JPH0132261B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0132261B2 JPH0132261B2 JP61064409A JP6440986A JPH0132261B2 JP H0132261 B2 JPH0132261 B2 JP H0132261B2 JP 61064409 A JP61064409 A JP 61064409A JP 6440986 A JP6440986 A JP 6440986A JP H0132261 B2 JPH0132261 B2 JP H0132261B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- parts
- meth
- thermoplastic resin
- propylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は熱可塑性樹脂組成物に関する。さらに
詳しは熱可塑性樹脂に特定のチオフオスフアイト
を配合してなる耐重金属劣化性に優れた熱可塑性
樹脂組成物に関する。 (従来の技術) 熱可塑性樹脂、合成ゴム、炭化水素油などは重
金属類例えば銅、鉄、コバルト、マンガン、バナ
ジウムなどの金属、合金、酸化物、塩などを含有
するか該重金属類と接触すると著るしく分解劣化
を受けることはよく知られている。このため、各
種の重金属不活性化剤を添加することが行なわれ
ている。特に熱可塑性樹脂なかでもポリオレフイ
ン樹脂とりわけポリプロピレン樹脂は銅などの重
金属と接触すると数ケ月で劣化し、機械的強度が
低下して実際上使用できなくなる。また着色を行
なう場合、用いる着色剤には重金属を含む顔料が
使用される。このため事実上、使用できる着色剤
が制限を受けている。 このため、シユウ酸誘導体、エポキシ系縮合
物、ヒドラジド誘導体、サリチル酸誘導体、トリ
アジン系誘導体などのキレート化剤が重金属不活
性化剤として用いられている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の重金属不活性化剤は概し
て熱可塑性樹脂と相溶性のわわるいキレート化剤
が多く、従つて、熱可塑性樹脂中への分散性がわ
るく、ブルーム、昇華などの現象をひき起こし、
製品の品質の低下、成形機のダイや金型の汚染、
成形品表面へのブルーミングによる外観性の悪化
などの問題をおこす原因となつている。また、エ
ポキシ系縮合物は多量に用いないと重金属劣化防
止に効果がなく、かかるエポキシ系縮合物を配合
した組成物を加熱すると変色をおこすといつた弊
害があり問題である。 本発明者らは熱可塑性樹脂の耐重金属劣化性に
ついて鋭意研究した。その結果、熱可塑性樹脂に
特定の構造のチオフオスフアイトおよび(メタ)
アクリル酸エステルの特定量を配合することによ
り、耐重属劣化性に優れた樹脂組成物が得られる
ことを見い出し、本知見にもとずいて本発明を完
成した。 以上の記述から明らかなように、本発明の目的
は耐重金属劣化性に優れた熱可塑性樹脂組成物を
提供することである。 (問題点を解決するための手段) 本発明は下記の構成を有する。 (1) ポリオレフイン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、塩化ビニル−塩化ビニリデン
共重合体もしくはこれらの2以上の混合物であ
る熱可塑性樹脂100重量部に、下記一般式
〔〕、〔〕、〔〕および〔〕で表わされる
化合物のなかから選ばれた1以上のチオフオス
フアイト0.01〜3重量部および(メタ)アクリ
ル酸エステル0.05〜10重量部を配合してなる熱
可塑性樹脂組成物。 (ただし、R1は炭素数6〜20個のアルキル基、
もしくはシクロアルキル基を表わし、R2は―
SR2′もしくは―R2′であり、R3は―SR3′もしくは
―R3′であつて、―R2′、―R3′は炭素数6〜20個
の同種もしくは異種のアルキル基、シクロアルキ
ル基もしくはアリール基を表わす。Xは―
(CH2)o―、―(CH2)o―O―(CH2)n―もしく
は
詳しは熱可塑性樹脂に特定のチオフオスフアイト
を配合してなる耐重金属劣化性に優れた熱可塑性
樹脂組成物に関する。 (従来の技術) 熱可塑性樹脂、合成ゴム、炭化水素油などは重
金属類例えば銅、鉄、コバルト、マンガン、バナ
ジウムなどの金属、合金、酸化物、塩などを含有
するか該重金属類と接触すると著るしく分解劣化
を受けることはよく知られている。このため、各
