JPH0128314Y2 - - Google Patents

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JPH0128314Y2
JPH0128314Y2 JP5364882U JP5364882U JPH0128314Y2 JP H0128314 Y2 JPH0128314 Y2 JP H0128314Y2 JP 5364882 U JP5364882 U JP 5364882U JP 5364882 U JP5364882 U JP 5364882U JP H0128314 Y2 JPH0128314 Y2 JP H0128314Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、可変容量形油圧ポンプの制御装置
に関するものである。
可変容量型油圧ポンプとして産業機械に広く用
いられているものにピストンポンプとベーンポン
プがあることは周知の通りである。前者はロータ
ーの一回転当りのポンプ押しのけ容積を斜板の傾
転角によつて制御し、後者はカムリングの偏心量
によつて制御する。従つて、ポンプ吐出圧力に応
じて前記斜板の傾転角または前記カムリングの偏
心量を可変制御することにより、吐出圧力の変化
に対してポンプの機械的軸入力変化の変化を極力
平坦にする所謂近似定馬力制御を行なわせること
ができる。
この考案の制御装置は、前記ベーンポンプやピ
ストンポンプなどの可変容量型油圧ポンプの近似
定馬力制御を行なうためのものである。
[従来の技術] 可変容量型油圧ポンプとしてピストンポンプの
場合をを例に挙げて説明すると、一般に可変容量
形ピストンポンプでは、中心軸と平行に、かつ円
陣状に配設された複数のピストンを有するシリン
ダブロツクと、該シリンダブロツクを前記中心軸
回りに周回駆動する駆動軸と、前記中心軸に対し
て傾斜可能に配設された斜板(吐出量制御要素)
とを備え、該斜板によつて前記ピストンの周回中
の位置を規制し、前記シリンダブロツクの1回転
により前記ピストンを夫々1往復させるように
し、更に前記斜板の前記中心軸に対する傾斜角を
可変にして前記ピストンの1往復のストローク量
を可変とし、以つて斜板の傾転角の制御でポンプ
の吐出量を可変制御することが行われている。
このような可変容量形ピストンポンプの制御方
式としては、設定吐出流量に対応した斜板傾転角
でポンプを作動させて、吐出圧が或る設定圧力に
達したときに吐出圧油の一部で斜板の傾斜を立て
ることにより急激に吐出量を零にするプレツシヤ
コンペンセータ制御が知られているが、低圧大流
量と高圧小流量とを必要とするプレス機械などの
用途では吐出圧変化と共にポンプ軸入力が大幅に
変化し、従つてこの制御方式ではポンプ駆動モー
タを最大軸入力に備えた大出力のものにする必要
がある。従つてモータの出力を有効利用するため
には圧力変化に対して軸入力変化が少なくて済む
ようなポンプ制御方式が必要であり、これには圧
力上昇につれて吐出量が徐々に減少するような所
謂定馬力制御が必要である。
この定馬力制御は、理論的にはポンプの流量対
圧力特性曲線において双曲線状のカーブを描くも
のであるが、現実にはそれを使用範囲の或る領域
内で単純に直線近似し、圧力上昇に伴つて流量が
徐々に減少する反比例傾斜特性を以つて簡易定馬
力制御と呼んでおり、この傾斜を如何に最適にす
るかが問題であつた。
従来、この簡易定馬力制御を行う代表的なもの
として第1図に示すものと第2図に示すものが知
られている。
まず第1図に示すものは、ポンプ吐出圧を、可
変容量形ピストンポンプの吐出量可変要素である
斜板1の操作ピストン4に作用するバネ力と直接
対抗させるタイプのものであり、第1図には操作
ピストンまわりの要部のみを示してある。斜板1
は支点2を中心として傾動可能であり、この傾動
は、ジヨイント3により結合された操作ピストン
4による駆動で行われ、その傾動角によつてポン
プ吐出量が定められる。操作ピストン4はシリン
ダ5内に摺動可能に収納されており、該シリンダ
には、ねじ込み量を調整可能に中空状の第1の調
整ネジ6が取付けられると共に、更にこの第1の
