JPH0119037B2 - - Google Patents
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- JPH0119037B2 JPH0119037B2 JP56029407A JP2940781A JPH0119037B2 JP H0119037 B2 JPH0119037 B2 JP H0119037B2 JP 56029407 A JP56029407 A JP 56029407A JP 2940781 A JP2940781 A JP 2940781A JP H0119037 B2 JPH0119037 B2 JP H0119037B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hot water
- scale
- ultrasonic
- geothermal
- steam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Physical Water Treatments (AREA)
Description
本発明は熱水卓越型地熱井において蒸気と共に
湧出する熱水の輸送及び熱水利用のための熱交換
操作を行う時に、前記熱水の輸送管の内面又は熱
交換器の熱水と接触せる伝熱面に付着してくるス
ケールを防止する方法に関する。 熱水卓越型地熱井においては、地層流体は気水
分離器により蒸気と熱水とに分離され、蒸気は発
電に供され、熱水は通常還元井を通して地下へ還
元されている。この熱水の量は蒸気の数倍にも達
し、熱含量は蒸気のそれよりも大きいにも拘らず
熱水の温度降下、従つて熱水の圧力低下に伴つて
発生するスケールが、熱水の利用の際の大きな障
害となつているため、現状では100℃以上の高温
のまゝ地下へ還元されている。温度の降下又は圧
力の低下によつて生成するスケール付着を防止す
ることにより、地熱井から遠隔地への地熱水の輸
送や地熱井附近で河川水と熱交換を行い、冷却さ
れた地熱水を地下へ還元し、加熱された河川水を
多方面に利用することが可能となる。本発明者は
上記地熱水の利用において、熱水輸送管内壁や熱
交換器伝熱面に生成するスケールを、超音波の照
射により防止することができることを見出した。 地熱水は地層構造によつて、主としてシリカ系
スケールを生成する場合とカルシウム系スケール
を生成する場合とがあるが、何れの場合も地下の
高温高圧帯に存在する時は地熱水中の各成分はイ
オン状で存在しており、この状態ではスケールの
生成は起らない。蒸気と分離された熱水の利用に
おいて、熱水の温度、圧力が低下するとイオン又
はモノマーとして溶解しているシリカ(通常500
〜800mg/含有されている)は過飽和状態とな
り、その過飽和分が重合を開始し、管壁へ直接付
着するか又は熱水中でコロイド状に移行する時又
はコロイド状になつてから、無定形シリカ系スケ
ールとして成長付着する。又、炭酸ガスを多量に
含有する熱水では、熱水中のカルシウム分は炭酸
イオンと平衡したカルシウムイオンとして存在し
ているが、熱水の温度と圧力を低下させると直ち
にカルサイト又はアラゴナイトとして析出し、こ
れが器壁へスケールとして成長付着する。 上述のスケールの発生機構から明らかな様に、
スケール付着を防止するためには、過飽和成分の
重合や析出を阻止する方法、含有せるシリカやカ
ルシウム分をイオンの状態で他の物質と反応結合
させ捕捉除去する方法、更にスケールが器壁へ付
着進行中に物理的に除去する方法が考えられる。
過飽和成分の重合や析出阻止法の一例としては、
熱水に酸を添加して熱水のPHを低く保持調整する
方法が挙げられるが、設備装置の腐蝕の危惧が残
る。含有スケール生成成分の捕捉除去の例として
シリカ成分の場合には、熱水分に消石灰を添加し
てカルシウム・シリケートを生成させ、これを熱
水中から分離する方法があるが、この生成物の分
離操作時の熱損失が大きく、多量に発生するスラ
ジの処理の解決が必要である。 本発明方法は、超音波照射という物理的なスケ
ール防止法であり、何等の措置も採らなければス
ケールが生成付着する装置の器壁面に接触する熱
水中に振動子を浸漬して直接熱水へ超音波振動を
与える方法、又は器壁外面に振動子を取付けて器
壁へ超音波振動を与える方法とがあるが、その何
れによつてもスケールの付着を防止することがで
