JPH0144277Y2 - - Google Patents
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- JPH0144277Y2 JPH0144277Y2 JP1984032320U JP3232084U JPH0144277Y2 JP H0144277 Y2 JPH0144277 Y2 JP H0144277Y2 JP 1984032320 U JP1984032320 U JP 1984032320U JP 3232084 U JP3232084 U JP 3232084U JP H0144277 Y2 JPH0144277 Y2 JP H0144277Y2
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- JP
- Japan
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- cut
- cutting
- slab
- blade
- blades
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Description
【考案の詳細な説明】
〔考案の技術分野〕
本考案は板材や棒材、成形材などの被切断材を
挾んで刃先を対向させた一対のV字状刃を、被切
断材に対する直角方向から進行させて被切断材に
押込み切断する押込切断装置に関するものであ
る。
挾んで刃先を対向させた一対のV字状刃を、被切
断材に対する直角方向から進行させて被切断材に
押込み切断する押込切断装置に関するものであ
る。
鋳鉄スラブやアルミニウム成形材など各種の金
属材料を剪断によつて切断する場合には、被切断
材の上下に先端をずらして対向させた一対の矩形
刃を被切断材に対する直角方向からすれ違い状に
進行させて切断する切断装置が従来一般に用いら
れている(例:特開昭52−116986号公報)。しか
しながら、このような切断装置においては切断に
より分離された両切断材の切断端に、切断表面側
へ反起する切断ばりが発生することが多いので、
これを圧延機にかけて圧延すると、圧延製品の先
端部が広幅になつたりオーバラツプしたりするた
めにロスとなり、製品の歩留りを低下させるとい
う欠点があつた。
属材料を剪断によつて切断する場合には、被切断
材の上下に先端をずらして対向させた一対の矩形
刃を被切断材に対する直角方向からすれ違い状に
進行させて切断する切断装置が従来一般に用いら
れている(例:特開昭52−116986号公報)。しか
しながら、このような切断装置においては切断に
より分離された両切断材の切断端に、切断表面側
へ反起する切断ばりが発生することが多いので、
これを圧延機にかけて圧延すると、圧延製品の先
端部が広幅になつたりオーバラツプしたりするた
めにロスとなり、製品の歩留りを低下させるとい
う欠点があつた。
そこで従来、矩形刃の代りにV字状刃を設け、
刃先を対向させてこれを進行させることにより切
断する切断装置が提案されて用いられている。第
1図a,bはこの種の切断装置による切断動作を
説明するために示す材料切断部近傍の側面図と切
断材の側面図である。図において、機体側には被
切断材の一例として示す連続鋳造スラブ1が不図
示の保持部材により水平方向へ移動自在に保持さ
れており、スラブ1を挾む上方と下方とには、V
字状に形成された上刃2と下刃3とが刃先を対向
させて上下動自在に配設されている。そして、油
圧シリンダ等で上刃2と下刃3とを同時にスラブ
1へ向つて進行させると、刃先がスラブ1に押込
まれ、第1図aに示すように刃先同士が当接する
寸前においては、刃2,3のくさび作用による水
平方向への分力がスラブ1の残された部分の応力
に打ち勝つことにより、スラブ1は矢印A方向に
引きちぎられて第1図bに示すように切断され
る。この場合、スラブ1の切断端が刃2,3の形
状にしたがつて先細り状に成形され、かつ切断ば
り1aが板厚中央部に発生するので、これを圧延
機にかけて圧延すると、製品の圧延端が広幅にな
つたり、切断ばりに起因する疵ができたりするこ
とが少なくなり、製品の歩留りを向上させること
ができる。また、切断端を先細り状に成形する別
工程を必要とせず生産性が向上するとともに、先
細りにより圧延機への噛込みが容易になる。
刃先を対向させてこれを進行させることにより切
断する切断装置が提案されて用いられている。第
1図a,bはこの種の切断装置による切断動作を
説明するために示す材料切断部近傍の側面図と切
断材の側面図である。図において、機体側には被
