JPH0120769B2 - - Google Patents

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JPH0120769B2
JPH0120769B2 JP54047641A JP4764179A JPH0120769B2 JP H0120769 B2 JPH0120769 B2 JP H0120769B2 JP 54047641 A JP54047641 A JP 54047641A JP 4764179 A JP4764179 A JP 4764179A JP H0120769 B2 JPH0120769 B2 JP H0120769B2
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voltage
phase
signal
inverter
thyristor
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JP54047641A
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Katamasa Harumoto
Osamu Sugimoto
Taizo Hasegawa
Yoshihiko Yamamoto
Shunichi Yuya
Toshiaki Matsura
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Kansai Electric Power Co Inc
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Kansai Denryoku KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、無効電力制御装置用電圧形インバー
タに関し、特にその起動方法に関するものであ
る。 〔従来の技術〕 第1図に示すごとく、交流電圧源1にリアクト
ル要素3を介して、新たな電圧源2を接続し、電
圧源1の電圧V〓Sと、電圧源2の電圧V〓Iを同周波
数、同位相に保ち、相互の電圧振巾の関係を変化
させると、両電源1,2の間に無効電力が流れる
ことは良く知られている。 第2図は、これを説明するためのベクトル図で
ある。第2図aは、電源1の電圧V〓Sと、電源2
の電圧V〓Iの振巾の関係を|V〓S|<|V〓I|とした
場合をしめしている。この場合、リアクトル3に
かかる電圧ベクトル△V〓は右から左へ向うベクト
ルとなり、リアクトル3を流れる電流I〓Qは△V〓よ
り90゜遅れの電流となる。従つて、電源1は進相
電流を電源2に供給している。他方、電源2から
みると電源1に遅相電流を供給している。 次に、第2図bに示すごとく|V〓S|>|V〓I
の場合は、リアクトル3の電圧△V〓は左から右へ
向うベクトルとなり、リアクトル3を流れる電流
I〓Qは△V〓より90゜遅れ、すなわち、電源1は電源2
に遅相電流を供給し、電源2は電源1に進相電流
を供給している。 電源1を電力系統とし、電力系統と並列にリア
クトル3を介して可変電圧電源2を設け、可変電
圧電源2の電圧V〓Iを系統電圧V〓Sに対し、同周波
数及び同相に保つた状態で振巾を制御すれば、進
相から遅相まで連続的に無効電力制御が行なえる
調相設備が実現できる。 調相設備の具体的な例としては、同期調相機が
あるが、近年の半導体技術の進歩により、同期調
相機の静止化を目ざした電圧形インバータによる
調相設備が、すでに知られている。 第3図は、自励式電圧形インバータによる可変
電圧源2を具体化した従来の無効電力制御装置を
示す構成図である。 第3図において、1は電圧V〓Sの電力系統を示
す電圧源、3はリアクトルであり、このリアクト
ル3は変圧器のリーケージインダクタンスで代替
され、実際には設置されないこともある。4は無
効電力制御装置内で発生する損失分を供給し後述
のコンデンサ7に直流電圧を確立するための電力
を供給する補助交流電源、5はこの補助交流電源
の交流を直流に変換する順変換装置、6は直流リ
アクトル、7は平滑コンデンサ、8はこの平滑コ
ンデンサ7の端子電圧、すなわち直流電圧を交流
電圧に変換するインバータで、図示しないサイリ
スタおよびサイリスタの転流補助回路で構成され
る自励式電圧形インバータである。9はこのイン
バータ8の出力電圧を電力系統の電圧に変換する
出力変圧器、10はしや断器等のスイツチであ
る。第3図では、電圧源1からインバータ8まで
