JPH0150722B2 - - Google Patents

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JPH0150722B2
JPH0150722B2 JP8311782A JP8311782A JPH0150722B2 JP H0150722 B2 JPH0150722 B2 JP H0150722B2 JP 8311782 A JP8311782 A JP 8311782A JP 8311782 A JP8311782 A JP 8311782A JP H0150722 B2 JPH0150722 B2 JP H0150722B2
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throwing
deflection
plates
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Hirosuke Tsukamoto
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、投雪カバーの裏面に設けた偏向板に
より投雪方向を変化させることのできる除雪機に
関するものである。
〔従来の技術〕
従来の除雪機には、回転体で雪をかき込みその
まままつすぐ前方にのみ投げ飛ばせる第1図及び
第2図に示した無偏向方式の除雪機と、回転体で
雪をかき込みそのまままつすぐ前方にも、あるい
は斜め前方にも投げ飛ばせる第3図及び第4図に
示した偏向方式の除雪機とがある。
第1図は無偏向方式の従来の除雪機の構造を示
した縦断面図で、第2図はその側面図である。本
体101には、電動機がガソリンエンジン等の原
動機102が搭載されている。本体101の底面
には、これを走行可能にするための車輪やそり等
の走行装置103が取り付けられている。本体1
01の上部には、走行操作を行なうためのハンド
ル104が取り付けてある。
本体101の前方には、雪をかき込みそのまま
まつすぐ前方に投げ飛ばすための羽根105を有
する回転体106を回転自在に収納した回転カバ
ー107が固定してある。回転体106の主軸
は、前記本体101内の原動機102の主軸とベ
ルト伝達装置108により連結してある。前記回
転カバー107には、雪の投雪経路となる排出口
109が形成されている。
上記構造の除雪機には、かき込んだ雪を集中さ
せるものはなく、羽根105の幅とほぼ同一幅の
排出口109の全てからかき込んだ雪を投雪でき
るようにしてある。排出口109の中には、投雪
方向を制御するものは何もなく、回転体106に
よつてかき込む時の雪に加わる遠心力でのみ、投
雪状態、すなわちその方向が決まるものである。
第3図は、偏向方式の従来の除雪機の構造を示
した縦断面図で、第4図は第3図の側面図であ
る。前記無偏向方向と同様に、本体201に原動
機202が載置されている。本体201の底面に
は、これを走行可能にするための車輪やそり等の
走行装置203が取り付けられる。本体201の
上部には、走行操作を行なうためのハンドル20
4が取り付けられている。本体201の前方に
は、雪をかき込み投げ飛ばすための羽根205を
有する回転体206を回転自在に収納した回転カ
バー207が固定してある。回転体206の主軸
は、本体201内の原動機202の主軸とベルト
伝達装置208により連結されている。回転カバ
ー207には、これに連続して、雪の投雪経路と
なる排出口209が形成されている。この排出口
209の中には、投雪方向を制御するための可撓
性を有する複数個の偏向板210が設けてあり、
回転体206によつてかき込む時の雪に加わる遠
心力とこの偏向板210の偏向角度の両者によつ
て投雪状態(投雪方向)が決まる。本体201
は、かき込んだ雪を集中させる部品はなく、羽根
205の幅とほぼ同一の幅か、それ以上の幅の排
出口209の全てから投雪されるようにしてあ
る。
前記複数個の偏向板210は、第4図に示すご
とく、スライダー211によつて連結され、その
すべてが同一方向(左右両方向について)に移動
でき、一点鎖線で示したごとく変化する。これら
複数の偏向板210のうち、左右両端のものと他
