JPH0212894B2 - - Google Patents
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- JPH0212894B2 JPH0212894B2 JP6423386A JP6423386A JPH0212894B2 JP H0212894 B2 JPH0212894 B2 JP H0212894B2 JP 6423386 A JP6423386 A JP 6423386A JP 6423386 A JP6423386 A JP 6423386A JP H0212894 B2 JPH0212894 B2 JP H0212894B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- calcium silicate
- silicon carbide
- slurry
- raw material
- molded body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、ケイ酸カルシウム成形体、特に密度
が130Kg/m3以下の軽量品であつて高温度で使用
する断熱材として適当なケイ酸カルシウム成形体
を製造する方法に関するものである。 従来の技術 ケイ酸カルシウム成形体は年々軽量化が進んで
おり、既に嵩密度130Kg/m3以下の超軽量品が商
品化されている。ケイ酸カルシウム成形体軽量化
の目的は、切断加工や運搬を容易にし、窯炉や建
造物等に対する固定を容易にすることなど種々あ
るが、特に重要な目的の一つは断熱性能の向上に
あり、従来の軽量化は一応その目的を達成しなが
ら進められてきたといえる。しかしながら、嵩密
度が130Kg/m2以下となるような軽量化は、必ず
しも断熱性能の向上につながらないことが判明し
た。すなわち、ケイ酸カルシウム成形体の熱伝導
率は一般に温度が高くなるにつれて大きくなるも
のであるが、特に軽量品においては、その気孔部
分を通過する輻射伝熱が断熱材全体の熱伝導率に
大きな影響を及ぼすようになるため、気孔率の増
加に依存する軽量化は、ある限度をこえると、断
熱性能の向上をもたらさず、かえつて悪化させる
ことすらある。このような傾向は、当然、熱輻射
が強まる高温ほど顕著に現われ、使用条件が約
300℃以上の高温になると、軽量品は断熱性能の
点ではかえつて中程度の密度の製品に劣るものに
なる。また、単に熱伝導率が高くなるだけでな
く、温度上昇に伴う熱伝導率の上昇が急で且つ指
数関数的なものになる(例えば200℃から500℃の
間で、密度210Kg/m3のJIS A9510−1984の1号
22相当品が約55%の熱伝導率上昇を示すのに対
し、密度が110Kg/m3のケイ酸カルシウム成形体
の一例は約120%の熱伝導率上昇を示す。)このよ
うな僅かな温度変化で大きな熱伝導率の変動を示
すものは、これを断熱材として用いる窯炉等の性
能を不安定にしたり装置全体の設計を困難にした
りする。 したがつて、従来の軽量品は、充分な耐熱性と
軽いという利点を持ちながら、高温領域では使用
し難いものであつた。 ケイ酸カルシウム成形体における輻射伝熱の量
を低減させる手段としては、熱輻射遮蔽効果が大
きい粉末を遮蔽材として成形体中に含有させる方
法(特開昭58−49654号、特開昭60−112663号な
ど)があるが、この方法は、遮蔽材添加によつて
製品の強度が著しく低下するほか、遮蔽材を水熱
合成反応の段階から添加する方法の場合は反応の
制御が困難になるという問題があつた。 発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、上述のような軽量ケイ酸カル
シウム成形体における問題点を解決して、低密度
でありながら高温においても熱伝導率があまり上
昇しないケイ酸カルシウム成形体、具体的には
JIS A9510−1984の1号22(密度220Kg/m3)相当
品とほぼ同等の熱伝導率温度依存性を示すケイ酸
カルシウム成形体を、水熱合成反応や製品強度に
著しい悪影響を及ぼすことなく製造する方法を提
供することにある。 問題点を解決するための手段 本発明が提供するケイ酸カルシウム成形体の製
造法は、ケイ酸質原料、石灰質原料および水より
