JPH021330B2 - - Google Patents
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- JPH021330B2 JPH021330B2 JP56167143A JP16714381A JPH021330B2 JP H021330 B2 JPH021330 B2 JP H021330B2 JP 56167143 A JP56167143 A JP 56167143A JP 16714381 A JP16714381 A JP 16714381A JP H021330 B2 JPH021330 B2 JP H021330B2
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- phosphor
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J61/00—Gas-discharge or vapour-discharge lamps
- H01J61/02—Details
- H01J61/30—Vessels; Containers
- H01J61/35—Vessels; Containers provided with coatings on the walls thereof; Selection of materials for the coatings
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- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
Description
本発明は曲管形蛍光ランプの製造方法に係り、
特にソーダライムガラスの透光性気密容器を使用
した曲管形蛍光ランプの製造方法の改良に関す
る。 曲管形蛍光ランプ、たとえば環形の蛍光ランプ
の製造は一般に直管のガラスの透光性気密容器の
内壁にバリウム、カルシウムのようなアルカリ土
類金属のほう酸塩などの結着剤を蛍光体重量の1
ないし3重量%添加した蛍光体を被着させ、その
両端部に電子放射物質を被着された電極を保持す
るステムを封着し、これを炉などで高温に加熱し
て軟化させ、ドラムに捲回して環形に成形し、透
光性気密容器内を排気して易放電気体と少量の水
銀とを導入したのち、排気管を封緘してなるので
ある。この透光性気密容器を形成するガラスは環
形成形の容易さから、酸化鉛を22ないし29重量%
程度含有する軟化温度が低い、通常鉛ガラスと呼
ばれるガラスが使用されていた。この鉛ガラスは
高価な原料である酸化鉛を多量に含有しているか
ら、ガラスの価格が高くなり、そのため環形蛍光
ランプなどの曲管形蛍光ランプの製造原価を高く
するばかりでなく、公害の要因である鉛を含有し
ているので廃棄ランプの処理などに問題があると
いう欠点を有していた。このような欠点を解決す
るために、近時、直管形蛍光ランプの透光性気密
容器に使用されているソーダライムガラスを環形
蛍光ランプなどの曲管形蛍光ランプの透光性気密
容器に使用することが計画され、試験されている
が、鉛ガラスの透光性気密容器に比べて、初光束
やその働程などの光出力の低下が大きく、しか
も、曲管に成形したのちのガラスの透光性気密容
器の強度が低下するという致命的な欠点が発生し
た。鉛ガラスおよびソーダライムガラスの一例の
酸化物組成および物理特性は下記第1表に示すと
おりである。
特にソーダライムガラスの透光性気密容器を使用
した曲管形蛍光ランプの製造方法の改良に関す
る。 曲管形蛍光ランプ、たとえば環形の蛍光ランプ
の製造は一般に直管のガラスの透光性気密容器の
内壁にバリウム、カルシウムのようなアルカリ土
類金属のほう酸塩などの結着剤を蛍光体重量の1
ないし3重量%添加した蛍光体を被着させ、その
両端部に電子放射物質を被着された電極を保持す
