JPH0121265B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0121265B2 JPH0121265B2 JP60225548A JP22554885A JPH0121265B2 JP H0121265 B2 JPH0121265 B2 JP H0121265B2 JP 60225548 A JP60225548 A JP 60225548A JP 22554885 A JP22554885 A JP 22554885A JP H0121265 B2 JPH0121265 B2 JP H0121265B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silk
- aqueous solution
- alkali metal
- water
- silk thread
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は絹の改質処理方法、特に精練後の絹繊
維に防皺性、防縮性、防変色性等を付与して品質
を向上させる絹糸の改質処理方法に関する。 [従来の技術とその課題] 絹繊維を衣料用途として用いる場合、小じわが
つきやすい、水により収縮する、摩擦によつて毛
羽が出やすい、紫外線に対して黄変・劣化しやす
い等の欠点を有する。この様な欠点を除去するた
め、これまで種々の化学的加工方法が研究されて
きたが、満足すべき改質加工方法は見出されなか
つた。それらの中ではエポキシ化合物による方法
が比較的改質効果が良いと言えるが、その場合で
あつても、例えば特公昭38−25198号公報で提案
されたアルカリ触媒を用いる方式ではアルカリ性
条件下で110〜160℃の高温熱処理を施す必要があ
るため、絹繊維は黄変・劣化することがさけられ
ず、実用的加工方法とは言い難い。また、特公昭
52−38131号公報で提案された中性塩触媒を使用
する方式では絹の劣化はほとんど生じないが、有
機溶媒中に浸漬し、溶媒の蒸発を防ぐように工夫
した容器内で2〜6時間処理するという方式であ
るため、装置や加工剤を含めた加工コストが非常
に高くなると共に、溶剤の取扱いが煩雑で危険で
あるという難点を有していた。 また生糸をPH9以下に調節したエポキシ化合物
の水溶液あるいは水と有機溶剤の混合溶液に浸漬
し、50℃付近で温度処理する生糸またはセリシン
を含む繊維のセリシン定着方法が特開昭52−
53015号公報に開示されているが、前記処理温度
を高くしたり、アルカリ触媒の触媒能を大きくす
るとセリシンが定着せずに溶解してしまうことか
ら、触媒能を低くしている。 従つて十分に反応が進まずに改質効果が悪い、
つまり処理液中のエポキシ化合物は、セリシンに
含有されるアミノ酸の中でも反応性の高い主にリ
ジン側鎖と反応するにすぎず、しかもセリシン全
体中に含まれるリジンの量は約3mol%と少量で
あるため改質効果が悪いものである。更に温度制
御が煩雑である等の問題点がある。 [課題を解決するための手段] そこで本発明は前記のような問題を解決するた
めに発明されたものであり、精練した絹糸に、次
の一般式、 (式中、n=1〜9、R=H、CH3) で表わされる多価アルコール系エポキシ化合物
と、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属の
アルカリ性塩とを含む水溶液を含浸し、前記水溶
液を絹糸に30〜300%の割合で残留させ、室温で
放置するものである。 [発明の実施例] 本発明は精練された絹糸に、次の一般式、 (式中、n=1〜9、R=H、CH3) で表わされる多価アルコール系エポキシ化合物
と、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属の
アルカリ性塩とを含む水溶液を含浸し、前記水溶
液を絹糸に30〜300%の割合で残留させた状態で
室温で放置するものである。 前記多価アルコール系エポキシ化合物として、
水に対する溶解度の高いポリエチレングリコール
あるいはポリプロピレングリコール(重合度9以
下)のジグリシジルエーテルが最も有用であり、
これらの一つを選び、処理すべき絹の重量に対し
て5〜20%程度用いることが好ましい。なお、前
記多価アルコール系エポキシ化合物が水に完全に
溶解しない場合には低級アルコールのような溶媒
を可及的少量添加してもよい。また、本発明の実
施例において、反応触媒となるアルカリ金属水酸
化物としては水酸化ナトリウムまたは水酸化カリ
ウムが好ましく、また、アルカリ金属のアルカリ
性塩としては、重炭酸、炭酸、セスキ炭酸のナト
リウム塩またはカリウム塩が好ましく、これらの
一つを選び前記エポキシ化合物重量に対して5〜
50%、好ましくは10〜25%使用するのが望まし
い。また、本発明の実施例において、処理水溶液
