JPH0131931B2 - - Google Patents

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JPH0131931B2
JPH0131931B2 JP60223133A JP22313385A JPH0131931B2 JP H0131931 B2 JPH0131931 B2 JP H0131931B2 JP 60223133 A JP60223133 A JP 60223133A JP 22313385 A JP22313385 A JP 22313385A JP H0131931 B2 JPH0131931 B2 JP H0131931B2
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magnetic
ultrafine particles
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microencapsulated
particles
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Hideo Tsunoda
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Shingijutsu Kaihatsu Jigyodan
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Nihon Shinku Gijutsu KK
Shingijutsu Kaihatsu Jigyodan
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Publication of JPH0131931B2 publication Critical patent/JPH0131931B2/ja
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    • B41M5/124Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein using pressure to make a masked colour visible, e.g. to make a coloured support visible, to create an opaque or transparent pattern, or to form colour by uniting colour-forming components
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、マイクロカプセル化磁性体超微粒子
に関する。更に詳しくいえば、特に耐食性、耐環
境性の点で大巾に改善されたマイクロカプセル化
磁性体超微粒子に関する。 従来の技術 現在、有機、無機及び金属などの微粒子は、窯
業財料、顔料、薬品あるいは電子材料として、多
くの工業領域で用いられている。特に、磁性体超
微粒子は、磁場誘導あるいは磁場による選択的分
離回収が可能である等の特質を有している為、例
えば磁性流体、磁性インクなどの成分、あるいは
医薬物質、触媒、生体高分子および微生物、細胞
等の担体などとして種々の利用分野が開拓されつ
つある。 この様な産業上多岐にわたる微粒子および磁性
体微粒子の使用頻度上昇に伴い、微粒子の高性能
化に対する必要性が高まりその研究開発が注目さ
れている。 例えば、微粒子の特性を高度化する方法として
超微粒子化があり、粒径が数+A〜サブミクロン
の超微粒子の製造方法が既に提案されている。超
微粒子となると、従来の微粒子と比較して、様々
な物理的、化学的特性が改善あるいは改質され
る。例えば、単位グラムあたりの表面積(比表面
積)が非常に大きくなり、その結果、融点が低下
する、表面張力が大きく内部が高圧である、磁性
体材料からなる超微粒子はきわめて強磁性であ
る、熱伝導性および光の吸収が良い等様々な特性
が超微粒化の結果としてもたらされる。 この様な特質を有する超微粒子を工業的に応用
