JPH0140962B2 - - Google Patents
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- JPH0140962B2 JPH0140962B2 JP57214632A JP21463282A JPH0140962B2 JP H0140962 B2 JPH0140962 B2 JP H0140962B2 JP 57214632 A JP57214632 A JP 57214632A JP 21463282 A JP21463282 A JP 21463282A JP H0140962 B2 JPH0140962 B2 JP H0140962B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- liquid crystal
- optical fiber
- secondary coating
- coating layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
Description
本発明は低線膨張率にして、高弾性率な熱可塑
性樹脂から成る2次被覆層を有する光フアイバ心
線の製造方法に関する。 光ガラスフアイバ(以下、フアイバと略記す
る)を、そのままの形で使用すると、製造工程ま
たはケーブル化工程でフアイバ表面に傷が発生
し、これが応力集中源となり、きわめて低い強度
で破断する。このため、高信頼性の伝送線路を形
成することができない。 フアイバの破断強度の低下防止、さらには伝送
損失の増加抑制、またはハンドリング等の容易さ
の点から、従来、次に示す二つのタイプの光フア
イバ心線の製造方法が提案されている。 一つはタイト構造型フアイバ心線の製造方法で
あつて、フアイバを変性シリコーン樹脂等の材料
で1次被覆した後、その上にシリコーン樹脂等で
バツフア層を形成し、さらにその上にナイロン樹
脂等の材料で2次被覆層を施すことによつて作製
する。他の一つはルースチユーブ型フアイバ心線
の製造方法であつて、1次被覆もしくは1次被覆
およびバツフア層で被覆したフアイバを、ナイロ
ン樹脂またはポリプロピレン樹脂等の材料からな
る保護プラスチツクチユーブ内でルースに保持す
ることによつて作製する。 タイト構造型フアイバ心線は、バツフア層によ
つて被覆の不均一によるフアイバのマイクロベン
デイングロス増が防止されているので、2次被覆
工程における高い被覆均一性を要しないという利
点を有している。しかしながら、従来の2次被覆
材料の線膨張率は10-4℃-1のオーダであり、この
値はフアイバ自体の線膨張率10-7℃-1オーダに比
較してはるかに大きい。このため、温度変化によ
る2次被覆層の膨張・収縮によりフアイバに曲が
りが生じ、マイクロベンデイングによるロス増が
あつた。この2次被覆材料とフアイバの線膨張率
の違いによるマイクロベンデイングロス増を防止
するため、シリコーンバツフア層を有するフアイ
バ素線にガラス繊維をフアイバ長さ方向に縦ぞえ
し、熱硬化性樹脂で硬化・固定し、2次被覆層を
形成したフアイバ心線が提案されている。このフ
アイバ心線の2次被覆層の線膨張率は10-5℃-1オ
ーダであり、マイクロベンデイングロス増は著し
く抑制されている。しかしながら、この場合の2
次被覆層の低線膨張率はガラス繊維の線膨張率
(10-7℃-1オーダ)によるもので、熱硬化性樹脂
自体は大きな線膨張率(10-4℃-1オーダ)を有し
ていることに変わりはない。 またタイト構造型フアイバ心線においては、そ
の2次被覆工程において比較的長い冷却工程を必
要とする。これは2次被覆材料の押出被覆工程に
おけるフアイバの長手方向の配向を、徐冷するこ
とによつてできうるかぎり取り除くために行われ
る。もし徐冷が十分でない場合には、配向緩和ま
たは再結晶化のため、常温においても2次被覆層
の収縮が生じ、フアイバに圧縮歪がかかり、マイ
