JPH0141962Y2 - - Google Patents

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JPH0141962Y2
JPH0141962Y2 JP18115583U JP18115583U JPH0141962Y2 JP H0141962 Y2 JPH0141962 Y2 JP H0141962Y2 JP 18115583 U JP18115583 U JP 18115583U JP 18115583 U JP18115583 U JP 18115583U JP H0141962 Y2 JPH0141962 Y2 JP H0141962Y2
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vibrator
vibration
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phase
vehicle
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車両の車体振動を防止する装置に関
する。
一般に、車両のアイドリング時には、エンジン
回転による車体振動が、車体の共振点付近にな
り、車体が大きく振動するため、乗心地が悪くな
るとともに、車体振動による室内にこもり音が大
きくなるという不具合がある。
これは、FF車において、特に顕著な現象とな
り、解決すべき重要な問題点となつている。
本考案は、このような問題点の解消をはかろう
とするもので、車両に加振機を装備させることに
より、車体振動を低減できるようにした、車体振
動低減装置を提供することを目的とする。
このため、本考案の車体振動低減装置は、車両
において、その車体の振動を低減させるべく、同
車体の振動を相殺するための加振機と、同加振機
へ加振信号を供給する信号源とをそなえ、上記加
振機により上記車体の振動に対する逆位相の加振
力を発生させるべく、上記信号源と上記加振機と
の間に、上記加振信号の位相を制御する位相制御
手段が介装されるとともに、上記加振機を上記車
両の運転状態に応じてロツクすべく、上記加振機
の可動部材をホールドするホールド機構が、上記
加振機に装備され、上記ホールド機構が、上記可
動部材と同可動部材を液密に覆う固定部材との間
に形成される空隙と、同空隙に注入されるロツク
用液体と、同ロツク用液体の注排手段とで構成さ
れたことを特徴としている。
以下、図面により本考案の実施例について説明
すると、第1〜第26図は本考案の第1実施例と
しての車体振動低減装置を示すもので、第1図は
その取付状態を模式的に示す車両の縦断面図、第
2図はその全体構成を示すブロツク図、第3図は
その制御プロセスを示すフローチヤート、第4図
はそのホールド機構付き加振機を示す縦断面図、
第5〜12図はいずれもその加振機の形状を変形
した例を示す模式図、第13〜15図はいずれも
その加振機の防水構造を示す模式図、第16〜2
0図はいずれもその加振機の取付状態を示す模式
図、第21〜25図はいずれもその加振機の取付
位置を示す模式図、第26図はその特性を示すグ
ラフであり、第27,28図は本考案の第2実施
例としての車体振動低減装置を示すもので、第2
7図はそのブロツク図、第28図はその制御プロ
セスを示すフローチヤートである。
まず、本考案の第1実施例としての車体振動低
減装置について説明すると、第1図に示すよう
に、車両前部にエンジンEが横置きに取り付けら
れており、その前後端部がボデイフレーム1に支
持されている。
ボデイフレーム1の前端には、加振機2が取り
付けられており、、加振機2の作動により、ボデ
イフレーム1を介して車体Bに所要の振動を行な
わせるようになつている。
ところで、加振機2は、第2図は示す構成によ
り駆動されるようになつている。
すなわち、信号源としてのエンジンEにおいて
発生し、加振機2の加振信号となるイグニツシヨ
ンパルスaが波形整形部3に入力され、イグニツ
シヨンパルスaのノイズ成分が除かれて、整形さ
れた矩形波bが得られる。
この矩形波bは、SIN波発生部4に入力され、
矩形波bのタイミングに応じた正弦(SIN)波c
が発生する。
SIN波cは、加振信号の位相を制御する位相制
御手段としての位相制御部5に入力され、所要量
位相を遅らせたり進ませたりして、加振機2にお
ける所要の加振に最適な位相に調整される。