するに際しては、微粒子素材の複合化(マイクロ
カプセル化等)による表面改質や高機能化が重要
な課題となる。例えば、マイクロカプセル化の1
つの目的は、高い活性を有する微粒子表面を高分
子被覆等により保護することにより、耐食性、粒
子分散性等を改善することにあり、例えば、磁性
体微粒子においては、強磁性粒子を界面活性剤を
用いて媒体中に分散させて磁性インク(特開昭57
−105468号)を作製する場合、あるいは強磁性粒
子を担体として用いる場合の担持操作等におい
て、上記耐食性および分散性は不可欠の条件であ
る。 更に別の目的として他の材料との複合化によ
り、本来その微粒子の持つ特質に別の機能あるい
は特質を付与し、使用することが挙げられる。特
に医薬物質、酵素等の生体高分子および触媒用の
担体として、磁性体微粒子あるいはその複合物を
マイクロカプセル化したものが近年注目されてい
る。 微粒子は、大きな塊状物と比較して、そのグラ
ム単位当りの表面積が大きく、従つてこれを担体
として用いることは、医薬物質、酵素あるいは触
媒などの高い活性並びに有効性を維持するために
好適である。さらに、磁性体超微粒子あるいはそ
の複合物微粒子を担体として用いることにより、
以下に述べる様な利益を達成することができる。 例えば、薬剤においては、磁場誘導によつて医
薬物質を病巣ないし病巣附近の部位に選択的に到
達せしめ、該到達箇所において、その医薬的効力
を発揮させ得る。医薬として体内に投与される
種々の物質の中には、直接医療対象部位である病
巣にのみ作用させ、正常組織に対する副作用を最
小ならしめることが望まれる物があり、例えば、
制癌剤などはその代表的なものである。従つて、
磁性体超微粒子を含有するマイクロカプセルは、
この種の医薬物質の担体として好適に使用し得る
ものである。 また酵素、触媒においては、酵素および触媒を
所定の反応に使用した後、磁場をかけることによ
り選択的に分別・回収でき、再度の使用が可能で
ある。酵素および触媒は、みずから化学的変化を
起さず、対象物の化学反応速度を速め、選択的に
目的物を生成させる等の特性を有している一方高
価であるため、複数回の反応に利用することが能
率的、経済的である場合が多い。しかしながら酵
素は通常可溶性であり、事実上、分離の後再度利
用することは不可能である。従つて不溶性となす
ために酵素を不溶性物質に担持させることが望ま
しい。その担体として磁性体微粒子は、比活性の
保持、分離の容易さ等の点で優れており、効果的
に使用できる。また、触媒の場合においても、同
様に比活性の維持、分離の容易さ等の理由によ
り、磁性体微粒子を担体として用いることが好ま
しい。また、このような磁場による分離・回収が
可能であるという特質は、相補性DNAの分離あ
るいは、特定のバクテリアなどの微生物細胞の分
離等への利用も可能となる。 近年、磁性体微粒子および医薬物質からなるマ
イクロカプセルとして、医薬物質を有機高分子物
質(エチルセルロース、ゼラチン、アルブミン
等)により被覆せしめ、さらに磁性体微粒子を固
着させるか、あるいは、医薬物質および磁性体の
混合物からなる微粒子を有機高分子物質により被
覆せしめた例(特開昭56−51411号)が報告され
ている。 また、磁性体微粒子および酵素からなるマイク
ロカプセルとして、磁性体微粒子を分散せしめた
多孔質微粒子を、過剰の二官能性試薬で架橋した
ポリアミンで含浸せしめ、さらにそのポリアミン
に酵素を結合させた例(特開昭59−28477号)も
報告されている。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記されたような従来例は、以
下に詳述する様な問題を有していた。 即ち、特開昭56−51411号の開示するマイクロ
カプセル化剤は、芯部を磁性体粒子が分散された
医薬物質とし、有機高分子材料で被覆するか、も
しくは、芯部を医薬物質とし、磁性体粒子が分散
された有機高分子材料で被覆していることから、
比較的粒径の大きなものとならざるを得ない。そ
の結果、毛細血管への移行が困難であり、真に病
巣部分に到達し得ず、病巣部位での薬理効果が薄