クロベンデイングロスが次第に増加する。2次被
覆工程の高速化にともない、それに見合う十分な
徐冷工程を設置することは、現実的に不可能であ
る。そのために2次被覆層の配向緩和がネツクと
なつて高速化が問題となつている。 ルースチユーブ型フアイバ心線は、2次被覆で
ある保護プラスチツクの膨張・収縮によるマイク
ロベンデイングロス増を、ルースチユーブ内のフ
アイバ余長を適当にとることによつて緩和できる
という利点を有している。しかしながら、2次被
覆層とフアイバ自体の線膨張率の差は大きいの
で、2次被覆層の膨張・収縮によるマイクロベン
デイングロス増はいぜんとして生じる。この2次
被覆材料とフアイバの線膨張率の違いによるマイ
クロベンデイングロス増を防止するため、心線製
造工程において、ルースチユーブをその融点以
下、固体状態で長手方向に延伸・配向させたフア
イバ心線が提案されている。このフアイバ心線の
2次被覆層の線膨張係数は10-5℃-1以下であり、
マイクロベンデイングロス増は著しく抑制されて
いる。しかしながら、この延伸・配向させたルー
スチユーブ心線を作制するためには、ルースチユ
ーブの延伸・配向のために比較的長い加熱炉を必
要とすること、延伸したルースチユーブの高温で
の熱収縮を防止するため、熱処理炉を延伸・加熱
炉の後に配向する必要があるなど、製造ラインが
長くなる、フアイバ余長コントロールのため正確
な製造工程の制御が必要となる、高速被覆が困難
であるなどの欠点があつた。 本発明は、従来の2次被覆層に見られる高線膨
張率化にともなうこれ等の問題を解決するため、
光フアイバ素線をある種の熱可塑性樹脂の押出成
型により連続的に被覆する工程において、押出機
のノズルで溶融状態にある熱可塑性樹脂を、ほぼ
103sec-1以上のせん断速度で押し出して、フアイ
バ長さ方向に高度に分子配向させた後、光フアイ
バ素線に被覆することを特徴とし、その目的は長
尺にわたり、伝送損失に優れた、かつ高強度であ
るフアイバ心線およびその製造方法を提供するこ
とにある。 ある種の結晶性ポリマーは、加熱されるとき、
融解して液体となる前に、結晶の異方性と液体の
流動性を有する状態を経由することがある。この
状態を液晶といい、加熱によつて生じる液晶をサ
ーモトロピツク液晶という(液晶は溶液にした時
にも見られ、この場合はリオトロピツク液晶と呼
ばれる)。 外力が加えられていない液晶状態にあるポリマ
は、一般に一定の配列秩序にあるドメインの集合
体である。この系に機械的な外力が加わると、ド
メインは変形・流動を起こし、さらには崩壊し、
高分子鎖が流動方向に配向することが知られてい
る。このように、液晶は流動方向に配向するの
で、サーモトロピツク液晶の溶融粘度は著しく低
く、またせん断流動下ではせん断速度が大きいほ
ど溶融粘度が低いことが知られている。 サーモトロピツク液晶を流動・配向させる方法
として、小さなノズルから液晶を吐出させる方法
がある。すなわち射出成型によつて、または押出
成型では小さなダイスからサーモトロピツク液晶
を吐出させることにより、射出方向または押出方
向に高分子鎖を配向させることができる。このよ
うに配向した液晶は、降温後もその配向状態が維
持される、このように分子鎖の配向したポリマに
おいては、その鎖軸方向の線膨張率はきわめて低
くなり、また弾性率は高くなる。 第1図はポリエチレンテレフタレート(PET)
樹脂をpーアセトキシ安息香酸で処理し、サーモ
トロピツク液晶としたもの(ポリエチレンテレフ
タレート−p−ヒドロキシ安息香酸共重合体)
を、キヤピラリーレオメータを用い、240℃でノ
ズルから押出した時のせん断速度と押出方向の線
膨張率の関係を示した図である。第1図から明ら
かなように、せん断速度の増加と共に配向性が良
くなり、線膨張率が低くなることがわかる。せん
断速度が103sec-1以上では線膨張率がほぼ零にな
る。 本発明はこのサーモトロピツク液晶、または液
