JPH0148249B2 - - Google Patents

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JPH0148249B2
JPH0148249B2 JP55187752A JP18775280A JPH0148249B2 JP H0148249 B2 JPH0148249 B2 JP H0148249B2 JP 55187752 A JP55187752 A JP 55187752A JP 18775280 A JP18775280 A JP 18775280A JP H0148249 B2 JPH0148249 B2 JP H0148249B2
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JP
Japan
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reagent
blood
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water
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JP55187752A
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English (en)
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JPS57112331A (en
Inventor
Takeshi Takahashi
Shigeru Juchi
Michitoku Kubo
Tadahito Tani
Masaya Toyama
Masakatsu Masumori
Norimasa Kirigatani
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Yakushoku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Toyo Yakushoku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明はマンネンタケの薬効成分、ことに血
管内血栓形成症候群の予防と治療用組成物に関す
る。 この発明で、原料物質として用いられるマンネ
ンタケは「原色日本菌類図鑑」(保育社版、今関
六也、本郷次雄共著)によれば、担子菌類、同担
子菌亜綱、菌葦類、ヒダナシタケ目、サルノコシ
カケ科に属し、古くから霊芝と称され、万病に効
くといわれてきた。現在日本では人工栽培によつ
て生産され、比較的容易に入手できるキノコの一
種である。 この発明は、マンネンタケより抽出分離した薬
効成分を有効成分として含有し、以下に述べる血
管内血栓形成症候群の予防と治療に用いる医薬組
成物を提供するものである。 血栓とは血管内で血液が固まつた状態をいゝ、
血管内皮の損傷、炎症、血流の変化、血液凝固能
の亢進に伴つて起る。特に手術後仰臥している患
者などに起り易い。 例えば血管の内皮に損傷があると、そこに血小
板が付着して凝集をおこし、主として血小板から
なる白色血栓がことに動脈中に生成する。また白
色血栓の形成部位を中心にして凝固機能が進行
し、フイブリンの網を有する強固な血栓が形成さ
れる。この血栓は赤血球をも含有し赤色を呈する
ので赤色血栓といわれ、主として静脈中に生成す
る。一方、血管内でこれら血栓が生成すると、生
体内で血栓を溶解しようとする伝令が発せられプ
ラスミンという血栓を溶解する物質が血液中に増
加してくる。従つて血栓形成と同時に出血傾向も
生起し、この血栓形成の度合と出血傾向の強さは
バランスがとれたものである。健康状態でも量は
少ないが絶えず血栓形成と溶解がなされ健康状態
が保持されている。 しかしながら、血管内で血栓が異常に多量形成
されると、その形成部位から先の血流が著しく阻
害され、組織に重大な障害をもたらし、いわゆる
血栓症がおこる。すなわち心臓や脳の血管が血栓
でつまるとそれぞれ心筋梗塞及び脳梗塞をおこ
