JPH01501405A - 海の波の減衰方法およびそのための装置 - Google Patents
海の波の減衰方法およびそのための装置Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
海の波の減衰方法およびそのための装置建設費が安く、維持費が最小で済み、悪
天候に強く、小型の船舶の航行を邪魔せず、景観を尊重して海洋環境全体の調和
を保つことのできる波の減衰装置があると海洋産業の極めて多くの部門において
非常に好ましい。
このような装置の応用例として以下のものを挙げることができる。
−港ならびに自然の入江での波の音を小さくすること。
−人工池の建設ならびに疲労の兆候を示している既存の港湾設備の保護。
−沖合建造物の建築および保護(あらゆるタイプのプラットフォーム、堤防、防
波堤、貯蔵用水面下タンク等)。
−海中での作業の安全性向上(構造物を船で曳くこと、組立式ユニットの組立、
浮遊石油層の回収等)。
さらに、
−海の波のエネルギを回収すること
も考えられる。応用例はもちろん上記のものに限られない。
このような用途に使用することのできる装置が既に多数提案されている。特に、
上記のテーマに関して過去に行われた研究をほぼ網羅した雑誌が、アメリカ合衆
国の海洋省の編集により1971年5月に報告書R727号として刊行されてい
る。
しかし、現在までに提案された装置は、いずれも、鉛直方向を向いた障害物を組
込むとか、粘性に起因する減衰効果を利用した材料ユニットを使用したものであ
る。ところで海の波は波動現象であるため、この波を減衰させるためには波動現
象を支配する古典的な数学計算に基づいた手段を用いるほうが好ましいはずであ
る。
この方向での試みによる最初の特許は、本特許出願人の手になるものである。こ
の特許に記載の方法はまったく新しく、「振動する水の壁」という名で呼ばれる
現象をもとに考え出されたものである。この方法は、この種の波動現象の理論的
解析に基づいている。実際のところ、圧倒的に単純で、安価で、小型の材料ユニ
ットを用いて所望の結果が得られるに至っている。
すなわち、以前に考え出されたこの方法によれば、入射波から、同じ波動現象で
ある「振動する水の壁」を作り出す。
この「振動する水の壁」は放射波を発生させるが、この放射波は、「振動する水
の壁」の下流において回折波との和がゼロまたは小さい振幅となるような成分を
有する。
この方法を実際に実施するための手段は、平行六面体のケーソンからなる。この
ケーソンは入射波に対して垂直に所定の深さに配置されている。また、このケー
ソンは、このケーソンの下流に存在する回折波が様々な周期の入射波に対して消
えてしまうか、あるいは大きく減衰するような振幅および位相で振動するような
重量となっている。このケーソンは簡単な外壁のみで構成して、内部に周囲の水
を取り込む形態にすることができる。その大きさは、このケーソンの重量が振動
した水の体積に相当する重量と等しくなって、外壁に及ぼされる応力が鉛直方向
の成分しかもたないような大きさにする。極限の場合を考えると、ケーソンには
側壁がない。結局は「振動する水の壁」は、厚さ方向が他の2方向よりも薄いプ
レートを少なくとも1枚、底から所定の距離まで沈めることにより実現すること
ができるが、この際このプレートと水路の底の間に位置する水の重量がケーソン
の重量と等しくなって、このプレートに鉛直方向の応力のみが及ぼされるように
する。
この解決法に本質的な欠点は、上記の装置の下流で波を実際には減衰させること
ができず、この波と、やはりこの装置の下流で発生する別の波とを合成している
点である。この結果、いくつかのパラメータを制御して初めて波の和をゼロまた
は小さい振幅にすることができる。この制御がうまくなされないと上記の装置の
効果がなくなる恐れがある。
本発明は上記の欠点を改良する方法を提供することを目的とする。すなわち、本
