JPH0213785Y2 - - Google Patents
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- JPH0213785Y2 JPH0213785Y2 JP1981097045U JP9704581U JPH0213785Y2 JP H0213785 Y2 JPH0213785 Y2 JP H0213785Y2 JP 1981097045 U JP1981097045 U JP 1981097045U JP 9704581 U JP9704581 U JP 9704581U JP H0213785 Y2 JPH0213785 Y2 JP H0213785Y2
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- JP
- Japan
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- friction
- disc rotor
- pad
- hardness
- pressing device
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は、車両用デイスクブレーキに関するも
のであり、特に、摩擦パツドの偏摩耗防止に関す
るものである。
のであり、特に、摩擦パツドの偏摩耗防止に関す
るものである。
従来の技術
車両用デイスクブレーキは、デイスクロータ、
摩擦パツド、パツド支持装置及びパツド押圧装置
等を含んで構成される。デイスクロータは概して
円板状を為し、車両の車輪に固定され、車輪と共
に回転する。摩擦パツドはデイスクロータの両側
に配設され、パツド支持装置によりデイスクロー
タの回転軸に平行な方向に移動可能に支持される
とともに、パツド押圧装置によりデイスクロータ
に押圧される。摩擦パツドは平板状の摩擦材と、
その裏面に固着された裏金とを含むように構成さ
れ、摩擦材は均一硬度に圧縮成形されるのが普通
である。また、パツド支持装置およびパツド押圧
装置は、デイスクロータの片側に設けられたアク
スルハウジング、ステアリングナツクル等の非回
転部材によつて片持状に支持される。
摩擦パツド、パツド支持装置及びパツド押圧装置
等を含んで構成される。デイスクロータは概して
円板状を為し、車両の車輪に固定され、車輪と共
に回転する。摩擦パツドはデイスクロータの両側
に配設され、パツド支持装置によりデイスクロー
タの回転軸に平行な方向に移動可能に支持される
とともに、パツド押圧装置によりデイスクロータ
に押圧される。摩擦パツドは平板状の摩擦材と、
その裏面に固着された裏金とを含むように構成さ
れ、摩擦材は均一硬度に圧縮成形されるのが普通
である。また、パツド支持装置およびパツド押圧
装置は、デイスクロータの片側に設けられたアク
スルハウジング、ステアリングナツクル等の非回
転部材によつて片持状に支持される。
考案が解決しようとする課題
上記構成の車両用デイスクブレーキにおいて
は、摩擦パツドの偏摩耗が生じ易く、この偏摩耗
は摩擦パツドの寿命を短くするのみならず、制動
時におけるプレーキペダルのアイドルストローク
を大きくし、ブレーキペダルの操作感覚を悪く
し、あるいはブレーキの引摺りを助長するため、
望ましいものではない。
は、摩擦パツドの偏摩耗が生じ易く、この偏摩耗
は摩擦パツドの寿命を短くするのみならず、制動
時におけるプレーキペダルのアイドルストローク
を大きくし、ブレーキペダルの操作感覚を悪く
し、あるいはブレーキの引摺りを助長するため、
望ましいものではない。
本考案はこの偏摩耗をできる限り簡単な手段に
よつて軽減することを課題として為されたもので
ある。
よつて軽減することを課題として為されたもので
ある。
課題を解決するための手段
そして、本考案の要旨とするところは、前記デ
イスクロータ、一対の摩擦パツド、パツド支持装
置、パツド押圧装置及び非回転部材を含む車両用
