JPH0210368Y2 - - Google Patents
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- JPH0210368Y2 JPH0210368Y2 JP15299183U JP15299183U JPH0210368Y2 JP H0210368 Y2 JPH0210368 Y2 JP H0210368Y2 JP 15299183 U JP15299183 U JP 15299183U JP 15299183 U JP15299183 U JP 15299183U JP H0210368 Y2 JPH0210368 Y2 JP H0210368Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shift fork
- shift
- forkshaft
- fork
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は車両用歯車変速機の異音を防止する目
的で、アイドリング時に回転するシヤフトに制動
力を付与する機構において、変速機がシフト操作
されたときに上記制動力を解除する装置に関する
ものである。
的で、アイドリング時に回転するシヤフトに制動
力を付与する機構において、変速機がシフト操作
されたときに上記制動力を解除する装置に関する
ものである。
従来技術
この種の制動力発生機構ならびにその解除装置
としては、本願と同一出願人によつてもすでに
種々の構成のものが提案されている(例えば昭和
58年実用新案登録願第27479号参照)。この先願の
制動力発生機構の概要を述べると、ニユートラル
状態で回転するシヤフトの軸上にシンクロメツシ
ユ装置を備えた変速機において、このシンクロメ
ツシユ装置にシフト力を与えるシフトフオークを
そのフオークシヤフトに対し、シフト方向へ相対
的にスライド可能に設け、かつこのフオークシヤ
フトの軸上には変速機内の油温が一定値以上にな
ると変形する形状記憶合金(以下「SMEA」と
略称する)製スプリングを配置している。これに
より、変速機ケース内の油温が一定値以上になる
とSMEA製スプリングの変形によつて上記シン
クロメツシユ装置にシフト力を付与し、これの同
期作用によつて上記の回転シヤフトに制動力を与
えるのである。
としては、本願と同一出願人によつてもすでに
種々の構成のものが提案されている(例えば昭和
58年実用新案登録願第27479号参照)。この先願の
制動力発生機構の概要を述べると、ニユートラル
状態で回転するシヤフトの軸上にシンクロメツシ
ユ装置を備えた変速機において、このシンクロメ
ツシユ装置にシフト力を与えるシフトフオークを
そのフオークシヤフトに対し、シフト方向へ相対
的にスライド可能に設け、かつこのフオークシヤ
フトの軸上には変速機内の油温が一定値以上にな
ると変形する形状記憶合金(以下「SMEA」と
略称する)製スプリングを配置している。これに
より、変速機ケース内の油温が一定値以上になる
とSMEA製スプリングの変形によつて上記シン
クロメツシユ装置にシフト力を付与し、これの同
期作用によつて上記の回転シヤフトに制動力を与
えるのである。
ところで、変速機がシフト操作された場合に
は、トルクの損失を避け、かつ耐久性を向上する
ために上記のシヤフトに対する制動力を解除する
ことが必要である。このため、上記シフトフオー
クが支持されているフオークシヤフト(5th−
REV用)を除く他のフオークシヤフト(1st−
2nd、3rd−4th用)がシフト操作されたときに、
このシフトフオークをSMEA製スプリングの機
能にかかわらず中立位置へ押し戻さなければなら
ない。この場合、例えば1st−2nd用のフオークシ
ヤフトがSMEA製スプリングによるフオークの
スライド方向とは逆方向、つまり2ndシフト方向
へ操作されたときは、このフオークシヤフトの動
作を利用して容易にフオークを中立位置へ押し戻
すことができる。しかしながら、例えば1st−2nd
用フオークシヤフトがSMEA製スプリングによ
るフオークのスライド方向と同方向、つまり1st
シフト方向へ操作されたときは、このフオークシ
ヤフトの動作を反転してフオークに作用させなけ
ればならない。
は、トルクの損失を避け、かつ耐久性を向上する
ために上記のシヤフトに対する制動力を解除する
ことが必要である。このため、上記シフトフオー
クが支持されているフオークシヤフト(5th−
REV用)を除く他のフオークシヤフト(1st−
2nd、3rd−4th用)がシフト操作されたときに、
このシフトフオークをSMEA製スプリングの機