晶状態を明らかに示さないまでも高温・流動下で
流動方向に配向するポリマを、フアイバの被覆に
適用したものであり、本発明によれば、低線膨張
率かつ高弾性率なフアイバ心線が容易に得られ
る。 以下、本発明のフアイバ心線の製造例、フアイ
バ心線構造について説明する。第2図は本発明の
方法によりフアイバ心線を製造する装置の説明図
であつて、1はフアイバ素線繰出機、2はフアイ
バ素線、3は押出機のクロスヘツドダイ、4はダ
イの直線部分、5は2次被覆用樹脂、6は冷却
槽、7は心線巻取機である。フアイバ素線2はフ
アイバ素線繰出機1から繰り出され、クロスヘツ
ドダイ3を出た部分で被覆される。2次被覆用樹
脂5はダイの直線部分4を通過した後にフアイバ
素線表面に被覆され、冷却槽6で固化した後、心
線として心線巻取機7に巻き取られる。溶融状態
にある2次被覆用樹脂には、ダイ直線部4におい
てせん断応力が加わり、流動方向(押出方向)に
高分子鎖が配列する。高分子鎖を押出方向に高度
に配向させ、低線膨張率化を図るためには、第1
図から明らかなように、せん断速度として
103sec-1以上が必要である。ダイ直線部4におけ
るせん断速度は、樹脂の押出速度(被覆速度に対
応)、ダイ直線部の長さ、ダイ出口における樹脂
吐出穴内径(ニツプル径)および樹脂吐出穴外径
(ダイス径)によつて決まる。 今、ダイ直線部を4mm、ニツプル径1.2mm〓と
し、外径0.4mm〓のフアイバ素線に心線外径0.9mm〓
になるように被覆するとし、せん断速度103sec-1
〜104sec-1を保つためには、おおむね心線被覆速
度が10m/minの場合にはダイス径1.5mm〓、心線
被覆速度が100m/minの場合には2.0mm〓、心線被
覆速度が1000m/minの場合には3.0mm〓となるこ
とがわかつた。 なお前記のダイスとニツプル径の場合、ダイ出
口での樹脂断面積(Sp)と固化成形後の液晶ポリ
マ被覆層の断面積(Si)の比(Sp/Si)として定
義される、いわゆる引落比は、被覆速度が10m/
minでは1.2、100m/minでは3.9、1000m/min
では11.6になる。しかしながら引落比の如何にか
かわらず、せん断速度がほぼ103sec-1以上であれ
ば、高度に分子配向した液晶ポリマ被覆層が形成
できる。 第3図は本発明の方法により製造したフアイバ
心線の断面図であつて、8はフアイバ、9はバツ
フア層、5は2次被覆層である。バツフア層9と
しては通常使用されているシリコーン樹脂等が用
いられる。このため、2次被覆層が低線膨張率
(10-6℃-1オーダー)を有し、高弾性率(数Gpa
以上)であることを除けば、構造的には従来のタ
イト構造型心線となんら変わるところがない。し
たがつて従来のタイト構造型心線の適用対象は、
そのまま本発明の方法により製造したフアイバ心
線の適用対象となり得る。 本発明における2次被覆材料としては、溶融状
態で液晶状態を呈するポリマ(サーモトロピツク
液晶)、または液晶状態を明らかに示さないまで
も高温・流動下で流動方向に分子配向するポリマ
であるならば使用可能であり、特に材料を限定す
るものではなく、具体的には、側鎖または主鎖に
液晶形成能をもつ化学的構造を含む高分子、ポリ
ホスフアゼン、ポリジエチルシロキサンのような
可とう性のある高分子、またはこれらポリマと他
のポリマのブレンド物などがあげられる。 第1図に示した液晶ポリマを用い、本発明の方
法により製造したフアイバ心線の伝送損失スペク
トルおよび損失−温度特性(温度を80℃から−60
℃に変化させた)を、第4図および第5図に示
す。第5図に比較のため、従来のナイロン被覆心
線の損失−温度特性も示す。また表1に実験に用
いた被覆層の物性を示す。
性樹脂から成る2次被覆層を有する光フアイバ心
線の製造方法に関する。 光ガラスフアイバ(以下、フアイバと略記す
る)を、そのままの形で使用すると、製造工程ま
たはケーブル化工程でフアイバ表面に傷が発生