を絹繊維に含浸させ、保有水分率を30〜300%、
好ましくは75〜150%とした後、水分が蒸発しな
いように密封した状態ですくなくとも8時間以上
好ましくは12〜20時間室温に置くことによつて絹
の改質が達成される。但し、室温が30℃以上にな
ると絹は脆化する危険があるので、夏期にはこの
点を注意する必要がある。 この改質による顕著な実用的性能の向上は、皺
回復性、耐摩耗性、耐薬品性、耐光性、染色性等
に於いて良好であり、これらの性能向上によつ
て、より価値の高い絹製品が得られる。 次に具体的実施例によつて本発明による処理例
を説明する。 実施例 1 精練ずみの14刃付羽二重を次の、 テトラエチレングリコールジグリシジルエーテル
120部 セスキ炭酸ナトリウム 50部 水 880部 から成る水溶液処理浴に通過させ、マングルによ
つて85%に絞液した。次にこの羽二重をビニル袋
に密封し、室温(20℃)で16時間放置し、よく水
洗した。さらに3%石鹸浴中80℃でソーピング
し、水洗、乾燥した。 これによつて得られた加工羽二重の性能は次の
とおりであつた。
維に防皺性、防縮性、防変色性等を付与して品質
を向上させる絹糸の改質処理方法に関する。 [従来の技術とその課題] 絹繊維を衣料用途として用いる場合、小じわが
つきやすい、水により収縮する、摩擦によつて毛
羽が出やすい、紫外線に対して黄変・劣化しやす
い等の欠点を有する。この様な欠点を除去するた
め、これまで種々の化学的加工方法が研究されて
きたが、満足すべき改質加工方法は見出されなか
つた。それらの中ではエポキシ化合物による方法
が比較的改質効果が良いと言えるが、その場合で
あつても、例えば特公昭38−25198号公報で提案
されたアルカリ触媒を用いる方式ではアルカリ性
条件下で110〜160℃の高温熱処理を施す必要があ
るため、絹繊維は黄変・劣化することがさけられ
ず、実用的加工方法とは言い難い。また、特公昭
52−38131号公報で提案された中性塩触媒を使用
する方式では絹の劣化はほとんど生じないが、有
機溶媒中に浸漬し、溶媒の蒸発を防ぐように工夫
した容器内で2〜6時間処理するという方式であ
るため、装置や加工剤を含めた加工コストが非常
に高くなると共に、溶剤の取扱いが煩雑で危険で
あるという難点を有していた。 また生糸をPH9以下に調節したエポキシ化合物
の水溶液あるいは水と有機溶剤の混合溶液に浸漬
し、50℃付近で温度処理する生糸またはセリシン
を含む繊維のセリシン定着方法が特開昭52−
53015号公報に開示されているが、前記処理温度
を高くしたり、アルカリ触媒の触媒能を大きくす
るとセリシンが定着せずに溶解してしまうことか
ら、触媒能を低くしている。 従つて十分に反応が進まずに改質効果が悪い、
つまり処理液中のエポキシ化合物は、セリシンに
含有されるアミノ酸の中でも反応性の高い主にリ
ジン側鎖と反応するにすぎず、しかもセリシン全
体中に含まれるリジンの量は約3mol%と少量で
あるため改質効果が悪いものである。更に温度制
御が煩雑である等の問題点がある。 [課題を解決するための手段] そこで本発明は前記のような問題を解決するた
めに発明されたものであり、精練した絹糸に、次
の一般式、 (式中、n=1〜9、R=H、CH3) で表わされる多価アルコール系エポキシ化合物
と、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属の
アルカリ性塩とを含む水溶液を含浸し、前記水溶
液を絹糸に30〜300%の割合で残留させ、室温で
放置するものである。 [発明の実施例] 本発明は精練された絹糸に、次の一般式、 (式中、n=1〜9、R=H、CH3) で表わされる多価アルコール系エポキシ化合物
と、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属の
アルカリ性塩とを含む水溶液を含浸し、前記水溶
液を絹糸に30〜300%の割合で残留させた状態で
室温で放置するものである。 前記多価アルコール系エポキシ化合物として、
水に対する溶解度の高いポリエチレングリコール
あるいはポリプロピレングリコール(重合度9以
下)のジグリシジルエーテルが最も有用であり、
これらの一つを選び、処理すべき絹の重量に対し
て5〜20%程度用いることが好ましい。なお、前
記多価アルコール系エポキシ化合物が水に完全に
溶解しない場合には低級アルコールのような溶媒
を可及的少量添加してもよい。また、本発明の実
施例において、反応触媒となるアルカリ金属水酸
化物としては水酸化ナトリウムまたは水酸化カリ
ウムが好ましく、また、アルカリ金属のアルカリ
性塩としては、重炭酸、炭酸、セスキ炭酸のナト
リウム塩またはカリウム塩が好ましく、これらの
一つを選び前記エポキシ化合物重量に対して5〜
50%、好ましくは10〜25%使用するのが望まし
い。また、本発明の実施例において、処理水溶液