るステムを封着し、これを炉などで高温に加熱し
て軟化させ、ドラムに捲回して環形に成形し、透
光性気密容器内を排気して易放電気体と少量の水
銀とを導入したのち、排気管を封緘してなるので
ある。この透光性気密容器を形成するガラスは環
形成形の容易さから、酸化鉛を22ないし29重量%
程度含有する軟化温度が低い、通常鉛ガラスと呼
ばれるガラスが使用されていた。この鉛ガラスは
高価な原料である酸化鉛を多量に含有しているか
ら、ガラスの価格が高くなり、そのため環形蛍光
ランプなどの曲管形蛍光ランプの製造原価を高く
するばかりでなく、公害の要因である鉛を含有し
ているので廃棄ランプの処理などに問題があると
いう欠点を有していた。このような欠点を解決す
るために、近時、直管形蛍光ランプの透光性気密
容器に使用されているソーダライムガラスを環形
蛍光ランプなどの曲管形蛍光ランプの透光性気密
容器に使用することが計画され、試験されている
が、鉛ガラスの透光性気密容器に比べて、初光束
やその働程などの光出力の低下が大きく、しか
も、曲管に成形したのちのガラスの透光性気密容
器の強度が低下するという致命的な欠点が発生し
た。鉛ガラスおよびソーダライムガラスの一例の
酸化物組成および物理特性は下記第1表に示すと
おりである。
【表】
上記第1表に示すソーダライムガラスの透光性
気密容器を使用した白色環形蛍光ランプ、たとえ
ば100V30WFCL−30Wは鉛ガラスの透光性気密
容器を使用した同種ランプに比べて初光束が4
%、1000時間点灯後の光束が5.6%低下し、透光
性気密容器の強度は45%も低下するのである。上
記光出力の低下は透光性気密容器が環形成形の際
に高温度にさらされることによつて、第1表から
明らかなように透光性気密容器を構成するソーダ
ライムガラスに含有されている鉛ガラスの3倍以
上の量のアルカリ、主としてナトリウムが析出し
て、たとえばアンチモン、マンガンふ活ハロりん
酸カルシウム蛍光体などの蛍光体中に拡散し、上
記蛍光体の発光効率を低下させ、また蛍光ランプ
点灯時の紫外線によつてガラス中の鉄分などと光
化学反応を起こしてガラスを黄褐色に着色し光の
透過率を低下させ、さらに蛍光ランプ内に存在す
る水銀とも反応してナトリウムアマルガムを作
り、光出力の働程を低下させるものと思われる。
また、ガラスの透光性気密容器を環形に成形する
際の高温加工時に軟化したガラスの表面に蛍光体
粒子のめり込みが発生し、特に軟化温度が鉛ガラ
スより80℃近く高いソーダライムガラスでは環形
成形のための加熱温度が上記軟化温度の差よりも
高い温度にしなければならないからガラス表面へ
の蛍光体のめり込みが部分的に大きくなり、その
ためガラス表面に多数の疵を発生させガラスの透
光性気密容器の強度低下が大きくなつたものと思
われる。このような問題点を防ぐ方法としてガラ
スの透光性気密容器とその内面に被着された蛍光
体被膜との間にりん酸カルシウムなどの金属りん
酸塩被膜を設ける方法がある。上記金属りん酸
塩、たとえばりん酸カルシウム被膜をガラスの透
光性気密容器の内表面に被着させるためには、蛍
光体被膜を被着させる方法と同様に、りん酸カル
シウムの粉末を硝化綿の酢酸ブチル1%溶液に分
散させてなる懸濁液を透光性気密容器の内面に塗
布乾燥させて被膜を形成する方法が従来行なわれ
ていた。しかしながら、この方法は酢酸ブチルの
ような有機溶剤を使用し、しかも粘度を調整する
ために硝化綿を使用するので、爆発性、引火性の
ある有機溶剤に対する防護のために上記懸濁液の
塗布乾燥を防爆処置を施した堅固な設備が必要
で、多大な設備投資を要し、また上記懸濁液を製
造する作業もきわめて慎重な注意を必要とする欠
点を有していた。 本発明は上記した欠点に鑑みてなされたもので
りん酸カルシウムなどの被膜の形成が爆発などの
危険がなく、したがつて防爆処置のない簡単な装
置で行なうことができ、したがつて設備費が低廉
で、作業も容易なりん酸カルシウム被膜などの塗
