JPH0143772B2 - - Google Patents
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- JPH0143772B2 JPH0143772B2 JP56168815A JP16881581A JPH0143772B2 JP H0143772 B2 JPH0143772 B2 JP H0143772B2 JP 56168815 A JP56168815 A JP 56168815A JP 16881581 A JP16881581 A JP 16881581A JP H0143772 B2 JPH0143772 B2 JP H0143772B2
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- Japan
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- polyester
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- transparency
- film
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
本発明は透明性、色調に優れた帯電防止性ポリ
エステルフイルムを得るに適したポリエステルの
製造方法に関するものである。 周知のごとく、ポリエステル、特にポリエチレ
ンテレフタレートを二軸方向に3倍以上に延伸
後、熱処理したフイルムは高度の結晶性、すぐれ
た透明性、機械的性質、耐薬品性、耐熱性を有す
ることから食品、医薬品、工業部品などの包装分
野や保護被膜、転写用フイルム、離型用フイル
ム、蒸着用途、投影器用フイルム用途などの広範
囲な分野において利用されつつある。これらの分
野における既存のポリエステルフイルムは重合体
自体が高度な電気絶縁性を有するため極めて帯電
しやすく、静電気の発生、蓄積によつて種々のト
ラブルを引き起こす欠点があつた。特に低湿度下
では静電気の発生が大きくそのため作業性や商品
価値の低下の大きな原因になつている。また、投
影器用フイルム、包装用フイルムなどの用途にお
いては帯電防止特性に加え、フイルム自体の透明
性が商品価値を左右するため透明性を良好にする
必要がある。 従来よりポリエステルに制電性を付与する目的
でスルホン酸塩誘導体およびポリアルキレングリ
コールが使用されており、例えば特公昭44−
31828号公報、特開昭52−47069号公報、特開昭52
−47072号公報、特開昭52−134662号公報、特開
昭52−151365号公報等がある。特公昭44−31828
号公報には実質的にポリエステルに不溶性の高分
子量のポリアルキレングリコールを用いた例が述
べられているがこの場合得られるポリエステルは
白濁しており透明性が悪いため好ましくない。ま
た、特開昭52−47069号公報、特開昭52−47072号
公報にはスルホン酸塩誘導体と分子量400〜8000
のポリアルキレングリコールの組成物によるフイ
ルムが例示されている。この場合確かにある程度
の制電性は付与できるがフイルムの透明性が劣る
欠点を有している。また、特開昭52−134662号公
報にはスルホン酸塩誘導体のみをポリエステルに
添加し温度100〜250℃で熱処理を行なうことによ
り制電性が得られる例が述べられている。しかし
ながらこの方法も透明性に関しては何ら改良され
ていない。本発明者らは前記した従来のポリエス
テルフイルムの欠点すなわち透明性、制電性、色
調をも満足したものが得られなかつた欠点を改善
することを検討し、本発明に到達したのである。 すなわち、本発明はテレフタル酸またはその低
級アルキルエステルとエチレングリコールの反応
によつて得られるビスジオールエステルおよび/
またはその低重合体に(1)リン量として20〜
150ppm(対ポリエステル)のリン化合物を添加
し、次いで(2)ドデシルベンゼンスルホン酸を含有
したAV値0.01〜0.5mgKOH/gのドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム0.1〜15重量%(対ポ
リエステル)および、分子量600〜8000のポリエ
チレングリコール0.1〜15重量%(対ポリエステ
ル)を添加し、重縮合を行なうことを特徴とする
透明性に優れた帯電防止性ポリエステルの製造方
法である。 本発明におけるテレフタル酸またはその低級ア
ルキルエステルとエチレングリコールの反応によ
つて得られるビスジオールエステルおよび/また
はその低重合体とはテレフタル酸およびジメチル
テレフタレート、ジエチルテレフタレートなどと
エチレングリコールとのエステル化反応およびエ
ステル交換反応後の重合度1〜5の範囲のもので
ある。 本発明におけるリン化合物とはリン酸、亜リン
酸、リン酸のモノ、ジあるいはトリエステル(メ