位相を調整されたSIN波dはゲインコントロー
ル部6に入力され、加振機2における所要の加振
に最適なゲインに調整される。
このようにして、位相およびゲインを調整され
たSIN波eは、アンプ7に入力され、加振機2の
作動に十分なように電力増幅される。
加振機2は、アンプ7の出力により作動し、車
体Bを加振するようになつている。
ところで、上述のように加振機2への入力信号
は、マイコンMで構成されたコントローラ8、位
相制御部5およびゲインコントロール部6におい
てその位相およびゲインを調整される。
すなわち、コントローラ8には、車速センサ9
およびエンジン回転数センサ10が接続されてお
り、これらにより検出される車速Vおよびエンジ
ン回転数Nによりコントローラ8を介して位相制
御およびゲインコントロールが行なわれる。
また、コントローラ8には、ホールド機構11
が接続されており、コントローラ8からの信号に
より加振機2の作動を停止させてロツクできるよ
うになつている。
さらに、車体Bには車速コントロール部12が
接続されており、車速コントロール部12は、車
速センサ9によつて検出される車速Vにより、車
両の速度を一定にコントロールするように構成さ
れている。。
ところで、加振機2への入力信号としてのSIN
波eの位相制御およびゲインコントロールは、第
3図のフローチヤートに示すようにして行なわれ
る。
第2,3図に示すように、車速センサ9により
検出された車速Vがコントローラ8に入力され、
ステツプB1が実行されて、車速Vが所定の速度
V0より大きいかどうかが判断される。
この車速V0は、通常車速測定限界の最小速度
に設定される。
車速Vが車速V0より大きい場合には、ステツ
プB6においてアンプ7がOFFになり、ついで
ステツプB7においてホールド機構11により加
振機2がロツクされているかどうかが判断され
る。
ステツプB7において、ロツクされていると判
断された場合には、ステツプB9においてひきつ
づきロツク状態が保たれ、ロツクされていないと
判断された場合には、ステツプB8において、ホ
ールド機構11にロツク指示信号がコントローラ
8から伝達され、加振機2がロツクされる。
ステツプB8,B9において、ロツク状態が完
了した後には、新たに制御プロセスが実行され
る。
ステツプB1において、車速Vが設定車速V0
以下であると判断された場合には、ステツプB2
において、エンジン回転数Nが判断される。
すなわち、エンジン回転数センサ10の検出信
号により、エンジン回転数Nが設定回転数N1と
設定回転数N2(N2>N1)との間にあるかど
うかが判断され、N2≧N≧N1を満たす場合に
は、ステツプB3,B4,B5が実行される。
ステツプB3においては、位相φとゲインFと
をあらかじめ記憶させた各種マツプから車速Vお
よびエンジン回転数Nに応じたマツプを選び、ス
テツプB4において、車速Vおよびエンジン回転
数Nに応じた位相φおよびゲインFを決定し、こ
の位相φおよびゲインFをステツプB5におい
て、加振機2に出力するようになつている。
ところで、上述のマツプは、加振機2により車
体Bへ作用する加振力が、車体BのエンジンEに
よる振動と逆位相になるように設定した値により
形成されている。
すなわち、加振機2が位相φ,ゲインFに応じ
た作動をして車体Bに加振力を作用させ、車体B
にエンジンEの振動により伝達される加振力と上
記加振力とを相互に相殺させることによりエンジ
ンEによる車体振動をキヤンセルさせるようにな
つている。
そして、ステツプB5における加振機2への出
力が終わつた後には、新たにステツプB1に始ま
る制御プロセスが実行される。
なお、上述のステツプB2における設定回転数
N1,N2は加振機を作動させる条件設定により
設定され、通常は車両のアイドル運転時における
エンジン回転数付近、例えばN1=400rpm,N
2=1000rpmに設定される。
また、ステツプB2において、エンジン回転数
NがN2≧N≧N1を満たさない場合には、ステ
ツプB6,B7,B8,B9が実行されて、ホー
ルド機構11により加振機2がロツクされるよう
になつている。
ところで、上述のコントローラ8、位相制御部
5およびゲインコントロール部6は、同一の機能
を有するハード機構で構成してもよい。
そして、加振機2は、第4図に示すように構成
されており、ベース21の中央部に摺動軸22が
立設され、摺動軸22には可動部材としてのマス
