JPH0127126B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0127126B2 JPH0127126B2 JP9304480A JP9304480A JPH0127126B2 JP H0127126 B2 JPH0127126 B2 JP H0127126B2 JP 9304480 A JP9304480 A JP 9304480A JP 9304480 A JP9304480 A JP 9304480A JP H0127126 B2 JPH0127126 B2 JP H0127126B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seconds
- tempering
- temperature range
- less
- steel
- Prior art date
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- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Description
本発明は60Kgf/mm2以上80Kgf/mm2以下の降伏
点をもち、かつ耐硫化物応力腐食割れ特性の優れ
た鋼の製造法に関するものである。 油井における流動体中の硫化水素の存在は鋼管
に硫化物応力腐食割れを生ぜしめるため、特に高
強度鋼の使用に対しては厳しい制限が加えられて
いる。近年、油井はより深井戸化する傾向にあり
硫化水素の濃度の高い環境下でより強度の高い鋼
が必要とされ、従つて硫化物応力腐食割れ特性の
改善が必要となつている。強度の上昇とともに硫
化物応力腐食割れが厳しくなる原因は、鋼の水素
脆性感受性が鋼の強度とともに高まるからであ
る。 このような要求に対し、降伏点60〜80Kgf/mm2
級の鋼では焼入れ焼戻しで製造された均一な焼戻
しマルテンサイト組織が最も良く、成分系として
はCrを1%程度含有し、0.5〜0.75%のMoの含有
が必須とされている。しかしながらこれらの結果
は0.5〜1時間以上の焼戻しを前提とした場合で
あり、誘導加熱炉による焼戻しの場合のように短
時間焼戻しの場合には成立たない。またMoの必
要理由は必ずしも明確でない。 本発明者らは誘導加熱のように急熱短時間焼戻
しを行う場合においても焼戻条件を適切に選ぶこ
とにより優れた耐硫化物応力腐食割れ特性を得る
ことができることを見出した。 第1図は第1表の記号1に示す化学成分の鋼を
焼入れて完全にマルテンサイト組織にしたものを
誘導加熱により10〜300秒焼戻した場合の硫化物
応力腐食割れ(以下SSCと略す)特性と降伏点の
関係を示す。ここで耐SSC特性はPHを3から4の
間に制御したNACE溶液中での定歪速度引張試
験(歪速度〜10-6sec-1)での破断強度σf
(inNACE)で評価した。 この試験法は最適な材料の選択に広く活用され
はじめており、従来の定荷重試験、定ひずみ試験
との相関も見出されている。図中の数字は焼戻し
温度を示すが、10秒焼戻しの場合でも700℃以上
でσf(inNACE)>σy、即ち厳しい硫化水素環境中
でも試料が全面降伏したのちはじめて破断する条
件を満すことがわかる。焼戻し時間が30秒以上で
680℃以上で耐SSC特性は良くなる。この要因は
これ以下の温度の焼戻しではPなどの不純物の粒
界偏析のため粒界脆化が生じ水素脆化を生じやす
くなること、焼戻しが不十分なため転位密度が高
いことと析出物が微細なために水素割れ先端の応
力集中部の転位密度が上昇しこのため水素が集ま
りやすくなり水素脆化を起こしやすくするためで
ある。この条件以上の焼戻しでは転位密度は十分
低下しまた析出物も均一分散し粒界脆化も減少す
るので水素脆化は起りにくくなる。なお、焼戻し
温度が750℃以上になるとふたたびSSC特性は低
下する。これは焼戻しの温度がこの鋼のAc1点を
越えるため一部が逆変態によりオーステナイトに
なり、その領域が焼戻し後の冷却によりマルテン
サイトおよびベイナイトになるので水素脆性を起
しやすくするためである。 以上の結果を焼戻し温度と時間の関係で整理す
ると、700℃以上Ac1変態点以下の温度域で10秒
以上300秒以下の時間焼戻し処理を施すと厳しい
硫化水素環境での脆性化が抑制される。また、
680℃以上700℃未満の温度域では焼戻し時間は30
秒以上300秒以下とすればよい。 焼入れ条件は焼入れ組織の均一なマルテンサイ
トであることが好ましいが、10%未満の他の組織
の混入はSSC特性にあまり悪影響を与えないので
許容される。焼入れ時のオーステナイト化条件は
限定しないが、一般にオーステナイト結晶粒が小
さいほど水素脆性を生じにくいのでできるだけ細
粒にすることが好ましい。 次に化学成分の限定理由について述べる。焼入
れ焼戻しにより強度レベルを降伏点60〜80Kgf/
mm2を満たすためにはC0.05〜0.35%、Mn0.15〜
1.50%の範囲が必要である。Siは脱酸のためには
0.01%は必要であり、また0.30%を越える量は特
に必要ではない。尚、Alはキルド鋼では通常
0.005〜0.10程度含有されるものである。この主
成分以外にオーステナイト結晶粒を微細にしてか
つ強度レベルを60〜80Kgf/mm2(降伏点)に保持
するにはCr1.5%以下、Mo0.4%以下、Ti0.03%
以下の1種以上を含むことが実用上好ましい。
尚、0.5%以下のCu、1.0%以下のCo添加は耐SSC