調整ネジ6にねじ込み量を調整可能に第2の調整
ネジ7が取付けられている。第2の調整ネジ7と
前記操作ピストン4に端面との間には中間可動ば
ね受け部材8を介して二つの押圧バネ9,10が
直列的に介在されている。前記シリンダ5には、
操作ピストン4に対する圧力室として、前記バネ
9,10が配置された室とは仕切られたシリンダ
室13が前記ピストン4の肩段部12の回りに形
成され、このシリンダ室13にポンプ吐出圧がポ
ート11を介して導入されるようになつている。
今、このポンプの吐出圧が高くなると、操作ピ
ストン4はその肩段部12に作用するポンプ吐出
圧力の上昇によりシリンダ室13内で前記押圧バ
ネ9,10に圧縮する方向に押圧移動され、この
移動によつてジヨイント3を介して斜板1が図に
おいて時計方向に回動され、この回動により斜板
1の前記中心軸に対する傾転角が減じて前記複数
のピストンの往復ストロークが短くなり、ポンプ
吐出量が少なくなる。逆にポンプ吐出圧力が低く
なると上記とは逆にポンプ吐出量が多くなり、こ
の結果、ポンプの軸入力の変化が平坦化される。
ところで、第1図のものでは、操作ピストン4
は斜板1を直接駆動するものであるので、操作ピ
ストン4の駆動に必要な力は、斜板自体の傾動の
摩擦抵抗に打ち勝つだけでなく吐出圧に対抗させ
るため、ポンプの定格にもよるが比較的大きな力
であり、操作ピストン自体も強度の面からあまり
細いものとすることはできないという前提が存在
する。従つて操作ピストン4の受圧面積は大きく
なりがちであるが、吐出圧力を操作ピストン4に
直接作用させる方式であるため、操作ピストン4
の受圧面積があまり大き過ぎると対抗バネ9,1
0を巨大なものにしないかぎり高圧領域での近似
定馬力制御ができなくなる。このため操作ピスト
ン4には肩段部12によつて面積の小さい受圧部
を設けているが、この肩段部12は通常は極く僅
かの径方向寸法で切削加工され、従つてこの加工
精度が充分でないと操作ピストン4の大径部と小
径部との同軸度や平行度が微妙に狂い、またシリ
ンダ5側のこれら各部との摺動穴の加工精度も影
響して操作ピストン4の摺動抵抗が製品毎に異な
つたものとなりがちである。このような操作ピス
トン4の摺動抵抗はポンプの動作中の近似定馬力
制御動作に直接影響を及ぼし、所謂ヒステリシス
現象として現れてくる。従つて、このものでは、
製品毎に異なるヒステリシス現象が現れる結果と
なり、個々の製品に対する調整が極めて困難であ
る。
また第1図のものでは、操作ピストン4の受圧
面積を少なくすべく肩段部12による差動プラン
ジヤにより構成されてはいるが、それでもポンプ
吐出圧が高いものでは操作ピストン4の推力も必
然的に大きくなるのでバネ9,10として大きな
力の大型バネが必要となる。このため、該バネを
収容する空間としても大きなものを要し、従つて
高圧用途のものでは特にポンプ全体が大型になる
という欠点もある。
また、特にピストンポンプの場合は、吐出圧力
によるピストン部(回転部)のラストの合力によ
り斜板1の傾転角を変えようとする回動力(外
乱)が常に斜板1に作用しているため、操作ピス
トン4の推力はこれに打ち勝つだけの充分な大き
さを必要とすることから、操作ピストン4の受圧
面積を極端に小さくすることはできず、従つてあ
る程度大きな押圧力をもつたバネ9,10を用い
なければならないのでバネの小形化にも限度があ
る。このバネ9,10の押圧力が不足すると、吐
出圧の上昇で操作ピストンが直ちに移動されてし
まい、近似定馬力特性とはならずに前述のプレツ
シヤコンペンセータ制御と大差ない特性しか得ら
れない。このことはベーンポンプについても当て
はまることである。
前述のバネの大型化を抑えるために前述差動プ
ランジヤ形式の操作ピストンを用いる他に、小さ
な径のピストンまたはプツシユロツドを操作ピス
トンとは別に設けたもの(特開昭49−41902号公
報)も知られているが、これも同様な問題を含ん
でいる。
従つて、近似定馬力特性を得るために操作ピス
トンに加わるバネ力に対して吐出圧力を直接対抗
させ、操作ピストンにより吐出圧力の増加に応じ
て斜板を制御する方式の第1図に示したような従