チルアシツドホスフエート、エチルアシツドホス
フエート、トリメチルホスフエート、トリフエニ
ルホスフエートなど)、あるいはホスホン酸、ホ
スホネート(フエニルホスホン酸、ジメチルフエ
ニルホスホネートなど)などの化合物を挙げるこ
とができる。その添加量はリン量として20〜
150ppm必要であり、好ましくは50〜100ppmであ
る。20ppm未満の場合はポリマーの耐熱性が悪化
し重合時あるいは溶融成形加工時においてポリマ
ーが着色しやすい欠点がある。また150ppmを越
える場合はフイルムにした場合の透明性が損われ
るほか重縮合速度が低下して高重合度のポリエス
テルを得ることが困難になる。 本発明に用いられるドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウムのAV値は0.01〜0.5mgKOH/gで
あり、好ましくは0.02〜0.2mg/KOH/gである。
AV値が0.01mgKOH/g未満の場合はポリマー中
に粗大粒子が発生し、フイルムの透明性が損なわ
れる。また、0.5mgKOH/gを越える場合はポリ
マー色調として黄味が強くなり実用的でないほ
か、粗大粒子が発生し、透明性が悪化するなどの
欠点が生じる。ここでいうAV値はドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム中の酸成分に対して水
酸化カリウムで中和滴定した場合のドデシルベン
ゼンスルホン酸1gに費やす水酸化カリウム量で
ありmgKOH/gで表わされる。また、この添加
量としては0.1〜15重量%必要であり、好ましく
は0.5〜10重量%である。0.1重量%未満では良好
な制電性が得られず、また、15重量%を越える場
合はポリエステル成形品のぬめり感が出ること、
および透明性が悪化するなどの欠点が生じるため
好ましくない。 本発明に用いられるポリエチレングリコールは
分子量が600〜8000を有するものであつて、その
添加量は0.1〜15重量%であり、好ましくは0.5〜
10重量%である。 ここで、本発明のポリエチレングリコールとは
他のアルキレングリコール単位を40モル%以下共
重合せしめたものも含まれる。ポリエチレングリ
コールの分子量が600未満では得られたポリエス
テルの軟化点が著しく低下し、寸法安定性が悪化
するばかりか本発明の目的の一つである制電性が
発現しない。また、8000を越える場合にはポリエ
チレングリコール成分がポリエステルに対して不
溶化するためポリマーはもとよりフイルムにおい
ても白化するため好ましくない。なお、ポリエチ
レングリコールの添加量が0.1重量%未満の場合
は制電性が充分ではなく15重量%を越えるとポリ
マーの耐熱性が悪化し、色調としては黄味が強く
実用に供さない。 本発明におけるドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムあるいはポリエチレングリコールのいず
れも本発明の目的に対して必須成分でありいずれ
か一方のみではフイルムの制電性と透明性を兼備
させることができない。 本発明に使用されるリン化合物、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウムおよびポリエチレング
リコールの添加順序としてはエステル化反応ある
いはエステル交換反応終了後から重縮合反応初期
の間にリン化合物を添加し、その後ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、ポリエチレングリコ
ールを添加することが必要である。リン化合物を
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムおよびポ
リエチレングリコールの後に添加するとポリマー
中に粗大粒子が発生し、得られたフイルムの透明
性が損われ、本発明の目的としている透明性が達
成できない。本発明で得られたポリエステル組成
物はマスターチツプとして通常のポリエステルに
ブレンドして使用することもできる。この場合の
フイルム中のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウムとポリエチレングリコールのそれぞれの含有
量は0.5〜3重量%が好ましい。 本発明によつて得られるポリエステルはポリエ
ステルフイルムを製造するに適したものであるば
かりでなく、このポリエステルを各種の繊維、あ
るいは成形用に利用した場合も透明性に優れた帯
電防止性繊維あるいは成形品を製造することが可
能である。また、本発明を実施するにあたり、本
発明の目的を損わない範囲において、フインダー
ドフエニール系化合物に代表される酸化防止剤、
ポリシロキサン、顔料、染料、不活性無機粒子な
どを使用してもよい。 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。 なお、実施例の説明に先立ち特性値の測定法に
