JPH0140089Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0140089Y2 JPH0140089Y2 JP1985072292U JP7229285U JPH0140089Y2 JP H0140089 Y2 JPH0140089 Y2 JP H0140089Y2 JP 1985072292 U JP1985072292 U JP 1985072292U JP 7229285 U JP7229285 U JP 7229285U JP H0140089 Y2 JPH0140089 Y2 JP H0140089Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- soluble
- lantern
- paper
- laminated sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Laminated Bodies (AREA)
- Paper (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本考案はお盆およびその他の行事に用いられる
流し燈篭に関する。 〔従来技術〕 わが国には、お盆の末日に、小さな竹製の燈篭
に火をともして川や海に流し魂送りをする行事が
ある。この流し燈篭はその他各種の催し物にも用
いられるが、使用後は、捨て置かれるのでしばし
ば岸辺に集中して打上げられ環境を悪化する。こ
れを解決するために、ポリビニールアルコールな
どの水溶性樹脂を成形した流し燈篭が試みられて
いる。しかしながら水溶性樹脂製の流し燈篭は、
完全に溶解するまで数時間以上要する、海水
によりゲル化しやすい、河川水のCODの上昇
が大きいなどの問題があつた。 〔考案の目的〕 従つて、流し燈篭の資質としては、灯明持続時
間たとえば30分〜1時間は水面に浮んでおり、灯
明が燃えつきた後は速かに溶解または分散するこ
とが望ましい。本考案はこの要請にこたえ、環境
悪化、水資汚染を防止しうる流し燈篭を提供する
ことを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案者は繊維状カルボキシメチルセルロース
(以下繊維状CMCという)からなる水溶紙が、溶
解分散時間が短く環境悪化および水質汚染の問題
が生じ難いことに着目し、この水溶紙を主材料と
し、水溶性樹脂フイルム(以下水溶性フイルムと
いう)を貼合積層したシートを用いることによ
り、水面および水中の溶解分散速度を所望の時間
にコントロールできることを見出し本考案に到達
した。本考案の物品は、溶解しつゝ分散するの
で、この現象を溶解分散と称する。また本考案に
おいては、水中溶解分散時間と水面溶解分散時間
を区別し、前者を秒単位、後者を分単位であらわ
す。水中溶解分散時間の測定法;20℃の水500ml
を入れた500ml容ビーカーに回転子を入れ、マグ
ネテイツクスターラーで渦高30mlとなるよう調節
する。次いで試料(30mm×30mm)をビーカー中に
投入し、完全溶解または溶解分散し結束がなくな
るまでの秒数を測定する。水面溶解分散時間の測
定法;後述する構造の燈篭台座を作り、20℃の静
水面に浮べ、上方から観察して燈篭台座の底面の
全体が濡れてくるまでの時間(分)を測定する。 〔考案の構成〕 本考案によれば、燈篭台座と灯明台および灯明
囲いとを有する流し燈篭において、燈篭台座は繊
維状カルボキシメチルセルロースを主成分とする
水溶紙と水溶性樹脂フイルムが貼合されてなる少
なくとも2層構造の水に溶解分散性の積層シート
を成形したものであり、燈明台および燈明囲いは
前記水溶紙または前記水に溶解分散性の積層シー
トを成形したものであり、かつ前記水に溶解分散
性の積層シートにおける水溶紙と水溶性樹脂フイ
ルムの重量比(%)が50:50ないし80:20であつ
て、水に溶解分散性の積層シートを構成する水溶
性樹脂フイルムの層位と厚さを特定することによ
り水面溶解分散時間および水中溶解分散時間をコ
