JPH02122055A - 成形加工用アルミニウム合金圧延板の製造方法 - Google Patents

成形加工用アルミニウム合金圧延板の製造方法

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JPH02122055A
JPH02122055A JP27703888A JP27703888A JPH02122055A JP H02122055 A JPH02122055 A JP H02122055A JP 27703888 A JP27703888 A JP 27703888A JP 27703888 A JP27703888 A JP 27703888A JP H02122055 A JPH02122055 A JP H02122055A
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less
rolled
heating
aluminum alloy
corrosion resistance
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JP27703888A
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Yasuo Muraoka
村岡 康雄
Eiji Suzuki
英治 鈴木
Masaji Saito
正次 斎藤
Toshio Komatsubara
俊雄 小松原
Toshiaki Kobayashi
敏明 小林
Mamoru Matsuo
守 松尾
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Honda Motor Co Ltd
Sky Aluminium Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
Sky Aluminium Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、耐食性及び溶接性の良好な成形加工用アル
ミニウム合金圧延板及の製造方法に関し、特に強度が要
求されしがも類1寸塗装を施して1重用される用途、例
えば自動車車体等に適した成形加工用アルミニウム合金
圧延板の製造方法に関する。
(従来の技術) 自動車車体のボディシートには、従来は主として冷延鋼
板が用いられることが多かったが、最近では車体軽量化
の要求から、アルミニウム合金圧延板を使用する検討が
なされている。自動車車体のボディシートは、プレス成
形を施して「重用されることから成形加工性が優れてい
ること、特に沖び、張出し性が優れておりかつ成形加工
時における外観不良であるリューダースマーク、フロー
ラインの発生がないことが要求され、しかも焼付塗装を
施すところから、焼1寸塗装接の強度が高いことが要求
される。
ところで強度が要求される成形加工品の用途に1吏用さ
れるアルミニウム合金板としては従来から種々のものが
あるが、その主要なものは合金成分系によって次のよう
に分けられる。
(イ)非熱処理型Aff−Mg系合金である5052合
金(Mg−2,2〜2.8%、Cr0115〜0.35
%残部Siおよび不可避的不純物)のO材あるいは同じ
<5182合金(Mn0.20〜0,50%、Mg−1
,0〜5.0%、残部へρおよび不可避的不純物)のO
材。
(ロ)熱処理型AR−Cu系合金である2036合金(
Cu−2,2’−3,0%、Mno、 i 〜o、 、
qqg、Mg−0,3〜0.6%、残部、lおよび不可
避的不純物)のTII処理材。
(ハ)熱処理型A12 MgZn−Cu系合金のT4処
理材。この系のアルミニウム合金としては、例えば特開
昭52−141409号の合金、特開昭53−1039
14号の合金、あるいは特開昭57−98648号の合
金などがある。
また、日経ニューマテリアル、1986.4−7、No
、8.第63−72頁、特に第64頁で紹介されている
Al−t1.5Mg−0,38Cu1.46Zn−0,
18Fe−0,09Siもある。
(ニ)熱処理型AR−Mg−Si系合金である6009
合金(Mg−0,11〜0.8%、Si−o、6〜1.
0%、Cu−0,15〜0.6%、Mn−0,2〜0.
8%、残部Siおよび不可避的不純!i+i])のT4
処理材や同じ<6010合金(Mg−0,6〜1.0%
、Si−0,8〜1゜2%、Cu−0,15〜0.6%
、MnO12〜0−89’11、残部Siおよび不可避
的不純物)のT4処理材。これらの合金を提案する特公
昭59−39 tl 99号によると、0.4〜1.2
%Si、O14〜1.1%Mg、0.05〜0.35%
Fe、0.1〜0.6%Cu、に加えて、0.2〜0.
8%Mn、0.1〜0.3%Cr、および0.05〜0
.15%Zrの少なくとも1種を含有する組成のT4ま
たはT6処理材が開示される1、さらに、特公昭61−
15148号に提案される(A)1%Si、0.6%M
g、(B)1.8%Si、0.6%Mg、(C)18 
S 1.0 、2 %’VI g、(D)1.2%Si
、0.6%Mgの4点て囲ま?LるSi、Mg組成を有
し、さらに0.3%以下のCr、Mn、Zr、または/
′及びTiを含有するAC120規格化材。
しかしながらこれらの従来のアルミニウム合金ては、自
動車車体のボディシートに要求される前述の特性を全て
充分に満足させることは困難であった。
すなわち(イ)の合金では、強度が不充分であり、しか
も成形加工時にリューダースマークが発生し易い問題が
あり、さらには塗装焼付工程において強度が低下する問
題があった。また(口)の合金では、成形性が劣り、か
つまた塗装焼は工程によって強度が低下する問題もあっ
た。さらに(ハ)の合金では、成形加工性、特に曲げ性
が充分と言えず、また塗装焼付工程で強度が低下する問
題もあった。
(ニ)の合金は、リューダースマークが発生し難く、焼
1寸硬化性により冷延鋼板と同等の強度を有するなどの
特長を有するが、成形加工性の〜尺度となる伸びが冷延
鋼板より著しく低いことが知られている。