し、これが応力集中源となり、きわめて低い強度
で破断する。このため、高信頼性の伝送線路を形
成することができない。 フアイバの破断強度の低下防止、さらには伝送
損失の増加抑制、またはハンドリング等の容易さ
の点から、従来、次に示す二つのタイプの光フア
イバ心線の製造方法が提案されている。 一つはタイト構造型フアイバ心線の製造方法で
あつて、フアイバを変性シリコーン樹脂等の材料
で1次被覆した後、その上にシリコーン樹脂等で
バツフア層を形成し、さらにその上にナイロン樹
脂等の材料で2次被覆層を施すことによつて作製
する。他の一つはルースチユーブ型フアイバ心線
の製造方法であつて、1次被覆もしくは1次被覆
およびバツフア層で被覆したフアイバを、ナイロ
ン樹脂またはポリプロピレン樹脂等の材料からな
る保護プラスチツクチユーブ内でルースに保持す
ることによつて作製する。 タイト構造型フアイバ心線は、バツフア層によ
つて被覆の不均一によるフアイバのマイクロベン
デイングロス増が防止されているので、2次被覆
工程における高い被覆均一性を要しないという利
点を有している。しかしながら、従来の2次被覆
材料の線膨張率は10-4℃-1のオーダであり、この
値はフアイバ自体の線膨張率10-7℃-1オーダに比
較してはるかに大きい。このため、温度変化によ
る2次被覆層の膨張・収縮によりフアイバに曲が
りが生じ、マイクロベンデイングによるロス増が
あつた。この2次被覆材料とフアイバの線膨張率
の違いによるマイクロベンデイングロス増を防止
するため、シリコーンバツフア層を有するフアイ
バ素線にガラス繊維をフアイバ長さ方向に縦ぞえ
し、熱硬化性樹脂で硬化・固定し、2次被覆層を
形成したフアイバ心線が提案されている。このフ
アイバ心線の2次被覆層の線膨張率は10-5℃-1オ
ーダであり、マイクロベンデイングロス増は著し
く抑制されている。しかしながら、この場合の2
次被覆層の低線膨張率はガラス繊維の線膨張率
(10-7℃-1オーダ)によるもので、熱硬化性樹脂
自体は大きな線膨張率(10-4℃-1オーダ)を有し
ていることに変わりはない。 またタイト構造型フアイバ心線においては、そ
の2次被覆工程において比較的長い冷却工程を必
要とする。これは2次被覆材料の押出被覆工程に
おけるフアイバの長手方向の配向を、徐冷するこ
とによつてできうるかぎり取り除くために行われ
る。もし徐冷が十分でない場合には、配向緩和ま
たは再結晶化のため、常温においても2次被覆層
の収縮が生じ、フアイバに圧縮歪がかかり、マイ
クロベンデイングロスが次第に増加する。2次被
覆工程の高速化にともない、それに見合う十分な
徐冷工程を設置することは、現実的に不可能であ
る。そのために2次被覆層の配向緩和がネツクと
なつて高速化が問題となつている。 ルースチユーブ型フアイバ心線は、2次被覆で
ある保護プラスチツクの膨張・収縮によるマイク
ロベンデイングロス増を、ルースチユーブ内のフ
アイバ余長を適当にとることによつて緩和できる
という利点を有している。しかしながら、2次被
覆層とフアイバ自体の線膨張率の差は大きいの
で、2次被覆層の膨張・収縮によるマイクロベン
デイングロス増はいぜんとして生じる。この2次
被覆材料とフアイバの線膨張率の違いによるマイ
クロベンデイングロス増を防止するため、心線製
造工程において、ルースチユーブをその融点以
下、固体状態で長手方向に延伸・配向させたフア
イバ心線が提案されている。このフアイバ心線の
2次被覆層の線膨張係数は10-5℃-1以下であり、
マイクロベンデイングロス増は著しく抑制されて
いる。しかしながら、この延伸・配向させたルー
スチユーブ心線を作制するためには、ルースチユ
ーブの延伸・配向のために比較的長い加熱炉を必
要とすること、延伸したルースチユーブの高温で
の熱収縮を防止するため、熱処理炉を延伸・加熱
炉の後に配向する必要があるなど、製造ラインが
長くなる、フアイバ余長コントロールのため正確