し、またその他の部位の静脈が血栓でつまると静
脈瘤が形成され危険な状態となる。さらに各種内
臓器(例えば肝臓)等に障害がある場合、血栓が
形成すると同時に起る出血傾向のためにそれらの
症状が一層悪化する。 上記のごとき強度の血栓症ほどではないが正常
状態よりも血栓形成量が増大するとほとんどの人
が例えばめまい、肩こり、頭痛、目のかすみ、腰
痛、関節痛、不眠、頭帽感、冷え症などの軽度の
血栓症の自覚症状を訴える。さらに血栓形成が進
むと息切れ、動悸、胸部痛、油汗、血圧異常、顔
面そう白、不整脈、乏尿、意識障害などの強度の
血栓症の症状を呈する。 このように血管内の血栓形成が原因でおこる広
範囲にわたる一群の疾病は血管内血栓形成症候群
と呼ばれている。 この発明の発明者らは、先に、マンネンタケよ
り抽出分離された薬効成分が高血圧症、高脂血症
及び動脈硬化症並びに心身症に対し著効を有する
ことを見出したが、血管内血栓形成症候群に対す
る効力については全く知られていなかつた。この
発明の発明者らは鋭意研究の結果、この発明のマ
ンネンタケ薬効成分が血管内血栓形成症候群に著
効を有することを見出しこの発明に想到したもの
である。 この発明のマンネンタケ成分は、マンネンタケ
好ましくはその子実体を適量の水で熱抽出し、不
溶分を除去した水抽出液を室温〜約60℃程度で真
空濃縮し、遠心分離に付して得られる沈澱物を凍
結乾燥して得られる。 この発明のマンネンタケの薬効成分は、次の事
項によつて特徴づけられるものである。 ) 約3450、2970、1700、1460、1390および
1040cm-1に吸収極大を有する赤外吸収スペクト
ル(KBr法)を示す(第1図参照) ) 水溶液(0.0067%)中で約257〜258nmに
吸収極大を有する紫外吸収スペクトルを示す
(第2図参照)、 ) 特有の可視吸収極大(0.2%水溶液中)を
示さない(第3図参照)、 ) フエーリング試薬に陽性、フエニルヒドラ
ジン試薬に疑陽性、アンスロン−硫酸試薬に疑
陽性、フエノール−硫酸試薬に陽性、ビユーレ
ツト反応試薬に陽性、リーベルマン−ブルヒア
ルト反応試薬に疑陽性、塩化第二鉄試薬に疑陽
性およびニンヒドリン反応試薬に陽性をそれぞ
れ示す。 ) 薄層クロマトグラフイ−〔吸着層:シリカ
ゲル、展開剤:n−ブタノール:イソプロパノ
ール:水(10:5:4)で、低分子の遊離の糖
およびアミノ酸がほとんど含まれない、 ) 元素分析で炭素、水素、窒素原子が測定さ
れる〔詳しくはC、57.25%、H、7.61%、N、
1.4%で、全灰分量は3.70%(K、2.42%、ナト
リウム、0.49%、マグネシウム、0.49%、カル
シウム、0.10%、マンガン、0.03%、亜鉛、
0.01%)である〕、 ) 主としてグルコース、フコース、フルクト
ースを少なくとも構成糖として含む(詳しくは
糖質63.5%で、糖組成は、グルコース32.7%、
フコース28.9%、フルクトース1.9%である)、
また更にニンヒドリン反応物質4.12%を含む、 ) 熱水にわずかに溶解し、常温の水およびメ
タノールに対して極めて溶け難い〔詳しくは溶
媒全量100mlに対する本品100mgの溶解性は次の
通りである;常温の水に対して46mg溶解し、酢
酸エチル/水(1:1)の上層に約63mg溶解
し、下層に32mg溶解し、クロロホルム/メタノ
ール/水(7:3:1)の上層に9mg、下層に
71mg溶解する〕、 ) 熱分解ガスクロマトグラフイ−(分解温度
は350℃でカラム温度は170℃〜200℃で、毎分
3℃の昇温式で行つた)で6個のピークを示す
(第4図〜第6図参照)〔詳しくは、以下のピー
クを示し、比較サンプルのマルトース、デキス
トラン等と区別可能である: 本品 リテンシヨンタイム 強度 (分) 0.53 1826 0.68 401010 0.90 92700 0.99 110500 1.24 169600 1.48 820740 比較対照
【表】 上記の性質の外に更に加えて次のような性状
を示す、 ) 分解温度がおよそ120℃近辺である、 XI) 試料を充分の量の温水(約30℃)に溶解
し、専門のパネラ−5人にパネルテストを実施