能にかかわらず中立位置へ押し戻さなければなら
ない。この場合、例えば1st−2nd用のフオークシ
ヤフトがSMEA製スプリングによるフオークの
スライド方向とは逆方向、つまり2ndシフト方向
へ操作されたときは、このフオークシヤフトの動
作を利用して容易にフオークを中立位置へ押し戻
すことができる。しかしながら、例えば1st−2nd
用フオークシヤフトがSMEA製スプリングによ
るフオークのスライド方向と同方向、つまり1st
シフト方向へ操作されたときは、このフオークシ
ヤフトの動作を反転してフオークに作用させなけ
ればならない。
この対応策として前記先願のものは、1st−2nd
用、3rd−4th用の各フオークシヤフトの外周に形
成されたカム面と、シフトフオーク側に組み込ま
れ、かつ常時にフオークシヤフト外周にスプリン
グ力をもつて圧接されたレリーズボールとを利用
し、これらフオークシヤフトの動作を反転してフ
オークに伝達するように構成している。この場
合、SMEA製スプリングの力に抗してフオーク
を中立位置へ押し戻す力を、前記レリーズボール
に作用しているスプリング力の分力に頼つている
ため、このスプリング力の調整が難しく、かつフ
オークの押し戻し動作が不確実となるおそれがあ
つた。
用、3rd−4th用の各フオークシヤフトの外周に形
成されたカム面と、シフトフオーク側に組み込ま
れ、かつ常時にフオークシヤフト外周にスプリン
グ力をもつて圧接されたレリーズボールとを利用
し、これらフオークシヤフトの動作を反転してフ
オークに伝達するように構成している。この場
合、SMEA製スプリングの力に抗してフオーク
を中立位置へ押し戻す力を、前記レリーズボール
に作用しているスプリング力の分力に頼つている
ため、このスプリング力の調整が難しく、かつフ
オークの押し戻し動作が不確実となるおそれがあ
つた。
また、各フオークシヤフトに対し、常にレリー
ズボールがスプリング力をもつて圧接しているた
め、これらフオークシヤフトのシフト操作、ある
いは上記SMEA製スプリングによるフオークの
スライド動作に抵抗が生じるという問題もあつ
た。
ズボールがスプリング力をもつて圧接しているた
め、これらフオークシヤフトのシフト操作、ある
いは上記SMEA製スプリングによるフオークの
スライド動作に抵抗が生じるという問題もあつ
た。
考案の目的
本考案の目的は、基本フオークシヤフトを除く
他のフオークシヤフトが、特にSMEA製スプリ
ングによるシフトフオークのスライド方向と同方
向へシフト操作されたときに、シフトフオークを
SMEA製スプリングの弾力に抗して確実に中立
位置へ押し戻すことができ、しかもSMEA製ス
プリングによるシフトフオークのスライド動作な
らびに各フオークシヤフトのシフト動作を円滑に
なし得る制動力発生機構の解除装置を提供するこ
とである。
他のフオークシヤフトが、特にSMEA製スプリ
ングによるシフトフオークのスライド方向と同方
向へシフト操作されたときに、シフトフオークを
SMEA製スプリングの弾力に抗して確実に中立
位置へ押し戻すことができ、しかもSMEA製ス
プリングによるシフトフオークのスライド動作な
らびに各フオークシヤフトのシフト動作を円滑に
なし得る制動力発生機構の解除装置を提供するこ
とである。
考案の構成
前記目的を達成するために、本考案における異
音防止用制動力発生機構の解除装置は次のように
構成されている。
音防止用制動力発生機構の解除装置は次のように
構成されている。
すなわち、変速機のニユートラル状態でエンジ
ンからのトルク伝達を受けて回転するシヤフトの
軸上にはシンクロメツシユ装置が配置されてい
る。このシンクロメツシユ装置にシフト力を与え
るシフトフオークは、基本フオークシヤフトの軸
上において、その軸線に沿つてスライド可能に支
持されている。そして、このシフトフオークは変
速機内の油温が一定値以上になつたときの形状記
憶合金製スプリングの変形により、前記基本フオ
ークシヤフトに沿つて中立位置からシフト方向へ
所定の範囲でスライドする作用力を受けるように
なつている。このときのシフトフオークのスライ
ドにより、前記シンクロメツシユ装置が回転同期
作用を果すこととなる。
ンからのトルク伝達を受けて回転するシヤフトの
軸上にはシンクロメツシユ装置が配置されてい
る。このシンクロメツシユ装置にシフト力を与え
るシフトフオークは、基本フオークシヤフトの軸
上において、その軸線に沿つてスライド可能に支
持されている。そして、このシフトフオークは変
速機内の油温が一定値以上になつたときの形状記
憶合金製スプリングの変形により、前記基本フオ
ークシヤフトに沿つて中立位置からシフト方向へ
