JPH0141397Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0141397Y2 JPH0141397Y2 JP1983182606U JP18260683U JPH0141397Y2 JP H0141397 Y2 JPH0141397 Y2 JP H0141397Y2 JP 1983182606 U JP1983182606 U JP 1983182606U JP 18260683 U JP18260683 U JP 18260683U JP H0141397 Y2 JPH0141397 Y2 JP H0141397Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scissors
- screw
- fulcrum
- bodies
- nut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Scissors And Nippers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は鋏、特に理美容に適する鋏に関するも
のであり、鋏体の分解、組立、調整、清掃が容易
であり、鋏としての機能を減ずることの少ない、
鋏体の刃面が相互に刃元から刃先まで略一定の接
触圧を維持し、しかも使用者が前記接触圧を随時
調節しうる鋏を提供することを目的とする。
のであり、鋏体の分解、組立、調整、清掃が容易
であり、鋏としての機能を減ずることの少ない、
鋏体の刃面が相互に刃元から刃先まで略一定の接
触圧を維持し、しかも使用者が前記接触圧を随時
調節しうる鋏を提供することを目的とする。
従来の鋏、特に理美容の鋏は、鋏体の一方の支
点部に直接雌ねじを切り、該雌ねじよりややねじ
径の大きなビスを螺入することによりビスが一方
の鋏体に固着され、場合によりビス先端がかしめ
られて固着され、他方の鋏体は前記ビスに回動自
在に軸支されている構成とされていることによ
り、両鋏体の適当に円滑な開閉操作が可能である
構成となつている。
点部に直接雌ねじを切り、該雌ねじよりややねじ
径の大きなビスを螺入することによりビスが一方
の鋏体に固着され、場合によりビス先端がかしめ
られて固着され、他方の鋏体は前記ビスに回動自
在に軸支されている構成とされていることによ
り、両鋏体の適当に円滑な開閉操作が可能である
構成となつている。
前記従来の鋏、特に理美容用の鋏では、通常の
汎用の鋏と異なり、分解、組立の機会が多く、鋏
体の分解、組立やビスの螺入位置調節の頻度が大
であると、前記雌ねじとビスのねじとの螺合が甘
くなり、ビスは前記一方の鋏体に固着状態となれ
なくなり、鋏の開閉操作中にビスの回動が生ずる
ことがあり、支点部における両鋏体の支点部の間
隙空間が開閉操作中に変り、拡大したり縮小した
りするため、両鋏体の刃面が不適正な接触を起し
たり、両鋏体が離隔され、極端な場合には両鋏体
が分解されることがあり、鋏としての機能が失わ
れるに至る。
汎用の鋏と異なり、分解、組立の機会が多く、鋏
体の分解、組立やビスの螺入位置調節の頻度が大
であると、前記雌ねじとビスのねじとの螺合が甘
くなり、ビスは前記一方の鋏体に固着状態となれ
なくなり、鋏の開閉操作中にビスの回動が生ずる
ことがあり、支点部における両鋏体の支点部の間
隙空間が開閉操作中に変り、拡大したり縮小した
りするため、両鋏体の刃面が不適正な接触を起し
たり、両鋏体が離隔され、極端な場合には両鋏体
が分解されることがあり、鋏としての機能が失わ
れるに至る。
前記ねじの螺合が甘くならないように、鋏体の
雌ねじとビスとの螺合をきつめとする場合、きつ
めの整合の度合が過ぎると、分解、調整に際し、
ビスの開け締めの都度にドライバによる大きい回
動力を必要とし、その結果、ビスの頭溝を破損し
たり、時にはビスが捻切れることも生じる。
雌ねじとビスとの螺合をきつめとする場合、きつ
めの整合の度合が過ぎると、分解、調整に際し、
ビスの開け締めの都度にドライバによる大きい回
動力を必要とし、その結果、ビスの頭溝を破損し
たり、時にはビスが捻切れることも生じる。
汎用の鋏では、その機能や使用目的に合わせ
て、組立の際に、前述のごときビス等を使用せ
ず、鋏体に支点係止体として、リベツト等で、両
鋏体間に、使用目的に応じて、適宜な空間間隙を
持たせながら固定するものが多く存在する。これ
らの汎用の鋏では一度両鋏体間を係止すると、鋏
体間隙を調節する必要は殆ど生じないため、固定
係止体が用いられる。
て、組立の際に、前述のごときビス等を使用せ
ず、鋏体に支点係止体として、リベツト等で、両
鋏体間に、使用目的に応じて、適宜な空間間隙を
持たせながら固定するものが多く存在する。これ
らの汎用の鋏では一度両鋏体間を係止すると、鋏
体間隙を調節する必要は殆ど生じないため、固定
係止体が用いられる。
理美容の業界においては、その目的である整髪
のための特有の鋏の操作法が行われるため、ま
た、理美容を受ける顧客の微妙な要望に応えるた
め、鋏の個々の使用者が、それぞれ、ある規準の
鋭利の度合せや、使い勝手に基づき、両鋏体の間
隙の調節を屡行なう。このため鋏体の分解、組立
や、ねじ調節を行なう頻度が極めて大である。
のための特有の鋏の操作法が行われるため、ま
た、理美容を受ける顧客の微妙な要望に応えるた
め、鋏の個々の使用者が、それぞれ、ある規準の
鋭利の度合せや、使い勝手に基づき、両鋏体の間
隙の調節を屡行なう。このため鋏体の分解、組立
や、ねじ調節を行なう頻度が極めて大である。
もともと鋏の両鋏体の刃面は、その機能上互い
にその対峙面である内面側に僅かに湾曲して形成
されており、両刃面の刃元まで開いた最大開角の
位置から刃先が交叉して閉じきる位置までの間、
両刃面が互いに良好な接触状態を保持することに
より、鋏としての切断の機能を有するものであ
る。
にその対峙面である内面側に僅かに湾曲して形成
されており、両刃面の刃元まで開いた最大開角の
位置から刃先が交叉して閉じきる位置までの間、
両刃面が互いに良好な接触状態を保持することに
より、鋏としての切断の機能を有するものであ
る。
汎用の鋏では、前記最大開角の状態で両刃面が
良好に接触し、更に刃先まで完全に閉じ切る過程
で、鋏体の刃面部自体が有している弾性により、
刃面同士が互いに押圧された状態が持続されてい
る。他方、生花や造園業で使用される剪定鋏の一
部のものは、使用目的は限定されているが、力を
加えたり、鋏に何等操作を加えないで、ただ開角
した場合は、両鋏体の支点部の間隙が大であり、
刃面同士は接触することがなく、鋏を使用操作す
る際に、手指先による鋏体の微妙な捻りや、抑え
の印加により、両刃面の接触をもたらし、この接
触状態を保持しながら開閉切断操作を加えるもの
もある。
良好に接触し、更に刃先まで完全に閉じ切る過程
で、鋏体の刃面部自体が有している弾性により、
刃面同士が互いに押圧された状態が持続されてい
る。他方、生花や造園業で使用される剪定鋏の一
部のものは、使用目的は限定されているが、力を
加えたり、鋏に何等操作を加えないで、ただ開角
した場合は、両鋏体の支点部の間隙が大であり、
刃面同士は接触することがなく、鋏を使用操作す
る際に、手指先による鋏体の微妙な捻りや、抑え
の印加により、両刃面の接触をもたらし、この接
触状態を保持しながら開閉切断操作を加えるもの
もある。
理美容用の鋏は、理美容師が毛髪を切断しなが
ら、ある任意の髪型を構成するために用いられる
ので、前述の汎用の鋏よりは両刃面の押し具合、
即ち接触圧は小であり、更に開閉操作に際し両刃
面が開角の大な位置では接触せず、刃先が閉じ切
る寸前で始めて両刃面の接触が始まるように両鋏
体の間隙が調節されているものも多く、この鋏で
最大開度から切断操作を行なう場合には、理美容
師が、使用に際して、手指の操作によつて最大開
角時から両刃面の接触が始まるような独特の操作
法を用いて使用している。
ら、ある任意の髪型を構成するために用いられる
ので、前述の汎用の鋏よりは両刃面の押し具合、