したところ、0.02%の溶液では明らかに苦味を
感じるが、0.01%になると、ほとんどの者が苦
味を感じられなかつた、 XII) 試料の1%水懸濁液のPHは、および4.2〜
4.4である。 なお、上記の項目のうち、自明なものを除い
て、その測定方法を述べる。 薄層クロマトグラフイー(TLC) a 糖類の確認の場合のTLCの条件. 吸着層:シリカゲル60F254〔メルク社製〕 展開剤:n−ブタノール:イソプロパノール:
水(10:5:4) 発色剤:1%硫酸セリウム/10%硫酸 b アミノ酸類の確認の場合のTLCの条件. 吸着層:シリカゲル60F254〔メルク社製〕 展開剤:n−ブタノール:イソプロパノール:
水(10:5:4) 発色剤:ニンヒドリン試薬 灰分の分析 試料粉末を低温灰化したのち、その灰分を精製
水に溶解して測定液となし、日立製作所製高周波
プラズマスキヤン分析装置ならびに日立製作所製
ゼーマン原子吸光分析装置で測定した。 糖質の分析 試料20mgに1N−硫酸5mlを加え、105℃の乾熱
器中で5時間加熱分解を行う。次いで炭酸バリウ
ムにて中和し、過した後50mlにする。その1ml
によりフエノール硫酸法にて全糖量を測定する。
また残液をすべて濃縮乾固し、五酸化リン上デシ
ケーター中で一夜放置後、3mlのピリジン溶液
(内部標準C22パラフインを含む)にて溶解し、そ
の2.0mlを小型バイアル瓶にとり、トリメチルシ
リル化(TMS化)試薬0.25mlを加え、2分間よ
く振とう後、30分後にガスクロマトグラフイーに
付し、糖組成を求める(検量線も同様に標準糖液
にて測定しておく)。 ニンヒドリン反応物質 試料10mgに1N−塩酸を5ml加え、105℃の乾熱
器中で5時間加水分解を行い、減圧濃縮を繰返し
塩酸を除去後10mlの緩衝溶液(PH2.2)にて溶解
し、その1mlにてニンヒドリン反応を行い、予め
グルタミン酸にて求めた検量線より、その量を求
める。 このような特徴を有するマンネンタケの成分
は、後記薬理実験及び臨床例で顕著に血管内血栓
形成症候群の予防と治療作用があることが確かめ
られた。また毒性が極めて低いという特徴を有す
る。 この発明におけるマンネンタケの薬効成分の投
与量は、症状の軽重あるいは投与されるヒトの体
重等に応じて異なるが、成人に対する内服の場
合、通常1回当り10〜300mg、好ましくは空腹時
に30〜100mgを1日2〜3回投与される。 この発明における薬剤は、この発明のマンネン
タケ薬効成分単体、またはマンネンタケ薬効成分
と固体もしくは液体の賦形剤とからなるものであ
る。 そして投与法ならびに投与の剤型としては通常
錠剤、散剤、カプセル剤、乳剤、茶剤、顆粒剤、
液剤(酒精剤、流エキス剤、シロツプ剤などを含
む)などの内服の形がある。また点滴剤のごとく
体内注入する形態であつてもよい。ここに使用さ
れる固体または液体の賦形剤としては、当該分野
で公知のものが使用される。 ただ前述したような1回の投与量に必要なこの
発明の薬効成分を含むように製剤化するのが望ま
しい。 いくつかの具体例を挙げると、散剤、その他の
内服用粉末剤における賦形剤としては、乳糖、澱
粉、ボーンミール、CMC(カルボキシメチルセル
ロース)、デキストリン、リン酸カルシウム、炭
酸カルシウム、合成および天然ケイ酸アルミニウ
ム、酸化マグネシウム、乾燥水酸化アルミニウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、重炭酸ナトリウ
ム、乾燥酵母などが挙げられる。液剤における賦
形剤としては、水、単シロツプ、エタノール等が
挙げられる。その他当該分野で用いられる崩壊
剤、矯味剤、甘味剤、着色剤等を適宜添加しても
よい。 次にマンネンタケ薬効成分製造例、薬理実験、
臨床例を挙げて、この発明を説明する。 マンネンタケ薬効成分製造例 1 成熟したマンネンタケ(LK1:飛騨高山地方で
人工栽培されたもの)の子実体を充分乾燥させ、
その約1Kgを流水中で軽く洗滌し、水を充分に切
つて乾燥後、破砕機にかける。細かく破砕された
子実体の小片に約20倍量の脱イオン水を加え加熱
する。煮沸下に約1時間抽出する。新たな脱イオ
