JPH0149741B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0149741B2 JPH0149741B2 JP54151717A JP15171779A JPH0149741B2 JP H0149741 B2 JPH0149741 B2 JP H0149741B2 JP 54151717 A JP54151717 A JP 54151717A JP 15171779 A JP15171779 A JP 15171779A JP H0149741 B2 JPH0149741 B2 JP H0149741B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester elastomer
- sheet
- melting point
- rolling
- rolled
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
本発明はポリエステルエラストマーからなるシ
ート、特にベルト用として好適なシートの製造方
法に関する。 芳香族ジカルボン酸、脂肪族グリコールおよび
α、ω−ジヒドロキシ脂肪族ポリエーテルから合
成されるいわゆる熱可塑性ポリエステルエラスト
マーは一般に融点が高く、耐薬品性、耐屈曲疲労
性にも優れ、しかも結晶性樹脂である故ポリウレ
タン等の他の結晶性の低い熱可塑性エラストマー
と比べて耐クリーブ性も勝る等の特徴を有してい
る。このような特徴はベルトに適した性質であ
り、成形したポリエステルエラストマーのシート
単体を軽荷重用のコンベアベルトとして使用する
試みもある。しかしながら、上記単体シートのベ
ルトでは引張荷重が大きい場合や雰囲気温度が高
い場合にはクリープ現象が起きてベルトが伸びて
しまう欠点がある。 クリープ現象を封じるためには帆布等を貼り合
わせればよいが、そのような場合には貼り合わせ
用の接着剤や帆布の材質に少からず影響を受け
る。たとえばポリエステルエラストマー自体は耐
熱老化性に優れているが、接着剤の性能ことに耐
熱老化性、柔軟性等がそれ以下であり、また使用
中層間剥離を生じる欠点が生じ、したがつて複合
ベルトの使用範囲が著しく限定されるばかりでな
く耐久性も劣る等の欠点を有している。単体シー
トの耐クリープ性を飛躍的に向上させることがで
きれば最も簡便で、軽くかつ帆布のほつれやシー
トと帆布との層間剥離の問題もなく、しかも衛生
的にも優れた理想的なベルトとなる。 単体シートを一軸方向または二軸方向に延伸す
れば腰が強く、耐クリープ性に優れたシートとな
るが、いわゆる引張延伸をする場合、最初はシー
ト全体がほぼ均一に伸長されるが材料の引張降伏
点を越えたところで局部的にくびれて伸び始める
いわゆるネツキング現象が起きるために全体を均
一に延伸しきつてしまうためには通常5〜8倍程
度の延伸倍率が必要である。したがつて、たとえ
ば最終的に厚さ1mmのシートを得るためには一軸
延伸の場合少くとも厚さ約5mm程度の原シートが
必要であり、二軸延伸の場合更に厚い原シートが
必要である。このような厚いしかも広幅のシート
を作り、それを延伸するためには強大な力と装置
が必要となり実用上多くの困難を伴うばかりでな
く経済的にも全く不利益となる。 更に延伸前に原シートを予備加熱する場合厚み
が大きいと短時間で均一に加熱することが困難と
なるなどの操業上の欠点もでてくる。また一軸引
張延伸したシートは経方向に極めて裂け易いこと
も大きな欠点である。 本発明者等はネツキング現象を起こすことなく
延伸効果を得るシートの製造方法につき鋭意研究
の結果、全く予期しなかつたことにポリエステル
エラストマーをロール上で幅方向にある程度おし
拡げながら同時に長さ方向にもおし延ばすことつ
まり圧延することによりネツキング現象もなく延
伸効果を得ることに成功し、本発明の方法に到達
した。すなわち、本発明は140℃以上の融点を有
する結晶性のポリエステルエラストマーをシート
もしくは板状体に溶融成形した後、幅方向に圧延
しながら同時に長さ方向に圧延、熱処理すること
を特徴とする。 本発明によるときはネツキング現象もなく2〜
3倍程度の圧延倍率でさえ充分にシート全体を均
一に延ばすことができ、しかも5〜8倍程度の引
張延伸シートに匹敵する強度まで高めることがで
きるほか、縦方向の裂け易さも一軸延伸シートに
比べて著しく軽減され、優れた引裂強力を有する
シートを得ることができる。 このような圧延による延伸効果は本願発明にお
ける高融点かつ結晶性のポリエステルエラストマ
ーを圧延したとき始めて得られるものであり、熱
可塑性ポリウレタンエラストマーを圧延しても耐
クリープ性に関してはほとんど改良効果がみられ