所定の範囲でスライドする作用力を受けるように
なつている。このときのシフトフオークのスライ
ドにより、前記シンクロメツシユ装置が回転同期
作用を果すこととなる。
前記基本フオークシヤフトと平行に配設された
他のフオークシヤフトは、これらが前記形状記憶
合金製スプリングの変形による前記シフトフオー
クへの作用力の方向とは反対方向へシフト操作さ
れたときに、前記シフトフオークの一部に当接し
てこのシフトフオークを中立位置に押し戻すよう
に配置されている。また、同じく前記基本フオー
クシヤフトを除く他のフオークシヤフトには、反
転アームが設けられている。この反転アームはそ
のフオークシヤフトが前記形状記憶合金製スプリ
ングの変形による前記シフトフオークへの作用力
の方向と同方向へシフト操作されたときに、所定
の静止部位に当接して回動作用を受け、前記シフ
トフオークを中立位置へ押し戻すように作用す
る。
他のフオークシヤフトは、これらが前記形状記憶
合金製スプリングの変形による前記シフトフオー
クへの作用力の方向とは反対方向へシフト操作さ
れたときに、前記シフトフオークの一部に当接し
てこのシフトフオークを中立位置に押し戻すよう
に配置されている。また、同じく前記基本フオー
クシヤフトを除く他のフオークシヤフトには、反
転アームが設けられている。この反転アームはそ
のフオークシヤフトが前記形状記憶合金製スプリ
ングの変形による前記シフトフオークへの作用力
の方向と同方向へシフト操作されたときに、所定
の静止部位に当接して回動作用を受け、前記シフ
トフオークを中立位置へ押し戻すように作用す
る。
実施例
以下、本考案の構成を図面で示す実施例によつ
て説明する。
て説明する。
歯車変速機内の一部を断面で表した第1図なら
びに第1図の−線断面を表した第2図におい
て、変速機ケース(トランスアクスルケース)1
の内部にはカウンタシヤフト2及びアウトプツト
シヤフト3が回転可能に軸支されている。カウン
タシヤフト2は変速機がニユートラルでクラツチ
(図示しない)を接続したアイドリング時におい
てもエンジン(図示しない)からのトルク伝達を
受けて回転する。このカウンタシヤフト2の軸上
において回転可能に支持された5th用の大径ギヤ
4は、前記アウトプツトシヤフト3の軸上におい
てこのシヤフト3と共に回転するように支持され
た5th用の小径ギヤ5と常時かみ合つている。5th
用のシンクロメツシユ装置(以下、「シンクロ装
置」と略称する)6は同じくカウンタシヤフト2
の軸上で上記の大径ギヤ4と隣接して配置されて
いる。
びに第1図の−線断面を表した第2図におい
て、変速機ケース(トランスアクスルケース)1
の内部にはカウンタシヤフト2及びアウトプツト
シヤフト3が回転可能に軸支されている。カウン
タシヤフト2は変速機がニユートラルでクラツチ
(図示しない)を接続したアイドリング時におい
てもエンジン(図示しない)からのトルク伝達を
受けて回転する。このカウンタシヤフト2の軸上
において回転可能に支持された5th用の大径ギヤ
4は、前記アウトプツトシヤフト3の軸上におい
てこのシヤフト3と共に回転するように支持され
た5th用の小径ギヤ5と常時かみ合つている。5th
用のシンクロメツシユ装置(以下、「シンクロ装
置」と略称する)6は同じくカウンタシヤフト2
の軸上で上記の大径ギヤ4と隣接して配置されて
いる。
このシンクロ装置6は周知のように、そのクラ
ツチハブ7がカウンタシヤフト2に対して共に一
体回転し得るように支持されており、このハブ7
の外周にはハブスリーブ8が軸方向へスライド操
作可能にスプライン滑合されている。また、ハブ
スリーブ8の外周に形成されているフオーク係合
溝8aには第2図で示す如き形状の5th用シフト
フオーク14が係合している。いま、5thへのシ
フト操作がなされたものとすると、上記のシフト
フオーク14を通じてシンクロ装置6のハブスリ
ーブ8が第1図で示す位置から前記大径ギヤ4に
向けてスライド操作される。これに伴い、ハブス
リーブ8と共に移動するシフテイングキー9を通
じてシンクロナイザリング10の内周テーパコー
ン面10aが上記の大径ギヤ4の外周テーパコー
ン面4aに押しつけられる。この結果、クラツチ
ハブ7及びハブスリーブ8などと共に回転するシ
ンクロナイザリング10と、アウトプツトシヤフ
ト3上の前記小径ギヤ5(アイドリング時には回
転していない)に常時かみ合つている大径ギヤ4
との相互のテーパコーン面10a,4aの間で摩
擦トルクが生じ、これに基づいてカウンタシヤフ
ト2と、その軸上の大径ギヤ4との間で回転同期
作用が果される。従つて、これがアイドリング時