のものとは形状が異なつている。
ところで、上述した両方式に係わる除雪機を構
成する部品、すなわち原動機102,202、走
行装置103,203、ハンドル104,20
4、回転体106,206及び回転カバー10
7,207等の使用部品は、主として鋼板、鋼
棒、鋼管、ダイカスト及びプラスチツク等の材料
により作られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のような従来各方式の除雪機には、要約し
て次のごとき欠点がある。
第1図及び第2図に示した無偏向方式の除雪機
においては、排出口109に投雪方向を制御する
部品がないため、前方にしか投雪することができ
ない。このため、除雪機使用中、進行方向前方か
ら風が吹くと使用者にまともに雪が降りかかるこ
とになる。しかも、狭く細長い通路を除雪する時
は、一旦除雪した雪が前にたまるため、これを再
度除雪するという不合理な状態となる。
第3図及び第4図に示した偏向方式の除雪機に
おいては、投雪方向を制御する偏向板210が、
スライダー211とともに本体201より左右に
はみだすため、除雪中垣根や各種の障害物にこれ
があたり、取り扱い性が悪い。このため、狭い通
路を除雪する時には、走行抵抗が大きくなつた
り、本体201に比べ強度の弱い偏向板210や
スライダー211が破損しやすい。特に、スライ
ダー211は除雪機の先端に取り付けてあるた
め、大きな衝撃力が加わり破壊されやすい。
本発明の目的は、上記従来例の欠点に対処し、
使用中、除雪機の走行方向前方から風が吹いても
除雪した雪が使用者に降りかかるのを防止しえる
ように雪の投雪方向を調整できるとともに、狭い
通路で除雪作業を行つても偏向板が通路の垣根な
どの障害物に当たることなく、しかも、左右側板
と、補助案内板及び回転体端部との間に、除雪し
た雪が詰まるのを防止しえる、取り扱い性のすぐ
れた除雪機を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、上部カバーと底板と左右側板とか
らなる本体と、この本体の前部に立ち上げて設け
た投雪カバーと、前記本体内で左右側板に支持さ
れ、かつ雪をかき込み投げ飛ばす回転体と、前記
本体内に設けられるところの、前記回転体の駆動
源と、前記回転体の駆動源側の外周部をおおう案
内板とを備え、前記投雪カバーの裏面に、可繞性
のある複数個の偏向板を設けることにより、前記
投雪カバー内に前記回転体に連通する投雪経路を
複数個形成してなる除雪機において、前記偏向板
が前記左右側板からはみださない範囲で前記偏向
板を、前記本体の走行方向に対し左右に移動さ
せ、前記投雪経路の左右の投雪方向を変化させる
スライド装置を前記投雪カバーに設けるととも
に、前記偏向板のうち、左右両端の偏向板と前記
左右側板との間に、前記回転体からの雪の、上方
向方の投雪角度を規制する補助案内板を設け、こ
の補助案内板による上下方向の投雪角度を、この
補助案内板のない投雪経路による投雪角度より小
さく設定することにより、達成される。
〔作用〕
偏析板を右側に移動させた状態で回転体を回転
させながら、本体を走行させると、この本体の走
行方向に対して右側斜め方向に雪が投げ飛ばされ
て除雪作業が行われる。
偏向板を左側に移動させた状態で回転体を回転
させながら、本体を走行させると、この本体の走
行方向に対して左側斜め方向に雪が投げ飛ばされ
て除雪作業が行われる。
偏向板を本体の走行方向と平行にすれば、本体
の走行方向にまつすぐに雪が投げ飛ばされる。
偏向板を左側に移動させると、左端の偏向板と
左側板との間に袋小路状の空間が、また、偏向板
を右側に移動させると、右側の偏向板と右側板と
の間に袋小路状の空間がそれぞれできるが、左右
側板と回転体端部との間の雪は、補助案内板によ
つて低い投雪角度で前方に投げ飛ばされて、前記
袋小路状の空間に詰り凍りつくことがない。
偏向板を左右に移動させても、左右側板より外
方に偏向板がはみださないので、狭い通路の除雪
作業を行つてもその狭い通路の左右壁に偏向板が
衝突することがない。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に従つて説明す
る。
第5図及び第6図は本発明の除雪機の一実施例