即ち接触圧は小であり、更に開閉操作に際し両刃
面が開角の大な位置では接触せず、刃先が閉じ切
る寸前で始めて両刃面の接触が始まるように両鋏
体の間隙が調節されているものも多く、この鋏で
最大開度から切断操作を行なう場合には、理美容
師が、使用に際して、手指の操作によつて最大開
角時から両刃面の接触が始まるような独特の操作
法を用いて使用している。
前述のごとき鋏の使用法のもとでは、汎用の鋏
の場合より、刃面に印加される負荷が大となり、
部分的に正常でない摩耗が大きく発生するため、
より頻繁な刃の研磨が必要となり、必要の都度支
点係止体のねじの調節や、更には鋏体の分解、組
立を必要とするに至る。支点部における両鋏体間
の間隙が大きく調節されている場合や、両鋏体の
刃面部の内方への湾曲が大とされている鋏の場合
に、大きい開角で、即ち、刃元に近い位置での鋏
体の捻り操作等による両刃面の圧触を行なわせる
と、刃面同士が設定されている刃角以上に切り込
んだ状態で両刃面が接触交叉されることがあり、
この場合には、被切断物(理美容の場合は毛髪)
の切断の他に、相互に相手方の切り刃まで切り取
つてしまうことがあり、この現象を業界では「刃
喰い現象」と呼んでいる。
の場合より、刃面に印加される負荷が大となり、
部分的に正常でない摩耗が大きく発生するため、
より頻繁な刃の研磨が必要となり、必要の都度支
点係止体のねじの調節や、更には鋏体の分解、組
立を必要とするに至る。支点部における両鋏体間
の間隙が大きく調節されている場合や、両鋏体の
刃面部の内方への湾曲が大とされている鋏の場合
に、大きい開角で、即ち、刃元に近い位置での鋏
体の捻り操作等による両刃面の圧触を行なわせる
と、刃面同士が設定されている刃角以上に切り込
んだ状態で両刃面が接触交叉されることがあり、
この場合には、被切断物(理美容の場合は毛髪)
の切断の他に、相互に相手方の切り刃まで切り取
つてしまうことがあり、この現象を業界では「刃
喰い現象」と呼んでいる。
通常この現象は鋏としての機能上、および切断
操作上支点部に近い刃元部分に多く発生する。
操作上支点部に近い刃元部分に多く発生する。
支点部での両鋏体の間隙が大きかつたり、支点
部の構造が刃の接触運動に不適当であつたり、刃
面部の内側への湾曲が必要以上に大きい鋏である
とき、業界で所謂「ガタ鋏」であるときは、刃元
部分のみならず刃先まで刃面全体に亘つて小さな
刃喰い現象を起すことが多く、鋏としての良好な
機能を発揮する状態が短期間のうちに失われるこ
とが多い。
部の構造が刃の接触運動に不適当であつたり、刃
面部の内側への湾曲が必要以上に大きい鋏である
とき、業界で所謂「ガタ鋏」であるときは、刃元
部分のみならず刃先まで刃面全体に亘つて小さな
刃喰い現象を起すことが多く、鋏としての良好な
機能を発揮する状態が短期間のうちに失われるこ
とが多い。
従つて、実際に被切断物を切断することなく行
われる鋏の開閉操作、所謂「から鋏」操作は、従
来から理美容師の間では厳禁され、から鋏を極度
に嫌う習慣すら存在する。
われる鋏の開閉操作、所謂「から鋏」操作は、従
来から理美容師の間では厳禁され、から鋏を極度
に嫌う習慣すら存在する。
また、毛髪切断の際に、毛髪の切屑が、両刃面
の内接する凹面やその他の周辺から支点部に侵入
し、支点部間隙空間に留まり、鋏の開閉運動に起
因する支点係止体の軸心回りの回動につれて前記
間隙空間内を移動する。開閉操作中の鋏の前記間
隙空間は略一定であり、前述のごとく開閉操作中
両刃面の接触を保持しようとし鋏体に捻りを与え
ると、支点部の間隙空間は、両刃面の接触場所の
移動に従つて時々刻々場所を変えながら偏接して
行くため、支点係止体の軸周辺を間隙の大きな空
間も移動して行き、依然として切屑の間隙空間内
の滞留を許すことになる。時として間隙空間の偏
接する位置に切屑がそのまま挾持されることがあ
り、この場合は、両刃面の接触個所の切り角が不
安定となり、刃喰い現象を生じたり、不適当な部
分的の摩耗を助長する因ともなり、また円滑な開
閉操作が阻害されて適確な切断ができなくなる因
ともなる。
の内接する凹面やその他の周辺から支点部に侵入
し、支点部間隙空間に留まり、鋏の開閉運動に起
因する支点係止体の軸心回りの回動につれて前記
間隙空間内を移動する。開閉操作中の鋏の前記間
隙空間は略一定であり、前述のごとく開閉操作中
両刃面の接触を保持しようとし鋏体に捻りを与え
ると、支点部の間隙空間は、両刃面の接触場所の
移動に従つて時々刻々場所を変えながら偏接して
行くため、支点係止体の軸周辺を間隙の大きな空
間も移動して行き、依然として切屑の間隙空間内
の滞留を許すことになる。時として間隙空間の偏
接する位置に切屑がそのまま挾持されることがあ
り、この場合は、両刃面の接触個所の切り角が不
安定となり、刃喰い現象を生じたり、不適当な部
分的の摩耗を助長する因ともなり、また円滑な開
閉操作が阻害されて適確な切断ができなくなる因
ともなる。
支点部の間隙空間に侵入した毛髪屑が速やかに
排除されれば、前述の問題は生じないが、開閉操
作当初から存在する必要以上に大きな間隙空間に
加えて、鋏体の円滑な開閉運動を期待して支点部
の摺動面間に潤滑油が施されると、該潤滑油の粘
性により、間隙空間に侵入した毛髪屑を捕捉し、
より長期の滞留を許す因となる。
排除されれば、前述の問題は生じないが、開閉操
作当初から存在する必要以上に大きな間隙空間に
加えて、鋏体の円滑な開閉運動を期待して支点部
の摺動面間に潤滑油が施されると、該潤滑油の粘
性により、間隙空間に侵入した毛髪屑を捕捉し、
より長期の滞留を許す因となる。
前記間隙空間にゴム、合成樹脂体、皮革等の弾
性薄層よりなるワツシヤを介在せしめ、切屑の侵
入を妨げ、開角の大小に拘らず、円滑な開閉操作
を期待する鋏もあるが、鋏の切断操作に固有の開
閉操作を加える必要があり、操作が煩雑となり、
また操作の円滑さを保ちながら、不適正な刃角で
の両刃面の交叉や不均一な摩耗の発生をより少な
くする目的で、刃面部の内側への湾曲を小さくし
て、最大開角時にも支点部の間隙空間が比較的に
狭くなるようにねじ調節を行なう鋏もあるが、間
隙空間を狭くして一度切屑が間隙空間に侵入する
と、従来のものに比べて必ずしも切屑の排除は容
易でなく、また間隙空間が狭い鋏程間隙空間に切
屑が固着し易く、時には切屑が擂り潰された状態
となり、間隙空間内に一面に付着してしまうこと
もある。
性薄層よりなるワツシヤを介在せしめ、切屑の侵
入を妨げ、開角の大小に拘らず、円滑な開閉操作
を期待する鋏もあるが、鋏の切断操作に固有の開
閉操作を加える必要があり、操作が煩雑となり、
また操作の円滑さを保ちながら、不適正な刃角で
の両刃面の交叉や不均一な摩耗の発生をより少な
くする目的で、刃面部の内側への湾曲を小さくし
て、最大開角時にも支点部の間隙空間が比較的に
狭くなるようにねじ調節を行なう鋏もあるが、間
隙空間を狭くして一度切屑が間隙空間に侵入する
と、従来のものに比べて必ずしも切屑の排除は容
易でなく、また間隙空間が狭い鋏程間隙空間に切
屑が固着し易く、時には切屑が擂り潰された状態
となり、間隙空間内に一面に付着してしまうこと
もある。
前述の理由で、理美容用の鋏は、時々分解して
清掃することが必要である。そのため近年、鋏体
の支点部に直接ねじを切らずに、交換可能なナツ
トを装着して鋏体を組立てるものが現れ、また金
属より軟質の合成樹脂等の弾性体の材料を用いた
ねじを取付けた鋏も出現し、該ねじの弾性によ
り、従来の金属性のものよりも多少大きなクツシ
ヨン効果、スプリング効果を期待したものもあ
る。
清掃することが必要である。そのため近年、鋏体
の支点部に直接ねじを切らずに、交換可能なナツ
トを装着して鋏体を組立てるものが現れ、また金
属より軟質の合成樹脂等の弾性体の材料を用いた
ねじを取付けた鋏も出現し、該ねじの弾性によ
り、従来の金属性のものよりも多少大きなクツシ
ヨン効果、スプリング効果を期待したものもあ
る。
更に、ねじの調節、鋏体の分解等ねじの開け締
めの頻度の多いことに対処しうるように、周面に