ない。また、ポリエステルエラストマーの中でも
結晶性が低くかつ融点が140℃以下のポリマーは
圧延しても期待するほどの改良効果を得ることは
不可能である。本発明のポリエステルエラストマ
ーが優れた効果を発揮する理由は高融点でかつ結
晶性も高く、明確な引張降伏点を有するためと考
えられる。 本発明において用いられるポリエステルエラス
トマーとしては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ
エチレンテレフタレート・イソフタレート、ポリ
エチレンテレフタレート・ブチレンテレフタレー
トのような芳香族ポリエステルをハードセグメン
トとし、ポリエチレンエーテルグリコール、ポリ
ブチレンエーテルグリコール、ポリエチレンエー
テルグリコール・ポリブチレンエーテルグリコー
ルのようなα、ω−ジヒドロキシ脂肪族ポリエー
テルをソフトセグメントとするポリエステルポリ
エーテルブロツク共重合体、前記芳香族ポリエス
テルをハードセグメントとし、ポリエチレンアジ
ペート、ポリエチレンセバケート、ポリブチレン
アジペート、ポリエチレンアジペート・ブチレン
アジペート、ポリカブロラクトンのようなα、ω
−ジヒドロキシ脂肪族ポリエステルをソフトセグ
メントとするポリエステルポリエステルブロツク
共重合体、テレフタル酸、イソフタル酸のような
芳香族ジカルボン酸とアジピン酸、セバシン酸、
アゼライン酸、ダイマー酸、ω−カプロラクトン
のような脂肪族カルボン酸およびエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジ
メタノールのようなジオールとのランダム共重合
体等が挙げられる。上記のα、ω−ジヒドロキシ
脂肪族ポリエーテル、α、ω−ジヒドロキシ脂肪
族ポリエステルは通常平均分子量が400〜6000で
あり、好ましくは800〜3000である。もちろん上
記ポリエステルエラストマーは2種以上のブレン
ドであつてもよくまた種類の異なる2種以上のソ
フトセグントたとえばポリエーテルとポリエステ
ルを組合せたポリエステルエラストマーであつて
もよい。またトリメリツト酸、グリセリンのよう
な分岐成分を少量共重合したものであつても差し
支えないし、エラストマーの末端カルボキシル基
をエポキシ化合物等で封鎖し安定化したエラスト
マーであつてもよい、特に好ましいポリエステル
エラストマーは芳香族ジカルボン、脂肪族グリコ
ールおよび平均分子量が400〜6000のα、ω−ジ
ヒドロキシ脂肪族ポリエーテル、平均分子量が
400〜6000のα、ω−ジヒドロキシ脂肪族ポリエ
ステル、炭素数が10以上の脂肪族ジカルボン酸か
ら選ばれた少くとも1種の化合物から得られるポ
リエステルエラストマーである。ポリエステルエ
ラストマーは140℃以上の融点を有する結晶性ポ
リエステルエラストマーであることが必要であ
り、更に160℃以上の融点を有することが特に好
ましい。 また組成によつてもいくらか異なるがポリエス
テルエラストマー中に占めるソフトセグメントの
割合は約10〜80重量%であることが好ましい。な
お、用途によつてポリエステルエラストマー本来
の性質を損わない程度の添加剤たとえば有機また
は無機充填剤、核剤、安定剤、導電剤、難燃剤、
着色剤、滑剤等を配合することができるが、食品
搬送用ベルトのように直接食品と接触する用途の
場合には当然のことながら無添加もしくは最少限
にとどめることが好ましい。 ポリエステルエラストマーは通常溶融押出しに
よりシートもしくは板状体に成形され、次いでシ
ートもしくは板状体を圧延ロールにより圧延倍率
が通常好ましくは縦方向に2〜7倍、横方向(幅
方向)に1〜2倍程度圧延される。縦方向の圧延
倍率が7倍以上になるとスプリツト性(縦裂き
性)が顕著になる欠点を生じる。なお、圧延性か
ら圧延時におけるシートもしくは板状体の温度は
通常ポリエステルエラストマーのガラス転移点以
上、融点より少くとも30℃低い温度以下の温度範
囲、好ましくは常温〜融点より少くとも50℃低い
温度であることが好ましい。なお圧延前のシート
もしくは板状体の厚みは通常圧延後0.1〜10mm程
度の厚みのシートを与える厚みに成形するのが好
ましい。 圧延されたシートは高温雰囲気下での使用にお
いてシートが寸法変化を起こさず、しかも性能低
下を生じないように熱処理することが重要であ
る。熱処理はシートの使用環境を考慮して使用温
度よりも高い温度で行うことが好ましいが、融点
にあまり近い温度で熱処理すると圧延効果が緩和
されてしまうことから少くとも10℃以上低い温
度、好ましくは20℃以上低い温度にとどめる。 また、熱処理は定長で行うのが一般的である
が、いくらか収縮させながら熱固定することも可