デイスクブレーキにおいて、一対の摩擦パツドの
少なくとも一方の摩擦材のデイスクロータ円周方
向における硬度分布を、パツド押圧装置と前記裏
金との当接位置近傍部以外の一般部分に関して
は、パツド押圧装置が片持状であるために車両前
進中の制動時に当該パツド押圧装置に生じる回転
モーメントによつてデイスクロータに強く押圧さ
れる側の端から弱く押圧される側の端に向かうに
従つて硬度が直線的に高くなり、当接位置近傍部
に関しては、一般部分の硬度分布を表す傾斜した
直線より硬度が低くなる非線形分布としたことに
ある。
イスクロータ、一対の摩擦パツド、パツド支持装
置、パツド押圧装置及び非回転部材を含む車両用
デイスクブレーキにおいて、一対の摩擦パツドの
少なくとも一方の摩擦材のデイスクロータ円周方
向における硬度分布を、パツド押圧装置と前記裏
金との当接位置近傍部以外の一般部分に関して
は、パツド押圧装置が片持状であるために車両前
進中の制動時に当該パツド押圧装置に生じる回転
モーメントによつてデイスクロータに強く押圧さ
れる側の端から弱く押圧される側の端に向かうに
従つて硬度が直線的に高くなり、当接位置近傍部
に関しては、一般部分の硬度分布を表す傾斜した
直線より硬度が低くなる非線形分布としたことに
ある。
一対の摩擦パツドのうち、デイスクロータより
車体内側、すなわちパツド支持装置及びパツド押
圧装置が非回転部材によつて支持される側に配設
されるインナパツドにおいては、摩擦材のリーデ
イング端、すなわちデイスクロータ回入側の端の
摩耗がトレーリング端、すなわちデイスクロータ
回出側の端の摩耗より大きくなり、デイスクロー
タより外側に配設されるアウタパツドにおいて
は、摩擦材のトレーリング端においてリーデイン
グ端より摩耗量が多くなる。
車体内側、すなわちパツド支持装置及びパツド押
圧装置が非回転部材によつて支持される側に配設
されるインナパツドにおいては、摩擦材のリーデ
イング端、すなわちデイスクロータ回入側の端の
摩耗がトレーリング端、すなわちデイスクロータ
回出側の端の摩耗より大きくなり、デイスクロー
タより外側に配設されるアウタパツドにおいて
は、摩擦材のトレーリング端においてリーデイン
グ端より摩耗量が多くなる。
したがつて、インナパツドに本考案を適用する
場合には、リーデイング端においてトレーリング
端より硬度を低くし、アウタパツドに適用する場
合にはトレーリング端においてリーデイング端よ
り硬度を低くすることとなる。
場合には、リーデイング端においてトレーリング
端より硬度を低くし、アウタパツドに適用する場
合にはトレーリング端においてリーデイング端よ
り硬度を低くすることとなる。
また、パツド押圧装置の摩擦パツドに当接して
押圧力を加える部材が、摩擦パツドの中央部に当
接するピストンである場合には、裏金の弾性変形
によつて、裏金が剛体であると仮定した場合に比
較して摩擦材の中央部の面圧が高くなる一方、両
端部の面圧が低くなり、押圧部材が摩擦パツドの
両端部に当接するリアクシヨン部の一対の爪部で
ある場合には、摩擦材の両端部の面圧が高くなる
一方、中央部の面圧が低くなる。
押圧力を加える部材が、摩擦パツドの中央部に当
接するピストンである場合には、裏金の弾性変形
によつて、裏金が剛体であると仮定した場合に比
較して摩擦材の中央部の面圧が高くなる一方、両
端部の面圧が低くなり、押圧部材が摩擦パツドの
両端部に当接するリアクシヨン部の一対の爪部で
ある場合には、摩擦材の両端部の面圧が高くなる
一方、中央部の面圧が低くなる。
したがつて、裏金の中央部がピストンによつて
押される摩擦パツドに本考案を適用する場合に
は、摩擦材の中央部の硬度を、前記パツド押圧装
置に生じる回転モーメントに基づく硬度分布を表
す傾斜した直線より低めにすることとなり、一対
のリアクシヨン爪により押圧力を加えられる摩擦
パツドにおいては、両端部の硬度を低めにするこ
ととなる。
押される摩擦パツドに本考案を適用する場合に