ローレツトが刻設された、通常のナツトより大き
く、指先で開動可能なねじが装着されたものもあ
る。
めの頻度の多いことに対処しうるように、周面に
ローレツトが刻設された、通常のナツトより大き
く、指先で開動可能なねじが装着されたものもあ
る。
前述の鋏はいずれも支点部における鋏体の円滑
な開閉運動を行ないうるように、必ず間隙空間が
設けられている。また前記ローレツトねじ装着の
鋏は、ローレツトねじが通常のナツトより大きく
なるため、支点部に大きな突起物が設けられた形
となり、理美容用の鋏としては操作上邪魔になり
好ましくない。本考案は前述の各種の鋏の欠点を
克服し、理美容に特に適した鋏を提供するもので
あり、その構成について、以下図面により説明す
る。
な開閉運動を行ないうるように、必ず間隙空間が
設けられている。また前記ローレツトねじ装着の
鋏は、ローレツトねじが通常のナツトより大きく
なるため、支点部に大きな突起物が設けられた形
となり、理美容用の鋏としては操作上邪魔になり
好ましくない。本考案は前述の各種の鋏の欠点を
克服し、理美容に特に適した鋏を提供するもので
あり、その構成について、以下図面により説明す
る。
第1の実施例は、第1図、第2図に示すごと
く、鋏1は鋏体2,3よりなり、該鋏体2,3を
相互に支点部4において回動自在に係止する支点
係止体5が、第3図、第4図に示すごとく、前記
両鋏体2,3の支点部4の一方の側(図示例では
鋏体2の側)から両鋏体2,3に穿設されている
支点孔15,15に遊嵌されるビス6と、前記両
鋏体2,3の他方(図示例では鋏体3)の支点部
4の外側で前記ビス6に螺着される小型のぜんま
いナツト7とよりなり、前記ビス6の頭部8の裏
面9は前記一方の鋏体2の支点部4の外側に凹設
されている浅い凹腔10の底面11に回動自在に
支承され、前記小型のぜんまいナツト7は燐青銅
のごとき帯状の板ばね体がぜんまい状に多重円筒
状に巻装され、かつ最も内側の中央巻口12の円
筒状内面に前記板ばね体の全巾にわたつて前記ビ
ス6の螺入される雌ねじよりなるねじ部13がね
じ切りされ、前記ねじ部13のねじ径は、ビス6
のねじ径より僅かに小とされている。なお前記ぜ
んまいナツト7は、第4図に示すごとく、鋏体3
の支点部4の外側に浅い凹腔14が凹設され、該
凹腔14に螺装されているのが、ぜんまいナツト
7が鋏体3の支点部4の側面に余り突出せず、鋏
1の開閉操作上邪魔にならず、またぜんまいナツ
ト7の過拡張をもたらさないためにも好ましい
が、前記凹腔14は必ずしも必要でなく、前記ぜ
んまいナツト7は鋏体3に対し回動自在に支承さ
れていればよい。またビス6の頭部8は、第4図
に示すごとく、六角頭のものでもよいが、スパ
ナ、ドライバのごとき回動工具を係止しうるみ
ぞ、ソケツト等の工具係止部が設けられていれば
よく、第5図に示すごとく、丸頭の頭部8aの形
状であつても、また第6図、第7図に示す形状で
あつてもよい。
く、鋏1は鋏体2,3よりなり、該鋏体2,3を
相互に支点部4において回動自在に係止する支点
係止体5が、第3図、第4図に示すごとく、前記
両鋏体2,3の支点部4の一方の側(図示例では
鋏体2の側)から両鋏体2,3に穿設されている
支点孔15,15に遊嵌されるビス6と、前記両
鋏体2,3の他方(図示例では鋏体3)の支点部
4の外側で前記ビス6に螺着される小型のぜんま
いナツト7とよりなり、前記ビス6の頭部8の裏
面9は前記一方の鋏体2の支点部4の外側に凹設
されている浅い凹腔10の底面11に回動自在に
支承され、前記小型のぜんまいナツト7は燐青銅
のごとき帯状の板ばね体がぜんまい状に多重円筒
状に巻装され、かつ最も内側の中央巻口12の円
筒状内面に前記板ばね体の全巾にわたつて前記ビ
ス6の螺入される雌ねじよりなるねじ部13がね
じ切りされ、前記ねじ部13のねじ径は、ビス6
のねじ径より僅かに小とされている。なお前記ぜ
んまいナツト7は、第4図に示すごとく、鋏体3
の支点部4の外側に浅い凹腔14が凹設され、該
凹腔14に螺装されているのが、ぜんまいナツト
7が鋏体3の支点部4の側面に余り突出せず、鋏
1の開閉操作上邪魔にならず、またぜんまいナツ
ト7の過拡張をもたらさないためにも好ましい
が、前記凹腔14は必ずしも必要でなく、前記ぜ
んまいナツト7は鋏体3に対し回動自在に支承さ
れていればよい。またビス6の頭部8は、第4図
に示すごとく、六角頭のものでもよいが、スパ
ナ、ドライバのごとき回動工具を係止しうるみ
ぞ、ソケツト等の工具係止部が設けられていれば
よく、第5図に示すごとく、丸頭の頭部8aの形
状であつても、また第6図、第7図に示す形状で
あつてもよい。
次に、前記構成の鋏の作用、効果について説明
する。
する。
鋏1の組立は、鋏体2,3の支点孔15,15
を合致せしめ、ビス6を鋏体2側から貫挿し、鋏
体3側にぜんまいナツト7を装着し、前記ビス6
を、巻口12のねじ部13に、前記ぜんまいナツ
ト7を僅かに押し拡げながら螺入する。前記ぜん
まいナツト7はビス6の螺入に際し、ぜんまいナ
ツト7を押し開く方向に装着されており、ぜんま
いナツト7に螺入されたビス6には、該ビス6の
螺入部分全面に常にぜんまいナツト7による半径
方向への一定の締付保持力が印加されているの
で、両鋏体と回動自在とされている支点係止体5
と自由に相対的な開閉運動が行なわれる鋏体2,
3の支点部4が、支点係止体5と不適正な固着状
態で係止されていない限り、鋏体2,3間の相対
的な開閉運動によつては、前記支点係止体5のぜ
んまいナツト7とビス6との間に締り勝手の方向
へは力は印加されない。勿論緩むこともない。
を合致せしめ、ビス6を鋏体2側から貫挿し、鋏
体3側にぜんまいナツト7を装着し、前記ビス6
を、巻口12のねじ部13に、前記ぜんまいナツ
ト7を僅かに押し拡げながら螺入する。前記ぜん
まいナツト7はビス6の螺入に際し、ぜんまいナ
ツト7を押し開く方向に装着されており、ぜんま
いナツト7に螺入されたビス6には、該ビス6の
螺入部分全面に常にぜんまいナツト7による半径
方向への一定の締付保持力が印加されているの
で、両鋏体と回動自在とされている支点係止体5
と自由に相対的な開閉運動が行なわれる鋏体2,
3の支点部4が、支点係止体5と不適正な固着状
態で係止されていない限り、鋏体2,3間の相対
的な開閉運動によつては、前記支点係止体5のぜ
んまいナツト7とビス6との間に締り勝手の方向
へは力は印加されない。勿論緩むこともない。
またもし鋏体2または3と支点係止体5との不
適正な固着状態が生起する場合でも、例えば、支
点係止体5のうちの一方のビス6と鋏体2または
3とが固着状態にあつても、他方のぜんまいナツ
ト7と鋏体3とが固着状態になければ、前記ぜん
まいナツト7はビス6の回動とともに回動される
ため、ビス6とぜんまいナツト7との間には、螺
締力は印加されない。
適正な固着状態が生起する場合でも、例えば、支
点係止体5のうちの一方のビス6と鋏体2または
3とが固着状態にあつても、他方のぜんまいナツ
ト7と鋏体3とが固着状態になければ、前記ぜん
まいナツト7はビス6の回動とともに回動される
ため、ビス6とぜんまいナツト7との間には、螺
締力は印加されない。
またビス6とぜんまいナツト7との間の螺締を
緩め、離脱せしめる方向については、ぜんまいナ
ツト7より常にビス6に巻締力が印加されてお
り、ぜんまいナツト7をビス6から緩める方向に
回動しようとすると、ぜんまいナツト7がビス6
を巻締める方向に回動力が印加されるため、常に
締り勝手に巻締力が増大されるため、ぜんまいナ
ツト7はビス6から容易に緩めることができな
い。ぜんまいナツト7をビス6から緩めたい場合
には、ぜんまいナツト7の巻口12における巻締
力を開放して中心から半径外方へ押広げる器具、
手段を用いる。
緩め、離脱せしめる方向については、ぜんまいナ
ツト7より常にビス6に巻締力が印加されてお
り、ぜんまいナツト7をビス6から緩める方向に
回動しようとすると、ぜんまいナツト7がビス6
を巻締める方向に回動力が印加されるため、常に
締り勝手に巻締力が増大されるため、ぜんまいナ