の回路を単線図で示しているが、単相でも3相で
も可能であることは言うまでもない。11は電圧
源1の系統電圧V〓Sを検出する変成器、12は電
圧源1から可変電圧源2に流入する電流を検出す
る変流器、13は系統電圧V〓Sの位相を検出する
位相信号発生器で、系統電圧V〓Sの位相信号φS
出力する。14は位相信号発生器13の発生する
系統電圧V〓Sの位相信号φSと、可変電源2の発生
する電圧V〓Iの位相に相当する位相信号φIとの差
を求める減算器、15はこの減算器14の出力信
号により出力周波数を変化させるV/Fコンバー
タ、すなわち、電圧−周波数変換器、16はV/
Fコンバータ15の出力周波数を受けて、インバ
ータ8を形成するサイリスタ群に所定の出力電圧
を発生すべくゲート信号を分配するゲートアンプ
である。 インバータ8を形成するサイリスタ群の点弧タ
イミングと、可変電圧源2の出力電圧V〓Iの位相
とは1対1に対応するため、可変電圧源2の電圧
位相はサイリスタ群の中から適当に選ばれたサイ
リスタのゲートを点弧するタイミングの位相情報
で代替される。 今、可変電圧源2の位相φIが系統電圧の位相φS
に比し遅れている場合は、V/Fコンバータ15
への入力信号が増加し、その出力周波数が上昇す
るため位相φIは進む。逆に、位相φIがφSに対して
進んでいる場合は、V/Fコンバータ15への入
力信号が減少し、出力周波数が低下するので位相
φIは遅れる。以上のごとき制御が行なわれ、系統
電圧V〓Sと可変電圧源2の電圧V〓Iの位相は同相に
制御される。ここで系統電圧V〓Sの位相信号は1
つに限定されるものではなく複数個でもよく、複
数個の場合は可変電圧源2の位相信号も同一数と
なる。 以上が、可変電圧源2の周波数・位相制御であ
る。次に可変電圧源2の電圧振巾制御について説
明する。電圧形インバータの出力電圧は、3相の
場合、振巾が直流電圧に等しくパルス巾は120゜の
方形波電圧である。よく知られているように、電
圧形インバータの出力電圧の制御法には、通電巾
120゜一定の状態で直流電圧を変化させ、交流電圧
の振巾を変化させる方法と、直流電圧を一定すな
わち、交流電圧の振巾を一定にして、パルス巾を
変化させることにより交流電圧の大きさを制御す
る方法の2種類がある。いずれの方法も無効電力
制御用の可変電圧源として使用することは可能で
あるが、制御の簡便さから振巾可変形の電圧形イ
ンバータが使用される。本発明も振巾可変方式の
電圧形インバータに関するものである。 さて、第3図において、変成器11で検出され
た系統電圧信号SVSと変流器12で検出された電
流信号IQを無効電力検出回路17に導入し、電圧
源1から可変電圧源2へ流入する無効電力の大き
さと種別(進相、遅相の別)に応じた信号qを出
力する。一方、無効電力基準信号発生器18から
制御すべき無効電力の大きさと、その種別を明確
にした基準信号Qrが出力され、両信号が無効電
力制御回路19に入力される。無効電力制御回路
19は所定の伝達関数を有する演算増巾回路であ
り、基準信号Qrとフイードバツク信号qとの差
を演算増巾し、電圧基準信号Erを出力する。次
段の演算増巾回路は所定の伝達関数を有する電圧
制御回路20であり、これには上記の電圧基準信
号Erと、平滑コンデンサ7の直流端子電圧Edを
電圧検出器21で検出した電圧フイードバツク信
号edとが加えられる。電圧制御回路20はこの
両信号の差を演算増巾し、ゲートアンプ22にそ
の出力信号を与える。ゲートアンプ22は電圧制
御回路20からの出力信号に応じてサイリスタブ
リツジで構成される順変換装置5に所定のタイミ
ングでゲート信号を送出し、補助交流電源4から
与えられる交流電力を直流電力に変換する。な
お、通常、電圧制御回路20の出力信号を電流基
準信号とし、順変換装置5から流出する直流電流
をフイードバツク信号として動作する図示しない
電流制御回路がマイナループとして、電圧制御回
路20の内側に設置される。 以上の無効電力検出回路17、無効電力基準信
号発生器18、無効電力制御回路19及び電圧制
御回路20の動作は次のとおりである。進相の無
効電力を取るべく基準信号発生器18から基準信
号Qrが与えられると、無効電力フイードバツク
信号qが0の場合、無効電力制御回路19の出力
電圧Erは増加する。従つて、直流電圧フイード
バツク信号edに比しErが大となるため、電圧制
御回路20の出力信号は増加する。この結果、順
変換装置5のサイリスタの点弧位相が進み、直流
電圧Edが増加する。Edが増加すると、可変電圧
源2の出力電圧V〓Iの大きさが増加し系統電圧V〓S