以上のようにIK来よりアルミニウム合金では、自動車
車体のボディシートに要求される特性、すなわち浸れた
成形加工性を有すること、特に伸び、張出し成形加工性
が優れかつリューダースマークの発生がないこと、また
強度、特に塗装填f:f後の強度が高いことさらに耐食
性及び溶接性が優れていることの諸要求のすべてを満足
させるべく研究開発が行なわれてきた9 (発明が解決しようとする課題) 本発明が属する合金系のSi−91−Mg系では上記諸
要求をかなりの程度満足する合金が公知になっているも
のの、自動車車体用ボディシートに普通使用されている
鋼板よりは価格の面で不利なアルミニウム合金圧延板の
性能に対する要求は厳しくならざるを得す、これに十分
に応えるアルミニウム合金圧延板は未だ提供されておら
ない。
具体的に述べると、先ず、成形加工性の一指標である伸
びが低く、このため成形加工性が未だ不十分である。
また、自動車車体のボディシートに用いるアルミニウム
合金の耐食性については、従来、塗装−Fの欠陥がなけ
れば、アルミニウム合金そのものの耐食性がSr1板よ
り優れているため、問題とならないとの見解(前掲日経
ニューマテリアル)や、クロムめっき皮膜のふくれ欠陥
に対する耐食性をCASS試験で調査した実@(前掲特
公昭59391199号)などがある。ところで最近で
は、成形加工用アルミニウム合金圧延板の耐食性の要求
はより明確になりかつ従来は検討されていなかった特定
の性質の具備が要求されている。すなわちA2合金自体
の性質に関する未塗装板耐食性、耐ピツト性の池に、焼
1寸塗装後に塗膜はがれ(ブリスター)、糸状腐食等が
発生しないことが要求される。
しかし、かかる耐食性がすぐれており、しかも、強度と
成形加工性を兼ねそなえた成形加工用アルミニウム合金
圧延板は知られていない。
自動車車体のボディシートの溶接はスポット溶接により
行われることが殆どであるが、部位によっては、M I
 GもしくはTIG溶接によるいわゆるアーク溶接が行
われる部位がある。板厚が2.0mm以下の比較的薄い
板がアーク溶接されることが−殻内であるため、一般に
溶接に困牝が伴うので、溶接性の良好な圧延板が求めら
れている。
この発明は以上の事情を背景としてなされたもので、成
形加工性、特に伸び、張出し性が優れかつ成形加工時に
おける外観不良であるリューダースマーク、フローライ
ンの発生がなく、しかも高強度を有し、特に成形加工後
の塗装焼付工程での強度低下がなく、むしろ成形加工後
の塗装焼付工程によって強度が上昇することにより高い
強度を有する成形品が得られるようにするとともに、耐
食性および溶接性を改良したアルミニウム合金圧延板、
およびその製造方法を提供することを目的とするもので
ある。
(課題を解決するための手段) 本発明の第一は、合金元素として:SiO,6〜1.2
%、 Mg−0,6〜1.1%、不純物として:Fe−
0.15%未満、Cu−005%未満、Mn、Cr、Z
rおよび■のそれぞれが0.05%未満、その他の不純
物元素合計で0.05%未満、Al2.Si、Mg、F
e以外の元素の合計が0.10%未満から成る合金溶湯
を半3!!続i造により鋳造し、得られた鋳塊を450
〜590℃の1〜48時間加熱して、圧延加熱を兼ねる
均質化処理を行ない、その後熱間圧延および冷間圧延を
行ない、熱間圧延直後又は冷間圧延の中間において保持
温度範囲260〜450℃で保持時間48時間以下の中
間焼鈍を行い、その後冷間圧延して形成した圧延板を4
50〜590℃の温度範囲内で溶体化処理し、5℃/ 
s e c以上の冷却速度で焼入し、その後歪矯正を施
し、そのI&60〜360℃の範囲内の温度まで、第1
図に示される斜線領域内の加熱速度で加熱して、その温
度で第2図に示される斜線領域内の時間保持し、しかる
後第1図に示される斜線領域内の冷却速度で冷却するこ
とを特徴とする成形加工性、耐食性及び溶接性のすぐれ
たAg−51Mg系成形加工用アルミニウム合金圧延板
の製造方法であり、り、 本発明の第二は、合金元素として+Si−0,6〜1.
2%、Mg0.6〜1.1%、不純物として:Fe−0
.15%未満、Cu−0゜05%未満、Mn、Cr、Z
rおよび■のそれぞれが0.05%未満、その他の不純
物元素合計で0.05%未満、Ag、Si、Mg、Fe
以外の元素の合計が0.10%未満から成る合金溶湯を
連続鋳造により鋳造し、得られたコイル状鋳塊を冷間圧
延し゛ζ形成した圧延板を450〜590℃の温度範囲
内で溶体化処理し、5℃/ s e c以上の冷却速度
で焼入し、その後歪矯正を施し、その後60〜360℃
の範囲内の温度まで、第1図に示される斜線領域内の加
熱速度で加熱して、その温度で第2図に示される斜線領
域内の時間保持し、しかる後第1図に示される斜線領域
内の冷却速度で冷却することを特徴とする成形加工性、
耐食性及び溶接性のすぐれたAl2−51−Mg系成形
加工用アルミニウム合金圧延板の製造方法である。
先ず、この発明の組成限定理由について説明する。
Si:Siは、添加量の一部が金属Si粒子としてA2
合金中に存在し、成形加工性特に伸び特性を向上させる
。又、他の一部のSiはMgと共年してMg2Siを生
成し、析出硬化により強度向−Lに寄与する。特に、M
g、Si−を生成する、M g2 S i化学量論組成
よりSiが充分に過剰であり、さらに金属Si粒子を生
成することが強度向上に重要である。この過剰のSi粒
子は、再結晶粒の微細化にも有効である。
又Siは、メカニズムは不明であるが、MIG及びTI
G等のアーク溶接の溶接性も改善する。Si含有量が0
.6%未満では、これらの強度、成形加工性および溶接
性の改善の効果が不十分であり、その含有量が1.2%
を越えると、糸サビ性が低下する。
Mg+Mgは既に述べたようにSiとの共存によりMg
2Siを生成して強度を付与する。
Mgが0,6%未満では強度が不充分であり、方1.1
%を越えると伸びが低下するから、Mg含有量の範囲は
0.6〜1.1%とした9Cuは耐食性特に糸サビff
rJi性を低下させる。Cuの含有量が0.05%を越
えるとその弊害が顕著になるため、Cuの含有量は0.