く、かつ正常組織に副作用を起こす危険性が存在
するという問題点を有している。さらに、本方法
においては、磁性体微粒子の保護が完全でなく、
はなはだしい場合には、外部に露出している。従
つて、体内移動中に該磁性体微粒子が溶解し、磁
場誘導が効果的に行われなくなるばかりか、溶解
した微粒子元素が生体に何等かの悪影響を及ぼす
危険性があつた。 また、特開昭59−28477号開示の磁性支持マト
リツクス及び固定化酵素は、芯部としての多孔質
耐火性無機酸化物をポリアミンで含浸しただけの
ため、その被覆膜と、芯部との結合強度が低く、
さらに被覆が不完全である可能性があり、耐食
性、耐環境性に劣るという問題があつた。 この様な、従来の磁性体微粒子を担体として用
いた場合の問題点を解決することができ、さらに
耐食性、耐環境性に優れ、かつ高機能化されたマ
イクロカプセル化磁性体超微粒子およびその製造
法を開発することは非常に重要なことである。 そこで本発明の目的の1つは、超微粒子を芯部
に有し、これと強く結合した被覆を有するマイク
ロカプセル化磁性体微粒子を提供することにあ
る。 さらに本発明の別の目的は、医薬物質、酵素等
の生体高分子、微生物細胞あるいは触媒等の担持
操作が容易で、かつその担持が強固な担体となり
得る、マイクロカプセル化磁性体超微粒子を提供
することにある。 本発明の別の目的は、上記マイクロカプセル化
磁性体超微粒子の製造法を提供することにある。 問題点を解決するための手段 本発明者は、上記従来例のごとき問題点を解決
し、上記本発明の目的を達成すべく、種々研究、
検討した結果、本発明を開発した。 即ち、本発明によるマイクロカプセル化磁性体
超微粒子は、 磁性体超微粒子からなる芯材、 該芯材の表面と化学結合し且つ重合性官能基
を有する結合剤から成るカツプリング層、 該結合剤の上記重合性官能基と少なくとも1
種の重合性モノマーとの重合により得られる高
分子被覆層、 からなることを特徴とする。 本発明のマイクロカプセル化磁性体超微粒子に
おいて有用な磁性体芯材としては、公知の各種の
ものが使用可能である。ただし、その表面に該芯
材と結合材とを化学的に結合する必要上、該芯材
はその表面上に水酸基を有することが要求され
る。 そこで、本発明のマイクロカプセル化磁性体超
微粒子に使用する磁性体芯材を具体的に示せば、
強磁性鉄、ニツケル、コバルトあるいはマグネタ
イト及びこれらの強磁性合金または化合物が挙げ
られる。 また、該磁性体芯部は、超微粒子であり、該磁
性体超微粒子は、例えば希ガス中で磁性体を加熱
蒸発させ、得られる蒸気を希ガス中で凝結させて
超微粒子化する方法(ガス中蒸発法)、電気低抗
体、プラズマジエツト、インダクシヨンレーザ
等、種々な公知の技術によつて得ることができ
る。 次に本発明で使用する重合性結合剤は、一般式 R−Si−X3 〔ただしXは、ハロゲン、アルコキシ基、アルキ
ルオキシアルキレンオキシ基またはアルキルカル
ボニルオキシ基(3個のXは同一である必要はな
い)であり、Rはビニル基または、置換ビニルカ
ルボニルオキシアルキル基である〕 を有するシラン系化合物であり、例えば、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラ
ン、ビニルビス(β−メトキシエトキシ)シラ
ン、ビニルトリクロロシラン、γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメト
キシシラン等を挙げることができる。 これら結合剤は、前記無機芯材の表面上に存在
する水酸基あるいは化学吸着した水分子との縮合
反応により、該芯材と化学的に結合する。 この反応メカニズムをビニルトリメトキシシラ
ンを例にとつて下に記すと: となる。 またこの反応式により明らかなように、上記結
合剤は他方で重合性単量体との重合により、高分
子被覆層を形成するための重合性官能基Rを提供
する。 更に、前記重合性単量体としては、例えば、メ
チルアクリレート、エチルアクリレート、ベンジ
ルアクリレート等のアクリル酸エステル類、アク
ロレイン、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