ン水を前抽出液と入れ替え、同様にもう1回抽出
操作を行う。こうして得られた熱水抽出液総量約
35を真空濃縮乾燥装置を用いて、温度65℃以下
で濃縮を行う。全量が約1になつたら、濃縮を
終了し、次いで、平均約6000Gにて約15分間遠心
分離を行う。得られた沈澱物質を約500mlの水に
懸濁させ、凍結乾燥を行い、マンネンタケ熱水抽
出精製粉末約30gを得た。この粉末は前述したよ
うな性質を示した。 薬理実験 1 血管内血栓形成の抑制作用 A 試験方法 成長ラツト(〓、体重200〜250g)の尾静
脈にエンドトキシン(菌体内毒素、大腸菌よ
り調製)の0.5mg/Kgを注射し、4時間後に採
血し次の事項を測定した。 血小板数…直径約2〜5μmの不整形の小体
でヒトの血液中には15〜35万/mm
3存在し、寿命は5〜10日である
といわれている。 フイブリノーゲン量…血液凝固の重要物質で
あるフイブリンの前駆物質で、ヒ
トの血液中には150〜340mg/dl存
在する。 プロトロンビン時間…トロンビンの前駆物質
であるプロトロンビンがトロンビ
ンに変化するまでの時間であつ
て、正常値はヒトの血液で12.5±
0.7秒といわれている。 FDP(フイブリン及びフイブリノーゲン分解
産物) 量…ヒトの血液中に普通5μg/ml以下存在
する。この量が多いことは血液凝
固が進んでいることを示唆してい
る。 一方、製造例1で得たマンネンタケ薬効成
分を、予めラツトに100mg/Kg経口投与してお
いてから上記と同様にエンドトキシンを注射
して同じ事項を測定し結果を第1表に示し
た。
【表】 B 考察 エンドトキシンを静圧されたラツトは、血
小板数が減少し、プロトロンビン時間が延長
され、フイブリノーゲン量が減少しかつ
FDP量が増加している。明らかに凝固亢進
による消費性凝固障害と凝固亢進に対する線
溶能の亢進が認められ、血管内血栓形成症を
示している。一方この発明のマンネンタケの
薬効成分を予め経口投与しておくと、血小板
数の減少、プロトロンビン時間の延長、
FDP量の増加が顕著に抑制されることが分
かる。この結果からこの発明のマンネンタケ
薬効成分が血管内血栓形成症の予防及び治療
に極めて有効であることが分かる。 2 赤血球膜安定化作用 赤血球が異常血管内膜又は血栓と衝突する
と、赤血球は破壊され赤血球中から血小板凝集
因子であるADP(アデノシンジホスフエート)
が放出され、血管内血栓形成症が助長されると
考えられる。従つて赤血球膜を安定化する作用
があれば血管内血栓形成症を抑制することにな
る。 A 試験方法 成長ラツト(〓、体重200〜250g)から採
取した血液を53℃で加熱し、遠心分離によつ
て得た赤血球をリン酸緩衝液にとかしたもの
を破壊してその溶液の透過度を測定した(対
照例)。次に同じ血液に、赤血球膜安定化剤
として知られているフエニルブタゾン又は製
造例1で得たマンネンタケ薬効成分を予め添
加しておいて53℃に加熱して赤血球を破壊し
その溶液の透過度を測定しこれらの測定結果
を第2表に示した。
【表】 B 考察 赤血球の破壊が著しい程、血液の透過度は
増大するが、この発明のマンネンタケ薬効成
分を500μg/ml血液、位添加するとフエニル
ブタゾンと同程度の赤血球膜安定化作用を有
することがわかる。 3 血小板凝集抑制作用 血液が凝固亢進状態のさい、血管損傷部位に
付着した血小板に流血中の血小板が付着して血
小板の凝集体(白色血栓)ができる。このと
き、生体の線溶能(血栓を溶解する能力)が低
下していたり高脂血症の状態のように線溶酵素
が働かない場合は生成した血栓が溶解されなく
なる。このような状態になると血管内血栓形成
症候群がひきおこされる。従つて血小板凝集抑
制作用は血管内血栓形成症候群の予防及び治療
のために重要な作用である。 A 試験方法 血小板を凝集させる化合物としてはADP、
エピネフリン、セロトニン、トロンビビン、
ある種の脂肪酸などがある。現在では、血小
板凝集の最終的役割を果すのはADPと考え
られており、またADP自体が血小板中の
ADPを放出させる作用を有している。従つ
て血小板凝集剤としては、ADPを用いた。 健康な20才の男性の血液から血小板をとり