きる。超音波の照射は連続である必要はなく、数
ミリセカンドのパルス状の振動を数十秒毎に与え
ることで充分スケール防止の効果が達成できる。
長い送湯管の場合には、外部管壁の一定間隔毎に
超音波振動子を多数設置し、これ等の振動子に一
台の発振ユニツトから切替方式で順次数ミリセカ
ンドのパルス状振動を与えればよい。従つて超音
波振動発生に要するエネルギーは小さくて済む。
本発明の超音波照射による熱水のスケール防止方
法は、薬剤の添加を全く行わないので、熱エネル
ギー利用前後において熱水の組成は変ることなく
地下へ還元できる。従つて地下貯留層へは殆んど
歪を与えることはない。 スケールが付着せんとする壁面への超音波照射
又は超音波振動の伝達は、与えた超音波の振動数
に対応した微小なキヤビテーシヨン気泡の生成と
消滅とを生起させるので器壁面の境界層が破壊さ
れ、このため壁面へのスケール付着が防止される
のである。超音波によるキヤビテーシヨン現象は
周波数の相対的に低い、いわゆる低周波の超音波
の方が大きく、周波数が50KHzを越える様になる
とキヤビテーシヨンは次第に弱まるのでスケール
防止効果も低減してくる。この様に超音波キヤビ
テーシヨンによる境界層破壊に基づくスケール付
着防止法では、19〜50KHzの間の相対的に低周波
の超音波を利用するのが適切である。 超音波によるスケール付着防止法としては前記
の通り19〜50KHzの比較的低周波を利用する場合
の他に更に400KHz以上の比較的高い周波数の超
音波を利用する方法も有効である。即ち、400K
Hz以上2MHzまでの相対的に低周波の超音波振動
を地熱水に与えると、熱水中の極微細なコロイド
状シリカ(0.1μm以下)は互いに衝突を繰り返し
ながら凝集し粒子径が増大し、粒子の単位表面エ
ネルギーは次第に減少するので、スケールとして
の付着、成長能力が低下する。又、多量の炭酸ガ
スとカルシウムを含有する地熱水はその輸送過程
での圧力の急激な変化や、温度が低下した場合或
いは気水分離の際に、熱水中に溶解していた二酸
化炭素が熱水から気相へ分離する時等において、
溶解していたカルシウム分が急激に炭酸カルシウ
ムの微細な結晶核を多数生成し、これ等が器壁上
に付着して急速にスケールとして成長するのであ
るが、この際、シリカ系地熱水の場合と同様、上
記した400KHz以上2MHzまでの超音波をこの熱水
に照射すると、炭酸カルシウムの結晶核が凝集
し、活性の低い粒径のより大きな粒子に変化する
ので、スケールとしての成長は著しく抑制され
る。 地熱水中の微細なコロイドシリカ粒子又は炭酸
カルシウムの微細な結晶核を凝集させて粒子径を
増大させるには、比較的高い周波数の超音波即ち
400KHz以上の超音波を照射することが必要であ
り、100KHz以下の周波数の超音波では地熱水中
の微細な粒子の凝集効果は殆んど生起しない。超
音波の周波数による熱水中のコロイド状シリカの
粒径変化についての測定結果を表−1に示す。
湧出する熱水の輸送及び熱水利用のための熱交換
操作を行う時に、前記熱水の輸送管の内面又は熱
交換器の熱水と接触せる伝熱面に付着してくるス
ケールを防止する方法に関する。 熱水卓越型地熱井においては、地層流体は気水
分離器により蒸気と熱水とに分離され、蒸気は発
電に供され、熱水は通常還元井を通して地下へ還
元されている。この熱水の量は蒸気の数倍にも達
し、熱含量は蒸気のそれよりも大きいにも拘らず
熱水の温度降下、従つて熱水の圧力低下に伴つて
発生するスケールが、熱水の利用の際の大きな障
害となつているため、現状では100℃以上の高温
のまゝ地下へ還元されている。温度の降下又は圧
力の低下によつて生成するスケール付着を防止す
ることにより、地熱井から遠隔地への地熱水の輸
送や地熱井附近で河川水と熱交換を行い、冷却さ
れた地熱水を地下へ還元し、加熱された河川水を
多方面に利用することが可能となる。本発明者は
上記地熱水の利用において、熱水輸送管内壁や熱
交換器伝熱面に生成するスケールを、超音波の照
射により防止することができることを見出した。 地熱水は地層構造によつて、主としてシリカ系
スケールを生成する場合とカルシウム系スケール
を生成する場合とがあるが、何れの場合も地下の
高温高圧帯に存在する時は地熱水中の各成分はイ
オン状で存在しており、この状態ではスケールの
生成は起らない。蒸気と分離された熱水の利用に
おいて、熱水の温度、圧力が低下するとイオン又