ツト7はビス6から容易に緩めることができな
い。ぜんまいナツト7をビス6から緩めたい場合
には、ぜんまいナツト7の巻口12における巻締
力を開放して中心から半径外方へ押広げる器具、
手段を用いる。
前述のごとく、鋏1を開閉使用している間は、
ビス6とぜんまいナツト7との関係位置は変るこ
とがなく、いわば両者6,7は固定された関係位
置の持続が実現されるとともに、ねじの調節や鋏
体2,3の分解組立のため、ビス6とぜんまいナ
ツト7との間の固定状態を頻繁に変えたり、両者
6,7の係合の離脱や、鋏1の組立を頻繁に繰返
しても、弾性のあるぜんまいナツト7は、常に弾
性の一定の範囲内で復元し、ナツトとしての常態
を保持するので、ぜんまいナツト7の変形やねじ
の緩み等の生起することがなく、ナツトとしての
用をなさなくなることはない。
ビス6とぜんまいナツト7との関係位置は変るこ
とがなく、いわば両者6,7は固定された関係位
置の持続が実現されるとともに、ねじの調節や鋏
体2,3の分解組立のため、ビス6とぜんまいナ
ツト7との間の固定状態を頻繁に変えたり、両者
6,7の係合の離脱や、鋏1の組立を頻繁に繰返
しても、弾性のあるぜんまいナツト7は、常に弾
性の一定の範囲内で復元し、ナツトとしての常態
を保持するので、ぜんまいナツト7の変形やねじ
の緩み等の生起することがなく、ナツトとしての
用をなさなくなることはない。
従つて、本実施例のものは、螺締力、巻戻力の
適宜の自由な範囲内で、ビス6とぜんまいナツト
7との固定と、従来品より高い頻度でのねじの調
節や、鋏1の分解組立のためのビス6とぜんまい
ナツト7との開放、固定に耐えることができる。
適宜の自由な範囲内で、ビス6とぜんまいナツト
7との固定と、従来品より高い頻度でのねじの調
節や、鋏1の分解組立のためのビス6とぜんまい
ナツト7との開放、固定に耐えることができる。
第2の実施例は、第5図に示すごとく、鋏体
2,3を互いに係止する支点係止体5のぜんまい
ナツト7aが、外周端で鋏体3の支点部4の外側
面に当接する円錐コイル状とされているものであ
り、ビス6その他の構成は、第1の実施例と同じ
である。
2,3を互いに係止する支点係止体5のぜんまい
ナツト7aが、外周端で鋏体3の支点部4の外側
面に当接する円錐コイル状とされているものであ
り、ビス6その他の構成は、第1の実施例と同じ
である。
本実施例においては、前実施例のぜんまいナツ
ト7の諸効果を奏するとともに、ぜんまいナツト
7aのねじ部13が、軸心外方へ突出して円錐状
にせり出した構造とされているので、鋏1の最大
開角時に、両鋏体2,3の支点部4の間隙空間を
生じない所までビス6を螺締し、従来の鋏の鋏体
の結合位置より深い接触した結合状態に保持して
も、最大開角位置から両鋏体2,3を閉じ合わせ
ていくにつれ、両鋏体2,3の刃面の内方への湾
曲に従つて両刃面が摺接しつつ閉じて行き、同時
に支点部4の両鋏体2,3の間隙空間が増して行
くが、この空間が、増加した部だけぜんまいナツ
ト7aの中央のせり出しが減少して行く。このた
め最大開角時に両鋏体、3を接触させて締付けら
れてあつても、鋏1の開閉運動には全然阻害とな
らない。
ト7の諸効果を奏するとともに、ぜんまいナツト
7aのねじ部13が、軸心外方へ突出して円錐状
にせり出した構造とされているので、鋏1の最大
開角時に、両鋏体2,3の支点部4の間隙空間を
生じない所までビス6を螺締し、従来の鋏の鋏体
の結合位置より深い接触した結合状態に保持して
も、最大開角位置から両鋏体2,3を閉じ合わせ
ていくにつれ、両鋏体2,3の刃面の内方への湾
曲に従つて両刃面が摺接しつつ閉じて行き、同時
に支点部4の両鋏体2,3の間隙空間が増して行
くが、この空間が、増加した部だけぜんまいナツ
ト7aの中央のせり出しが減少して行く。このた
め最大開角時に両鋏体、3を接触させて締付けら
れてあつても、鋏1の開閉運動には全然阻害とな
らない。
従来鋏体2,3の閉角の位置から開角して行く
にとれて次第に支点部の間隙空間が増大して行く
が、本実施例においては、前述のごとく、ぜんま
いナツト7aが設けられているので、増大する間
隙空間を、ぜんまいナツト7aが円錐状に突出し
て行くことにより吸収、減少することができ、ま
た開角の位置から閉角して行くにつれ、両鋏体
2,3の刃面の内方への湾曲分の重合により生ず
る支点部4の間隙空間の増大分をぜんまいナツト
7aの円錐形の沈下分で補うので、従来のものと
異なり、操作者が、前述のごとき、特別な手指の
操作を行うことなく、両刃面は鋏の開閉運動中に
いずれの開角位置にあつても、常に刃面が接触す
ることになる。前述のぜんまいナツト7aの軸方
向へのばね強さを適宜に選択することにより、常
により円滑な開閉を行いうる機能を有する鋏が得
られ、何人にも開閉操作を容易とすることが可能
となる。
にとれて次第に支点部の間隙空間が増大して行く
が、本実施例においては、前述のごとく、ぜんま
いナツト7aが設けられているので、増大する間
隙空間を、ぜんまいナツト7aが円錐状に突出し
て行くことにより吸収、減少することができ、ま
た開角の位置から閉角して行くにつれ、両鋏体
2,3の刃面の内方への湾曲分の重合により生ず
る支点部4の間隙空間の増大分をぜんまいナツト
7aの円錐形の沈下分で補うので、従来のものと
異なり、操作者が、前述のごとき、特別な手指の
操作を行うことなく、両刃面は鋏の開閉運動中に
いずれの開角位置にあつても、常に刃面が接触す
ることになる。前述のぜんまいナツト7aの軸方
向へのばね強さを適宜に選択することにより、常
により円滑な開閉を行いうる機能を有する鋏が得
られ、何人にも開閉操作を容易とすることが可能
となる。
前述のごとく、従来の鋏における操作者の手指
による独特な操作法のうち、開角時に意識的に両
刃面を接触させるように僅かに捻るという操作が
不要となると、刃面相互の接触の力が、鋏体2,
3の開閉運動の過程中、いずれの開角位置におい
ても一定となり、また接触の際の両刃面の切込角
度も一定に近くなり安定するので、自然な切込角
度での両刃面の交叉や、刃の摩耗、刃喰減少の発
生する頻度が減少する結果、鋏としての鋭利で良
好な切断のための状態をより長く保持することが
できる。この良好な状態の維持により、鋏を使用
する者にとつて、技術上最も重要で技術の優劣を
左右して来た手指の独特な操作が簡略化され、技
術の練度の向上や、技術習得のための時間と努
力、鋏の研磨調整のための手間等から開放される
ことになる。
による独特な操作法のうち、開角時に意識的に両
刃面を接触させるように僅かに捻るという操作が
不要となると、刃面相互の接触の力が、鋏体2,
3の開閉運動の過程中、いずれの開角位置におい
ても一定となり、また接触の際の両刃面の切込角
度も一定に近くなり安定するので、自然な切込角
度での両刃面の交叉や、刃の摩耗、刃喰減少の発
生する頻度が減少する結果、鋏としての鋭利で良
好な切断のための状態をより長く保持することが
できる。この良好な状態の維持により、鋏を使用
する者にとつて、技術上最も重要で技術の優劣を
左右して来た手指の独特な操作が簡略化され、技
術の練度の向上や、技術習得のための時間と努
力、鋏の研磨調整のための手間等から開放される
ことになる。
また鋏の切断操作により発生する微細な切屑
(理美容の場合は毛髪切屑)等が支点係止体5の
周囲、支点部4の間隙等に侵入する場合、従来は
前記の個所に空間が多くあるため、切屑等の侵入
が容易で、前述のごとく、種々のトラブルを生ず
るため、最終的には鋏の分解掃除を余儀なくされ
たが、本実施例の構成とすることにより、鋏の開
角、閉角の動作過程中両鋏体2,3の間に間隙空
間が殆ど生じないか、または生じても最小限の間
隙とされているため、切屑等の侵入が生じ難く、
また侵入した場合にも、ぜんまいナツト7aのス
プリングとしての作動により、侵入して切屑等の
堆積厚さだけ間隙空間が作られ、鋏としてのスム
ースな開閉運動の持続ができるし、切屑等の間隙
空間での固着は生起しない。
(理美容の場合は毛髪切屑)等が支点係止体5の
