 本例において使用した試料の植毛布は下記のと
おりである。 (1) N―メチロールアクリルアマイド(N―
MAM)を使用せず、水量を5部減量し、
PVAを10部使用する他は、実施例1と同様に
行なつて得られた共重合体エマルジヨン100部
に対して熱硬化性のメチロール化メラミン樹脂
を5部配合し、発泡することなく使用し、実施
例1と同様に植毛して得られた植毛布(比較例
10)。 (2) 実施例1の共重合体エマルジヨンの代りに、
上記(1)で得られた接着剤を使用し、実施例1と
同一条件で発泡し、植毛して得られた植毛布
(比較例11)。 (3) 比較例4の植毛布 (4) 本発明例(実施例1の4)の植毛布 これらの植毛布の柔軟性をJIS―L―1084のカ
ンチレバー法(角度45゜)により測定し、そして
官能テスト(熟練した検査員3人)による植毛布
の風合摩擦堅牢度及び通気度を調べた。 結果を第6表に示した。
【表】 第6表の結果からも明らかなように、N―メチ
ロールアクリルアマイドを共重合(使用)しない
共重合体エマルジヨンでは、熱硬化性のメチロー
ルメラミン樹脂を配合し、高発泡倍率に発泡して
使用しても湿式又はパークレン摩擦堅牢度を十分
向上することができず、しかも柔軟性が著しく低
下して、風合がわるくなる。発泡しない場合は、
通気性も柔軟性も風合も著しくわるくなる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸
    エステル50〜98.5部とエチレン系不飽和酸0.5〜
    5重量部、N―メチロールアクリルアマイド及
    び/又はそのアルコキシ誘導体1〜10重量部、及
    びそれらと共重合可能な他のビニル系単量体0〜
    35重量部を、水溶性高分子の水溶液の中で乳化共
    重合して得られる共重合体エマルジヨンを主成分
    とすることを特徴とする発泡状態の接着剤層を有
    する植毛布帛製造用の接着剤。
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