布乾燥工程を有する改良された曲管形蛍光ランプ
の製造方法を提供することを目的とする。 以下に本発明製造方法を完成するにいたるまで
に行なつた実験の経過について詳述する。 本発明者らは内面に蛍光体被膜を具備し環形に
曲折された前記ソーダライムガラスの透光性気密
容器の両端部に電子放射物質を被着された電極構
体を封着され透光性気密容器の内部に易放電気体
を封入されてなる環形蛍光ランプを製造する際
に、上記透光性気密容器の内面に蛍光体被膜を形
成させる工程の前に行なうりん酸カルシウム被膜
を被着させる工程において、従来の有機溶剤を使
用しない方法について検討し、種々の試行錯誤の
結果、水溶性バインダの使用について試験した。
増粘作用を有する水溶性バインダとしてはポリメ
タアクリル酸アンモニウムを使用し、ピロりん酸
カルシウム(Ca2P2O7)の水溶液を調製した。ま
ず、ポリメタアクリル酸アンモニウムの濃度を
0.005重量%から0.3重量%まで変化させて水溶性
バインダ溶液を作り、水懸濁液1c.c.当りの重量が
0.01×10-2gないし5×10-2gの範囲にピロりん
酸カルシウムの粉末の量を変化させてりん酸カル
シウムの水懸濁液を作り、両者を加えて十分に撹
拌してりん酸カルシウム水溶液を調製した。これ
を第1の工程としてガラスの透光性気密容器の内
面に塗布乾燥し、つぎに第2の工程として上記り
ん酸カルシウムの被膜の上に蛍光体重量を100と
したときに1重量%のB2O3−CaO−BaO系結着
剤を添加した蛍光体懸濁液を塗布乾燥し、その後
焼成工程を経て上記水溶性バインダその他を焼成
除去し、環形の曲管形蛍光ランプ100V30Wを製
造した。上記環形蛍光ランプ100V30Wについて
蛍光体被膜の剥離の発生率、ならびに光出力を試
験した。上記試験の結果を下記第2表ならびに添
付図に示す。 第2表は水懸濁液1c.c.当りのピロりん酸カルシ
ウムの重量(g)と蛍光体被膜の剥離の発生率
(%)を示す。この場合水溶性バインダ溶液の濃
度は0.05重量%一定とした。
気密容器を使用した白色環形蛍光ランプ、たとえ
ば100V30WFCL−30Wは鉛ガラスの透光性気密
容器を使用した同種ランプに比べて初光束が4
%、1000時間点灯後の光束が5.6%低下し、透光
性気密容器の強度は45%も低下するのである。上
記光出力の低下は透光性気密容器が環形成形の際
に高温度にさらされることによつて、第1表から
明らかなように透光性気密容器を構成するソーダ
ライムガラスに含有されている鉛ガラスの3倍以
上の量のアルカリ、主としてナトリウムが析出し
て、たとえばアンチモン、マンガンふ活ハロりん
酸カルシウム蛍光体などの蛍光体中に拡散し、上
記蛍光体の発光効率を低下させ、また蛍光ランプ
点灯時の紫外線によつてガラス中の鉄分などと光
化学反応を起こしてガラスを黄褐色に着色し光の
透過率を低下させ、さらに蛍光ランプ内に存在す
る水銀とも反応してナトリウムアマルガムを作
り、光出力の働程を低下させるものと思われる。
また、ガラスの透光性気密容器を環形に成形する
際の高温加工時に軟化したガラスの表面に蛍光体
粒子のめり込みが発生し、特に軟化温度が鉛ガラ
スより80℃近く高いソーダライムガラスでは環形
成形のための加熱温度が上記軟化温度の差よりも
高い温度にしなければならないからガラス表面へ
の蛍光体のめり込みが部分的に大きくなり、その
ためガラス表面に多数の疵を発生させガラスの透
光性気密容器の強度低下が大きくなつたものと思
われる。このような問題点を防ぐ方法としてガラ
スの透光性気密容器とその内面に被着された蛍光
体被膜との間にりん酸カルシウムなどの金属りん
酸塩被膜を設ける方法がある。上記金属りん酸
塩、たとえばりん酸カルシウム被膜をガラスの透
光性気密容器の内表面に被着させるためには、蛍
光体被膜を被着させる方法と同様に、りん酸カル
シウムの粉末を硝化綿の酢酸ブチル1%溶液に分