ントロールできる流し燈篭が提供される。 以下、図面に基づいて本考案を詳細に説明す
る。図は本考案の好ましい1例として舟形の流し
燈篭を示すもので第1図はこれを組立て順に分解
した斜視図、第1−A図は灯明囲い、第1−B図
は灯明台、第1−C図は燈篭台座である。また第
2図は本考案に用いうる水に溶解分散性の積層シ
ートの断面の各種態様、第3図は燈篭台座第1−
C図の展開図である。燈篭台座には灯明台と灯明
囲いとを嵌合するための切欠部4が形成され、
こゝに灯明受部7を有する灯明台、次いで灯明囲
いが順次嵌合され、燈篭台座の底部に達する。灯
明囲いには嵌合用の切欠部5、風通し用の切欠部
6が形成されている。第2図において1は水溶
紙、2は水溶性フイルム、第3図において3は貼
布された水溶性両面粘着テープを示す。燈篭台座
第1−C図は第3図に示した部材を点線の所で折
り込み、舟形に成形し両面粘着テープ3により対
向面を接着し、さらに必要個所を水溶性の粘着テ
ープなどで固定して作る。このようにして、燈篭
台座を水に浮したとき、水溶紙1および水に溶解
分散性の積層シート(以下積層シートという)の
断面が直接に水に触れない構造とする。 (繊維状カルボキシメチルセルロースを主成分
とする水溶紙) 未叩解のセルロースパルプ、レーヨン繊維その
他の抄紙可能な繊維に水溶性PVAなどの繊維状
バインダーを加えて水中で離解しやすい紙を作る
ことは可能である。たゞし上記のようなそれ自体
不溶性の繊維を主成分とする紙は溶解残渣が多く
水中のSSを増加しやすい。従つて本考案ではそ
れ自体溶解性の繊維を主成分とする紙が特に好ま
しい。その代表例として繊維状CMCを主成分と
した水溶紙(たとえば特公昭48−27605号)デイ
ゾルボ(商標、三島製紙製)を用いた場合につき
説明する。水溶紙はエーテル化度0.25〜0.65の繊
維状CMCを主成分とするので、水中溶解分散時
間は30秒以下という短さである。水面上では水と
の接触面がまづ膨潤し糊化するので、その膜状物
により表面への水の滲透が妨げられる。そして水
との接触面が徐々に崩壊し、構成繊維が溶解、分
散しながら他方、水の滲透が進む。水が完全に滲
透すると水溶紙は単なるシート形状の繊維浮遊物
となり、容易に形状を失う。本考案はこの経過時
間を水溶紙面に設けた水溶性フイルムにより延長
し、かつコントロールするものである。水溶性フ
イルムは市販の各種のものを用いうるが、水中溶
解速度の点から厚さ60μm以下のものが好ましい。
流し燈篭に用いるローソクの1例は径6mm、長さ
67mm、重さ1.8gであり、灯明持続時間は30分内
外である。本考案が必須材料とする積層シート
は、水溶紙と水溶性フイルムとの貼合の態様をか
えることによつて水面の溶解分散時間を広範囲に
特定しうるものであるが、実用上の見地から60分
以内を対象として説明する。 エーテル化度0.43の繊維状セルロースグリコー
ル酸(ニチリン化学製)80%、溶解パルプ20%の
混合紙料を抄紙し抄紙機上でアルカリ液を塗布含
浸して前記セルロースグリコール酸をそのアルカ
リ塩即ち水溶性の繊維状CMCに変化させた後乾
燥し、坪量120g/m2(厚さ210μm、水中溶解分
散時間10〜20秒)の水溶紙を作つた。水溶性フイ
ルムとしてはポリビニールアルコールフイルム、
トスロンET−20(商標、東京セロハン製、厚さ
30μm(坪量36.5g/m2)および35μm(坪量42.6
g/m2)の2種類、水中溶解時間20〜40秒、以下
トスロンという)を用いた。上記材料の貼合には
CMC、部分鹸化PVAなどの水溶性接着剤を少量
用いグラビアメツシユロール(60メツシユ)によ
り点接着し、接着部に水が滲透しやすいようにし
たので、積層シートは水中で容易に剥離し、その
水中溶解分散時間は各単一物に比し著しい差はな
かつた。なお、第1表に示した坪量120g/m2水
溶紙の2枚ないし4枚貼合は実験の便宜上にすぎ
ず、これにかえて240g/m2品ないし480g/m2品
を用いてもなんら差支えない。上記の材料および
方法により得た積層シート(第2図各図)を用い
て燈篭台座を作り、それぞれの水面溶解分散時間