は、摩擦材の中央部の硬度を、前記パツド押圧装
置に生じる回転モーメントに基づく硬度分布を表
す傾斜した直線より低めにすることとなり、一対
のリアクシヨン爪により押圧力を加えられる摩擦
パツドにおいては、両端部の硬度を低めにするこ
ととなる。
本考案はインナパツドとアウタパツドとの両方
に対して適用することが望ましいのであるが、特
に偏摩耗の激しい側の摩擦パツドにのみ本考案を
適用することも可能である。
に対して適用することが望ましいのであるが、特
に偏摩耗の激しい側の摩擦パツドにのみ本考案を
適用することも可能である。
作用及び効果
上記のように、硬度が均一であれば面圧が高く
なる部分の硬度を他の部分に比較して低めにすれ
ば、パツド押圧装置に生じる回転モーメントや裏
金の弾性変形に基づく面圧の不均一が低減し、偏
摩耗が軽減する効果が得られる。しかも、そのた
めの手段が摩擦材の硬度を場所によつて変えると
いう簡単なものであるため、デイスクブレーキの
コストアツプが僅かで済むこととなる。
なる部分の硬度を他の部分に比較して低めにすれ
ば、パツド押圧装置に生じる回転モーメントや裏
金の弾性変形に基づく面圧の不均一が低減し、偏
摩耗が軽減する効果が得られる。しかも、そのた
めの手段が摩擦材の硬度を場所によつて変えると
いう簡単なものであるため、デイスクブレーキの
コストアツプが僅かで済むこととなる。
実施例
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
第1図及び第2図において、2はデイスクロー
タであり、図示しない車輪に固定され、車輪と共
に回転する。デイスクロータ2の両側にはアウタ
パツド6とインナパツド8とが配設されている。
これらアウタパツド6及びインナパツド8を、以
下、摩擦パツドと総称することとする。これら摩
擦パツド6,8はトルク部材4によりデイスクロ
ータ2の回転軸に平行な方向に移動可能に支持さ
れている。トルク部材4の車両内側の部分、すな
わち第1図においてデイスクロータ2より左側の
部分は、図示を省略するアクスルハウジング、ス
テアリングナツクル等の非回転部材に支持されて
いるが、デイスクロータ2の反対側の部分は支持
されておらず、片持状に支持されている。本実施
例においては、トルク部材4がパツド支持装置を
構成しているのである。
タであり、図示しない車輪に固定され、車輪と共
に回転する。デイスクロータ2の両側にはアウタ
パツド6とインナパツド8とが配設されている。
これらアウタパツド6及びインナパツド8を、以
下、摩擦パツドと総称することとする。これら摩
擦パツド6,8はトルク部材4によりデイスクロ
ータ2の回転軸に平行な方向に移動可能に支持さ
れている。トルク部材4の車両内側の部分、すな
わち第1図においてデイスクロータ2より左側の
部分は、図示を省略するアクスルハウジング、ス
テアリングナツクル等の非回転部材に支持されて
いるが、デイスクロータ2の反対側の部分は支持
されておらず、片持状に支持されている。本実施
例においては、トルク部材4がパツド支持装置を
構成しているのである。
上記摩擦パツド6,8は、パツド押圧装置たる
キヤリパ10によつてデイスクロータ2に押圧さ
れる。キヤリパ10は相対向するシリンダ部12
及びリアクシヨン部14と、これらをデイスクロ
ータ2の外周縁を越えて結合するブリツジ部16
とを備え、デイスクロータ2及び摩擦パツド6,
8を跨いだ状態で配設されている。キヤリパ10
は、車両内側に位置するシリンダ部12におい
て、トルク部材4に片持状に支持されている。シ
リンダ部12から両側へ延び出た一対のアーム部
17に立設された一対のスライドピンがトルク部
材4にデイスクロータ2の回転軸に平行に形成さ
れたピン穴に摺動可能に挿入されることにより、
キヤリパ10がデイスクロータ2の回転軸に平行
な方向に移動可能に支持されているのである。
キヤリパ10によつてデイスクロータ2に押圧さ