切断材の一例として示す連続鋳造スラブ1が不図
示の保持部材により水平方向へ移動自在に保持さ
れており、スラブ1を挾む上方と下方とには、V
字状に形成された上刃2と下刃3とが刃先を対向
させて上下動自在に配設されている。そして、油
圧シリンダ等で上刃2と下刃3とを同時にスラブ
1へ向つて進行させると、刃先がスラブ1に押込
まれ、第1図aに示すように刃先同士が当接する
寸前においては、刃2,3のくさび作用による水
平方向への分力がスラブ1の残された部分の応力
に打ち勝つことにより、スラブ1は矢印A方向に
引きちぎられて第1図bに示すように切断され
る。この場合、スラブ1の切断端が刃2,3の形
状にしたがつて先細り状に成形され、かつ切断ば
り1aが板厚中央部に発生するので、これを圧延
機にかけて圧延すると、製品の圧延端が広幅にな
つたり、切断ばりに起因する疵ができたりするこ
とが少なくなり、製品の歩留りを向上させること
ができる。また、切断端を先細り状に成形する別
工程を必要とせず生産性が向上するとともに、先
細りにより圧延機への噛込みが容易になる。
しかしながらこの種の押込切断装置において
は、従来これを連続鋳造スラブ等の切断用として
用いた場合に問題があつた。すなわち、連続鋳造
装置から連続して鋳造抽出されるスラブやブルー
ム等の連続鋼片は、彎曲した搬送部を経たのち水
平搬送されるので、彎曲搬送部では圧縮応力が生
じていた表面側に水平搬送部では引張り応力が生
じるというように応力が変化することにより水平
搬送部に達したスラブ表面にクラツクができ、ス
ラブの内部割れが発生する。そこでこれを防ぐた
めに水平搬送部に達したスラブの表面に冷却水を
かけて上面側の引張応力による伸び歪を減らすこ
とが行なわれるが、これによつてスラブの上面側
温度が下面側温度よりも低くなり、例えば上面側
が700〜800℃、下面側が900〜1000℃というよう
に温度差が200℃にもなることがある。
は、従来これを連続鋳造スラブ等の切断用として
用いた場合に問題があつた。すなわち、連続鋳造
装置から連続して鋳造抽出されるスラブやブルー
ム等の連続鋼片は、彎曲した搬送部を経たのち水
平搬送されるので、彎曲搬送部では圧縮応力が生
じていた表面側に水平搬送部では引張り応力が生
じるというように応力が変化することにより水平
搬送部に達したスラブ表面にクラツクができ、ス
ラブの内部割れが発生する。そこでこれを防ぐた
めに水平搬送部に達したスラブの表面に冷却水を
かけて上面側の引張応力による伸び歪を減らすこ
とが行なわれるが、これによつてスラブの上面側
温度が下面側温度よりも低くなり、例えば上面側
が700〜800℃、下面側が900〜1000℃というよう
に温度差が200℃にもなることがある。
このように温度差のあるスラブ1を第1図で説
明したようにして切断すると上面1b側よりも下
面1c側の方が高温であるから、下刃3の方が上
刃2よりもスラブ1に対する食い込み抵抗が小さ
く、第2図aに示すように下刃3の方がスラブ1
に多く食い込んでスラブ1の厚み中心線Lに対す
る食い込み差tは、例えば上記の温度状態で厚み
が280mmのスラブ1の場合、25mm程度になる。そ
してこの食い込み差により片寄つて切断された第
2図bに示すスラブ1には、切断面先端にばり1
dが発生し、これを圧延機で圧延すると、ばり1
dが表面に折り返された状態で圧延されてしまう
ことにより、圧延された帯鋼には、第2図cに示
すように表面の長手方向へ伸びるへげ疵1eが形
成される。したがつてこのへげ疵1eを圧延後に
別工程で切断除去しなければならず、ロスとなつ
て製品の歩留りが著しく低下するとともに、除去
作業のために生産性が低下するという欠点があつ
た。またスラブ1を搬送ローラで支持して切断を
行なうと、スラブ1の上面と下面とに温度差があ
る場合には、スラブ1が表面温度の高い下面側へ
彎曲し、スラブ1に搬送ローラの圧痕が生じた
り、内部組織が変化したりして製品の品質を低下
させるばかりでなく、搬送ローラが損傷する虞が
あつてこれを大形にすることにより設備費が嵩む
という欠点があつた。
明したようにして切断すると上面1b側よりも下
面1c側の方が高温であるから、下刃3の方が上
刃2よりもスラブ1に対する食い込み抵抗が小さ
く、第2図aに示すように下刃3の方がスラブ1
に多く食い込んでスラブ1の厚み中心線Lに対す
る食い込み差tは、例えば上記の温度状態で厚み
が280mmのスラブ1の場合、25mm程度になる。そ
してこの食い込み差により片寄つて切断された第
2図bに示すスラブ1には、切断面先端にばり1