ごとに試験番号1〜6に区分し第1表に示した。
同表には積層シート中に占めるトスロンの割合
(重量%)を算出して記載した。なお、積層シー
トの坪量には当然に接着剤が加算されるべきであ
るが3重量%以下であるので説明の便宜上省畧
し、水溶紙とトスロンの坪量の合計であらわし
た。
流し燈篭に関する。 〔従来技術〕 わが国には、お盆の末日に、小さな竹製の燈篭
に火をともして川や海に流し魂送りをする行事が
ある。この流し燈篭はその他各種の催し物にも用
いられるが、使用後は、捨て置かれるのでしばし
ば岸辺に集中して打上げられ環境を悪化する。こ
れを解決するために、ポリビニールアルコールな
どの水溶性樹脂を成形した流し燈篭が試みられて
いる。しかしながら水溶性樹脂製の流し燈篭は、
完全に溶解するまで数時間以上要する、海水
によりゲル化しやすい、河川水のCODの上昇
が大きいなどの問題があつた。 〔考案の目的〕 従つて、流し燈篭の資質としては、灯明持続時
間たとえば30分〜1時間は水面に浮んでおり、灯
明が燃えつきた後は速かに溶解または分散するこ
とが望ましい。本考案はこの要請にこたえ、環境
悪化、水資汚染を防止しうる流し燈篭を提供する
ことを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案者は繊維状カルボキシメチルセルロース
(以下繊維状CMCという)からなる水溶紙が、溶
解分散時間が短く環境悪化および水質汚染の問題
が生じ難いことに着目し、この水溶紙を主材料と
し、水溶性樹脂フイルム(以下水溶性フイルムと
いう)を貼合積層したシートを用いることによ
り、水面および水中の溶解分散速度を所望の時間
にコントロールできることを見出し本考案に到達
した。本考案の物品は、溶解しつゝ分散するの
で、この現象を溶解分散と称する。また本考案に
おいては、水中溶解分散時間と水面溶解分散時間
を区別し、前者を秒単位、後者を分単位であらわ
す。水中溶解分散時間の測定法;20℃の水500ml
を入れた500ml容ビーカーに回転子を入れ、マグ
ネテイツクスターラーで渦高30mlとなるよう調節
する。次いで試料(30mm×30mm)をビーカー中に
投入し、完全溶解または溶解分散し結束がなくな
るまでの秒数を測定する。水面溶解分散時間の測
定法;後述する構造の燈篭台座を作り、20℃の静
水面に浮べ、上方から観察して燈篭台座の底面の
全体が濡れてくるまでの時間(分)を測定する。 〔考案の構成〕 本考案によれば、燈篭台座と灯明台および灯明
囲いとを有する流し燈篭において、燈篭台座は繊
維状カルボキシメチルセルロースを主成分とする
水溶紙と水溶性樹脂フイルムが貼合されてなる少
なくとも2層構造の水に溶解分散性の積層シート
を成形したものであり、燈明台および燈明囲いは
前記水溶紙または前記水に溶解分散性の積層シー
トを成形したものであり、かつ前記水に溶解分散
性の積層シートにおける水溶紙と水溶性樹脂フイ
ルムの重量比(%)が50:50ないし80:20であつ
て、水に溶解分散性の積層シートを構成する水溶
性樹脂フイルムの層位と厚さを特定することによ
り水面溶解分散時間および水中溶解分散時間をコ
ントロールできる流し燈篭が提供される。 以下、図面に基づいて本考案を詳細に説明す
る。図は本考案の好ましい1例として舟形の流し
燈篭を示すもので第1図はこれを組立て順に分解
した斜視図、第1−A図は灯明囲い、第1−B図
は灯明台、第1−C図は燈篭台座である。また第
2図は本考案に用いうる水に溶解分散性の積層シ
ートの断面の各種態様、第3図は燈篭台座第1−
C図の展開図である。燈篭台座には灯明台と灯明
囲いとを嵌合するための切欠部4が形成され、
こゝに灯明受部7を有する灯明台、次いで灯明囲
いが順次嵌合され、燈篭台座の底部に達する。灯
明囲いには嵌合用の切欠部5、風通し用の切欠部
6が形成されている。第2図において1は水溶
紙、2は水溶性フイルム、第3図において3は貼
布された水溶性両面粘着テープを示す。燈篭台座
第1−C図は第3図に示した部材を点線の所で折
り込み、舟形に成形し両面粘着テープ3により対