05%未満とした。
Feは糸サビ性および成形加工性を低下させる。Feの
含有量が0.20%を越えると晶出物が多くなり、これ
らを起点として糸サビが発生し易くなりまた成形時に割
れが発生し易くなる9よって、特性的にはFeは低いほ
ど望ましいが、経済上の観点および糸サビ発生の許容レ
ベルを考慮するとFeの上限は0.15%未満である。
好ましいFeの上限は0.05%未満である。
Mn  Cr、Zr、Vは一最には結晶粒aS化の目的
で添加されることが多いが、これらの元素は糸サビ性を
低下させることが判明した。これらの元素は成形加工性
も低下させるので、できるだけ少ない含有量が望ましい
。その含有量の上限は0.05%未満であることが必要
である。
その他の不純物は何れも糸サビ性に悪影響を与える。経
済的な面も考慮に入れると、M g 。
Si−、Fe、Siを除いた元素の合計が0.10%を
越えないことが重要である。
なお通常のアルミニウム合金においては鋳塊の結晶粒微
細化のためにTi、あるいはTiおよびBを微量添加す
ることがあり、この発明のアルミニウム合金板圧延板に
おいてもSi、合金成分、及び不純物の残部として微量
のTi、あるいはTiおよびBを含有していても良い、
但し、Tiを添加する場合0.005%未満ではその効
果が得られず、0.15以上では初晶TiSi3が晶出
して成形加工性を害するから、Tiは0゜005〜0.
15%の範囲内とすることが好ましい。またTiととも
にBを添加する場合、ippm未満ではその効果がなく
、500ppmを越えれば、TiB2の粗大粒子が混入
して成形加工性を害するから、Bは1〜500ppmの
範囲内とすることが好ましい。
本願発明の第一の出発工程では上記合金組成からなる溶
湯を矩形の断面を有する鋳塊に半連続鋳造する。鋳造速
度は、矩形の鋳塊が鋳造できれば特に定めないが、通常
25mm/minから250mm/minの範囲で鋳造
されることが好ましい。
この鋳塊は熱間圧延に先立ち450〜590℃で1時間
〜48時間加熱される。鋳塊の不均一性を解消し、成形
加工性を向上させることを目的とする鋳塊の加熱では、
加熱温度が450℃未満又は加熱時間が1時間未満であ
ると均質化が不充分であり、加熱温度が590℃を越え
ると局部融解が起こり、加熱時間が48時間を越えると
経済性が低下しかつ均質化の効果が飽和する。
その後、熱間圧延したアルミニウム合金板は引き続いて
冷間圧延され板厚3.0〜0.5mmに圧下される。
そして冷間圧延の途中もしくは熱間圧延と冷間圧延の間
に中間焼鈍を入れ、再結晶の効果によりアルミニウム合
金板の特性、特に強度と成形加工性を向上させる。すな
わち、熱間圧延時に、粗大な結晶粒が発生した場合、熱
延板を中間焼鈍なしに冷間圧延し溶体化処理をすると、
この粗大結晶粒が圧延方向に沖びたバンド組織が生じ、
成形加工時にリジング又はフローラインと称するうねり
が発生し、成形品外観を劣化させる。そこで、中間焼鈍
により一度再結晶を生じさせると、熱間圧延時に生じた
粗大粒の影響を解消させることが可能となる。ここで、
中間焼鈍の温度が280℃未満であると再結晶が起こら
ず、又温度が450℃を越えると、結晶粒粗大rヒが起
こり易くなる。
また保持時間が48時間を越える中間焼鈍は経済的でな
い。
本発明の上記合金組成の特性を十分に発揮させるために
は、アルミニウム合金圧延板を450〜590℃で溶体
化処理し、5℃/sec以上の冷却速度で冷却すること
が必要である。この溶体化処理により所定の強度及び成
形加工性を得るに必要な量の固溶MgとSiが得られる
。温度がL150℃未満では、溶体化が不充分であり、
冷却後及びベーキング後の強度が充分に得られない。
方温度が590℃8越えると共晶溶融の恐れがある。
また、焼入れ速度(冷却速度)が5℃/ s eCより
遅いと、強度が不充分であるばかりでなく、粒界腐食等
に対する耐食性も劣化する。よって、5℃/sec以上
の焼入れ速度が必要である。
上記溶体化処理は、量産性等を考慮すると、コイルを連
続的に溶体化焼入処理をする技法が好ましい。保持時間
はO(所定の温度に到達すると同時に冷却)てもよいが
通常は10秒以上が好ましい。
コイルを連続的に溶体化焼入れする場合、経済的観点か
ら、溶体化温度での保持時間は5分が上限である。この
連続溶体化焼入を用いる場合、通常5℃/sec以上の
加熱速度が得られるため、結晶粒が微細化され、成形加
工性が向上する。
溶体化処理は、元来は、Mg、Si等の強化に寄与する
合金元素を充分に再固溶させることを目的としたもので
ある。そこで必要な強度を得るためには、その強度を得
るに必要な量の強化寄与合金元素を再固溶させればよく
、その為には、添加したMg、Siを充分に固溶させる
、いわゆる完全溶体化処理が行なわれる9しがし特に自
動車用の成形用途では車体の部位によっては、強度より
成形加工性を重視せざるを得ない場合もある。
この場合は、Mg含有量及びSi含有量を多くし、溶体
化処理時に強化に必要景なだけのMgSiを再固溶させ
るいわば不完全溶体化処理によってもよい。
具体的には、溶体化処理時の時間を短くもしくは温度を