能であり、そうすることによつて最終シートの
Md(弾性率)を変えることができる。 以下、実施例により本発明を説明する。 実施例 テレフタル酸、1,4−ブタンジオールおよび
平均分子量1000のポリテトラメチレンエーテルグ
リコールより合成されたポリエステルポリエーテ
ルエラストマー〔融点200℃、ポリテトラメチレ
ンエーテルグリコール含有量40%、固有粘度(フ
エノール/テトラクロロエタン=3/2重量比中
30℃で測定)0.9〕のシート(厚み3mm、幅500
mm)を常法により押出し成形法で成形した。な
お、押出し成形温度は220℃、チルロールの温度
は50℃とした。 該シートを下記条件により圧延し、次いで熱処
理した。シートは80℃に設定された予熱室を通し
て加熱した後、100℃に加熱された圧延ロールの
間で幅方向に1.2倍に延ばしつつ、縦方向に2.5倍
に圧延した。なお縦方向の倍率は圧延ロールと引
き取りロールの周速の比で調整し、幅方向の倍率
は圧延ロールのプレス圧によつて調整した。圧延
シートは引き取りロールに連続して設けた160℃
の加熱室を定長で通過させて熱固定した。この時
の送り速度は15m/minであり熱固定時間は2分
間であつた。得られた圧延、熱処理シートの物性
を評価し、結果を表−1に示した。また比較のた
め押し出し未延伸シートを100℃で5倍の一軸延
伸をし、160℃で熱固定したシートの物性も表示
した。
ート、特にベルト用として好適なシートの製造方
法に関する。 芳香族ジカルボン酸、脂肪族グリコールおよび
α、ω−ジヒドロキシ脂肪族ポリエーテルから合
成されるいわゆる熱可塑性ポリエステルエラスト
マーは一般に融点が高く、耐薬品性、耐屈曲疲労
性にも優れ、しかも結晶性樹脂である故ポリウレ
タン等の他の結晶性の低い熱可塑性エラストマー
と比べて耐クリーブ性も勝る等の特徴を有してい
る。このような特徴はベルトに適した性質であ
り、成形したポリエステルエラストマーのシート
単体を軽荷重用のコンベアベルトとして使用する
試みもある。しかしながら、上記単体シートのベ
ルトでは引張荷重が大きい場合や雰囲気温度が高
い場合にはクリープ現象が起きてベルトが伸びて
しまう欠点がある。 クリープ現象を封じるためには帆布等を貼り合
わせればよいが、そのような場合には貼り合わせ
用の接着剤や帆布の材質に少からず影響を受け
る。たとえばポリエステルエラストマー自体は耐
熱老化性に優れているが、接着剤の性能ことに耐
熱老化性、柔軟性等がそれ以下であり、また使用
中層間剥離を生じる欠点が生じ、したがつて複合
ベルトの使用範囲が著しく限定されるばかりでな
く耐久性も劣る等の欠点を有している。単体シー
トの耐クリープ性を飛躍的に向上させることがで
きれば最も簡便で、軽くかつ帆布のほつれやシー
トと帆布との層間剥離の問題もなく、しかも衛生
的にも優れた理想的なベルトとなる。 単体シートを一軸方向または二軸方向に延伸す
れば腰が強く、耐クリープ性に優れたシートとな
るが、いわゆる引張延伸をする場合、最初はシー
ト全体がほぼ均一に伸長されるが材料の引張降伏
点を越えたところで局部的にくびれて伸び始める
いわゆるネツキング現象が起きるために全体を均
一に延伸しきつてしまうためには通常5〜8倍程
度の延伸倍率が必要である。したがつて、たとえ
ば最終的に厚さ1mmのシートを得るためには一軸
延伸の場合少くとも厚さ約5mm程度の原シートが
必要であり、二軸延伸の場合更に厚い原シートが
必要である。このような厚いしかも広幅のシート
を作り、それを延伸するためには強大な力と装置
が必要となり実用上多くの困難を伴うばかりでな
く経済的にも全く不利益となる。 更に延伸前に原シートを予備加熱する場合厚み
が大きいと短時間で均一に加熱することが困難と
なるなどの操業上の欠点もでてくる。また一軸引
張延伸したシートは経方向に極めて裂け易いこと
も大きな欠点である。 本発明者等はネツキング現象を起こすことなく
延伸効果を得るシートの製造方法につき鋭意研究
の結果、全く予期しなかつたことにポリエステル
エラストマーをロール上で幅方向にある程度おし
拡げながら同時に長さ方向にもおし延ばすことつ
まり圧延することによりネツキング現象もなく延
伸効果を得ることに成功し、本発明の方法に到達
した。すなわち、本発明は140℃以上の融点を有
する結晶性のポリエステルエラストマーをシート
もしくは板状体に溶融成形した後、幅方向に圧延
しながら同時に長さ方向に圧延、熱処理すること
を特徴とする。 本発明によるときはネツキング現象もなく2〜
3倍程度の圧延倍率でさえ充分にシート全体を均
一に延ばすことができ、しかも5〜8倍程度の引
張延伸シートに匹敵する強度まで高めることがで
きるほか、縦方向の裂け易さも一軸延伸シートに