よりも大きくなる。よつて、電圧源1から進相の
無効電力が可変電圧源2に流入し、無効電力フイ
ードバツク信号qが増加する。よつて、基準信号
Qrと無効電力フイードバツク信号qの差が零に
近ずく。一方、直流電圧フイードバツク信号ed
も増加し、電圧基準信号Erとの差が零に近ずく。
以上のような動作により無効電力は目的の値に制
御される。 第4図は系統電圧V〓Sと、可変電圧源2の電圧
V〓Iの間に位相差をもたせた場合のベクトル図を
しめしている。例えば、第4図aは|V〓S|≒|
V〓I|の状態で、V〓Iの位相をδoだけ遅らせた状態
をしめすベクトル図である。図から明らかなとお
り、ベクトル△V〓は下から上を向くベクトルとな
るため、リアクトル3を流れる電流Ioは、ほゞ電
圧V〓S及びV〓Iと同相となる。これの意味するとこ
ろは、電力系統の電圧源1から可変電圧源2に有
効電力を供給していることをしめしている。この
状態を可変電圧源2が保つたとすれば、有効電力
は可変電圧源2に流入するばかりであるため、平
滑コンデンサ7へのエネルギーの注入が続き直流
電圧Edは上昇する。直流電圧Edが上昇した状態
を第4図bに示す。第4図bは電圧V〓SとV〓Iの位
相差がδAで|V〓I|>|V〓S|の状態を示している。
この場合、△V〓は右下から左上を向くベクトルと
なり、電流I〓Aは右上りのベクトルとなる。電流I〓A
の電圧V〓Sに対する直角成分IQAが進相無効電流で
あり、V〓Sと同相成分IpAが有効電流である。この
ように、系統電圧V〓Sと可変電圧源2の電圧V〓I
位相差を制御すれば、電力系統から無効電力だけ
でなく有効電力も取ることができる。したがつ
て、電力系統から取つた有効電力で可変電圧源2
装置内の損失を満たし、平滑コンデンサ7の端子
電圧を確立することが出来るので、電圧形インバ
ータの機能になんらの支障もなく通常の運転が可
能となる。 位相角δAから位相角δBに減少させると、装置の
損失が系統から流入する有効電力を上まわるた
め、平滑コンデンサ7に蓄積されたエネルギーが
消費されて、平滑コンデンサ7の直流電圧が低下
する。この状態を示したのが第4図Cである。第
4図Cで明らかなとおり、系統電圧V〓Sに対し、
可変電圧源2の出力電圧V〓Iが小となるため、系
統からは遅相電流IQBと、その時の装置内の損失
をおぎなうだけの有効電流IPBの合成電流I〓Bが流入
する。 以上で明らかなごとく第3図で示した構成の可
変電圧源、又は無効電力制御装置は第5図に示す
ように、直流電源部の補助交流電源4、順変換装
置5及び直流リアクトル6を省略した主回路構成
とでき、このことはすでに良く知られている。第
5図において、位相信号発生器13で検出された
系統電圧の位相信号φSと、可変電圧源2の出力電
圧の位相信号φIとの位相差が、減算器14で演算
され、位相フイードバツク信号として位相基準信
号とともに位相制御回路23に加えられ、その偏
差が演算制御された後、V/Fコンバータ15に
入力される。 位相基準信号は電圧制御回路20の出力信号で
ある。所定の無効電力が得られるよう無効電力制
御回路19が電圧制御回路20に電圧基準信号を
与え、上記したように電圧基準信号と等しい直流
電圧が発生するような位相基準信号が出力され
る。この位相基準信号と系統電圧−可変電圧源電
圧間の位相差が等しくなるよう、減算器14、位
相制御回路23、V/Fコンバータ15及びゲー
トアンプ16の位相制御フイードバツクループが
動作をする。 以上の動作により、第3図の補助交流電源4、
順変換装置5及び直流リアクトル6を省略した電
圧形インバータによる無効電力制御が行なわれて
来た。 〔発明が解決しようとする課題〕 従来のものは上記のように、第3図に示す直流
電源部を省略した第5図に示すような電圧形イン
バータにより無効電力制御が行なわれて来たが、
起動時には直流電源部を必要とする大きな課題を
有していた。 すなわち、従来のものの起動法は次のごとき方
法によつていた。第3図において、スイツチ10
を開いた状態で、まず、補助交流電源4、順変換
装置5、直流リアクトル6、平滑コンデンサ7、
電圧制御回路20、電圧検出器21及びゲートア
ンプ22を動作させて、通常の運転状態における
値に対し1/2〜1/5以下の直流電圧に平滑コンデン
サ7をチヤージアツプする。次に、減算器14、
V/Fコンバータ15、ゲートアンプ16及びイ
ンバータ8の回路を動作させて、インバータ8の
サイリスタ群にゲートパルスを与え1/2〜1/5Ed
の電圧で交流電圧を発生させる。直流電圧を1/2