発明では、海の波を、使用する装置の下流ではなく上流で減衰させる。この結果
、下流に伝搬する波の振幅は非常に小さくなる。
言い換えると、「振動する水の壁」により装置の下流に放射波を発生させて回折
波との和がゼロまたは小振幅となるようにする代わりに、本発明では「固定され
た水の壁」により装置の上流に反射波を発生させて入射波との和が下流でゼロま
たは小振幅となるようにする。
この原理を実現するだめの本発明の方法は、固定されたプレートを入射波の中に
浸すことからなる。この場合、プレートの」二液端と下流端はこのプレートに対
して垂直に静水面よりも上に出し、入射波がこのプレートを越えて自由に伝搬す
ることができないようにする。この結果、プレートの下に閉込められた水の塊は
水平にしか移動することができなくなるため、この水の塊は入射波に対して慣性
をもった障害として機能する。つまり、入射波はこの「固定された水の壁」で反
射される。反射の割合は、入射波のエネルギが小さい(または周期が短い)はど
大きい。
本発明の一実施態様によれば、海中に浸されたプレートの垂直な上流端は、その
地点で中程度の波や大きな波が越えることのできる一定の高さにする。また、海
中に浸されたこのプレートに垂直な下流端には等間隔に穴を開ける。この結果、
中程度の波や大きな波は上流端を越えるとプレートの下面と上下流端の間に閉込
められている水で構成されるダンパ空間に落ちて少なからぬエネルギを失う。そ
のときこの空間では瞬間的に水位が高くなって、下流端に設けた穴から排水され
る。
本発明の一実施態様によれば、上流端の輪郭は高さを揃えた位置までを球根状に
する。この結果、対応する水平方向の衝撃や応力を、端部が入射波の伝搬面に垂
直な平坦面となっている場合に発生する可能性のある応力よりも小さな値に抑え
ることができる。
本発明の別の実施態様によれば、上流端は、静水面よりわずかに高い位置に高さ
を揃えた固定部分に、堰板を広げることのできる機械装置を載せた構成となって
いる。この機械装置は、液圧ジヤツキまたは圧縮空気タンクを用いて駆動する。
このような構成となっているため、入射波の振幅または潮汐により決まる静水面
の高さに応じて、上流端の高さを静水面よりも高い位置で様々に変えることがで
きる。また、入射波により発生した水平方向の応力がこの装置にとって大きすぎ
る場合には、上流端の高さを低くすることもできる。
ここで、理論的に簡単な場合である深さが一定である水路を伝搬する波を例にと
って本発明の物理的根拠を説明する。
水路中の一点に鉛直な壁を配置する場合には、波はこの壁で完全に反射する。
任意の点での入射波は、水平面(初期状態では静止)からの高さh (x、t)
と伝搬方向の軸に沿った水平速度U (x。
t)により特徴づけられる。水平速度U(x、t)は、(周知のように、実際は
円を描いて伝搬する)水分子の速度のこの軸方向への射影である。
壁を波の伝搬路の途中に設けると、この壁より先の点ではU (x、t) =O
となる。すなわち、速度の方向が水平方向でなくなる。この場合、入射波は完全
に反射される。
従って、壁の代わりに水分子の水平速度を低下させる装置を配置すると波が一部
反射され、反射の割合は減速の度合が大きいほど大きくなるであろうことがわか
る。
ここで波の波長と比べて無視できない長さをもつプレートを水路内にわずかに浸
す場合を考える。このとき、このプレートの両端は鉛直にして静水面よりも上に
出し、少なくとも波の振幅が特別に大きくないときには波がプレートをまったく
越えられないようにする。すると、プレートと水路の底の間に閉込められた水は
水平方向にしか運動することができない。つまり、対応する水分子の速度は水平
成分しかもたない。
所定のエネルギをもつ波に圧力が加えられて伝搬し、プレートと水路の底の間の
位置に存在している水の塊に衝突すると、波からこの水の塊に高圧が伝えられる
。すなわち、この高圧はこの水の塊の前面に及ぼされてこの水の塊が加速される
