JPH0123555B2 - - Google Patents
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- JPH0123555B2 JPH0123555B2 JP54105492A JP10549279A JPH0123555B2 JP H0123555 B2 JPH0123555 B2 JP H0123555B2 JP 54105492 A JP54105492 A JP 54105492A JP 10549279 A JP10549279 A JP 10549279A JP H0123555 B2 JPH0123555 B2 JP H0123555B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- annealing
- line
- immediately
- treatment
- steel sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Chemically Coating (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Description
本発明は鋼板表面上に、金属拡散層、更にその
上層に非金属Cr又は素地金属の酸化物層を有す
る表面処理鋼板の製造方法に関するもので、さら
に詳しくは焼鈍ラインに於ける連続的な上記表面
処理鋼板の製造方法に関するものである。 公知の如く、製缶用表面処理鋼板として実用さ
れているものに、ブリキ、TFS―CT(Tin Free
Steel―Chromium Type)があるが、これらの
製造方法は、冷延―(電気清浄)―焼鈍―調圧―
表面処理(Sn又はCrメツキ)という工程をそれ
ぞれ独立せるラインを通板して生産している実状
にある。例えば、ブリキの場合、錫メツキを行う
ため、錫メツキライン設備として電清、酸洗、メ
ツキ、溶錫、後処理の5要素を行う必要上ライン
全長として100m前後の長い設備構成を有してい
る。TFS―CTの場合も同様である。 又既存の連続焼鈍自体も巨大な焼鈍炉の存在に
よりラインが長いため表面処理及び焼鈍ラインを
―ラインに集約する事はラインコントロール、設
備コスト、建屋の立地上の問題等数多くの問題を
含み実用性の薄いものであつた。 又從来の連続焼鈍のラインスピードは400〜700
m/分あり、一方錫メツキ、Cr皮膜形成、等の
電解処理ラインは最高速度で400m/分と両者の
ラインスピードに差があり、両者を結合して連続
ラインにするとラインスピードのバランスが取れ
ず効率が悪く実用性の薄いものであつた。 さらに從来の表面処理鋼板の場合、耐食性の面
より一定値以上の付着量が必要とされるため、電
気メツキタンク数が4〜6個必要であり水洗タン
ク等を含めると10タンク以上は最低限必要とな
り、それに付随する処理液のコントロール・シス
テムに大きな設備投資及びランニング・コストが
必要であつた。 又從来は調圧後、メツキ等の表面処理までに仕
掛期間があり、この間に酸化膜の生成や油の付着
等により表面が汚染されるのでメツキ等の表面処
理前に清浄および酸洗を行うことが必須とされて
いる。 本発明はこれら從来技術の問題点を一挙に解決
するため新しい原理思想に基づいた製造方法を見
出したものである。即ち從来別個であつた焼鈍―
調圧―表面処理工程を統合連続化し、これらの機
能を有機的に利用し合うことにより製造工程の短
縮及び製造工程期間を大巾に短縮した新しい効率
的な表面処理鋼板の製造方法を提供する事を目的
とするものである。 本発明についてさらに詳細に説明する。 本発明者等は從来技術の問題点を解決すること
を研究した結果、焼鈍前の鋼板に特定の金属化合
物を塗布しておいて焼鈍過程で分解又は還元して
鋼板表面に特定の金属を拡散処理する方法、或は
焼鈍前に特定の金属をメツキして焼鈍過程で拡散
処理する方法を連続表面処理ラインに組込むこと