を示す図で、第5図は縦断面図、第6図は側面図
である。本体1は、主に上部カバー2とこれに連
続的に形成されるそり状の底板3及び上部カバー
2と底板3の側面をおおう左側板4、右側板5に
より主に構成されている。この本体1の前部に
は、投雪カバー6が立ち上がるようにして取り付
けられている。羽根7が植設されている回転体8
は、左側板4と右側板5に配設されたベアリング
9によつてその回転軸10が回転自在に支承され
ている。本体1の内部には、回転体8で雪をかき
込み投げ飛ばす際のかき込みを補助するスクレー
パ11及び回転体8を駆動する電動機12が配設
されている。このスクレーパ11は、図示されな
いねじ等の周知の方法によつて、左側板4及び右
側板5に固定されている。しかも、前記回転体8
の羽根7の先端の全長とスクレーパ11との間に
適度の隙間が生じるように前記回転体8とスクレ
ーパ111とが固定されている。
駆動源である電動機12は、左側板4に横軸型
になるように支持してある。この電動機12の駆
動力は電動機側プーリ13から回転体側プーリ1
4にタイミングベルト15によつて伝達され、回
転体側プーリ14が連結されている回転体8を回
転するようになつている。これらの部品は、図示
されないねじ等の周知の方法によつて左側板4に
取り付けられているベルトカバー16によつてお
おわれている。回転体8は、第5図に示す矢印R
方向に羽根7の先端が円筒状となるように回転
し、この回転体8の回転軸10の中心は常に同一
中心線上にあるように保持される。回転体8の電
動機12側の外周部は、案内板17でおおわれて
いる。
除雪機の本体1は、雪面を自在に滑動するそり
状の底板3等で構成された走行装置により移動で
きるようになつている。底板3には、車輪等の走
行装置を付加してもよい。この除雪機の本体1に
は、この本体1を操作するためのハンドル18が
ねじ19により上部カバー2に固定してある。ハ
ンドル18は、必要に応じて包装を小型化して輸
送性を向上するため、本実施例のごとく、上部ハ
ンドル18Aと下部ハンドル18Bに2分割にで
きるようにしているが、3分割以上にできるよう
にしてもよい。上部ハンドル18Aに、電動機1
2の始動、停止を行なうためのスイツチ及び過負
荷保護を行なうため保護リレーを収める図示され
ない操作ボツクスが取り付けてある。この操作ボ
ツクスの一端には、図示されないプラグ付コード
を、かつ他端には、スイツチから電動機12への
接続線の役目を果す図示されない機体コードがそ
れぞれ取り付けてある。前記プラグ付コードに
は、延長コードを接続して、電源から遠く離れた
場所の除雪を行なうようにしてある。延長コード
のコネクタ部を雪の中に放置した場合の安全性を
考え、プラグ付コードを長いものとし延長コード
を不用にしてもよい。本体1の前方には、羽根7
を有する回転体8とスクレーパ11のかき込み投
雪作用によつて投げ飛ばした(除雪した)雪を受
け止め、通行に支障のない所まで電を運び捨てた
り、路上に雪が散乱したりするのを防止するため
の集雪袋を必要に応じて設けることもできる。こ
の集雪袋は、製品の包装点数を減らすために、ナ
イロンターポリン等の布製であることが望まし
い。本体1には、第6図に示すように、防雪カバ
ー20が図示されないネジ等の周知の方法によつ
て右側板5に取り付けてあり、この右側板5内へ
の雪の入り込みを防止している。カバー6内の回
転体8の上部に位置する部分には、偏向板21,
21a,21b,21c,21d,21eが6条
(列)に差し込んであり、これら偏向板21〜2
1eはこれら偏向板21〜21eを進行方向に対
して左右にスライドさせるスライド装置22に連
結されている。このスライド装置22は第7図乃
至第9図に示すごとくスライダー23、このスラ
イダーの固定受け板24及び把手25から構成さ
れている。固定受け板24を左右側板4,5に固
定しこの固定受け板24に対し摺動抵抗を有すよ
うに段付きねじや波座金を介して、スライダー2
3が固定受け板24に取り付けてある。スライダ
ー23は、固定受け板24に対し任意の位置で止
めることができるものであり、スライダー23の
移動範囲は左右側板4,5の左右から飛び出さな
いようになつている。本実施例においては、スラ