散させてなる懸濁液を透光性気密容器の内面に塗
布乾燥させて被膜を形成する方法が従来行なわれ
ていた。しかしながら、この方法は酢酸ブチルの
ような有機溶剤を使用し、しかも粘度を調整する
ために硝化綿を使用するので、爆発性、引火性の
ある有機溶剤に対する防護のために上記懸濁液の
塗布乾燥を防爆処置を施した堅固な設備が必要
で、多大な設備投資を要し、また上記懸濁液を製
造する作業もきわめて慎重な注意を必要とする欠
点を有していた。 本発明は上記した欠点に鑑みてなされたもので
りん酸カルシウムなどの被膜の形成が爆発などの
危険がなく、したがつて防爆処置のない簡単な装
置で行なうことができ、したがつて設備費が低廉
で、作業も容易なりん酸カルシウム被膜などの塗
布乾燥工程を有する改良された曲管形蛍光ランプ
の製造方法を提供することを目的とする。 以下に本発明製造方法を完成するにいたるまで
に行なつた実験の経過について詳述する。 本発明者らは内面に蛍光体被膜を具備し環形に
曲折された前記ソーダライムガラスの透光性気密
容器の両端部に電子放射物質を被着された電極構
体を封着され透光性気密容器の内部に易放電気体
を封入されてなる環形蛍光ランプを製造する際
に、上記透光性気密容器の内面に蛍光体被膜を形
成させる工程の前に行なうりん酸カルシウム被膜
を被着させる工程において、従来の有機溶剤を使
用しない方法について検討し、種々の試行錯誤の
結果、水溶性バインダの使用について試験した。
増粘作用を有する水溶性バインダとしてはポリメ
タアクリル酸アンモニウムを使用し、ピロりん酸
カルシウム(Ca2P2O7)の水溶液を調製した。ま
ず、ポリメタアクリル酸アンモニウムの濃度を
0.005重量%から0.3重量%まで変化させて水溶性
バインダ溶液を作り、水懸濁液1c.c.当りの重量が
0.01×10-2gないし5×10-2gの範囲にピロりん
酸カルシウムの粉末の量を変化させてりん酸カル
シウムの水懸濁液を作り、両者を加えて十分に撹
拌してりん酸カルシウム水溶液を調製した。これ
を第1の工程としてガラスの透光性気密容器の内
面に塗布乾燥し、つぎに第2の工程として上記り
ん酸カルシウムの被膜の上に蛍光体重量を100と
したときに1重量%のB2O3−CaO−BaO系結着
剤を添加した蛍光体懸濁液を塗布乾燥し、その後
焼成工程を経て上記水溶性バインダその他を焼成
除去し、環形の曲管形蛍光ランプ100V30Wを製
造した。上記環形蛍光ランプ100V30Wについて
蛍光体被膜の剥離の発生率、ならびに光出力を試
験した。上記試験の結果を下記第2表ならびに添
付図に示す。 第2表は水懸濁液1c.c.当りのピロりん酸カルシ
ウムの重量(g)と蛍光体被膜の剥離の発生率
(%)を示す。この場合水溶性バインダ溶液の濃
度は0.05重量%一定とした。
【表】
第2表の結果から明らかなようにピロりん酸カ
ルシウムの重量が3.5×10-2g/c.c.より大きくな
ると蛍光体被膜の剥離の発生率が急激に増加し
た。このことはりん酸カルシウムの被膜の膜厚が
厚くなりすぎると、その上に被着された蛍光体被
膜を含めた膜厚が大きくなり蛍光体被膜の被着力
が減少し、りん酸カルシウム被膜によつて透光性
気密容器のガラス内面から隔てられた蛍光体被膜
の剥離が発生したものと思われる。りん酸カルシ
ウムの重量が0.3×10-2g/c.c.より小さいと上記
蛍光体被膜の剥離は発生しないが第2表の説明で
述べたと同様の理由でりん酸カルシウム被膜の所
望の膜厚が得られず、りん酸カルシウム被膜の効
果がなくなるので不可である。 添付図はピロりん酸カルシウムの水懸濁液1c.c.
当りの重量(g)を変化させたときの環形蛍光ラ
ンプの光出力の変化を示してある。光出力は最大
値を100としたときの%で示してある。図から明
らかなようにりん酸カルシウムの重量が少なすぎ
ても、また多すぎても光出力は低下する。そうし
て、りん酸カルシウムの重量が0.3×10-2g/c.c.