。この結果、水の塊が動き始める。水の塊の速度は、「ブレーキ」の機能をもつ
この水の塊の重さと、入射波から伝えられたエネルギ(閉込められている水の前
面に及ぼされる圧力)の関数である。
従って、波が決まると、すなわちエネルギが決まると、閉込められた水の塊に与
えられる速度が小さく、従って入射波が上記の装置の入口でほぼ完全に反射され
るような量の水を閉込めておくことのできるプレートの幅を決めることが常に可
能であることがわかる。
これとは逆に、装置が決まっている場合、すなわちプレートの幅が決まっている
場合には、入射波により伝えられるエネルギ(この装置の入口に及ぼされる圧力
)は、この入射波の周期の関数である。というのは、短周期の波はエネルギが極
めて小さく、長周期の波はエネルギが大きいからである。
つまり、短周期の波は大部分が反射され、長周期の波はほとんどが伝達される。
従って、このような装置は、入射波の周期が短いほど性能のよいダンパとして機
能する。
上記の考察は理論計算で確かめることができる。−例として長さ25mのプレー
トを底から44mの地点に深さ4mとなるように浸した場合を考える。入射波が
短周期(5,5秒まで)だと、このプレートは完全な反射壁として機能する。ま
た、このプレートは、周期がもう少し長く9〜10秒までの波に対しては優れた
ダンパとして機能する。例えば周期が7秒の入射波に対しては透過係数が0.2
3にしかすぎない。つまり、この入射波のエネルギの95%が反射される。
この様子を示すのが第1図と第2図である。第1図は上記の装置を用いた場合の
透過係数CTの理論曲線を描いたグラフである。第2図は、やはり上記の装置を
用いた場合に、波の位相がずれていく様子を周期T(秒)の関数として表したグ
ラフである。
ここに記載した理論的考察は実験により確かめられた。
実験は、防波堤のミニモデルを用いて行った。この防波堤の横断面図を第3図に
示す。この防波堤は幅がしてあり、底からPの位置に深さIまで浸されて、静水
面から高さCだけ飛出している。
様々な条件で実験を行ったが、ここには以下のものを記載しておく。
−幅16mで、−2mまで浸したプレート。水の高さ22m0実験した周期は、
4秒、5秒、6秒、7秒、8秒。1周期ごとに2種類の振幅を含む。縮尺l/2
0゜−幅16mで、−4mまで浸したプレート。水の高さ44m0周期は、6秒
、7秒、8秒、9秒、10秒、12秒、18秒。1周期ごとに2種類の振幅を含
む。縮尺1/40゜−幅25mで、−4mまで浸したプレート。水の高さ44m
0周期は5.2秒、6秒、7秒、8秒、9秒、10秒、12秒、18秒。
1周期ごとに2種類の振幅を含む。縮尺1/40゜−幅25mで、−5mまで浸
したプレート。水の高さ44m0周期は、6秒、7秒、8秒、9秒、10秒。1
周期ごとに1種類の振幅を含む。
透過係数を測定した。多くのケースについてフーリエ解析を行って、実験を行っ
ている周期をもつ成分とそれ以外の高調波成分とを分離した。
さらに、輻25mのプレートについて応力測定を行った。
応力測定の目的は水平応力を最小にすることなので、上流偏向部は丸くし、静水
面から上に出した高さ一定の部分の高さをできるだけ低くする。水力学的考察に
より、高さが一定の部分を+1.50、+2、+3にして応力を測定する実験を
行った。
浸水させる深さは、上流偏向部に到達する波の最大振幅によって変化する。
上流偏向部の下流に位置するエネルギ散逸用プールは、下流と連通ずるようにし
た。
高さ+2の下流端は幅を十分広くして散歩道または道路として使用できるように
した。この下流端はもちろん接岸することができる。
水力学の観点からすれば、ここで得られた結果は従来の理論により得られた結果
(7カニヨ(MACAGNO) 、ヴイーゲル(IIIIEGEL)他)よりも
はるかに優れている。これは、プレートの幅に対する無限の深さでの波の波長の
比L/Wが圧倒的に大きいことに現れている。