比べて著しく軽減され、優れた引裂強力を有する
シートを得ることができる。 このような圧延による延伸効果は本願発明にお
ける高融点かつ結晶性のポリエステルエラストマ
ーを圧延したとき始めて得られるものであり、熱
可塑性ポリウレタンエラストマーを圧延しても耐
クリープ性に関してはほとんど改良効果がみられ
ない。また、ポリエステルエラストマーの中でも
結晶性が低くかつ融点が140℃以下のポリマーは
圧延しても期待するほどの改良効果を得ることは
不可能である。本発明のポリエステルエラストマ
ーが優れた効果を発揮する理由は高融点でかつ結
晶性も高く、明確な引張降伏点を有するためと考
えられる。 本発明において用いられるポリエステルエラス
トマーとしては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ
エチレンテレフタレート・イソフタレート、ポリ
エチレンテレフタレート・ブチレンテレフタレー
トのような芳香族ポリエステルをハードセグメン
トとし、ポリエチレンエーテルグリコール、ポリ
ブチレンエーテルグリコール、ポリエチレンエー
テルグリコール・ポリブチレンエーテルグリコー
ルのようなα、ω−ジヒドロキシ脂肪族ポリエー
テルをソフトセグメントとするポリエステルポリ
エーテルブロツク共重合体、前記芳香族ポリエス
テルをハードセグメントとし、ポリエチレンアジ
ペート、ポリエチレンセバケート、ポリブチレン
アジペート、ポリエチレンアジペート・ブチレン
アジペート、ポリカブロラクトンのようなα、ω
−ジヒドロキシ脂肪族ポリエステルをソフトセグ
メントとするポリエステルポリエステルブロツク
共重合体、テレフタル酸、イソフタル酸のような
芳香族ジカルボン酸とアジピン酸、セバシン酸、
アゼライン酸、ダイマー酸、ω−カプロラクトン
のような脂肪族カルボン酸およびエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジ
メタノールのようなジオールとのランダム共重合
体等が挙げられる。上記のα、ω−ジヒドロキシ
脂肪族ポリエーテル、α、ω−ジヒドロキシ脂肪
族ポリエステルは通常平均分子量が400〜6000で
あり、好ましくは800〜3000である。もちろん上
記ポリエステルエラストマーは2種以上のブレン
ドであつてもよくまた種類の異なる2種以上のソ
フトセグントたとえばポリエーテルとポリエステ
ルを組合せたポリエステルエラストマーであつて
もよい。またトリメリツト酸、グリセリンのよう
な分岐成分を少量共重合したものであつても差し
支えないし、エラストマーの末端カルボキシル基
をエポキシ化合物等で封鎖し安定化したエラスト
マーであつてもよい、特に好ましいポリエステル
エラストマーは芳香族ジカルボン、脂肪族グリコ
ールおよび平均分子量が400〜6000のα、ω−ジ
ヒドロキシ脂肪族ポリエーテル、平均分子量が
400〜6000のα、ω−ジヒドロキシ脂肪族ポリエ
ステル、炭素数が10以上の脂肪族ジカルボン酸か
ら選ばれた少くとも1種の化合物から得られるポ
リエステルエラストマーである。ポリエステルエ
ラストマーは140℃以上の融点を有する結晶性ポ
リエステルエラストマーであることが必要であ
り、更に160℃以上の融点を有することが特に好
ましい。 また組成によつてもいくらか異なるがポリエス
テルエラストマー中に占めるソフトセグメントの
割合は約10〜80重量%であることが好ましい。な
お、用途によつてポリエステルエラストマー本来
の性質を損わない程度の添加剤たとえば有機また
は無機充填剤、核剤、安定剤、導電剤、難燃剤、
着色剤、滑剤等を配合することができるが、食品
搬送用ベルトのように直接食品と接触する用途の
場合には当然のことながら無添加もしくは最少限
にとどめることが好ましい。 ポリエステルエラストマーは通常溶融押出しに
よりシートもしくは板状体に成形され、次いでシ
ートもしくは板状体を圧延ロールにより圧延倍率
が通常好ましくは縦方向に2〜7倍、横方向(幅
方向)に1〜2倍程度圧延される。縦方向の圧延
倍率が7倍以上になるとスプリツト性(縦裂き
性)が顕著になる欠点を生じる。なお、圧延性か
ら圧延時におけるシートもしくは板状体の温度は
通常ポリエステルエラストマーのガラス転移点以
上、融点より少くとも30℃低い温度以下の温度範
囲、好ましくは常温〜融点より少くとも50℃低い
温度であることが好ましい。なお圧延前のシート
もしくは板状体の厚みは通常圧延後0.1〜10mm程
度の厚みのシートを与える厚みに成形するのが好
ましい。 圧延されたシートは高温雰囲気下での使用にお
いてシートが寸法変化を起こさず、しかも性能低
下を生じないように熱処理することが重要であ
る。熱処理はシートの使用環境を考慮して使用温