〜1/5の値としているのは、インバータ8の動作
開始の瞬間に出力トランス9の鉄心の飽和を防ぐ
ための処置であり、もし、高い電圧で動作を開始
して鉄心が飽和し大きな電流が流れると、インバ
ータは転流失敗を生じ運転が不能となるからであ
るる。 さて、低電圧で運転がスタートした後、位相信
号発生器13、減算器14、V/Fコンバータ1
5及びゲートアンプ16の回路で系統電圧V〓S
の位相合せ制御が行なわれる一方、無効電力制御
回路19、電圧制御回路20、電圧検出器21、
ゲートアンプ22、補助交流電源4、順変換装置
5、直流リアクトル6、平滑コンデンサ7及びイ
ンバータ8の回路で、系統電圧V〓Sと等しい振巾
となるような電圧振巾制御が開始される。 そして、系統電圧V〓Sと可変電圧源2の出力電
圧V〓Iが同振巾、同位相となつたことを確認して
スイツチ10が閉じられて起動が完了する。 系統電圧V〓Sと可変電圧源2の出力電圧V〓Iが同
相、同振巾でない時、スイツチ10を閉じること
は、次の理由により避けなければならない。即
ち、可変電圧源2と電力系統の電圧源1との間に
設置されるリアクトル3のインピーダンスは、可
変電圧源2の容量ベースで、たかだか10%〜20%
である。例えば、インピーダンスが10%であると
仮定すると、V〓SとV〓Iとの間に10%の差があるだ
けで、100%の電流が流れることになる。20%差
があれば200%の電流が流れる。位相差が0の状
態では、この電流は進相か、遅相の無効電流とな
るため、直流電圧のリツプルは増すものの、平均
的な直流電圧の低下を引き起すことはない。とこ
ろが、位相差が0でない時、第4図のベクトル図
で説明したとおり、可変電圧源2に対し有効電力
の流出入が発生し、コンデンサ7の端子電圧は過
大になつて構成要素が過電圧にさらされ、破壊す
ることになる。また、電圧が急速に低下し電圧形
インバータとしての動作が不可能となる。 よつて、可変電圧源2の発生する電圧の振巾と
位相が、系統電圧のそれと同一であることを確認
した後スイツチ10を閉じる必要がある。 この発明は上記欠点を解消するためになされた
もので、起動時にあつても直流電源部を要せず、
小形化を図ることのできる無効電力制御装置用電
圧形インバータの起動方法を得ることを目的とし
ている。 〔課題を解決するための手段〕 この発明においては、インバータの全サイリス
タのゲート信号を阻止する手段と、インバータの
交流端子に交流電圧を印加することにより、上記
インバータを構成するダイオードを介して直流コ
ンデンサを充電しておく手段と、上記インバータ
が交流系統の電圧と同相の出力電圧を発生するよ
うに上記ゲート信号の位相を制御する位相制御手
段と、交流系統の電圧位相と上記ゲート信号の位
相差を検知する位相一致検出手段とを有する。 〔作用〕 この発明の無効電力制御装置用電圧形インバー
タの起動方法は、起動前、全サイリスタのゲート
信号を阻止しておき、位相制御手段の制御により
交流系統とゲート信号の位相が一致したことを位
相一致検出手段が検知したとき、ゲート信号の阻
止を解除すると共に、点弧しない主サイリスタと
並列の転流用サイリスタにのみゲート信号を与え
るようにし、起動するものである。 〔実施例〕 第6図は本発明の構成をしめしている。図にお
いて、1,3,7〜11,13〜16,21,2
3は従来と同様である。24はV/Fコンバータ
15の出力周波数を分配し、インバータ8を構成
するサイリスタに、所定のタイミングでゲート信
号を送出する分配器で、通常、リングカウンター
が用いられる。25は系統電圧の振巾を検出する
系統電圧検出器、26は電圧検出器21及び25
の出力信号の差を演算制御する電圧制御回路、2
7は電圧制御回路26を動作又は不動作状態に制
御するスイツチ、28はインバータ8中の転流用
サイリスタのゲート信号を発生する補助パルス発
生器、29はインバータ8中の主サイリスタへの
ゲート信号を通過又は、阻止するための主パルス
用AND回路、30U,30V,30W,30X,
30Y,30Zは補助サイリスタ用ゲート信号を
通過、あるいは阻止するための補助パルス用
AND回路、31V,31X,31ZはOR回路、
32は系統電圧とインバータ出力電圧の位相一致
を検出する位相一致検出回路、33は位相一致検
出回路32の出力信号を記憶する記憶回路で、フ
リツプフロツプが使用される。34は第2の記憶
回路で、フリツプフロツプで構成されている。3
5は単パルス発生器で、通常、ワンシヨツトマル
チバイブレータが用いられる。 以下、本発明の動作について説明する。本発明