向面を接着し、さらに必要個所を水溶性の粘着テ
ープなどで固定して作る。このようにして、燈篭
台座を水に浮したとき、水溶紙1および水に溶解
分散性の積層シート(以下積層シートという)の
断面が直接に水に触れない構造とする。 (繊維状カルボキシメチルセルロースを主成分
とする水溶紙) 未叩解のセルロースパルプ、レーヨン繊維その
他の抄紙可能な繊維に水溶性PVAなどの繊維状
バインダーを加えて水中で離解しやすい紙を作る
ことは可能である。たゞし上記のようなそれ自体
不溶性の繊維を主成分とする紙は溶解残渣が多く
水中のSSを増加しやすい。従つて本考案ではそ
れ自体溶解性の繊維を主成分とする紙が特に好ま
しい。その代表例として繊維状CMCを主成分と
した水溶紙(たとえば特公昭48−27605号)デイ
ゾルボ(商標、三島製紙製)を用いた場合につき
説明する。水溶紙はエーテル化度0.25〜0.65の繊
維状CMCを主成分とするので、水中溶解分散時
間は30秒以下という短さである。水面上では水と
の接触面がまづ膨潤し糊化するので、その膜状物
により表面への水の滲透が妨げられる。そして水
との接触面が徐々に崩壊し、構成繊維が溶解、分
散しながら他方、水の滲透が進む。水が完全に滲
透すると水溶紙は単なるシート形状の繊維浮遊物
となり、容易に形状を失う。本考案はこの経過時
間を水溶紙面に設けた水溶性フイルムにより延長
し、かつコントロールするものである。水溶性フ
イルムは市販の各種のものを用いうるが、水中溶
解速度の点から厚さ60μm以下のものが好ましい。
流し燈篭に用いるローソクの1例は径6mm、長さ
67mm、重さ1.8gであり、灯明持続時間は30分内
外である。本考案が必須材料とする積層シート
は、水溶紙と水溶性フイルムとの貼合の態様をか
えることによつて水面の溶解分散時間を広範囲に
特定しうるものであるが、実用上の見地から60分
以内を対象として説明する。 エーテル化度0.43の繊維状セルロースグリコー
ル酸(ニチリン化学製)80%、溶解パルプ20%の
混合紙料を抄紙し抄紙機上でアルカリ液を塗布含
浸して前記セルロースグリコール酸をそのアルカ
リ塩即ち水溶性の繊維状CMCに変化させた後乾
燥し、坪量120g/m2(厚さ210μm、水中溶解分
散時間10〜20秒)の水溶紙を作つた。水溶性フイ
ルムとしてはポリビニールアルコールフイルム、
トスロンET−20(商標、東京セロハン製、厚さ
30μm(坪量36.5g/m2)および35μm(坪量42.6
g/m2)の2種類、水中溶解時間20〜40秒、以下
トスロンという)を用いた。上記材料の貼合には
CMC、部分鹸化PVAなどの水溶性接着剤を少量
用いグラビアメツシユロール(60メツシユ)によ
り点接着し、接着部に水が滲透しやすいようにし
たので、積層シートは水中で容易に剥離し、その
水中溶解分散時間は各単一物に比し著しい差はな
かつた。なお、第1表に示した坪量120g/m2水
溶紙の2枚ないし4枚貼合は実験の便宜上にすぎ
ず、これにかえて240g/m2品ないし480g/m2品
を用いてもなんら差支えない。上記の材料および
方法により得た積層シート(第2図各図)を用い
て燈篭台座を作り、それぞれの水面溶解分散時間
ごとに試験番号1〜6に区分し第1表に示した。
同表には積層シート中に占めるトスロンの割合
(重量%)を算出して記載した。なお、積層シー
トの坪量には当然に接着剤が加算されるべきであ
るが3重量%以下であるので説明の便宜上省畧
し、水溶紙とトスロンの坪量の合計であらわし
た。
第1表のNo.4(40分用、第2−D図)の積層シ
ート及びNo.5(30分用、第2−E図)の積層シー
トを前記と同様の手順で作つた。No.4積層シート
の厚さ880μm(内トスロン、120μm)、上記No.5積
層シートの厚さ480μm(内トスロン、120μm)で
あつた。予め水質(COD)に対する影響を知る
ために、上記2種類の積層シートおよび水溶性フ
イルムとして前記トスロンをそれぞれ0.23g採
り、水道水700mlに溶解分散し過マンガン酸カリ
酸性高温法によりCODを測定した。その結果No.
