JPH0149812B2 - - Google Patents

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JPH0149812B2
JPH0149812B2 JP60043868A JP4386885A JPH0149812B2 JP H0149812 B2 JPH0149812 B2 JP H0149812B2 JP 60043868 A JP60043868 A JP 60043868A JP 4386885 A JP4386885 A JP 4386885A JP H0149812 B2 JPH0149812 B2 JP H0149812B2
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JP
Japan
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thread
mulberry
kozo
bast
dried
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JP60043868A
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JPS61207636A (ja
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Tsuyoshi Orita
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  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は楮布の製造方法に係り、とくに織りや
すく、柔らかく皺になりにくい楮布の製造方法に
係る。
〔従来の技術〕
従来、新潟県の中越地方では古くから楮布が存
在した。古い形式のものでは、越後アンギン(編
布)があり、これは、経糸を縄のように撚りなが
らその間に緯糸を挾入して編み組みするもので、
非常に厚地のものである。この厚地になる理由は
靱皮繊維が太く短いためで、ムシロのような感じ
である。
また、江戸時代に作られた楮布(木綿)は袴
地、山着地として用いられた。
この江戸時代から明治にかけての楮布用の糸造
り手法は、 (1) 楮を根本から刈取り、 (2) 池の中に浸漬して表皮を腐食させる。
(3) 丘で皮剥きをし、水洗いして靱皮を抽出す
る。
(4) 靱皮を雪上で日光に10日位い晒す。
(5) 靱皮を裂いて糸造りをする。
という工程を経ており、糸追りは麻糸の場合と同
じで、撚りをかけずに績んでいる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来の楮布用糸造りにおいては、自然の楮
靱皮繊維をそのままの形で取り出して糸としてい
るため、粗剛性で弾性力にとぼしい。これはセル
ロースが多少木化してるためである。
また、糸は靱皮を手裂きとしているので、撚糸
したものではなく、手績(テウミ)であり、張力
に弱い難がある。従つて、細い糸は織機で織るこ
とが困難でありまた糸伸びするので絣染ができな
かつた。
また、乾燥楮靱皮は粗鋼性で、糸造りが大変で
あつた。すなわち、手指爪先が痛く、100番以下
の細い糸状に裂くことは極めて困難なことであつ
た。
一方、広義における麻繊維を水酸化ナトリウム
で煮ると柔らかくなることは知られているが、高
温で煮沸すると繊維がバラバラになり、綿状化す
る難があつた。また、綿状化しないまでも繊維が
脆弱となつて糸として使えなくなる難があつた。
〔問題点を解決するための手段〕 本発明は上記問題点を解決し、織りやすく、柔
らかで、強度にもすぐれた楮布を提供することを
目的として発明したもので、具体的な手段として
は、乾燥楮靱皮に対して0.25〜0.4%重量部の水
酸化ナトリウムを稀釈した弱アルカリ液で楮靱皮
を2時間煮沸して柔軟加工し、該楮靱皮を細裂し
て手績楮糸を績成し、乾燥手績楮糸と、水で濡ら
した麻糸とを合撚糸し、これを乾燥して楮糸を締
緊するような麻糸を収縮させて後、絣染をし、こ
れを板杼に巻収して、緯糸として織布に織成させ
ることを特徴とする楮布の製造方法として構成し
た。
〔作用〕