等の官能基を有する官能性モノマー、o−、m
−、p−メチルスチレン、o−、m−、p−エチ
ルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルトルエン
およびスチレン等を挙げることができ、これ等は
2種以上混合して使用することも可能である。こ
れらの重合性単量体は、該マイクロカプセル化磁
性体超微粒子に担持すべき薬剤、酵素あるいは触
媒等に応じて、適当に選択するかあるいは、特定
の官能基を導入することが可能であり、例えば担
持させる物質が酵素等のアミノ基を有する蛋白質
である場合、上記重合性単量体としてアクロレイ
ンなどのアルデヒド基を有するものを使用し共重
合させると、表面にアルデヒド基が存在すること
となり、アミノ基と特異的に反応しやすい表面が
得られる。 また、本発明のマイクロカプセル化磁性体超微
粒子を担体として、酵素等の蛋白、該酸、補酵
素、微生物細胞等を担持させる場合、これら物質
中の特定の基あるいはサイトにスペーサと呼ばれ
る介在分子を結合させ、該スペーサを介してマイ
クロカプセル層上の官能基にカツプリングさせる
ことが一般に望ましいとされている。このような
スペーサとしてはアシル化剤、アルキル化剤、ジ
アミンなどが用いられる。 例えば、アルキル化剤としては、ハロカルボン
酸;ラクトン、エボキシ等の環状化合物;アルデ
ヒド等を上げることができ、ハロカルボン酸とし
ては、4−ハロ吉草酸、5−ハロカプロン酸等を
用いることができる。また、ラクトンとしては、
β−、γ−、σ−およびε−ラクトンが、アルデ
ヒドとしては、クリタルアルデヒド、テレフタル
アルデヒド等が、さらにエボキシとしては、エチ
レンオキシド、トリメチレンオキシド等がそれぞ
れ有効に使用できる。 また、アシル化剤としては、酸クロリド、酸無
水物、ラクタム、脂肪族ジイソシアネート等を挙
げることができる。酸クロリドとしては、例えば
テレフタイルクロリド、βホルミルプロピオン酸
クロリド等を挙げることができ、さらに、ラクタ
ムとしては、β−プロピオラクタム、δ−バレロ
ラクタム等が挙げられる。 また、ジアミンとしては、例えばヘキサメチレ
ンジアミン、ヘプタメチレンジアミン等が挙げら
れる。 本発明による、マイクロカプセル化磁性体超微
粒子は、以下の工程により製造される。 即ち、本発明によるマイクロカプセル化磁性体
超微粒子の製造法は、(i)従来公知の方法で得られ
た磁性体超微粒子の芯材と結合剤とのカツプリン
グ反応を行い、次に(ii)芯材表面上の結合剤と少な
くとも1種の重合性単量体との重合を行うことか
らなる。 前記磁性体芯材と結合剤とのカツプリング反応
は、まず磁性体超微粒子である芯材、結合剤及び
不活性溶媒を混合し、所定時間、加熱撹拌するこ
とにより行なわれる。得られた反応物は、該溶媒
により洗浄し、乾燥する。 ここにおいて使用可能な不活性溶媒としては、
磁性体芯材および結合剤に対して非反応性であ
り、かつ相溶性のものであればいかなる溶媒でも
よく、例えばイソオクタン、石油ベンジン、ベン
ゼン、トルエン、石油エーテル、n−ヘキサン、
シクロヘキサン、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール、アセトン、エチルエーテル等を挙
げることができる。 次に行なわれる芯材表面上の結合剤と重合性単
量体との重合反応は、まず前記カツプリング反応
により得られた反応生成物と、不活性溶媒と、少
なくとも1種の重合性単量体とを混合し、所定温
度に加熱後、重合開始剤を加え、上記温度を保ち
ながら所定時間撹拌を続け、芯材表面上の結合剤
の重合性官能基および重合性単量体を重合させる
ことより成る。 この工程において、使用可能な不活性溶媒は、
結合材、重合性単量体および重合開始剤と、非反
応性であり、かつ相溶性であり、また該芯材およ
び該重合反応生成物と非反応性であればよく、例
えば、アミルアルコール、流動性パラフイン類、
メチルイソカルビトール、ヘプタン、ブタノー
ル、トルエン等を挙げることができる。 更に重合開始剤としては、過酸化ベンゾイル、