イダー23の左右への移動範囲は各30mm乃至50mm
にしてある。この移動範囲に連動して偏向板21
〜21eの偏向角度θが左右同角度の20度乃至40
度の範囲で調整できるようにしてある。左右両端
の偏向板21〜21eと左右側板4,5との間
に、第5図に示す投雪角度α1を大幅に制限する補
助案内板26が取り付けてある。複数個の偏向板
21〜21eにより投雪カバー6内に回転体8に
連通する複数個の投雪経路27,27a,27
b,27c,27dが形成されている。第5図に
示すように偏向板21〜21eの角の形状は、極
力投雪エネルギーの大きな段階から偏向できるよ
うに、回転体8の羽根7の回転径に近接して、同
心円状に形成されている。
第10図及び第11図は前記偏向板21〜21
eの詳細を示す図であり、偏向板21〜21eは
合成ゴム、ポリエチレン系樹脂、酢酸ビニル系樹
脂等で製作され、可撓性を確保してある。これは
低温時でもある程度の柔軟性を確保しえるように
するとともに、成形性等の生産性を考慮してある
ためである。偏向板21〜21eの高さHは、40
mm乃至70mmが適当である。雪の排雪量が少ない場
合には、前記高さHは低く、排出量が多い場合に
は高くする等の設計的措置をすることが望まし
い。偏向板21〜21eは、第12図に示すよう
に一定の偏向角度θを与えることができる。この
偏向角度θは永久変形を起こさない範囲であれ
ば、偏向板21〜21eそのものが持つ弾性力に
よつて常にほぼ零(真直)に戻すことができる。
この偏向角度θにより、雪が投雪経路27から飛
び出す方向が決まり、この偏向角度θは、偏向板
21〜21eを拡大して示した第12図における
矢印実線P1で示した雪の排出角度θ1と等しくな
る。偏向板21〜21eをスライド装置22によ
つて更に大きく偏向されば、第12図に示した矢
印実線P2の軌跡を描いて投雪できるものである。
ここで、雪の投雪方向は第5図に示した縦断面方
向で描く矢印Q1,Q2,Q3の軌跡に、第12図で
示した平面方向で描く矢印P1,P2の軌跡を加味
した状態になる。すなわち、偏向角度θの大きい
矢印P2の場合は、羽根7で遠心力をえた後、偏
向板21に当たつた雪は、ここである程度のエネ
ルギー損失を生じ、矢印Q2あるいは矢印Q3の軌
跡を描きやすく、本体1の比較的近傍に投雪す
る。偏向板21〜21e偏向角度θが小さい程遠
方に投雪できる。
偏向板21〜21eの材質としては、合成ゴ
ム、ポリエチレン系樹脂又は酢酸ビニル系樹脂に
することが、耐摩耗性の確保、雪の中に混入する
異物の衝突時の衝撃の緩和、偏向板21〜21e
への雪の付着防止、偏向板21〜21eの間に大
きな雪の固りが入つた場合の詰まり防止等の点
で、前記材質は緩やかな湾曲がえられるため、望
ましい。複数の偏向板21〜21eの材質は、上
記の合成ゴム、ポリエチレン系樹脂又は酢酸ビニ
ル系樹脂を使用して、それぞれ単独で複数の偏向
板21〜21eを構成してもよいし、あるいは、
これらの二種以上の樹脂で複合的に構成してもよ
い。偏向板21〜21eの厚さは、雪の中に混入
する異物の衝突時の衝撃の緩和、偏向板21〜2
1eと偏向板21〜21eとの間に大きな雪の固
りが入つた場合の詰まり防止、緩やかな湾曲をえ
て雪の排出性を良くする等の点を総合して決める
必要があり、本実施例においては2mm乃至4mmと
してある。偏向板21〜21eの硬さについても
同様のことを総合的に考慮して決める必要があ
り、ゴムシヨア硬度70乃至90が適当である。上記
の点に付き偏向板21〜21eの厚さを薄くした
り硬さを柔かくすると、衝撃に対する緩和能力と
詰まり防止能力とは大きくなるが、雪の排出能力
は小さくなる。これとは逆に、厚さを厚くしたり
硬さを硬くすると、衝撃に対する緩和能力と詰ま
り防止能力とが小さくなり、雪の排出能力が大き
くなる。但し、偏向板21〜21eの厚さと硬さ
とは、ある一定限度範囲内にしないと、偏向板2
1〜21eとしての役割りを十分果たさなくなる
ものである。
上述した偏向板21〜21eの偏向角度θの調
整可能な最大値としては、左右同角度の20度乃至
40度とすることが投雪範囲を調整する上から望ま
しい。この偏向角度θが小さい時は、偏向板21
〜21eでの投雪エネルギーの損失が少ないた