特性向上に有効であることは公知であり、従つて
本発明の出発鋼に之等の元素を含有せしめること
も有利である。 実施例 第2表は第1表の記号2および3に示す化学成
分をもつ鋼を各温度で30秒焼戻しを行つた場合の
SSC特性を示す。鋼2の本発明条件を満すもので
は降伏点6〜70Kgf/mm2でかつNACE溶液中の
定歪速度引張試験の破断強度σfが降伏点σyより十
分高い。鋼3はMo、Tiを含有しているため強度
が高いが、本発明条件では十分に良い耐SSC特性
を示す。
点をもち、かつ耐硫化物応力腐食割れ特性の優れ
た鋼の製造法に関するものである。 油井における流動体中の硫化水素の存在は鋼管
に硫化物応力腐食割れを生ぜしめるため、特に高
強度鋼の使用に対しては厳しい制限が加えられて
いる。近年、油井はより深井戸化する傾向にあり
硫化水素の濃度の高い環境下でより強度の高い鋼
が必要とされ、従つて硫化物応力腐食割れ特性の
改善が必要となつている。強度の上昇とともに硫
化物応力腐食割れが厳しくなる原因は、鋼の水素
脆性感受性が鋼の強度とともに高まるからであ
る。 このような要求に対し、降伏点60〜80Kgf/mm2
級の鋼では焼入れ焼戻しで製造された均一な焼戻
しマルテンサイト組織が最も良く、成分系として
はCrを1%程度含有し、0.5〜0.75%のMoの含有
が必須とされている。しかしながらこれらの結果
は0.5〜1時間以上の焼戻しを前提とした場合で
あり、誘導加熱炉による焼戻しの場合のように短
時間焼戻しの場合には成立たない。またMoの必
要理由は必ずしも明確でない。 本発明者らは誘導加熱のように急熱短時間焼戻
しを行う場合においても焼戻条件を適切に選ぶこ
とにより優れた耐硫化物応力腐食割れ特性を得る
ことができることを見出した。 第1図は第1表の記号1に示す化学成分の鋼を
焼入れて完全にマルテンサイト組織にしたものを
誘導加熱により10〜300秒焼戻した場合の硫化物
応力腐食割れ(以下SSCと略す)特性と降伏点の
関係を示す。ここで耐SSC特性はPHを3から4の
間に制御したNACE溶液中での定歪速度引張試
験(歪速度〜10-6sec-1)での破断強度σf
(inNACE)で評価した。 この試験法は最適な材料の選択に広く活用され
はじめており、従来の定荷重試験、定ひずみ試験
との相関も見出されている。図中の数字は焼戻し
温度を示すが、10秒焼戻しの場合でも700℃以上
でσf(inNACE)>σy、即ち厳しい硫化水素環境中
でも試料が全面降伏したのちはじめて破断する条
件を満すことがわかる。焼戻し時間が30秒以上で
680℃以上で耐SSC特性は良くなる。この要因は
これ以下の温度の焼戻しではPなどの不純物の粒
界偏析のため粒界脆化が生じ水素脆化を生じやす
くなること、焼戻しが不十分なため転位密度が高
いことと析出物が微細なために水素割れ先端の応
力集中部の転位密度が上昇しこのため水素が集ま
りやすくなり水素脆化を起こしやすくするためで
ある。この条件以上の焼戻しでは転位密度は十分
低下しまた析出物も均一分散し粒界脆化も減少す
るので水素脆化は起りにくくなる。なお、焼戻し
温度が750℃以上になるとふたたびSSC特性は低
下する。これは焼戻しの温度がこの鋼のAc1点を
越えるため一部が逆変態によりオーステナイトに
なり、その領域が焼戻し後の冷却によりマルテン
サイトおよびベイナイトになるので水素脆性を起
しやすくするためである。 以上の結果を焼戻し温度と時間の関係で整理す
ると、700℃以上Ac1変態点以下の温度域で10秒
以上300秒以下の時間焼戻し処理を施すと厳しい
硫化水素環境での脆性化が抑制される。また、
680℃以上700℃未満の温度域では焼戻し時間は30
秒以上300秒以下とすればよい。 焼入れ条件は焼入れ組織の均一なマルテンサイ
トであることが好ましいが、10%未満の他の組織
の混入はSSC特性にあまり悪影響を与えないので
許容される。焼入れ時のオーステナイト化条件は
限定しないが、一般にオーステナイト結晶粒が小
さいほど水素脆性を生じにくいのでできるだけ細
粒にすることが好ましい。 次に化学成分の限定理由について述べる。焼入
れ焼戻しにより強度レベルを降伏点60〜80Kgf/
mm2を満たすためにはC0.05〜0.35%、Mn0.15〜
1.50%の範囲が必要である。Siは脱酸のためには
0.01%は必要であり、また0.30%を越える量は特
に必要ではない。尚、Alはキルド鋼では通常
0.005〜0.10程度含有されるものである。この主
成分以外にオーステナイト結晶粒を微細にしてか
つ強度レベルを60〜80Kgf/mm2(降伏点)に保持
するにはCr1.5%以下、Mo0.4%以下、Ti0.03%
以下の1種以上を含むことが実用上好ましい。
尚、0.5%以下のCu、1.0%以下のCo添加は耐SSC
特性向上に有効であることは公知であり、従つて
本発明の出発鋼に之等の元素を含有せしめること
も有利である。 実施例 第2表は第1表の記号2および3に示す化学成
分をもつ鋼を各温度で30秒焼戻しを行つた場合の
SSC特性を示す。鋼2の本発明条件を満すもので
は降伏点6〜70Kgf/mm2でかつNACE溶液中の
定歪速度引張試験の破断強度σfが降伏点σyより十
分高い。鋼3はMo、Tiを含有しているため強度
が高いが、本発明条件では十分に良い耐SSC特性
を示す。
【表】
第1図は第1表の記号1の鋼の焼戻しによる耐
SSC特性の変化を示す図である。図中の数字は焼
戻し温度、〇中の数字は秒単位で示した焼戻し時
間を示す。
SSC特性の変化を示す図である。図中の数字は焼