例えば第4図のグラフは、水深、浸水の深さ、波形勾配を変えて多数の実験を行
って測定した様々な透過係数を比L/Wの関数として表したものである。
先に理論を説明した際に記したように、プレートの下に存在している水の塊の水
平振動の振幅は比L/Wの関数である。
周期が所定の値よりも小さい間は、水分子が遠くまで移動しないうちに速度の方
向が変化する。このため、運動エネルギが位置エネルギに変換することはない。
これがまさしく実験により明らかになったことである。幅25mのプレートに対
して波の周期が5.5秒未満の場合には、水の塊の水平方向の振幅は無視できる
ぐらい小さい。
周期が6秒で振幅が3.70mの場合は、水の塊の水平方向の振幅は約0.60
mにすぎない。周期が8秒で振幅が7mの波に対しては、水の塊の水平方向の振
幅が約2.40mになる。
第5図は、上記の構成の防波堤についての透過係数を周期の関数として表したグ
ラフである。
この図に示した実験曲線と先に示した第1図の理論白線が0〜lO秒の周期で極
めてよく一致していることがわかる。周期が10秒よりも長くなると、透過係数
の理論値が実験よりもわずかに大きくなる。
この差は、透過係数の理論値をめる際に用いた二ニートン方程式で摩擦力を無視
したことが原因であると思われる。
なぜなら、摩擦力は速度に比例しており、しかも長周期の波に対し毛はプレート
の下での水の塊の速度が大きくなるため、摩擦力が重要な役割を果たすからであ
る。
周期が5.5秒(比L/Wが2の場合に対応する)以下の場合には、プレートの
下に存在する水の塊はほとんど動かない。
従って、この水の塊が固定された鉛直壁として機能するため、波は完全に反射さ
れる。本発明の方法を「固定された水の壁」と名付けたのはこのような理由によ
る。
6秒以上の周期は比L/Wの値が2.2以上に対応するが、周期がこの値になる
と水の塊が振動し始める。しかし、入射波に対する透過波の割合は広い範囲の周
期にわたって非常に小さい。このため、入射波の運動と「水の壁」の間で位相が
ずれる。
少なくとも比L/Wの値が約5になるまでは透過係数はほぼ直線的に大きくなる
。透過係数は、プレートを浸水させる深さが深いほど小さい。他のパラメータ、
例えば波形勾配や相対深さく入射波の波長に対する水深)は大きな影響力をもた
ないように思われる。波形勾配には、比較L/Wの値が約5までは透過係数を小
さくする働きがあるが、この比の値が5を越えると透過係数が大きくなる。
透過係数は、摩擦を大きくするとか、水の壁の均一性と「硬度」を大きくするこ
とにより小さくすることもできる。
このためには、最初に用いたプレートと同じ幅をもつ第2のプレートを配置する
とよい。第6図のグラフには、プレートを2枚使用した場合の透過係数変化が示
されている。このグラフは、2枚のプレートがともに幅32rnであり、一方が
+3mの偏向板付で一6mに配置され、他方が一14mに配置された場合である
。
相対深さが問題になるのは、本発明の方法を非常に水深の深いところで使用する
場合であることを思い起こす必要がある。上記の実験においては波長に対する水
深の比はほとんどが174未満であるため、波が変形することはまずない。
本発明の方法の実施例として、3種類の防波堤の断面図を第7図〜第9図に示す
。第1の防波堤は周期が6秒よりも長く、振幅が3mを越えることがほとんどな
い弱い波に適している。第2の防波堤はより大きな波に適しており、第3の防波
堤は、非常に大きな波または潮汐のある場所におけるあまり大きくない波に適し
ている。
第7図に示した第1の防波堤は、直線からなる単純なケーソン1で構成されてい
る。このケーソン1の底2は密になっているが、広い部分の方の上面は横桁以外
は取り除かれている。中間の位置に設けた隔壁3と後部壁4にはそれぞれ貫通孔
5と6が開けられている。この防波堤は、金属製でもコンクリート製でもよい。
コンクリートには格子蓋を組込むこともある。サイズが図面中に記されている。