れる。キヤリパ10は相対向するシリンダ部12
及びリアクシヨン部14と、これらをデイスクロ
ータ2の外周縁を越えて結合するブリツジ部16
とを備え、デイスクロータ2及び摩擦パツド6,
8を跨いだ状態で配設されている。キヤリパ10
は、車両内側に位置するシリンダ部12におい
て、トルク部材4に片持状に支持されている。シ
リンダ部12から両側へ延び出た一対のアーム部
17に立設された一対のスライドピンがトルク部
材4にデイスクロータ2の回転軸に平行に形成さ
れたピン穴に摺動可能に挿入されることにより、
キヤリパ10がデイスクロータ2の回転軸に平行
な方向に移動可能に支持されているのである。
シリンダ部12にはデイスクロータ2側に開口
するシリンダボア18が穿設されるとともに、こ
のシリンダボア18には有底円筒状のピストン2
0が滑合されている。したがつて、制動液圧がシ
リンダボア18内に供給されるに伴つてピストン
20が突き出され、摩擦パツド8がデイスクロー
タ2の一方の摩擦面に押圧されるとともに、その
反作用によつてキヤリパ10が移動させられ、リ
アクシヨン部14によつて摩擦パツド6がデイス
クロータ2の他方の摩擦面に押圧されるようにな
つている。
するシリンダボア18が穿設されるとともに、こ
のシリンダボア18には有底円筒状のピストン2
0が滑合されている。したがつて、制動液圧がシ
リンダボア18内に供給されるに伴つてピストン
20が突き出され、摩擦パツド8がデイスクロー
タ2の一方の摩擦面に押圧されるとともに、その
反作用によつてキヤリパ10が移動させられ、リ
アクシヨン部14によつて摩擦パツド6がデイス
クロータ2の他方の摩擦面に押圧されるようにな
つている。
ここで、摩擦パツド6,8はデイスクロータ2
に摺接する側の摩擦材24,26と、これ等の摩
擦材24,26が固着された矩形板状の裏金2
8,30とをそれぞれ備えており、その摩擦材2
4,26の硬度は、その硬度が均等であつた場合
に摩擦材24,26のデイスクロータ2に対する
押圧面22,23におけるデイスクロータ2の円
周方向の不均一な面圧に対応して、その面圧の高
い部分が低く、その面圧の低い部分が高くされて
いる。すなわち、第3図に示されるように、それ
等摩擦材24,26はデイスクロータ2の円周方
向にその回転方向(第2図中A方向)に向つて、
所定の硬度分布でその硬度が変化するように形成
されており、その硬度分布は、摩擦材24,26
が均等な硬度とされた場合にデイスクブレーキの
構造に起因してその摩擦材24,26の押圧面に
発生するデイスクロータ2の円周方向の不均一な
面圧分布に対応して、これを均一化する。パター
ンに予め定められている。
に摺接する側の摩擦材24,26と、これ等の摩
擦材24,26が固着された矩形板状の裏金2
8,30とをそれぞれ備えており、その摩擦材2
4,26の硬度は、その硬度が均等であつた場合
に摩擦材24,26のデイスクロータ2に対する
押圧面22,23におけるデイスクロータ2の円
周方向の不均一な面圧に対応して、その面圧の高
い部分が低く、その面圧の低い部分が高くされて
いる。すなわち、第3図に示されるように、それ
等摩擦材24,26はデイスクロータ2の円周方
向にその回転方向(第2図中A方向)に向つて、
所定の硬度分布でその硬度が変化するように形成
されており、その硬度分布は、摩擦材24,26
が均等な硬度とされた場合にデイスクブレーキの
構造に起因してその摩擦材24,26の押圧面に
発生するデイスクロータ2の円周方向の不均一な
面圧分布に対応して、これを均一化する。パター
ンに予め定められている。
上記摩擦材24,26は次に示す如き方法で製
作することができる。一般に、摩擦材24,26
の材質は、石綿と、レジン、ゴム、アスフアルト
等の結合剤と、無機粉末からなる充填材等との混
合体材料から成り、これが加熱及び圧縮されるこ
とにより所定形状の摩擦材24,26に成形され
るのであるが、第4図に示されるように、たとえ