であれば前述したように回転しているカウンタシ
ヤフト2に対して上記の同期作用によつて制動力
が与えられるのである。
ツチハブ7がカウンタシヤフト2に対して共に一
体回転し得るように支持されており、このハブ7
の外周にはハブスリーブ8が軸方向へスライド操
作可能にスプライン滑合されている。また、ハブ
スリーブ8の外周に形成されているフオーク係合
溝8aには第2図で示す如き形状の5th用シフト
フオーク14が係合している。いま、5thへのシ
フト操作がなされたものとすると、上記のシフト
フオーク14を通じてシンクロ装置6のハブスリ
ーブ8が第1図で示す位置から前記大径ギヤ4に
向けてスライド操作される。これに伴い、ハブス
リーブ8と共に移動するシフテイングキー9を通
じてシンクロナイザリング10の内周テーパコー
ン面10aが上記の大径ギヤ4の外周テーパコー
ン面4aに押しつけられる。この結果、クラツチ
ハブ7及びハブスリーブ8などと共に回転するシ
ンクロナイザリング10と、アウトプツトシヤフ
ト3上の前記小径ギヤ5(アイドリング時には回
転していない)に常時かみ合つている大径ギヤ4
との相互のテーパコーン面10a,4aの間で摩
擦トルクが生じ、これに基づいてカウンタシヤフ
ト2と、その軸上の大径ギヤ4との間で回転同期
作用が果される。従つて、これがアイドリング時
であれば前述したように回転しているカウンタシ
ヤフト2に対して上記の同期作用によつて制動力
が与えられるのである。
なお、上記同期作用の後は、ハブスリーブ8が
さらにスライド操作されるに伴い、このハブスリ
ーブ8の内スプライン歯のチヤンフアとシンクロ
ナイザリング10のチヤンフアとの圧接による最
終的な同期作用の後、大径ギヤ4と一体に形成さ
れたスプライン歯4bにハブスリーブ8の内スプ
ライン歯がかみ合つて5thへのシフトが完了する。
さらにスライド操作されるに伴い、このハブスリ
ーブ8の内スプライン歯のチヤンフアとシンクロ
ナイザリング10のチヤンフアとの圧接による最
終的な同期作用の後、大径ギヤ4と一体に形成さ
れたスプライン歯4bにハブスリーブ8の内スプ
ライン歯がかみ合つて5thへのシフトが完了する。
さて、変速機ケース1には、第2図及びこの第
2図の−線断面を表した第3図からも明らか
なように、1st−2nd用フオークシヤフト11、
3rd−4th用フオークシヤフト12ならびに5th−
REV用フオークシヤフト13が互いに平行で、
かつそれぞれに対するシフト操作によつて軸方向
へスライド可能に配設されている。
2図の−線断面を表した第3図からも明らか
なように、1st−2nd用フオークシヤフト11、
3rd−4th用フオークシヤフト12ならびに5th−
REV用フオークシヤフト13が互いに平行で、
かつそれぞれに対するシフト操作によつて軸方向
へスライド可能に配設されている。
ここで、5th−REV用のフオークシヤフト13
を他の二本のフオークシヤフト11,12と区別
して「基本フオークシヤフト」と称すると、この
基本フオークシヤフト13の軸上には第3図から
も明らかなように、鍔付ブツシユ15を介して前
述した5th用シフトフオーク14のボス部14a
が軸方向に関して相対的にスライドし得るように
組みつけられている。また、この鍔付ブツシユ1
5の外周には鍔付スリーブ16が組みつけられて
おり、これらブツシユ15とスリーブ16とは第
4図で示すようにクリツプ18によつて基本フオ
ークシヤフト13に対し、共に軸方向の位置決め
がなされている。
を他の二本のフオークシヤフト11,12と区別
して「基本フオークシヤフト」と称すると、この
基本フオークシヤフト13の軸上には第3図から
も明らかなように、鍔付ブツシユ15を介して前
述した5th用シフトフオーク14のボス部14a
が軸方向に関して相対的にスライドし得るように
組みつけられている。また、この鍔付ブツシユ1
5の外周には鍔付スリーブ16が組みつけられて
おり、これらブツシユ15とスリーブ16とは第
4図で示すようにクリツプ18によつて基本フオ
ークシヤフト13に対し、共に軸方向の位置決め
がなされている。
上記鍔付ブツシユ15の鍔部とシフトフオーク
14のボス部14aとの間には通常のコイルスプ
リング19が介装されている。また、鍔付スリー
ブ16の鍔部とシフトフオーク14のボス部14
aとの間にはSMEA製スプリング20が介装さ
れている。このSMEA製スプリング20は、変
速機ケース1内の潤滑油の温度があらかじめ設定
された値に達しない限り、最も収縮した状態にあ
る。この状態にあるとき、シフトフオーク14は
通常のコイルスプリング19の弾力により、図示
の中立位置に保持されている。そこで、潤滑油の