の動作を説明するために、まず、第7図及び第8
図についてインバータ8の構成と動作について説
明する。第7図はインバータ8の構成図であり、
最も基本的な電圧形3相インバータである。コン
デンサ7の両端子である直流母線に6個の主サイ
リスタMU,MV,MW,MX,MY,MZ、6個
の補助サイリスタAU,AV,AW,AX,AY,
AZ及び6個のダイオードDU,DV,DW,DX,
DY,DZが図示のように接続されている。転流要
素として、6個の転流リアクトル36U,36
V,36W,37U,37V,37Wと、3個の
転流コンデンサ38U,38V,38Wが図示の
ごとく結線される。 インバータ8の出力端子はリアクトル37U,
37V,37Wの中点であり、端子記号はそれぞ
れU,V,Wとする。 第8図e〜jは各主サイリスタと各補助サイリ
スタへのゲート信号の印加タイミングを示したも
のである。主サイリスタMU〜MZには系統電圧
の1/2周期間に相当する時間の間ゲート信号が加
わり、補助サイリスタAU〜AZには主サイリス
タMU〜MZを転流させる時の瞬時にのみ短パル
スが加えられる。第8図e〜jの矩形波ゲート信
号上についている添字が各サイリスタMU〜MZ,
AU〜AZの記号に一致しており、各サイリスタ
に対応する期間ゲート信号が加わる。 第8図e〜jのタイミングで各サイリスタのゲ
ートにゲート信号を加えると、インバータ8の出
力端子U,V,Wには第8図b,c,dに示す振
巾UV−I,VW−I,WU−Iが、平滑コンデ
ンサ7の直流電圧Edに等しくパルス巾が120゜の
矩形波交流電圧が発生する。 第8図aには系統電圧3相分UV−S,VW−
S,WU−Sをまとめてしめしているが、系統電
圧と各サイリスタに与えるゲート信号の関係を第
8図に示す関係に制御すれば、系統電圧3相とイ
ンバータ8の出力電圧は同相となる。 このような、運転状態が電圧形インバータによ
る無効電力制御装置の基本運転状態である。なお
6個のダイオードDU〜DZは無効電力を通すため
の帰還ダイオードである。 第6図に示す可変電圧源2の起動は次のように
行なわれる。 本起動法では、制御回路を動作させた状態で、
スイツチ10を閉じても良いし、スイツチ10を
閉じてから制御回路を動作させてもよい。しか
し、起動前にはスイツチ10は閉じていることが
必要であり、かつ、制御回路は動作していても、
インバータ8を構成する各サイリスタへのゲート
信号だけは一定の条件になるまで阻止されている
必要がある。 よつて、本起動法は一定の条件が整つた状態で
インバータ8のサイリスタに一斉にゲート信号が
加わりインバータ8が動作を開始するので、それ
以前であれば任意の期間にスイツチ10を閉じて
も良い。 ここで述べる起動法の焦点は、起動できる一定
の条件とそれを検知する方法とゲート信号の制御
法についてである。 サイリスタへのゲート信号の全てを阻止した状
態におけるインバータ8は、ダイオードDU〜DZ
で構成される3相全波整流器である。 したがつて、この状態でスイツチ10を閉じる
と系統の3相電圧が出力変圧器9を介して1次側
に発生し、インバータ8の3相出力端子には3相
交流電圧が印加される。よつて、この交流電圧が
ダイオードDU〜DZで整流され、直流コンデンサ
7はほゞ出力変圧器9の1次巻線に加わる3相交
流電圧のピーク値まで充電される。よつて、第3
図で示す順変換装置5及び直流リアクトル6の直
流電源部なしでコンデンサ7の電圧確立ができ、
電圧形インバータの運転条件が1つ整つたことに
なる。 可変電圧源に対して起動操作が行なわれるとま
ずV/Fコンバータ15、分配器24、補助パル
ス発生器28が動作する。もちろん、AND回路
29,30U〜30Zも動作するが、起動操作瞬
時には系統電圧V〓Sとインバータ8の出力電圧V〓I
との位相が一致しているという条件が満たされて
いないため、記憶回路34の出力信号はLOW状
態にあり、この信号がAND回路29,30U〜
30Zの入力信号であるため、各AND回路は分
配器24及び補助パルス発生器28からの信号の
通過を阻止している。よつて、ゲートアンプ16
からサイリスタへのゲート信号は阻止状態にあ
る。 V/Fコンバータ15への入力信号は位相制御
回路23の出力信号である。位相制御回路23の
入力信号の1つは電圧制御回路26の出力となつ
ているが、電圧制御回路26は起動瞬時まで、そ
の入出力端子をスイツチ27により短絡している
ので出力は0である。よつて、起動瞬時まで無関
係となつている。位相制御回路23へのもう一方
の入力信号は、系統電圧の位相信号φSとインバー