ば裏金28上に予め略均質厚みに用意された上記
混合体材料を、押圧面が前記所定の硬度分布に従
つて高い硬度部分に相当する場所ほど下方に突き
出るような曲面に形成されたプレス型(上型)3
2にて圧縮するとともに加熱することにより、上
記押圧面に倣つた形状の摩擦材をまず成形し、そ
の後その摩擦材の表面が平坦となるように図中の
点線より上の部分を切除加工する。この方法によ
る摩擦パツド6の摩擦材24は、上記プレス型3
2の押圧面の下方に突き出した部分に対応する位
置ほど強く圧縮されるのでこの位置の硬度及び密
度が高くなり、前記所定の硬度分布に従つた硬度
を備えて成形される。尚、第4図は圧縮時の状態
を示す。
作することができる。一般に、摩擦材24,26
の材質は、石綿と、レジン、ゴム、アスフアルト
等の結合剤と、無機粉末からなる充填材等との混
合体材料から成り、これが加熱及び圧縮されるこ
とにより所定形状の摩擦材24,26に成形され
るのであるが、第4図に示されるように、たとえ
ば裏金28上に予め略均質厚みに用意された上記
混合体材料を、押圧面が前記所定の硬度分布に従
つて高い硬度部分に相当する場所ほど下方に突き
出るような曲面に形成されたプレス型(上型)3
2にて圧縮するとともに加熱することにより、上
記押圧面に倣つた形状の摩擦材をまず成形し、そ
の後その摩擦材の表面が平坦となるように図中の
点線より上の部分を切除加工する。この方法によ
る摩擦パツド6の摩擦材24は、上記プレス型3
2の押圧面の下方に突き出した部分に対応する位
置ほど強く圧縮されるのでこの位置の硬度及び密
度が高くなり、前記所定の硬度分布に従つた硬度
を備えて成形される。尚、第4図は圧縮時の状態
を示す。
また、摩擦材24,26は第5図に示される方
法によつても製作することができる。すなわち、
たとえば裏金28上に前記所定の硬度分布に従つ
て高い硬度部分に相当する場所ほど厚みを増すよ
うに前記混合体材料を用意し、その後押圧面が裏
金28に対して平行なプレス型(上型)34にて
図中の点線位置まで圧縮、及び加熱する。この結
果、圧縮前に混合体材料の厚みが大きい部分に対
応する位置ほど強く圧縮されて硬度及び密度が高
くなるので、前記所定の硬度分布に従つた硬度を
有する摩擦材が形成される。尚、第5図は圧縮前
の状態を示す。
法によつても製作することができる。すなわち、
たとえば裏金28上に前記所定の硬度分布に従つ
て高い硬度部分に相当する場所ほど厚みを増すよ
うに前記混合体材料を用意し、その後押圧面が裏
金28に対して平行なプレス型(上型)34にて
図中の点線位置まで圧縮、及び加熱する。この結
果、圧縮前に混合体材料の厚みが大きい部分に対
応する位置ほど強く圧縮されて硬度及び密度が高
くなるので、前記所定の硬度分布に従つた硬度を
有する摩擦材が形成される。尚、第5図は圧縮前
の状態を示す。
尚、第2図及び第4図の摩擦材24,26には
圧縮状態の理解を容易にするために、摩擦材2
4,26中の気孔(ポロシテイ)36が誇張して
示されている。
圧縮状態の理解を容易にするために、摩擦材2
4,26中の気孔(ポロシテイ)36が誇張して
示されている。
以下、本実施例の作用効果を説明する。
ブレーキ操作が為され、制動液圧がシリンダボ
ア18内に供給されるに伴つて、摩擦パツド6及
び8がリアクシヨン部14及びピストン20によ
つてデイスクロータ2に押圧される。このとき、
このリアクシヨン部14はその2本の爪状の突起
により、摩擦パツド6の裏金28の両端部に当接
し、ピストン20はその円筒状の開口端において
摩擦パツド8の裏金30の中央部に当接する。
ア18内に供給されるに伴つて、摩擦パツド6及
び8がリアクシヨン部14及びピストン20によ
つてデイスクロータ2に押圧される。このとき、
このリアクシヨン部14はその2本の爪状の突起
により、摩擦パツド6の裏金28の両端部に当接
し、ピストン20はその円筒状の開口端において