低目にすればよい。特に、連続溶体fヒ焼入装置を用い
る場合、保持時間を雉くとることが可能となり、これに
より連続溶体化処理時のラインスピードを上げることが
でき、経済的な利点が得られる。不完全溶体化処理を行
なう堝会、溶体化I/8理前のMg及びSiの存在状態
が変動すると、それに伴い再固溶されるMg及びSiの
量が異なり、m緘的性質が変動する。したがって、溶体
(ヒ処理前のMg及びSiの存在状態を一定にしておく
ことが要点となる。
この、溶体化処理前のMg、Siの存在状態をコントロ
ールするためには、熱間圧延前の加熱条Fト、熱間圧延
条件を厳密に管理するゼ・要があるが、中間焼鈍を製造
工程に入れると一層好ましい。
前記の通りの温度の中間焼鈍を受けたアルミニウム合金
圧延板では、中間焼鈍以前の熱履歴により決定されたM
g及びSi−の存在状態が安定化かつ一定化され、その
結果、不完全溶体化処理によるMg、Siの再固溶量は
安定し、機械的性能の安定化が一層容易となる。
溶体化処理時の急速加熱および焼入れ時の急速冷却によ
って圧延板が変形し歪となるので、この歪を除去するた
め溶体死処f1m入れ後に歪矯正を行なう。この歪矯正
は、レベリング、テンションレベリング、スキンバス、
あるいはストレッチ等のいずれでも良く、いずれの方法
でも若干の冷間加工を与えることによって歪の除去が行
なわれる。歪矯正工程での加工の程度は溶体化処理焼入
後の歪の程度によっても異なるが、通常は歪矯正工程を
入れることにより、耐力は1kg、/mm2以−1−上
昇し、成形加工性はエリクセン値で0.2mm以」−低
下する。
このように歪矯正工程により成形加工性能の低下した圧
延板に対し、次いで60〜360℃の範囲内に加熱して
保持後もしくは直ちに冷却する最終熱処理(fi終焼鈍
ということらある)を施す。この熱処理は、加熱保持温
度に対応して第117の斜線領域すなわち点A、B、C
,D、Eを結ぶ直線もしくは曲線によって囲まれる領域
内の加熱速度で加熱昇温し、加熱保持温度に対応して第
2図の斜線領域すなわち点a、b、c、dを結ぶ直線ら
しくは曲線によって囲まれる範囲内の時間保持し、さら
にその加熱保持温度に対応して第1図の不斜線領域内の
冷却速度で冷却する。ここで第1図中の各点A〜Eにお
ける温度および加熱冷却速度は次の通りである。
A: 60℃14X10−3℃/ s e cB:14
0℃14X10−’℃/5ecC: 360℃13×1
0℃/ s e cD : 230℃54X10’℃/
5ecE;  60℃14X10’℃/secまた第2
図中の各点a〜dにおける温度、時間は次の通りである
a : 200℃、 0sec b : 360℃、 0sec c:130℃、105sec d:  60″C110’s e c このように歪矯正後の最終熱処理について加熱速度、保
持時間、冷却時間の範囲を定めた理由を説明する。
この発明で対象としているSi−Mg−Si系合金は熱
処理型の合金であるため、加熱、保持、冷却中に加工歪
の除去のみならず、時効硬化が生じる可能性かあり、そ
の場合強度が上昇して成形加工性が低下したり、過時効
により成形加工後の塗装焼付強度もしくはT6処理後強
度が低下したりするおそれがある。そこでこれらの問題
の発生を招かないようにしながら、歪矯正工程での加工
歪を除去する必要があり、その他平坦度を維持すること
や経済性等をも考慮する必要があり、これらの観点から
次のように各範囲が定められた。
(加熱速度) 第1図の直線AI3よつ下側の領域では、材料の性能と
しては問題がないが、これ以上の徐加熱では昇温に著し
い長時間を要するため生産性が低下し、経済的ではなく
なる。したがって直線ABより上の加熱速度とした。
第1図の曲線[3Cより下側の加熱速度の遅い領域では
、加熱昇温中に時効硬化が生じて、強度は上昇する反面
、成形加工性が低下する。そこで曲mBCより上側の領
域とした。
次に直線DCより上側の領域においては、加熱が急速す
ぎて昇温中に歪が発生してしまい、歪矯正の効果が失わ
れてしまう。したがって直線DCより下側の領域とした
直線DEより上側の領域は、実質的にオイルバス投入に
よる加熱速度を越える加熱速度であり、これ以上の加熱
速度でも効果はあるが実用的ではなく、無意味であるか
ら、直線DEより下側の領域とした。
直線EAの左側、すなわち加熱温度が60℃未満の低温
では、加熱速度のlIu何にかかわらず、歪矯正による
加工歪を除去しきれないから、直線EAの左側領域は除
外した。
以上から、加熱速度の範囲は加熱保持温度によって異な
るが、第1図中の点A、B、C,D、Eで囲まれる斜線
領域内とすることが必要である。
(保持温度・時間) 第2図中における直線abに関して、保持温度200〜
360℃では、その温度域に到達して直ちに冷却を開始
しても、すなわち保持時間を0秒としてム加工歪を除去
できる。したがって保持温度200〜360℃の温度域
では保持時間の下限を0秒、すなわち直線abとした。
また曲線bcより右上の領域では、加工歪は除去できる
が、高温時効硬化により強度が上昇し、成形加工性が低