タ8の出力電圧の位相角と等しい分配器24の1
つの出力信号φIとの位相差信号である。前にも述
べたとおり、インバータ8の出力電圧の位相は各
サイリスタの点弧位相と対応するので、インバー
タ8の出力電圧を監視せずとも、サイリスタへの
ゲート信号を監視すれば良いことは明らかであ
る。系統電圧の位相信号φSは変成器11によつて
検出された系統電圧の1相が位相検出回路13に
よりパルス信号に変換された半周期間はHIGH
で、もう半周期はLOW状態であるような信号で
ある。もちろん、インバータ8の出力電圧の位相
信号φIの情報を含む分配器24の出力信号も半周
期はHIGHで、半周期はLOWのパルス信号であ
る。分配器24の出力信号は複数個あるが、この
うちのどれを減算器14に加えるかは系統電圧の
どの相の信号を用いるかと対応しており、系統電
圧信号を変えれば分配器24の出力信号も変える
必要がある。 この説明においては、系統電圧としては星形電
圧U相を用い、分配器24の出力としてはU相の
主サイリスタMUへのゲート信号を用いた場合に
ついて以下説明する。インバータ8が正規の運転
状態にある場合は、系統電圧とインバータ8の出
力電圧はほゞ同相に保たれており、この場合は位
相検出回路13の出力信号と分配器24のU相へ
のゲート信号とは同相となつている。 したがつて、起動操作直後は両信号の位相に差
があつても減算器14、位相制御回路23、V/
Fコンバータ15及び分配器24からなる自動位
相制御ループの働きにより、短時間で両信号は同
相となる。位相が一致していない状態では、減算
器14の出力信号はパルスとなつているが、位相
が一致すれば時間的に変化しない0の状態とな
る。位相制御回路23には通常、積分形の制御回
路が使われるため、位相が一致した後は位相制御
回路23の出力は変化せず一定値を保つ。よつ
て、V/Fコンバータ15の出力周波数も一定値
となり、系統電圧の位相が変化しない限り分配器
24の各ゲート信号の位相も変化しない。 以下、第6図と第9図について説明する。位相
一致検出回路32は減算器14の出力信号が、
〔0〕状態にあれば位相一致と検知し、パルス状
態にあれば位相は不一致と検知する。若干のヒス
テリシス特性をもたせ、パルス巾が一定値以上短
かくなると位相一致とみなすことも可能である。
また、減算器14の出力信号によつて検知せずと
も他の方法によつても可能である。 位相一致検出回路32が、第9図において信号
32sに示すごとく時間t1に位相一致を検知し、
出力信号がL(LOW)からH(HIGH)に変化す
る。信号32SがLからHる変る時点で、フリツ
プフロツプで構成された記憶回路33はその状態
を記憶し、記憶回路33の出力信号33Sも時間
t1にLからHになる。記憶回路33を使用するの
は位相一致検出回路32の出力信号が、位相の
少々の変化によりHからLに戻つても位相一致と
いう状態を保つために設けられている。 信号33Sは記憶回路34の1つの入力信号と
なり、記憶回路34へのもう一方の信号は分配器
24のサイリスタMUへのゲート信号である。 分配器24は、第9図のごとく時間t1以前から
各ゲート信号MUS〜MZSを出力しているので、
記憶回路34のT端子にパルス信号が加わつてい
る。記憶回路34はT端子への入力信号が、Lか
らHに変化する時点でのD端子への入力信号のレ
ベルをQ端子に出力するようなフリツプフロツプ
である。 よつて、記憶回路34の出力は第9図の信号3
4Sに示すように位相一致が行なわれて次のゲー
ト信号MUSの立上りの状態すなわち、時間t2
LからHに変る信号となる。 信号34SがLからHに変ると、AND回路2
9,30U〜30Zは信号34S以外の入力信号
をそのまゝ通過させるため、主サイリスタ用ゲー
ト信号MUS〜MZSは第9図の斜線部のとおり、
各主サイリスタMU〜MZのゲートに印加され、
ゲート信号を印加されたサイリスタは直流電圧す
なわち、コンデンサ7の電圧が確立しているため
一斉に点弧する。 一方、補助パルス発生器28の働きによつて補
助ゲート信号AUS〜AZSはAND回路30U,3
0W,30Yと、OR回路31V,31X,31
Zを介してAND回路30V,30X,30Zと
に第9図のごとく短パルスが補助サイリスタAU
〜AZのゲートに加えられている。しかし、信号
34SがLレベルの間はサイリスタのゲートまで
伝達されることが阻止されている。 時間t2で信号34sがLからHになると、
AND回路29,30U〜30Zを通過状態にす
ると同時に、ワンシヨツトマルチ35をトリガー