摩擦パツド8の裏金30の中央部に当接する。
摩擦パツド6及び8がデイスクロータ2に押圧
されれば、摩擦パツド6及び8にこれらをデイス
クロータ2の回転方向に移動させる向きの力が作
用する。この力は主としてはトルク部材4によつ
て受けられるのであるが、裏金28とリアクシヨ
ン部14との間の摩擦係合及び裏金30とピスト
ン20との間の摩擦係合によつて、キヤリパ10
にも伝達される。そして、前述のように、トルク
部材4及びキヤリパ10はデイスクロータ2の片
側において片持状に支持されているため、デイス
クロータ2が第1図に矢印Aで示される方向に回
転するとき、トルク部材4及びキヤリパ10に第
1図において反時計方向の回転モーメントが生ず
ることとなる。また、摩擦パツド6,8がデイス
クロータ2から力を受ける位置と、その力がトル
ク部材4によつて受けられる位置とがデイスクロ
ータ2の回転軸方向にずれているため、摩擦パツ
ド6には第1図において時計方向の、摩擦パツド
8には反時計方向の回転モーメントが生ずる。摩
擦パツド8側においては、上記、トルク部材4及
びキヤリパ10に生ずる回転モーメントと摩擦パ
ツド8自体に生ずる回転モーメントの方向が同一
であるため、摩擦パツド8の摩擦材26の摩耗は
リーデイング端においてトレーリング端における
より大きくなる。また、摩擦パツド6側において
は両回転モーメントの方向が逆になるが、キヤリ
パ10等に生ずる回転モーメントの方が摩擦パツ
ド6自体に生ずる回転モーメントより大きいた
め、結局、摩擦パツド6の摩擦材24の摩耗はト
レーリング端においてリーデイング端におけるよ
り大きくなる。
されれば、摩擦パツド6及び8にこれらをデイス
クロータ2の回転方向に移動させる向きの力が作
用する。この力は主としてはトルク部材4によつ
て受けられるのであるが、裏金28とリアクシヨ
ン部14との間の摩擦係合及び裏金30とピスト
ン20との間の摩擦係合によつて、キヤリパ10
にも伝達される。そして、前述のように、トルク
部材4及びキヤリパ10はデイスクロータ2の片
側において片持状に支持されているため、デイス
クロータ2が第1図に矢印Aで示される方向に回
転するとき、トルク部材4及びキヤリパ10に第
1図において反時計方向の回転モーメントが生ず
ることとなる。また、摩擦パツド6,8がデイス
クロータ2から力を受ける位置と、その力がトル
ク部材4によつて受けられる位置とがデイスクロ
ータ2の回転軸方向にずれているため、摩擦パツ
ド6には第1図において時計方向の、摩擦パツド
8には反時計方向の回転モーメントが生ずる。摩
擦パツド8側においては、上記、トルク部材4及
びキヤリパ10に生ずる回転モーメントと摩擦パ
ツド8自体に生ずる回転モーメントの方向が同一
であるため、摩擦パツド8の摩擦材26の摩耗は
リーデイング端においてトレーリング端における
より大きくなる。また、摩擦パツド6側において
は両回転モーメントの方向が逆になるが、キヤリ
パ10等に生ずる回転モーメントの方が摩擦パツ
ド6自体に生ずる回転モーメントより大きいた
め、結局、摩擦パツド6の摩擦材24の摩耗はト
レーリング端においてリーデイング端におけるよ
り大きくなる。
また、前述のように、リアクシヨン部14とピ
ストン20とがそれぞれ摩擦パツド6及び8に当
接したとき、裏金28及び30が弾性変形して反
るため、摩擦パツド6においては摩擦材24の両
端部が中央部より強くデイスクロータ2に押し付
けられ、摩擦パツド8においては摩擦材26の中
央部が両端部により強く押し付けられる傾向が生
ずる。
ストン20とがそれぞれ摩擦パツド6及び8に当
接したとき、裏金28及び30が弾性変形して反
るため、摩擦パツド6においては摩擦材24の両
端部が中央部より強くデイスクロータ2に押し付
けられ、摩擦パツド8においては摩擦材26の中
央部が両端部により強く押し付けられる傾向が生
ずる。
したがつて、もし、摩擦材24,26が均一な
硬度に形成されていれば、以上の原因の重なり合
