JPH0123447B2 - - Google Patents

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JPH0123447B2
JPH0123447B2 JP57103777A JP10377782A JPH0123447B2 JP H0123447 B2 JPH0123447 B2 JP H0123447B2 JP 57103777 A JP57103777 A JP 57103777A JP 10377782 A JP10377782 A JP 10377782A JP H0123447 B2 JPH0123447 B2 JP H0123447B2
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Japan
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lpf
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pertussis
subunit
protein
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Shoji Ono
Yoji Suzuki
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Teijin Ltd
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、百日咳毒素のサブユニツト蛋白に関
する。 更に詳しくは、本発明は、百日咳菌の培養液か
ら分離・精製される毒素、LPE−HAを、その構
成要素(サブユニツト)に分離して得られるとこ
ろの、百日咳感染防御抗原活性を有する蛋白、及
びそれと組合せてインスリン分泌促進活性を発現
しうる蛋白に関するものである。 百日咳は、百日咳菌(Bordetella pertussis)
の感染によつておこる伝染性疾患であり、その予
防のために百日咳ワクチンが使用されている(通
常はジフテリアと破傷風の予防も目的として三種
混合ワクチンとして使用される。)しかし、百日
咳ワクチンは従来死菌全菌体ワクチンとして使用
されており、その有効性は十分に認められている
ものの、接種局所の発赤、腫張、疼通あるいは発
熱、下痢、嘔吐、まれにはシヨツク症状等の副作
用も少なくないという問題がある。そこで、かか
る問題点を解決するために、精製ワクチンすなわ
ち百日咳防御抗原分画ワクチン(コンポーネント
ワクチン)の開発が試みられている(例えば、特
公昭57−5203号、特開昭57−50925号参照)。 百日咳菌の産生する毒素、LPF−HAは分子量
約107000の蛋白であり、これは、生体に白血球増
多症をひきおこす白血球増多活性(LPA)、生体
にヒスタミンに対する感受性を増強させる作用を
示すヒスタミン増感活性(HSA)、生体のインス
リン分泌を促進するインスリン分泌促進活性
(IAA)あるいは赤血球凝進活性(HA活性)を
有している。そして、百日咳菌の培養液から、副
作用に関与する内毒素や易熱性毒素を除去して
HA活性を有する画分を得、これにホルマリンを
作用させてこれまた副作用の原因と考えられてい
るLPAやHSAを失活(トキソイド化)させるこ
とによつて、前述のコンポーネントワクチンが調
製されている。かくして得られたコンポーネント
ワクチンの内毒素やLPAは、全菌体ワクチンの
1/10〜1/25以下に低下しており、ワクチン接種時
の副作用も非常に改良されていることが臨床的に
も確められている。しかしながら、このコンポー
ネントワクチンにおいてもLPAの低下は必ずし
も十分ではなく、特にHSAの減弱は不十分であ
り、その改良が望まれていた。 本発明者らは、百日咳毒素の分子構造と種々の
活性発現との関係を鋭意研究した結果、特定のサ
ブユニツトのみが百日咳感染防御抗原活性を有し
ており、このサブユニツト蛋白を用いれば、副作
用の全くない百日咳ワクチンが得られることを知
見すると共に、このサブユニツト蛋白と他のサブ
ユニツト蛋白を組合せると、インスリン分泌促進
活性が発現することを知見し、本発明に到達し
た。 即ち、本発明は、蔗糖密度勾配法による分子量
が約32000で、アミノ酸組成及び組成比(重量%)
がAsp7.0,Thr5.6Ser11.1,Glu13.6,Gly8.4,
Ala6.0,Cys2.8,Val5.7,Met3.5,Ile4.0,
Leu7.0,Tyr5.0,Phe5.1,Lys4.0,His3.4,
Arg4.6,Pro3.2であり、ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動において単一のバンドを与え、白血球
増多活性、ヒスタミン増感活性、インスリン分泌
促進活性は共に有せず、百日咳感染防御抗原活性
を有するところの百日咳毒素のサブユニツト蛋白
T234である。その他にサブユニツト蛋白とし
ては、ポリアクリルアミドゲル電気泳動及びSDS
ポリアクリルアミドゲル電気泳動において共に単
一のバンドを与え、単独では、白血球増多活性、
ヒスタミン増感活性、インスリン分泌促進活性の
いずれも有しないが、サブユニツト蛋白T234
と組合せることによつてインスリン分泌促進活性
を発現しうるところの百日咳毒素のサブユニツト
蛋白T100とT500がある。T100は、
SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動法による分
子量が約25000で、アミノ酸組成及び組成比(重
量%)がAsp8.5,Thr4.9,Ser14.0,Glu15.6,
Gly10.7,Ala5.7,Cys2.5,Val4.8,Met3.0,
Ile4.0,Leu5.1,Tyr4.2,Phe4.5,Lys3.3,
His3.7,Arg5.4のサブユニツト蛋白であり、T5
00は、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動法
による分子量が約10000で、アミノ酸組成及び組
成比(重量%)が、Asp9.0,Thr4.7,Ser13.0,
Glu16.5,Gly10.9,Ala5.2,Cys2.6,Val4.4,
Met3.0,Ile3.6,Leu6.8,Tyr3.6,Phe4.8,
Lys4.0,His3.8,Arg4.0のサブユニツト蛋白であ
る。 本発明の百日咳毒素のサブユニツト蛋白は、百
日咳菌の培養液から分離・精製される毒素、
LPF−HAから得られる。培養の容易さという点
から、百日咳菌の中でも、百日咳I相菌を用いる
のが好ましい。培養手段としては公知のいかなる
手段を採用しても良いが、いわゆる、ステナー・
シヨルテー培地(SS培地と称する)(ジヤーナル
オブ ジエネラル マイクロバイロジー(J.