より小さいと、急激な光出力低下が発生すること
が判つた。このことは前記した第2表の説明で述
べたようにりん酸カルシウム被覆の所望の膜厚が
得られないために保護膜としての役目が果たされ
ず、環形蛍光ランプ製造時の加熱加工中などにガ
ラスから析出したナトリウムにより光出力が低下
したものと思われる。したがつて、りん酸カルシ
ウムの重量は第3表および添付図から明らかなよ
うに水懸濁液1c.c.当り0.3×10-2gないし3.5×
10-2gがよいことが判つた。 上述した試験においてりん酸カルシウムはピロ
りん酸カルシウム(Ca2P2O7)を使用し、水溶性
バインダとしてポリメタアクリル酸アンモニウム
を使用したが、これに限るものではなく、りん酸
カルシウムはβ−Ca3(Po4)2、Ca4P2O9などによ
つても全く同様の効果があり、増粘作用を有する
水溶性バインダにおいても上記ポリメタアクリル
酸アンモニウムに限らないことを本発明者らは実
験により確認した。また、水溶性バインダ溶液の
濃度が1重量%より大きくなると、蛍光体被膜被
着後の焼成時にピロりん酸カルシウム被膜による
透光性気密容器の着色不良が発生するので不可で
ある。このことは、水溶性バインダ溶液の濃度が
1重量%を超えると未燃焼となり着色不良が発生
するものと思われる。水溶性バインダ溶液の濃度
が0.02重量%より小さくなると粘度が小さくなり
すぎてりん酸カルシウム被膜の所望の膜厚が得ら
れず、りん酸カルシウム被膜がない従来品とほと
んど同様となり、ガラスからナトリウムの析出を
防止できず光出力が低下し、透光性気密容器の強
度が低下するので不可である。 つぎに本発明者らは透光性気密容器の内面に被
着されたりん酸カルシウム被膜上に塗布する蛍光
体懸濁液に添加する結着剤について実験した。一
般に使用されているアンチモン、マンガンふ活ハ
ロりん酸カルシウム蛍光体を、硝化綿の酢酸ブチ
ル1%溶液に分散させ、それにB2O3−CaO−
BaO系低融点化合物を上記蛍光体の重量を100と
したときに0.2重量%から5重量%まで添加して
十分撹拌して調製された蛍光体懸濁液によつて環
形蛍光ランプ100V30Wを製造し蛍光体被膜の剥
離の発生率を試験した。その結果、蛍光体に添加
するB2O3−CaO−BaO系低融点化合物の結着剤
が0.5重量%より少ないと蛍光体被膜の剥離が0.5
%以上発生することが判つた。また、上記結着剤
を蛍光体重量の3重量%より多く添加すると環形
蛍光ランプの光出力が低下するおそれがあるの
で、上記B2O3−CaO−BaO系低融点化合物の結
着剤は蛍光体重量の0.5重量%ないし3重量%が
好ましい。さらに、蛍光体懸濁液の溶剤は、りん
酸カルシウムを水溶液で被着したときにはりん酸
カルシウム被膜の膜厚を変化させないために有機
溶剤であることが好ましい。 以上詳述したように本発明は、内面に蛍光体被
膜を具備し曲折されたソーダライムガラスの透光
性気密容器と、上記透光性気密容器の両端部に封
着され電子放射性物質を被着された電極構体と、
透光性気密容器の内部に封入された水銀と易放電
気体とを有するものの製造において、水懸濁液1
c.c.当りの重量が0.3×10-2gないし3.5×10-2gの
りん酸カルシウムの水懸濁液と、濃度が0.02重量
%ないし1重量%の増粘作用を有する水溶性バイ
ンダの溶液とを含有するりん酸カルシウム水溶液
を上記ガラスバルブ内面に塗布乾燥させる第1の
工程と、第1の工程によつて形成された被膜上に
蛍光体と結着剤とを含有する蛍光体懸濁液を塗布
する第2の工程とを有することを特徴とする曲管
形蛍光ランプの製造方法であつて、ソーダライム
ガラスの透光性気密容器を有する曲管形蛍光ラン
プを本発明製造方法によつて製造することによ
り、光特性と透光性気密容器の強度を低下させる
ことのない曲管形蛍光ランプを防爆処置などのな
い従来の製造設備によつて製造することが可能に
なり、したがつて設備投資が少額でよく、蛍光体
塗布工程の前の従来のガラスの透光性気密容器を
洗浄乾燥する工程でりん酸カルシウム被膜の被着
を行なうことができ、製造コストの安価な曲管形
蛍光ランプを提供できるという効果を有してい
る。 なお、前記した実験例は環形蛍光ランプで説明
を行つたが、本発明製造方法はもち論環形蛍光ラ
ンプに限るものではなく、U字形、立体的なW字
形を呈する鞍形などの曲管形蛍光ランプのすべて
に適用して効果を発揮するものである。
ルシウムの重量が3.5×10-2g/c.c.より大きくな
ると蛍光体被膜の剥離の発生率が急激に増加し
た。このことはりん酸カルシウムの被膜の膜厚が
厚くなりすぎると、その上に被着された蛍光体被
膜を含めた膜厚が大きくなり蛍光体被膜の被着力
が減少し、りん酸カルシウム被膜によつて透光性
気密容器のガラス内面から隔てられた蛍光体被膜
の剥離が発生したものと思われる。りん酸カルシ
ウムの重量が0.3×10-2g/c.c.より小さいと上記
蛍光体被膜の剥離は発生しないが第2表の説明で
述べたと同様の理由でりん酸カルシウム被膜の所
望の膜厚が得られず、りん酸カルシウム被膜の効
果がなくなるので不可である。 添付図はピロりん酸カルシウムの水懸濁液1c.c.