dが発生し、これを圧延機で圧延すると、ばり1
dが表面に折り返された状態で圧延されてしまう
ことにより、圧延された帯鋼には、第2図cに示
すように表面の長手方向へ伸びるへげ疵1eが形
成される。したがつてこのへげ疵1eを圧延後に
別工程で切断除去しなければならず、ロスとなつ
て製品の歩留りが著しく低下するとともに、除去
作業のために生産性が低下するという欠点があつ
た。またスラブ1を搬送ローラで支持して切断を
行なうと、スラブ1の上面と下面とに温度差があ
る場合には、スラブ1が表面温度の高い下面側へ
彎曲し、スラブ1に搬送ローラの圧痕が生じた
り、内部組織が変化したりして製品の品質を低下
させるばかりでなく、搬送ローラが損傷する虞が
あつてこれを大形にすることにより設備費が嵩む
という欠点があつた。
本考案は以上のような点に鑑みなされたもの
で、被切断材を挾んで先端が尖つている刃先を同
一垂直面上で対向させた一対のV字状刃を被切断
材の表裏面に対する直角な上下方向から進行さ
せ、かつ被切断材の長手方向と交差した方向に向
けた状態で被切断材に押込んで切断する押込切断
装置において、前記上下のV字状刃の少なくとも
一方の傾斜面の基部で、かつ、刃先進行方向線の
1点に対し互いに点対称な位置にある部分にV字
状刃の刃先と平行な方向に伸びていて、切断終期
に被切断材の表面へ押圧される押圧面を1組設け
るとともに、この押圧面から刃先までの寸法を被
切断材の厚みの0.4〜0.5倍にしたものである。
で、被切断材を挾んで先端が尖つている刃先を同
一垂直面上で対向させた一対のV字状刃を被切断
材の表裏面に対する直角な上下方向から進行さ
せ、かつ被切断材の長手方向と交差した方向に向
けた状態で被切断材に押込んで切断する押込切断
装置において、前記上下のV字状刃の少なくとも
一方の傾斜面の基部で、かつ、刃先進行方向線の
1点に対し互いに点対称な位置にある部分にV字
状刃の刃先と平行な方向に伸びていて、切断終期
に被切断材の表面へ押圧される押圧面を1組設け
るとともに、この押圧面から刃先までの寸法を被
切断材の厚みの0.4〜0.5倍にしたものである。
V字状刃の刃先基部に設けられた押圧面は被切
断材の表面に当接することで、刃先の食い込み量
を一定にする。また、押圧面から刃先までの寸法
を被切断材の板厚の0.4〜0.5とすると、切断力ピ
ークを過ぎた時点で押圧面が被切断材に当るの
で、最大切断力自体は押圧面を形成しない場合と
変らないが、押圧面が被切断材に当つた後被切断
材を左右に急速に移動させる。
断材の表面に当接することで、刃先の食い込み量
を一定にする。また、押圧面から刃先までの寸法
を被切断材の板厚の0.4〜0.5とすると、切断力ピ
ークを過ぎた時点で押圧面が被切断材に当るの
で、最大切断力自体は押圧面を形成しない場合と
変らないが、押圧面が被切断材に当つた後被切断
材を左右に急速に移動させる。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
説明する。
第3図は本考案に係る押込切断装置の一実施例
を示す刃とこれで切断される連続鋳造スラブとの
側面図である。図において被切断材としての連続
鋳造によるスラブ11は、表面のクラツクや内部
割れ防止のために図の上面11aが冷却されてお
り、その温度は例えば上面11aが700〜800℃
で、下面11bが900〜1000℃となつている。そ
してこのスラブ11は切断箇所からやや離れた左
右の2箇所を水平方向へのみ移動自在に保持され
ており、上下方向へは移動を規制されている。ス
ラブ11を挾む上方と下方とには、上刃12と下
刃13とがそれぞれ配設されており、このうち上
刃12は、傾斜面12a,12bを有するV字状
に形成されている。また下刃13も、傾斜面13
a,13bを有するV字状に形成されている。鎖
線14はスラブ11の平面と直交する刃先進行方
向線であつて、上刃12と下刃13とは、図示し
ない油圧シリンダ等の駆動装置により刃先12
c,13cをこの刃先進行方向線14に沿わせて
上下動するように構成されている。また、上刃1
2の一方の傾斜面12a基部にはスラブ11の上
面11aと平行し両刃12,13による押込切断
の終期において上面11aを押圧する押圧面12
dが形成されている。一方、下刃13は前記上刃
12の押圧面12dと刃先進行方向線14の1点
に対して点対称な位置となるよう、傾斜面13a
側の基部に押圧面13dが形成されており、この
押圧面13dもスラブ11の下面11bと平行で
平刃12,13による押込切断の終期において前