gen.Microbiol)63巻、211−220頁、1971年参照)
が、近年、百日咳菌の大量培養のために広く用い
られている。本発明者らが提案したシクロデキス
トリン又はその誘導体を含有する培地、例えば、
メチルβ−シクロデキストリン(Meβ.CD)を含
有するSS培地は特に好ましいものである(例え
ば、特願昭56−163478号参照)。培養方法及び条
件は特に限定されるものではなく、従来公知の方
法及び条件を採用できるが、静置培養よりは振と
う培養の方が好ましく、培養温度は35℃前後、培
養時間は10〜100時間が適当である。 培養物(培養培地と菌体)から、生成された
LPF−HAを採取する方法、手段も特に限定され
るものではなく、公知の方法、手段を利用でき
る。例えば、百日咳I相菌(ボルデテラ・パタシ
ス東浜株)を300μg/mlのMeβ−CDを含むSS培
地にて35℃で18時間培養し、得られる培養液の遠
心上清(PH8.6)を、PH8.0の0.01Mリン酸緩衝液
で平衡化したハイドロキシアパタイトカラムに通
過せしめる。そして、得られる通過液をPH6.0に
調整した後、今度は、PH6.0の0.01Mリン酸緩衝
液で平衡化したハイドロキシアパタイトカラムに
吸着させ、これを0.5M塩化ナトリウムを含む
0.1Mリン酸緩衝液(PH7.0)で溶出して蛋白分画
を得る。この蛋白分画をハプトグロビン−セフア
ロースを支持体とするアフイニテイ−クロマトグ
ラフイーに吸着させ、0.5MNaCl及び3Mのチオ
シアン化カリウムを含む0.1Mリン酸緩衝液で脱
着してLPF−HAを得ることができる。 上記の如くして分離・精製されたLPF−HAか
ら、そのサブユニツト蛋白T234,T100及
びT500を分離し採取する方法も特に限定され
るものではなく、公知の方法及び手段を適当に組
合せて行なうことができる。例えば、精製LPF
−HAを、8Mの尿素を含むPH7.5の0.015Mのリン
酸緩衝液中で各サブユニツトに分離させ、得られ
た溶液を同じ緩衝液で平衡化たCMセフアロース
CL−6Bのカラムにかける。そして、未吸着画分
を集め、これを透析膜を用いて濃縮し、その後セ
フアクリルS−200を用いてゲル過を行な
う。かかるゲル過によつてサブユニツト蛋白T
100とT500が分離される。上記CMセフア
ロースCL−6Bのカラムにおいて、吸着された
蛋白を4Mの尿素と0.5MのNaclを含むPH7.5の
0.1Mのリン酸緩衝液を用いて流出させ蛋白の含
まれるフラクシヨンを集め、これを前記と同様に
濃縮とゲル過を行なう。かかる処理によつて、
少量の未解離LPF−HAとサブユニツト蛋白T2
34が分離される。 本発明のサブユニツト蛋白T234は、蔗糖密
度勾配法で測定した分子量が約32000(32000±
3000)である。また、アミノ酸組成と組成比(重
量%)は第1表に示した通りである。そして、ポ
リアクリルアミドゲル(ポリアクリルアミド濃度
7.5%、1N KOH−氷酢酸緩衝液(PH4.3))電気
泳動(デイスク電気泳動)において単一のバンド
を与える。 各種生物学的活性の測定法の詳細は後述する
が、その概略は次の通りである。即ち、マウスに
サブユニツト蛋白を静注し、3日後に白血球数を
測定することによりLPAを、4日後にグルコー
スを負荷し、血中のインスリンレベルを測定する
ことによりIAAを、6日後にヒスタミンを腹腔
に注射し、30分後の体温によつてHSAを調べる。
本発明のサブユニツト蛋白T234は、前記3種
類の活性はいずれも実質的に有しない。百日咳感
染防御抗原活性は次の様にして測定される。即
ち、まず抗原(トキソイド化したLPF−HA又は
サブユニツト蛋白)を不完全フロイントアジユバ
ントにて家兎に免疫し、免疫血清から硫安分画等
により抗体(IgG画分)を得る。次に、抗体と
LPF−HAとを37℃、1時間インキユベートし、
マウスに静注し、各種抗体の中和能を調べると共
に、上記の抗体をマウスの腹腔内に投与し、百日
咳I相菌を脳内接種することによる感染実験から
百日咳感染防御抗原活性を検討する。本発明のサ
ブユニツト蛋白T234は、LPH−HAと同様の