なるスラリー状混合物を攪拌しながら加圧下に加
熱して反応させることによりケイ酸カルシウム水
和物結晶が球状の集合体を形成しているケイ酸カ
ルシウム水和物結晶のスラリーを製造し、これに
炭化ケイ素粉末を混合したのち成形し乾燥するこ
とからなるケイ酸カルシウム成形体の製造法にお
いて、炭化ケイ素としてその平均粒子径が1μm
以下であるものを用い、且つケイ酸カルシウム水
和物結晶集合体の平均直径が用いる炭化ケイ素の
平均粒子径の20倍以上になるようにケイ酸質原料
と石灰質原料とを反応させることを特徴とする。 以下、上記本発明によるケイ酸カルシウム成形
体の製造法について工程順に説明する。 本発明の製法においては、まず常法によりケイ
酸質原料、石灰質原料および多量の水をオートク
レーブ中で攪拌しなやら水熱反応させてケイ酸カ
ルシウム水和物結晶スラリーを調製する。ケイ酸
質原料としては結晶質のもの、たとえばケイ石
の、平均粒径5〜15μ程度の微粉末を用いること
が望ましいが、これに限定されるわけではない。
石灰質原料としても任意のものを使用することが
できるが、特に好ましい石灰質原料は、CaO結晶
の大きさが0.3μ以下の生石灰である。なお、
“CaO結晶の大きさが0.3μ以下の生石灰”とは、
新鮮な破断面を走査型電子顕微鏡で観察したとき
に認められる粒状ないし粒子融着物状の微結晶粒
の平均径(粒子が融着を起こしていると認められ
る場合はその形状から一次粒子の大きさを推定す
る)が0.3μ以下の微細なものである生石灰をい
う。上記生石灰を消化する条件には特に制限がな
く、常法により、約10〜40倍量の水または熱水を
用いて行えばよい。 原料のCaO/SiO2モル比は、0.9〜1.1程度とす
ることが望ましい。 水熱反応は、圧力12〜20Kg/cm2、時間4〜8時
間程度とする。この反応により、ケイ酸カルシウ
ム水和物結晶の球状集合体からなるスラリーが得
られる。このとき生成するケイ酸カルシウム水和
物結晶集合体の大きさと反応条件との間には、ケ
イ酸質原料の粒径が大きいほど、また反応時の攪
拌がゆるわかであるほど、ケイ酸カルシウム結晶
集合体が大くなるという関係があるから、これら
の条件を選択することにより生成する結晶集合体
がなるべく大きくなるようにすることが望まし
く、少なくとも、用いる炭化ケイ素の平均粒径の
20倍以上の直径を有するものにすることが必要で
ある。 また、低比重のケイ酸カルシウム成形体を得る
ためには、この水熱反応の段階で、沈降体積がな
るべく大きいケイ酸カルシウム水和物を生成させ
ることが望ましい。このため、反応は少なくとも
一時期、強力に攪拌しながら行なわせることが望
ましい。 なお沈降体積とは、固形分濃度を2重量%に調
整したスラリー500mlを内径50mmの500mlメスシリ
ンダーに入れ、20℃で2時間静置したとき沈降す
るケイ酸カルシウム水和物層の体積を意味する。
この値を450ml以上にすることは、充分量の熱輻
射遮蔽材を混入しても密度が130Kg/m3以下でし
かも充分な強度を有するケイ酸カルシウム成形体
を製造するために不可欠である。 次いで、得られたケイ酸カルシウム水和物結晶
スラリーに、熱輻射遮蔽材としての炭化ケイ素を
添加する。炭化ケイ素は、その粒径が1μ以下の
微粒子でなければならない。このような微粒子状
炭化ケイ素を用い、かつその粒径の20倍以上の直
径ケイ酸カルシウム水和物結晶集合体を生成させ
ておくことにより、初めて、曲げ強さなどの強度
を著しく低下させることなしに熱輻射遮蔽材をケ
イ酸カルシウム成形体中に含有させることができ
る。 炭化ケイ素の添加量は、10〜30重量%(最終的
な製品の重量基準)が適当である。 なお、炭化ケイ素を混入する段階で、補強用繊
維その他の補助的な材料を必要に応じて添加する
ことができる。補強用繊維としては、パルプ、ガ
ラス繊維、レーヨンスフ、石綿等、ケイ酸カルシ
ウム成形体の補強に通常使用されるものを用いる
ことができる。 炭化ケイ素その他の追添加物を加えたケイ酸カ
ルシウム水和物のスラリーを、次いで脱水成形す
る。最後に、得られた成形物を乾燥すれば、目的
とするケイ酸カルシウム成形体が得られる。 上記製法において、ケイ酸カルシウム水和物結
晶集合体に混合された炭化ケイ素微粒子は、結晶