な製造工程の制御が必要となる、高速被覆が困難
であるなどの欠点があつた。 本発明は、従来の2次被覆層に見られる高線膨
張率化にともなうこれ等の問題を解決するため、
光フアイバ素線をある種の熱可塑性樹脂の押出成
型により連続的に被覆する工程において、押出機
のノズルで溶融状態にある熱可塑性樹脂を、ほぼ
103sec-1以上のせん断速度で押し出して、フアイ
バ長さ方向に高度に分子配向させた後、光フアイ
バ素線に被覆することを特徴とし、その目的は長
尺にわたり、伝送損失に優れた、かつ高強度であ
るフアイバ心線およびその製造方法を提供するこ
とにある。 ある種の結晶性ポリマーは、加熱されるとき、
融解して液体となる前に、結晶の異方性と液体の
流動性を有する状態を経由することがある。この
状態を液晶といい、加熱によつて生じる液晶をサ
ーモトロピツク液晶という(液晶は溶液にした時
にも見られ、この場合はリオトロピツク液晶と呼
ばれる)。 外力が加えられていない液晶状態にあるポリマ
は、一般に一定の配列秩序にあるドメインの集合
体である。この系に機械的な外力が加わると、ド
メインは変形・流動を起こし、さらには崩壊し、
高分子鎖が流動方向に配向することが知られてい
る。このように、液晶は流動方向に配向するの
で、サーモトロピツク液晶の溶融粘度は著しく低
く、またせん断流動下ではせん断速度が大きいほ
ど溶融粘度が低いことが知られている。 サーモトロピツク液晶を流動・配向させる方法
として、小さなノズルから液晶を吐出させる方法
がある。すなわち射出成型によつて、または押出
成型では小さなダイスからサーモトロピツク液晶
を吐出させることにより、射出方向または押出方
向に高分子鎖を配向させることができる。このよ
うに配向した液晶は、降温後もその配向状態が維
持される、このように分子鎖の配向したポリマに
おいては、その鎖軸方向の線膨張率はきわめて低
くなり、また弾性率は高くなる。 第1図はポリエチレンテレフタレート(PET)
樹脂をpーアセトキシ安息香酸で処理し、サーモ
トロピツク液晶としたもの(ポリエチレンテレフ
タレート−p−ヒドロキシ安息香酸共重合体)
を、キヤピラリーレオメータを用い、240℃でノ
ズルから押出した時のせん断速度と押出方向の線
膨張率の関係を示した図である。第1図から明ら
かなように、せん断速度の増加と共に配向性が良
くなり、線膨張率が低くなることがわかる。せん
断速度が103sec-1以上では線膨張率がほぼ零にな
る。 本発明はこのサーモトロピツク液晶、または液
晶状態を明らかに示さないまでも高温・流動下で
流動方向に配向するポリマを、フアイバの被覆に
適用したものであり、本発明によれば、低線膨張
率かつ高弾性率なフアイバ心線が容易に得られ
る。 以下、本発明のフアイバ心線の製造例、フアイ
バ心線構造について説明する。第2図は本発明の
方法によりフアイバ心線を製造する装置の説明図
であつて、1はフアイバ素線繰出機、2はフアイ
バ素線、3は押出機のクロスヘツドダイ、4はダ
イの直線部分、5は2次被覆用樹脂、6は冷却
槽、7は心線巻取機である。フアイバ素線2はフ
アイバ素線繰出機1から繰り出され、クロスヘツ
ドダイ3を出た部分で被覆される。2次被覆用樹
脂5はダイの直線部分4を通過した後にフアイバ
素線表面に被覆され、冷却槽6で固化した後、心
線として心線巻取機7に巻き取られる。溶融状態
にある2次被覆用樹脂には、ダイ直線部4におい
てせん断応力が加わり、流動方向(押出方向)に
高分子鎖が配列する。高分子鎖を押出方向に高度
に配向させ、低線膨張率化を図るためには、第1
図から明らかなように、せん断速度として
103sec-1以上が必要である。ダイ直線部4におけ
るせん断速度は、樹脂の押出速度(被覆速度に対
応)、ダイ直線部の長さ、ダイ出口における樹脂
吐出穴内径(ニツプル径)および樹脂吐出穴外径
(ダイス径)によつて決まる。 今、ダイ直線部を4mm、ニツプル径1.2mm〓と