温度が上昇して設定値以上になると、SMEA製
スプリング20が伸び、シフトフオーク14は通
常のコイルスプリング19の力に打ち勝つて5th
シフト方向へスライドすることとなる。
14のボス部14aとの間には通常のコイルスプ
リング19が介装されている。また、鍔付スリー
ブ16の鍔部とシフトフオーク14のボス部14
aとの間にはSMEA製スプリング20が介装さ
れている。このSMEA製スプリング20は、変
速機ケース1内の潤滑油の温度があらかじめ設定
された値に達しない限り、最も収縮した状態にあ
る。この状態にあるとき、シフトフオーク14は
通常のコイルスプリング19の弾力により、図示
の中立位置に保持されている。そこで、潤滑油の
温度が上昇して設定値以上になると、SMEA製
スプリング20が伸び、シフトフオーク14は通
常のコイルスプリング19の力に打ち勝つて5th
シフト方向へスライドすることとなる。
また、上記シフトフオーク14には前記基本フ
オークシヤフト13以外の1st−2nd用フオークシ
ヤフト11及び3rd−4th用フオークシヤフト12
の各端面に当接可能な張出部分23が一体に形成
されている。すなわち、この張出部分23は基本
フオークシヤフト13以外のフオークシヤフト1
1,12が5thへのシフト方向と逆の2ndあるい
は4thへのシフト方向(第3図の右方向)へシフ
ト操作されたとき、これらのフオークシヤフト1
1,12による押圧力を受けるのである。
オークシヤフト13以外の1st−2nd用フオークシ
ヤフト11及び3rd−4th用フオークシヤフト12
の各端面に当接可能な張出部分23が一体に形成
されている。すなわち、この張出部分23は基本
フオークシヤフト13以外のフオークシヤフト1
1,12が5thへのシフト方向と逆の2ndあるい
は4thへのシフト方向(第3図の右方向)へシフ
ト操作されたとき、これらのフオークシヤフト1
1,12による押圧力を受けるのである。
一方、基本フオークシヤフト13を除く他のフ
オークシヤフト11,12の軸上には、レリーズ
ヘツド24が第2図から明らかなようにそれぞれ
ボルト25によつて固定されている。これらのレ
リーズヘツド24には第1図及び第5図からも明
らかなように、湾曲状に形成された反転アーム2
6の一端がそれぞれピン27によつて回動可能に
取りつけられている。そして、これら各反転アー
ム26の円弧状の背面26aは、第1図で示すよ
うに変速機ケース1内の静止部位であるベアリン
グリテーナ21に軽く当接している。この当接
は、各フオークシヤフト11,12が中立位置に
あるときは何ら積極的になされているものではな
いが、この状態で反転アーム26が自由に回動す
ることによる不具合、例えば反転アーム26とベ
アリングリテーナ21との間での打音等の発生を
顧慮して弱いスプリング力によつて反転アーム2
6の背面26aをベアリングリテーナ21に積極
的に当接させておくことも可能である。
オークシヤフト11,12の軸上には、レリーズ
ヘツド24が第2図から明らかなようにそれぞれ
ボルト25によつて固定されている。これらのレ
リーズヘツド24には第1図及び第5図からも明
らかなように、湾曲状に形成された反転アーム2
6の一端がそれぞれピン27によつて回動可能に
取りつけられている。そして、これら各反転アー
ム26の円弧状の背面26aは、第1図で示すよ
うに変速機ケース1内の静止部位であるベアリン
グリテーナ21に軽く当接している。この当接
は、各フオークシヤフト11,12が中立位置に
あるときは何ら積極的になされているものではな
いが、この状態で反転アーム26が自由に回動す
ることによる不具合、例えば反転アーム26とベ
アリングリテーナ21との間での打音等の発生を
顧慮して弱いスプリング力によつて反転アーム2
6の背面26aをベアリングリテーナ21に積極
的に当接させておくことも可能である。
なお、第3図において符号17はインタロツク
機構を示し、この機構17は周知のように前記の
各フオークシヤフト11,12,13のうちのい
ずれか一本がシフト操作されたときには、残り二
本のフオークシヤフトを中立位置にロツクする機
能を果すのである。
機構を示し、この機構17は周知のように前記の
各フオークシヤフト11,12,13のうちのい
ずれか一本がシフト操作されたときには、残り二
本のフオークシヤフトを中立位置にロツクする機
能を果すのである。
上記の構成において、いまアイドリング状態
で、かつ変速機ケース1内の油温が一定値以上に
上昇したとすると、前記SMEA製のスプリング
20が伸び、これによつて先に述べたようにシフ
トフオーク14が5thへのシフト方向へ一定のス