により問題点を一挙に解決したものである。 即ち從来の焼鈍ラインと表面処理ラインを単に
結合するのみでは前述したように両者のラインス
ピードがちがうためバランスが悪く効率の点で実
用性が薄いものであつたが、焼鈍の過程で金属拡
散層を形成することにより耐食性が向上し、最終
的に行う本来の表面処理被膜が薄くてすむので、
表面処理ラインのスピードを連続焼鈍並の500〜
700m/分にすることが可能となつた。その結果
從来実用性の薄かつた連続焼流ラインと表面処理
ラインを連続化することができる。 又從来の焼鈍ラインと表面処理ラインを単に結
合するのみでは前述したように表面処理ラインの
処理タンクだけでも10個以上もあり長いラインに
なる。しかし焼鈍の過程で金属拡散層を形成する
ことにより耐食性が向上するので最終的に行う本
来の表面処理被膜が薄くてすむので、処理タンク
数を從来の半分以下に減少することができる。從
つて從来の焼鈍ラインと表面処理ラインを単に結
合させる場合に比べて本発明によつて連続化した
場合にはラインの長さが短縮される。 さらに上述した理由により焼鈍ラインと表面処
理ラインを連続化できる結果として工程間の仕掛
が無くなるので從来法では必須とされる表面処理
前の清浄工程及び酸洗工程を省略することもでき
る。 以上説明したように本発明では焼鈍ラインに於
て連続して表面処理を行い、工程及び処理タンク
等を減少して効率的に表面処理鋼板を製造するこ
とができる。 引続き本発明による表面処理鋼板の製造方法を
説明する。 本発明は電気メツキ又は化合物塗布による皮膜
形成、それに次ぐ加熱による皮膜の鋼板表面への
拡散浸透、調圧後の化成皮膜形成の三主要要素を
連続して行うことにより構成される。塗布化合物
の種類は高温、短時間で皮膜を還元し、拡散浸透
の可能なNi,Co,P化合物に限定される。Ni,
Co化合物としては、酢酸塩、ギ酸塩、硝酸塩、
炭酸塩、蓚酸塩等で水への溶解度の高い化合物が
良く1〜10%程度の水溶液が使用される。P化合
物としてはリン酸、リン酸アンモン等金属元素を
含まないP化合物を用いる。 電気メツキとしてはNi,Co,Sn,Crが良くメ
ツキ厚みとして0.001〜1μ、好ましくは、0.01〜
0.1μのメツキ厚が良い。Ni,Co,Snの場合加熱
時の拡散・浸透性が良いので上記メツキ厚み範囲
で良いが、Crの場合、浸透性性が悪いため、
0.005〜0.05μ程度が望ましい。合金メツキを行う
場合も同様な厚み制限が必要とされる。 上記処理された鋼板は直ちに熱処理される。次
に加熱の条件であるが、本発明の場合、焼鈍と共
に、表面皮膜の還元、拡散浸透の二つの目的を同
時に満足しうるものでなければならない。 加熱温度として500゜〜800℃好ましくは600〜
750℃時間は、60秒以下の短時間加熱で十分であ
る。60秒以上の加熱は皮膜の拡散・浸透が進みす
ぎ、皮膜付着量を多くする必要性が生じるため好
ましくない。 加熱雰囲気としては、塗布化合物を還元する必
要がある事及び酸化膜が成長した場合、調圧後の
化成皮膜の性能劣化をもたらすため、還元性の強
い雰囲気である事が必要である。從つて、H22%
以上、露点10℃以下、残部実質的に不活性ガスよ
りなる雰囲気中で加熱される。 以上の条件で加熱された鋼板はNi,Co,Sn,
Crの1種又は2種が鋼板表面中に拡散した層
(拡散層)を有するものとなり、直ちに調質圧延
に分けられる。調質圧延は表面粗度の矯正、形
状、矯正、材質調整のために行うものであり、調
圧後の化成皮膜形成のためには、ドライ調圧が望
ましい。ウエツト調圧(潤滑油を使用する調圧)
の場合、後続の化成処理前に脱脂を行う必要が生
じるため余分な設備を要し、タンク数の増加をも
たらす事となり、不利である。 調質圧延後の鋼板は脱脂、酸洗することなく直
ちにCr及び/又はP化合物を含有する水溶液中
に浸漬するか、電解する事により、非金属Cr酸
化物層又は素地金属の酸化物層が形成される。 焼鈍・調圧を終つた鋼板表面には、Ni,Co,
Sn,Orの1種又は2種以上の拡散層が形成され