23が嵌挿されており、マス23は摺動軸22に
姿勢を拘束されながら上下に移動できるようにな
つている。
また、有底筒状に形成された固定部材を構成す
るハウジング24が、マス23を上方から収容す
るように配設され、ハウジング24はマス23上
方に位置するハウジング24の底部24aの中央
部を摺動軸22の上端に固着されている。一方、
ハウジング24の下端24bは、固定部材を構成
するベース21に固着されて、ハウジング24と
ベース21とが液密にマス23を覆つている。
ハウジング24の底部24aとマス23の上端
面との間およびベース21の上端面とマス23の
下端面との間には、スプリング25a,25bが
介装されており、マス23をベース21から浮か
した状態で一定の位置に支持して、マス23が支
障なく上下動できるようになつている。
また、マス23には、円筒状空間部23aが半
径方向における中間部にマス23と同軸的に形成
されている。
円筒状空間部23aは、マス23の下端面に開
口しており、ベース21に立設された円筒状駆動
コイル26が円筒状空間部23a内に配設されて
いる。
さらに、円筒状空間部23aには、駆動コイル
26に対向する外方部に、円筒状永久磁石27が
配設されており、永久磁石27はマス23に固着
されてマス23の一部を構成している。
駆動コイル26は、アンプ7の出力端に接続コ
ード28を介して接続されており、アンプ7の出
力に応じて駆動コイル26に電流が流れ、永久磁
石27により発生する磁場との相互作用により駆
動コイル26とマス23とが相対的に変位するよ
うになつている。
そして、加振機2には、そのホールド機構11
が装備されている。
ホールド機構11は固定部材としてのハウジン
グ24と可動部材としてのマス23との間に注入
されたロツク用液体としてのオイル50と、この
オイル50の注排手段を構成するバイパス管62
とバイパス管62に介装される電磁弁63と、バ
イパス管62から分岐してオイル50の供給源に
接続される注排管64とにより構成されている。
バイパス管62は、その一端を上方のハウジン
グ24をマス23との空隙65aに開口するよう
に接続され、他端を下方のハウジング24とマス
23との空隙65bに開口するように接続されて
おり、上方の空隙65aと下方の空隙65bとを
バイパス管62を通じて連通させるようになつて
いる。
このバイパス管62は、オイル50の流通抵抗
の小さい管により構成され、ピストンとして作用
するマス23の側部とハウジング24との間の空
間におけるオイル50の流通抵抗は大きなものと
なるように構成されていて、マス23の側部には
適宜シールリング等が取り付けられている。
そして、バイパス管62には、電磁弁63が介
装され、電磁弁63はコントローラ8に接続され
ていて、コントローラ8からの信号により電磁弁
63が駆動され、上方の空隙65aと下方の空隙
65bとを連通させたり遮断させたりするように
なつている。
そして、バイパス管62には、オイル源HPか
らオイル50を供給する注排管64が接続されて
おり、注排管64にはバルブ64aが装備されて
いて、所要量のオイルをバイパス管62を通じて
上方および下方の空隙65a,65bに供給でき
るようになつている。
そして、上方および下方の空隙65a,65b
にオイル50が満たされ、電磁弁63が閉状態に
切り換えられることにより、空隙65a,65b
のそれぞれに満たされたオイル50がマス23の
上下動を係止するようになつている。
なお、ホールド機構11は、加振機2の通常運
転時には、上方および下方の空隙65a,65b
に、マス23の上下動に必要なストロークに見合
う体積を余してオイル50を注入するようにし、
マス23の上下動を停止させる際に、その余した
体積分のオイル50をさらに注入するようにし
て、マス23の上下動を許容する空隙をなくする
ことによりマス23の上下動を停止させるように
してもよい。
この場合には、電磁弁63およびバルブ64a
は不必要になり、オイル供給源HPとオイル排出
管67と、コントローラ8に接続される3方切換
弁66とが装備されて、オイルの注入と排出とが
選択的に行なえるように構成される。
そして、加振機2は、取付位置その他の条件に
応じて第5〜12図に示す形状に形成される。
すなわち、第5図に示すハツト型、第6図に示
す角型、第7図に示すヒヨータン型、第8図に示
す円筒型、第9図に示すハツト型の変形であるマ