記下面11bを押圧するようになつている。そし
て、この押圧面12d,13dと刃先12c,1
3cとの間の寸法t1,t2は、スラブ11の厚みt3
のそれぞれ0.4〜0.5倍となるように設定されてい
る。この場合、実験によれば前記t1,t2の最小値
をt3の0.4倍にすると、スラブ11を大体分断す
ることができ、0.4倍以下であると分断が難しく
なる。またスラブ11の厚み中心で切断するた
め、最大値をt3の0.5倍にする必要がなく、もつ
とも0.5倍以上であると上,下刃12,13の刃
先が互いに当接して破損するから望ましくない。
なお、スラブ11を常に確実に分断するためには
安全性も見越して0.42倍もあれば充分なので、本
実施例ではt1,t2をt3の0.42倍とした。
を示す刃とこれで切断される連続鋳造スラブとの
側面図である。図において被切断材としての連続
鋳造によるスラブ11は、表面のクラツクや内部
割れ防止のために図の上面11aが冷却されてお
り、その温度は例えば上面11aが700〜800℃
で、下面11bが900〜1000℃となつている。そ
してこのスラブ11は切断箇所からやや離れた左
右の2箇所を水平方向へのみ移動自在に保持され
ており、上下方向へは移動を規制されている。ス
ラブ11を挾む上方と下方とには、上刃12と下
刃13とがそれぞれ配設されており、このうち上
刃12は、傾斜面12a,12bを有するV字状
に形成されている。また下刃13も、傾斜面13
a,13bを有するV字状に形成されている。鎖
線14はスラブ11の平面と直交する刃先進行方
向線であつて、上刃12と下刃13とは、図示し
ない油圧シリンダ等の駆動装置により刃先12
c,13cをこの刃先進行方向線14に沿わせて
上下動するように構成されている。また、上刃1
2の一方の傾斜面12a基部にはスラブ11の上
面11aと平行し両刃12,13による押込切断
の終期において上面11aを押圧する押圧面12
dが形成されている。一方、下刃13は前記上刃
12の押圧面12dと刃先進行方向線14の1点
に対して点対称な位置となるよう、傾斜面13a
側の基部に押圧面13dが形成されており、この
押圧面13dもスラブ11の下面11bと平行で
平刃12,13による押込切断の終期において前
記下面11bを押圧するようになつている。そし
て、この押圧面12d,13dと刃先12c,1
3cとの間の寸法t1,t2は、スラブ11の厚みt3
のそれぞれ0.4〜0.5倍となるように設定されてい
る。この場合、実験によれば前記t1,t2の最小値
をt3の0.4倍にすると、スラブ11を大体分断す
ることができ、0.4倍以下であると分断が難しく
なる。またスラブ11の厚み中心で切断するた
め、最大値をt3の0.5倍にする必要がなく、もつ
とも0.5倍以上であると上,下刃12,13の刃
先が互いに当接して破損するから望ましくない。
なお、スラブ11を常に確実に分断するためには
安全性も見越して0.42倍もあれば充分なので、本
実施例ではt1,t2をt3の0.42倍とした。
以上のように構成された押込切断装置によるス
ラブ11の切断動作を説明する。機体側に支持さ
れて上面11aを冷却水で冷却されているスラブ
11は、前述した通り上面11aの温度が700〜
800℃で下面11bが900〜1000℃となつている。
この状態でスラブ11の上方と下方とに位置させ
た上刃12と下刃13とを、刃先進行方向線14
に沿つて移動するように進行させると、刃先12
c,13cがスラブ11に押込まれ、スラブ11
が上下から切断されていく。この場合、下面11
bの方が上面11aよりも温度が高いので、下刃
13が上刃12よりも深くスラブ11に食い込も
うとするが、下刃13には押圧面13dが設けら
れているので、これがスラブ11の下面11bに
当接することにより下刃13の上昇が停止しこれ
以上スラブ11に食い込むことがない。また引続
き上刃12も押圧面12dがスラブ11の上面1
1aに当接することにより停止し、第3図に示す
ようにスラブ11が押圧面12dと押圧面13d
とで挾持されるような状態になる。そして押圧面
12d,13dから刃先12c,13cまでの寸
法t1,t2をスラブ11の厚みt3の0.4〜0.5倍(本実
施例では0.42倍)としたので、押圧面12d,1
3dが上面11a,下面11bを押圧したときに
は刃先12cと刃先13cとの間にはスラブ11
の厚みt3の0〜0.2倍(本実施例では0.16倍)の肉
が残るだけである。したがつて刃12,13の押
込み中、スラブ11を左右に引き離す方向に作用
していた傾斜面12a,12b,13a,13b