ているが、本質的には金属表面を有するものであ
るため、塗料の密着性あるいは塗膜下の腐食特性
に対しては必ずしも十分な性能を有するものでは
ない。 この特性の向上を企るためには、酸化物の存在
が必要であり、最も望ましい酸化物はCr酸化物
である。処理に使用する化合物としては、クロム
酸又はクロム酸塩(クロム酸ソーダ、重クロム酸
ソーダ、クロム酸アンモン、重クロム酸アンモ
ン、重クロム酸カリその他)の1〜10%水溶液で
常温〜70℃にて電解又は浸漬処理される。処理液
中には硫酸イオンフツ化物イオンを若干含むもの
であつても良い。電解処理の条件としては、鋼板
を陰極とし、1〜100A/dm2、好ましくは、5
〜40A/dm2の電流密度で極く短時間(4sec以
下)で十分である。浸漬処理も4sec以下で十分で
あり、水洗により処理液を洗い落したのち乾燥さ
れる。 次にPを含む水溶液による処理も塗料密着性及
び塗膜下の腐食特性の優れた酸化物皮膜を得る事
ができる。 Pを含む水溶液とは、リン酸及びリン酸塩を含
有する水溶液を意味するものであり、浸漬又は電
解処理により、素地金属(Fe,Ni,Co,Sn,Cr
を示す)の燐酸塩形成を目的とするものである。
濃度、温度、処理時間等はCr酸化物を形成させ
る場合と同様の条件で良い。 以下に本発明の実施例を述べる。 〔実施例 1〕 冷間圧延油を除去した0.21mmの清浄な鋼板表面
上に0.02μのNiメツキ後、直ちに引続きH26%、
露点−20℃、残部N2雰囲気中にて650℃×20sec
の焼鈍を行い、Ni拡散層を形成させた。焼鈍直
後の鋼板を1.5%のドライ調圧後脱脂、酸洗する
ことなく直ちに3%重クロム酸アンモン中で
25A/dm2×1sec(45℃)の電解後処理をし、Cr
酸化物を形成させたのち、微量の塗油を行い製品
としての性能を調べた。又製造工程時間も調べ
た。 性能試験として屋内バクロ試験による耐錆性、
エポキシ塗料による塗料密着性試験及び塗膜下の
腐食試験を行つた。 結果を第1表に示す。
上層に非金属Cr又は素地金属の酸化物層を有す
る表面処理鋼板の製造方法に関するもので、さら
に詳しくは焼鈍ラインに於ける連続的な上記表面
処理鋼板の製造方法に関するものである。 公知の如く、製缶用表面処理鋼板として実用さ
れているものに、ブリキ、TFS―CT(Tin Free
Steel―Chromium Type)があるが、これらの
製造方法は、冷延―(電気清浄)―焼鈍―調圧―
表面処理(Sn又はCrメツキ)という工程をそれ
ぞれ独立せるラインを通板して生産している実状
にある。例えば、ブリキの場合、錫メツキを行う
ため、錫メツキライン設備として電清、酸洗、メ
ツキ、溶錫、後処理の5要素を行う必要上ライン
全長として100m前後の長い設備構成を有してい
る。TFS―CTの場合も同様である。 又既存の連続焼鈍自体も巨大な焼鈍炉の存在に
よりラインが長いため表面処理及び焼鈍ラインを
―ラインに集約する事はラインコントロール、設
備コスト、建屋の立地上の問題等数多くの問題を
含み実用性の薄いものであつた。 又從来の連続焼鈍のラインスピードは400〜700
m/分あり、一方錫メツキ、Cr皮膜形成、等の
電解処理ラインは最高速度で400m/分と両者の
ラインスピードに差があり、両者を結合して連続
ラインにするとラインスピードのバランスが取れ
ず効率が悪く実用性の薄いものであつた。 さらに從来の表面処理鋼板の場合、耐食性の面
より一定値以上の付着量が必要とされるため、電
気メツキタンク数が4〜6個必要であり水洗タン
ク等を含めると10タンク以上は最低限必要とな
り、それに付随する処理液のコントロール・シス
テムに大きな設備投資及びランニング・コストが
必要であつた。 又從来は調圧後、メツキ等の表面処理までに仕
掛期間があり、この間に酸化膜の生成や油の付着
等により表面が汚染されるのでメツキ等の表面処
理前に清浄および酸洗を行うことが必須とされて
いる。 本発明はこれら從来技術の問題点を一挙に解決
するため新しい原理思想に基づいた製造方法を見