種の重金属不活性化剤を添加することが行なわれ
ている。特に熱可塑性樹脂なかでもポリオレフイ
ン樹脂とりわけポリプロピレン樹脂は銅などの重
金属と接触すると数ケ月で劣化し、機械的強度が
低下して実際上使用できなくなる。また着色を行
なう場合、用いる着色剤には重金属を含む顔料が
使用される。このため事実上、使用できる着色剤
が制限を受けている。 このため、シユウ酸誘導体、エポキシ系縮合
物、ヒドラジド誘導体、サリチル酸誘導体、トリ
アジン系誘導体などのキレート化剤が重金属不活
性化剤として用いられている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の重金属不活性化剤は概し
て熱可塑性樹脂と相溶性のわわるいキレート化剤
が多く、従つて、熱可塑性樹脂中への分散性がわ
るく、ブルーム、昇華などの現象をひき起こし、
製品の品質の低下、成形機のダイや金型の汚染、
成形品表面へのブルーミングによる外観性の悪化
などの問題をおこす原因となつている。また、エ
ポキシ系縮合物は多量に用いないと重金属劣化防
止に効果がなく、かかるエポキシ系縮合物を配合
した組成物を加熱すると変色をおこすといつた弊
害があり問題である。 本発明者らは熱可塑性樹脂の耐重金属劣化性に
ついて鋭意研究した。その結果、熱可塑性樹脂に
特定の構造のチオフオスフアイトおよび(メタ)
アクリル酸エステルの特定量を配合することによ
り、耐重属劣化性に優れた樹脂組成物が得られる
ことを見い出し、本知見にもとずいて本発明を完
成した。 以上の記述から明らかなように、本発明の目的
は耐重金属劣化性に優れた熱可塑性樹脂組成物を
提供することである。 (問題点を解決するための手段) 本発明は下記の構成を有する。 (1) ポリオレフイン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、塩化ビニル−塩化ビニリデン
共重合体もしくはこれらの2以上の混合物であ
る熱可塑性樹脂100重量部に、下記一般式
〔〕、〔〕、〔〕および〔〕で表わされる
化合物のなかから選ばれた1以上のチオフオス
フアイト0.01〜3重量部および(メタ)アクリ
ル酸エステル0.05〜10重量部を配合してなる熱
可塑性樹脂組成物。 (ただし、R1は炭素数6〜20個のアルキル基、
もしくはシクロアルキル基を表わし、R2は―
SR2′もしくは―R2′であり、R3は―SR3′もしくは
―R3′であつて、―R2′、―R3′は炭素数6〜20個
の同種もしくは異種のアルキル基、シクロアルキ
ル基もしくはアリール基を表わす。Xは―
(CH2)o―、―(CH2)o―O―(CH2)n―もしく
は
【式】で表わされ、
n、m、lは2〜6の同数もしくは異数の整数を
表わす。) 本発明で用いる熱可塑性樹脂としては、ポリオ
レフイン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体をあ
げることができる。特にポリオレフイン樹脂、例
えばポリエチレン、プロピレン単独重合体、プロ
ピレンを主成分としてプロピレンと、エチレン、
ブテン―1、ペンテン―1、ヘキセン―1、4―
メチルペンテン―1、ヘプテン―1、オクテン―
1、デセン―1のなかから選ばれた1以上との共
重合体、ポリ4―メチルペンテン、エチレン―プ
ロピレンラバーおよびこれらの2以上の混合物を
用いることが好ましい。 本発明で用いる一般式〔〕、〔〕、〔〕およ
び〔〕で表わされるチオフオスフアイトの具体
例としては例えばトリラウリルトリチオフオスフ
アイト、トリデシルトリチオフオスフアイト、ト
リシクロヘキシルトリチオフオスフアイト、トリ
(2―エチルヘキシル)トリチオフオスフアイト、
テトララウリル―4―オキサヘプチレン―1,7
―テトラチオフオスフアイト、テトラキス(メル
カプトラウリル)―1,6―ジメルカプト―ヘキ
シレン―ジフオスフアイト、ペンタキス(メルカ
プトラウリル)ビス(1,6―ヘキシレン―ジメ
ルカプト)トリチオフオスフアイト、テトラキス
(メルカプトラウリル)―2,9―ジメルカプト
―パラ―メチレンジフオスフアイト、ジオクチル
ジチオペンタエリスリトールジフオスフアイト、
ジラウリルジチオペンタエリスリトールジフオス
フアイト、などのチオフオスフアイトをあげるこ
とができる。 該チオフオスフアイトの配合量は熱可塑性樹脂
100重量部に対して0.01〜3重量部、より好まし
くは0.05〜2重量部、特に好ましくは0.1〜2重
量部である。 該配合量が0.01重量部未満では、重金属劣化性
の改善効果にとぼしく、また3重量部を超えると