下してしまう、また特に高温領域では過時効となり、成
形加工性が低下するとともに、成形後の焼1寸塗装もし
くはT6処理により所定の強度が得られなくなる。した
がって曲線bcの左下の領域とする必要がある。
直線(dより上側では、加工歪を除去できて成形加工性
の回復が可能であるが、保持時間が24時間を越え、経
済的に無意味であり、したがって直線cdより下側とし
た。
曲線daより左下の領域では、加工歪を除去するに必要
な熱が与えられず、成形加工性の回復が認められない。
したがって曲1idaの右上の領域とする必要がある。
以上から、加熱保持時間は、加熱保持温度によって異な
るが、結局第2図中の点abcdで囲まれる斜線領域内
とする必要がある。
(冷却速度) 冷却速度は、加熱速度と同様に第1図中のABCDで囲
まれる斜線領域内とする必要がある。
直線ABより下側の領域では、材料の性能としては問題
がないが、これ以上の徐速冷却では冷却に著しい長時間
を要するため経済的でない、したがって直線ABより上
側の領域とした。
曲線BCより下側の冷却速度の遅い領域では、冷却中に
時効析出が生じ、成形加工性が低下するとともに、過時
効によって成形後の焼付塗装もしくはT6処理で所定の
強度を得ることができなくなる。したがって曲線BCよ
り上側の領域とした。直線DCより上側の冷却速度では
、冷却速度が大き過ぎて材料に歪変形が生じてしまい、
最終熱処理前の歪矯正の効果が失われてしまう。したが
って直線DCより下側の領域とした。
直線DEより上側の領域では、実質的に水冷を越える冷
却速度となり、実用上無意味であるから、直線DEより
下側の冷却速度とした。
直線EAより左側では、冷却速度の如何にかかわらず、
加工歪を除去できない。したがって直線EAより右側の
領域とした。
したがって冷却速度ら、加熱速度途同様に、加熱保持温
度によって異なるが、第1図中のABCDHによって囲
まれる斜線領域とした。
以上のような条件ての最終熱処理を歪矯正加工後に施せ
ば、歪矯正工程て導入された加工歪が除去されて、その
歪矯正により低下した成形加工性、とくに張出し性が回
復され、溶体化処理焼入れにより得られていたT4テン
パー状態での良好な成形加工性、とくに張出し性を有す
る状態に戻すことができるのである。またこの最終熱処
理においては、時効硬化や過時効が生じないような適切
な条件に定めているため、それらによる成形加工性の低
下を招くことがなく、また成形後の焼1寸塗装やT6処
理によって所要の強度を得ることができる。さらに最終
熱処理の条CI−は、急熱急冷による新たな歪の発生を
招かないように定めているから、その・前の歪矯正工程
による平坦度改善の効果が保たれる。
その後、表面清浄化、化成処理、成形加工、溶接、塗装
、焼付硬化等を行なう。
(以下余白) 大型の半連続鋳造鋳塊の代わりに1本発明の第二におい
ては、2つのロール間に連続的に溶湯を供給して連続鋳
造板又はコイルを作る。この場合は鋳造速度の制限が特
にない。
また通常熱間圧延をせず冷間圧延を行うが、圧延に先立
ち均質化を促進し、冷間圧延性を向上させるため、30
0〜b 備加熱をしてらよい。引き続いて冷間圧延を行ない、板
厚を3,0〜0.5mmにする。
冷間圧延の最初もしくは冷間圧延の途中に中間焼鈍を入
れる場合があるが、これは半連続鋳造を経て圧延を行な
う本発明の第一の場合と異なり、冷間圧延を耳割れや板
切れなしに行なうためのものであり、これらの圧延トラ
ブルのおそれがない時は省略される。ここで、中間焼鈍
の温度が280℃未満であると圧延加工性が改善され、
又温度が450℃を越えると、結晶粒粗大化が起こり易
くなる。また保持時間が48時間を越える中間焼鈍は経
済的でない。
また溶体化処理は5量産性等を考慮すると、コイルを連
続的に溶体fヒ焼入処理をする技法が好ましい。保持時
間は0(所定の温度に到達すると同時に冷却)でもよい
が通常は10秒以上が好ましい。
コイルを連続的に溶体化焼入れする場合、経済的観点か
ら、溶体化温度での保持時間は5分が上限である。この
連続溶体化焼入を用いる場合、通常5℃/ s e c
以上の加熱速度が得られるため、結晶粒力媚を細化され
、成形加工性が向上する。
溶体化処理は、元来は、Mg、!9i等の強化に寄与す
る合金元素を、充分に再固溶させることを目的としたも
のである。そこで、強化元素を強化に必要量固溶させる
ためには450〜590℃の温度で溶体化処理する必要
がある9 溶体化処理温度での保持時間は経済的理由からは短時間
である方が好ましい。一方、従来から知られているよう
に連続鋳造では溶湯が11〜10mmの板厚の板に直接
鋳造されるため、鋳造時の冷却速度が半連続鋳造に比べ
て大きい。このため連続鋳造によればMgおよびSiの
鋳造段階およびそれ以降の段階での固溶量が半連続鋳造
よりも大きくなる。また、連続鋳造によればMgとSi
からなり、鋳造時生成される金属間化合物は半連続鋳造
よりも著しく小さくなる。これらの連続鋳造時の特長に
より、連続鋳造により得られた板では溶体化処理時に、
金属間化合物の溶解が進み易く、まな固溶量が多くなり
、結果として溶体化処理が進み易くなる。したがって、