周囲、支点部4の間隙等に侵入する場合、従来は
前記の個所に空間が多くあるため、切屑等の侵入
が容易で、前述のごとく、種々のトラブルを生ず
るため、最終的には鋏の分解掃除を余儀なくされ
たが、本実施例の構成とすることにより、鋏の開
角、閉角の動作過程中両鋏体2,3の間に間隙空
間が殆ど生じないか、または生じても最小限の間
隙とされているため、切屑等の侵入が生じ難く、
また侵入した場合にも、ぜんまいナツト7aのス
プリングとしての作動により、侵入して切屑等の
堆積厚さだけ間隙空間が作られ、鋏としてのスム
ースな開閉運動の持続ができるし、切屑等の間隙
空間での固着は生起しない。
更に支点部4は、ぜんまいナツト7aの軸方向
の弾力により、適度な押圧力で、鋏体2,3相互
が圧接されているため、間隙空間に侵入した切屑
等は鋏1の開閉運動に伴うビス6の回動により、
切屑等は間隙空間に滞留することなく、次第に半
径方向外方へ移動せしめられ、遂には間隙空間外
に排出せしめられるに至る。
の弾力により、適度な押圧力で、鋏体2,3相互
が圧接されているため、間隙空間に侵入した切屑
等は鋏1の開閉運動に伴うビス6の回動により、
切屑等は間隙空間に滞留することなく、次第に半
径方向外方へ移動せしめられ、遂には間隙空間外
に排出せしめられるに至る。
前述のごとく、支点部4の間隙空間への切屑等
の侵入も、従来の鋏よりは生起し難く、たとえ侵
入した場合にもその排出が速やかに行われるた
め、刃面の摩耗や不適正噛合状態の生起する頻度
が低減することになる。
の侵入も、従来の鋏よりは生起し難く、たとえ侵
入した場合にもその排出が速やかに行われるた
め、刃面の摩耗や不適正噛合状態の生起する頻度
が低減することになる。
前述のごとく、鋏の両鋏体、3の間隙空間周辺
に対する切屑等の侵入は、ぜんまいナツト7,7
aの装着により、従来の鋏よりは生起し難く、た
とえ侵入があつても、切屑等の排出が速やかに行
われるものであるが、鋏の構造や切断作業を受け
る毛髪等の状態その他によつては、侵入した切屑
等の排出が必ずしも充分でない場合がある。その
原因例を列記すると、 イ 鋏の両鋏体2,3の刃部の内湾曲の程度が、
予め小さく形成されており、両刃を閉じ合せた
状態の場合にも、両刃の刃先から支点部4にか
けての内接面に殆ど間隙空間が生起しない鋏で
ある場合、 ロ 第7図に示すごとき両鋏体2,3の内接面に
突出されている支点部4の摺動床部17の凸出
高さが、支点孔15の開口位置に比べて小さい
鋏である場合、 ハ 両鋏体2,3の支点部4の摺動床部17の摺
動面積が必要以上に広い鋏である場合、 ニ 両鋏体2,3の双方またはどちらか一方の支
点部4の摺動床部17の摺動面の凹凸があり、
平坦でなく、鋏の開閉操作中にがたつきを生じ
たり、摺動床部17の摺動面の凹部に切屑等が
滞留しうる形状とされている鋏である場合、 のごとき諸原因があり、その他前記諸原因が複合
した場合もあり、また、時に、摺動床部17の摺
動面の密接の度合が良好であり、本来多少は確保
されている筈の支点部4の間隙空間がない場合、
切屑等の侵入の機会は少ないが、一度摺動面間の
切屑等が侵入すると、侵入した切屑等の排出が困
難となり、場合によつては摺動面間の固着して、
鋏の開閉動作が出来なくなることすらある。
に対する切屑等の侵入は、ぜんまいナツト7,7
aの装着により、従来の鋏よりは生起し難く、た
とえ侵入があつても、切屑等の排出が速やかに行
われるものであるが、鋏の構造や切断作業を受け
る毛髪等の状態その他によつては、侵入した切屑
等の排出が必ずしも充分でない場合がある。その
原因例を列記すると、 イ 鋏の両鋏体2,3の刃部の内湾曲の程度が、
予め小さく形成されており、両刃を閉じ合せた
状態の場合にも、両刃の刃先から支点部4にか
けての内接面に殆ど間隙空間が生起しない鋏で
ある場合、 ロ 第7図に示すごとき両鋏体2,3の内接面に
突出されている支点部4の摺動床部17の凸出
高さが、支点孔15の開口位置に比べて小さい
鋏である場合、 ハ 両鋏体2,3の支点部4の摺動床部17の摺
動面積が必要以上に広い鋏である場合、 ニ 両鋏体2,3の双方またはどちらか一方の支
点部4の摺動床部17の摺動面の凹凸があり、
平坦でなく、鋏の開閉操作中にがたつきを生じ
たり、摺動床部17の摺動面の凹部に切屑等が
滞留しうる形状とされている鋏である場合、 のごとき諸原因があり、その他前記諸原因が複合
した場合もあり、また、時に、摺動床部17の摺
動面の密接の度合が良好であり、本来多少は確保
されている筈の支点部4の間隙空間がない場合、
切屑等の侵入の機会は少ないが、一度摺動面間の
切屑等が侵入すると、侵入した切屑等の排出が困
難となり、場合によつては摺動面間の固着して、
鋏の開閉動作が出来なくなることすらある。
また、切断作業の状態からの原因について考察
すると、近来、理美容業での毛髪の切断作業は、
まづ、予め毛髪を水または湿潤剤を含む水溶液
や、セツトローシヨンのごとき乾燥固着剤で濡ら
すことにより、理美容師が有している髪型の形態
感覚や、客の希望する髪型の設定を容易にすると
同時に、毛髪を膨潤軟化せしめて切断し易くする
作業により始められるが、このような準備作業に
ついで行われる切断作業においては切屑等につい
て下記のごとき事態が生ずる。
すると、近来、理美容業での毛髪の切断作業は、
まづ、予め毛髪を水または湿潤剤を含む水溶液
や、セツトローシヨンのごとき乾燥固着剤で濡ら
すことにより、理美容師が有している髪型の形態
感覚や、客の希望する髪型の設定を容易にすると
同時に、毛髪を膨潤軟化せしめて切断し易くする
作業により始められるが、このような準備作業に
ついで行われる切断作業においては切屑等につい
て下記のごとき事態が生ずる。
即ち、
a 切屑の長さが不揃である。
b 毛髪は通常パーマネントウエーブが施術され
ていることが多く、水等による湿潤状態にある
と、コイル状またはループ状を呈している。従
つて、その断片である切屑も、短いものは円柱
状とみなせるが、ある長さ以上の断片では湾曲
した円柱状となる。
ていることが多く、水等による湿潤状態にある
と、コイル状またはループ状を呈している。従
つて、その断片である切屑も、短いものは円柱
状とみなせるが、ある長さ以上の断片では湾曲
した円柱状となる。
c 切屑の直角断面が真円でないことがある。切
屑は、本来、断面が真円でないものもあるが、
パーマネントウエーブ等の操作を受けるため、
楕円状のものや、三角状のものもある。
屑は、本来、断面が真円でないものもあるが、
パーマネントウエーブ等の操作を受けるため、
楕円状のものや、三角状のものもある。
d 予め毛髪が水または湿潤性のある水溶液等で
濡らされているため、その切屑が相互に、また
は当接する他の物、場所に付着したり、弱く粘
着する性質を呈する。
濡らされているため、その切屑が相互に、また
は当接する他の物、場所に付着したり、弱く粘
着する性質を呈する。
前述の諸原因から、鋏の両鋏体の支点部間隙に
侵入した切屑が容易には支点部から排出されない
場合も生起しうる。
侵入した切屑が容易には支点部から排出されない
場合も生起しうる。
前述の切屑の排出をより容易とするためには、
下記のごとき構造を支点部に付加するとよい。
下記のごとき構造を支点部に付加するとよい。
即ち、第9図、第10図に示すごとく、両鋏体
2a,3aの支点部4の互いに内接する面に、僅
かに突設されている摺動床部17を含めて、刃部
24にわたり、第13図に示すごとき支点孔15
を中心とした同方向に広がるうずまき線状の條溝
25,25が、放射状に複数條刻設される。該條
溝25の形状は、第11図、第12図に示すごと
く、うずまき線の内側面26(支点孔15に近い
側面)が切立つており、外側面27はゆるい勾配
をなして刻設されている。
2a,3aの支点部4の互いに内接する面に、僅
かに突設されている摺動床部17を含めて、刃部
24にわたり、第13図に示すごとき支点孔15
を中心とした同方向に広がるうずまき線状の條溝
25,25が、放射状に複数條刻設される。該條