ついて説明する。 (1) 表面固有抵抗 川口電気製作所製MMA−15型超微小電流
計を用い室温20℃、湿度65%のもとに1時間放
置した厚み0.2mmのシートサンプルを測定する。 (2) ヘイズ ASTM−D−1003−59Tに準じ、厚み0.2mm
±0.01mmのシートについて測定した。 (3) ポリマー中粗大粒子の測定方法 カバーガラスにはさんだポリマー20mgを290
℃のホツトプレート上で溶融したのち水中で急
冷し偏光顕微鏡を用いてポリマー中の粗大粒子
を観察した。 (4) 極限粒度 ポリマーの極限粘度はO−クロロフエノール
溶媒を用い25℃で測定した。 実施例 1(実験No.1) ジメチルテレフタレート100重量%、エチレン
グリコール65重量%およびエステル交換反応触媒
として酢酸カルシウム0.09重量%、重合触媒とし
て三酸化アンチモン0.03重量%を加え、140〜220
℃の間でほぼ理論量のメタノールを留出させた
後、トリメチルホスフエート0.04重量%
(88ppm)を加え、30分後AV値0.04mgKOH/g
のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1重量
%と分子量4000のポリエチレングリコール1重量
%を添加した。次いで系内を徐々に減圧とし、1
mmHgの減圧下で290℃の温度にしてエチレングリ
コールを留去し4時間で反応を終了した。得られ
たポリエチレンテレフタレートの極限粘度は
0.637、軟化点257.0℃であつた。このポリマーを
チツプ化後、乾燥し、フイルム成形機で290〜300
℃にて製膜後、二軸延伸機により縦延伸倍率3.2
倍、横延伸倍率3.5倍で延伸した後、200℃で熱処
理して厚さ100μのフイルムを得た。該フイルム
の表面固有抵抗は5.6×109Ω、フイルムヘイズは
1.8%であり制電性、透明性ともに優れている。 実施例(実験No.2〜15) 実施例1におけるリン化合物の添加量と添加順
序、およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ムのAV値と添加量あるいはポリエチレングリコ
ールの分子量と添加量を変更する以外は実施例1
と全く同様に行なつた。得られたフイルムの特性
を表1に示す。これらの結果を実施例1と比較す
るとドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの
AV値を本発明の範囲内で変更した実験No.3、あ
るいはドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムお
よびポリエチレングリコールの添加量を本発明の
範囲内で増加させた実験No.9、10、これらはいず
れも制電性、透明性ともに良好であつた。また、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムのAV値
およびリン化合物の添加量が本発明の範囲をはず
れると(実験No.2、4、6、7)、ポリマー中の
粗大粒子あるいは色調悪化が発生し、透明性が劣
ることがわかる。同様にリン化合物の添加順序を
変えるとポリマー中に粗大粒子が発生し透明性が
劣る(実験No.5、14、15)。 さらに、本発明の範囲外の分子量をもつポリエ
チレングリコールを使用すると低分子量では制電
性が劣り(実験No.12)、逆に高分子量では透明性
が劣る(実験No.13)。またドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウムとポリエチレングリコールの添
加量を増減させると添加しない場合は制電性が発
現せず(実験No.8)、逆に本発明の範囲を越える
とポリマー中の色調が悪化し透明性が劣る(実験
No.11)など制電性、透明性のいずれかが劣つてい
る。 実施例(実験No.16、17) ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムとポリ
エチレングリコールの添加量を上げ、さらに、こ
れらのポリマーがフイルム中のドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウムおよびポリエチレングリコ
ールの各含有量として1重量%となるように極限
粘度0.65を有する通常のポリエチレンテレフタレ
ートとブレンドする以外は実施例1と全く同様に
行なつた。得られたフイルム特性を表1に示す。
これらの結果を実施例1と比較すると、リン化合
物の添加順序およびドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウムとポリエチレングリコールの添加量を
本発明の範囲内で実施するとマスターチツプ化し
ても制電性、透明性ともに優れている(実験No.