いによつて、摩擦材24,26の押圧面には第6
図に示されるデイスクロータ2の円周方向の不均
一な面圧が生ずる。このため、そのような摩擦材
を有する従来の摩擦パツドでは、その押圧面の面
圧の高い部分が低い部分に比較して多く摩耗を受
けるので、第7図の2点鎖線に示されるように、
デイスクロータ2の円周方向に不均一な摩耗(偏
摩耗)が生じるのである。
硬度に形成されていれば、以上の原因の重なり合
いによつて、摩擦材24,26の押圧面には第6
図に示されるデイスクロータ2の円周方向の不均
一な面圧が生ずる。このため、そのような摩擦材
を有する従来の摩擦パツドでは、その押圧面の面
圧の高い部分が低い部分に比較して多く摩耗を受
けるので、第7図の2点鎖線に示されるように、
デイスクロータ2の円周方向に不均一な摩耗(偏
摩耗)が生じるのである。
しかしながら、本実施例の摩擦パツド6,8に
よれば、その裏金28,30の全体が上述のよう
に均等な押圧力を加えられない場合であつても、
第7図の実線に示されるように、摩擦材24,2
6の全体が略均等に摩耗を受け、デイスクロータ
2の円周方向の偏摩耗が生じないのである。
よれば、その裏金28,30の全体が上述のよう
に均等な押圧力を加えられない場合であつても、
第7図の実線に示されるように、摩擦材24,2
6の全体が略均等に摩耗を受け、デイスクロータ
2の円周方向の偏摩耗が生じないのである。
すなわち、大きな面圧が加えられる部分の摩擦
材24,26は、その面圧の大きさと反対に低い
硬度及び密度に形成されているので、他の硬度及
び密度が高い部分に比較して弾性変形し易い。こ
のため、摩擦パツド6,8がデイスクロータ2に
押圧されると、摩擦材24,26の従来面圧が高
かつた部分が他の部分より容易に圧縮変形する反
面、従来面圧が低かつた部分がその硬度が高いた
め容易には変形しないので、実質上摩擦材24,
26のデイスクロータ2に対する面圧が平均化さ
れ、その摩擦材24,26において局部的に大き
な摩耗が生じ難いのである。
材24,26は、その面圧の大きさと反対に低い
硬度及び密度に形成されているので、他の硬度及
び密度が高い部分に比較して弾性変形し易い。こ
のため、摩擦パツド6,8がデイスクロータ2に
押圧されると、摩擦材24,26の従来面圧が高
かつた部分が他の部分より容易に圧縮変形する反
面、従来面圧が低かつた部分がその硬度が高いた
め容易には変形しないので、実質上摩擦材24,
26のデイスクロータ2に対する面圧が平均化さ
れ、その摩擦材24,26において局部的に大き
な摩耗が生じ難いのである。
このように、本実施例によれば、摩擦材24,
26が、その押圧面に加えられる面圧の大きさに
略反比例した硬度パターンを備えているため、実
質上平均化された面圧によつてデイスクロータ2
に押圧され、デイスクロータ2の円周方向におけ
る摩擦パツド6,8の偏摩耗が殆んど解消される
のである。
26が、その押圧面に加えられる面圧の大きさに
略反比例した硬度パターンを備えているため、実
質上平均化された面圧によつてデイスクロータ2
に押圧され、デイスクロータ2の円周方向におけ
る摩擦パツド6,8の偏摩耗が殆んど解消される
のである。
以上、本考案の実施例を示す図面に基づいて説
明したが、本考案は、更に他の態様にも適用され
る。
明したが、本考案は、更に他の態様にも適用され
る。
たとえば、前述の実施例におけるキヤリパ10
はシングルピストン型であるが、ダブルピストン
型のキヤリパにおいても、その特有の構造に対応
した硬度分布で摩擦パツドを形成することができ
るのである。
はシングルピストン型であるが、ダブルピストン
型のキヤリパにおいても、その特有の構造に対応
した硬度分布で摩擦パツドを形成することができ
るのである。
前述の実施例における摩擦材24,26は、デ
イスクロータ2の円周方向において、その硬度が
連続的に変化するように形成されているが、段階
的に変化するように形成されてもよい。すなわ