重金属劣化性の改善効果を飽和し、これ以上の改
善効果の向上が認められないので好ましくない。 本発明で用いる(メタ)アクリル酸エステルと
しては、例えば(メタ)アクリル酸ステアリル、
(ジ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールエチレントリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラアクリレートなどをあ
げることができ、特にトリメチロールプロパント
リ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
アクリレートなどの多官能性(メタ)アクリレー
トを用いることが好ましい。 該(メタ)アクリル酸エステルの配合量は熱可
塑性樹脂100重量部に対して0.05〜10重量部、よ
り好ましくは0.1〜5重量部、特に好ましくは0.5
〜5重量部である。 該配合量が0.05重量部未満では重金属劣化性の
改善効果が得られず、また10重量部を超えると該
改善効果が飽和し、これ以上の効果の向上が認め
られないばかりでなく、かえつて改善効果が低下
してくるので好ましくない。 本発明の熱可塑性樹脂組成物には必要に応じて
各種の添加剤例えばフエノール系、チオエーテル
系、リン系などの酸化防止剤、熱劣化防止剤、光
安定剤、透明化剤、造核剤、滑剤、帯電防止剤、
防曇剤、アンチブロツキング剤、顔料、ラジカル
発生剤、金属石鹸類の中和剤もしくは分散剤、無
機充填剤(タルク、マイカ、クレー、ウオラスト
ナイト、ゼオライト、ケイ酸カルシウム、ガラス
繊維、炭素繊維など)、有機充填剤(木粉、パル
ブ、故紙、合成繊維、天然繊維など)、難燃剤な
どを本発明の目的を損なわない範囲で併用するこ
とができる。 本発明の熱可塑性樹脂組成物は、例えば熱可塑
性樹脂に所定量の特定のチオフオスフアイトおよ
び(メタ)アクリル酸エステルを通常の混合装置
例えばヘンセルミキサー(商品名)、スーパーミ
キサー、リボンブレンダー、タンブラーミキサー
などで混合したのち、ロール、バンバリミキサ
ー、押出機などの溶融混練装置により、溶融混練
温度120〜300℃で溶融混練し、ペレツト化するこ
とにより得ることができる。 (発明の効果) 本発明の熱可塑性樹脂組成物は、従来の重金属
不活性化剤を配合した樹脂組成物にくらべて、耐
重金属劣化性に著るしく優れており、重金属を含
む顔料の使用や重金属類と接触する用途、例えば
自動車用部品、家電製品部品、OA機器部品の用
途に好適に使用することができる。 (実施例) 以下、実施例および比較例により本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。 なお、実施例および比較例で用いた評価方法は
次の方法によつた。 1) 耐重金属劣化性 射出成形法により成形した縦25mm、横50mm、
厚さ1mmの試験片に縦20mm、横30mm、厚さ0.3
mmの表面をよく磨いた銅板を密着させて固定
し、150℃の循環熱風式オーブンに入れ、試験
片に割れ、ひびが発生するまでの日数を測定し
耐重金属劣化性の良否を評価する。 2) 成形品のブルーミング試験 射出成形法により成形した縦25mm、横50mm、
厚さ1mmの試験片を温度130℃の循環熱風式オ
ーブンに3日間入れたのち、該試験片をとり出
し、該試験片の表面状態を目視観察しブルーミ
ング状態を評価した。 3) 金型の汚染状決の評価試験 名機製作所製射出成形機(M35J)を使用し、
樹脂温250℃、金型温度50℃、射出率5/10、サ
イクルタイム45秒の射出成形条件で、縦150mm、
横150mm、厚さ2mmの平板を成形した。このと
きの各シヨツト毎に金型表面の汚染を肉眼で観
察し、50シヨツトまでに金型汚染がみとめられ
たものを金型汚染有として評価した。 実施例1〜6、比較例1〜5 熱可塑性樹脂として、メルトフローレート(温
度230℃における荷重2.16Kgを加えた場合の10分
間の溶融樹脂の吐出量)10g/10分のプロピレン
単独重合体100重量部に、酸化防止剤として2,
6―ジ―t―ブチル―パラ―クレゾール0.15重量
部、イルガノツクス1010(チバガイギー社製)
0.05重量部、中和剤としてカルシウムステアレー
ト0.1重量部、チオフオスフアイトとしてトリラ
ウリルトリチオフオスフアイトおよび(メタ)ア
クリル酸エステルとしてトリメチロールプロパン
トリアクリレートならびに実施例6にあつては無
機充填剤としてタルクを後述の第1表に記載した