上記のように構成した本発明によると、水酸化
ナトリウムに繊維質を犯されずに柔軟性が出て来
て、指先で引き裂き、爪先で細く裂きやすくな
る。
また、楮靱皮繊維は表面がスベスベした単繊維
態様であり、糸績みは一方の繊維の後端部と地方
の繊維の先端部とを合わせて、その合わせ部分に
指で小撚りをかけるものであるから、強く引くと
抜けてしまうが、本発明においてはこの楮糸と、
水で濡らした麻糸とを合撚糸して乾燥させ、麻糸
が乾燥して収縮するのを利用して楮糸を締緊させ
てあるため、絣染がしやすく(楮糸だけでは伸び
てしまつて絣が合わなくなる)、織成、投杼時に
糸切れがなく、織成後は柔軟性がある。
〔実施例〕
本発明の実施例を詳述する。
(1) まず、楮は谷の斜面、川原の山沿い斜面など
に栽植してあり、落葉して木が休眠期に入つた
時期に根元から刈り取る。
(2) 次に、これを一定の長さに切り揃える。長さ
は2m前後で、良質のものは3mに及ぶことも
ある。
(3) 生の楮を蒸器に入れて20分間蒸す。蒸器は簡
単なものではドラムカンを縦割りにして釜と
し、上に蒸籠を置いて川原などで簡単に蒸すこ
とができる。また、ステンレスチールの槽に楮
を収容し、ボイラーからスチームを送り込んで
蒸す。蒸熱は90℃ないし200℃で充分である。
(4) 蒸しあがつた楮は樹皮が剥離しやすくなつて
いるので、蒸器から取り出して皮剥きをする。
剥いだ皮を水洗いして表皮と靱皮とに分離す
る。この靱皮は引き延ばして陰乾し乾燥させて
保存しておく。
(5) 乾燥した楮靱皮は翌年春の雪溶け頃(2月末
から3月)に雪原に並べて7日ないし10日間放
置して雪晒しをする。この雪晒しによつて、昼
間は雪が溶けて楮靱皮に浸み、雪の紫外線反射
で赤外線と紫外線を吸収して膨潤し、夜間は凍
結し、凍結時の水分膨張で靱皮繊維間の剥離が
生じ、これによつて繊維の晒しと柔軟効果があ
る。
(6) 雪晒し後は靱皮繊維を天日乾燥し保管する。
(7) 次に柔軟加工をする。
先ず、水8で当たり水酸化ナトリウム5g
の割合で混合した弱アルカリ液を作り、これに
乾燥楮靱皮1.5Kgの割合で釜に入れて2時間者
沸する。これによつて靱皮繊維のペクチン成分
が浸出して程よい柔軟性が出て来る。
この弱アルカリ液の濃度は濃くすると靱皮繊
維が綿状に分離して使用不可能になるので、な
るべく濃度は薄い方がよいが、あまり薄くては
柔軟加工することができない。従つて乾燥楮靱
皮1Kgに対して水酸化ナトリウムは2.5gない
し4g(0.25%〜0.4%重量部)の範囲がよい。
また、稀釈水の量は前記水酸化ナトリウムの
量に対して3ないし8、好ましくは4な
いし6.4の量を目標に釜の形状、靱皮繊維の
浸漬状態等から適宜増減するものとする。
(8) 煮沸後、靱皮繊維を清水(川、池、洗浄機)
にて充分水洗いし、ソーダ分を洗い流す。
(9) 次は必要に応じて漂白をする。
水40当たりクロールカルキ300gを溶解し
た漂白液中に上記柔軟加工をした靱皮繊維を2
時間浸漬して漂白する。漂白後は清水(川、
池、洗浄機)にて充分水洗いしてカルキ分を洗
い流し乾燥させる。
(10) 乾燥した乾燥皮繊維は人手によつて糸績みさ
れる。
先ず、靱皮繊維は細い偏平な紐状となつてい
るので、これを根元の方から指で細く裂けるだ
け裂く。指で裂く限界にある繊維は一端を口に
くわえて左手で引張しておき、右手の爪で裂
き、裂き狭間に爪を入れて上下に移動させて先
端方向へ裂いていく。これを繰り返すことによ
つておよそ100番手前後の細い単繊維糸が得ら
れる。この単繊維糸を2本、各々の一方の先端
部と他方の基端部とを3〜5cm並合してその部
分を両手指で押え、各々逆方向(右手の親指と
人示指とで右撚り、左手の親指と人示指とで左
撚り)に小撚りを掛けて績(ウ)み、これを桶に入
れる。
(11) 手績みされた楮糸は綛状に揚げ返しをする。
(12) 次に撚糸をする。楮糸は単繊維糸と単繊維糸
とを継ぎ足したものであるから、全体的に撚り
はかかつていず、力を入れて引くと、継ぎ合わ
せ部分から抜けてしまう。従つて楮糸と、別に
用意した水で濡れた麻糸100番手とを合糸して
撚を入れる。撚回数は1m間100回ないし150回
である。麻を水で濡らすのは、麻と楮糸との撚
りをよくするためと、麻の折れ切れを防ぐため
である。麻糸が濡れているので、撚糸時の張力