トロークで押される。この結果、第1図で示すシ
ンクロ装置6が回転同期作用を果し、もつてカウ
ンタシヤフト2回転に制動力が付与される。これ
により、アイドリング時のエンジンの回転変動が
吸収され、カウンタシヤフト2の軸上に配置され
ている各ギヤとこれらに常時かみ合つているギヤ
(5th用のギヤ4,5も含む)のバツクラツシユに
よる異音を抑制することができる。
で、かつ変速機ケース1内の油温が一定値以上に
上昇したとすると、前記SMEA製のスプリング
20が伸び、これによつて先に述べたようにシフ
トフオーク14が5thへのシフト方向へ一定のス
トロークで押される。この結果、第1図で示すシ
ンクロ装置6が回転同期作用を果し、もつてカウ
ンタシヤフト2回転に制動力が付与される。これ
により、アイドリング時のエンジンの回転変動が
吸収され、カウンタシヤフト2の軸上に配置され
ている各ギヤとこれらに常時かみ合つているギヤ
(5th用のギヤ4,5も含む)のバツクラツシユに
よる異音を抑制することができる。
変速機ケース1内の油温が下がつて所定値以下
になると、SMEA製スプリング20は元の状態
に収縮し、あるいはこのスプリング20がワンウ
エイ特性の場合はシフトフオーク14に対する押
圧荷重が減少する。このため、シフトフオーク1
4は通常のコイルスプリング19によつて図示の
中立位置に押し戻され、前記のシンクロ装置6も
中立状態となつてカウンタシヤフト2に対する制
動力は解除される。このように、変速機ケース1
内の潤滑油の粘性抵抗が高く(油温が一定値以
下)、異音発生のおそれがないときにはカウンタ
シヤフト2に対する制動作用を解除して、変速機
のトルク伝達効率、シフトフイーリングならびに
シンクロ装置6の耐久性に悪影響を与えないよう
に配慮しているのである。
になると、SMEA製スプリング20は元の状態
に収縮し、あるいはこのスプリング20がワンウ
エイ特性の場合はシフトフオーク14に対する押
圧荷重が減少する。このため、シフトフオーク1
4は通常のコイルスプリング19によつて図示の
中立位置に押し戻され、前記のシンクロ装置6も
中立状態となつてカウンタシヤフト2に対する制
動力は解除される。このように、変速機ケース1
内の潤滑油の粘性抵抗が高く(油温が一定値以
下)、異音発生のおそれがないときにはカウンタ
シヤフト2に対する制動作用を解除して、変速機
のトルク伝達効率、シフトフイーリングならびに
シンクロ装置6の耐久性に悪影響を与えないよう
に配慮しているのである。
さて、ここで変速機ケース1内の油温が一定値
以上でカウンタシヤフト2に上述した如く制動力
が与えられている状態において各シフト操作がな
された場合について説明する。まず、1st−2nd用
フオークシヤフト11あるいは3rd−4th用フオー
クシヤフト12のいずれかが、第3図の左方向
(1stあるいは3rdへのシフト方向)へシフト操作
されたものとする。これにより、フオークシヤフ
ト11あるいは12と共にレリーズヘツド24が
移行するため、結果的に前記反転アーム26の回
動支点であるピン27が同方向へ移行する。この
とき、反転アーム26は前述したようにその背面
26aがベアリングリテーナ21に当接している
ため、上記ピン27の移行に伴い第1図の実線で
示す状態から仮想線で示す状態に回動する。つま
り、反転アーム26の先端は、ピン27の移行方
向とは逆方向に移行して前記シフトフオーク14
の一部14bに当接し、このフオーク14を
SMEA製スプリング20の弾力に抗してシフト
位置(カウンタシヤフト2に制動力を与える位
置)から図示の中立位置へ押し戻す。この結果、
フオークシヤフト11あるいは12の移行に伴う
反転アーム26の回動を利用してカウンタシヤフ
ト2に対する制動力が確実に解除される。
以上でカウンタシヤフト2に上述した如く制動力
が与えられている状態において各シフト操作がな
された場合について説明する。まず、1st−2nd用
フオークシヤフト11あるいは3rd−4th用フオー
クシヤフト12のいずれかが、第3図の左方向
(1stあるいは3rdへのシフト方向)へシフト操作
されたものとする。これにより、フオークシヤフ
ト11あるいは12と共にレリーズヘツド24が
移行するため、結果的に前記反転アーム26の回
動支点であるピン27が同方向へ移行する。この
とき、反転アーム26は前述したようにその背面
26aがベアリングリテーナ21に当接している
ため、上記ピン27の移行に伴い第1図の実線で
示す状態から仮想線で示す状態に回動する。つま
り、反転アーム26の先端は、ピン27の移行方
向とは逆方向に移行して前記シフトフオーク14