量配合し、ヘンセルミキサー(商品名)で3分間
攪拌混合したのち、得られた混合物を口径45mmの
2軸押出機を用いて、溶融混練温度200℃で溶融
混練押出し、ペレツト化した。 また比較例1〜5として、メルトフローレート
10g/10分のプロピレン単独重合体100重量部に、
実施例1〜6に準拠して酸化防止剤および中和剤
および後述の第1表に記載の配合成分の各所定量
をヘキセルミキサー(商品名)に入れ、実施例1
〜6に準拠して攪拌混合、溶融混練押出し、ペレ
ツト化した。 実施各例および比較各例により得られたペレツ
トを用いて樹脂温250℃で耐重金属劣化性および
ブルーミング試験の試験片を作成し、試験に供し
た。 また、上述のペレツトを用いて射出成形法によ
り金型汚染の有無を評価した。 以上の結果をまとめて第1表に示した。 実施例7、比較例6 熱可塑性樹脂として、メルトフローレート8.5
g/10分、エチレン含有量8.5重量%のエチレン
―プロピレンブロツク共重合体100重量部に、酸
化防止剤として2,6―ジ―t―ブチル―パラ―
クレゾール0.15重量部、イルガノツクス1010(チ
バガイギー社製)0.05重量部、中和剤としてカル
シウムステアレート0.1重量部、チオフオスフア
イトとしてトリラウリルトリチオフオスフアイト
および(メタ)アクリル酸エステルとしてトリメ
チロールプロパントリアクリレートを後述の第1
表に記載した量配合し、実施例1〜6に準拠して
攪拌混合、溶融混練押出しペレツト化した。ま
た、比較例6としてチオフオスフアイトおよびト
リメチロールプロパントリアクリレートを使用し
ない以外は実施例7に準拠して各配合成分を配合
し、攪拌混合、溶融混練押出し、ペレツト化し
た。 実施例および比較例により得られたペレツトを
用いて実施例1〜6に準拠して耐重金属劣化性お
よびブルーミング試験用の試験片を作成し試験に
供した。また金型汚染状況の評価試験も実施し
た。 以上の結果をまとめて第1表に示した。 実施例8、比較例7 熱可塑性樹脂として、メルトフローレート8.0
g/10分、エチレン含有量2.5重量%、ブテン―
1含有量4.0重量%のプロピレン―エチレン―ブ
テン―1ランダム共重合体100重量部に、酸化防
止剤として2,6―ジ―t―ブチル―パラ―クレ
ゾール0.15重量部、イルガノツクス1010(チバガ
イギー社製)0.05重量部、中和剤としてカルシウ
ムステアレート0.1重量部、チオフオスフアイト
としてトリラウリルトリチオフオスフアイトおよ
び(メタ)アクリル酸エステルとしてトリメチロ
ールプロパントリアクリレートを後述の第1表に
記載した量配合し、実施例1〜6に準拠して攪拌
混合、溶融混練押出し、ペレツト化した。また、
比較例7として、チオフオスフアイトおよびトリ
メチロールプロパントリアクリレートを使用しな
い以外は実施例8に準拠して各配合成分を配合
し、攪拌混合、溶融混練押出し、ペレツト化し
た。 実施例および比較例で得られたペレツトを用い
て実施例1〜6に準拠して試験片を作成し、試験
に供した。 なお、耐重金属劣化性の試験のオーブン温度は
130℃とした。 以上の結果をまとめて第1表に示した。 実施例9、比較例8 熱可塑性樹脂として塩化ビニル樹脂ペレツトコ
ンパウンド(チツソ(株)製RM―6406)100重量部
に、チオフオスフアイトとしてトリラウリルトリ
チオフオスフアイトおよび(メタ)アクリル酸エ
ステルとしてトリメチロールプロパントリアクリ
レートを後述の第1表に記載した量配合し、ロー
ル温度190℃で6インチロールで混練し、シート
を作成した。また比較例8としてチオフオスフア
イトおよび(メタ)アクリル酸エステルを使用し
ない以外は実施例9に準拠してシートを作成し
た。 実施例および比較例で得たシートを用いてプレ
ス温度180℃で厚み1mmの平板をプレス成形し、
該平板より試験片を作成して試験に供した。その
結果をまとめて第1表に示した。 第1表から明らかなように、本発明の組成物を
用いた実施各例で得られた成形品は耐重金属劣化
性に優れ、成形品の表面へのブルーミングもな
く、かつ金型汚染もみられず、重金属を含む顔料
の使用や重金属類と接触する用途例えば自動車用
部品、家電製品部品、OA機器部品などの用途に
好適に使用できることが確認された。
表わす。) 本発明で用いる熱可塑性樹脂としては、ポリオ
レフイン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体をあ
げることができる。特にポリオレフイン樹脂、例