溝25の形状は、第11図、第12図に示すごと
く、うずまき線の内側面26(支点孔15に近い
側面)が切立つており、外側面27はゆるい勾配
をなして刻設されている。
なお、第9図、第10図において、28は切
刃、29は柄部である。
刃、29は柄部である。
前記両鋏体2a,3aを鋏に組立てると、支点
部4の内接面に刻設されている條溝25,25は
互いに対峙して交叉する構造となる。前記條溝2
5,25は、鋏の開閉運動中、開角度の変動如何
に拘らず、常に交叉する状態にあり、内側面26
が切立つており、外側面27がゆるい勾配をなし
ているため、摺動床部17を含めて支点部4の間
隙空間に侵入、挟持される切屑は、鋏の開閉運動
の度毎に、外側へ向つて押出されていく。
部4の内接面に刻設されている條溝25,25は
互いに対峙して交叉する構造となる。前記條溝2
5,25は、鋏の開閉運動中、開角度の変動如何
に拘らず、常に交叉する状態にあり、内側面26
が切立つており、外側面27がゆるい勾配をなし
ているため、摺動床部17を含めて支点部4の間
隙空間に侵入、挟持される切屑は、鋏の開閉運動
の度毎に、外側へ向つて押出されていく。
即ち、前記條溝25の作用としては、第9図、
第10図に示す方向のうずまき線状の條溝25で
ある場合、鋏体2a,3aが開角方向に回動され
る際に、間隙空間内の切屑は、條溝25の切立つ
た内側面26の相互の交叉点で支点孔15の中心
より半径方向外方へと押出されることとなり、閉
角方向に回動される際には、條溝25の外側面2
7がゆるい勾配とされているため、切屑は支点孔
15の中心から同一円周状で間隙空間内を転動す
ることとなる。
第10図に示す方向のうずまき線状の條溝25で
ある場合、鋏体2a,3aが開角方向に回動され
る際に、間隙空間内の切屑は、條溝25の切立つ
た内側面26の相互の交叉点で支点孔15の中心
より半径方向外方へと押出されることとなり、閉
角方向に回動される際には、條溝25の外側面2
7がゆるい勾配とされているため、切屑は支点孔
15の中心から同一円周状で間隙空間内を転動す
ることとなる。
従つて鋏が開角方向に回動される度毎に、切屑
は次第に半径方向へと移動せしめられ、鋏の開閉
操作を繰返す間に、切屑は鋏体より切屑は鋏体よ
り離脱排出されるに至る。
は次第に半径方向へと移動せしめられ、鋏の開閉
操作を繰返す間に、切屑は鋏体より切屑は鋏体よ
り離脱排出されるに至る。
前記條溝25のうずまき線が逆方向とされてい
ると、前と逆に、鋏の閉角方向に回動される度毎
に切屑は外方へと排出される。條溝25の別の作
用としては、潤滑油の保持作用がある。前記摺動
床部17は支点係止体5を中心として刃部24の
反対側に略同一円周上に僅かに突設されており、
両鋏体2a,3aの回動に際し、両摺動床部1
7,17が相互に接触しながら回動され、両鋏体
2a,3aの正常な切断運動のための切刃28,
28同士の押合いを補助する役目を担つており、
従つて接触面を潤滑して、円滑な摺動を可能にす
ることが望ましいが、従来の摺動床部17では摺
接面は容易に油切れを生起し、摩擦抵抗を増大せ
しめるものであつた。
ると、前と逆に、鋏の閉角方向に回動される度毎
に切屑は外方へと排出される。條溝25の別の作
用としては、潤滑油の保持作用がある。前記摺動
床部17は支点係止体5を中心として刃部24の
反対側に略同一円周上に僅かに突設されており、
両鋏体2a,3aの回動に際し、両摺動床部1
7,17が相互に接触しながら回動され、両鋏体
2a,3aの正常な切断運動のための切刃28,
28同士の押合いを補助する役目を担つており、
従つて接触面を潤滑して、円滑な摺動を可能にす
ることが望ましいが、従来の摺動床部17では摺
接面は容易に油切れを生起し、摩擦抵抗を増大せ
しめるものであつた。
前述の刻設された條溝25は、潤滑剤の滞留し
うる場所となり、鋏の開閉操作とともに両鋏体2
a,3aの交叉する條溝25,25の交叉位置を
変えるため、條溝25内の潤滑剤を摺動床部17
の全面にわたつて徐々に外方へと展張せしめるこ
とが可能となり、また鋏体2a,3aの摺動に伴
なう摩耗により発生する微粉や切屑は條溝25に
沿つて外方へ排出されることともなるので、條溝
25の存在は支点部4の摺動面全般の保護にも役
立つ。
うる場所となり、鋏の開閉操作とともに両鋏体2
a,3aの交叉する條溝25,25の交叉位置を
変えるため、條溝25内の潤滑剤を摺動床部17
の全面にわたつて徐々に外方へと展張せしめるこ
とが可能となり、また鋏体2a,3aの摺動に伴
なう摩耗により発生する微粉や切屑は條溝25に
沿つて外方へ排出されることともなるので、條溝
25の存在は支点部4の摺動面全般の保護にも役
立つ。
前記條溝25は支点孔15周辺の摺動面に刻設
したものは、あらゆる種類の鋏に対しても有効で
あるが、特に理美容用の鋏のごとく、支点部周辺
の間隙空間に侵入した切屑の排出が困難な鋏に適
用する場合に顕著な効果を発揮しうる。
したものは、あらゆる種類の鋏に対しても有効で
あるが、特に理美容用の鋏のごとく、支点部周辺
の間隙空間に侵入した切屑の排出が困難な鋏に適
用する場合に顕著な効果を発揮しうる。
なお、條溝の深さは間隙空間に滞留する切屑
(理美容用の鋏の場合は毛髪層)の厚さより僅か
に大とするのが好ましい。
(理美容用の鋏の場合は毛髪層)の厚さより僅か
に大とするのが好ましい。
前述の第1の実施例および第2の実施例におい
てはいずれもぜんまいナツトを用いるものである
が、第3の実施例としては、前記第1、第2の実
施例の鋏の支点係止体としてのビスおよびぜんま
いナツトの外にワツシヤを用いるものである。
てはいずれもぜんまいナツトを用いるものである
が、第3の実施例としては、前記第1、第2の実
施例の鋏の支点係止体としてのビスおよびぜんま
いナツトの外にワツシヤを用いるものである。
前述のごとく、従来一部の鋏に採用されている
皮革、ゴム、合成樹脂等の薄くて比較的軟らかく
かつ弾性のある材料でワツシヤを作り、これを支
点軸であるビスと鋏体との間に装着し、予め生起
されている両鋏体間の間隙空間に起因するがたつ
きを抑えた円滑な開閉運動を得ることを目的とし
た構成の鋏がある。
皮革、ゴム、合成樹脂等の薄くて比較的軟らかく
かつ弾性のある材料でワツシヤを作り、これを支
点軸であるビスと鋏体との間に装着し、予め生起
されている両鋏体間の間隙空間に起因するがたつ
きを抑えた円滑な開閉運動を得ることを目的とし
た構成の鋏がある。
本実施例においては、ビスおよびぜんまいナツ
トの外に、前述のものと全く同様のワツシヤを従
来同様の手段で装着するものであり、ワツシヤを
装着することにより、鋏の開閉運動の円滑さは増
大する。この場合、ワツシヤの有する弾性や軟ら
かさが余り大であると、本来ぜんまいナツトが有
しているばね弾性が加わつて増巾されるため、鋏
の開閉の際の両刃面の接触圧力が弱くなつたり、
開閉操作の際の手指の力の加減で、鋏体の捻れに
より支点部に無理に作られた空隙を生じて両刃面
の交叉の際の切角が不適正になることがあり、こ
の場合はワツシヤを取除くか、またはぜんまいナ
ツトをばね弾性の強いものとしなければならな
い。前述のごとくぜんまいナツトのばね弾性の強
さの適宜のものを選択することにより、ワツシヤ
の存在は、ビスと鋏体の支点部との摩擦を減少す
ることが可能となるので円滑な開閉運動への効果
は増大する。
トの外に、前述のものと全く同様のワツシヤを従
来同様の手段で装着するものであり、ワツシヤを
装着することにより、鋏の開閉運動の円滑さは増
大する。この場合、ワツシヤの有する弾性や軟ら
かさが余り大であると、本来ぜんまいナツトが有
しているばね弾性が加わつて増巾されるため、鋏
の開閉の際の両刃面の接触圧力が弱くなつたり、
開閉操作の際の手指の力の加減で、鋏体の捻れに
より支点部に無理に作られた空隙を生じて両刃面
の交叉の際の切角が不適正になることがあり、こ
の場合はワツシヤを取除くか、またはぜんまいナ
ツトをばね弾性の強いものとしなければならな
い。前述のごとくぜんまいナツトのばね弾性の強