来の制御装置では、或る程度はバネが大型になる
ほかポンプ全体も大型となり、圧力対流量特性を
変更する場合にはそのバネを別のものと取り替え
なければならず、その圧力対流量特性もポンプ回
転数によつて変わつてしまつたり、ヒステリシス
現象が現れてしまつたりしやすいという欠点が不
可避であつた。
一方、第2図に示す方式のものは前述の方式の
欠点をもたないが、別の問題点を含んでいる。
すなわち、第2図に示す方式は、例えば特開昭
55−114894号公報などで公知であるが、この方式
では、ポンプ14から負荷への主流路15に吐出
圧力に応じて開度を変える流量制御弁16を設け
ると共に、その前後の差圧により制御される負荷
感応型のコンペンセータ弁17をポンプの吐出量
可変制御要素18へのパイロツトライン中に設
け、この負荷感応型コンペンセータ弁17により
流量制御弁16の前後の差圧が一定に保たれるよ
うにポンプ14の吐出量可変制御要素18への圧
油圧力を調節すると共にカツトオフ制御を行わ
せ、主流路15中の流量制御弁16により吐出流
量を吐出圧力にほぼ反比例するように制御してい
る。
この第2図の方式においては主流路15中に流
量制御弁16を設けて負荷圧に応じた可変絞り制
御により近似定馬力特性を得ているので、主流路
15の流れを制御する流量制御弁16は大流量の
制御のために大型のスプールを有する大口径のも
のとなり、装置の大型化が避けられない。またこ
の方式ではポンプ吐出流量がポンプ吐出圧力にほ
ぼ直線的に反比例するように制御を行つているの
で、近似定馬力制御のできる圧力範囲が狭くなる
欠点が避けられない。
この考案の目的は、大きなピストンや対抗バネ
を用いずに、従つて本質的に圧力対流量特性にヒ
ステリシス現象が生じにくいというパイロツト制
御方式の利点を損ねることなく大型の流量制御弁
を不要とし、単純な構造の弁とバネ機構の組合せ
によつて同じ弁構造内でフルカツトオフ特性の付
加にも容易に適応することのできるコンペンセー
タ弁方式の近似定馬力制御装置を提供することを
目的としている。
[課題を解決するための手段] この考案に係る可変容量型油圧ポンプの制御装
置は、ポンプ吐出圧を該ポンプの吐出量制御要素
に選択的に導びくことにより該ポンプの圧力対流
量特性を圧力の上昇に対して吐出量が徐々に減少
する定馬力特性に近づけるように制御するもので
あり、特に前述の課題を達成するために、 前記ポンプの吐出圧油を負荷へ向けて流す通路
中に配設された固定オリフイスと、 前記通路の前記固定オリフイス入口側の圧油圧
力を一方の端面に受けると共に前記固定オリフイ
ス出口側の圧油圧力を弁バネのバネ力と共に他方
の端面に受けるようになされたスプールを有し、
該スプールによつて前記固定オリフイス前後の差
圧が前記バネ力で定まる値に追従するように前記
制御要素への吐出圧油の導入と導出を制御するコ
ンペンセータ弁と、 前記弁バネをピストンを介して前記スプールへ
向けて押圧し前記弁バネのたわみ量を負荷圧力に
応じて変化させる制御バネ機構、 とを備えてなるものである。
[作用] この考案の制御装置においては、前記ポンプの
吐出圧油を負荷へ向けて流す通路内に固定オリフ
イスが配設されているので、このオリフイス前後
に吐出流量に応じた差圧が生じる。コンペンセー
タ弁のスプールはその一端面に弁バネのバネ力を
受けると共に両端面間に前記オリフイス前後の差
圧を受け、弁バネのバネ力とのバランスで前記固
定オリフイス前後の差圧が前記バネ力で定まる値
に追従するように前記制御要素への吐出圧油の導
入と導出を制御する。コンペンセータ弁の前記弁
バネはピストンを介して制御バネ機構により前記
スプールへ向けて押圧されており、制御バネ機構
は前記弁バネのたわみ量を負荷圧力に応じて変化
させる。例えば負荷圧力が上昇するとそれに応じ
て制御バネ機構が前記ピストンを前記スプールか
ら離れる方向に変位させ、それにより弁バネのた
わみ量を減少させる。これによりコンペンセータ
弁のスプールが前記制御要素へのポンプ吐出圧の
導入を増加させ、制御要素はポンプ吐出流量を相
対的に減じる。負荷圧力の減少時はこの逆の動作
によつて吐出流量が増加することになる。