を絹繊維に含浸させ、保有水分率を30〜300%、
好ましくは75〜150%とした後、水分が蒸発しな
いように密封した状態ですくなくとも8時間以上
好ましくは12〜20時間室温に置くことによつて絹
の改質が達成される。但し、室温が30℃以上にな
ると絹は脆化する危険があるので、夏期にはこの
点を注意する必要がある。 この改質による顕著な実用的性能の向上は、皺
回復性、耐摩耗性、耐薬品性、耐光性、染色性等
に於いて良好であり、これらの性能向上によつ
て、より価値の高い絹製品が得られる。 次に具体的実施例によつて本発明による処理例
を説明する。 実施例 1 精練ずみの14刃付羽二重を次の、 テトラエチレングリコールジグリシジルエーテル
120部 セスキ炭酸ナトリウム 50部 水 880部 から成る水溶液処理浴に通過させ、マングルによ
つて85%に絞液した。次にこの羽二重をビニル袋
に密封し、室温(20℃)で16時間放置し、よく水
洗した。さらに3%石鹸浴中80℃でソーピング
し、水洗、乾燥した。 これによつて得られた加工羽二重の性能は次の
とおりであつた。
【表】
表1の結果にみるように未加工絹に対比してみ
ると、皺回復性(乾、湿)、耐薬品性、耐光性が
著しく向上していることが認められる。 実施例 2 精練ずみの14刃付羽二重を次の、 プロピレングリコールジグリシジルエーテル
100部 水酸化カリウム 4部 水 900部 から成る水溶液の処理浴中に通過させ、マングル
によつて85%に脱液した。次にこの羽二重をビニ
ル袋に密封し、室温(20℃)で18時間放置後、水
洗、ソーピング、水洗、乾燥した。 これによつて得られた羽二重の性能は次の通り
であつた。
ると、皺回復性(乾、湿)、耐薬品性、耐光性が
著しく向上していることが認められる。 実施例 2 精練ずみの14刃付羽二重を次の、 プロピレングリコールジグリシジルエーテル
100部 水酸化カリウム 4部 水 900部 から成る水溶液の処理浴中に通過させ、マングル
によつて85%に脱液した。次にこの羽二重をビニ
ル袋に密封し、室温(20℃)で18時間放置後、水
洗、ソーピング、水洗、乾燥した。 これによつて得られた羽二重の性能は次の通り
であつた。
【表】
試験方法は表1に同じ
表2に示すように、皺回復性、耐薬品性、耐光
性の向上が著しい。 実施例 3 精練ずみの諸撚絹糸(27d/1×3、600/
500T/m)を次の、 エチレングリコールジグリシジルエーテル 150部 炭酸ナトリウム 50部 水 850部 からなる水溶液の処理浴に3分間浸し、水分率
120%になるように遠心脱水した。これをビニル
袋に入れて室温(22℃)で16時間置いてから水洗
し、ソーピング、水洗、乾燥した。この加工絹糸
および未加工絹糸を4%青色染料(ラニルブリリ
アレトブルーG)と5%酢酸アンモニウムとの浴
で30分間95℃で浸染した。 これによつて得られた加工絹糸の性能は次の通
りであつた。
表2に示すように、皺回復性、耐薬品性、耐光
性の向上が著しい。 実施例 3 精練ずみの諸撚絹糸(27d/1×3、600/
500T/m)を次の、 エチレングリコールジグリシジルエーテル 150部 炭酸ナトリウム 50部 水 850部 からなる水溶液の処理浴に3分間浸し、水分率
120%になるように遠心脱水した。これをビニル
袋に入れて室温(22℃)で16時間置いてから水洗
し、ソーピング、水洗、乾燥した。この加工絹糸
および未加工絹糸を4%青色染料(ラニルブリリ
アレトブルーG)と5%酢酸アンモニウムとの浴
で30分間95℃で浸染した。 これによつて得られた加工絹糸の性能は次の通
りであつた。
【表】
表3の成績にみるように、本発明加工によつて
絹はより濃色に染まり、染色堅牢度も向上してい
ることがわかる。また強度および耐摩耗性も向上
した。 [発明の効果] この発明は精練した絹糸を多価アルコール系エ
ポキシ化合物とアルカリ金属水酸化物またはアル
カリ金属のアルカリ性塩とを含む水溶液に含浸さ
せることにより、絹繊維中に多量に含有される主
にフイブロイン中のチロシン及びリジン、ヒスチ
ジン等と室温にて反応させることが可能になり、
黄変・劣化することなく防皺性、防縮性、防変色
性等に優れた特性を有する絹製品を安価で簡便に
かつ効率良く提供でき、その効果は大きい。
絹はより濃色に染まり、染色堅牢度も向上してい
ることがわかる。また強度および耐摩耗性も向上
した。 [発明の効果] この発明は精練した絹糸を多価アルコール系エ
ポキシ化合物とアルカリ金属水酸化物またはアル
カリ金属のアルカリ性塩とを含む水溶液に含浸さ
せることにより、絹繊維中に多量に含有される主
にフイブロイン中のチロシン及びリジン、ヒスチ
ジン等と室温にて反応させることが可能になり、
黄変・劣化することなく防皺性、防縮性、防変色
性等に優れた特性を有する絹製品を安価で簡便に