はモノマーとして溶解しているシリカ(通常500
〜800mg/含有されている)は過飽和状態とな
り、その過飽和分が重合を開始し、管壁へ直接付
着するか又は熱水中でコロイド状に移行する時又
はコロイド状になつてから、無定形シリカ系スケ
ールとして成長付着する。又、炭酸ガスを多量に
含有する熱水では、熱水中のカルシウム分は炭酸
イオンと平衡したカルシウムイオンとして存在し
ているが、熱水の温度と圧力を低下させると直ち
にカルサイト又はアラゴナイトとして析出し、こ
れが器壁へスケールとして成長付着する。 上述のスケールの発生機構から明らかな様に、
スケール付着を防止するためには、過飽和成分の
重合や析出を阻止する方法、含有せるシリカやカ
ルシウム分をイオンの状態で他の物質と反応結合
させ捕捉除去する方法、更にスケールが器壁へ付
着進行中に物理的に除去する方法が考えられる。
過飽和成分の重合や析出阻止法の一例としては、
熱水に酸を添加して熱水のPHを低く保持調整する
方法が挙げられるが、設備装置の腐蝕の危惧が残
る。含有スケール生成成分の捕捉除去の例として
シリカ成分の場合には、熱水分に消石灰を添加し
てカルシウム・シリケートを生成させ、これを熱
水中から分離する方法があるが、この生成物の分
離操作時の熱損失が大きく、多量に発生するスラ
ジの処理の解決が必要である。 本発明方法は、超音波照射という物理的なスケ
ール防止法であり、何等の措置も採らなければス
ケールが生成付着する装置の器壁面に接触する熱
水中に振動子を浸漬して直接熱水へ超音波振動を
与える方法、又は器壁外面に振動子を取付けて器
壁へ超音波振動を与える方法とがあるが、その何
れによつてもスケールの付着を防止することがで
きる。超音波の照射は連続である必要はなく、数
ミリセカンドのパルス状の振動を数十秒毎に与え
ることで充分スケール防止の効果が達成できる。
長い送湯管の場合には、外部管壁の一定間隔毎に
超音波振動子を多数設置し、これ等の振動子に一
台の発振ユニツトから切替方式で順次数ミリセカ
ンドのパルス状振動を与えればよい。従つて超音
波振動発生に要するエネルギーは小さくて済む。
本発明の超音波照射による熱水のスケール防止方
法は、薬剤の添加を全く行わないので、熱エネル
ギー利用前後において熱水の組成は変ることなく
地下へ還元できる。従つて地下貯留層へは殆んど
歪を与えることはない。 スケールが付着せんとする壁面への超音波照射
又は超音波振動の伝達は、与えた超音波の振動数
に対応した微小なキヤビテーシヨン気泡の生成と
消滅とを生起させるので器壁面の境界層が破壊さ
れ、このため壁面へのスケール付着が防止される
のである。超音波によるキヤビテーシヨン現象は
周波数の相対的に低い、いわゆる低周波の超音波
の方が大きく、周波数が50KHzを越える様になる
とキヤビテーシヨンは次第に弱まるのでスケール
防止効果も低減してくる。この様に超音波キヤビ
テーシヨンによる境界層破壊に基づくスケール付
着防止法では、19〜50KHzの間の相対的に低周波
の超音波を利用するのが適切である。 超音波によるスケール付着防止法としては前記
の通り19〜50KHzの比較的低周波を利用する場合
の他に更に400KHz以上の比較的高い周波数の超
音波を利用する方法も有効である。即ち、400K
Hz以上2MHzまでの相対的に低周波の超音波振動
を地熱水に与えると、熱水中の極微細なコロイド
状シリカ(0.1μm以下)は互いに衝突を繰り返し
ながら凝集し粒子径が増大し、粒子の単位表面エ
ネルギーは次第に減少するので、スケールとして
の付着、成長能力が低下する。又、多量の炭酸ガ
スとカルシウムを含有する地熱水はその輸送過程
での圧力の急激な変化や、温度が低下した場合或
いは気水分離の際に、熱水中に溶解していた二酸
化炭素が熱水から気相へ分離する時等において、
溶解していたカルシウム分が急激に炭酸カルシウ
ムの微細な結晶核を多数生成し、これ等が器壁上
に付着して急速にスケールとして成長するのであ
るが、この際、シリカ系地熱水の場合と同様、上
記した400KHz以上2MHzまでの超音波をこの熱水
に照射すると、炭酸カルシウムの結晶核が凝集
し、活性の低い粒径のより大きな粒子に変化する
ので、スケールとしての成長は著しく抑制され
る。 地熱水中の微細なコロイドシリカ粒子又は炭酸
カルシウムの微細な結晶核を凝集させて粒子径を
増大させるには、比較的高い周波数の超音波即ち