度よりも高い温度で行うことが好ましいが、融点
にあまり近い温度で熱処理すると圧延効果が緩和
されてしまうことから少くとも10℃以上低い温
度、好ましくは20℃以上低い温度にとどめる。 また、熱処理は定長で行うのが一般的である
が、いくらか収縮させながら熱固定することも可
能であり、そうすることによつて最終シートの
Md(弾性率)を変えることができる。 以下、実施例により本発明を説明する。 実施例 テレフタル酸、1,4−ブタンジオールおよび
平均分子量1000のポリテトラメチレンエーテルグ
リコールより合成されたポリエステルポリエーテ
ルエラストマー〔融点200℃、ポリテトラメチレ
ンエーテルグリコール含有量40%、固有粘度(フ
エノール/テトラクロロエタン=3/2重量比中
30℃で測定)0.9〕のシート(厚み3mm、幅500
mm)を常法により押出し成形法で成形した。な
お、押出し成形温度は220℃、チルロールの温度
は50℃とした。 該シートを下記条件により圧延し、次いで熱処
理した。シートは80℃に設定された予熱室を通し
て加熱した後、100℃に加熱された圧延ロールの
間で幅方向に1.2倍に延ばしつつ、縦方向に2.5倍
に圧延した。なお縦方向の倍率は圧延ロールと引
き取りロールの周速の比で調整し、幅方向の倍率
は圧延ロールのプレス圧によつて調整した。圧延
シートは引き取りロールに連続して設けた160℃
の加熱室を定長で通過させて熱固定した。この時
の送り速度は15m/minであり熱固定時間は2分
間であつた。得られた圧延、熱処理シートの物性
を評価し、結果を表−1に示した。また比較のた
め押し出し未延伸シートを100℃で5倍の一軸延
伸をし、160℃で熱固定したシートの物性も表示
した。
【表】
縦裂き抵抗に関して本発明の圧延法の優位
性が明確に認められる。
また、圧延、熱処理したシートの応力−伸び曲
線(S−Sカーブ)を第1図にS−Sカーブの温
度依存性を第2図に、更に耐クリープ性(100℃
における引張クリープ)を第3図に示した。 圧延、熱処理によつて強度が大となり、温度に
対するMdの変化が大きく改良され、かつ耐クリ
ープ性が大幅に改良されて優れた物性を有するシ
ートであることがわかる。該シートはベルトとし
て利用し好結果を得られた。
性が明確に認められる。
また、圧延、熱処理したシートの応力−伸び曲
線(S−Sカーブ)を第1図にS−Sカーブの温
度依存性を第2図に、更に耐クリープ性(100℃
における引張クリープ)を第3図に示した。 圧延、熱処理によつて強度が大となり、温度に
対するMdの変化が大きく改良され、かつ耐クリ
ープ性が大幅に改良されて優れた物性を有するシ
ートであることがわかる。該シートはベルトとし
て利用し好結果を得られた。
第1図は未圧延シートと圧延シートのS−Sカ
ーブの1例を示した図面であり、第2図はS−S
カーブの温度依存性、第3図は耐クリープ性
(100℃における引張クリープ)を示した図面であ
る。
ーブの1例を示した図面であり、第2図はS−S
カーブの温度依存性、第3図は耐クリープ性
(100℃における引張クリープ)を示した図面であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 140℃以上の融点を有する結晶性のポリエス
テルエラストマーをシートもしくは板状体に溶融
成形した後、幅方向に圧延しながら同時に長さ方
向に圧延、熱処理することを特徴とするポリエス
テルエラストマーシートの製造方法。 2 ポリエステルエラストマーが芳香族ジカルボ
ン酸、脂肪族グリコールおよび平均分子量が400
〜6000のα、ω−ジヒドロキシ脂肪族ポリエーテ
ル、平均分子量が400〜6000のα、ω−ジヒドロ
キシ脂肪族ポリエステル、炭素数が10以上の脂肪
族ジカルボン酸から選ばれた少くとも1種の化合
物から得られるポリエステルエラストマーである
特許請求の範囲第1項記載のポリエステルエラス
トマーシートの製造方法。 3 圧延条件がポリエステルエラストマーのガラ
ス転移点以上、融点より少くとも30℃低い温度以
下の温度範囲で、かつ縦方向の圧延倍率で7倍以
下である特許請求の範囲第1項記載のポリエステ
ルエラストマーシートの製造方法。 4 熱処理温度がポリエステルエラストマーの融
点より少くとも20℃以上低い温度条件である特許
請求の範囲第1項記載のポリエステルエラストマ