えばポリエチレン、プロピレン単独重合体、プロ
ピレンを主成分としてプロピレンと、エチレン、
ブテン―1、ペンテン―1、ヘキセン―1、4―
メチルペンテン―1、ヘプテン―1、オクテン―
1、デセン―1のなかから選ばれた1以上との共
重合体、ポリ4―メチルペンテン、エチレン―プ
ロピレンラバーおよびこれらの2以上の混合物を
用いることが好ましい。 本発明で用いる一般式〔〕、〔〕、〔〕およ
び〔〕で表わされるチオフオスフアイトの具体
例としては例えばトリラウリルトリチオフオスフ
アイト、トリデシルトリチオフオスフアイト、ト
リシクロヘキシルトリチオフオスフアイト、トリ
(2―エチルヘキシル)トリチオフオスフアイト、
テトララウリル―4―オキサヘプチレン―1,7
―テトラチオフオスフアイト、テトラキス(メル
カプトラウリル)―1,6―ジメルカプト―ヘキ
シレン―ジフオスフアイト、ペンタキス(メルカ
プトラウリル)ビス(1,6―ヘキシレン―ジメ
ルカプト)トリチオフオスフアイト、テトラキス
(メルカプトラウリル)―2,9―ジメルカプト
―パラ―メチレンジフオスフアイト、ジオクチル
ジチオペンタエリスリトールジフオスフアイト、
ジラウリルジチオペンタエリスリトールジフオス
フアイト、などのチオフオスフアイトをあげるこ
とができる。 該チオフオスフアイトの配合量は熱可塑性樹脂
100重量部に対して0.01〜3重量部、より好まし
くは0.05〜2重量部、特に好ましくは0.1〜2重
量部である。 該配合量が0.01重量部未満では、重金属劣化性
の改善効果にとぼしく、また3重量部を超えると
重金属劣化性の改善効果を飽和し、これ以上の改
善効果の向上が認められないので好ましくない。 本発明で用いる(メタ)アクリル酸エステルと
しては、例えば(メタ)アクリル酸ステアリル、
(ジ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールエチレントリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラアクリレートなどをあ
げることができ、特にトリメチロールプロパント
リ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
アクリレートなどの多官能性(メタ)アクリレー
トを用いることが好ましい。 該(メタ)アクリル酸エステルの配合量は熱可
塑性樹脂100重量部に対して0.05〜10重量部、よ
り好ましくは0.1〜5重量部、特に好ましくは0.5
〜5重量部である。 該配合量が0.05重量部未満では重金属劣化性の
改善効果が得られず、また10重量部を超えると該
改善効果が飽和し、これ以上の効果の向上が認め
られないばかりでなく、かえつて改善効果が低下
してくるので好ましくない。 本発明の熱可塑性樹脂組成物には必要に応じて
各種の添加剤例えばフエノール系、チオエーテル
系、リン系などの酸化防止剤、熱劣化防止剤、光
安定剤、透明化剤、造核剤、滑剤、帯電防止剤、
防曇剤、アンチブロツキング剤、顔料、ラジカル
発生剤、金属石鹸類の中和剤もしくは分散剤、無
機充填剤(タルク、マイカ、クレー、ウオラスト
ナイト、ゼオライト、ケイ酸カルシウム、ガラス
繊維、炭素繊維など)、有機充填剤(木粉、パル
ブ、故紙、合成繊維、天然繊維など)、難燃剤な
どを本発明の目的を損なわない範囲で併用するこ
とができる。 本発明の熱可塑性樹脂組成物は、例えば熱可塑
性樹脂に所定量の特定のチオフオスフアイトおよ
び(メタ)アクリル酸エステルを通常の混合装置
例えばヘンセルミキサー(商品名)、スーパーミ
キサー、リボンブレンダー、タンブラーミキサー
などで混合したのち、ロール、バンバリミキサ
ー、押出機などの溶融混練装置により、溶融混練
温度120〜300℃で溶融混練し、ペレツト化するこ
とにより得ることができる。 (発明の効果) 本発明の熱可塑性樹脂組成物は、従来の重金属
不活性化剤を配合した樹脂組成物にくらべて、耐
重金属劣化性に著るしく優れており、重金属を含
む顔料の使用や重金属類と接触する用途、例えば
自動車用部品、家電製品部品、OA機器部品の用
途に好適に使用することができる。 (実施例) 以下、実施例および比較例により本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。 なお、実施例および比較例で用いた評価方法は
次の方法によつた。 1) 耐重金属劣化性 射出成形法により成形した縦25mm、横50mm、
厚さ1mmの試験片に縦20mm、横30mm、厚さ0.3