戻し温度、〇中の数字は秒単位で示した焼戻し時
間を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 C0.05〜0.35%、Si0.01〜0.30%、Mn0.15〜
1.50%を含み、残部は実質的にFeよりなる低合金
Alキルド鋼を、オーステナイト温度域から焼入
れて90%以上をマルテンサイト組織としたものを
700℃以上Ac1変態点以下の温度域に10秒以上300
秒以下の時間焼戻し処理を施すか、もしくは680
℃以上700℃未満の温度域に30秒以上300秒以下の
時間焼戻し処理を施すことを特徴とする低合金
Alキルド鋼の硫化物応力腐食割れの改善法。 2 C0.05〜0.35%、Si0.01〜0.30%、Mn0.15〜
1.50%に加えて、Cr1.5%以下、Mo0.4%以下、
Ti0.03%以下のうち1種以上を含み、残部が実質
的にFeよりなる低合金Alキルド鋼を、オーステ
ナイト温度域から焼入れて90%以上をマルテンサ
イト組織としたものを700℃以上Ac1変態点以下
の温度域に10秒以上300秒以下の時間焼戻し処理
を施すか、もしくは680℃以上700℃未満の温度域
に30秒以上300秒以下の時間焼戻し処理を施すこ
とを特徴とする低合金Alキルド鋼の硫化物応力
腐食割れの改善法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9304480A JPS5719321A (en) | 1980-07-08 | 1980-07-08 | Improvement for sulfide stress corrosion cracking of low alloy steel |
| CA000381289A CA1188963A (en) | 1980-07-08 | 1981-07-07 | Method for producing steels having improved resistance to sulfide stress corrosion cracking |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9304480A JPS5719321A (en) | 1980-07-08 | 1980-07-08 | Improvement for sulfide stress corrosion cracking of low alloy steel |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5719321A JPS5719321A (en) | 1982-02-01 |
| JPH0127126B2 true JPH0127126B2 (ja) | 1989-05-26 |
Family
ID=14071499
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9304480A Granted JPS5719321A (en) | 1980-07-08 | 1980-07-08 | Improvement for sulfide stress corrosion cracking of low alloy steel |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5719321A (ja) |
| CA (1) | CA1188963A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101418416B (zh) | 2007-10-26 | 2010-12-01 | 宝山钢铁股份有限公司 | 屈服强度800MPa级低焊接裂纹敏感性钢板及其制造方法 |
| CN102814630B (zh) * | 2012-09-19 | 2013-06-05 | 南通超达机械科技有限公司 | 一种提升epp发泡模具模仁硬度的方法 |
| CN105603315B (zh) * | 2016-03-24 | 2017-07-18 | 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 | 一种V、Ti、Cr、Ni、Cu微合金高强钢的热轧生产方法 |
| CN105624552B (zh) * | 2016-03-24 | 2017-08-01 | 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 | 一种V、Ti、Cr、Ni、Cu微合金高强钢及其冶炼方法 |
| CN113403530A (zh) * | 2021-05-22 | 2021-09-17 | 江苏铸鸿重工股份有限公司 | 一种高强度耐腐蚀合金钢锻圆及其制备方法 |
-
1980
- 1980-07-08 JP JP9304480A patent/JPS5719321A/ja active Granted
-
1981
- 1981-07-07 CA CA000381289A patent/CA1188963A/en not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5719321A (en) | 1982-02-01 |
| CA1188963A (en) | 1985-06-18 |
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