集合体表面にある針状結晶に付着する。したがつ
て、炭化ケイ素粒子は成形中に比重差により分離
することなく成形体中に均一に導入され、気孔部
を経由する熱輻射の遮蔽に役立つことになる。と
ころが炭化ケイ素の粒径が大きすぎるかケイ酸カ
ルシウム水和物結晶集合体が充分大きくないと、
結晶集合体間に介在する炭化ケイ素粉末が結晶集
合体相互を分離することになり、構造上の弱点が
生じて、曲げ強さが極端に低下してしまう。結晶
集合体の粒径が炭化ケイ素粒子の大きさに比べて
充分に大きければ、炭化ケイ素粒子が介在して
も、結晶集合体が凹むように変形して結晶集合体
相互が接触するため、構造上の弱点とはならず、
充分な曲げ強さを持つものが得られる。 実施例 以下実施例および比較例を示して本発明を説明
する。 実施例 1 CaO結晶の大きさが0.26μmである生石灰を24
倍量の熱水に投入し、攪拌しながら1時間消化し
た。得られた石灰乳に平均粒径10μmのケイ石粉
末をCaO/SiO2モル比が1.0になるように添加し、
生石灰とケイ石との合計量に対する水量が30倍量
になるように水を追加して均一なスラリーとした
のち、オートクレーブ中で攪拌しながら、温度
197℃、圧力15Kg/cm2で、4時間反応させた。こ
の反応で形成されたケイ酸カルシウム水和物はゾ
ノトライトからなり、結晶集合体の平均直径は50
mm、沈降体積は410mlであつた。 上記ゾノライトスラリーに、平均粒径が0.47μ
mの炭化ケイ素微粉末およびガラス繊維を、それ
ぞれ乾燥後の成形体の重量に対して15%および4
%となるように添加して混合した。混合後のスラ
リーを脱水プレスにより成形したのち130℃で18
時間乾燥することにより、硬化したケイ酸カルシ
ウム成形体を得た。 比較例 1 炭化ケイ素を混入しないほかは上記実施例と同
様にして、ケイ酸カルシウム成形体を製造した。 比較例 2 炭化ケイ素として平均粒子径が5μmのものを
を用いたほかは上記実施例と同様にして、ケイ酸
カルシウム成形体を製造した。 上記各例により得られたケイ酸カルシウム成形
体の性能値を第1表に示す。なお表中に示した熱
伝導率の値は、JISA1412「保温材の熱伝導率測定
法(平板比較法)」によるものである。
が130Kg/m3以下の軽量品であつて高温度で使用
する断熱材として適当なケイ酸カルシウム成形体
を製造する方法に関するものである。 従来の技術 ケイ酸カルシウム成形体は年々軽量化が進んで
おり、既に嵩密度130Kg/m3以下の超軽量品が商
品化されている。ケイ酸カルシウム成形体軽量化
の目的は、切断加工や運搬を容易にし、窯炉や建
造物等に対する固定を容易にすることなど種々あ
るが、特に重要な目的の一つは断熱性能の向上に
あり、従来の軽量化は一応その目的を達成しなが
ら進められてきたといえる。しかしながら、嵩密
度が130Kg/m2以下となるような軽量化は、必ず
しも断熱性能の向上につながらないことが判明し
た。すなわち、ケイ酸カルシウム成形体の熱伝導
率は一般に温度が高くなるにつれて大きくなるも
のであるが、特に軽量品においては、その気孔部
分を通過する輻射伝熱が断熱材全体の熱伝導率に
大きな影響を及ぼすようになるため、気孔率の増
加に依存する軽量化は、ある限度をこえると、断
熱性能の向上をもたらさず、かえつて悪化させる
ことすらある。このような傾向は、当然、熱輻射
が強まる高温ほど顕著に現われ、使用条件が約
300℃以上の高温になると、軽量品は断熱性能の
点ではかえつて中程度の密度の製品に劣るものに
なる。また、単に熱伝導率が高くなるだけでな
く、温度上昇に伴う熱伝導率の上昇が急で且つ指
数関数的なものになる(例えば200℃から500℃の
間で、密度210Kg/m3のJIS A9510−1984の1号
22相当品が約55%の熱伝導率上昇を示すのに対
し、密度が110Kg/m3のケイ酸カルシウム成形体
の一例は約120%の熱伝導率上昇を示す。)このよ
うな僅かな温度変化で大きな熱伝導率の変動を示
すものは、これを断熱材として用いる窯炉等の性
能を不安定にしたり装置全体の設計を困難にした
りする。 したがつて、従来の軽量品は、充分な耐熱性と
軽いという利点を持ちながら、高温領域では使用
し難いものであつた。 ケイ酸カルシウム成形体における輻射伝熱の量