この考案の装置では前記ピストンが負荷圧力に
応じて変位するから、このピストンの変位を利用
して負荷圧力が或る上限に達したときにピストン
により通路を開いて負荷圧力を低圧ラインへ逃が
すようにすることができる。これにより負荷圧力
のピストンへの導入通路に圧油の流れが生じ、し
たがつてこの導入通路中に固定絞りを設けておけ
ばその前後に差圧が生じて、これを前記コンペン
セータ弁のスプールに作用させることが容易に可
能となる。このようにすると、前記スプールが負
荷圧力の上限で前記固定絞りの前後に生じる差圧
により前記弁バネに抗して移動しポンプ吐出圧力
を制御要素に急速に導入してポンプをフルカツト
オフ状態にさせることができるようになる。
このように本考案の装置では必要に応じて所望
の吐出圧力値においてポンプをフルカツトオフ状
態にする制御機能を同じコンペンセータ弁部分に
兼ねさせることができる。
フルカツトオフ機能を兼ねさせる別のやり方も
あり、それは負荷圧力を上限で低圧ラインに逃が
すかわりに、前記スプールに前記弁バネと対向す
る別の弱いバネの力を作用させるやり方である。
この場合、別のバネは前記弁バネより弱いバネ力
のものであり、但し前記スプールの自重に勝るバ
ネ力をももつものである。このようにすると、負
荷圧力が上昇して或る上限値に達したとき、前記
ピストンがスプールから離れる方向に変位してス
プールに加わつていた弁バネの力が小さくなると
別のバネの作用でスプールが制御要素への吐出圧
導入通路を一気に全開にし、これによつてポンプ
がフルカツトオフ状態になる。この場合のフルカ
ツトオフ圧力は前記別のバネのバネ力で決められ
る。
この考案の実施例を図面と共に説明すれば以下
の通りである。
[実施例] 第3図はこの考案の一実施例を示す模式構成図
で、可変容量型油圧ポンプ21はその吐出量制御
要素27に導かれる圧油圧力の上昇に対してその
吐出量を減少するタイプのものである。このポン
プ21からの吐出圧油を図示しない負荷アクチユ
エータへ導く主通路22内には、或る選ばれた開
口面積の固定オリフイス26が配設されている。
コンペンセータ弁20は弁本体39内に設けられ
た弁孔34内にスプール28を摺動可能に配設す
ると共にその先端面の位置する油室44に入口ポ
ート30を介してて分岐通路23からオリフイス
26の入口側圧油を導き、反対側の尾端面の位置
するばね室43内にて該尾端面に弁バネ35を当
ててそのバネ力でスプール28を先端面方向へ弾
発付勢すると共に該バネ室43内に負荷圧ポート
33を介して別の分岐通路24からオリフイス2
6の出口側圧油を導き、以つてオリフイス前後の
差圧と弁バネ35のバネ力とのつりあいに従つて
パイロツトポート31をタンクポート32から油
室44へ切り換え、ポンプ吐出圧力を分岐通路2
3から油室44、パイロツトポート31そしてパ
イロツト通路25を経てポンプ吐出量制御要素2
7に導入するように構成されている。
制御バネ機構40の主要構成は、前記コンペン
セータ弁20の弁バネ35の尾端側を受けるよう
に弁孔34内に摺動可能に配設されて実質的にバ
ネ室43の端部を密封するピストン29と、この
ピストンの尾端をバネ押し37を介して押圧する
制御バネ36とからなる。
この制御バネ機構40は、バネ室43に導かれ
たオリフイス26の出口側圧力すなわち負荷圧力
をピストン29の先端面に受け、これによつて制
御バネ36のバネ力に抗してピストン29が負荷
圧力に応じて変位し、従つてこのピストン29の
変位によつてコンペンセータ弁20の弁バネ35
のたわみ量が負荷圧力に応じて変化されるように
なつている。
尚、第3図の例においては分岐通路24内に固
定絞り42が敷設され、またピストン29が予め
定められた変位量だけ負荷圧力の上昇により後退
したときにバネ室43をタンクへ落すポート41
が設けられている。これは、負荷圧力が或る定め
られた最高規制値に達したときにポート41を介
してバネ室43をタンクへ通じさせ、これにより
分岐通路24に圧油流れを生じさせて、この流れ
により固定絞り42の前後に生じた差圧でコンペ
ンセータ弁20のスプール28を弁バネ35に抗