百日咳感染防御抗原活性を有している。 以上の如く、本発明のサブユニツト蛋白T23
4は、百日咳ワクチンの副作用の原因である
LPAやHSAを有せず、感染防御抗原活性は十分
に有しているので、副作用のほとんどない百日咳
ワクチンを製造するために用いることができる。 本発明のサブユニツト蛋白T100とT500
は、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動法で測
定した分子量が、それぞれ約25000(25000±2000)
と約10000(10000±1000)である。アミノ酸組成
と組成比(重量%)は、それぞれ第1表に示した
通りである(6N塩酸で、110℃、24時間加水分解
を行ない、日立−835高速アミノ酸分析機にて
分析した)。そして、いずれも、ポリアクリルア
ミドゲル電気
【表】
【表】 泳動とSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動
(ポリアクリルアミドゲル濃度10%、SDS0.1%、
0.1Mリン酸緩衝液(PH7.2))において共に単一
のバンドを得える。そして、いずれも、単独で
は、LPA,HSA,IAA及び百日咳感染防御抗原
活性を実質的に有しない。しかしながら、いずれ
も、サブユニツト蛋白T234と組合せる(併存
させる)ことによつて、ほぼ同程度のIAAを発
現するという特徴を有する。本発明のサブユニツ
ト蛋白T100又はT500は、副作用の原因で
あるLPAやHSAを実質的に有せず、T234と
組合せるとIAAを有する様になるので、T23
4と組合せて糖尿病の治療薬として利用できる可
能性がある。 なお、本発明において採用した各種の測定法は
以下の通りである。 (1) 蔗糖密度勾配法 10%から20%迄の密度勾配をもつた蔗糖溶液
に、試料溶液をのせ、4℃、毎分65000回転で超
遠心を20時間行ない試料の沈降位置から対照物質
(ウシ血清アルブミン、キモトリプシノーゲン)
を基にして分子量を測定した。 (2) ポリアクリルアミドゲル電気泳動 ポリアクリルアミド濃度7.5%、1N KOH−氷
酢酸緩衝液(PH4.3)を用い、Davisの方法に従つ
て行なつた(B.J.Davis,Amr.N.Y.Acad.Sci.,
Nol.121,P404,1964参照)。 (3) SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動 ポリアクリルアミド濃度10%、SDS0.1%、
0.1Mリン酸緩衝液(PH7.2)を用い、Fairbanks
らの方法に従つて行なつた(G.T.Fairbanks
etal,Biochem.,Vol.10,p2606,1971参照)。 (4) 生物活性 (i) 白血球増多活性 マウス(ddY,SPF,4W,♀)に試料を尾
静脈より静注し、3日後に、尾静脈より5μl採
血し、市販希釈液にて2000倍に希釈し、セルカ
ウンター(東亜電波K.K.製)にて白血球数を
測定した。白血球増多活性は、試料群の白血球
数と対照群の白血球数との差(A)を、基準LPF
−HAを用いた場合の白血球数と対照群の白血
球数との差(B)に対する相対的な力価として表わ
した。 (ii) インシユリン分泌促進活性 白血球増多活性を測定した後、即ち、3日目
に絶食し、4日目に50%グルコースを腹腔内投
与し、15分後に尾静脈より20μl採血し10倍希釈
した血清を得、ダイナテツク社製ラジオイムノ
アツセイキツトにより、IRI(Lmmuno
Reactive Insulin)を測定した。そして(i)の場
合と同様な方法により相対的な力価を求めた。 (iii) ヒスタミン増感活性 インシユリン分泌促進活性を測定した後、即
ち、6日目にマウス腹腔内にヒスタミン塩酸塩
を0.8mg/mouse投与し、30分後の直腸内体温
の低下を測定した。そして(i)の場合と同様な方
法により相対的な力価を求めた。 (5) 抗サブユニツト抗体のLPF−HAに対する結
合能 LPF−HA、T100,T234,T500を
それぞれコートしたマイクロプレートに、抗サブ