を低減させる手段としては、熱輻射遮蔽効果が大
きい粉末を遮蔽材として成形体中に含有させる方
法(特開昭58−49654号、特開昭60−112663号な
ど)があるが、この方法は、遮蔽材添加によつて
製品の強度が著しく低下するほか、遮蔽材を水熱
合成反応の段階から添加する方法の場合は反応の
制御が困難になるという問題があつた。 発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、上述のような軽量ケイ酸カル
シウム成形体における問題点を解決して、低密度
でありながら高温においても熱伝導率があまり上
昇しないケイ酸カルシウム成形体、具体的には
JIS A9510−1984の1号22(密度220Kg/m3)相当
品とほぼ同等の熱伝導率温度依存性を示すケイ酸
カルシウム成形体を、水熱合成反応や製品強度に
著しい悪影響を及ぼすことなく製造する方法を提
供することにある。 問題点を解決するための手段 本発明が提供するケイ酸カルシウム成形体の製
造法は、ケイ酸質原料、石灰質原料および水より
なるスラリー状混合物を攪拌しながら加圧下に加
熱して反応させることによりケイ酸カルシウム水
和物結晶が球状の集合体を形成しているケイ酸カ
ルシウム水和物結晶のスラリーを製造し、これに
炭化ケイ素粉末を混合したのち成形し乾燥するこ
とからなるケイ酸カルシウム成形体の製造法にお
いて、炭化ケイ素としてその平均粒子径が1μm
以下であるものを用い、且つケイ酸カルシウム水
和物結晶集合体の平均直径が用いる炭化ケイ素の
平均粒子径の20倍以上になるようにケイ酸質原料
と石灰質原料とを反応させることを特徴とする。 以下、上記本発明によるケイ酸カルシウム成形
体の製造法について工程順に説明する。 本発明の製法においては、まず常法によりケイ
酸質原料、石灰質原料および多量の水をオートク
レーブ中で攪拌しなやら水熱反応させてケイ酸カ
ルシウム水和物結晶スラリーを調製する。ケイ酸
質原料としては結晶質のもの、たとえばケイ石
の、平均粒径5〜15μ程度の微粉末を用いること
が望ましいが、これに限定されるわけではない。
石灰質原料としても任意のものを使用することが
できるが、特に好ましい石灰質原料は、CaO結晶
の大きさが0.3μ以下の生石灰である。なお、
“CaO結晶の大きさが0.3μ以下の生石灰”とは、
新鮮な破断面を走査型電子顕微鏡で観察したとき
に認められる粒状ないし粒子融着物状の微結晶粒
の平均径(粒子が融着を起こしていると認められ
る場合はその形状から一次粒子の大きさを推定す
る)が0.3μ以下の微細なものである生石灰をい
う。上記生石灰を消化する条件には特に制限がな
く、常法により、約10〜40倍量の水または熱水を
用いて行えばよい。 原料のCaO/SiO2モル比は、0.9〜1.1程度とす
ることが望ましい。 水熱反応は、圧力12〜20Kg/cm2、時間4〜8時
間程度とする。この反応により、ケイ酸カルシウ
ム水和物結晶の球状集合体からなるスラリーが得
られる。このとき生成するケイ酸カルシウム水和
物結晶集合体の大きさと反応条件との間には、ケ
イ酸質原料の粒径が大きいほど、また反応時の攪
拌がゆるわかであるほど、ケイ酸カルシウム結晶
集合体が大くなるという関係があるから、これら
の条件を選択することにより生成する結晶集合体
がなるべく大きくなるようにすることが望まし
く、少なくとも、用いる炭化ケイ素の平均粒径の
20倍以上の直径を有するものにすることが必要で
ある。 また、低比重のケイ酸カルシウム成形体を得る
ためには、この水熱反応の段階で、沈降体積がな
るべく大きいケイ酸カルシウム水和物を生成させ
ることが望ましい。このため、反応は少なくとも
一時期、強力に攪拌しながら行なわせることが望
ましい。 なお沈降体積とは、固形分濃度を2重量%に調
整したスラリー500mlを内径50mmの500mlメスシリ
ンダーに入れ、20℃で2時間静置したとき沈降す
るケイ酸カルシウム水和物層の体積を意味する。
この値を450ml以上にすることは、充分量の熱輻
射遮蔽材を混入しても密度が130Kg/m3以下でし
かも充分な強度を有するケイ酸カルシウム成形体
を製造するために不可欠である。 次いで、得られたケイ酸カルシウム水和物結晶