し、外径0.4mm〓のフアイバ素線に心線外径0.9mm〓
になるように被覆するとし、せん断速度103sec-1
〜104sec-1を保つためには、おおむね心線被覆速
度が10m/minの場合にはダイス径1.5mm〓、心線
被覆速度が100m/minの場合には2.0mm〓、心線被
覆速度が1000m/minの場合には3.0mm〓となるこ
とがわかつた。 なお前記のダイスとニツプル径の場合、ダイ出
口での樹脂断面積(Sp)と固化成形後の液晶ポリ
マ被覆層の断面積(Si)の比(Sp/Si)として定
義される、いわゆる引落比は、被覆速度が10m/
minでは1.2、100m/minでは3.9、1000m/min
では11.6になる。しかしながら引落比の如何にか
かわらず、せん断速度がほぼ103sec-1以上であれ
ば、高度に分子配向した液晶ポリマ被覆層が形成
できる。 第3図は本発明の方法により製造したフアイバ
心線の断面図であつて、8はフアイバ、9はバツ
フア層、5は2次被覆層である。バツフア層9と
しては通常使用されているシリコーン樹脂等が用
いられる。このため、2次被覆層が低線膨張率
(10-6℃-1オーダー)を有し、高弾性率(数Gpa
以上)であることを除けば、構造的には従来のタ
イト構造型心線となんら変わるところがない。し
たがつて従来のタイト構造型心線の適用対象は、
そのまま本発明の方法により製造したフアイバ心
線の適用対象となり得る。 本発明における2次被覆材料としては、溶融状
態で液晶状態を呈するポリマ(サーモトロピツク
液晶)、または液晶状態を明らかに示さないまで
も高温・流動下で流動方向に分子配向するポリマ
であるならば使用可能であり、特に材料を限定す
るものではなく、具体的には、側鎖または主鎖に
液晶形成能をもつ化学的構造を含む高分子、ポリ
ホスフアゼン、ポリジエチルシロキサンのような
可とう性のある高分子、またはこれらポリマと他
のポリマのブレンド物などがあげられる。 第1図に示した液晶ポリマを用い、本発明の方
法により製造したフアイバ心線の伝送損失スペク
トルおよび損失−温度特性(温度を80℃から−60
℃に変化させた)を、第4図および第5図に示
す。第5図に比較のため、従来のナイロン被覆心
線の損失−温度特性も示す。また表1に実験に用
いた被覆層の物性を示す。
【表】
第4図から明らかなように、液晶ポリマ被覆前
後における損失スペクトルの差がない。すなわち
被覆による損失増がないことがわかる。また第5
図から明らかなように、液晶ポリマ被覆心線は80
℃〜−60℃の温度範囲において損失増がない。こ
れは表1に示すように、被覆層の線膨張率がきわ
めて低く、そのため被覆層の膨張・収縮にもとづ
くフアイバマイクロベンデイングロス増が生じな
かつたためである。 一方、ナイロン被覆心線の場合、低温において
フアイバマイクロベンデイングロス増が見られ
る。これは表1からもわかるように、ナイロン被
覆層の線膨張率が大きいことによる。以上示たよ
うに、液晶ポリマ被覆心線の場合、被覆による損
失増加がないばかりでなく、温度変化による損失
変化もない。 すなわちフアイバ長さ方向に高度に分子配向さ
せて低線膨張率かつ高弾性率となつた液晶ポリマ
2次被覆層を有するので、長尺にわたり、使用温
度の化による伝送損失の増加がなく、かつ高強度
であるという利点がある。 また本発明のフアイバ心線は、高速被覆性に適
するという利点がある。すなわち従来のタイト構
造型フアイバ心線においては、前述したように、
2次被覆層の押出被覆時の分子配向を、できうる
かぎり取り除くため徐冷工程が必要であり。この
ため高速被覆性に劣るという欠点があつた。これ
に対して、本発明における2次被覆層は押出被覆
時に積極的に分子配向させることによつて作製さ
れるので、分子配向緩和のための徐冷工程を全く
必要としない。 これは第6図に示すように、従来のタイト構造
型フアイバ心線の2次被覆層に比べて、本発明の
配向した2次被覆層が高温においても、その配向
