JPH0118903Y2 - - Google Patents

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JPH0118903Y2
JPH0118903Y2 JP14284683U JP14284683U JPH0118903Y2 JP H0118903 Y2 JPH0118903 Y2 JP H0118903Y2 JP 14284683 U JP14284683 U JP 14284683U JP 14284683 U JP14284683 U JP 14284683U JP H0118903 Y2 JPH0118903 Y2 JP H0118903Y2
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magnetic
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、磁粉式電磁クラツチに関し、特に、
磁粉の減少に拘らず動力伝達性能の低下を防止す
る技術に関するものである。
従来技術 磁粉式電磁クラツチの一種に、中心線まわりに
回転させられる駆動部材と、その駆動部材の内側
においてこれと同心に且つ相対回転可能に設けら
れた被駆動部材と、前記駆動部材の両端部に取り
付けられ、その駆動部材の内周面および前記被駆
動部材の外周面とともに磁粉を収容するための環
状空間を形成するラビリンス部材と、前記環状空
間内に収容された磁粉を前記内周面と外周面との
間のギヤツプ間に磁気力によつて結合させる励磁
コイルとを備え、その励磁コイルの励磁状態にお
いて前記駆動部材の回転力を前記被駆動部材に伝
達する形式の磁粉式電磁クラツチが知られてい
る。斯る形式の磁粉式電磁クラツチによれば、そ
の使用とともに動力伝達媒体である磁粉が摩耗及
び酸化して微細粉となるとともに環状空間から外
部へ漏れ出すため、環状空間内の磁粉量が減少す
ることが避けられず、一定期間経過すると伝達ト
ルクが低下する。すなわち、前記ギヤツプ内に磁
気的に結合されて動力伝達にあずかる磁粉が不足
してしまうのである。これに対し、励磁状態に前
記ギヤツプ内に充填結合される磁粉量を確保する
ために、予め磁粉量を割増して電磁クラツチ内に
封入することが考えられる。しかしながら、この
方法によれば、確かに磁粉式電磁クラツチの伝達
トルク低下が改善されて耐久性が向上するが、ひ
きずりトルクが増加し、クラツチ切れ不良をおこ
す。又、パウダーが減少した場合、従来と同じ
く、被駆動部材の外周面を非励磁状態において遠
心力により駆動部材内周面に張り着いた磁粉との
間の空隙が電磁クラツチの使用に伴つて拡大さ
れ、励磁的において磁粉が前記ギヤツプ内に充填
される時間、換言すれば電磁クラツチ係合時の伝
達トルク立上り応答性能が低下する欠点があつ
た。
考案の目的 本考案は、以上の事情を背景として為されたも
のであり、その目的とするところは、磁粉の減少
に拘らず引きずりトルクを増加させることなく動
力伝達性能を維持し、しかも伝達トルク立上り応
答性能の保持をすることができる磁粉式電磁クラ
ツチを提供することにある。
考案の構成 斯る目的を達成するため、本考案の要旨とする
ところは、前記環状空間の容積を変更することに
よつて前記励磁コイルの非励磁状態において前記
ギヤツプ内に存在する磁粉量を調節する容積変更
装置を設けたことにある。
考案の効果 このようにすれば、前記環状空間内の磁粉が損
耗してその体積が減少しても、容積変更装置によ
つて環状空間が狭くされると、励磁コイルの非励
磁状態におけるギヤツプ内の磁粉量が磁粉損耗前
と同様に維持されて非励磁的に駆動部材内周面に
張り着いた磁粉を被駆動部材外周面との間に空隙
の拡大が防止される。また、初期状態においては
上記容積変更装置によつて環状空間が広くされる
ので、十分な量の磁粉の引きずりを生じさせるこ
となく封入されて、動力伝達性能の低下が解消さ
れるのである。
実施例 以下、本考案の一実施例を示す図面に基づいて
詳細に説明する。
第1図に示すものは自動車に適用された磁粉式
電磁クラツチであつて、図示しないエンジンに固
定されたクラツチハウジング10内に組込まれて
おり、入力軸としてのクランクシヤフト12の回
転を出力軸14に伝達したり遮断したりするもの
である。
クランクシヤフト12の端部には有底円筒状の
フライホイール16の底部中央が固定されてお