スラリーに、熱輻射遮蔽材としての炭化ケイ素を
添加する。炭化ケイ素は、その粒径が1μ以下の
微粒子でなければならない。このような微粒子状
炭化ケイ素を用い、かつその粒径の20倍以上の直
径ケイ酸カルシウム水和物結晶集合体を生成させ
ておくことにより、初めて、曲げ強さなどの強度
を著しく低下させることなしに熱輻射遮蔽材をケ
イ酸カルシウム成形体中に含有させることができ
る。 炭化ケイ素の添加量は、10〜30重量%(最終的
な製品の重量基準)が適当である。 なお、炭化ケイ素を混入する段階で、補強用繊
維その他の補助的な材料を必要に応じて添加する
ことができる。補強用繊維としては、パルプ、ガ
ラス繊維、レーヨンスフ、石綿等、ケイ酸カルシ
ウム成形体の補強に通常使用されるものを用いる
ことができる。 炭化ケイ素その他の追添加物を加えたケイ酸カ
ルシウム水和物のスラリーを、次いで脱水成形す
る。最後に、得られた成形物を乾燥すれば、目的
とするケイ酸カルシウム成形体が得られる。 上記製法において、ケイ酸カルシウム水和物結
晶集合体に混合された炭化ケイ素微粒子は、結晶
集合体表面にある針状結晶に付着する。したがつ
て、炭化ケイ素粒子は成形中に比重差により分離
することなく成形体中に均一に導入され、気孔部
を経由する熱輻射の遮蔽に役立つことになる。と
ころが炭化ケイ素の粒径が大きすぎるかケイ酸カ
ルシウム水和物結晶集合体が充分大きくないと、
結晶集合体間に介在する炭化ケイ素粉末が結晶集
合体相互を分離することになり、構造上の弱点が
生じて、曲げ強さが極端に低下してしまう。結晶
集合体の粒径が炭化ケイ素粒子の大きさに比べて
充分に大きければ、炭化ケイ素粒子が介在して
も、結晶集合体が凹むように変形して結晶集合体
相互が接触するため、構造上の弱点とはならず、
充分な曲げ強さを持つものが得られる。 実施例 以下実施例および比較例を示して本発明を説明
する。 実施例 1 CaO結晶の大きさが0.26μmである生石灰を24
倍量の熱水に投入し、攪拌しながら1時間消化し
た。得られた石灰乳に平均粒径10μmのケイ石粉
末をCaO/SiO2モル比が1.0になるように添加し、
生石灰とケイ石との合計量に対する水量が30倍量
になるように水を追加して均一なスラリーとした
のち、オートクレーブ中で攪拌しながら、温度
197℃、圧力15Kg/cm2で、4時間反応させた。こ
の反応で形成されたケイ酸カルシウム水和物はゾ
ノトライトからなり、結晶集合体の平均直径は50
mm、沈降体積は410mlであつた。 上記ゾノライトスラリーに、平均粒径が0.47μ
mの炭化ケイ素微粉末およびガラス繊維を、それ
ぞれ乾燥後の成形体の重量に対して15%および4
%となるように添加して混合した。混合後のスラ
リーを脱水プレスにより成形したのち130℃で18
時間乾燥することにより、硬化したケイ酸カルシ
ウム成形体を得た。 比較例 1 炭化ケイ素を混入しないほかは上記実施例と同
様にして、ケイ酸カルシウム成形体を製造した。 比較例 2 炭化ケイ素として平均粒子径が5μmのものを
を用いたほかは上記実施例と同様にして、ケイ酸
カルシウム成形体を製造した。 上記各例により得られたケイ酸カルシウム成形
体の性能値を第1表に示す。なお表中に示した熱
伝導率の値は、JISA1412「保温材の熱伝導率測定
法(平板比較法)」によるものである。
【表】
発明の効果
本発明によれば、上述のように大径のケイ酸カ
ルシウム水和物結晶集合体と炭化ケイ素の超微粒
子とを組合せたことにより、強度低下をほとんど
起こすことなしに、従来問題とされた軽量ケイ酸
カルシウム成形体における熱伝導率の温度特性を
大幅に改善することができる。 その結果、従来は使用困難であつた高温領域に
おいても軽量ケイ酸カルシウム成形体を使用する
ことが可能となつて軽量ケイ酸カルシウム系断熱
材のすぐれた特性を活用しうる範囲が拡大され、
省エネルギーの推進に大きな貢献をすることがで
きる。
ルシウム水和物結晶集合体と炭化ケイ素の超微粒
子とを組合せたことにより、強度低下をほとんど
起こすことなしに、従来問題とされた軽量ケイ酸
カルシウム成形体における熱伝導率の温度特性を
大幅に改善することができる。 その結果、従来は使用困難であつた高温領域に
おいても軽量ケイ酸カルシウム成形体を使用する