400KHz以上の超音波を照射することが必要であ
り、100KHz以下の周波数の超音波では地熱水中
の微細な粒子の凝集効果は殆んど生起しない。超
音波の周波数による熱水中のコロイド状シリカの
粒径変化についての測定結果を表−1に示す。
【表】
比較的低周波領域(19KHzから50KHz)の超音
波を熱水中の微細な粒子に向つて照射した場合
と、比較的高周波領域(400KHzから2MHz)の超
音波を照射した場合とでは、前者はその範囲の超
音波の有するキヤビテーシヨン発生能力、換言す
れば境界層破壊能力を利用して、容器内面にスケ
ール成長核が付着することを防止するか又は既に
付着しているスケールをも剥離してしまうのに対
して、後者は活性なスケール成長核を相互に衝
突、凝集させて、粒子径を増大させることにより
不活性粒子へと変化させてスケールの成長を防止
するのであり、目的は同じであつてもその作用機
構は異るものである。 以下実施例を示す。 実施例 1 150℃の地熱水をフラツシヤーを通して大気に
開放し、95℃の熱水を得てこれを2個の容量20
の容器へ別々に1/分の流速で流した。各容器
には小型撹拌機の回転軸にステンレス製の30×50
×1(厚さ)m/mの大きさのテストピース2枚を
水平に回転する様に取付けられ、熱水中で75rpm
で回転する装置が設置された。その内の一方は
19KHzの金属製超音波振動子の先端を熱水中に浸
漬し、上記テストピースに向けて7日間連続して
照射した。他方の容器では前記と同じ期間、同
rpmで回転された。その結果、超音波無照射の場
合のスケール付着量は4.81mg/dm2/Dであるの
に対し、超音波照射した場合のそれは0.13mg/d
m2/Dとなり、数十分の一以下の値であつた。 実施例 2 150℃の地熱水をフラツシヤーを通して大気に
開放し、95℃の熱水を得てこれを2個の容量20
の容器へ別々に1/分の流速で流した。各容器
には小型撹拌機の回転軸にステンレス製の30×50
×1(厚さ)mmの大きさのテストピース2枚を水
平に回転するように取付け、熱水中で75rpmで回
転する装置を設置した。 そして、上記テストピースの1つに向けて、相
対的に低周波の19KHzの超音波を、金属製超音波
振動子の先端を熱水中に浸漬する形態で2日間照
射し、引続き2000KHz(2.0MHz)の相対的に高
周波の超音波を同様にして2日間照射し、そして
また2日間を前記低周波(19KHz)の照射を行
い、さらにその後、前記高周波の超音波を1日照
射した。 また一方では、7日間超音波を全く照射しない
で、テストピースを75rpmで回転させた比較例を
実験した。 その結果、超音波無照射の比較例の場合のスケ
ール付着量は、4.81mg/dm2/Dであつたのに対
し、2種類の超音波を交互に照射した場合のそれ
は0.06mg/dm2/Dとなり、顕著な効果の差とな
つて顕れた。 しかも、相対的に低周波のものと高周波のもの
とを同一期間交互に照射した場合、実施例1のよ
うに低周波のみを照射したものに比べると、高周
波によるスケール生成物質(活性シリカ)の凝集
不活性化が果される結果、一層のスケール付着量
の減少が達成された。 実施例 3 150℃の地熱水をフラツシヤーを通して大気に
開放し、95℃の熱水を得てこれを2本の50φ×
1000(m/m)の鋼管に別々に7/分の流速
で流した。一方の鋼管の端から熱水の流の方向に
沿う様に28KHzの金属製超音波振動子を挿入設置
し、これによつて鋼管を流れる熱水へ5秒間隔毎
に5ミリセカンドの超音波振動を30日間与した。
他の鋼管は超音波照射設備はない。その結果、超
音波無照射の鋼管の内部には128.33mg/dm2/
30D乃至195.51mg/dm2/30Dのスケールが付着
していたが、超音波照射の鋼管の内部には肉眼的
に認められる様なスケールの付着はなかつた。 実施例 4 50φ×5000(m/m)の鋼管の外側中央部に
斜角対称型超音波振動子(2ケの振動子を鋼管外
壁に対して45゜の角度で対称に配置し、互いに逆
位相に加振する。本実施例では28KHz、150Wの
もの2ケを組み合せた)を取付け、この鋼管へ7
/分の流速で120℃の熱水を流し、上記振動子
には超音波発振ユニツトから、5秒間隔毎に5ミ
リセカンドのパルス状の超音波電気エネルギーを
与えた。管壁にはそれに応じて28KHzの縦波が振
動子から両側へ伝播し、管内壁の全長に亘つて境