ス容量増大型、第10図に示すプツシユプル円筒
型、第11図に示す串刺し型、第12図に示す棒
型のそれぞれの形状を有するように形成され、そ
れぞれが第4図に示す加振機2の構造を有するよ
うになつている。
なお、第9図に示す加振機2では、加振機2内
のマス23に連結される付加マス23cが加振機
2外の上方に配設されており、マス23と付加マ
ス23cとを一体に駆動することにより、加振機
2におけるマス容量を増大させるようになつてい
る。
上述の加振機2は、それぞれ第13図に示すよ
うな防水構造を装備している。
すなわち、第13図に示すように、加振機2が
ゴムや樹脂等で形成された防水性ブーツ47で覆
われており、防水性ブーツ47の下端はベース2
1に焼き付けるかまたは接着され、その上にシー
ル剤を塗布されて、加振機2の防水性が保たれる
ようになつている。
また、防水構造は、第14図に示すように構成
してもよく、この構造では、ゴムや樹脂等で形成
され加振機2を覆う防水性ブーツ47が、ゴムパ
ツキン48を介してボルト等によりベース21に
取り付けられて、防水されるようになつている。
さらに、防水構造は第15図に示すように構成
してもよく、この構造では、ゴムや樹脂等で形成
された加振機2を覆う防水性ブーツ47が、ベー
ス21にジヤバラ49を介して液密に取り付けら
れている。
そして、防水性ブーツ47の内部にはオイル5
0が満たされて、防水を効果的に行なえるように
なつている。
また、上述の第13〜15図に示す防水構造に
より、加振機2へのゴミの侵入防止や加振機2の
防音も行なえるようになつている。
前述のように構成された加振機2は、第16,
17図に示すように車体Bに取り付けられてい
る。
すなわち、車体Bのボデイフレーム1先端に取
り付けられたクロスメンバー1a(第1図参照)
の下面に、加振機取り付け用の孔1bが形成さ
れ、この孔1bを通じてクロスメンバー1a内に
加振機2が挿入配設されている。
加振機2は、そのベース21をクロスメンバー
1aにボルトにより固着されて、クロスメンバー
1aに固定されている。
また、加振機2は、第18図に示すように、ク
ロスメンバー1aの下面に加振機2のベース21
を取り付け、クロスメンバー1aに宙吊り状態で
取り付けるようにしてもよい。
なお、このようにして取り付ける場合、第8図
に示す加振機2を、その内部のマスに固着された
ネジ51をクロスメンバー1a下面にネジ込むよ
うにして取り付け、ハウジング24を可動するよ
うに取り付けるようにしてもよい。
さらに加振機2は、第19図に示すように、車
体Bのサイドフレーム1dにL字形断面を有する
棚1cを取り付け、棚1cに加振機2のベース2
1をボルトにより固着して取り付けるようにして
もよい。
そして、加振機2は、第20図に示すように、
クロスメンバー1aの上面に、加振機2のベース
21をボルトにより固着するようにして取り付け
るようにしてもよい。
ところで、加振機2は第21図に示すように、
車体Bの車幅方向における中央部に装着される。
また、加振機2は、第22図に示すように車幅
方向における両側部に装着するようにしてもよ
い。
そして、加振機2は車長方向においては、第2
3図に示すように車体Bの前部に取り付けられ
る。
なお、加振機2は、第24図に示すように車体
Bの前部および後部または第25図に示すように
車体Bの前部および車長方向中央部に取り付ける
ようにしてもよい。
この場合において、車体B後部または車長方向
中央部に配設される加振機2は、前部に配設され
る加振機2に対し、逆位相で駆動されるように構
成される。
本考案の車体振動低減装置は上述のごとく構成
されているので、車両のアイドル運転時には、車
体BにエンジンEのトルク変動による起振力が作
用する。
この場合において、第2,3図に示すように構
成された車体振動低減装置が作動する。
すなわち、コントローラ8に入力される車速セ
ンサ9およびエンジン回転数センサ10の検出信
号にもとづき、第3図に示すステツプB1,B2
が実行されて、車速Vが設定車速V0以下であり
エンジン回転数Nが一定の範囲(N2≧N≧N
1)にある場合であるかどうかが判断され、条件
に適合する場合には、ステツプB3が実行されて
車速Vおよびエンジン回転数Nに応じたマツプが
選択される。
ついで、ステツプB4において、そのマツプに
より調整すべき位相φおよびゲインFが決定され
て、位相制御部5およびゲインコントロール部6