して時間t2に短かい巾のパルス信号35sが発生
する。この単パルス信号35sはOR回路31
V,31X,31ZおよびAND回路30V,3
0X,30Zおよびゲートアンプ16を通じて補
助サイリスタAV,AX,AZにゲート信号AVS,
AXS,AZSを送る。時間t2では他の補助サイリ
スタAU,AW,AYにゲート信号AUS,AWS,
AYSが加わるタイミングでないため他のサイリ
スタは点弧しない。よつて、時間t2に同時に3個
の主サイリスタMU,MY,MWと、3個の補助
サイリスタAX,AV,AZが点弧することにな
る。 3個の主サイリスタMU,MY,MWの点弧に
よつて、インバータ8の出力端子間には第9図の
UV-〓,VW-〓,WU-〓で示す出力電圧が発生す
る。これら3相インバータ出力電圧は、系統から
励起された出力変圧器9の1次巻線に加わる電圧
と同相の電圧であることは明らかである。 よつて、時間t2以後、主サイリスタには第9図
の信号MUS〜MZSに斜線を施したとおりのゲー
ト信号が与えられることにより、系統電圧と同相
の出力電圧を発生し起動が成功する。 ところで、起動が成功するためには各主サイリ
スタのゲート信号がなくなる時期に、各サイリス
タが確実に消弧されOFF状態になる必要がある。
これを行なうために、3個の補助サイリスタ
AX,AV,AZが時間t2で一斉に点弧するのであ
る。 第9図の38US,38VS,38WSの記号で
示す波形は、第7図のインバータ8中の転流コン
デンサ38U,38V,38Wの端子電圧を左側
を正にとつて表したものである。 時間t2以前は全てのサイリスタが点弧していな
いため、各コンデンサ38U,38V,38Wの
端子電圧は全て
〔0〕である。時間t2でサイリス
タMU−AX、AV−MY、MW−AZにゲート信
号が送られ、これらのサイリスタが全て点弧する
ので、各コンデンサ38U,38V,38Wは直
流コンデンサ7の電圧により第9図の38US,
38VS,38WSに示すごとく、短時間にほゞ
直流コンデンサ7の電圧と等しい値まで充電され
る。すなわち、コンデンサ38Uは負に、コンデ
ンサ38Vは正に、コンデンサ38Wは負に充電
される。各転流コンデンサ38U〜38Wが第9
図に示す極性に充電されたことにより、主サイリ
スタMU〜MZは以後、確実な転流が可能となり、
主サイリスタのゲート信号がなくなる時点で対応
する補助サイリスタが点弧し、その主サイリスタ
をOFFするので、インバータ8は正常な運転状
態となる。 例えば、起動後の時間t3では早くもサイリスタ
MWをOFFする必要があるが、時間t3で第9図に
示すごとくサイリスタAWにゲート信号AWSが
加わる。よつて、サイリスタAWが点弧し負に充
電されたコンデンサ38Wは、コンデンサ38W
→リアクトル37W→サイリスタMW→サイリス
タAW→リアクトル36W→コンデンサ38Wの
ループで短絡電流が流れ、主サイリスタMWの電
流を
〔0〕とした後、逆電圧を所定の時間印加し
て主サイリスタMWを完全にOFFさせる。図で
は、詳細に示していないが、微視的には、主サイ
リスタMWがOFFして後、すぐ主サイリスタMZ
が点弧するため、コンデンサ38Wが図示のごと
く時間t3で正に充電され、主サイリスタMZの消
弧にそなえる。 各サイリスタのペアーは上記のような動作をし
た後、繰返してインバータは正常な運転を続ける
ことになる。上記では主サイリスタMUのゲート
信号MUSの立上りからスタートすることで説明
したが、他の主サイリスタのゲート信号の立上り
時点からスタートさせることも可能である。その
場合、単パルス発生器35からの単一パルスを印
加する補助サイリスタの組み合せも変えることは
明らかである。 ところで、時間t2で図示しない回路が動作し、
第6図における電圧制御回路26の入力短絡スイ
ツチ27が開となる。よつて、電圧制御回路26
が動作を開始する。電圧制御回路26への入力信
号は、系統電圧の大きさを検出する電圧検出回路
25の出力と、直流コンデンサ7の端子電圧の大
きさを検知する直流電圧検出器21の出力信号で
ある。電圧検出回路25の出力信号が基準信号で
あり、直流電圧検出器21の出力信号がフイード
バツク信号である。よつて、電圧制御回路26は
この両信号の差を演算増巾し、出力信号を位相制
御回路23の入力に送る。電圧制御回路26の出
力信号は系統電圧と、インバータ8の出力電圧と
の位相差基準信号であり、この位相差基準信号に
等しくなるようインバータ8の出力電圧位相が制
御される。 コンデンサ7の直流電圧の大きさとインバータ