4積層シートは160mg/l、No.5積層シートは150
mg/l、に対しトスロンは285mg/lとなり水溶
性PVAはCODを大きく上昇させることが判つ
た。次に上記No.4、No.5積層シートのそれぞれを
第3図の展開図に示した形状に切抜き、寸法220
×190×45mmの燈篭台座を作つた。灯明台(110×
110×45mm)には同じ積層シートを用い、また灯
明囲いには前記した坪量120g/m2の水溶紙を用
いた。上記3部品を組立てゝ高さ200mmの流し燈
篭を2種類作つた。河川での実用試験では、流速
があるので、静水面での状況とやゝ異つたが、台
底部から徐々にふわふわした固まりとして、ある
いは細かな繊維状の浮遊物として剥離し流出し、
40分用のものは30数分で、30分用のものは20数分
で崩壊したが、いづれも灯明持続には十分な時間
であつた。トスロンは互いに粘着することなく剥
離しつゝ流出したので、早々に溶解稀釈され水質
を汚染することなく、また岸辺を汚すこともなか
つた。 〔効果〕 本考案の流し燈篭は水溶紙を主材料とし、副材
料として同様に溶解性のよい薄手のフイルムを貼
合して用いたこと、および貼合に際しては水中剥
離しやすいように点接着を行つたので、水中溶解
分散時間はそれぞれの構成材料単一物のそれと著
しく異ならないように構成されたから、水中では
速かに溶解分散し無限稀釈され水質を汚染するお
それは殆どない。また水面溶解分散時間に関して
は、上記水溶紙が膨潤糊化を経て溶解分散する経
過時間を水溶性フイルムと貼合することによつて
延長し、かつそれらの積層の態様をかえることに
よつてコントロールできるものである。以上の如
く本考案の流し燈篭は所望の灯明持続時間に対し
最適のものを提供できるばかりでなく、環境悪化
および水質汚染を防止しうる効果がある。本考案
においては燈篭台座と灯明台および灯明囲いとを
組立てた舟形の流し燈篭について説明したが、本
考案の要旨は実用新案登録請求の範囲に紀載した
とおりであり、本考案の効果を奏する限り流し燈
篭の形状、構造等を制限するものではない。
ート及びNo.5(30分用、第2−E図)の積層シー
トを前記と同様の手順で作つた。No.4積層シート
の厚さ880μm(内トスロン、120μm)、上記No.5積
層シートの厚さ480μm(内トスロン、120μm)で
あつた。予め水質(COD)に対する影響を知る
ために、上記2種類の積層シートおよび水溶性フ
イルムとして前記トスロンをそれぞれ0.23g採
り、水道水700mlに溶解分散し過マンガン酸カリ
酸性高温法によりCODを測定した。その結果No.