だしそれにADP(0.05μM)を添加した場合
(対照例)と、同じ血液に予め製造例1で得
たマンネンタケ薬効成分を1ml血液当り1mg
添加しておいてからADPを対照例と同様に
添加した場合についてその血小板溶液の透過
度を測定して結果をそれぞれ第7図のa及び
bに示した。 B 考察 予めマンネンタケ薬効成分を添加しておい
た方が明らかに上記透過度が低く凝血が抑制
されていることが分かる。 4 抗トロンビン作用 血管損傷部位では、血液中に生成したトロン
ビンによりフイブリノーゲンがフイブリンにな
り、前記血小板凝集体をさらに成長させ、出血
を停止させる。このような血液凝固亢集状態で
は、析出したフイブリンが血管内に蓄積して血
栓になると考えられる。従つてこのトロンビン
の作用を抑制するいわゆる抗トロンビン作用は
血管内血栓形成症候群の予防及び治療のために
重要な作用である。 A 試験方法 フイブリノーゲン液(牛から得たフイブリ
ノーゲンをトリス−NaCl緩衝液に溶解した
0.5%フイブリノーゲン液、PH7.4)に抗トロ
ンビン剤のヘパリンを10U/ml添加した後、
及び該フイブリノーゲン液に製造例1で得た
マンネンタケ薬効成分を1mg/ml添加した液
にそれぞれトロンビンを0.2U/ml添加してそ
の凝固時間(秒)を測定し第3表に示した。
【表】 B 考察 上記の結果からこの発明のマンネンタケ薬
効成分には、ヘパリンほどではないが強い抗
トロンビン作用が認められる。またこの抗ト
ロンビン作用は、1の血管内血栓形成の抑制
作用の項で示したフイブリノーゲン量の減少
効果及びプロトロンビン時間の延長効果とあ
いまつて、この発明のマンネンタケ薬効成分
が血管内血栓形成症候群に対して有効なこと
を示している。 またこの発明のマンネンタケ薬効成分が赤
血球膜安定化作用を有することは2の赤血球
膜安定化作用の項で示したが、この作用と抗
トロンビン用とによつて主として静脈中に生
成する赤色血栓に特に有効であると考えられ
る。 5 抗線溶活性化作用 正常な生体内において、血管損傷部位を覆つ
た血栓は、血管の修復と同時に溶解される。こ
のように析出したフイブリンを溶解する現象を
線溶といい、血栓の形成、成長を抑制する。血
栓の形成後、プラスミノーゲンをプラスミンに
活性化する物質であるプラスミン活性化因子群
が遊離し、これによつてプラスミンが活性化さ
れさらにこのプラスミンが血栓の主体であるフ
イブリンを溶解する。 A 試験方法 プラスミン活性化因子としてウロキナーゼ
を用い被検液0.1mlにウロキナーゼ(100U/
ml)0.1mlを混ぜ30分後にフイブリン平板の
穴に20μずつ注入した。31℃、20hr放置後
フイブリン溶解円の直径を測定した。次いで
各種濃度のマンネンタケ薬効成分の溶液につ
いて試験したが、ほとんどこの線溶作用が認
められなかつた。そこで経口投与に近い状態
を想定し、マンネンタケ薬効成分を唾液酵素
アミラーゼで処理したものについて試験した
ところ抗線溶活性化作用が認められた。 この発明のマンネンタケ薬効成分の線溶活
性を示すために、前記ウロキナーゼの溶解円
の直径に対する前記アミラーゼ処理したマン
ネンタケ成分の溶解円の直径の百分率で表わ
し第4表に示した。
【表】 B 考察 この発明のマンネンタケ薬効成分の構成成
分は多糖類などの唾液中のアミラーゼによる
分解が考えられる。その結果、抗線溶性が認
められたのは特筆されるべきことである。 エンドトキシン投与による血管内血栓形成
症候群においては、凝固系の異常亢進と同時
に線溶系の異常亢進もみられるので、単純に
線溶活性化作用(ウロキナーゼ活性化作用)
が血管内血栓形成症候群に対し有効であると
はいいがたい。後記の臨床例の結果と考え合
わせると、この発明のマンネンタケ薬効成分
は、凝固系が亢進しているときはこれを抑制
し、線溶系が亢進しているときはこれを抑制
する所謂へモスタテイツク・バランスを保つ
のに有効な物質といえる。 6 実験的肝静脈血栓症に対する作用 血液凝固の機構には血漿脂質が関係している
ことはよく知られており、この脂質の血液凝固
に及ぼす作用としては次のものが挙げられる。 血小板の粘着及び凝集の亢進(ある種の脂