に伝達される。
一方、エンジンEにおいて発生するイグニツシ
ヨンパルスaは、波形整形部3に入力され、ノイ
ズが消去され、イグニツシヨンパルスaと同一タ
イミングの矩形波bに整形される。
矩形波bは、SIN波発生部4において、矩形波
bと同一周期のSIN波cに変換される。
このSIN波cが上述のコントローラ8で決定さ
れた位相φおよびゲインFにより調整される。
すなわち、位相制御部5において、SIN波cが
位相φずらされて、第2図に鎖線で示すSIN波d
になる。
さらに、SIN波dの振幅がゲインコントロール
部6においてゲインFに適合するように調整さ
れ、SIN波eが得られる。
このSIN波eがアンプ7に入力され、加振機2
を作動させるのに適合するように増幅されて、加
振機2に出力される。
加振機2は、この入力信号により駆動され、車
体Bに加振力を作用させる。
ところで、車体Bには、エンジンEのトルク変
動による起振力が作用し、車体Bが振動しようと
する。
特に、振動Bは、エンジンEの振動のC2成分
に近い共振点を有しており、この共振点付近で大
きい振動を発生しようとする。
しかしながら、車体Bには、エンジンEによる
加振力と、位相制御部5において位相をφずらさ
れてエンジンEによる加振力に対し常に逆向きに
なるように調整された加振力とが作用して、加振
力が相殺されるため車体Bの振動が低減される。
すなわち、加振機2とエンジンEとは取付位置
が異なるため加振力の伝達経路が異なり、加振力
の車体Bへの到達タイミングが異なるため、加振
機2からエンジンEにおいて発生するイグニツシ
ヨンパルスaと逆位相の加振力が発せられると、
車体Bへ到達する加振力は互いに逆位相とはなら
ない。
このため、加振機2において発生させる加振力
は、エンジンEおよび加振機2から車体Bに到達
する加振力が相互に逆位相になるように調整され
て、車体Bの振動を低減させるのである。
そして、ゲインコントロール部6において、エ
ンジンEによる加振力の振幅と加振機2による加
振力の振幅とが同一になるように調整され、車体
Bの振動が防止される。
このように加振機2を作動させることにより、
第26図に示すように、車体Bの振動が低減され
る。
第26図は、横軸にエンジン回転数Nを示し、
縦軸に加振力のゲインGを加速度センサにより測
定したものを示しており、加振機2を作動させな
い場合には、車体Bは、同図中の実線xで示すよ
うなエンジン回転数の約750Hz付近に共振点をも
つ振動特性を有する。
この振動が、加振機2を作動させることによ
り、車体Bは破線yで示すような振動特性を有す
るようになり、車体Bの振動が低減される。
一方、コントローラ8において、第3図に示す
ように、車速Vまたはエンジン回転数Nが加振機
2を作動させる条件に適合しないと判断された場
合、すなわちエンジンEの運転状態がアイドル運
転状態を脱した場合には、ステツプB6において
アンプ7がOFFにされ、ついでステツプB7にお
いてホールド機構11により加振機2の作動がロ
ツクされているかどうかが判断される。
ロツクされていない場合は、ホールド機構11
が起動されて、加振機2の作動がロツクされ、ロ
ツクされている場合には、ロツク状態が保持され
る。
ところで、加振機2の作動は、以下のように行
なわれる。すなわち、アンプ7の出力が駆動コイ
ル26に入力され、駆動コイル26に、入力に応
じた電流が流れる。
この電流と、マス23の一部を構成する永久磁
石27の磁界とにより、上下方向の駆動力が作用
し、マス23がスプリング25a,25bの付勢
力に抗しながら上下に振動する。
この振動により、車体Bが相対的にベース21
を介して加振されるようになり、車体Bに加振力
が作用する。
そして、コントローラ8から、加振機2の作動
をロツクさせる信号が出力された場合には、ホー
ルド機構11内の電磁弁63が作動して閉状態に
なり、加振機2内空隙65aと空隙65bとが連
通しないようになり、それぞれの空隙65a,6
5b内のオイル50によりマス23の上下動が拘
束され、加振機2の作動がロツクされる。
また、電磁弁63およびバルブ64aを装備せ
ず、3方切換弁66、オイル排出管67およびオ
イル供給源HPを装備した場合には、予め3方切
換弁66がオイル50をオイル供給源HPから供
給する側に切り換えられ、オイル50が空隙65
a,65b内に満たされる。
加振機2を作動させる際には、3方切換弁66