連続鋳造材がら得られた板に連続炉による短時間の溶体
化処理を適用しても、半連続鋳造材の場合に比較して強
度の低下が少ない。逆に、溶体化処理時(’F−が同じ
であるとすると、連続鋳造材では半連続鋳造材の場合に
比較して強度が向上する。
均熱処理および中間焼鈍は冷間圧延性を向上させる必要
がある場合に行なわれる。均熱および中間焼鈍の温度が
400″Cを越えると、粗大なMg、Siが析出してし
まい、結果としてMg2Siを強制固溶した連続鋳造の
利点は失われる。しかし400℃を越える温度でこれら
の処理を行なっても半連続鋳造材と同等の特性は得られ
るので、第一の場合と同様に1100℃を越える温度ら
許容される。
第二の場合における歪矯正後の最終熱処理の条件やその
限定理由は第一の場合と同様である。
(作用) 溶体死処■!lT後の人工時効(T4)状態における本
発明のアルミニウム合金圧延板の特性は次の通りである
機械的性質:耐力(σ。4□)−11kg/mm2以上
、引張強さ−(σ、)約25kg/mm2以上、及び伸
び約29%以上。
成形加工性;エリクセン値−6010合金と同等以上、
最小曲げ(180°)−6010合金と同等具L、リュ
ーダースマーク、フローラインなどの等の外観不良なし
焼付硬化性:成形加工を想定した10%以下の冷間加工
を付加した陸、塗装焼1寸を想定した175℃×1時間
の熱処理を施すと耐力の増加1kg/mm2以上。
耐食性:電着下塗り、中塗り、上塗りよりなる通常の自
動車車体用3コート塗装後の塗装板の耐食性が、601
0合金より優れ、5182合金と同等以上。
溶接性:溶接性が従来TIG、MIG溶接されていた例
えば6009合金の薄板と比較して良好となる。
上記の如き特性を有する本発明の製造方法により得られ
た成形加工用アルミニウム合金圧延板は従来の圧延板よ
り自動車車体用ボディシート材として各種性質のバラン
スが良好であり、a性が著しく増大している。
以下、実施例によりさらに詳しく本発明を説明する。
(実施例) 実施例 1 表1の組成を有するアルミニウム合金溶湯を断面500
X1000mmのスラブに鋳造速度60mm/minで
半連続鋳造した。続いて、530℃X10hrで均質化
処理を行なった後、[J!14 m mに熟間圧延し、
引続いて板J″:J−3mmに冷間圧延した。ここで表
2に示す様に冷間圧延板の一部については350℃X2
hrの中間焼鈍を施した。引続き板厚1mmまで冷間圧
延を行なった。次に表2に示す条件で連続溶体化処理に
より冷間圧延板コイルを溶体化処理焼入れをした。ここ
で、一部の比較合金は非熱処理合金系である為、連続溶
体化焼入れ処理は行なわず、通常のバッチ焼鈍(350
℃X2hr、)により溶体化処理を行なった。連続溶体
化処理を施されたコイルは引続いてテンションレベリン
グにより変形の矯正処理を施された。次に矯正を施され
た板の一部はそのまま、一部は表2に示す如き最終焼鈍
に1寸した後、最終の圧延板とした。この様にして得ら
れ−た種々の最終圧延板は、機械的性質、成形加工性、
焼1寸硬化性、リューダースマーク、フローライン、溶
接割れ性、系鋼性等について試験が実施された。
(以下余白) こhらの材料の機械的性質及び成形加工性を表3に示す
なお、耐力、引張強さはkg/mm2、伸びは5°≦、
エリクセン値および最小面げはmmで表示されている。
ツユ−ダースマークについて切欠エリクセン試験を、フ
ローラインについては100φの球頭張出し試験を行な
い、外観を観察し、つぎの判定基準により判定した。
○:全くない Δ:認められる(外観のきびしい用途 には使えない) ×:強い (以下余白) 表3から明らかなように、本発明によるAB、Cはいず
れも張り出し性、曲げ性が優れ、かつリューダースマー
ク、フローラインの発生もないことが判る。
記号D〜Jは本発明合金を本発明方法の要件を満たさな
い方法で処理したものである。
記号りは中間焼鈍がないために、フローラインが不良で
ある。
記号Eは最終焼鈍を行なっていないために、溶体化処理
された板のレベリングによる成形加工性低下が生じてい
る。
記号F〜Jは最終焼鈍の条件が本発明外のものである。
。 記号Gは温度のわりに保持時間が短いために低下した成
形加工性の回復が少ない。
記号F、H,Iでは時効が進みすぎて成形加工性が低下
している。Fでは温度のわりに加熱速度が遅すぎるため
に、I(では温度のわりに保持時間が長すぎるために、
■では温度のわりに冷却速度が遅すぎるために、過度に
時効が進行する。
記号Jでは成形加工性の回復は達成されているものの、
冷却速度が高すぎるためにせっかくレベリングにより矯
正された変形が再び発生している。よって、本発明法に
よらなければ成形加工性、変形等の性能が低下すること
は明らかである。
また記号A〜Qの材料について常温時効後の板に対し、
成形加工後の塗装焼付工程による強度の変化を調べるた
め、製品成形加工に対応する5%冷間加工らしくは10
°6冷間加工を施し、さらに塗装焼付に相当する175
℃×1時間の加熱処理を、冷間加工を行なわなかったも
の(0%冷間加工材)、および5%冷間加工材、10?