さの適宜のものを選択することにより、ワツシヤ
の存在は、ビスと鋏体の支点部との摩擦を減少す
ることが可能となるので円滑な開閉運動への効果
は増大する。
次に第6図〜第8図に示す第4の実施例につい
て説明する。
て説明する。
本実施例においては、前述の第1および第2の
実施例の鋏の支点係止体5としてのビス6および
ぜんまいナツト7,7aの他にボールベアリング
16を用いるものである。該ボールベアリング1
6は、多数のボール18,18をそれぞれ歯1
9,19の間に受容する、ボール18の径より薄
い歯頭部20が設けられている受容部21よりな
り、ステム22にビス6が遊嵌され、該ステム2
2が支点孔15に嵌挿される構成となつている。
実施例の鋏の支点係止体5としてのビス6および
ぜんまいナツト7,7aの他にボールベアリング
16を用いるものである。該ボールベアリング1
6は、多数のボール18,18をそれぞれ歯1
9,19の間に受容する、ボール18の径より薄
い歯頭部20が設けられている受容部21よりな
り、ステム22にビス6が遊嵌され、該ステム2
2が支点孔15に嵌挿される構成となつている。
従来の理美容用の鋏の中には、支点軸の摩擦を
低減し、より円滑な開閉運動を助長する目的でラ
ジアル形のボールベアリングを支点軸部に装着し
た鋏が存在するが、この鋏では両刃面の内側への
湾曲をなるべく減じて支点部に生起する両鋏体の
間隙空間を狭める構造とし、回動方向にのみ円滑
な開閉運動が行なわれるように作用せしめるもの
が多い。前述の従来の構成のものでは、支点軸部
に対して、両刃面の内湾曲に基づく開閉の際に生
起する間隙空間の増減により、軸方向に生起する
摩擦に対しては有効な対抗手段を有しないため
で、鋏のごとき構造のものには、スラスト形のベ
アリングは装着できないので、回動方向に有効で
あるラジアル形のベアリングのみを使用している
のである。
低減し、より円滑な開閉運動を助長する目的でラ
ジアル形のボールベアリングを支点軸部に装着し
た鋏が存在するが、この鋏では両刃面の内側への
湾曲をなるべく減じて支点部に生起する両鋏体の
間隙空間を狭める構造とし、回動方向にのみ円滑
な開閉運動が行なわれるように作用せしめるもの
が多い。前述の従来の構成のものでは、支点軸部
に対して、両刃面の内湾曲に基づく開閉の際に生
起する間隙空間の増減により、軸方向に生起する
摩擦に対しては有効な対抗手段を有しないため
で、鋏のごとき構造のものには、スラスト形のベ
アリングは装着できないので、回動方向に有効で
あるラジアル形のベアリングのみを使用している
のである。
現在の鋏は、第7図、第8図に示すごとく、支
点軸であるビス6を挟んで、切断のための刃面と
対向して、該刃面とビス6の反対側に、両刃面の
圧触を生起するように、摺動床部17が僅かに鋏
体2,3の摺動面側に凸設されている。開閉運動
に際し、鋏に摩擦の生起する場所は、支点軸であ
るビス6と鋏体2,3の支点孔15,15との
間、切り刃同士、および摺動床部17の3個所で
ある。このうち切り刃部での摩擦および摺動床部
17での摩擦は、幾分かは低減できるとしても、
鋏としての切断機能上、本来完全には消失できな
い性質のものである。支点軸であるビス6周りに
摩擦は鋏の切断という機能上不必要なものであ
り、またこのビス6周りの摩耗は鋏としての致命
的な機能の減退を来たすものであるので、鋏とし
ての操作運動上での問題点は、軽い力で鋏の円滑
な開閉操作を行ないうることよりも、むしろ支点
軸部での摩耗を低減してより長い間良好な開閉運
動機能を維持できるか否かにかかつている。
点軸であるビス6を挟んで、切断のための刃面と
対向して、該刃面とビス6の反対側に、両刃面の
圧触を生起するように、摺動床部17が僅かに鋏
体2,3の摺動面側に凸設されている。開閉運動
に際し、鋏に摩擦の生起する場所は、支点軸であ
るビス6と鋏体2,3の支点孔15,15との
間、切り刃同士、および摺動床部17の3個所で
ある。このうち切り刃部での摩擦および摺動床部
17での摩擦は、幾分かは低減できるとしても、
鋏としての切断機能上、本来完全には消失できな
い性質のものである。支点軸であるビス6周りに
摩擦は鋏の切断という機能上不必要なものであ
り、またこのビス6周りの摩耗は鋏としての致命
的な機能の減退を来たすものであるので、鋏とし
ての操作運動上での問題点は、軽い力で鋏の円滑
な開閉操作を行ないうることよりも、むしろ支点
軸部での摩耗を低減してより長い間良好な開閉運
動機能を維持できるか否かにかかつている。
理美容用の鋏の操作者のごとく、手指で特別の
操作を加えない、単純な開閉運動を行う場合での
支点軸部への力のかかり方は、汎用の鋏等にあつ
てはかなり大きなものである。両刃面での摩擦
と、刃面間を圧触するために設けられている摺動
床部の摩擦とに勝るためには、支点軸部への回動
方向の力と、支点部の間隙空間の増大する方向に
印加される引張力とを抑え込むための軸心方向へ
印加される力との両力が支点軸部に印加される。
操作を加えない、単純な開閉運動を行う場合での
支点軸部への力のかかり方は、汎用の鋏等にあつ
てはかなり大きなものである。両刃面での摩擦
と、刃面間を圧触するために設けられている摺動
床部の摩擦とに勝るためには、支点軸部への回動
方向の力と、支点部の間隙空間の増大する方向に
印加される引張力とを抑え込むための軸心方向へ
印加される力との両力が支点軸部に印加される。
理美容用の鋏では、捻り動作を加えることのな
い自然の状態での開閉運動においては支点軸部に
印加される力は比較的小さくて済むが、一度操作
者の手指の操作が加えられると、支点軸の回動方
向、軸心方向ともに、鋏体の偏接の基づく摩擦が
増大するため、支点軸部に印加される力は大きな
ものとなるのである。
い自然の状態での開閉運動においては支点軸部に
印加される力は比較的小さくて済むが、一度操作
者の手指の操作が加えられると、支点軸の回動方
向、軸心方向ともに、鋏体の偏接の基づく摩擦が
増大するため、支点軸部に印加される力は大きな
ものとなるのである。
本実施例のぜんまいナツトを装着するととも
に、ボールベアリングを装着する場合には、両鋏
体の支点部には常の最小の間隙空間が存在するだ
けであるので、回動方向と軸心方向との両方向
共、回動摩擦力と軸心引張力を共に低減し、鋏の
回動運動をより円滑にする効果を生ずる。同時に
回動方向、軸心方向共摩耗の発生を低減するた
め、鋏としてより長い期間機能を維持することが
できる。
に、ボールベアリングを装着する場合には、両鋏
体の支点部には常の最小の間隙空間が存在するだ
けであるので、回動方向と軸心方向との両方向
共、回動摩擦力と軸心引張力を共に低減し、鋏の
回動運動をより円滑にする効果を生ずる。同時に
回動方向、軸心方向共摩耗の発生を低減するた
め、鋏としてより長い期間機能を維持することが
できる。
なおビス6の頭部は、第6図に示すごとく平頭
の十字溝を有する頭部8bでも、第7図、第8図
に示すごとく、丸頭で十字溝を有する頭部8cで
も、前述の頭部8,8aのいずれの形状であつて
もよい。またぜんまいナツト7,7aには、第6
図〜第8図に示すごとく、カバー23を被冠する
ことにより、ぜんまいナツト7,7aの半径方向
への徒ずらな拡張を防止し、螺着力の減退を防止
するとともに、操作者の安全、切屑等の付着を防
止することができる。
の十字溝を有する頭部8bでも、第7図、第8図
に示すごとく、丸頭で十字溝を有する頭部8cで
も、前述の頭部8,8aのいずれの形状であつて
もよい。またぜんまいナツト7,7aには、第6
図〜第8図に示すごとく、カバー23を被冠する
ことにより、ぜんまいナツト7,7aの半径方向
への徒ずらな拡張を防止し、螺着力の減退を防止
するとともに、操作者の安全、切屑等の付着を防
止することができる。
本考案は実用新案登録請求の範囲に記載して構
成とすることにより、両鋏体を結合する支点のね
じ部をぜんまいナツトとすることにより、鋏の使
用中のねじのゆるみや締りは起らなくなり、鋏の
分解、組立、鋏体の結合状態の修正等でのねじの