め、円滑に雪を遠方に排出させることができる。
一方、偏向角度θが大きい時は、偏向板21〜2
1eでの投雪エネルギーの損失が大きいため、雪
を本体1の近傍に排出させることができる。民家
の密集した所で使用する場合には、遠くに投雪せ
ず近くに投雪した方が好都合な事が多いため、こ
の場合は投雪エネルギーの損失を逆に利用して近
くに投雪できるようにしたものであり非常に便利
である。偏向板21〜21eの偏向角度θを種種
変えられることはそれぞれ投雪方向を任意に選定
でき使用者としては便利である。偏向角度θが小
さい時は、常に除雪する部分(前方)に雪を排出
させるわけであり、除雪負荷を増大させることが
ある。この場合は前述した集雪袋を本体1の前方
に設けてもよい。本実施例では、偏向板21〜2
1eを6条に差し込んであるが、偏向板21〜2
1eが長く例なつてもよい場合、すなわち投雪経
路27〜27dが長くても良い場合は、これを5
条とか4条とかに少なく構成してもよい。しか
し、偏向板21〜21eの数を多くしておけば、
雪の全排出量を少しずつ偏向させることができる
ため、それだけむらの少ない状態で投雪できる。
投雪経路27〜27dは、複数の偏向板21〜
21eによつてほぼ等分してあり、偏向板21を
n個設けた場合には投雪経路27はn+1等分さ
れることになる。ところで、本実施例では、左右
両端の偏向板21,21eと左右側板4,5との
間に第5図に示す投雪角度α2を大幅に制限する補
助案内板26が設けられているため、有効投雪部
分はn−1となつている。このため、中央部のn
−1個の有効投雪経路27〜27dからのみ雪が
排出され、目的の方向にだけ雪が飛び出すように
なつている。
偏向板21〜21eを右に偏向させると、右側
板5に偏向板21eが当接し、その両者の間に袋
小路状の空間が形成される。回転体8の右端部分
から飛びだしてきた雪は、補助案内板26aによ
つて低い投雪角度α1で前方に投げ飛ばされ、前記
袋小路の空間及び回転体8の右端と右側板5との
間に詰り凍りつくことがない。この場合、左側板
4と偏向板21との間の雪は、補助案内板26に
よつて低い投雪角度α1で前方に投げ飛ばされ、回
転体8の左端と左側板4との間に詰り凍りつくこ
とがない。
また、偏向板21〜21eを左に偏向させる
と、左側板4に偏向板21が当接し、その両者の
間に袋小路状の空間ができる。回転体8の左端部
分から飛びだしてきた雪は、補助案内板26によ
つて低い投雪角度α1で前方に投げ飛ばされ、前記
袋小路状の空間及び回転体8の左端と左側板4と
の間に詰り凍りつくことがない。この場合、右側
板5と偏向板21eとの間の雪は、補助案内26
aによつて、投雪経路27,27a,27b,2
7c,27dによる投雪角度α2より小さい投雪角
度α1で、前方に投げ飛ばされ、回転体8の右端と
右側板5との間に詰り凍りつくことがない。
次に、本実施例における具体的な回転体8、偏
向板21及びその他の設計例をあげておく。回転
体8の羽根7の回転直径は、150mm乃至200mmで羽
根7そのものの幅は200mm乃至400mm、回転体8の
回転速度は2000回/分乃至3000回/分である。補
助案内板26のない中央部分の本体1底面を基準
にした第5図に示した投雪角度α2は55度乃至65度
で、補助案内板26の本体1底面を基準にした投
雪角度α1は20度以下である。偏向板21の相互間
の間隔は、40mm乃至60mmが適当である。余り狭い
と雪の固まりがひつかかりやすく、あまり広いと
偏向させにくいため、両者の調和点をとつてあ
る。
次に本実施例の動作について説明する。まず、
スイツチを「入」にすると、電動機12が駆動
し、電動機側プーリ13、回転体側プーリ14及
びタイミングベルト15を介して回転体8を回転
し、この回転体8の羽根7のかき込み投雪作用に
よつて除雪機能が発揮される。この除雪した雪
は、投雪経路27〜27d内の偏向角度θを与え
られた偏向板21〜21eによつてその方向が決
められ斜め前方に排出される。ハンドル18を前
方に押すことによつて本体1が進行し順次広い面
積の除雪を行なうことができる。この際の雪の排
出状態は、第12図に示す通りである。
雪の描く縦方向の軌跡は、投雪経路27〜27