このケーソンは、杭の上に設置することができる。また、ケーブルを用いて係留
することも可能である。
このようなケーソンの場合、周期が4秒以下の波に対しては透過係数が0.10
未満となるであろう。周期が5秒の波に対しては透過係数は約0.20であり、
周期が6.3秒の波に対して透過係数がやっと0.50になる。
第8図に示した第2の防波堤は、周期が7秒以下で振幅が10mの波に適してい
る。しかし波の周期が10秒になった場合には好ましくない。この防波堤は、先
に示した実験結果を得るのに用いた防波堤とほぼ同じ輪郭線を有する。サイズが
やはり図面中に記されている。この防波堤は前部に球根形状部10を有する。
この防波堤は金属製でもコンクリート製でもよい。
この防波堤は鉛直方向または斜め方向を向いた机上に設置することができる。ま
た、この防波堤は、直径が十分大きくて鉛直方向を向いた柱や台の上に設置して
もよい。
波の周期が7秒よりも長い場合には、観測された波の性質と所望の結果が何であ
るかに応じて、幅を大きくするか、あるいは浸水の深さを深くすることにより透
過率を小さくすることができる。また、第8図の構造物と同じ幅の第2のプレー
トをこの構造物の下に配置することにより透過率を小さくしてもよい。
第9図に示した防波堤は、上流端の高さが調節可能であることを大きな特徴とす
る。
このような特徴があると、潮汐のある場所に設置された構造物にとって特に好都
合である。また、上流端の高さを打ち寄せる波の高さにできるだけ合わせようと
する場合にもこの特徴が生かされる。この図に示した防波堤にこのような特徴を
もたせたのは特に水平方向の応力を小さくするためであるが、この防波堤が設置
される場所の景観をできるだけ保護するという単純な目的もある。
この防波堤にはさらに、望みのままに上流端の高さを低くすることができるとい
う利点がある。滅多に来ない波が来ることがあっても、この上流端を低くするこ
とによりこの波を分散させて、この防波堤内に大きな水平応力が発生しないよう
にすることができる。
第9図かられかるように、上流端の高さ調節には、特に、可動堰板20を用いる
とよい。この堰板20は、シャッター堰またはレバ一式壇に使われるものと似て
いる。堰板20の調節は、例えば液圧ジヤツキ21や圧縮空気タンクを用いて行
う。この堰板は、支え棒23を水平ラック22の各ノツチで支持することにより
対応する安定位置に固定する。
もちろん上記の実施例は単なる例示であって、他のいろいろな変形例を考えるこ
とができる。
例えば、ケーソンの上流端を静水面から約1.50〜2. OOmまたはそれ以
上高さに揃えて幅を十分に広くすることにより、本装置を用いて実現した穏やか
な海中に船舶が着岸できる岸壁を構成することができる。
また、わずかに海中に沈めた固定プレートにわずかに海中から飛び出す上流端を
設けて、この上流端のみが、海の自由表面よりも上に出て見えるようにすること
もできる。
最後に、海中にわずかに沈めた固定プレートを固定するには、このプレートを杭
または台に取り付けるか、あるいはこのプレートに正の浮力を与えた後にケーブ
ルで係留することが考えられる。
本発明をさらに洗練するには第1のプレートの数m下に第2のプレートを追加す
ることが考えられる。この場合、上記の性質をさらに上回る性能が得られる。
補正書の翻訳文提出書(特許法第184条の7第1項)10国際出願番号 PC
T/MC861000033、特許出願人
名 称 モナコ公国
4、代理人
5、補正書の提出年月日 1987年4月9日6、添付書類の目録
(1)補正書の翻訳文 1通
請求の範囲
1、海岸、港湾、海岸の建設物、沿岸構造物、または沖合構造物を保護するため
に、入射波をもとにして、この入射波が反射される波動現象を発生させて、この
波動現象の結果として下流に向けて透過する波の振幅を著しく小さく減衰させる
方法であって、
上記波動現象は、「固定された水の壁」、すなわち水平方向にのみ運動し、通常