≦冷間加工材について行ない、各段階での強度を調べた
その結果を表4に示す。
(以下余白) に71から、本発明合金では成形加工酸のvi装炉焼1
を工程−ζ強度が向FJ−ることか明らかである。
次に、フィッシュボーン割れ試験片をT I G溶接し
、割れ率をか!べた。結果を表5に示す。
なお、TIG溶接条件は:TIG自動溶接(肉盛なし)
;電流60A;走行25cm/min;?b、fffi
タングステン’2.4mmφ;Ar気流;アーク長3 
m mであった。
フィンシーt、ボーン試験片の寸法を第3図に示す。
(以下余白) 次フ 溶接性 ここで割れ率は次式でLbしたらのである。
表5より、発明合金は溶接性にすぐれていること゛がわ
かる。
以1−の結果をまとめると次の事が分かる。
低Si、高Mg、高Cuの組成を有する比較例L(合#
L5)は強度、成形加工性が劣り、溶接性ら悪い、高C
uの比較例K(合金71 )は溶接性が悪い 7f、S
i、高Mgの組成を有する比較例M(合金6)は成形加
工性が悪い。
N−Qは従来の代表的成形加工用材料である。
本発明の材料は総合特性においてこれらよりすぐれてい
る。すなわち0本発明の材料は2036(記号0)に対
しては、成形加工性、伸び、焼(=f硬化性、溶接性の
点で、A12−Mg−ZnCu(記号Q〉に対しては、
焼1寸硬化性、溶接性の点て、6010(記号P)に対
しては伸び、成形加工性および溶接性の点ですぐtして
いる。
次に、圧延板A、 [1,C,に、 L、 L N、 
O,P、 Qを切断して7016Illx150II+
1の試験片を準備し、耐食性の実験を行なった。
実験1;未塗装板耐食性試験 圧延板の表面を10%N a OH水溶液(50℃)で
1分間脱脂後、蒸留水で洗浄し、さらに15%HN O
]水溶液を用いてスマットを除去し、そして洗滌しな。
このように処理した圧延板についてJIS   Z  
2371による塩水噴霧試験を行なった。噴霧時間は1
000時間である。耐食性の評価は次の基準による目視
a察によった。
◎ :全くビットなし O:ピット数個 △ ;かなりのビット X :全面にビット 結果を表6に示す。
(以下余白) 表6 判定結果 実験2:塗装後のブリスター、糸サビ腐食性上記切断圧
延板をアルカリ脱脂し、水洗後リン酸亜鉛処理した。水
洗後乾燥し、エポキシ塗料のカチオン電着を厚さ20μ
mに行ない、その陵160℃で30分間焼1寸を行なっ
た。
この電着塗装に中塗として、メラミンアルキド塗料を膜
厚30μm被覆し、1110℃で25分間焼1・[し、
次に上塗りとしてメラミンアルキド塗料を膜厚35 μ
m被覆し、そして1 t15℃で25分間焼付した。次
いで、各試験片の表面にクロスカットを入れ、塩水噴霧
試験をJ I 52371に準拠して48時間行なった
。また温度45℃2湿度95%での湿潤試験を30日間
行ない、表面のブリスター、糸状腐食〈又は糸サビ)を
下記基準(表7)で評価した結果を表8に示す。
(以下余白) 表7 評価基準 (以下余白) 表8 判定結果 本発明の製法による合金は、未塗装板の耐食性及び塗装
後の耐食性いずれも、比較例の製法および従来例に比し
優れており、従来合金の中でも耐食性の良好とされる5
182−0材(記号N)に比してら同等以北の耐食性を
冶すことが明らかである。
実施例における以−Fの結果を総合すれば、本発明製法
による材料は1合金成分と製造工程の絶妙なる組合わせ
により、自動車用アルミニウム合金圧延板として必要な
強度、成形加工性、外観、溶接性、耐食性を兼すそなえ
、これらの性質のバランスよい材料であることが明らか
である。
実施例2 表9に示す化学組成を有する合金溶湯を2つの冷却ロー
ル間に注湯して連続鋳造し、得られた厚さ6 +n m
 、幅1200mmの板を巻き取り、鋳造コイルとした
。これらの鋳造コイルの中で合金1.2については均質
死処TTなしに、合金3については530℃X10hr
め均質化処理を経て、板厚3mmまでに冷間圧延した9
冷間圧延板を350℃で2時間中間焼鈍した陸に、引き
続き板厚1mmまで最終冷間圧延した。最終冷間圧延板
を30℃/secの昇温速度で550℃まで昇温し、5
50℃に到達後直ちに(保持時間0sec)冷却した。
冷却速度は30℃/ s e cであった。かくして溶
体化処理されたコイルは、急速冷却により著しく熱変形
していた。
よって、これらのコイルをテンションレベリングライン
を通して平坦な板に成るよう矯正した。なお、矯正前に
各コイルから試料を採取した。矯正後再び各コイルから
試料を採取し、次のように処理した。合金1および3は
、30℃/Secの昇温速度で230℃まで昇温し、昇
温後直ちに(保持時間Qsec)30℃/ s e c
の冷却速度で冷却する連続焼鈍を実施した。これらの熱
処理条1′Fは第1図および第2図に示された本発明の
範囲内であった。また合金2は矯正後切板に切断し、引
き続いて平均昇温速度8X10−3℃/Secで110
℃まで昇温し、110℃で2時間保持し、その後平均冷
却速度1.5X10−2℃/Secで冷却するバッチ焼
鈍を行なった。これらの熱処理条件も第11′:Aおよ
び第2図に示す本発明の範囲内であった。上述のように
処理された合金1お、上び2の特性:(ま表10のとお
りであった9(以下余白) 表 (合金組成) 表10 機械的性質 成形加工性 表10より、合金1.2ともレベリングによって損なわ
ftた良好な伸び、エリクセン直等で表わされる成形加
工性が最終焼鈍によりレベリング前のレベルまで、回復
・したことが分かる。これらの最終焼鈍された板の変形
程度、フローライン、リューダースマーク等も、実施例
1と同様に評価したところ、いずれも良好であった。
合金1,2は均質化処理による析出がないために、溶体
化処理が短時間の連続処理て行なわれたにもかかわらず
、溶体化が高度に進行している。これらの合金1.2と
実施例1の記号B、Cの材料はそれぞれ組成がほぼ同一
であり、製造方法も鋳造方法以外は同一であるが、これ
らを比較すると、連続鋳造材は半連続yI造材と比較し
て成形加工性は同等であり、強度が向上していることが
分かる。
次に本実施例の各材料につき実施例1と同じ方法で成形
加工後の塗装焼は工程による強度変[ヒを調べた結果を
表11に示す。Flcllより成形加工後の塗装工程で
強度が向上することが明らかである。
次に本実施例の各材料につき、実施例1と同様に溶接試