当りの重量(g)を変化させたときの環形蛍光ラ
ンプの光出力の変化を示してある。光出力は最大
値を100としたときの%で示してある。図から明
らかなようにりん酸カルシウムの重量が少なすぎ
ても、また多すぎても光出力は低下する。そうし
て、りん酸カルシウムの重量が0.3×10-2g/c.c.
より小さいと、急激な光出力低下が発生すること
が判つた。このことは前記した第2表の説明で述
べたようにりん酸カルシウム被覆の所望の膜厚が
得られないために保護膜としての役目が果たされ
ず、環形蛍光ランプ製造時の加熱加工中などにガ
ラスから析出したナトリウムにより光出力が低下
したものと思われる。したがつて、りん酸カルシ
ウムの重量は第3表および添付図から明らかなよ
うに水懸濁液1c.c.当り0.3×10-2gないし3.5×
10-2gがよいことが判つた。 上述した試験においてりん酸カルシウムはピロ
りん酸カルシウム(Ca2P2O7)を使用し、水溶性
バインダとしてポリメタアクリル酸アンモニウム
を使用したが、これに限るものではなく、りん酸
カルシウムはβ−Ca3(Po4)2、Ca4P2O9などによ
つても全く同様の効果があり、増粘作用を有する
水溶性バインダにおいても上記ポリメタアクリル
酸アンモニウムに限らないことを本発明者らは実
験により確認した。また、水溶性バインダ溶液の
濃度が1重量%より大きくなると、蛍光体被膜被
着後の焼成時にピロりん酸カルシウム被膜による
透光性気密容器の着色不良が発生するので不可で
ある。このことは、水溶性バインダ溶液の濃度が
1重量%を超えると未燃焼となり着色不良が発生
するものと思われる。水溶性バインダ溶液の濃度
が0.02重量%より小さくなると粘度が小さくなり
すぎてりん酸カルシウム被膜の所望の膜厚が得ら
れず、りん酸カルシウム被膜がない従来品とほと
んど同様となり、ガラスからナトリウムの析出を
防止できず光出力が低下し、透光性気密容器の強
度が低下するので不可である。 つぎに本発明者らは透光性気密容器の内面に被
着されたりん酸カルシウム被膜上に塗布する蛍光
体懸濁液に添加する結着剤について実験した。一
般に使用されているアンチモン、マンガンふ活ハ
ロりん酸カルシウム蛍光体を、硝化綿の酢酸ブチ
ル1%溶液に分散させ、それにB2O3−CaO−
BaO系低融点化合物を上記蛍光体の重量を100と
したときに0.2重量%から5重量%まで添加して
十分撹拌して調製された蛍光体懸濁液によつて環
形蛍光ランプ100V30Wを製造し蛍光体被膜の剥
離の発生率を試験した。その結果、蛍光体に添加
するB2O3−CaO−BaO系低融点化合物の結着剤
が0.5重量%より少ないと蛍光体被膜の剥離が0.5
%以上発生することが判つた。また、上記結着剤
を蛍光体重量の3重量%より多く添加すると環形
蛍光ランプの光出力が低下するおそれがあるの
で、上記B2O3−CaO−BaO系低融点化合物の結
着剤は蛍光体重量の0.5重量%ないし3重量%が
好ましい。さらに、蛍光体懸濁液の溶剤は、りん
酸カルシウムを水溶液で被着したときにはりん酸
カルシウム被膜の膜厚を変化させないために有機
溶剤であることが好ましい。 以上詳述したように本発明は、内面に蛍光体被
膜を具備し曲折されたソーダライムガラスの透光
性気密容器と、上記透光性気密容器の両端部に封
着され電子放射性物質を被着された電極構体と、
透光性気密容器の内部に封入された水銀と易放電
気体とを有するものの製造において、水懸濁液1
c.c.当りの重量が0.3×10-2gないし3.5×10-2gの
りん酸カルシウムの水懸濁液と、濃度が0.02重量
%ないし1重量%の増粘作用を有する水溶性バイ
ンダの溶液とを含有するりん酸カルシウム水溶液
を上記ガラスバルブ内面に塗布乾燥させる第1の
工程と、第1の工程によつて形成された被膜上に
蛍光体と結着剤とを含有する蛍光体懸濁液を塗布
する第2の工程とを有することを特徴とする曲管
形蛍光ランプの製造方法であつて、ソーダライム
ガラスの透光性気密容器を有する曲管形蛍光ラン
プを本発明製造方法によつて製造することによ
り、光特性と透光性気密容器の強度を低下させる
ことのない曲管形蛍光ランプを防爆処置などのな
い従来の製造設備によつて製造することが可能に
なり、したがつて設備投資が少額でよく、蛍光体
塗布工程の前の従来のガラスの透光性気密容器を
洗浄乾燥する工程でりん酸カルシウム被膜の被着