16、17)。
エステルフイルムを得るに適したポリエステルの
製造方法に関するものである。 周知のごとく、ポリエステル、特にポリエチレ
ンテレフタレートを二軸方向に3倍以上に延伸
後、熱処理したフイルムは高度の結晶性、すぐれ
た透明性、機械的性質、耐薬品性、耐熱性を有す
ることから食品、医薬品、工業部品などの包装分
野や保護被膜、転写用フイルム、離型用フイル
ム、蒸着用途、投影器用フイルム用途などの広範
囲な分野において利用されつつある。これらの分
野における既存のポリエステルフイルムは重合体
自体が高度な電気絶縁性を有するため極めて帯電
しやすく、静電気の発生、蓄積によつて種々のト
ラブルを引き起こす欠点があつた。特に低湿度下
では静電気の発生が大きくそのため作業性や商品
価値の低下の大きな原因になつている。また、投
影器用フイルム、包装用フイルムなどの用途にお
いては帯電防止特性に加え、フイルム自体の透明
性が商品価値を左右するため透明性を良好にする
必要がある。 従来よりポリエステルに制電性を付与する目的
でスルホン酸塩誘導体およびポリアルキレングリ
コールが使用されており、例えば特公昭44−
31828号公報、特開昭52−47069号公報、特開昭52
−47072号公報、特開昭52−134662号公報、特開
昭52−151365号公報等がある。特公昭44−31828
号公報には実質的にポリエステルに不溶性の高分
子量のポリアルキレングリコールを用いた例が述
べられているがこの場合得られるポリエステルは
白濁しており透明性が悪いため好ましくない。ま
た、特開昭52−47069号公報、特開昭52−47072号
公報にはスルホン酸塩誘導体と分子量400〜8000
のポリアルキレングリコールの組成物によるフイ
ルムが例示されている。この場合確かにある程度
の制電性は付与できるがフイルムの透明性が劣る
欠点を有している。また、特開昭52−134662号公
報にはスルホン酸塩誘導体のみをポリエステルに
添加し温度100〜250℃で熱処理を行なうことによ
り制電性が得られる例が述べられている。しかし
ながらこの方法も透明性に関しては何ら改良され
ていない。本発明者らは前記した従来のポリエス
テルフイルムの欠点すなわち透明性、制電性、色
調をも満足したものが得られなかつた欠点を改善
することを検討し、本発明に到達したのである。 すなわち、本発明はテレフタル酸またはその低
級アルキルエステルとエチレングリコールの反応
によつて得られるビスジオールエステルおよび/
またはその低重合体に(1)リン量として20〜
150ppm(対ポリエステル)のリン化合物を添加
し、次いで(2)ドデシルベンゼンスルホン酸を含有
したAV値0.01〜0.5mgKOH/gのドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム0.1〜15重量%(対ポ
リエステル)および、分子量600〜8000のポリエ
チレングリコール0.1〜15重量%(対ポリエステ
ル)を添加し、重縮合を行なうことを特徴とする
透明性に優れた帯電防止性ポリエステルの製造方
法である。 本発明におけるテレフタル酸またはその低級ア
ルキルエステルとエチレングリコールの反応によ
つて得られるビスジオールエステルおよび/また
はその低重合体とはテレフタル酸およびジメチル
テレフタレート、ジエチルテレフタレートなどと
エチレングリコールとのエステル化反応およびエ
ステル交換反応後の重合度1〜5の範囲のもので
ある。 本発明におけるリン化合物とはリン酸、亜リン
酸、リン酸のモノ、ジあるいはトリエステル(メ
チルアシツドホスフエート、エチルアシツドホス
フエート、トリメチルホスフエート、トリフエニ
ルホスフエートなど)、あるいはホスホン酸、ホ
スホネート(フエニルホスホン酸、ジメチルフエ
ニルホスホネートなど)などの化合物を挙げるこ
とができる。その添加量はリン量として20〜
150ppm必要であり、好ましくは50〜100ppmであ
る。20ppm未満の場合はポリマーの耐熱性が悪化
し重合時あるいは溶融成形加工時においてポリマ
ーが着色しやすい欠点がある。また150ppmを越
える場合はフイルムにした場合の透明性が損われ
るほか重縮合速度が低下して高重合度のポリエス
テルを得ることが困難になる。 本発明に用いられるドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウムのAV値は0.01〜0.5mgKOH/gで
あり、好ましくは0.02〜0.2mg/KOH/gである。
AV値が0.01mgKOH/g未満の場合はポリマー中
に粗大粒子が発生し、フイルムの透明性が損なわ
れる。また、0.5mgKOH/gを越える場合はポリ
マー色調として黄味が強くなり実用的でないほ
か、粗大粒子が発生し、透明性が悪化するなどの
欠点が生じる。ここでいうAV値はドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム中の酸成分に対して水
酸化カリウムで中和滴定した場合のドデシルベン
ゼンスルホン酸1gに費やす水酸化カリウム量で
ありmgKOH/gで表わされる。また、この添加
量としては0.1〜15重量%必要であり、好ましく
は0.5〜10重量%である。0.1重量%未満では良好
な制電性が得られず、また、15重量%を越える場
合はポリエステル成形品のぬめり感が出ること、
および透明性が悪化するなどの欠点が生じるため
好ましくない。 本発明に用いられるポリエチレングリコールは
分子量が600〜8000を有するものであつて、その