dにおける、排出(投雪)角度、回転体8の回転
速度、雪の密度(比重)、雪の固まりの大きさ、
雪の湿り具合並びに偏向板21〜21eの方向
(偏向方向)等の種々の要因によつて決まり、放
物線に近似したものとなる。しかし、羽根7自身
の発する風や使用中に吹く風等によつても大幅の
影響を受け、定性的には、乾いた雪は第5図に示
す矢印Q1の軌軌を、水分の多い湿つた重い雪は
矢印Q3の軌軌を描き、上記の中間状態の雪は矢
印Q2の軌軌を描く。
次に、第13図、第14図によつて、本実施例
の除雪機により舗道等の除雪を効率良く行なう使
用態様について説明する。第13図に示すもの
は、家屋28A,28Bの前面の舗道29を除雪
し、大型の除雪車で除雪する道路30に向けて除
雪する方法を示したもので、第14図に示すもの
は、家屋31A,31Bの前面の舗道32を除雪
し、大型の除雪車で除雪する道路33に平行して
除雪する方法を説明したものである。
いずれの方法による使用態様においても、第1
3図中に示した符号a1,a2,a3……,a10,a11
び第14図中に示した符号b1,b2,……b6,b7
順に従つて除雪機を走行させれば、除雪したい部
分の舗道29,32の除雪を行なうことができ
る。最終的には、大型の除雪車で除雪する道路3
0,33やそれに相当する部分(通行に支障のな
い部分)に雪を移動させることができる。第13
図、第14図において、矢印付実線は除雪機の進
行方向、同じく矢印付一点鎖線は雪の排出方向
(偏向板21〜21eによつて進行方向左斜め前
方になつている)を示すものである。これらの除
雪方向の使用態様に応じて、除雪負荷(電動機1
2に対する負荷)を軽減する方法として、羽根7
の幅全てで除雪せず、符号a2〜a11と符号b2〜b7
の順番では、羽根7の幅の2/3〜1/2程度で除雪し
て行くことが望ましい。
第14図において舗道32の幅が狭い場合、あ
るいは第13図において、除雪機の走行距離が短
い場合等に付いては、偏向板21〜21eの向き
を排出方向と除雪機の進行方向とが等しくなるよ
うに決めて除雪することも可能である。この場合
は、第13図、第14図において雪の排出方向は
矢印付の二点鎖線で示したごとくなる。一方、第
13図、第14図においてターンの都度偏向板2
1〜21eの向きを進行方向に対し右斜め前方に
切り換えるようにすると、符号a1,c1,a3,c2
a5,c3,a7,c4,a9,c5,a11及び符号b1,d1
b3,d2,b5,d3,b7の順で除雪することができ、
前例に比べ走行距離を短縮でき合理的な除雪を行
なうことができる。
本実施例によれば、本体1内の投雪経路27〜
27dに設置された両端の偏向板21,21eと
左、右側板4,5との間に、補助案内板26を取
り付けて、スライダー23により偏向板21,2
1eを左、右側板4,5からはみ出さない範囲内
で投雪方向を変えることにより、狭い道の両側に
ある垣根や各種障害物に偏向板21,21eにが
当たることなく、狭い道路で使用しても走行抵抗
が小さく、しかも、偏向板21,21eやスライ
ダー23が破損することなく取の扱い性能を向上
させる効果がある。さらに、狭い通路で除雪する
時、偏向板21,21eが左、右にはみ出さない
ため、偏向板21〜21eを十分操作して、都合
のよい場所に投雪しえる効果がある。
本実施例では、前記補助案内板26,26aに
より除雪機内部の回転体8と左右側板4,5との
間での雪の詰まりを防止する効果があり、しか
も、偏向板21が可撓性のある部材であるため、
各偏向板21〜21e間での雪の詰まりを減少さ
せる効果がある。
上述した回転体8に換えて芝刈機の回転刃を取
り付けるようにするとともに、先のスクレーパ1
1に加えて固定刃をねじ等で取り付け、上記回転
刃及び固定刃を代替取着しこれにより固くなつた
雪を除雪することができる。
〔発明の効果〕 以上のように、本発明は、前記偏向板が前記左
右側板からはみださない範囲で前記偏向板を、前
記本体の走行方向に対し左右に移動させ、前記投
雪経路の左右の投雪方向を変化させるスライド装
置を前記投雪カバーに設けるとともに、前記偏向
板のうち、左右両端の偏向板と前記左右側板との
間に、前記回転体からの雪の、上下方向の投雪角
度を規制する補助案内板を設け、この補助案内板