は上記入射波が自由にこの上方を伝搬することのできない閉込められた水の塊が
形成されることにより引起され、この固定された水の壁は、上記入射波に対して
慣性をもった障害物として機能して、この入射波の少なくとも一部がこの固定さ
れた水の壁により反射されることを特徴とする方法。
2、 請求の範囲第1項に記載の方法を実施するための、所定の場所を特に保護
する目的でこの場所の波を減衰させる装置であって、この装置は入射波中にわず
かに浸されたプレートを備え、このプレートは堅固な支持部材に固定され、この
プレートの上流端と下流端はこのプレートに対して垂直に静水面から上方に突出
しており、上記入射波がこのプレートを越えて自由に伝搬することができないこ
とを特徴とする海の波の減衰装置。
3、 入射波中に浸された上記プレートに垂直な上記上流端が、この地点で中程
度の波や大きな波が越えることのできる高さに揃えられており、入射波中に浸さ
れた上記プレートに垂直な上記下流端には等間隔に穴が開けられており、中程度
の波または大きな波は、上記上流端を越えると上記プレートの下部と上記上下流
端の間に閉込められた水で構成されているダンパ空間に落ちて無視できない程度
のエネルギを失い、このときこの空間では水位が瞬間的に高くなって上記下流端
に設けられた穴から排水されることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の海の
波の減衰装置。
4、 上記上流端の輪郭を高さを揃えられた位置まで球根状にして、水平方向の
衝撃および応力を、端部が入射波の伝搬面に垂直な平坦面となっている場合に発
生する可能性のある応力よりも小さな値に抑えることを特徴とする請求の範囲第
3項に記載の海の波の減衰装置。
5、 上記上流端が、可動堰板を広げるための機械装置を上部に備える、静水面
よりもわずかに高い位置に高さを揃えた固定部分により構成され、入射波の振幅
または潮汐により決まる静水面の高さに応じて、上記上流端の高さを静水面より
も高い位置で様々に制御することができ、または、入射波により発生した水平方
向の応力が上記装置にとって大きすぎる場合には上記上流端の高さを低くするこ
とができることを特徴とする請求の範囲第3項または第4項に記載の海の波の減
衰装置。
6、 上記上流端の幅を広げ、上記装置を用いて実現した穏やかな海中に船舶が
着岸できる岸壁を構成することを特徴とする請求の範囲第2〜5項のいずれか1
項に記載の海の波の減衰装置。
7、 わずかに海中に沈めた上記固定プレートに海中かられずかに飛出す上流端
を設け、この上流端のみが海の自由表面よりも上に出て見えるようにすることを
特徴とする請求の範囲第2〜6項のいずれか1項に記載の海の波の減衰装置。
8、 わずかに海中に沈めた上記プレートを固定するために、このプレートを杭
または台に取り付けるか、あるいは、このプレートに正の浮力を与えた後にケー
ブルで係留することを特徴とする請求の範囲第2〜7項のいずれか1項に記載の
海の波の減衰装置。
9、 上記プレートの幅(W)が、減衰させる入射波の最小波長(L)の約17
2であることを特徴とする請求の範囲第2〜8項のいずれか1項に記載の海の波
の減衰装置。
10、第1のプレートである上記プレートの下方に第2のプレートを配置するこ
とを特徴とする請求の範囲第2〜9項のいずれか1項に記載の海の波の減衰装置
。
国際調査報告
AムINEX To 、HE !NTERNAT:0NAL S:J、RCHR
EPORT 0NINTERNATICNAL A2:IJC入T工ON No
、 PCτ/MC86/QC!003 (SA 14733)US−A−384
699012/1ユ/74 tJS−A−384841919/11/74US
−A−2920454Non@
FR−A−150コ543 None
tJS−A−385147603/12/74 NoneUS−A−40065