状態がきわめて安定に保たれ、配向緩和が生じな
いためである。このように、本発明の2次被覆工
程においては、徐冷工程が不必要であるので(急
冷工程でよいので)、樹脂溶融粘度が低いことも
あいまつて、高速被覆性に優れているという利点
がある。
後における損失スペクトルの差がない。すなわち
被覆による損失増がないことがわかる。また第5
図から明らかなように、液晶ポリマ被覆心線は80
℃〜−60℃の温度範囲において損失増がない。こ
れは表1に示すように、被覆層の線膨張率がきわ
めて低く、そのため被覆層の膨張・収縮にもとづ
くフアイバマイクロベンデイングロス増が生じな
かつたためである。 一方、ナイロン被覆心線の場合、低温において
フアイバマイクロベンデイングロス増が見られ
る。これは表1からもわかるように、ナイロン被
覆層の線膨張率が大きいことによる。以上示たよ
うに、液晶ポリマ被覆心線の場合、被覆による損
失増加がないばかりでなく、温度変化による損失
変化もない。 すなわちフアイバ長さ方向に高度に分子配向さ
せて低線膨張率かつ高弾性率となつた液晶ポリマ
2次被覆層を有するので、長尺にわたり、使用温
度の化による伝送損失の増加がなく、かつ高強度
であるという利点がある。 また本発明のフアイバ心線は、高速被覆性に適
するという利点がある。すなわち従来のタイト構
造型フアイバ心線においては、前述したように、
2次被覆層の押出被覆時の分子配向を、できうる
かぎり取り除くため徐冷工程が必要であり。この
ため高速被覆性に劣るという欠点があつた。これ
に対して、本発明における2次被覆層は押出被覆
時に積極的に分子配向させることによつて作製さ
れるので、分子配向緩和のための徐冷工程を全く
必要としない。 これは第6図に示すように、従来のタイト構造
型フアイバ心線の2次被覆層に比べて、本発明の
配向した2次被覆層が高温においても、その配向
状態がきわめて安定に保たれ、配向緩和が生じな
いためである。このように、本発明の2次被覆工
程においては、徐冷工程が不必要であるので(急
冷工程でよいので)、樹脂溶融粘度が低いことも
あいまつて、高速被覆性に優れているという利点
がある。
第1図は線膨張率とせん断速度の関係を示す
図、第2図は本発明の方法により光フアイバ心線
を製造する装置の説明図、第3図は本発明の方法
により製造した光フアイバ心線の断面図、第4図
は本発明の光フアイバ心線の損失スペクトル図、
第5図は液晶ポリマ被覆心線とナイロン被覆心線
の損失−温度特性図、第6図は2次被覆層の高温
収縮特性図である。 1……フアイバ素線繰出機、2……フアイバ素
線、3……押出機クロスヘツドダイ、4……押出
機ヘツドダイの直線部、5……2次被覆用熱可塑
性樹脂、6……冷却槽、7……心線巻取機、8…
…フアイバ、9……バツフア層。
図、第2図は本発明の方法により光フアイバ心線
を製造する装置の説明図、第3図は本発明の方法
により製造した光フアイバ心線の断面図、第4図
は本発明の光フアイバ心線の損失スペクトル図、
第5図は液晶ポリマ被覆心線とナイロン被覆心線
の損失−温度特性図、第6図は2次被覆層の高温
収縮特性図である。 1……フアイバ素線繰出機、2……フアイバ素
線、3……押出機クロスヘツドダイ、4……押出
機ヘツドダイの直線部、5……2次被覆用熱可塑
性樹脂、6……冷却槽、7……心線巻取機、8…
…フアイバ、9……バツフア層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 光フアイバ、光フアイバを被覆するように配
置されたバツフア層、さらにその上の液晶ポリマ
被覆層からなり、タイト構造型としたことを特徴
とする光フアイバ心線。 2 光フアイバ、光フアイバを被覆するように配
置されたバツフア層、さらにその上の液晶ポリマ
被覆層からなり、タイト構造型とした光フアイバ
心線を製造するに際し、液晶ポリマの押出成形に
より連続的に被覆する工程において、押出機のノ