8の出力電圧の大きさは一定の比例関係にあるこ
とは明らかである。上記の制御の目的は系統電圧
V〓Sの大きさと、インバータ8の出力電圧V〓Iの大
きさが等しくなるよう制御することであり、結局
起動時に無効電流の流出入を零にしたいためであ
る。 もちろん、起動直後にある値の無効電流の流出
入になるように制御することも可能である。その
ためには、電圧制御回路26への入力信号に一定
のバイアスを加えても良いし、第3図及び第5図
に示すように電圧制御回路20の前に無効電力制
御回路19を設けることで達成できる。 前に述べたとおり、サイリスタを点弧しない状
態でスイツチ10を閉じると、コンデンサ7は交
流電圧のピーク値まで充電されているため、起動
直後のインバータ8の出力電圧は系統電圧よりも
高いことが普通であり、進相の無効電流が突入電
流となつて流入する。この現象を速やかに消滅さ
せることが電圧制御の目的である。系統電圧とイ
ンバータ出力電圧が起動直後等しくなるよう制御
されるため、突入電流の流入は極く短時間で消滅
することになる。 〔発明の効果〕 この発明によると、次の如き効果が発生するこ
とは明らかである。すなわち、 (1) 直流電源部を省略したインバータによる無効
電力制御装置を実施出来るため小形化できる。 (2) 起動時、インバータ部から出力変圧器の励磁
電流を供給する必要がないため、直流電圧を定
格時の1/2〜1/5のレベルに設定して後、インバ
ータにゲート信号を与え、その後、定格電圧に
するという過程が省略できるので起動時間が短
縮出来る。 (3) 起動前は電圧制御回路を不動作にしておき、
起動直後、電圧制御回路を生かして系統電圧と
等しいインバータ電圧を出すので、起動突入電
流を速やかに減衰させることができる。 (4) ゲート信号のみのON−OFFで、起動、停止
が可能であるため、しや断器の開閉はインバー
タの事故以外には開閉が不要となり、制御回路
のみ生かしておけば、迅速に起動出来る無効電
力制御装置が実現でき、かつ、しや断器の機構
的な劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は無効電力制御の原理をしめす構成回路
図、第2図は無効電力制御の原理をしめすベクト
ル図、第3図は従来の電圧形インバータによる無
効電力制御装置の構成図、第4図は有効電力を取
り入れる場合のベクトル説明図、第5図は直流電
源部を省略した無効電力制御装置の構成図、第6
図は本発明に基づく起動方法を実現するための無
効電力制御装置の構成図、第7図は本発明に用い
る電圧形インバータの構成図、第8図はインバー
タの動作説明図、第9図は本起動法の動作説明図
である。図において、1は電力系統の電圧源、3
はリアクトル、7は直流コンデンサ、8はインバ
ータ、13は位相検出回路、22は位相制御回
路、32は位相一致検出回路である。なお各図中
同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電力系統と並列運転される直流コンデンサを
    直流電源とし、一対の主サイリスタを転流リアク
    トルを挾んで直列に接続した複数の直列体および
    一対の補助サイリスタを転流リアクトルを挾んで
    直列に接続した複数の直列体を前記直流コンデン
    サと並列に接続し、前記各主サイリスタに対し逆
    並列に接続されたダイオードと、前記主サイリス
    タの直列体の転流リアクトルと前記補助サイリス
    タの直列体の転流リアクトルとの間に接続した転
    流用コンデンサとを有する無効電力制御装置用電
    圧形インバータの起動方法において、 起動前は上記全サイリスタのゲート信号を阻止
    した状態で、インバータの交流端子に交流電圧を
    印加した上記直流コンデンサを充電し、 上記交流系統の電圧と同相の出力電圧を発生す
    るように上記ゲート信号の位相を制御する位相制
    御回路と、上記交流系統の電圧の位相と上記ゲー
    ト信号の位相差を検知する位相一致検出回路を有
    し、位相が一致するよう制御しておき位相が一致
    した時上記全サイリスタに上記ゲート信号が与え
    られるよう上記ゲート信号の阻止状態を解除する
    と共に点弧しない前記主サイリスタと並列の前記
    転流用サイリスタにのみ上記ゲート信号を与える
    ようにして起動する無効電力制御装置用電圧形イ
    ンバータの起動方法。
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