を行なうことができ、製造コストの安価な曲管形
蛍光ランプを提供できるという効果を有してい
る。 なお、前記した実験例は環形蛍光ランプで説明
を行つたが、本発明製造方法はもち論環形蛍光ラ
ンプに限るものではなく、U字形、立体的なW字
形を呈する鞍形などの曲管形蛍光ランプのすべて
に適用して効果を発揮するものである。
図は、ピロりん酸カルシウムの水懸濁液の重量
と環形蛍光ランプの光出力との関係を示す曲線図
である。
と環形蛍光ランプの光出力との関係を示す曲線図
である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 内面に蛍光体被膜を具備し曲折されたソーダ
ライムガラスの透光性気密容器と、上記透光性気
密容器の両端部に封着され電子放射性物質を被着
された電極構体と、透光性気密容器の内部に封入
された水銀と易放電気体とを有する曲管形蛍光ラ
ンプの製造方法において、水懸濁液1c.c.当りの重
量が0.3×10gないし3.5×10gのりん酸カルシウ
ムの水懸濁液と、濃度が0.02重量%ないし1重量
%の増粘作用を有する水溶性バインダの溶液を含
有するりん酸カルシウム水溶液を上記ガラスバル
ブ内面に塗布乾燥させる第1の工程と、第1の工
程によつて形成された被膜上に蛍光体と結着剤と
を含有する蛍光体懸濁液を塗布する第2の工程と
を有することを特徴とする曲管形蛍光ランプの製
造方法。 2 りん酸カルシウム水溶液に含有される水溶性
バインダはポリメタアクリル酸アンモニウムであ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
曲管形蛍光ランプの製造方法。 3 蛍光体懸濁液は蛍光体と、その重量を100と
したときに0.5重量%ないし3重量%のBO−CaO
−BaO系結着剤とを含有する有機懸濁液である
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項または第
2項のいずれかの項記載の曲管形蛍光ランプの製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16714381A JPS5868832A (ja) | 1981-10-21 | 1981-10-21 | 曲管形蛍光ランプの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16714381A JPS5868832A (ja) | 1981-10-21 | 1981-10-21 | 曲管形蛍光ランプの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5868832A JPS5868832A (ja) | 1983-04-23 |
| JPH021330B2 true JPH021330B2 (ja) | 1990-01-11 |
Family
ID=15844215
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16714381A Granted JPS5868832A (ja) | 1981-10-21 | 1981-10-21 | 曲管形蛍光ランプの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5868832A (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5192583A (en) * | 1975-01-07 | 1976-08-13 | Kankyuno keikotaihimakukeiseihoho | |
| JPS56114271A (en) * | 1980-02-15 | 1981-09-08 | Toshiba Corp | Curved fluorescent lamp and its manufacture |
-
1981
- 1981-10-21 JP JP16714381A patent/JPS5868832A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5868832A (ja) | 1983-04-23 |
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