mmの表面をよく磨いた銅板を密着させて固定
し、150℃の循環熱風式オーブンに入れ、試験
片に割れ、ひびが発生するまでの日数を測定し
耐重金属劣化性の良否を評価する。 2) 成形品のブルーミング試験 射出成形法により成形した縦25mm、横50mm、
厚さ1mmの試験片を温度130℃の循環熱風式オ
ーブンに3日間入れたのち、該試験片をとり出
し、該試験片の表面状態を目視観察しブルーミ
ング状態を評価した。 3) 金型の汚染状決の評価試験 名機製作所製射出成形機(M35J)を使用し、
樹脂温250℃、金型温度50℃、射出率5/10、サ
イクルタイム45秒の射出成形条件で、縦150mm、
横150mm、厚さ2mmの平板を成形した。このと
きの各シヨツト毎に金型表面の汚染を肉眼で観
察し、50シヨツトまでに金型汚染がみとめられ
たものを金型汚染有として評価した。 実施例1〜6、比較例1〜5 熱可塑性樹脂として、メルトフローレート(温
度230℃における荷重2.16Kgを加えた場合の10分
間の溶融樹脂の吐出量)10g/10分のプロピレン
単独重合体100重量部に、酸化防止剤として2,
6―ジ―t―ブチル―パラ―クレゾール0.15重量
部、イルガノツクス1010(チバガイギー社製)
0.05重量部、中和剤としてカルシウムステアレー
ト0.1重量部、チオフオスフアイトとしてトリラ
ウリルトリチオフオスフアイトおよび(メタ)ア
クリル酸エステルとしてトリメチロールプロパン
トリアクリレートならびに実施例6にあつては無
機充填剤としてタルクを後述の第1表に記載した
量配合し、ヘンセルミキサー(商品名)で3分間
攪拌混合したのち、得られた混合物を口径45mmの
2軸押出機を用いて、溶融混練温度200℃で溶融
混練押出し、ペレツト化した。 また比較例1〜5として、メルトフローレート
10g/10分のプロピレン単独重合体100重量部に、
実施例1〜6に準拠して酸化防止剤および中和剤
および後述の第1表に記載の配合成分の各所定量
をヘキセルミキサー(商品名)に入れ、実施例1
〜6に準拠して攪拌混合、溶融混練押出し、ペレ
ツト化した。 実施各例および比較各例により得られたペレツ
トを用いて樹脂温250℃で耐重金属劣化性および
ブルーミング試験の試験片を作成し、試験に供し
た。 また、上述のペレツトを用いて射出成形法によ
り金型汚染の有無を評価した。 以上の結果をまとめて第1表に示した。 実施例7、比較例6 熱可塑性樹脂として、メルトフローレート8.5
g/10分、エチレン含有量8.5重量%のエチレン
―プロピレンブロツク共重合体100重量部に、酸
化防止剤として2,6―ジ―t―ブチル―パラ―
クレゾール0.15重量部、イルガノツクス1010(チ
バガイギー社製)0.05重量部、中和剤としてカル
シウムステアレート0.1重量部、チオフオスフア
イトとしてトリラウリルトリチオフオスフアイト
および(メタ)アクリル酸エステルとしてトリメ
チロールプロパントリアクリレートを後述の第1
表に記載した量配合し、実施例1〜6に準拠して
攪拌混合、溶融混練押出しペレツト化した。ま
た、比較例6としてチオフオスフアイトおよびト
リメチロールプロパントリアクリレートを使用し
ない以外は実施例7に準拠して各配合成分を配合
し、攪拌混合、溶融混練押出し、ペレツト化し
た。 実施例および比較例により得られたペレツトを
用いて実施例1〜6に準拠して耐重金属劣化性お
よびブルーミング試験用の試験片を作成し試験に
供した。また金型汚染状況の評価試験も実施し
た。 以上の結果をまとめて第1表に示した。 実施例8、比較例7 熱可塑性樹脂として、メルトフローレート8.0
g/10分、エチレン含有量2.5重量%、ブテン―
1含有量4.0重量%のプロピレン―エチレン―ブ
テン―1ランダム共重合体100重量部に、酸化防
止剤として2,6―ジ―t―ブチル―パラ―クレ
ゾール0.15重量部、イルガノツクス1010(チバガ
イギー社製)0.05重量部、中和剤としてカルシウ
ムステアレート0.1重量部、チオフオスフアイト
としてトリラウリルトリチオフオスフアイトおよ
び(メタ)アクリル酸エステルとしてトリメチロ
ールプロパントリアクリレートを後述の第1表に
記載した量配合し、実施例1〜6に準拠して攪拌
混合、溶融混練押出し、ペレツト化した。また、
比較例7として、チオフオスフアイトおよびトリ
メチロールプロパントリアクリレートを使用しな
い以外は実施例8に準拠して各配合成分を配合
し、攪拌混合、溶融混練押出し、ペレツト化し
た。 実施例および比較例で得られたペレツトを用い