肪酸は血小板を凝集させる) 凝固因子の活性化 線溶活性の低下。血栓の周りに脂質が付着
すると、線溶酵素のプラスミンが親水性のた
め、血栓の所まで行き着かないので、線溶さ
れないのである。 血管壁に脂質が沈着、すなわち、動脈硬化
をもつていると、種々の原因による血管炎を
起こしやすく、血管壁を構成しているコラー
ゲンが露出されて、血管内での血栓が形成さ
れやすい。 従つて、高脂血症では、凝固亢進状態にな
り、血栓をおこしやすい状態にあるといえる。 この試験ではラツトを高脂血状態にしておい
て次のような試験を行つた。 A 試験方法 ウイスター系ラツト(〓、7週令)を合成
食餌(バター:30%;コレステロール:5
%;胆汁末:2%;粉末餌料:63%)で15週
間餌育した後、サルモネラ由来のエンドトキ
シン0.5mg/Kg体重を尾静脈注射した、このラ
ツトを対照例とし、一方該エンドトキシンを
尾静注する1週間前から毎日1回、製造例1
で得たマンネンタケ薬効成分を1g/Kg体重
ずつ経口投与したラツトと比較した。 尾静脈注射して8時間後にエーテル麻酔下
で心臓より採血し、諸項目を測定した。また
8時間以内に死亡したものはその都度採血し
て測定した。その結果マンネンタケ成分が血
液学的には有効であるような結果は得られな
かつたが、生化学的検査(コレステロール、
中性脂肪)では若干血中脂質の低下作用が認
められた。 さらに上記2群のラツトについてその死亡
率の時間経過を第8図(a及びb)に示し
た。その結果対照例(第8図のa)ではエン
ドトキシン注射後6時間で60%が死亡したの
に対し、マンネンタケ成分を予め経口投与し
た方(第8図のb)は注射後6時間で死亡し
たのは20%に過ぎない。また解剖して観察し
た結果、対照例では肝臓、腸管の各臓器には
著しい血栓形成と出血が認められたがマンネ
ンタケ成分投与群にはその傾向が少なく、明
らかにこの発明のマンネンタケ薬効成分が血
管内血栓形成を抑制していることが分かつ
た。 我々は日常生活上、生体が高脂血症となる
ような生活環境におかれており、また社会的
活動上、常にストレスをうけて生活してお
り、腸内の菌の分布異常による腸内菌毒素例
えばエンドトキシンにより、本実験系と同様
なことが、生体内で常におこりうる可能性を
はらんでいる。 上記の試験結果から、この発明のマンネンタ
ケ薬効成分は高脂血症を伴つた血管内血栓形成
症候群の予防及び治療に有効であると考えられ
る。 7 マンネンタケ薬効成分の急性毒性試験 ddY系マウス〓の4週令、1群5匹を用い、
各マウスを4時間絶食させた後、この発明のマ
ンネンタケ薬効成分の0.2%ナトリウムカルボ
キシメチルセルロース懸濁液として、50mg/Kg、
100mg/Kg、200mg/Kg、300mg/Kgを経口投与し
た。1週間観察を続けたが、各投与例とも特に
異常を認めなかつた。 次に臨床試験結果にてこの発明を説明する。 臨床試験には、製造例1で得られたマンネンタ
ケ薬効成分が1錠当り40mg含有する下記組成の錠
剤(L錠と称す)を用いた。 L錠4000錠調製用組成物 製造例1で得たマンネンタケ薬効成分 160g ボーンミール 200g コーンスターチ 90g 乳 糖 148.4g ヒドロキシプロピルセルロース(結合剤)23.1g 〃 〃 (崩解剤)18.5g 合 計 640.0g コーテイング剤 640.0g 総 量 1280.0g 注:マンネンタケ成分以外のものはいずれも日本
薬局方のものを使用した。 臨床例 1 男性 56才 20年前から慢性肝炎で、病院からも色々と薬を
もらつて服用したが、なおりきらず、5年前には
糖尿病で動脈硬化症でもあると言われた。 L錠を朝食、夕食の食前に1錠ずつ服用しはじ
めた所、下記のように自覚症状が著しく改善し、
血液検査値も有意に改善していた。明らかに血管
内血栓形成症候群の治療にも有効であると考えら
れる。
【表】 〓耳鳴 +
− −
尚自覚症状のはかなり重度、+中度
、−なし
臨床例 2 男性59才 動脈硬化性高血圧で動悸、肩こりがひどく、血
圧も最高が178、最低が108と高く、そのほか血中
のコレステロール、中性脂肪、β−リポ蛋白も下