かつ効率良く提供でき、その効果は大きい。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 精練した絹糸に、次の一般式、 (式中、n=1〜9、R=H、CH3) で表わされる多価アルコール系エポキシ化合物
と、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属の
アルカリ性塩とを含む水溶液を含浸し、前記水溶
液を絹糸に30〜300%の割合で残留させ、室温で
放置することを特徴とする絹糸の改質処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22554885A JPS6285079A (ja) | 1985-10-08 | 1985-10-08 | 絹糸の改質処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22554885A JPS6285079A (ja) | 1985-10-08 | 1985-10-08 | 絹糸の改質処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6285079A JPS6285079A (ja) | 1987-04-18 |
| JPH0121265B2 true JPH0121265B2 (ja) | 1989-04-20 |
Family
ID=16831017
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22554885A Granted JPS6285079A (ja) | 1985-10-08 | 1985-10-08 | 絹糸の改質処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6285079A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5250077A (en) * | 1987-04-28 | 1993-10-05 | Kanebo Co., Ltd. | Silk fiber having good abrasion resistance and good light resistance and methods for the preparation thereof |
| JPS6420379A (en) * | 1987-07-14 | 1989-01-24 | Minoru Ban | Chemical modification of silk fiber product |
| JPS6420380A (en) * | 1987-07-14 | 1989-01-24 | Minoru Ban | Chemical processing of silk knitted fabric |
| CN110055754B (zh) * | 2019-05-07 | 2021-08-10 | 四川丝玛帛科技有限公司 | 柔软润滑接枝改性蚕丝及其制备方法和油脂乳液 |
| DE102020210664A1 (de) | 2020-08-21 | 2022-02-24 | Aesculap Ag | Verfahren zum Herstellen eines chirurgischen Instruments zum Fassen und/oder Halten und/oder Führen einer Nadel |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS523813A (en) * | 1975-06-24 | 1977-01-12 | Asahi Fancy Plywood Co | Method of producing warppfree floor material |
| JPS5238131A (en) * | 1975-09-20 | 1977-03-24 | Sawafuji Electric Co Ltd | Power source device for vehicles |
| JPS5253015A (en) * | 1975-10-22 | 1977-04-28 | Kanagawa Prefecture | Sericin fixing treatment for silk or sericinn containing fiber |
-
1985
- 1985-10-08 JP JP22554885A patent/JPS6285079A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6285079A (ja) | 1987-04-18 |
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