界層が破壊された。 この実験は30日間連続して実施されたが、テス
ト後の観察によると管内壁は振動子取付位置から
上流側・下流側共に全くスケールの付着は認めら
れなかつた。
波を熱水中の微細な粒子に向つて照射した場合
と、比較的高周波領域(400KHzから2MHz)の超
音波を照射した場合とでは、前者はその範囲の超
音波の有するキヤビテーシヨン発生能力、換言す
れば境界層破壊能力を利用して、容器内面にスケ
ール成長核が付着することを防止するか又は既に
付着しているスケールをも剥離してしまうのに対
して、後者は活性なスケール成長核を相互に衝
突、凝集させて、粒子径を増大させることにより
不活性粒子へと変化させてスケールの成長を防止
するのであり、目的は同じであつてもその作用機
構は異るものである。 以下実施例を示す。 実施例 1 150℃の地熱水をフラツシヤーを通して大気に
開放し、95℃の熱水を得てこれを2個の容量20
の容器へ別々に1/分の流速で流した。各容器
には小型撹拌機の回転軸にステンレス製の30×50
×1(厚さ)m/mの大きさのテストピース2枚を
水平に回転する様に取付けられ、熱水中で75rpm
で回転する装置が設置された。その内の一方は
19KHzの金属製超音波振動子の先端を熱水中に浸
漬し、上記テストピースに向けて7日間連続して
照射した。他方の容器では前記と同じ期間、同
rpmで回転された。その結果、超音波無照射の場
合のスケール付着量は4.81mg/dm2/Dであるの
に対し、超音波照射した場合のそれは0.13mg/d
m2/Dとなり、数十分の一以下の値であつた。 実施例 2 150℃の地熱水をフラツシヤーを通して大気に
開放し、95℃の熱水を得てこれを2個の容量20
の容器へ別々に1/分の流速で流した。各容器
には小型撹拌機の回転軸にステンレス製の30×50
×1(厚さ)mmの大きさのテストピース2枚を水
平に回転するように取付け、熱水中で75rpmで回
転する装置を設置した。 そして、上記テストピースの1つに向けて、相
対的に低周波の19KHzの超音波を、金属製超音波
振動子の先端を熱水中に浸漬する形態で2日間照
射し、引続き2000KHz(2.0MHz)の相対的に高
周波の超音波を同様にして2日間照射し、そして
また2日間を前記低周波(19KHz)の照射を行
い、さらにその後、前記高周波の超音波を1日照
射した。 また一方では、7日間超音波を全く照射しない
で、テストピースを75rpmで回転させた比較例を
実験した。 その結果、超音波無照射の比較例の場合のスケ
ール付着量は、4.81mg/dm2/Dであつたのに対
し、2種類の超音波を交互に照射した場合のそれ
は0.06mg/dm2/Dとなり、顕著な効果の差とな
つて顕れた。 しかも、相対的に低周波のものと高周波のもの
とを同一期間交互に照射した場合、実施例1のよ
うに低周波のみを照射したものに比べると、高周
波によるスケール生成物質(活性シリカ)の凝集
不活性化が果される結果、一層のスケール付着量
の減少が達成された。 実施例 3 150℃の地熱水をフラツシヤーを通して大気に
開放し、95℃の熱水を得てこれを2本の50φ×
1000(m/m)の鋼管に別々に7/分の流速
で流した。一方の鋼管の端から熱水の流の方向に
沿う様に28KHzの金属製超音波振動子を挿入設置
し、これによつて鋼管を流れる熱水へ5秒間隔毎
に5ミリセカンドの超音波振動を30日間与した。
他の鋼管は超音波照射設備はない。その結果、超
音波無照射の鋼管の内部には128.33mg/dm2/
30D乃至195.51mg/dm2/30Dのスケールが付着
していたが、超音波照射の鋼管の内部には肉眼的
に認められる様なスケールの付着はなかつた。 実施例 4 50φ×5000(m/m)の鋼管の外側中央部に
斜角対称型超音波振動子(2ケの振動子を鋼管外
壁に対して45゜の角度で対称に配置し、互いに逆
位相に加振する。本実施例では28KHz、150Wの
もの2ケを組み合せた)を取付け、この鋼管へ7
/分の流速で120℃の熱水を流し、上記振動子
には超音波発振ユニツトから、5秒間隔毎に5ミ
リセカンドのパルス状の超音波電気エネルギーを
与えた。管壁にはそれに応じて28KHzの縦波が振
動子から両側へ伝播し、管内壁の全長に亘つて境
界層が破壊された。 この実験は30日間連続して実施されたが、テス
ト後の観察によると管内壁は振動子取付位置から