による上下方向の投雪角度を、この補助案内板の
ない投雪経路による投雪角度より小さく設定した
ので、 (1) 本体の走行方向前方から強い風が吹いている
場合には、偏向板を左右いずれかに移動させる
ことにより、雪を左斜け方向か右斜め方向から
に投げ飛ばすことができ、使用者にまともに除
雪した雪が降りかかることない。
(2) 通路の雪を左側に寄せたい場合には、偏向板
を左側に移動させることにより、あるいは、通
路の雪を右側に寄せたい場合には、偏向板を右
側に移動させることにより、さらに、通路の雪
をその通路前方に集めたい場合には、偏向板を
本体の走行方向と平行にすることによつて、簡
単に行うことができ、通路の状況に応じて種々
の使い方が可能であつて、使い勝手がすぐれて
いる。
(3) 偏向板を左右に移動させたとき、偏向板と左
右側板との間に袋小路状の空間ができるが、左
右側板と回転体端部との間の雪は、補助案内板
によつて本体の走行方向前方に低い投雪角度で
投げ飛ばされ、その雪が前記袋小路状の空間に
詰り凍りつくことがない。
(4) 偏向板は、左右に移動させても、左右側板に
さえぎられ、かつ左右側板よりも外方にはみだ
さないので、狭い通路の除雪作業時に、その通
路の左右壁に偏向板が衝突することがなく、除
雪作業がしやすい。
などの効果を奏し、きわめて取り扱い性のすぐれ
た除雪機がえられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の無偏向方式の除雪機の一例を示
した縦断面図、第2図は第1図の側面図、第3図
は従来の偏向方式の除雪機の一例を示した縦断面
図、第4図は第3図の側面図、第5図は本発明の
除雪機の一実施例を示す縦断面図、第6図は第5
図の側面図、第7図は第5図及び第6図に示した
スライド機構部の拡大正面図、第8図は第7図の
平面図、第9図は第7図の縦断面図、第10図は
第5図及び第6図に示した偏向板の正面図、第1
1図は第10図の平面図、第12図は第6図に示
した偏向板の拡大側面図、第13図及び第14図
は第5図及び第6図で示した除雪機の使用方法を
示す説明図である。 1……本体、2……上部カバー、3……底板、
4……左側板、5……右側板、6……投雪カバ
ー、8……回転体、12……電動機、17……案
内板、21〜21e……偏向板、22……スライ
ド装置、26,26a……補助案内板、27〜2
7d……投雪経路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 上部カバー2と底板3と左右側板4,5とか
    らなる本体1と、この本体1の前部に立ち上げて
    設けた投雪カバー6と、前記本体1内で左右側板
    4,5に支持され、かつ雪をかき込み投げ飛ばす
    回転体8と、前記本体1内に設けられるところ
    の、前記回転体8の駆動源12と、前記回転体8
    の駆動源12側の外周部をおおう案内板17とを
    備え、前記投雪カバー6の裏面に、可撓性のある
    複数個の偏向板21〜21eを設けることによ
    り、前記投雪カバー6内に前記回転体8に連通す
    る投雪経路27〜27dを複数個形成してなる除
    雪機において、前記偏向板21,21eが前記左
    右側板からはみださない範囲で前記偏向板21〜
    21eを、前記本体の走行方向に対し左右に移動
    させ、前記投雪経路27〜27dの左右の投雪方
    向を変化させるスライド装置22を前記投雪カバ
    ー6に設けるとともに、前記偏向板のうち、左右
    両端の偏向板21,21eと前記左右側板4,5
    との間に、前記回転体8からの雪の、上下方向の
    投雪角度を規制する補助案内板26を設け、この
    補助案内板26による上下方向の投雪角度α1を、
    この補助案内板26のない投雪経路27による投
    雪角度α2より小さく設定してなることを特徴とす
    る除雪機。
JP8311782A 1982-05-19 1982-05-19 除雪機 Granted JPS58199907A (ja)

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