の一部14bに当接し、このフオーク14を
SMEA製スプリング20の弾力に抗してシフト
位置(カウンタシヤフト2に制動力を与える位
置)から図示の中立位置へ押し戻す。この結果、
フオークシヤフト11あるいは12の移行に伴う
反転アーム26の回動を利用してカウンタシヤフ
ト2に対する制動力が確実に解除される。
また、上記反転アーム26は各フオークシヤフ
ト11,12が中立位置にあるときには上記シフ
トフオーク14側に対して何ら干渉していないの
で、例えばSMEA製スプリング20によるカウ
ンタシヤフト2への制動力付与あるいはその解除
が余計な作動抵抗等を受けることなく適正に行な
われる。しかも前記フオークシヤフト11あるい
は12のシフト操作もその操作フイーリングを損
うことなく円滑に行なわれる。
ト11,12が中立位置にあるときには上記シフ
トフオーク14側に対して何ら干渉していないの
で、例えばSMEA製スプリング20によるカウ
ンタシヤフト2への制動力付与あるいはその解除
が余計な作動抵抗等を受けることなく適正に行な
われる。しかも前記フオークシヤフト11あるい
は12のシフト操作もその操作フイーリングを損
うことなく円滑に行なわれる。
なお、1st−2nd用フオークシヤフト11あるい
は3rd−4th用フオークシヤフトのいずれかが、第
3図の右方向(2ndあるいは4thへのシフト方向)
へシフト操作されると、フオークシヤフト11あ
るいは12の端面でシフトフオーク14の張出部
分23が押される。これにより、シフトフオーク
14は上述の場合と同様にSMEA製スプリング
20の弾力に抗してシフト位置から中立位置へ押
し戻される。従つて2udあるいは4thへのシフト
時にもカウンタシヤフト2に対する制動力は解除
される。
は3rd−4th用フオークシヤフトのいずれかが、第
3図の右方向(2ndあるいは4thへのシフト方向)
へシフト操作されると、フオークシヤフト11あ
るいは12の端面でシフトフオーク14の張出部
分23が押される。これにより、シフトフオーク
14は上述の場合と同様にSMEA製スプリング
20の弾力に抗してシフト位置から中立位置へ押
し戻される。従つて2udあるいは4thへのシフト
時にもカウンタシヤフト2に対する制動力は解除
される。
5thあるいはリバース(REV)のシフト操作時
には、シフトフオーク14及びSMEA製スプリ
ング20を備えた前記の基本フオークシヤフト1
3そのものが第3図の左方向あるいは右方向へ移
動する。このため、SMEA製スプリング20に
よるシフトフオーク14への影響は解消され、カ
ウンタシヤフト2に対する制動力も当然に解除さ
れる。
には、シフトフオーク14及びSMEA製スプリ
ング20を備えた前記の基本フオークシヤフト1
3そのものが第3図の左方向あるいは右方向へ移
動する。このため、SMEA製スプリング20に
よるシフトフオーク14への影響は解消され、カ
ウンタシヤフト2に対する制動力も当然に解除さ
れる。
考案の効果
本考案は、変速機内の油温が一定値以上になつ
たときの形状記憶合金製スプリングの変形によ
り、基本フオークシヤフトの軸上のシフトフオー
クを所定の範囲でスライドさせ、もつてアイドリ
ング時に回転するシヤフトに対し、その軸上に設
けられたシンクロメツシユ装置の回転同期作用に
よつて制動力が与えられるように構成された制動
力発生機構において、変速機がシフト操作された
とき、特に前記基本フオークシヤフトを除く他の
フオークシヤフトが前記形状記憶合金製スプリン
グの変形による前記シフトフオークへの作用力の
方向と同方向へシフト操作されたときに、このフ
オークシヤフトに設けられた反転アームの回動に
よつて前記シフトフオークを確実に中立位置へ押
し戻すことができ、もつて前記シヤフトに対する
制動力が的確に解除される。
たときの形状記憶合金製スプリングの変形によ
り、基本フオークシヤフトの軸上のシフトフオー
クを所定の範囲でスライドさせ、もつてアイドリ
ング時に回転するシヤフトに対し、その軸上に設
けられたシンクロメツシユ装置の回転同期作用に
よつて制動力が与えられるように構成された制動
力発生機構において、変速機がシフト操作された
とき、特に前記基本フオークシヤフトを除く他の
フオークシヤフトが前記形状記憶合金製スプリン
グの変形による前記シフトフオークへの作用力の
方向と同方向へシフト操作されたときに、このフ
オークシヤフトに設けられた反転アームの回動に
よつて前記シフトフオークを確実に中立位置へ押
し戻すことができ、もつて前記シヤフトに対する
制動力が的確に解除される。
図面は本考案の実施例を示し、第1図は歯車変
速機の一部を表した平断面図、第2図は第1図の