上流側・下流側共に全くスケールの付着は認めら
れなかつた。
Claims (1)
- 1 地熱発電用蒸気採取坑井より地上に自噴する
実質的に蒸気と熱水とよりなる地熱流体から気水
分離器を介して蒸気と熱水とに分離し、それによ
つて得られた熱水のうち、輸送管内にある熱水、
又は前記熱水から熱エネルギーを回収するための
熱交換器内にある熱水に対し、直接もしくは間接
に、19KHz〜50KHzの相対的に低周波の超音波振
動と共に400KHz〜2MHzの相対的に高周波の超音
波振動をも与えることを特徴とする地熱熱水のス
ケール防止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2940781A JPS57146891A (en) | 1981-03-03 | 1981-03-03 | Scale prevention of geothermal hot water |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2940781A JPS57146891A (en) | 1981-03-03 | 1981-03-03 | Scale prevention of geothermal hot water |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57146891A JPS57146891A (en) | 1982-09-10 |
| JPH0119037B2 true JPH0119037B2 (ja) | 1989-04-10 |
Family
ID=12275273
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2940781A Granted JPS57146891A (en) | 1981-03-03 | 1981-03-03 | Scale prevention of geothermal hot water |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57146891A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001070780A (ja) * | 1999-09-01 | 2001-03-21 | Shinko Pantec Co Ltd | 有機性被処理液の酸化処理方法及び装置 |
| US10731441B2 (en) * | 2016-12-14 | 2020-08-04 | Saudi Arabian Oil Company | Induced cavitation to prevent scaling on wellbore pumps |
| US11994016B2 (en) | 2021-12-09 | 2024-05-28 | Saudi Arabian Oil Company | Downhole phase separation in deviated wells |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5461070A (en) * | 1977-10-24 | 1979-05-17 | Kobe Steel Ltd | Preventing method for scale formation in wet desulfurization of exhaust combustion gas using lime and gypusm |
| JPS54124801A (en) * | 1978-03-22 | 1979-09-28 | Japan Metals & Chem Co Ltd | Hot water treatment accompanying vapor collection for earth energy power generation |
-
1981
- 1981-03-03 JP JP2940781A patent/JPS57146891A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57146891A (en) | 1982-09-10 |
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