出したものである。即ち從来別個であつた焼鈍―
調圧―表面処理工程を統合連続化し、これらの機
能を有機的に利用し合うことにより製造工程の短
縮及び製造工程期間を大巾に短縮した新しい効率
的な表面処理鋼板の製造方法を提供する事を目的
とするものである。 本発明についてさらに詳細に説明する。 本発明者等は從来技術の問題点を解決すること
を研究した結果、焼鈍前の鋼板に特定の金属化合
物を塗布しておいて焼鈍過程で分解又は還元して
鋼板表面に特定の金属を拡散処理する方法、或は
焼鈍前に特定の金属をメツキして焼鈍過程で拡散
処理する方法を連続表面処理ラインに組込むこと
により問題点を一挙に解決したものである。 即ち從来の焼鈍ラインと表面処理ラインを単に
結合するのみでは前述したように両者のラインス
ピードがちがうためバランスが悪く効率の点で実
用性が薄いものであつたが、焼鈍の過程で金属拡
散層を形成することにより耐食性が向上し、最終
的に行う本来の表面処理被膜が薄くてすむので、
表面処理ラインのスピードを連続焼鈍並の500〜
700m/分にすることが可能となつた。その結果
從来実用性の薄かつた連続焼流ラインと表面処理
ラインを連続化することができる。 又從来の焼鈍ラインと表面処理ラインを単に結
合するのみでは前述したように表面処理ラインの
処理タンクだけでも10個以上もあり長いラインに
なる。しかし焼鈍の過程で金属拡散層を形成する
ことにより耐食性が向上するので最終的に行う本
来の表面処理被膜が薄くてすむので、処理タンク
数を從来の半分以下に減少することができる。從
つて從来の焼鈍ラインと表面処理ラインを単に結
合させる場合に比べて本発明によつて連続化した
場合にはラインの長さが短縮される。 さらに上述した理由により焼鈍ラインと表面処
理ラインを連続化できる結果として工程間の仕掛
が無くなるので從来法では必須とされる表面処理
前の清浄工程及び酸洗工程を省略することもでき
る。 以上説明したように本発明では焼鈍ラインに於
て連続して表面処理を行い、工程及び処理タンク
等を減少して効率的に表面処理鋼板を製造するこ
とができる。 引続き本発明による表面処理鋼板の製造方法を
説明する。 本発明は電気メツキ又は化合物塗布による皮膜
形成、それに次ぐ加熱による皮膜の鋼板表面への
拡散浸透、調圧後の化成皮膜形成の三主要要素を
連続して行うことにより構成される。塗布化合物
の種類は高温、短時間で皮膜を還元し、拡散浸透
の可能なNi,Co,P化合物に限定される。Ni,
Co化合物としては、酢酸塩、ギ酸塩、硝酸塩、
炭酸塩、蓚酸塩等で水への溶解度の高い化合物が
良く1〜10%程度の水溶液が使用される。P化合
物としてはリン酸、リン酸アンモン等金属元素を
含まないP化合物を用いる。 電気メツキとしてはNi,Co,Sn,Crが良くメ
ツキ厚みとして0.001〜1μ、好ましくは、0.01〜
0.1μのメツキ厚が良い。Ni,Co,Snの場合加熱
時の拡散・浸透性が良いので上記メツキ厚み範囲
で良いが、Crの場合、浸透性性が悪いため、
0.005〜0.05μ程度が望ましい。合金メツキを行う
場合も同様な厚み制限が必要とされる。 上記処理された鋼板は直ちに熱処理される。次
に加熱の条件であるが、本発明の場合、焼鈍と共
に、表面皮膜の還元、拡散浸透の二つの目的を同
時に満足しうるものでなければならない。 加熱温度として500゜〜800℃好ましくは600〜
750℃時間は、60秒以下の短時間加熱で十分であ
る。60秒以上の加熱は皮膜の拡散・浸透が進みす
ぎ、皮膜付着量を多くする必要性が生じるため好
ましくない。 加熱雰囲気としては、塗布化合物を還元する必
要がある事及び酸化膜が成長した場合、調圧後の
化成皮膜の性能劣化をもたらすため、還元性の強
い雰囲気である事が必要である。從つて、H22%
以上、露点10℃以下、残部実質的に不活性ガスよ
りなる雰囲気中で加熱される。 以上の条件で加熱された鋼板はNi,Co,Sn,
Crの1種又は2種が鋼板表面中に拡散した層
(拡散層)を有するものとなり、直ちに調質圧延