り、そのフライホイール16の外周部には磁性体
製の第1ヨーク部材18および第2ヨーク部材2
0から成る駆動部材としてのヨーク22が固定さ
れている。ヨーク22は円筒状を成し、内部に励
磁コイル24を備えるとともにその内周面にそれ
より稍突き出した内周摩擦面26を備えている。
したがつて、ヨーク22の内周面の両側縁部には
内周摩擦面26を挟む凹部27が形成された状態
となつている。ヨーク22のクランクシヤフト1
2側端面および出力軸14側端面にはアルミニウ
ム合金、銅合金等の非磁性体製の円環状のフロン
トラビリンス部材28およびリヤラビリンス部材
30がそれぞれ取り付けられており、リヤラビリ
ンス部材30には円筒状のベアリングケース32
が一体的に形成されている。そのベアリングケー
ス32内にはボールベアリング34が配設されて
おり、そのボールベアリング34によつて被駆動
部材たるロータ36のボス部38が相対回転可能
に支持されている。
ロータ36は前記ヨーク22の内側にヨーク2
2と同心に且つ相対回転可能に設けられており、
ロータ36の外周摩擦面40は前記内周摩擦面2
6に微小のギヤツプ42を隔てて対面させられて
いる。そして、上記ヨーク22、両ラビリンス部
材28,30、およびロータ36によつて略閉じ
られた環状空間44が形成されており、この環状
空間44内に所定量の強磁性体製粉体である磁粉
46が封入されている。フロントラビリンス部材
28およびリヤラビリンス部材30は、それぞれ
ロータ36に極めて近接する突起を備えており、
磁粉46が環状空間44の外部へ漏出することを
防止するラビリンスシールを形成しているのであ
る。
ロータ36は環状の部材であつて、その内側に
2枚のプレート48,50がボルト52によつて
固定されており、そのプレート48,50は円周
方向に等間隔に配設された複数のゴム製弾性部材
54を保持している。一方、前記出力軸14のス
プライン軸部56には、クラツチハブ58が軸方
向に摺動可能且つ相対回転不能に取り付けられて
いる。このクラツチハブ58は、前記ロータ36
に固定の2枚のプレート48,50間に摺動状態
で相対回転可能に配置されてお、また前記弾性部
材54を収容し得る大きさの開口60を備えてい
る。そして、弾性部材54の両端はロータ36と
プレート48,50等に受けられており、ロータ
36とクラツチハブ58とは弾性部材54の弾性
変形範囲において相対回転可能とされ、トルク変
動が吸収されるようになつている。
また、前記ベアリングケース32の外周面には
スリツプリング62が固定されており、このスリ
ツプリング62がクラツチハウジング10に固定
された絶縁体製ブラケツト64に保持されたブラ
シ66に摺接させられることによつてこのブラシ
66からスリツプリング62、導電部材68等を
経て前記励磁コイル24に電力が供給されるよう
になつている。
前記ラビリンス部材28,30には前記環状空
間44の容積を変更することができる容積変更装
置70,72がそれぞれ設けられている。容積変
更装置70は、ラビリンス部材28の内側におい
て回転中心と平行な方向に移動可能に配設され
た、断面が。略L字型の環状の移動プレート74
と、ラビリンス部材28に螺合されてねじ部が移
動プレート74に当接可能な調節ねじ76と、内
周縁部がフロントラビリンス部材28に固着され
且つ外周縁部が移動プレート74の内周縁部と係
合させられて該移動プレート74をフロントラビ
リンス部材28に向かつて付勢する環状のばね板
材78とを備えており、調節ねじ76がフロント
ラビリンス部材28にねじ込まれるに伴つて、移
動プレート74がその外周縁部がヨーク22の内
周面に摺接した状態でギヤツプ42に向かつて移
動させられるとともに、移動プレート74とフロ
ントラビリンス部材28との間が弾性変形するば
ね部材78によつて塞がれるようになつている。
容積変更装置72も同様に、断面L字型の環状の
移動プレート80と、その移動プレート80を移
動させるためにリヤラビリンス部材30に螺合さ
れた調節ねじ82と、内周円がリヤラビリンス部
材30に固定され、外周縁部が移動プレート80
の内周縁部と係合させられた環状のばね部材84
とを備え、調節ねじ82がねじ込まれることによ
つて移動プレート80がギヤツプ42に向かつて
移動させられるようになつている。
以上のように構成された磁粉式電磁クラツチに
おいては、環状空間44内の磁粉46の体積がク