過酸化ラウロイル、アゾビスイソブチロニトリ
ル、t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシイソプロピルカーボネート、2,2′−アゾ
ビス−2,4−ジメチルなどを例示できる。これ
ら2つの反応に用いられる不活性溶媒および反応
開始剤の組み合せは、マイクロカプセル化磁性体
超微粒子に用いられる芯材、結合剤および重合性
単量体に応じて適当に組み合せることが好まし
い。 かくして、得られる本発明のマイクロカプセル
化磁性体超微粒子は、分散性、耐食性にすぐれ、
表面の親水性を制御でき、かつ非常に微細であ
る。また、担体として用いられる場合、担持する
物質に合わせて、その被覆を適宜変えることが可
能である。 作 用 超微粒子の工業的利用において、磁場誘導、あ
るいは磁場による選択的分離、回収が可能である
との特質により磁性体超微粒子が注目されてお
り、本発明のマイクロカプセル化磁性体超微粒子
では、芯材として、磁性体超微粒子を用いてい
る。 既に述べた様に、超微粒子の効果的かつ広範な
産業への応用の為には、その表面の巧妙な改質と
修飾が必要である。超微粒子表面を改質あるいは
修飾するには、その表面を高分子化合物により被
覆する方法が効果的であり、本発明においてはそ
の方法として、芯材である超微粒子と、被覆する
高分子とを化学結合させるという方法を採用して
いる。 従来の超微粒子の被覆は、そのほとんどが含浸
あるいは表面を高分子で包む方法によつている
が、この方法により、形成される被膜は、容易に
剥離したり、またその被覆が不完全である場合が
多かつた。従つて、そのマイクロカプセル化微粒
子の耐食性あるいは耐環境性に問題があつた。 本発明による、超微粒子の被覆法は、芯材であ
る超微粒子表面の水酸基等と、結合剤であるシラ
ンカツプラーとのカツプリング反応により化学結
合させ、しかる後にこのカツプリング反応により
超微粒子表面に化学結合したシランカプラーの重
合性官能基と重合性単量体とを重合させることに
より超微粒子表面の被覆を得ている。 本発明による、マイクロカプセル化磁性体超微
粒子は、磁性体超微粒子を用いたことにより特定
物質を所定の場所に磁場誘導したり、あるいは特
定の物質を選択的に分離、回収することが可能で
あるが、以上述べた様な構成とすることによりさ
らに以下のような効果を達成することができる。 即ち、対象磁性体超微粒子の直径が数十Å〜数
千Åの範囲であるため、製造されたマイクロカプ
セル化磁性体超微粒子は、非常に微細なものとな
り、医薬物質のキヤリヤーとして効果的である。 また、マイクロカプセル化により超微粒子表面
荷電が正となり、溶液中での分散性が大であり、
従つて担体として用いる場合に、その担持すべき
物質の均一分散性が保証される。 さらに超微粒子表面と化学結合した強靭な被覆
を有することにより、耐食性、耐環境性が優れて
おり、磁性インクとして用いたり、さらに担体と
して用いた場合に有効である。 その上、表面被覆が、必要に応じて、OH基、
アミノ基あるいはアルデヒド基を導入したものと
することができる為、表面を反応性とし、種々の
物質を化学結合させることにより担持することが
できる等機能化できる。 実施例 次に、本発明のマイクロカプセル化磁性体超微
粒子の製造法および特徴を、以下の実施例および
実験例により具体的に説明する。 実施例 1 マイクロカプセル化磁性体超微粒子の製造 芯材として、強磁性の鉄超微粒子を用いた。形
態は、約0.04×0.5μmの短い鎖状のもの(超微粒
子A)と、約0.03×0.04μmの孤立超微粒子(超
微粒子B)の二種類である。両者とも以下の同じ
工程によつてマイクロカプセル化を行つた。 芯材である超微粒子1gを、撹拌機を備えた丸
底フラスコに導入後、結合材としてのビニルトリ
メトキシシラン0.5mlおよび有機溶媒としてトル
エン100mlを加え、60℃〜80℃に加熱し、該温度
を維持し、30分〜1時間撹拌しながらカツプリン
グ反応を行なわせる。ついで上記反応により得ら
れた生成物を該有機溶媒により洗浄し、乾燥し
た。 次に、フラスコ内に該反応生成物、有機溶媒と
しての酢酸エチル100ml、および重合性単量体と