に分けられる。調質圧延は表面粗度の矯正、形
状、矯正、材質調整のために行うものであり、調
圧後の化成皮膜形成のためには、ドライ調圧が望
ましい。ウエツト調圧(潤滑油を使用する調圧)
の場合、後続の化成処理前に脱脂を行う必要が生
じるため余分な設備を要し、タンク数の増加をも
たらす事となり、不利である。 調質圧延後の鋼板は脱脂、酸洗することなく直
ちにCr及び/又はP化合物を含有する水溶液中
に浸漬するか、電解する事により、非金属Cr酸
化物層又は素地金属の酸化物層が形成される。 焼鈍・調圧を終つた鋼板表面には、Ni,Co,
Sn,Orの1種又は2種以上の拡散層が形成され
ているが、本質的には金属表面を有するものであ
るため、塗料の密着性あるいは塗膜下の腐食特性
に対しては必ずしも十分な性能を有するものでは
ない。 この特性の向上を企るためには、酸化物の存在
が必要であり、最も望ましい酸化物はCr酸化物
である。処理に使用する化合物としては、クロム
酸又はクロム酸塩(クロム酸ソーダ、重クロム酸
ソーダ、クロム酸アンモン、重クロム酸アンモ
ン、重クロム酸カリその他)の1〜10%水溶液で
常温〜70℃にて電解又は浸漬処理される。処理液
中には硫酸イオンフツ化物イオンを若干含むもの
であつても良い。電解処理の条件としては、鋼板
を陰極とし、1〜100A/dm2、好ましくは、5
〜40A/dm2の電流密度で極く短時間(4sec以
下)で十分である。浸漬処理も4sec以下で十分で
あり、水洗により処理液を洗い落したのち乾燥さ
れる。 次にPを含む水溶液による処理も塗料密着性及
び塗膜下の腐食特性の優れた酸化物皮膜を得る事
ができる。 Pを含む水溶液とは、リン酸及びリン酸塩を含
有する水溶液を意味するものであり、浸漬又は電
解処理により、素地金属(Fe,Ni,Co,Sn,Cr
を示す)の燐酸塩形成を目的とするものである。
濃度、温度、処理時間等はCr酸化物を形成させ
る場合と同様の条件で良い。 以下に本発明の実施例を述べる。 〔実施例 1〕 冷間圧延油を除去した0.21mmの清浄な鋼板表面
上に0.02μのNiメツキ後、直ちに引続きH26%、
露点−20℃、残部N2雰囲気中にて650℃×20sec
の焼鈍を行い、Ni拡散層を形成させた。焼鈍直
後の鋼板を1.5%のドライ調圧後脱脂、酸洗する
ことなく直ちに3%重クロム酸アンモン中で
25A/dm2×1sec(45℃)の電解後処理をし、Cr
酸化物を形成させたのち、微量の塗油を行い製品
としての性能を調べた。又製造工程時間も調べ
た。 性能試験として屋内バクロ試験による耐錆性、
エポキシ塗料による塗料密着性試験及び塗膜下の
腐食試験を行つた。 結果を第1表に示す。
【表】
0.18mmの清浄な鋼板上にNi 90%、Cr 10%組
成の合金メツキ(0.04μ厚)後、直ちにH2 2.5%、
露点−10℃、残部N2中にて710℃×20sec焼鈍を
行い、焼鈍後の鋼板を直ちに1.2%の調圧後、脱
脂、酸洗することなく直ちにPH8.5のクロム酸ソ
ーダ(50℃)中にて40A/dm2×1秒の陰極電解
処理を行つた。 この際の製造工程期間は55秒で第1表の從来法
より大巾に時間が短縮された。又屋内バクロテス
トでは6ケ月以上錆発生なく、極めて優れた耐食
性であつた。 又、本鋼板を20m/minの抵抗溶接機にて連続
製缶を行つた結果、ブリキ同等の優れた溶接性を
示した。 〔実施例 3〕 0.24mmの鋼板表面上に10%酢酸コバルト水溶液
によりCoとして150mg/m2塗布乾燥後、直ちに10
%H2、露点−25℃、残部N2中にて680℃×30sec
焼鈍を行い焼鈍後の鋼板を1.0%の調圧後、脱脂、
酸洗することなく直ちに20g/CrO3+10g/
H3PO4溶液中に60℃にて3秒浸漬後、水洗乾
燥した。この際の製造工程期間は58秒で第1表の
從来法より大巾に時間が短縮された。又屋内バク
ロ試験の結果、4ケ月発錆なし、塗料密着性6.5
Kg/5mm、塗膜下腐食0.2mmと優れた性能であつ
た。 〔実施例 4〕 0.6mmの鋼板に0.1μのNi―Co合金メツキ(Ni