して移動させ、油室44をポート31へ急に開い
てポンプ21の吐出量を急激に減少させる、所謂
フルカツトオフ動作を行うようになされている。
この最高規制圧力の設定は制御バネ36の調整ね
じ38で行う。今、第3図において、ポンプ21
から吐出された圧油はオリフイス26を通つて図
示しない負荷へ送られる。オリフイス26の入口
側の圧油は分岐通路23を通つてコンペンセータ
弁20の油室44に入り、スプール28を弁バネ
35に抗して押圧する方向に作用している。また
オリフイス26の出口側の圧油は分岐通路24か
らバネ室42に入り、スプール28を前記油室4
4の圧油圧力に対向して押圧する方向へ作用して
いる。これによりスプール28はオリフイス26
の前後の差圧と弁バネ35の力とがつり合う位置
で停止してバランス状態となり、ポンプ吐出量制
御要素27への圧油を制御している。
このつり合い状態から負荷圧力が上昇すると、
ピストン29はその負荷圧力に応じて制御バネ3
6に抗して移動し、弁バネ35のたわみ量をその
移動分だけ減少させる。これによつてスプール2
8のバランスがくずれ、スプール28はバランス
をとり戻すべく弁バネ35を更にたわめるように
追従移動し、油室44からポート31への制御開
度が開かれ、従つてポンプ21はその吐出量を減
じる。この吐出量の減少によりオリフイス26の
前後の差圧も小さくなり、スプール28は再びバ
ランス状態となる。
このようにポンプ吐出量は負荷圧力の増加に伴
つて減少し、第4図に示すような近似定馬力特性
となる。この場合、弁バネ35を非線形バネ特性
のものにすれば、得られる近似定馬力特性を理想
的な定馬力特性に一層近づけることができる。第
4図において圧力の上昇により特性カーブが急に
吐出量零に落ちているが、これは前述したポート
41と固定絞り42とによるフルカツトオフ動作
によるものである。
第5図はこの考案のもうひとつの実施例を示す
もので、第3図のものと同効部分には同一符号を
付してある。第3図のものとの違いは、タンクへ
のポート41と固定絞り42の代りに、弁バネ3
5よりも弱く、スプール28の自重を丁度打ち消
すだけの力をもつた別のバネ45を油室44内に
配置してある点である。この場合、負荷圧力が上
昇して前述と同様にポンプ吐出量が徐々に減少す
るに際して、ピストン29が制御バネ36に抗し
て上へ変位すると、弁バネ35がスプール18へ
作用させていた力が徐々に減少し、それが零にな
ると前記別のバネ45がスプール28をその自重
に抗して押し上げて弁室44ポート31へ全開す
る。これによつて第4図に一点鎖線で示したよう
な圧力対流量特性が得られる。この場合のポンプ
のフルカツトオフ圧力は、別のバネ45のバネ力
を弁バネ35より弱くスプール28の自重を打ち
消すに足りる範囲で選ぶことにより、その範囲内
で種々変更できる。即ち、第4図の鎖線で示す特
性は前記別のバネ45のバネ力を丁度スプール2
8の自重を打ち消す大きさに選んだときのものに
相当し、これをもう少し強いバネにすると第4図
の実線の特性のようにフルカツトオフ圧力が低圧
側にシフトすることになる。尚、この第5図の例
における別のバネ45を用いる代りに、ピストン
29の制御バネ36に抗した後退移動が或る量を
超えたときにスプール28をピストン29と共に
一体的に後退させるようにして油室44をポート
31に全開させるようにしてもよい。
第6図は第3図に示したこの考案の実施例を利
用した応用例を示すものであり、第3図と同効部
分には同一符号を付してある。この第6図の例で
は第3図のものに更に差圧感応型絞り弁46を付
加し、圧力対流量特性を一層理想的な定馬力特性
に近づけるようにしたものである。
即ち、負荷圧感応型絞り弁46は、オリフイス
26と並列に設けられ、負荷圧に応じて流路面積
を変化させるバイパス流路49を形成している。
この絞り弁46は、オリフイス26と並列なバイ
パス流路49の開度を制御するスプール47を備
え、流路49内に設けられた制限部材50で移動
限を与えられたスプール47に前記オリフイス2
6の前後に差圧を作用させると共にこのスプール
47をバネ48で制限部材50へ向けて押圧し、