によるくさび作用の水平方向分力が、上記残り肉
厚t3−(t1+t2)の内部応力に打ち勝つので、スラ
ブ11は引きちぎられるようにして切断される。
この場合t1=t2であることにより第2図bにおい
て片寄つていたばり1dが厚みt3の中心部にでき
る。
ラブ11の切断動作を説明する。機体側に支持さ
れて上面11aを冷却水で冷却されているスラブ
11は、前述した通り上面11aの温度が700〜
800℃で下面11bが900〜1000℃となつている。
この状態でスラブ11の上方と下方とに位置させ
た上刃12と下刃13とを、刃先進行方向線14
に沿つて移動するように進行させると、刃先12
c,13cがスラブ11に押込まれ、スラブ11
が上下から切断されていく。この場合、下面11
bの方が上面11aよりも温度が高いので、下刃
13が上刃12よりも深くスラブ11に食い込も
うとするが、下刃13には押圧面13dが設けら
れているので、これがスラブ11の下面11bに
当接することにより下刃13の上昇が停止しこれ
以上スラブ11に食い込むことがない。また引続
き上刃12も押圧面12dがスラブ11の上面1
1aに当接することにより停止し、第3図に示す
ようにスラブ11が押圧面12dと押圧面13d
とで挾持されるような状態になる。そして押圧面
12d,13dから刃先12c,13cまでの寸
法t1,t2をスラブ11の厚みt3の0.4〜0.5倍(本実
施例では0.42倍)としたので、押圧面12d,1
3dが上面11a,下面11bを押圧したときに
は刃先12cと刃先13cとの間にはスラブ11
の厚みt3の0〜0.2倍(本実施例では0.16倍)の肉
が残るだけである。したがつて刃12,13の押
込み中、スラブ11を左右に引き離す方向に作用
していた傾斜面12a,12b,13a,13b
によるくさび作用の水平方向分力が、上記残り肉
厚t3−(t1+t2)の内部応力に打ち勝つので、スラ
ブ11は引きちぎられるようにして切断される。
この場合t1=t2であることにより第2図bにおい
て片寄つていたばり1dが厚みt3の中心部にでき
る。
また、上刃12と下刃13に押圧面12d,1
3dを設けると、被切断材11の切断時の水平方
向移動量を倍加させることができる。すなわち、
刃先押込量と切断力との関係は第4図実線Aで示
すように山形の曲線を描き、切断力は押込量に比
例して増大し、被切断材11の板厚の半分強を過
ぎると最大となつて、それ以後は減少する。この
最大切断力Tは押圧面12d,13dが有る無し
に拘わらず一定である。しかし、本考案において
押圧面12d,13dを設けておくと、これら押
圧面12d,13dは破線Bで示すように切断力
ピークを過ぎた点T1で被切断材11の上下面1
1a,11bに当つて押圧するため、この時の切
断力増加が被切断材11の水平方向の移動速度を
増大させる。この結果、被切断材11のより確実
な切断分離が得られるものである。これはとりも
なおさず押圧面12d,13dがスラブ11に当
接してからも刃12,13の傾斜面12b,13
bによるスラブ11への押込みが続けられ、スラ
ブ11は刃12,13の傾斜面12d,13dの
作用で左右の部材が上下に食い違うようにして引
きちぎられることによるもので両側に押圧面を設
けた場合と比較して切断分離効果が大である。
3dを設けると、被切断材11の切断時の水平方
向移動量を倍加させることができる。すなわち、
刃先押込量と切断力との関係は第4図実線Aで示
すように山形の曲線を描き、切断力は押込量に比
例して増大し、被切断材11の板厚の半分強を過
ぎると最大となつて、それ以後は減少する。この
最大切断力Tは押圧面12d,13dが有る無し
に拘わらず一定である。しかし、本考案において
押圧面12d,13dを設けておくと、これら押
圧面12d,13dは破線Bで示すように切断力
ピークを過ぎた点T1で被切断材11の上下面1
1a,11bに当つて押圧するため、この時の切
断力増加が被切断材11の水平方向の移動速度を
増大させる。この結果、被切断材11のより確実
な切断分離が得られるものである。これはとりも
なおさず押圧面12d,13dがスラブ11に当
接してからも刃12,13の傾斜面12b,13
bによるスラブ11への押込みが続けられ、スラ
ブ11は刃12,13の傾斜面12d,13dの
作用で左右の部材が上下に食い違うようにして引
きちぎられることによるもので両側に押圧面を設
けた場合と比較して切断分離効果が大である。
第5図は本考案の他の実施例を示すV字状刃の
一部破断側面図である。本実施例においては、上
下の刃12,13の刃先進行線14に対する対称