て実施例1〜6に準拠して試験片を作成し、試験
に供した。 なお、耐重金属劣化性の試験のオーブン温度は
130℃とした。 以上の結果をまとめて第1表に示した。 実施例9、比較例8 熱可塑性樹脂として塩化ビニル樹脂ペレツトコ
ンパウンド(チツソ(株)製RM―6406)100重量部
に、チオフオスフアイトとしてトリラウリルトリ
チオフオスフアイトおよび(メタ)アクリル酸エ
ステルとしてトリメチロールプロパントリアクリ
レートを後述の第1表に記載した量配合し、ロー
ル温度190℃で6インチロールで混練し、シート
を作成した。また比較例8としてチオフオスフア
イトおよび(メタ)アクリル酸エステルを使用し
ない以外は実施例9に準拠してシートを作成し
た。 実施例および比較例で得たシートを用いてプレ
ス温度180℃で厚み1mmの平板をプレス成形し、
該平板より試験片を作成して試験に供した。その
結果をまとめて第1表に示した。 第1表から明らかなように、本発明の組成物を
用いた実施各例で得られた成形品は耐重金属劣化
性に優れ、成形品の表面へのブルーミングもな
く、かつ金型汚染もみられず、重金属を含む顔料
の使用や重金属類と接触する用途例えば自動車用
部品、家電製品部品、OA機器部品などの用途に
好適に使用できることが確認された。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ポリオレフイン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、塩化ビニル−塩化ビニリデン共
重合体もしくはこれらの2以上の混合物である熱
可塑性樹脂100重量部に、下記一般式〔〕、
〔〕、〔〕および〔〕で表される化合物のな
かから選ばれた1以上のチオフオスフアイト0.01
〜3重量部および(メタ)アクリル酸エステル
0.05〜10重量部を配合してなる熱可塑性樹脂組成
物。 (ただし、R1は炭素数6〜20個のアルキル基も
しくはシクロアルキル基を表わし、R2は−SR′2
もしくは−R′2であり、R3は−SR′3もしくは−
R′3であつて、−R′2、−R′3は炭素数6〜20個の同
種もしくは異種のアルキル基もしくはシクロアル
キル基を表わす。Xは−(CH2)o−、−(CH2)o−
O−(CH2)n−もしくは
【式】で表わされ、 n、m、lは2〜6の同数もしくは異数の整数を
表わす。) 2 ポリオレフイン樹脂がポリエチレン、プロピ
レン単独重合体、プロピレンを主成分とするプロ
ピレンとエチレン、ブテン―1、ペンテン―1、
ヘキセン―1、オクテン―1、4−メチルペンテ
ン−1、ヘプテン―1、デセン―1のなかから選
ばれた1以上とのプロピレン系共重合体もしくは
これらの2以上の混合物である特許請求の範囲第
1項の熱可塑性樹脂組成物。 3 (メタ)アクリル酸エステルがトリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリアクリレート、(ジ)エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールエチレントリアクリレートもしくはペンタエ
リスリトールテトラアクリレートである特許請求
の範囲第1項の熱可塑性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6440986A JPS62220554A (ja) | 1986-03-22 | 1986-03-22 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6440986A JPS62220554A (ja) | 1986-03-22 | 1986-03-22 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62220554A JPS62220554A (ja) | 1987-09-28 |
| JPH0132261B2 true JPH0132261B2 (ja) | 1989-06-30 |
Family
ID=13257475
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6440986A Granted JPS62220554A (ja) | 1986-03-22 | 1986-03-22 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62220554A (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5281358A (en) * | 1975-12-27 | 1977-07-07 | Adeka Argus Chem Co Ltd | Synthetic resin compositions with improved processability |