このバネ48のバネ力を調整ねじ51で可変設定
できるようにしてある。
今、負荷圧力が上昇したときのコンペンセータ
弁20に差動は第3図の場合と同じである。つま
り負荷圧力の上昇と共にスプール28へ作用する
弁バネ35のバネ力が減少するので、それに応じ
てオリフイス26前後の差圧もまた減少する。差
圧感応型絞り弁46のスプール47にはオリフイ
ス26の前後の差圧がバネ48とのバランスで作
用しているので、スプール47によるバイパス通
路49の開度も負荷圧力の上昇による前記差圧の
低下に伴つて減少することになる。ここでポンプ
21の吐出流量は、オリフイス26の通過流量と
差圧感応型絞り弁46によつて流路面積を制御さ
れているバイパス通路49の通過流量との和であ
る。従つて差圧感応型絞り弁46のバネ48のバ
ネ力を適当に選んでおいて前記差圧の上昇(負荷
圧の低下)に応じた開度でスプール47がバイパ
ス流路49を開くようにしておくと、この場合の
圧力対流量特性は、第7図に示すように、バイパ
ス通路49が閉じられたままのときの特性(第4
図実線カーブと同じ)Aに対して、負荷圧の低い
領域で吐出量が絞り弁46のバイパス流路を流れ
る分だけ増加した特性a,b,cのようになる。
このようにして一層理想に近い定馬力特性に近づ
けている。
尚、調整ネジ51によつてバネ48の設定荷重
を小さくするほど、第7図において特性aから
b、そしてcへと変化することになる。
[考案の効果] 以上に述べたように、この考案によれば、主通
路内には固定オリフイスを配置するだけであり、
その固定オリフイス前後の差圧をコンペンセータ
弁のスプールに作用させ、このスプールを押圧付
勢する弁バネのバネ力を負荷圧力に応じて変化さ
せるようにしたので、コンペンセータ弁方式の利
点を活用したまま、可変容量型ポンプの近似定馬
力制御が広い圧力範囲に亙つて安定的に果たせ、
またこのコンペンセータ弁はポンプの吐出量制御
要素のパイロツト圧制御を行なうものであるから
小径スプールで構成でき、同じコンペンセータ弁
にポンプのフルカツトオフ制御機能を付加させる
ことも簡単になるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の制御装置を示す断面図、第2図
は別の従来例を示す油圧回路図、第3図はこの考
案の一実施例を示す模式構成図、第4図は前図の
例の圧力−流量特性を例示する線図、第5図はこ
の考案のもうひとつの実施例を示す模式構成図、
第6図はこの考案の実施例を用いた応用例を示す
模式構成図、第7図は前図の例の圧力−流量特性
を例示する線図である。 主要部分の符号の説明、20:コンペンセータ
弁、21:可変容量型油圧ポンプ、26:固定オ
リフイス、27:ポンプ吐出量制御要素、28:
スプール、29:ピストン、35:弁バネ、3
6:制御バネ、40:制御バネ機構。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 可変容量形油圧ポンプの吐出圧を該ポンプの吐
    出量制御要素に選択的に導びくことにより該ポン
    プの圧力対流量特性を圧力の上昇に対して吐出量
    が徐々に減少する定馬力特性に近づけるように制
    御するものにおいて、 前記ポンプの吐出圧油を負荷へ向けて流す通路
    中に配設された固定オリフイスと、 前記通路の前記固定オリフイス入口側の圧油圧
    力を一方の端面に受けると共に前記固定オリフイ
    ス出口側の圧油圧力を弁バネのバネ力と共に他方
    の端面に受けるようになされたスプールを有し、
    該スプールによつて前記固定オリフイス前後の差
    圧が前記バネ力で定まる値に追従するように前記
    制御要素への吐出圧油の導入と導出を制御するコ
    ンペンセータ弁と、 前記弁バネをピストンを介して前記スプールへ
    向けて押圧し前記弁バネのたわみ量を負荷圧力に
    応じて変化させる制御バネ機構、 とを備えていることを特徴とする可変容量形油圧
    ポンプの制御装置。
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