80%、Co 20%)後、直ちに実施例3同様の焼
鈍・調圧後、0.8g/m2の燐酸亜鉛皮膜を形成さ
せた。この場合の製造工程期間は54秒で第1表の
從来法より大巾に時間が短縮された。又この鋼板
に20μの電着塗装後、スクラツチを入れ、塩水噴
霧試験を行つた結果、10日間でもわずかな腐食が
起つたのみであつた。 〔実施例 5〕 厚み0.24mmの鋼板表面上に10%酢酸ニツケル水
溶液によりNiとして80mg/m2塗布乾燥後、直ち
に実施例3同様の焼鈍、調圧、後脱脂酸洗するこ
となくCrO360g/+NH4F4g/+Cr+32
g/溶液中(50℃)にて20A/dm2×0.5秒の
陰極電解を行つた。 この際の製造工程期間は60秒で第1表の從来法
より大巾に時間が短縮された。又製品について屋
内バクロ試験の結果、6ケ月以上錆発生なく極め
て優れた耐食性であつた。塗料密着性についても
7Kg/5mmで優れていた。 以上の実施例からわかるように本発明により工
程を省略し、さらに連続化することにより表面処
理鋼板の製造工程期間を大巾に短縮することがで
きる。 又本発明によつて製造した表面処理鋼板は現用
TFSと同等もしくはTFS以上の性能を有する。
成の合金メツキ(0.04μ厚)後、直ちにH2 2.5%、
露点−10℃、残部N2中にて710℃×20sec焼鈍を
行い、焼鈍後の鋼板を直ちに1.2%の調圧後、脱
脂、酸洗することなく直ちにPH8.5のクロム酸ソ
ーダ(50℃)中にて40A/dm2×1秒の陰極電解
処理を行つた。 この際の製造工程期間は55秒で第1表の從来法
より大巾に時間が短縮された。又屋内バクロテス
トでは6ケ月以上錆発生なく、極めて優れた耐食
性であつた。 又、本鋼板を20m/minの抵抗溶接機にて連続
製缶を行つた結果、ブリキ同等の優れた溶接性を
示した。 〔実施例 3〕 0.24mmの鋼板表面上に10%酢酸コバルト水溶液
によりCoとして150mg/m2塗布乾燥後、直ちに10
%H2、露点−25℃、残部N2中にて680℃×30sec
焼鈍を行い焼鈍後の鋼板を1.0%の調圧後、脱脂、
酸洗することなく直ちに20g/CrO3+10g/
H3PO4溶液中に60℃にて3秒浸漬後、水洗乾
燥した。この際の製造工程期間は58秒で第1表の
從来法より大巾に時間が短縮された。又屋内バク
ロ試験の結果、4ケ月発錆なし、塗料密着性6.5
Kg/5mm、塗膜下腐食0.2mmと優れた性能であつ
た。 〔実施例 4〕 0.6mmの鋼板に0.1μのNi―Co合金メツキ(Ni
80%、Co 20%)後、直ちに実施例3同様の焼
鈍・調圧後、0.8g/m2の燐酸亜鉛皮膜を形成さ
せた。この場合の製造工程期間は54秒で第1表の
從来法より大巾に時間が短縮された。又この鋼板
に20μの電着塗装後、スクラツチを入れ、塩水噴
霧試験を行つた結果、10日間でもわずかな腐食が
起つたのみであつた。 〔実施例 5〕 厚み0.24mmの鋼板表面上に10%酢酸ニツケル水
溶液によりNiとして80mg/m2塗布乾燥後、直ち
に実施例3同様の焼鈍、調圧、後脱脂酸洗するこ
となくCrO360g/+NH4F4g/+Cr+32
g/溶液中(50℃)にて20A/dm2×0.5秒の
陰極電解を行つた。 この際の製造工程期間は60秒で第1表の從来法
より大巾に時間が短縮された。又製品について屋
内バクロ試験の結果、6ケ月以上錆発生なく極め
て優れた耐食性であつた。塗料密着性についても
7Kg/5mmで優れていた。 以上の実施例からわかるように本発明により工
程を省略し、さらに連続化することにより表面処
理鋼板の製造工程期間を大巾に短縮することがで
きる。 又本発明によつて製造した表面処理鋼板は現用
TFSと同等もしくはTFS以上の性能を有する。
Claims (1)
- 1 薄鋼板の処理ラインにおいて、薄鋼板を表面
清浄し、Ni,Co,P化合物の1種または2種以
上を塗布若しくはNi,Co,Sn,Cr或はこれらの
合金を電気めつきした後直ちに連続焼鈍し、焼鈍