ーシートの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15171779A JPS5682235A (en) | 1979-11-22 | 1979-11-22 | Preparation of polyester elastomer sheet |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15171779A JPS5682235A (en) | 1979-11-22 | 1979-11-22 | Preparation of polyester elastomer sheet |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5682235A JPS5682235A (en) | 1981-07-04 |
| JPH0149741B2 true JPH0149741B2 (ja) | 1989-10-25 |
Family
ID=15524736
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15171779A Granted JPS5682235A (en) | 1979-11-22 | 1979-11-22 | Preparation of polyester elastomer sheet |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5682235A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7030181B2 (en) | 2001-04-11 | 2006-04-18 | Eastman Chemical Company | Films prepared from plasticized polyesters |
| US7235623B2 (en) | 2003-11-26 | 2007-06-26 | Eastman Chemical Company | Polyester compositions for calendering |
| US7285587B2 (en) | 2002-12-20 | 2007-10-23 | Eastman Chemical Company | Flame retardant polyester compositions for calendering |
| US7354653B2 (en) | 2003-12-18 | 2008-04-08 | Eastman Chemical Company | High clarity films with improved thermal properties |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63264325A (ja) * | 1987-04-21 | 1988-11-01 | Toray Ind Inc | 高耐疲労性ポリアリ−レン系成形物の製造方法 |
| JP2668413B2 (ja) * | 1988-09-16 | 1997-10-27 | 東レ・デュポン株式会社 | 樹脂製ヒンジおよびその製造方法 |
| JP2004352784A (ja) * | 2003-05-27 | 2004-12-16 | Matsushita Electric Works Ltd | 熱可塑性樹脂成形品 |
-
1979
- 1979-11-22 JP JP15171779A patent/JPS5682235A/ja active Granted
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7030181B2 (en) | 2001-04-11 | 2006-04-18 | Eastman Chemical Company | Films prepared from plasticized polyesters |
| US7285587B2 (en) | 2002-12-20 | 2007-10-23 | Eastman Chemical Company | Flame retardant polyester compositions for calendering |
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| US7354653B2 (en) | 2003-12-18 | 2008-04-08 | Eastman Chemical Company | High clarity films with improved thermal properties |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5682235A (en) | 1981-07-04 |
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