ラツチの使用に伴つて微粉化するとともに環状空
間44の外部へ一部が漏出するので磁粉46の体
積が減少することが避けられないのであるが、こ
のような場合には、容積変更装置70,72の調
節ねじ76,82が締め込まれることによつて環
状空間44の容積が減少させられるので、磁粉式
電磁クラツチの動力伝達性能、特に伝達トルク立
上り応答性が維持される。
すなわち、第4図および第5図に示すように、
励磁コイル24の非励磁状態における、ロータ3
6の外周摩擦面40と遠心力によつてヨーク22
の内周摩擦面26に張り付いた磁粉46との空隙
(エアーギヤツプ)をA、前記ギヤツプ42の寸
法をB、内周摩擦面26のヨーク22内周面から
の突き出し寸法をC、ロータ36の幅寸法をL、
ヨーク22内周面の幅寸法をWとすると、環状空
間44内に充填される磁粉46の量は、一般に、
励磁状態において内周摩擦面26と外周摩擦面4
0との間のギヤツプが充分満たされる量に決定さ
れる。また、ロータ36とヨーク22との幅寸法
の比L/Wは、励磁コイル24の非励磁状態にお
いて前記A寸法が0.05乃至0.2mmとなるように決
定される。そのA寸法は、非励磁状態における引
きずりトルクを減少し、クラツチの切れ特性を維
持するためのものである。しかし、磁粉46の量
はクラツチの使用に伴つて微粉化してその体積が
減少すると同時に一部が環状空間44から漏出す
るため、磁粉46の量が減少することは避けられ
ない。たとえば、一般に、磁粉46の体積が10%
減少すると伝達トルクの立上り応答性が低下する
と同時に磁粉式電磁クラツチの伝達トルクが10乃
至30%減少し、車両の場合は10%減少時一般的に
は30%減少時において磁粉46の交換が必要とさ
れる。
これに対し、本実施例によれば、磁粉46の減
少時において、第3図に示すように容積変更装置
70,72の調節ねじ76,82をそれぞれ締め
込むことによつて環状空間44の容積が小さくさ
れるので、前記エアーギヤツプの寸法Aが磁粉4
6の体積減少に拘らず維持され得て、動力伝達性
能が好適に維持されるのである。しかも、初期状
態においては容積変更装置70,72の調節ねじ
76,82が締め込まれていないので、環状空間
44の容積が大きくされて充分な量の磁粉46が
封入され、引きずりを生じさせることなく、動力
伝達性能が維持されるのである。なお、本実施例
において、容積変更装置70,72によつて環状
空間44の容積が減少させられることが予想させ
られているので、凹部27が設けられることによ
つて電磁クラツチの厚み寸法、換言すれば前記W
寸法が増加させられることなく磁粉46が予め所
定割合だけ多く充填されている。
たとえば、前記L寸法が44mm、W寸法が55mm、
C寸法が0.8mm、A寸法が0.1mmである、凹部27
の形成されない従来の電磁クラツチにおいては磁
粉が72グラム充填されるが、同様のL寸法、W寸
法、B寸法、A寸法を備え、且つ凹部27が形成
されているためC寸法が0.8mmとされた本実施例
の場合には、86.4グラム充填される。このため、
磁粉式電磁クラツチの使用に伴つて磁粉46の体
積が減少して空隙の寸法Aが拡大され、伝達トル
クの立上り応答性能が低下する。このとき、調節
ねじ76および82のねじ込みに伴つて移動プレ
ート74および80がそれぞれ1mmづつギヤツプ
42に向かつて移動させられると、空隙の寸法A
は0.06mmずつ減少させられる。このような操作に
従つてエアーギヤツプの寸法Aが維持されるの
で、伝達トルク立上り応答性の低下が防止される
のである。また、本実施例によれば、凹部27が
形成されることによつて、磁粉量が従来の72グラ
ムから86.4グラムに増量されている。このため、
従来の電磁クラツチにおいて磁粉量の10%減少時
が磁粉交換時期とすれば、本例の場合には磁粉4
6の量が約20%多く充填されているので、磁粉交
換間隔(寿命)が3倍に拡大され得るのであり、
しかも磁粉量を増大させたにも拘らず電磁クラツ
チの厚み寸法、換言すればW寸法が拡大されない
のである。結局、本実施例によれば、電磁クラツ
チの外形寸法を拡大させることなく、伝達トルク
立上り応答性能および伝達トルク性能が維持され
得て、電磁クラツチ耐久性が向上し、磁粉交換ま
たは補充時期が大幅に拡大され得るのである。
上記容積変更装置70,72は移動プレート7
4,80を調節ねじ76,82がギヤツプ42に