験および耐食性試験を行なった。表12に示すようにい
ずれの材料ら実施例1に示した従来合金に比べると良好
な特性が得られた。
表12 実施例2の以上の結果より、本発明法で処理された連続
鋳造材料はすぐれた自動車用板であることが明らかであ
る。特に、均質化処理を経ない連続鋳造材は半連続鋳造
剤より強度特性が優れしかもその他の特性は同等である
ため通用範囲が広くなったり、薄肉(ヒが可能になった
り、アルミニラ15板材の特長を一層活用することがて
きる。
また、連続鋳造材は熱間圧延を経ないで製造が可能であ
るため、経済的に一層有利である9(発明の効果) 以上の実施例からら明らかなようにこの発明成形加工用
アルミニウム合金圧延板は、張出し性や曲げ性が優れか
つリューダースマークや、フローライン等の外観不良が
ない等、成形加工性が優れており、しかも強度も充分で
あって、特に成形加工岐に焼付塗装を行なう場合に塗装
焼1・[工程で強度が上昇して最終的に著しく高強度の
焼付塗装成形品を得ることができ、したがって特に自動
車車体ボディシートの如く、溶接及び焼付塗装が施され
て1吏用される高強度成形品の用途に最適なものである
さらに、塗装後の耐食性及びTIG、MIG溶接性が優
れている。この発明のアルミニウム合金圧延板は、主要
元素としては通常の圧延板、押出村、鋳物等に最も広く
用いられている51Mgを含んているだけであるため、
他の合金のスクラップの1吏用が容易であり、また逆に
この発明の圧延板のスクランプを他の合金、他の用途に
1吏用することも容易であって、スクラップ処理性が良
好であり、経済的にも有利である。
なおこの発明の方法で製造されたアルミニウム合金圧延
板は、前述のように自動車車体のボディシートに最適な
ものであるが、強度が要求される成形加工品のその他の
用途、例えばホイールやオイルタンク、エアクリーナー
等の自動車部品、あるいは各種キャップやブラインド、
アルミλL家庭用21物、計器カバー、電気機器のシャ
ーシー等に用いてもtlhた性能を発揮し得ることは勿
論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は歪矯正後の最P−熱処理における加熱温度 速
度不冷却温度 速度の範囲を示す図、第2図は保持温度
 時間の範囲を示す図、第3図はフィシュボーン試験片
の図面(数字の単位はmm) である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、合金元素として:Si−0.6〜1.2%、Mg−
    0.6〜1.1%、不純物として:Fe−0.15%未
    満、Cu−0.05%未満、Mn、Cr、ZrおよびV
    のそれぞれが0.05%未満、その他の不純物元素合計
    で0.05%未満、Al、Si、Mg、Fe以外の元素
    の合計が0.10%未満から成る合金溶湯を半連続鋳造
    により鋳造し、得られた鋳塊を450〜590℃の1〜
    48時間加熱して、圧延加熱を兼ねる均質化処理を行な
    い、その後熱間圧延および冷間圧延をを行ない、熱間圧
    延直後又は冷間圧延の中間において保持温度範囲260
    〜450℃で保持時間48時間以下の中間焼鈍を行い、
    その後冷間圧延して形成した圧延板を450〜590℃
    の温度範囲内で溶体化処理し、5℃/sec以上の冷却
    速度で焼入し、その後歪矯正を施し、その後60〜36
    0℃の範囲内の温度まで、第1図に示される斜線領域内
    の加熱速度で加熱して、その温度で第2図に示される斜
    線領域内の時間保持し、しかる後第1図に示される斜線
    領域内の冷却速度で冷却することを特徴とする成形加工
    性、耐食性及び溶接性のすぐれたAl−Si−Mg系成
    形加工用アルミニウム合金圧延板の製造方法。 2、前記溶体化処理を、コイルによる連続溶体化焼入装
    置を用いて溶体化処理時間が0秒以上5分以下で行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載の成形加工性、耐食性及
    び溶接性のすぐれたAl−Si−Mg系成形加工用アル
    ミニウム合金圧延板の製造方法。 3、合金元素として:Si−0.6〜1.2%、Mg−
    0.6〜1.1%、不純物として:Fe−0.15%未
    満、Cu−0.05%未満、Mn、Cr、ZrおよびV
    のそれぞれが0.05%未満、その他の不純物元素合計
    で0.05%未満、Al、Si、Mg、Fe以外の元素
    の合計が0.10%未満から成る合金溶湯を連続鋳造に
    より鋳造し、得られたコイル状鋳塊を次に冷間圧延して
    形成した圧延板を450〜590℃の温度範囲で溶体化
    処理し、5℃/sec以上の冷却速度で焼入し、その後
    歪矯正を施し、その後60〜360℃の範囲内の温度ま
    で、第1図に示される斜線領域内の加熱速度で加熱して
    、その温度で第2図に示される斜線領域内の時間保持し
    、しかる後第1図に示される斜線領域内の冷却速度で冷
    却することを特徴とする成形加工性、耐食性及び溶接性
    のすぐれたAl−Si−Mg系成形加工用アルミニウム
    合金圧延板の製造方法。 4、冷間圧延の中間において保持温度範囲260〜45
    0℃で保持時間48時間以下の中間焼鈍を行い、その後
    の冷間圧延後に前記溶体化処理を行うことを特徴とする
    請求項3に記載の成形加工性、耐食性及び溶接性のすぐ
    れたAl−Si−Mg系成形加工用アルミニウム合金圧
    延板の製造方法。 5、前記溶体化処理を、コイルによる連続溶体化焼入装
    置を用いて溶体化処理時間が0秒以上5分以下で行うこ
    とを特徴とする請求項3又は4に記載の成形加工性、耐
    食性及び溶接性のすぐれたAl−Si−Mg系成形加工
    用アルミニウム合金圧延板の製造方法。 6、連続鋳造と冷間圧延の間にコイル状鋳塊を、300
    〜590℃の温度範囲で1〜48時間加熱して均質化す
    ることを特徴とする請求項3、4、又は5記載の成形加
    工性、耐食性及び溶接性のすぐれたAl−Si−Mg系
    成形加工用アルミニウム合金圧延板の製造方法。
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