| GB2087399B (en) * | 1980-11-17 | 1983-11-02 | Ciba Geigy Ag | Polyol esters of alkylidine-2,2' -bisphenyl cyclic phosphites |
| JPS5827734A (ja) * | 1981-08-12 | 1983-02-18 | Adeka Argus Chem Co Ltd | ポリ塩化ビニル樹脂組成物 |
-
1986
- 1986-03-22 JP JP6440986A patent/JPS62220554A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62220554A (ja) | 1987-09-28 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA1307069C (en) | Flame-retardant polypropylene resin composition | |
| DE3884002T2 (de) | Glasfaserverstärkte Polyolefin-Zusammensetzung. | |
| DE102012016242A1 (de) | Verfahren zur Herstellung einer thermoplastischen Elastomerzusammensetzung | |
| US4710317A (en) | Flame retardant polyolefin resin composition | |
| EP0222566A2 (en) | Stabilised polyolefin composition | |
| JPS60124642A (ja) | 安定化されたポリオレフィン組成物 | |
| JPH0132261B2 (ja) | ||
| JPS62138542A (ja) | ポリオレフイン組成物 | |
| US4043975A (en) | Flame-resistant polyolefin compositions | |
| JPS63264650A (ja) | ポリオレフイン組成物 | |
| IL86604A (en) | Flame-retardant preparations containing pentbromobenzyl acrylate or the reaction products in place of the acrylate | |
| JP3648032B2 (ja) | 難燃性樹脂組成物 | |
| JP2803275B2 (ja) | カーボンブラック含有ポリオレフィン樹脂組成物 | |
| JPS62223248A (ja) | 安定化されたポリエチレン組成物 | |
| JP2000103910A (ja) | ポリオレフィン系難燃性樹脂組成物及び成形品 | |
| JP2003268174A (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物およびそのフィルム | |
| JPH01131260A (ja) | プラスチックマグネット組成物 | |
| JPH0768406B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
| EP0769522A1 (en) | Antistatic agent for polymer compositions | |
| JPH08188683A (ja) | 顔料を含有するタルク充填プロピレン系樹脂組成物 | |
| JPH0873666A (ja) | 着色ポリオレフィン系樹脂組成物 | |
| CN116836477A (zh) | Tpo阻燃组合物及其制备方法、tpo阻燃层及tpo覆膜板 | |
| JPH0222349A (ja) | ポリオレフイン樹脂組成物 | |
| JPS6339940A (ja) | ポリオレフイン樹脂組成物 | |
| JP3201072B2 (ja) | 安定化されたポリオレフィン組成物 |