向かつて移動させることによつて環状空間44の
容積を変更するように構成されているが、たとえ
ばヨーク22に環状空間44に連通するボアを設
け、そのボア内に収容された磁粉をボア内に嵌合
されたねじまたはピストンで環状空間44内に押
し出すように構成しても良いのである。
また、前述の実施例においてヨーク22の内周
面から内周摩擦面26が突接されているが、内周
摩擦面26がその内周面と同一平面である形式の
磁粉式電磁クラツチでも良いのである。
また、前記実施例の容積変更装置70,72は
必ずしも両者が設けられる必要はなく、一方が設
けられていても良い。
なお、上述したのはあくまでも本考案の一実施
例であり、本考案はその精神を逸脱しない範囲に
おいて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が自動車用クラツチに適用され
た場合の一例を示す断面図である。第2図は第1
図の要部を示す図である。第3図は第1図の実施
例の作用を説明する図である。第4図および第5
図は第1図の実施例の要部の寸法を符号で示す図
である。 22:ヨーク(駆動部材)、24:励磁コイル、
{28:フロントラビリンス部材、30:リヤラ
ビリンス部材}(ラビリンス部材)、36:ロータ
(被駆動部材)、44:環状空間、46:磁粉、7
0,72:容積変更装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 中心線まわりに回転させられる円筒状の駆動
    部材と、該駆動部材とを同心に且つ相対回転可
    能に設けられた被駆動部材と、前記駆動部材の
    両端部に取り付けられ、該駆動部材の内周面お
    よび前記被駆動部材の外周面とともに磁粉を収
    容するための環状空間を形成するラビリンス部
    材と、前記環状空間内に収容された磁粉を前記
    内周面と外周面との間のギヤツプ内に磁気力に
    よつて結合させる励磁コイルとを備え、該励磁
    コイルの励磁状態において前記駆動部材の回転
    力を前記被駆動部材に伝達する形式の磁粉式電
    磁クラツチにおいて、 前記環状空間の容積を変更することによつて
    前記励磁コイルの非励磁状態において前記ギヤ
    ツプ内に存在する磁粉量を調節する容積変更装
    置を、設けたことを特徴とする磁粉式電磁クラ
    ツチ。 (2) 前記容積変更装置が、前記ラビリンス部材の
    内側において前記中心線と平行な方向に移動可
    能に配設された環状板材であつて外周縁が前記
    駆動部材の内周面と摺接させられた移動プレー
    トと、前記ラビリンス部材に取り付けられ、回
    転操作されることによつて前記移動プレートを
    前記ギヤツプに向かつて移動させる調節ねじ
    と、を備えたものである実用新案登録請求の範
    囲第1項に記載の磁粉式電磁クラツチ。
JP14284683U 1983-09-14 1983-09-14 磁粉式電磁クラッチ Granted JPS6049335U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14284683U JPS6049335U (ja) 1983-09-14 1983-09-14 磁粉式電磁クラッチ

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JP14284683U JPS6049335U (ja) 1983-09-14 1983-09-14 磁粉式電磁クラッチ

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Publication Number Publication Date
JPS6049335U JPS6049335U (ja) 1985-04-06
JPH0118903Y2 true JPH0118903Y2 (ja) 1989-06-01

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JP14284683U Granted JPS6049335U (ja) 1983-09-14 1983-09-14 磁粉式電磁クラッチ

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