にも耐えて、乾燥させると水で膨張していた麻
糸が収縮して楮糸を締緊して、伸び、抜け出し
のない糸となる。
(13) 染色は絣染をする。従来、楮糸は単色に染
められている。これは用途が女物でないこと
と、装食性を必要としなかつたためである。加
えて、技術的にみて、糸は継ぎ目部分の撚がゆ
るみ、張力によつて糸が伸びるので、絣染をし
ても織成すると糸伸びのために絣が合わなくな
るので、技術的に困難があつたためである。
本発明においては前記したように水で濡らし
た麻糸と合撚糸することによつて撚りをかけ、
糸の伸びが防止されている。この糸を緯糸とす
るものとし、竹でつくつたヘラに糸を巻き、そ
のヘラの両面の糸に各々設計図案に合わせて捺
染剤をヘラで擦り込む。この絣染は一般的な緯
絣捺染の型紙を用いた染法は糸の片面にしか染
剤が付着しないので、竹ヘラで染剤を擦り込む
もので、竹ヘラを糸に当てて摺動させることに
よつて糸が回転して上下斑なく絣染をすること
ができる。
この絣染で注意を要することは、染剤を柔ら
かくすると、染剤が毛細管現象によつて繊維条
方向に足を引いて走るので、粘度は高目にする
方がよく、糸糊は濃い目の方がよい。
絣染をした後、ヘラに巻いたまま通常の捺染
と同様に蒸して発色、及び色止めを施し、機起
しに廻す。
(14) 製織は手織織機(高機)で行う。袋名古屋
帯を織るものとし、経糸は絹180〜200デニー
ル、寸間120本、地緯糸は絹759デニール、寸間
30本、絣緯糸として前記絣染をした麻合糸楮糸
を寸間30本の割合で織成する。楮糸の太さはほ
ぼ759デニールである。
楮糸は通常の杼用管に巻くことができないの
で、板杼を用いた。平組織とし、地緯糸は通常
杼を用いて緯入し、楮糸(絣染糸)は板杼を用
いて緯入し、開口状態で絣合わせをした後、筬
打ちをする。この継続によつて絣模様を有する
楮布帯地を製織することができる。
織機から外した生機は25℃〜30℃のぬるま湯
の中で、糊抜きをし、整理仕上げをする。
このようにして製織した楮布の帯は楮糸の部
分については極めて柔らかく、しわになりにく
く他の繊維では出せない素朴な地合と色感が雅
趣ある絣模様と相俟つて趣味の帯として気品と
該趣味を使用者に満喫させる。
また、帯地全体としては経糸と地緯糸が絹な
ので丈夫で締めやすく、しなやかで、かつ楮糸
の剛さが程よく相俟つて風合がよく着て為によ
い帯となる。
本発明は上記構成に限定されるものでなく、交
織の率を適宜変化させることができ、番手も適宜
変化させる。絣模様は全面(帯の全通、六通)で
なくても、太鼓と胴部だけでもよい。
〔効果〕
本発明は上記のように構成したので、次のよう
な効果がある。
(イ) 楮靱皮の重量に対する水酸化ナトリウムの量
を算出して弱アルカリ液を作り、これに楮靱皮
を浸して2時間者沸しているので、楮靱皮が脆
弱となることがなく、良好な柔軟加工をするこ
とができる。
(ロ) 楮手績糸と水で濡らした麻糸とを合撚糸とし
て乾燥したので麻糸が縮んで楮糸を強く締緊し
ていて楮糸の抜け出し切れがなく伸びがなくな
るため、絣染をすることができる。
(ハ) 楮糸を絣緯糸として用いたので、絹或いは人
絹、化繊と交織にしても緯総絣模様を表現する
ことができ、素材の持つ地合の素朴さ雅趣味に
加えて絣の素朴さが相俟つて趣味の布を得るこ
とができる。
(ニ) 粗剛性な素材でありながら諸加工によつて柔
軟性があり、切れず、丈夫で他の繊維に見られ
ない雅趣ある布を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 乾燥楮靱皮に対して0.25〜0.4%重量部の水
    酸化ナトリウムを稀釈した弱アルカリ液で楮靱皮
    を2時間煮沸して柔軟加工し、該楮靱皮を細裂し
    て手績楮糸を績成し、乾燥手績楮糸と、水で濡ら
    した麻糸とを合撚糸し、これを乾燥して楮糸を締
    緊するよう麻糸を収縮させた後、絣染をし、これ
    を板杼に巻収して緯糸として織布に織成させるこ
    とを特徴とする楮布の製造方法。
JP60043868A 1985-03-06 1985-03-06 楮布の製造方法 Granted JPS61207636A (ja)

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