ユニツト抗体を入れ、室温で30分間反応させ、抗
体の結合能をMICRO ELISA法により測定した。
各抗体の結合能は、LPF−HAに対する抗LPF−
HA抗体の結合能を100としたときの相対値で示
した。 なお、抗体としては、抗原(LPF−HAはトキ
ソイド化し、サブユニツト蛋白はそのまゝ)を不
完全フロイントアジユバントにて家兎に免疫し、
その血清から硫安分画法により得られたIgG画
分を用いた。 (6) 抗サブユニツト抗体のLPF−HAに対する中
和能 LPF−HAと濃度を一定にした各抗体とを混
ぜ、37℃、1時間インキユベートした後マウスに
静注し、LPA,HSA,IAAの中和能をみた。中
和能の値は、各活性を50%中和するのに必要な抗
体の希釈倍率を、任意にきめた基準LPF−HAを
用いた場合の抗体の50%中和希釈倍率に対する相
対的値として求めた。以下、実施例により本発明
を詳述する。 実施例 1 (1) LPF−HAの分離・精製 ボルデテラ パタシス(Bordetella pertussis)
(百日咳菌)東浜株I相菌の凍結乾燥菌体を1%
カザミノ酸溶液に懸濁させ、脱繊維馬血液を20%
含むボルデ・ジヤングー(Bordet Gengou)培
地(以下BG培地という)で35℃、3日間培養し
た。この菌を1白金耳かき取り、更にBG培地で
24時間リフレツシユした菌をSS培地に懸濁し、
接種菌懸濁液を得た。この接種菌懸濁液を、
Meβ−CDを500μg/ml含むSS培地に107コロニ
ー/mlとなる様に懸濁させ、振とう条件下、35℃
で18時間培養を行つた。 培養後、以下の如き方法で産生されたLPF−
HAを採取した。培養液の遠心上清(PH8.6)を、
PH8.0の0.01Mリン酸緩衝液で平衡化したハイド
ロキシアパタイトカラムに通過させ(赤血球凝集
能を持つ他の蛋白F−HAをカラムに吸着させて
除く)、LPF−HAを含む通過液をPH6.0に調整し
た後、今度はPH6.0の0.01Mリン酸緩衝液で平衡
化したハイドロキシアパタイトカラムに通し
LPF−HAをカラムに吸着させ、これを0.5M塩化
ナトリウムを含む0.1Mリン酸緩衝液(PH7.0)で
溶出してLPF−HAを含む蛋白分画を得た。この
蛋白分画をハプトグロビン−セフアロース4Bを
支持体とするアフイニテイ−クロマトのカラムに
通し、ハプトグロビンにLPF−HAを選択的に吸
着させ、これを0.5MNaCl及び3Mのチオシアン
化カリウムを含む0.1Mリン酸緩衝液(PH7.0)で
脱着してLPF−HAを含む分画を得た。得られた
分画を0.1Mのリン酸緩衝液に対し透析し、チオ
シアン化カリウムを除き純粋なLPF−HAを得
た。 (2) LPF−HAのサブユツニツト蛋白の分離・精
製 前記(1)で得られた精製LPF−HAの0.5M食塩を
含む0.1Mリン酸緩衝液(PH7)溶液を、4M尿素
を含むPH7.5の0.015Mリン酸緩衝液に対し透析
し、得られた溶液(14.8ml、蛋白濃度0.2mg/ml)
に尿素5.7gを加え8M尿素溶液にし、30分間室温
に放置した。当量のPH7.5の0.015Mリン酸緩衝液
を加え、4M尿素溶液にした後、4M尿素を含むPH
7.5の0.015Mリン酸緩衝液で平衡化したCMセフ
アロースCL−6Bのカラムにかけた。流出パタ
ーンは第1図に示した如くであつた。蛋白の含ま
れるフラクシヨン4から30までを集め、透析膜
を用いて濃縮し、セフアクリルS−200を用い
てゲル過を行つた。流出パターンは第2図に示
した如くであつた。かゝるゲル過によつてサブ
ユニツト蛋白T100(フラクシヨン65〜7
2)とT500(フラクシヨン75〜78)が分
離された。 上記CMセフアロースCL−6Bのカラムにお
いて、フラクシヨン40以降は4M尿素と0.5M食
塩を含むPH7.5の0.1Mリン酸緩衝液を用い、蛋白
が含まれるフラクシヨン51から55までを集
め、前記と同様に濃縮とゲル過を行なつた(第
3図)。かかる処理によつて少量の未解離LPF−
HAとサブユニツト蛋白T234(フラクシヨン
62〜72)が分離された。 (3) サブユニツトの分子量および電気泳動 (2)によつて得られたサブユニツト蛋白T10