してビニルモノマー〜5000mgを加え撹拌しながら
60〜80℃に加熱し、さらに重合開始剤として
AIBN(アゾビスイソブチロニトリル)100mgを添
加する。該温度を維持し、30分〜3時間撹拌しな
がら、重合反応を行う。この実施例において、重
合性単量体(ビニルモノマー)としてスチレンと
HEMA(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)
を重量比1対1で混合したものを用いた。得られ
た重合反応生成物は上記有機溶媒で洗浄後、乾燥
した。 かくして得られたマイクロカプセル化磁性体超
微粒子は、各々暗視野光学顕微鏡や電子顕微鏡に
より、その分散性および膜の厚さ等を調べた。 得られた電子顕微鏡写真を添付第1図および第
2図に示した。添付第1図は超微粒子Bよりなる
マイクロカプセルの電子顕微鏡写真であり、第2
図は超微粒子Aよりなるマイクロカプセルの電子
顕微鏡写真である。 また各々の測定結果は表1に示した。
【表】 分散性の評価は、超微粒子1mgを、150mlの溶
媒に懸濁し、超音波を照射した後、10mlの試験管
に分注して、沈降試験を実施した。 その分散性は、1分後に粗大2次粒子を生ずる
ものを(±)とし、3分後を(+)、5分後以降
を(++)として半定量的に評価した。 実験例 1: 水および有機溶媒への分散性 上記の様にして得られたマイクロカプセル化超
微粒子(超微粒子Aによる)および非マイクロカ
プセル化超微粒子(超微粒子Aの素材)各々1mg
を、100mlの水および有機溶媒中に分散させ、そ
の分散性を測定した。 分散性の評価は、中性領域での粒子のゼータ電
位の測定および沈降試験により行なわれる。 沈降試験は、上記の沈降試験と同様の条件およ
び判定基準で行われる。 ゼータ電位の測定は、各々の超微粒子を水に適
当な濃度で懸濁し、顕微鏡電気泳動法によりラン
ク ブラザーズ(Rank Brothers)社製のマー
ク(Mark)型を用いて測定した。 得られた結果を表2にまとめた。 カプセル化後はζ電位がプラスへと変化してい
る事からも、本発明によるマイクロカプセルの分
散性の良さが理解できる。
【表】 実験例 2: 耐酸性 本発明によるマイクロカプセル化超微粒子およ
び非マイクロカプセル化超微粒子(超微粒子Aに
よる)、各々1mgをph2.0の強酸性溶媒5ml中に放
置し、該溶媒中の鉄濃度の経時変化を測定するこ
とにより、耐酸性を測定した。超微粒子の溶解に
よる溶剤鉄の存在は、肉眼観察、あるいは、オル
トフエナントロリン法による呈色反応を用いてそ
の検出と測定を行つた。 本発明によるマイクロカプセル化超微粒子で
は、一週間放置した後も、鉄の溶解が検出されな
かつた。一方、非マイクロカプセル化超微粒子は
水溶液中に分散し、振とうするとただちに溶解を
始め、二価鉄イオンによる呈色を示した。またオ
ルトフエナントロリン法によつても二価鉄イオン
の存在を確認した。 実験例 3: 水酸基濃度の調整 モノマーとして、スチレンとHEMAを用い、
その重合反応条件中、スチレンとHEMAの仕込
み量比および溶媒を変化させ、そのそれぞれにつ
いて表面水酸基濃度を測定した。 その水酸基濃度の測定は、オツグ ポーター
ウイライト(Ogg、PorterとWillite)のインダ
ストリアル エンジニアリング アナリシス
(Ind.Eng.Anal.)Ed.、17、394〜397(1945)に基
づきシギア(Siggia)の変法を用いた。同手法
は、重合体中のOH−基の定量をエステル化によ
つて知る方法である。アセチル化剤には無水酢
酸、ピリジル混合溶液を用い、一回分の分析試料
として0.1gの反応後の鉄−超微粒子を用いた。
反応の結果生じた酢酸は、1%フエノールフタレ
インを指示薬として0.1NのNaOHにより滴定し、
OH−基を算出した。得られた結果は、第4表に
示した。
【表】 上記第4表から、マイクロカプセル化磁性体超
微粒子を生体系に応用する際に、その親水性や親
和性を、必要に応じて適宜調整できることがわか
る。 実験例 4: 蛋白質との結合性のよい官能基の導入 重合性単量体をアクロレインとし、実施例1に