記のように高かつた。以前から服用している強心
剤ノイキノンと併用してL錠を、朝、晩食前に2
錠ずつ服用した所、6週間後には動悸も完全にな
くなり、肩こりもすつかりなくなつた。L錠はそ
の降圧作用以外に、血液の検査値からも、血管内
血栓形成症候群に有効であることが確認された。
【表】 臨床例 3 女性 70才 浮腫と胸部苦悶感があり、血圧は220/110で、
心電図では、完全右脚ブロツクの心不全であつ
た。すぐに降圧剤と心臓薬を与えた所、1ヶ月後
に血圧は170/90となり、胸部痛も大分減つてき
た。そこでL錠を朝晩食前に2錠ずつ、心臓薬と
のみ併用し、降圧剤は中止した所、1ヶ月後の検
査では、血圧は140/82となり、その他の血液検査
値も下記のように改善された。自覚症状も全くな
くなつた。L錠の降圧作用と血管内血栓形成作用
の抑制効果がはつきりとでた症例であろう。
【表】 臨床例 4 男性 62才 以前から高血圧症状(180/110)があつた。従つ
て、息切れもはげしく、時々動悸もあつた。その
後、胸部痛も発症し、L錠服用による、本格治療
を始めた。最初の1週間は、なんの変化もなかつ
たが、10日目位から、息切れ、動悸も、めだつて
減り、2ヶ月後には下記のように各検査値が改善
され、自覚症状もことごとく改善され、また血圧
も安定化(140/90)した。L錠が降圧作用及び血管
内血栓形成症候群に有効であつた好例であろう。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るマンネンタケ薬効成分
の赤外吸収スペクトル、第2図はその水溶液の紫
外吸収スペクトル、第3図はその水溶液の可視吸
収スペクトル、第4図は熱分解ガスクロマトグラ
ム、第5図、第6図は各々比較対照であるマルト
ース並びにデキストランの熱分解ガスクロマトグ
ラムである。第7図は血小板凝集抑制作用を測定
した透過度経時曲線である。第8図は実験的肝静
脈血栓症に対する作用の実験時のラツトの死亡率
の経時変化を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ) 約3450、2970、1700、1460、1390およ
    び1040cm-1に吸収極大を有する赤外吸収スペク
    トル(KBr法)を示す、 ) 水溶液中で約257nm〜258nmに吸収極大を
    有する紫外吸収スペクトルを示す、 ) 特有の可視吸収極大(水溶液中)を示さな
    い、 ) フエーリング試薬に陽性、フエニルヒドラ
    ジン試薬に疑陽性、アンスロン−硫酸試薬に疑
    陽性、フエノール−硫酸試薬に対し陽性、ビユ
    ーレツト反応試薬に陽性、リーベルマン−ブル
    ヒアルト反応試薬に疑陽性、塩化第二鉄試薬に
    疑陽性およびニンヒドリン反応試薬に陽性をそ
    れぞれ示す、 ) 薄層クロマトグラフイー〔吸着層:シリカ
    ゲル、展開剤:n−ブタノール:イソプロパノ
    ール:水(10:5:4)〕で、低分子の遊離の
    糖およびアミノ酸がほとんど含まれない、 ) 元素分析で少なくとも炭素原子、水素原子
    および窒素原子を含む、 ) 主としてグルコース、フコースおよび少量
    のフルクトースを構成糖として含む、 ) フコースは多糖体の末端部に主として位置
    し、グルコースはたとえば次に示すような、結
    合割合となつている、 1−3 グルカン 45〜60% 1−4 グルカン 10〜20% 1−3,4 グルカン 10〜20% その他 15〜25% ) 熱水にわずかに溶解し、常温の水に対し
    て、極めて溶け難い、常温のメタノールに極め
    て溶け難い、 ) 熱分解ガスクロマトグラフイー(分解温度
    350℃)で6個のピークを示す、 で特徴付けられるマンネンタケの薬効成分を有効
    成分として含有することからなる血管内血栓形成
    症候群の予防と治療用組成物。 2 経口投与用である特許請求の範囲第1項記載
    の組成物。
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