添加量は0.1〜15重量%であり、好ましくは0.5〜
10重量%である。 ここで、本発明のポリエチレングリコールとは
他のアルキレングリコール単位を40モル%以下共
重合せしめたものも含まれる。ポリエチレングリ
コールの分子量が600未満では得られたポリエス
テルの軟化点が著しく低下し、寸法安定性が悪化
するばかりか本発明の目的の一つである制電性が
発現しない。また、8000を越える場合にはポリエ
チレングリコール成分がポリエステルに対して不
溶化するためポリマーはもとよりフイルムにおい
ても白化するため好ましくない。なお、ポリエチ
レングリコールの添加量が0.1重量%未満の場合
は制電性が充分ではなく15重量%を越えるとポリ
マーの耐熱性が悪化し、色調としては黄味が強く
実用に供さない。 本発明におけるドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムあるいはポリエチレングリコールのいず
れも本発明の目的に対して必須成分でありいずれ
か一方のみではフイルムの制電性と透明性を兼備
させることができない。 本発明に使用されるリン化合物、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウムおよびポリエチレング
リコールの添加順序としてはエステル化反応ある
いはエステル交換反応終了後から重縮合反応初期
の間にリン化合物を添加し、その後ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、ポリエチレングリコ
ールを添加することが必要である。リン化合物を
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムおよびポ
リエチレングリコールの後に添加するとポリマー
中に粗大粒子が発生し、得られたフイルムの透明
性が損われ、本発明の目的としている透明性が達
成できない。本発明で得られたポリエステル組成
物はマスターチツプとして通常のポリエステルに
ブレンドして使用することもできる。この場合の
フイルム中のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウムとポリエチレングリコールのそれぞれの含有
量は0.5〜3重量%が好ましい。 本発明によつて得られるポリエステルはポリエ
ステルフイルムを製造するに適したものであるば
かりでなく、このポリエステルを各種の繊維、あ
るいは成形用に利用した場合も透明性に優れた帯
電防止性繊維あるいは成形品を製造することが可
能である。また、本発明を実施するにあたり、本
発明の目的を損わない範囲において、フインダー
ドフエニール系化合物に代表される酸化防止剤、
ポリシロキサン、顔料、染料、不活性無機粒子な
どを使用してもよい。 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。 なお、実施例の説明に先立ち特性値の測定法に
ついて説明する。 (1) 表面固有抵抗 川口電気製作所製MMA−15型超微小電流
計を用い室温20℃、湿度65%のもとに1時間放
置した厚み0.2mmのシートサンプルを測定する。 (2) ヘイズ ASTM−D−1003−59Tに準じ、厚み0.2mm
±0.01mmのシートについて測定した。 (3) ポリマー中粗大粒子の測定方法 カバーガラスにはさんだポリマー20mgを290
℃のホツトプレート上で溶融したのち水中で急
冷し偏光顕微鏡を用いてポリマー中の粗大粒子
を観察した。 (4) 極限粒度 ポリマーの極限粘度はO−クロロフエノール
溶媒を用い25℃で測定した。 実施例 1(実験No.1) ジメチルテレフタレート100重量%、エチレン
グリコール65重量%およびエステル交換反応触媒
として酢酸カルシウム0.09重量%、重合触媒とし
て三酸化アンチモン0.03重量%を加え、140〜220
℃の間でほぼ理論量のメタノールを留出させた
後、トリメチルホスフエート0.04重量%
(88ppm)を加え、30分後AV値0.04mgKOH/g
のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1重量
%と分子量4000のポリエチレングリコール1重量
%を添加した。次いで系内を徐々に減圧とし、1
mmHgの減圧下で290℃の温度にしてエチレングリ
コールを留去し4時間で反応を終了した。得られ
たポリエチレンテレフタレートの極限粘度は
0.637、軟化点257.0℃であつた。このポリマーを
チツプ化後、乾燥し、フイルム成形機で290〜300
℃にて製膜後、二軸延伸機により縦延伸倍率3.2
倍、横延伸倍率3.5倍で延伸した後、200℃で熱処
理して厚さ100μのフイルムを得た。該フイルム
の表面固有抵抗は5.6×109Ω、フイルムヘイズは
1.8%であり制電性、透明性ともに優れている。 実施例(実験No.2〜15) 実施例1におけるリン化合物の添加量と添加順
序、およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ムのAV値と添加量あるいはポリエチレングリコ
ールの分子量と添加量を変更する以外は実施例1
と全く同様に行なつた。得られたフイルムの特性
を表1に示す。これらの結果を実施例1と比較す
るとドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの
AV値を本発明の範囲内で変更した実験No.3、あ
るいはドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムお
よびポリエチレングリコールの添加量を本発明の
範囲内で増加させた実験No.9、10、これらはいず
れも制電性、透明性ともに良好であつた。また、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムのAV値
およびリン化合物の添加量が本発明の範囲をはず
れると(実験No.2、4、6、7)、ポリマー中の
粗大粒子あるいは色調悪化が発生し、透明性が劣
ることがわかる。同様にリン化合物の添加順序を
変えるとポリマー中に粗大粒子が発生し透明性が
劣る(実験No.5、14、15)。 さらに、本発明の範囲外の分子量をもつポリエ
チレングリコールを使用すると低分子量では制電
性が劣り(実験No.12)、逆に高分子量では透明性
が劣る(実験No.13)。またドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウムとポリエチレングリコールの添
加量を増減させると添加しない場合は制電性が発
現せず(実験No.8)、逆に本発明の範囲を越える
とポリマー中の色調が悪化し透明性が劣る(実験
No.11)など制電性、透明性のいずれかが劣つてい
る。 実施例(実験No.16、17) ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムとポリ
エチレングリコールの添加量を上げ、さらに、こ
れらのポリマーがフイルム中のドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウムおよびポリエチレングリコ
ールの各含有量として1重量%となるように極限
粘度0.65を有する通常のポリエチレンテレフタレ
ートとブレンドする以外は実施例1と全く同様に
行なつた。得られたフイルム特性を表1に示す。
これらの結果を実施例1と比較すると、リン化合
物の添加順序およびドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウムとポリエチレングリコールの添加量を
本発明の範囲内で実施するとマスターチツプ化し
ても制電性、透明性ともに優れている(実験No.
16、17)。
【表】
Claims (1)
- 1 テレフタル酸またはその低級アルキルエステ
ルとエチレングリコールの反応によつて得られる
ビスジオールエステルおよび/またはその低重合
体に(1)リン量として20〜150ppm(対ポリエステ
ル)のリン化合物を添加し、次いで(2)ドデシルベ
ンゼンスルホン酸を含有したAV値0.01〜0.5mg
KOH/gのドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム0.1〜15重量%(対ポリエステル)および分
子量600〜8000のポリエチレングリコール0.1〜15
重量%(対ポリエステル)を添加し、重縮合を行
なうことを特徴とする透明性に優れた帯電防止性
ポリエステルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16881581A JPS5871922A (ja) | 1981-10-23 | 1981-10-23 | 透明性に優れた帯電防止性ポリエステルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16881581A JPS5871922A (ja) | 1981-10-23 | 1981-10-23 | 透明性に優れた帯電防止性ポリエステルの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5871922A JPS5871922A (ja) | 1983-04-28 |
| JPH0143772B2 true JPH0143772B2 (ja) | 1989-09-22 |
Family
ID=15875005
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16881581A Granted JPS5871922A (ja) | 1981-10-23 | 1981-10-23 | 透明性に優れた帯電防止性ポリエステルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5871922A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06333227A (ja) * | 1993-05-24 | 1994-12-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5839655B2 (ja) * | 1975-10-11 | 1983-08-31 | 東洋紡績株式会社 | ポリエステルフイルムの製法 |
| JPS53149245A (en) * | 1977-06-01 | 1978-12-26 | Teijin Ltd | Antistatic polyester composition |
-
1981
- 1981-10-23 JP JP16881581A patent/JPS5871922A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5871922A (ja) | 1983-04-28 |
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