位置に設けられたV字状傾斜面基部に段部12
h,13hがそれぞれ設けられており、この段部
12h,13hには、刃12,13の長さ方向に
延び適当な厚みを有する短冊状のシム15が、L
金具16とその長孔に挿入されたボルト17かま
たはボルト18で着脱自在に固定されている。こ
うすることにより厚みの異なるシム15を用意し
て交換すれば、押圧面16aと刃先12c,13
cとの間の寸法t4,t5を任意に調節することがで
きる。そしてこの調節により、スラブ11の厚み
が変更されたときの対応がきわめて容易である。
一部破断側面図である。本実施例においては、上
下の刃12,13の刃先進行線14に対する対称
位置に設けられたV字状傾斜面基部に段部12
h,13hがそれぞれ設けられており、この段部
12h,13hには、刃12,13の長さ方向に
延び適当な厚みを有する短冊状のシム15が、L
金具16とその長孔に挿入されたボルト17かま
たはボルト18で着脱自在に固定されている。こ
うすることにより厚みの異なるシム15を用意し
て交換すれば、押圧面16aと刃先12c,13
cとの間の寸法t4,t5を任意に調節することがで
きる。そしてこの調節により、スラブ11の厚み
が変更されたときの対応がきわめて容易である。
なお、本実施例では被切断材として連続鋳造ス
ラブを例示したが、上下面に温度差のない一般の
被切断材にも本考案に係る押込切断装置が使用で
きることは言うまでもない。
ラブを例示したが、上下面に温度差のない一般の
被切断材にも本考案に係る押込切断装置が使用で
きることは言うまでもない。
以上の説明により明らかなように、本考案によ
れば押込切断装置において、被切断材の両側に設
けられるV字状の上刃と下刃との両側傾斜面のう
ちの刃先進行方向線の1点に対して互いに点対称
な位置となる一方の傾斜面基部に、刃先までの寸
法を被切断厚みの0.4〜0.5倍に設定した押圧面を
それぞれ設け、切断直前にこの押圧面を被切断材
の両面に押圧させるように構成することにより、
連続鋳造鋼材などのように被切断材の両面に温度
差がある場合でも、両方の刃に被切断材への食込
み量の差ができることがなく、被切断材が厚みの
中心部から切断されるので、この切断材を圧延し
ても、ばりが表面に折り返されながら圧延される
ことによるへげ疵などが発生せず、製品の品質が
向上し、ロスの減少を計ることができる。また両
面に温度差のある被切断材を搬送ローラで支承し
て切断を行なつても、被切断材が彎曲することが
なく、被切断材のローラ圧痕や内部組織の変化に
よる品質低下と、搬送ローラの損傷とを防止する
ことができる。さらに、押圧面は被切断材に対す
る切断力増加作用有するため、被切断材を左右に
大きな速度でひきちぎることとなり、切断分離を
より確実なものとする。
れば押込切断装置において、被切断材の両側に設
けられるV字状の上刃と下刃との両側傾斜面のう
ちの刃先進行方向線の1点に対して互いに点対称
な位置となる一方の傾斜面基部に、刃先までの寸
法を被切断厚みの0.4〜0.5倍に設定した押圧面を
それぞれ設け、切断直前にこの押圧面を被切断材
の両面に押圧させるように構成することにより、
連続鋳造鋼材などのように被切断材の両面に温度
差がある場合でも、両方の刃に被切断材への食込
み量の差ができることがなく、被切断材が厚みの
中心部から切断されるので、この切断材を圧延し
ても、ばりが表面に折り返されながら圧延される
ことによるへげ疵などが発生せず、製品の品質が
向上し、ロスの減少を計ることができる。また両
面に温度差のある被切断材を搬送ローラで支承し
て切断を行なつても、被切断材が彎曲することが
なく、被切断材のローラ圧痕や内部組織の変化に
よる品質低下と、搬送ローラの損傷とを防止する
ことができる。さらに、押圧面は被切断材に対す
る切断力増加作用有するため、被切断材を左右に
大きな速度でひきちぎることとなり、切断分離を
より確実なものとする。
第1図a,bおよび第2図a,b,cは従来の
押込切断装置を示し、第1図aは材料切断部近傍
の側面図、第1図bは切断材の側面図、第2図a
は両面間に温度差のある被切断材を切断している
ところを第1図aに対応して示す切断部近傍の側
面図、第2図bは同じく切断材の側面図、第2図
cは同じく圧延後の製品端部の側面図、第3図は
本考案に係る押込切断装置の一実施例を示す上,
下刃とこれで切断される連続鋳造スラブとの側面
図、第4図は刃先押込量と切断力との関係を示す
図、第5図は本考案の他の実施例を示すV字状刃
の一部破断側面図である。 1……スラブ、11a……上面、11b……下