−線断面図、第3図は第2図の−線断面
図、第4図は第3図の−線断面図、第5図は
第2図の主要部を表した外観斜視図である。 2……カウンタシヤフト、6……シンクロ装
置、11,12,13……フオークシヤフト、1
4……シフトフオーク、20……SMEA製スプ
リング、21……静止部材(ベアリングリテー
ナ)、23……フオークの張出部分、24……レ
リーズヘツド、26……反転アーム。
速機の一部を表した平断面図、第2図は第1図の
−線断面図、第3図は第2図の−線断面
図、第4図は第3図の−線断面図、第5図は
第2図の主要部を表した外観斜視図である。 2……カウンタシヤフト、6……シンクロ装
置、11,12,13……フオークシヤフト、1
4……シフトフオーク、20……SMEA製スプ
リング、21……静止部材(ベアリングリテー
ナ)、23……フオークの張出部分、24……レ
リーズヘツド、26……反転アーム。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 変速機のニユートラル状態でエンジンからのト
ルク伝達を受けて回転するシヤフトの軸上に、シ
フト操作時の回転同期作用によつてこのシヤフト
の回転に制動力を与えるシンクロメツシユ装置が
配設され、このシンクロメツシユ装置にシフト力
を与えるシフトフオークが基本フオークシヤフト
の軸上においてその軸線に沿つてスライド可能に
支持され、このシフトフオークは変速機内の油温
が一定値以上になつたときの形状記憶合金製スプ
リングの変形により前記基本フオークシヤフトに
沿つて中立位置からシフト方向へ所定の範囲でス
ライドする作用力を受け、これによつて前記シン
クロメツシユ装置が前記回転同期作用を果たすよ
うに構成された歯車変速機における異音防止用の
制動力発生機構において、 前記基本フオークシヤフトと平行に配設された
他のフオークシヤフトは、これらが前記形状記憶
合金製スプリングの変形による前記シフトフオー
クへの作用力の方向とは反対方向へシフト操作さ
れたときに、前記シフトフオークの一部に当接し
てこのシフトフオークを中立位置に押し戻すよう
に配置され、 同じく前記基本フオークシヤフトを除く他のフ
オークシヤフトには、これらが前記形状記憶合金
製スプリングの変形による前記シフトフオークへ
の作用力の方向と同方向へシフト操作されたとき
に、所定の静止部位に当接して回動作用を受け前
記シフトフオークを中立位置へ押し戻すように作
用する反転アームが設けられた歯車変速機におけ
る異音防止用制動力発生機構の解除装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15299183U JPS6059853U (ja) | 1983-09-30 | 1983-09-30 | 歯車変速機における異音防止用制動力発生機構の解除装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15299183U JPS6059853U (ja) | 1983-09-30 | 1983-09-30 | 歯車変速機における異音防止用制動力発生機構の解除装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6059853U JPS6059853U (ja) | 1985-04-25 |
| JPH0210368Y2 true JPH0210368Y2 (ja) | 1990-03-14 |
Family
ID=30338608
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15299183U Granted JPS6059853U (ja) | 1983-09-30 | 1983-09-30 | 歯車変速機における異音防止用制動力発生機構の解除装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6059853U (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0533806Y2 (ja) * | 1985-09-20 | 1993-08-27 |
-
1983
- 1983-09-30 JP JP15299183U patent/JPS6059853U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6059853U (ja) | 1985-04-25 |
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