を切り換えて、注排管64とオイル排出管67と
を連通させる。
これにより、マス23の上下動に必要な空隙分
のオイルはオイル排出管67を通じて排出され、
ロツク解除状態となり、加振機2の作動が行なわ
れる。
そして、加振機2をロツクする際には、3方切
換弁66を切り換えて、オイル供給源HPから空
隙65a,65bへ上下動に必要な空隙分のオイ
ルを供給する。
これにより、マス23の上下動は停止されて、
加振機2はロツク状態になる。
そして、加振機2は第13〜15図に示される
防水構造を有しており、加振機2が防水されて、
安定した作動が長期間にわたり行なわれる。
また、防水構造により、ゴミの浸入が防止され
るとともに、防音効果も有するようになり、加振
機2の安定した作動が保持されるとともに、騒音
を発しないようになる。
加振機2は、第16〜20図に示すように、取
り付けられ、クロスメンバー1aを介して、加振
機2による加振力が車体Bに作用される。
そして、加振機2は第21〜25図に示すよう
に取り付けられて、車体Bの加振が行なわれる。
なお、第22図に示すように2個以上の加振機
2を車両両側に装備すれば、加振作用を左右のバ
ランスをとりながら確実に行なえるようになる。
また、第24,25図に示すように、2個以上
の加振機2を車長方向に離隔して装備するように
すれば、加振作用が確実に行なわれるようにな
り、車体BのエンジンEによる起振力に対する逆
位相が確実に保たれるようになつて、車体振動の
低減効果が高まる。
次に、本考案の車体振動低減装置の第2実施例
について説明すると、第27,28図に示すよう
に構成されており、第1実施例の構成に加えて、
車体Bの振動を検出する加速度センサ13が装備
されている。
この加速度センサ13の検出する車体Bの振動
としての加速度GがマイコンMで構成されるコン
トローラ8に入力され、マイコンMで構成される
位相制御部5およびゲインコントロール部6に加
速度Gに応じた制御信号が出力される。
すなわち、コントローラ8による制御は、第2
8図に示すようにして行なわれるようになつてお
り、ステツプC1,C2において、車速Vとエン
ジン回転数Nとが判断されて、加振機2を作動さ
せるかどうかが判断される。
加振機2を作動させる条件を満たしている場合
(V0≧VかつN1≦N≦N2)には、ステツプC
3において、車速Vおよびエンジン回転数Nに応
じたマツプが選択され、ステツプC4において位
相制御部5およびゲインコントロール部6におけ
る制御の初期値として位相φ1,ゲインF1および
n=1が決定される。
そして、位相制御部5およびゲインコントロー
ル部6に位相φ1およびゲインF1が出力される。
一方、位相制御部5には、エンジンEのイグニ
ツシヨンパルスaが、波形整形部3およびSIN波
発生部4によりSIN波cに変換されて入力され
る。
SIN波cは、位相制御部5においてステツプC
6に示すようにφ[=φ1+Δφ(Δφはあらかじめ設
定される位相の増分)]位相をずらすように調整
され、調整されたSIN波d′がゲインコントロール
部6においてゲインF1に調整され、アンプ7を
介して加振機2を作動させる。
この結果、車体Bの振動が減少すると、加速度
センサ13の検出する加速度Gが減少し、この減
少がコントローラ8へフイードバツクされ、ステ
ツプC7において加速度Gが減少したと判断され
て、ステツプC8,C9が実行される。
ステツプC8において、nが2(=1+1)に
なりφ(=φ1+Δφ)がφ2に置きかえられる。
ステツプC9において調整位相φがφ2+Δφに
なり、位相制御部5においては、SIN波d′がさら
にΔφ調整されて、ゲインF1でアンプ7を介して
加振機2に入力されるようになつている。
このように、調整位相φをΔφずつ増加させて
加振機2を作動させる過程を、加速度センサ13
の検出加速度Gが最小値を通過して増加するよう
になるまで繰り返される。
最小値を通過した後は、ステツプC10におい
て、NOルートをとるようになりステツプC11
が実行されて、調整位相φがΔφ減少され、最小
値の直前の位相φ=φo+1−Δφに調整位相φが決
定されるようになつている。
一方、ステツプC7において、検出加速度Gが
増加したと判断された場合には、ステツプC12
において、調整位相φがΔφ減少され、加振機2
を作動させる。
そして、ステツプC13において、検出加速度
Gが減少したと判断された場合には、調整位相φ
をΔφずつ減少させて加振機2を作動させる過程