面、12……上刃、13……下刃、12a,12
b,13a,13b……傾斜面、12c,13c
……刃先、12d,13d,16a……押圧面、
t1,t2,t4,t5……押圧面と刃先との間の寸法、t3
……スラブの厚み。
押込切断装置を示し、第1図aは材料切断部近傍
の側面図、第1図bは切断材の側面図、第2図a
は両面間に温度差のある被切断材を切断している
ところを第1図aに対応して示す切断部近傍の側
面図、第2図bは同じく切断材の側面図、第2図
cは同じく圧延後の製品端部の側面図、第3図は
本考案に係る押込切断装置の一実施例を示す上,
下刃とこれで切断される連続鋳造スラブとの側面
図、第4図は刃先押込量と切断力との関係を示す
図、第5図は本考案の他の実施例を示すV字状刃
の一部破断側面図である。 1……スラブ、11a……上面、11b……下
面、12……上刃、13……下刃、12a,12
b,13a,13b……傾斜面、12c,13c
……刃先、12d,13d,16a……押圧面、
t1,t2,t4,t5……押圧面と刃先との間の寸法、t3
……スラブの厚み。
Claims (1)
- 被切断材を挾んで先端が尖つている刃先を同一
垂直面上で対向させた一対のV字状刃を被切断材
の表裏面に対する直角な上下方向から進行させ、
かつ被切断材の長手方向と交差した方向に向けた
状態で被切断材に押込んで切断する押込切断装置
において、前記上下のV字状刃の一方の傾斜面の
基部で、かつ、刃先進行方向線の1点に対して互
いに点対称な位置にある部分にV字状刃の刃先と
平行な方向に伸びていて、切断終期に被切断材の
表面へ押圧される押圧面を1組設けるとともに、
この押圧面から刃先までの寸法を被切断材の厚み
の0.4〜0.5倍にしたことを特徴とする押込切断装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3232084U JPS60146613U (ja) | 1984-03-08 | 1984-03-08 | 押込切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3232084U JPS60146613U (ja) | 1984-03-08 | 1984-03-08 | 押込切断装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60146613U JPS60146613U (ja) | 1985-09-28 |
| JPH0144277Y2 true JPH0144277Y2 (ja) | 1989-12-21 |
Family
ID=30533726
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3232084U Granted JPS60146613U (ja) | 1984-03-08 | 1984-03-08 | 押込切断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60146613U (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52116986A (en) * | 1976-03-26 | 1977-09-30 | Watanabe Iron Works | Cutting edge for use in shearing |
| JPS56158260A (en) * | 1980-05-08 | 1981-12-05 | Nippon Steel Corp | Parting method for cast material |
| JPS571553A (en) * | 1980-06-03 | 1982-01-06 | Kawasaki Steel Corp | Grooving device for cutting continuously cast ingot |
| JPS5924561A (ja) * | 1982-07-29 | 1984-02-08 | Kobe Steel Ltd | 熱間スラブ切断方法 |
-
1984
- 1984-03-08 JP JP3232084U patent/JPS60146613U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60146613U (ja) | 1985-09-28 |
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