ズルで溶融状態にある液晶ポリマをほぼ103sec-1
以上のせん断速度で押し出し、バツフア層被覆光
フアイバの上に液晶ポリマを被覆することを特徴
とする光フアイバ心線の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57214632A JPS59107943A (ja) | 1982-12-09 | 1982-12-09 | 光フアイバ心線およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57214632A JPS59107943A (ja) | 1982-12-09 | 1982-12-09 | 光フアイバ心線およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59107943A JPS59107943A (ja) | 1984-06-22 |
| JPH0140962B2 true JPH0140962B2 (ja) | 1989-09-01 |
Family
ID=16658949
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57214632A Granted JPS59107943A (ja) | 1982-12-09 | 1982-12-09 | 光フアイバ心線およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59107943A (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB8316739D0 (en) * | 1983-06-20 | 1983-07-20 | Ici Plc | Optical fibre cable |
| JPS61112110A (ja) * | 1984-11-06 | 1986-05-30 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 高強度被覆光フアイバコ−ド |
| JPS62110908U (ja) * | 1985-12-27 | 1987-07-15 | ||
| JPS63198008A (ja) * | 1987-02-13 | 1988-08-16 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 極低温用光フアイバ心線 |
| US5092264A (en) * | 1987-10-30 | 1992-03-03 | At&T Bell Laboratories | Apparatus for curing optical fiber coatings |
| US4913859A (en) * | 1987-10-30 | 1990-04-03 | At&T Bell Laboratories | Methods of curing optical fiber coatings |
| NL2016357B1 (en) * | 2016-03-03 | 2017-09-20 | Allotropica Tech Inc | Pre-preg and composite products |
| CN111909381B (zh) * | 2020-09-11 | 2021-06-15 | 东部超导科技(苏州)有限公司 | 紫外光交联聚磷腈、制备方法及复合涂层低温测温光纤、制备方法 |
-
1982
- 1982-12-09 JP JP57214632A patent/JPS59107943A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59107943A (ja) | 1984-06-22 |
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