が繰り返され、ステツプC14〜C17により検
出加速度Gが最小になるように位相φが調整され
て、その最小値の直前の位相φ=φo+1+Δφに調
整位相φが決定される。
また、ステツプC7,C13において検出加速
度Gが変化しないと判断された場合には、ステツ
プC18が実行されて、調整位相φ=φ1+Δφに
決定されるようになつている。
このようにして決定された調整位相φを保持し
ながら、ゲインコントロール部6において、加振
機2の加振力の振幅が調整される。
まず、ステツプC19において、ゲインFを
F1+ΔFに調整して、nを初期値1にセツトして、
加振機2を作動させ、検出加速度Gが減つたかど
うかがステツプC20において判断される。
ステツプC20において、減つたと判断された
場合には、ステツプC21,C22,C23が繰
り返し実行され、検出加速度Gが最小になるゲイ
ンFを通過するまでゲインFをΔFずつ増加させ
て加振機2を作動させることが行なわれる。
検出加速度Gが最小になるゲインFを通過した
場合には、加振機2のゲインが最小になるゲイン
直前のゲインF(=Fo+1−ΔF)に決定される。
また、ステツプC20において、検出加速度G
が増えたと判断された場合には、ステツプC25
において、ゲインFをΔF減少させて加振機2を
作動させる。
そして、ステツプC26において、検出加速度
Gが減少したと判断された場合には、ステツプC
27,C28,C29が繰り返し実行され、検出
加速度Gが最小になるゲインFを通過するまで、
ゲインFをΔFずつ減少させて、加振機2を作動
させることが行なわれる。
検出加速度Gが最小になるゲインFを通過した
場合には、加振機2のゲインが、最小になるゲイ
ンの直前のゲインF(=Fo+1+ΔF)に決定され
る。
そして、ステツプC20,C26において検出
加速度Gが増減しないと判断された場合には、ス
テツプC31が実行され、ゲインF=F1に決定
される。
調整位相φおよびゲインFが決定された後に
は、再びステツプC1からの過程が実行され、調
整位相φおよびゲインFが、加速度センサ13の
検出加速度Gを最小に保つように調整されなが
ら、加振機2が作動するようになつている。
なお、上述のコントローラ8、位相制御部5お
よびゲインコントロール部6は、同一の機能を有
するハード機構で構成してもよい。
加振機2およびホールド機構11は、第1実施
例と同様に構成されている。
本考案の第2実施例としての車体振動低減装置
は上述のごとく構成されているので、車両のアイ
ドル運転時には、車体BにエンジンEのトルク変
動による起振力が作用する。
この場合において、第27,28図に示すよう
に構成された車体振動低減装置が作動する。
すなわち、コントローラ8に入力される車速セ
ンサ9およびエンジン回転数センサ10の検出信
号にもとづき、第28図に示すステツプC1,C
2が実行されて、車速Vが設定車速V0以下であ
り、エンジン回転数Nが一定の範囲にある場合
(V0,N1,N2は車速がなくエンジンEのみが
回転しているアイドル運転状態に適合するように
設定されている。)であるかどうかが判断され、
条件に適合する場合には、ステツプC3が実行さ
れ、車速Vおよびエンジン回転数Nに応じたマツ
プが選択される。
ついで、ステツプC4において、マツプにより
調整位相φおよびゲインFの初期値φ1,F1が決
定され、位相制御部5およびゲインコントロール
部6に伝達される。
そして、調整位相φ1およびゲインF1に応じた
加振信号としてのSIN波eが第1実施例と同様に
して加振機2に入力され、加振機2が作動され
る。
これにより、第1実施例と同様に調整位相φ1
およびゲインF1に応じ車体Bの振動が低減され
る。
ついで、ステツプC6以下が実行され、車体B
の振動を示す加速度センサ13の検出加速度Gを
フイードバツクさせながら調整位相φ1およびゲ
インF1を増減させて、調整位相φおよびゲイン
Fが車体Bの振動を最小にするよう決定される。
そして、ゲインFが決定されて加振機2が作動
された後には、ステツプC1からの過程が繰り返
し実行され、時間とともに変化する加速度センサ
13の検出加速度Gを最小にするように、加振機
2が駆動されて、車体Bの振動が常時低減され
る。
以上詳述したように、本考案の車体振動低減装
置によれば、車両において、その車体の振動を低
減させるべく、同車体の振動を相殺するための加