直後の薄鋼板をドライな状態で調質圧延し次いで
直ちにCr化合物および/またはP化合物を含む
水溶液中で浸漬或は電解による後処理を統合連続
的に行い一気に最終製品を得るようにしたことを
特徴とする焼鈍ラインにおける表面処理鋼板の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10549279A JPS5629680A (en) | 1979-08-21 | 1979-08-21 | Surface treatment in annealing line |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10549279A JPS5629680A (en) | 1979-08-21 | 1979-08-21 | Surface treatment in annealing line |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5629680A JPS5629680A (en) | 1981-03-25 |
| JPH0123555B2 true JPH0123555B2 (ja) | 1989-05-02 |
Family
ID=14409086
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10549279A Granted JPS5629680A (en) | 1979-08-21 | 1979-08-21 | Surface treatment in annealing line |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5629680A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103597121A (zh) * | 2011-06-06 | 2014-02-19 | 日本发条株式会社 | 金属部件的表面处理方法 |
Families Citing this family (3)
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|---|---|---|---|---|
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| JPS5218464A (en) * | 1975-08-05 | 1977-02-12 | Nippon Steel Corp | Method of manufacturing steel sheets of good lubricating property and corrosion resistance using for di cans |
| JPS5290432A (en) * | 1976-01-24 | 1977-07-29 | Nippon Steel Corp | Method of preparing precoated steel sheet for drawnnanddironed can |
| JPS6020331B2 (ja) * | 1979-08-15 | 1985-05-21 | 佐々木硝子株式会社 | ガラス器の製造方法 |
-
1979
- 1979-08-21 JP JP10549279A patent/JPS5629680A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103597121A (zh) * | 2011-06-06 | 2014-02-19 | 日本发条株式会社 | 金属部件的表面处理方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5629680A (en) | 1981-03-25 |
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