4積層シートは160mg/l、No.5積層シートは150
mg/l、に対しトスロンは285mg/lとなり水溶
性PVAはCODを大きく上昇させることが判つ
た。次に上記No.4、No.5積層シートのそれぞれを
第3図の展開図に示した形状に切抜き、寸法220
×190×45mmの燈篭台座を作つた。灯明台(110×
110×45mm)には同じ積層シートを用い、また灯
明囲いには前記した坪量120g/m2の水溶紙を用
いた。上記3部品を組立てゝ高さ200mmの流し燈
篭を2種類作つた。河川での実用試験では、流速
があるので、静水面での状況とやゝ異つたが、台
底部から徐々にふわふわした固まりとして、ある
いは細かな繊維状の浮遊物として剥離し流出し、
40分用のものは30数分で、30分用のものは20数分
で崩壊したが、いづれも灯明持続には十分な時間
であつた。トスロンは互いに粘着することなく剥
離しつゝ流出したので、早々に溶解稀釈され水質
を汚染することなく、また岸辺を汚すこともなか
つた。 〔効果〕 本考案の流し燈篭は水溶紙を主材料とし、副材
料として同様に溶解性のよい薄手のフイルムを貼
合して用いたこと、および貼合に際しては水中剥
離しやすいように点接着を行つたので、水中溶解
分散時間はそれぞれの構成材料単一物のそれと著
しく異ならないように構成されたから、水中では
速かに溶解分散し無限稀釈され水質を汚染するお
それは殆どない。また水面溶解分散時間に関して
は、上記水溶紙が膨潤糊化を経て溶解分散する経
過時間を水溶性フイルムと貼合することによつて
延長し、かつそれらの積層の態様をかえることに
よつてコントロールできるものである。以上の如
く本考案の流し燈篭は所望の灯明持続時間に対し
最適のものを提供できるばかりでなく、環境悪化
および水質汚染を防止しうる効果がある。本考案
においては燈篭台座と灯明台および灯明囲いとを
組立てた舟形の流し燈篭について説明したが、本
考案の要旨は実用新案登録請求の範囲に紀載した
とおりであり、本考案の効果を奏する限り流し燈
篭の形状、構造等を制限するものではない。
第1図は本考案の流し燈篭を組立て順に分解し
た斜視図、第1−A図は灯明囲い、第1−B図は
灯明台、第1−C図は燈篭台座、第2図は本考案
に用いる水に溶解分散性の積層シートの断面の各
種態様、第3図は燈篭台座第1−C図の展開図で
ある。 1:水溶紙、2:水溶性樹脂フイルム、3:水
溶性両面粘着テープ、4,5:嵌合用切欠部、
6:風通し用切欠部、7:灯明受部を示す。
た斜視図、第1−A図は灯明囲い、第1−B図は
灯明台、第1−C図は燈篭台座、第2図は本考案
に用いる水に溶解分散性の積層シートの断面の各
種態様、第3図は燈篭台座第1−C図の展開図で
ある。 1:水溶紙、2:水溶性樹脂フイルム、3:水
溶性両面粘着テープ、4,5:嵌合用切欠部、
6:風通し用切欠部、7:灯明受部を示す。
Claims (1)
- 燈篭台座と燈明台および燈明囲いとを有する流
し燈篭において、燈篭台座は繊維状カルボキシメ
チルセルロースを主成分とする水溶紙と水溶性樹
脂フイルムが貼合されてなる少なくとも2層構造
の水に溶解分散性の積層シートを成形したもので
あり、燈明台および燈明囲いは前記水溶紙または
前記水に溶解分散性の積層シートを成形したもの
であり、かつ前記水に溶解分散性の積層シートに
おける水溶紙と水溶性樹脂フイルムの重量比
(%)が50:50ないし80:20であつて、水に溶解
分散性の積層シートを構成する水溶性樹脂フイル
ムの層位と厚さを特定することにより水面溶解分
散時間および水中溶解分散時間をコントロールで
きることを特徴とする流し燈篭。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985072292U JPH0140089Y2 (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985072292U JPH0140089Y2 (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61189504U JPS61189504U (ja) | 1986-11-26 |
| JPH0140089Y2 true JPH0140089Y2 (ja) | 1989-12-01 |
Family
ID=30610569
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985072292U Expired JPH0140089Y2 (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0140089Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0536474Y2 (ja) * | 1987-02-27 | 1993-09-14 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60174104U (ja) * | 1984-04-26 | 1985-11-18 | 株式会社 キユ−ビツクエンジニアリング | 流し燈篭 |
-
1985
- 1985-05-17 JP JP1985072292U patent/JPH0140089Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61189504U (ja) | 1986-11-26 |
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