頻繁な開け締めに耐えることができ、容易に分
解、組立ができるため、鋏を常に正常な状態に維
持することが可能となり、鋏の機能の長期間の維
持が可能となるという効果を奏することができた
ものである。
成とすることにより、両鋏体を結合する支点のね
じ部をぜんまいナツトとすることにより、鋏の使
用中のねじのゆるみや締りは起らなくなり、鋏の
分解、組立、鋏体の結合状態の修正等でのねじの
頻繁な開け締めに耐えることができ、容易に分
解、組立ができるため、鋏を常に正常な状態に維
持することが可能となり、鋏の機能の長期間の維
持が可能となるという効果を奏することができた
ものである。
第1図は第1の実施例の閉状態の平面図、第2
図は同上反対側の開状態の平面図、第3図はぜん
まいナツトの平面図、第4図は支点部分組立断面
図、第5図は第2の実施例に支点部分組立断面
図、第6図は第3の実施例の部品分解斜視図、第
7図は同上支点部分分解断面図、第8図は同上支
点部分組立断面図、第9図、第10図は條溝を施
した鋏体摺接面分解平面図、第11図は條溝斜視
図、第12図は同上側面図、第13図は條溝曲線
図である。 1……鋏、2,3……鋏体、4……支点部、5
……支点係止体、6……ビス、7,7a……ぜん
まいナツト、8,8a,8b,8c……頭部、9
……裏面、10……凹腔、11……底面、12…
…中央巻口、13……ねじ部、18……ボール。
図は同上反対側の開状態の平面図、第3図はぜん
まいナツトの平面図、第4図は支点部分組立断面
図、第5図は第2の実施例に支点部分組立断面
図、第6図は第3の実施例の部品分解斜視図、第
7図は同上支点部分分解断面図、第8図は同上支
点部分組立断面図、第9図、第10図は條溝を施
した鋏体摺接面分解平面図、第11図は條溝斜視
図、第12図は同上側面図、第13図は條溝曲線
図である。 1……鋏、2,3……鋏体、4……支点部、5
……支点係止体、6……ビス、7,7a……ぜん
まいナツト、8,8a,8b,8c……頭部、9
……裏面、10……凹腔、11……底面、12…
…中央巻口、13……ねじ部、18……ボール。
Claims (1)
- 両鋏体を相互に支点部において回動自在に係止
する支点係止体が、前記両鋏体の支点部のうち一
方の鋏体の外側面から両鋏体に遊嵌されるビス
と、他方の鋏体の支点部の外側面で前記ビスに螺
着される小型のナツトとよりなり、前記ビスの頭
部裏面は前記一方の鋏体の支点部外側面に凹設さ
れている浅い凹腔の底面に回動自在に支承されて
なる鋏において、前記小型のナツトは、帯状の板
ばね体よりなるぜんまいナツトであり、前記板ば
ね体がぜんまい状に多重円筒状に巻装され、最も
内側の中央巻口の円筒状内面に前記板ばね体の全
巾にわたつて前記ビスの螺入される雌ねじがねじ
切りされ、前記雌ねじ部のねじ径は前記ビスのね
じ径より僅かに小とされ、前記ビスとの螺着時に
前記板ばね体の全巾にわたり常時前記ビスの半径
方向への一定の締付保持力の印加可能とされ、か
つ前記他方の鋏体に対し回動自在に支承されてい
ることを特徴とする鋏。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18260683U JPS6091172U (ja) | 1983-11-25 | 1983-11-25 | 鋏 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18260683U JPS6091172U (ja) | 1983-11-25 | 1983-11-25 | 鋏 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6091172U JPS6091172U (ja) | 1985-06-21 |
| JPH0141397Y2 true JPH0141397Y2 (ja) | 1989-12-07 |
Family
ID=30395415
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18260683U Granted JPS6091172U (ja) | 1983-11-25 | 1983-11-25 | 鋏 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6091172U (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5989200B1 (ja) * | 2015-06-08 | 2016-09-07 | 株式会社近正 | 鋏の軸部の構造 |
| JP6425365B1 (ja) * | 2018-08-23 | 2018-11-21 | 株式会社近正 | はさみ |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS492960U (ja) * | 1972-04-15 | 1974-01-11 | ||
| JPS5523632A (en) * | 1978-08-07 | 1980-02-20 | Nf Kairo Sekkei Block:Kk | Control unit of relaxation oscillation circuit |
-
1983
- 1983-11-25 JP JP18260683U patent/JPS6091172U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6091172U (ja) | 1985-06-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0075691B1 (en) | Handy rotary cutter | |
| JPH08846A (ja) | はさみ | |
| US4584770A (en) | Pinking shears with adjustable tip pressure | |
| USRE32501E (en) | Rotary cutter | |
| US2230984A (en) | Clip | |
| KR101212547B1 (ko) | 네일아트용 니퍼 | |
| KR100725800B1 (ko) | 미용 및 유사 용례에 적합한 마모없는 가위 | |
| US20150101198A1 (en) | Pivot structure of scissors | |
| JP5849375B2 (ja) | 鋏 | |
| US5694691A (en) | Cigar cutter | |
| US4104794A (en) | Scissors | |
| JPS5924832B2 (ja) | はさみ用ヒンジジョイント | |
| US3299508A (en) | Safety razor having predetermined overload yielding means | |
| US6196890B1 (en) | Yo-yo and method for its manufacture | |
| KR102738706B1 (ko) | 파지가 용이한 손톱깍이 | |
| KR101540882B1 (ko) | 미용가위용 중심축 유닛구조 | |
| JP2585196B2 (ja) | 弾性リング組込み緩み止め用ナット | |
| JP2689408B2 (ja) | 理容鋏 | |
| JP4535920B2 (ja) | 鋏 | |
| TWI663032B (zh) | 理髮用剪刀 | |
| JP2760744B2 (ja) | ハサミ | |
| JPS6038460Y2 (ja) | 電気かみそり | |
| KR20040081987A (ko) | 이미용용 가위 및 그 제조방법 | |
| KR200338747Y1 (ko) | 회전식 손가락 끼움고리를 갖는 손톱깍기 장치 | |
| JP2008000174A (ja) | 理髪用鋏の枢着部の構造 |