振機と、同加振機へ加振信号を供給する信号源と
をそなえ、上記加振機により上記車体の振動に対
する逆位相の加振力を発生させるべく、上記信号
源と上記加振機との間に、上記加振信号の位相を
制御する位相制御手段が介装されるとともに、上
記加振機を上記車両の運転状態に応じてロツクす
べく上記加振機の可動部材をホールドするホール
ド機構が上記加振機に装備され、上記ホールド機
構が、上記加動部材と同可動部材を液密に覆う固
定部材との間に形成される空隙と、同空隙に注入
されるロツク用液体と、同ロツク用液体の注排手
段とで構成されるという簡素な構成で、車体の振
動を効率よく低減できる利点がある。
特に、所要の作動時以外は加振機がロツクされ
るようになり、消費電力が節減されるとともに、
加振機が長持ちする利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1〜26図は本考案の第1実施例としての車
体振動低減装置を示すもので、第1図はその取付
状態を模式的に示す車両の縦断面図、第2図はそ
の全体構成を示すブロツク図、第3図はその制御
プロセスを示すフローチヤート、第4図はそのホ
ールド機構付き加振機を示す縦断面図、第5〜1
2図はいずれもその加振機の形状を変形した例を
示す模式図、第13〜15図はいずれもその加振
機の防水構造を示す模式図、第16〜20図はい
ずれもその加振機の取付状態を示す模式図、第2
1〜25図はいずれもその加振機の取付位置を示
す模式図、第26図はその特性を示すグラフであ
り、第27,28図は本考案の第2実施例として
の車体振動低減装置を示すもので、第27図はそ
のブロツク図、第28図はその制御プロセスを示
すフローチヤートである。 1……ボデイフレーム、1a……クロスメンバ
ー、1b……孔、1c……棚、1d……サイドフ
レーム、2……加振機、3……波形整形部、4…
…SIN波発生部、5……位相制御部、6……ゲイ
ンコントロール部、7……アンプ、8……コント
ローラ、9……車速センサ、10……エンジン回
転数センサ、11……ホールド機構、12……車
速コントロール部、13……加速度センサ、21
……固定部材を構成するベース、22……摺動
軸、23……可動部材としてのマス、23a……
円筒状空間部、23c……付加マス、24……固
定部材を構成するハウジング、24a……ハウジ
ングの底部、24b………ハウジングの下端、2
5a,25b……スプリング、26……駆動コイ
ル、27……永久磁石、28……接続コード、4
7……防水性ブーツ、48……ゴムパツキン、4
9……ジヤバラ、50……ロツク用液体としての
オイル、51…ネジ、62……注排手段を構成す
るバイパス管、63……電磁弁、64……注排
管、64a……バルブ、65a,65b……空
隙、66……3方切換弁、67……オイル排出
管、B……車体、E……エンジン、HP……オイ
ル供給源、M……マイコン、a……イグニツシヨ
ンパルス、b……矩形波、c,d,d′,e……
SIN波。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車両において、その車体の振動を低減させるべ
    く、同車体の振動を相殺するための加振機と、同
    加振機へ加振信号を供給する信号源とをそなえ、
    上記加振機により上記車体の振動に対する逆位相
    の加振力を発生させるべく、上記信号源と上記加
    振機との間に、上記加振信号の位相を制御する位
    相制御手段が介装されるとともに、上記加振機を
    上記車両の運転状態に応じてロツクすべく上記加
    振機の可動部材をホールドするホールド機構が上
    記加振機に装備され、上記ホールド機構が、上記
    可動部材と同可動部材を液密に覆う固定部材との
    間に形成される空隙と、同空隙に注入されるロツ
    ク用液体と、同ロツク用液体の注排手段とで構成
    されたことを特徴とする、車体振動低減装置。
JP18115583U 1983-11-24 1983-11-24 車体振動低減装置 Granted JPS6088150U (ja)

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JPS6088150U JPS6088150U (ja) 1985-06-17
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