記載の方法によりマイクロカプセル化を行つた。
この方法により得られたマイクロカプセル化超微
粒子は、蛋白質との非常に良い結合性が観察され
た。 発明の効果 かくして、得られたマイクロカプセル化磁性体
超微粒子は、磁性体微粒子が本来有する磁場誘導
による選択的分離・回収が可能である上に、その
周囲に強固な高分子膜を有することにより耐食
性、耐環境性に優れ、分離性も高いため磁性流
体、磁性インクに効果的に用いられる。 またさらに、表面の性質を変化させることがで
きる為、バクテリア等の微生物の結合担体、酵素
等の生体分子用担体、抗ガン剤等の医薬物質用担
体、ガン治療用の塞栓剤等種々の担体として有利
に利用可能である。 特に、これら担体として用いた場合、比表面積
が大きく担持物質の活性を十分に高く維持するこ
とが可能である為、医薬物質用、酵素あるいは触
媒用担体として大きな活性を得ることが可能であ
る。また、本発明による、マイクロカプセル化磁
性体超微粒子は、微細であるため、毛細管への移
行が容易であり抗癌剤担体などとしても有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は夫々本発明によるマイク
ロカプセル化磁性体超微粒子の電子顕微鏡写真で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 磁性体超微粒子からなる芯材と、この芯材の
    表面と化学結合し且つ重合性官能基を有する結合
    剤からなるカツプリング層と、結合剤の上記重合
    性官能基と少なくとも1種の重合性単量体との重
    合により得られる高分子被覆層とで構成されるこ
    とを特徴とするマイクロカプセル化磁性体超微粒
    子。 2 上記磁性体超微粒子が、鉄、コバルト、ニツ
    ケル、マグネタイト及びこれらの強磁性合金及び
    化合物から成る群から選ばれることを特徴とす
    る、特許請求の範囲第1項記載のマイクロカプセ
    ル化磁性体超微粒子。 3 上記結合剤は、一般式 R−Si−X3 〔ただしXは、ハロゲン、アルコキシ基、アルキ
    ルオキシアルキレンオキシ基またはアルキルカル
    ボニルオキシ基(3個のXは同一である必要はな
    い)であり、Rはビニル基または、置換ビニルカ
    ルボニルオキシアルキル基である〕 を有するシラン系化合物であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項または第2項記載のマイク
    ロカプセル化磁性体超微粒子。 4 上記シラン系化合物が、ビニルトリエトキシ
    シラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルビ
    ス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリ
    クロロシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリ
    メトキシシランおよびビニルトリメトキシシラン
    から成る群から選ばれることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項乃至第3項記載のマイクロカプセ
    ル化磁性体超微粒子。 5 上記重合性単量体が、メチルアクリレート、
    エチルアクリレート、ベンジルアクリレート、ア
    クロレイン、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
    ト、o−、m−、p−メチルスチレン、o−、m
    −、p−エチルスチレン、ビニルナフタレン、ビ
    ニルトルエンおよびスチレンから成る群から選ば
    れる少なくとも1種から成ることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項〜第5項記載のマイクロカプ
    セル化磁性体超微粒子。
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