0,T500,T234およびLPF−HAを1%
ドデシル硫酸ナトリウム、1%2−メルカプトエ
タノールで100℃2分間処理し、0.1%ドデシル硫
酸ナトリウムを含む10%ポリアクリルアミドゲル
で電気泳動し、第4図の如き結果を得た。ウシ血
清アルブミン、卵白アルブミン、キモトリプシノ
ーゲン等の基準物質を用いて、第4図からサブユ
ニツト蛋白T100とT500の分子量をそれぞ
れ25000±2000と10000±1000と算出した。一方、
T234は、SDSポリアクリルアミド電気泳動で
は3本のバンドに分離するが、PH4.3の7.5%ポリ
アクリルアミド電気泳動(第5図)では単一のバ
ンドを示した。このものの分子量は、10%から20
%迄の蔗糖密度勾配法により32000±3000と算出
した。 (4) 生物活生等の性質 サブユニツト蛋白T100,T234及びT
500のLPA,HSA及びIAAは、第2表に示
した通りである。
【表】 第2表から、T100,T234,T500
はいずれも、LPA,HSA,IAAを有しないこ
とがわかる。一方、T100とT234を組合
せると、または、T500とT234を組合せ
ると、IAAが発現することがわかる。 抗サブユニツト抗体等のLPF−HAに対する
結合能は、第3表に示した通りである。
【表】 第3表から、抗T234抗体は、抗LPF−
HA抗体の約6割に相当するLPF−HAに対す
る結合能を有していることがわかる。この結果
は、in vitroにおいて、T234がLPF−HA
と同様の抗原としての活性を有していることを
示している。 抗サブユニツト抗体等のLPF−HAに対する
中和能は第4表に示した通りである。
【表】 抗T234は、LPA,HSA,IAAのいずれ
の活性においても、LPF−HAに対する相当な
中和能を有していることがわかる。 感染防御実験 マウス(4W,SPF,♀)1群10〜15匹を用い、
抗LPF−HA抗体又は抗T234抗体を腹腔内に
0.5mlずつ受動免疫し、30分後に百日咳I相菌を
5×104個脳内に接種し、14日後の生残率を求め
た。抗LPF−HA抗体を用いた場合の生残率は50
%で、抗T234抗体を用いた場合の生残率は60
%であり、抗T234抗体は抗LPF−HA抗体と
ほぼ同じ感染防御能を有していることが確認され
た。 なお、対照群(抗体を用いない群)の生残率は
0%であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図は実施例1の(2)に関す
るグラフであり、第1図はCMセフアローズCL
−6Bカラムクロマトグラフイーであり、第2図、
第3図は、セフアクリルS−200ゲル過クロ
マトグラフイーである。蛋白濃度はLowry法に
よつた。第4図は、LPF−HAおよび各サブユニ
ツト蛋白のSDSポリアクリルアミド電気泳動図で
あり、第5図は、LPF−HAおよびT−234の
PH4.3のポリアクリルアミド電気泳動図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 蔗糖密度勾配法による分子量が約32000で、
    アミノ酸組成及び組成比(重量%)がAsp7.0,
    Thr5.6,Ser11.1,Glu13.6,Gly8.4,Ala6.0,
    Cys2.8,Val5.7,Met3.5,Ile4.0,Leu7.0,
    Tyr5.0,Phe5.1,Lys4.0,His3.4,Arg4.6,
    Pro3.2であり、ポリアクリルアミドゲル電気泳動
    において単一のバンドを与え、白血球増多活性、
    ヒスタミン増感活性、インスリン分泌促進活性は
    共に有せず、百日咳感染防御抗原活性を有すると
    ころの百日咳毒素のサブユニツト蛋白T234。
JP57103777A 1982-06-18 1982-06-18 百日咳毒素のサブユニツト蛋白 Granted JPS58222032A (ja)

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