ことが可能となつて軽量ケイ酸カルシウム系断熱
材のすぐれた特性を活用しうる範囲が拡大され、
省エネルギーの推進に大きな貢献をすることがで
きる。
Claims (1)
- 1 ケイ酸質原料、石灰質原料および水よりなる
スラリー状混合物を攪拌しながら加圧下に加熱し
て反応させることによりケイ酸カルシウム水和物
結晶が球状の集合体を形成しているケイ酸カルシ
ウム水和物結晶のスラリーを製造し、これに炭化
ケイ素粉末を混合したのち成形し乾燥することか
らなるケイ酸カルシウム成形体の製造法におい
て、炭化ケイ素としてその平均粒子径が1μm以
下であるものを用い、且つケイ酸カルシウム水和
物結晶集合体の平均直径が用いる炭化ケイ素の平
均粒子径の20倍以上になるようにケイ酸質原料と
石灰質原料とを反応させることを特徴とするケイ
酸カルシウム成形体の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6423386A JPS62235274A (ja) | 1986-03-24 | 1986-03-24 | ケイ酸カルシウム成形体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6423386A JPS62235274A (ja) | 1986-03-24 | 1986-03-24 | ケイ酸カルシウム成形体の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62235274A JPS62235274A (ja) | 1987-10-15 |
| JPH0212894B2 true JPH0212894B2 (ja) | 1990-03-29 |
Family
ID=13252198
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6423386A Granted JPS62235274A (ja) | 1986-03-24 | 1986-03-24 | ケイ酸カルシウム成形体の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62235274A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| TW529987B (en) | 2001-03-02 | 2003-05-01 | James Hardie Res Pty Ltd | Spattering apparatus |
| US20030164119A1 (en) | 2002-03-04 | 2003-09-04 | Basil Naji | Additive for dewaterable slurry and slurry incorporating same |
| MXPA05003691A (es) | 2002-10-07 | 2005-11-17 | James Hardie Int Finance Bv | Material mixto de fibrocemento de densidad media durable. |
| US7998571B2 (en) | 2004-07-09 | 2011-08-16 | James Hardie Technology Limited | Composite cement article incorporating a powder coating and methods of making same |
| US8993462B2 (en) | 2006-04-12 | 2015-03-31 | James Hardie Technology Limited | Surface sealed reinforced building element |
-
1986
- 1986-03-24 JP JP6423386A patent/JPS62235274A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62235274A (ja) | 1987-10-15 |
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