9808102/77 None
Claims (10)
- 1.海岸、港湾、海岸の建設物、沿岸構造物、または沖合構造物を保護するため に海の波の影響を減衰させる方法であって、入射波をもとにして、この入射波が 多少なりとも反射される波動現象を発生させ、この波動現象の結果として下流に 向けて透過する波の振幅を著しく小さくすることを特徴とする方法。
- 2.入射波中にわずかに浸した位置に固定したプレートの下面の下方に上記波動 現象を発生させることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。
- 3.請求の範囲第1項または第2項に記載の、所定の場所を特に保護する目的で この場所における海の波を減衰させる方法を実施するための装置であって、この 装置は入射波中にわずかに浸されたプレートを備え、このプレートは堅固な支持 部材に固定され、このプレートの上流端と下流端はこのプレートに対して垂直に 静水面から上方に突出しており、上記入射波がこのプレートを越えて自由に伝搬 することができないことを特徴とする海の波の減衰装置。
- 4.入射波中に浸された上記プレートに垂直な上記上流端が、この地点で中程度 の波や大きな波が越えることのできる高さに揃えられており、入射波中に浸され た土記プレートに垂直な上記下流端には等間隔に穴が開けられており、中程度の 波または大きな波は、上記上流端を越えると上記プレートの下部と上記上下流端 の間に閉込められた水で構成されているダンパ空間に落ちて無視できない程度の エネルギを失い、このときこの空間では水位が瞬間的に高くなって上記下流端に 設けられた穴から排水されることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の海の波 の減衰装置。
- 5.上記上流端の輪郭を高さを揃えられた位置まで球根状にして、水平方向の衝 撃および応力を、端部が入射波の伝搬面に垂直な平坦面となっている場合に発生 する可能性のある応力よりも小さな値に抑えることを特徴とする請求の範囲第3 項または第4項に記載の海の波の減衰装置。
- 6.上記上流端か、可動堰板を広げるための液圧ジャツキまたは圧縮空気タンク により駆動される機械装置を上部に備える、静水面よりもわばかに高い位置に高 さを揃えた固定部分により構成され、入射波の振幅または潮汐により決まる静水 面の高さに応じて、上記上流端の高さを静水面よりも高い位置で様々に制御する ことができ、または、入射波により発生した水平方向の応力が上記装置にとって 大きすぎる場合には上記上流端の高さを低くすることができることを特徴とする 請求の範囲第3〜第5項にのいずれか1項に記載の海の波の減衰装置。
- 7.上記上流端を静水面から約1.50〜2.00mの高さに揃え、しかも幅を 広げ、上記装置を思いて実現した穏やかな海中に船舶が着岸できる岸壁を構成す ることを特徴とする請求の範囲第3〜6項のいずれか1項に記載の海の波の減衰 装置。
- 8.わずかに海中に沈めた上記固定プレートに海中からわずかに飛出す上流端を 設けて、この上流端のみが海の自由表面よりも上に出て見えるようにすることを 特徴とする請求の範囲第3〜6項のいずれか1項に記載の海の波の減衰装置。
- 9.わずかに海中に沈めた上記プレートを固定するために、このプレートを杭ま たは台に取り付けるか、あるいは、このプレートに正の浮力を与えた後にケーブ ルで係留することを特徴とする請求の範囲第3〜6項のいずれか1項に記載の海 の波の減衰装置。
- 10.第1のプレートである上記プレートの数m下方に第2のプレートを使用す ることにより、前記第1のプレートのみを使用して得られる性能がわずかに向上 することを特徴とする請求の範囲第3〜6項のいずれか1項に記載の海の波の減 衰装置。
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