ち、第8図に示されるように、摩擦パツド38
は、3種類の硬度の異なる直方体状の摩擦材4
0,42,44がデイスクロータ2の円周方向に
対して直角を成して裏金46に固着され、第9図
に示されるような硬度分布を備えてもよいのであ
る。
イスクロータ2の円周方向において、その硬度が
連続的に変化するように形成されているが、段階
的に変化するように形成されてもよい。すなわ
ち、第8図に示されるように、摩擦パツド38
は、3種類の硬度の異なる直方体状の摩擦材4
0,42,44がデイスクロータ2の円周方向に
対して直角を成して裏金46に固着され、第9図
に示されるような硬度分布を備えてもよいのであ
る。
また、摩擦材24,26の材質は、石綿を合成
樹脂等で結合させる所謂有機ライニングのみなら
ず、金属粉を成形及び焼結して製作する所謂無機
ライニングであつてもよい。
樹脂等で結合させる所謂有機ライニングのみなら
ず、金属粉を成形及び焼結して製作する所謂無機
ライニングであつてもよい。
更に、前述の実施例において硬度分布が面圧を
均一化し得るものとされた摩擦材24,26がデ
イスクロータ2の両側に配設されているが、偏摩
耗の生じ易い側の片方のみ用いられてもよいので
ある。
均一化し得るものとされた摩擦材24,26がデ
イスクロータ2の両側に配設されているが、偏摩
耗の生じ易い側の片方のみ用いられてもよいので
ある。
尚、上述したのはあくまでも本考案の一実施例
であり、本考案はその精神を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
であり、本考案はその精神を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
以上詳記したように、本考案によれば、デイス
クロータの円周方向の偏摩耗が生じないので、摩
擦パツドの寿命の短縮化及び制動時のアイドルス
トロークの増大が防止され、摩擦パツドの偏摩耗
に起因する制動感覚の悪化や摩擦パツドの引き摺
りが解消される優れた効果が生ずるのである。
クロータの円周方向の偏摩耗が生じないので、摩
擦パツドの寿命の短縮化及び制動時のアイドルス
トロークの増大が防止され、摩擦パツドの偏摩耗
に起因する制動感覚の悪化や摩擦パツドの引き摺
りが解消される優れた効果が生ずるのである。
第1図は本考案の一実施例であるデイスクブレ
ーキの上面図である。第2図は第1図の要部を示
す図である。第3図は第1図の実施例における摩
擦パツドの硬度分布を示す図である。第4図及び
第5図は第1図の実施例における摩擦パツドの製
造方法をそれぞれ示す図である。第6図は従来の
摩擦パツドの押圧面における面圧を示す図であ
る。第7図は第1図の実施例における摩擦パツド
の摩耗状態を示す図である。第8図及び第9図は
本考案の他の実施例における第2図及び第3図に
相当する図である。 2:デイスクロータ、6,8,38:摩擦パツ
ド、22,23:押圧面、24,26,40,4
2,44:摩擦材、28,30,46:裏金。
ーキの上面図である。第2図は第1図の要部を示
す図である。第3図は第1図の実施例における摩
擦パツドの硬度分布を示す図である。第4図及び
第5図は第1図の実施例における摩擦パツドの製
造方法をそれぞれ示す図である。第6図は従来の
摩擦パツドの押圧面における面圧を示す図であ
る。第7図は第1図の実施例における摩擦パツド
の摩耗状態を示す図である。第8図及び第9図は
本考案の他の実施例における第2図及び第3図に
相当する図である。 2:デイスクロータ、6,8,38:摩擦パツ
ド、22,23:押圧面、24,26,40,4
2,44:摩擦材、28,30,46:裏金。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 車両の車輪と共に回転するデイスクロータと、 そのデイスクロータの両側に配設され、それぞ
れ摩擦材とその摩擦材の裏面に固着された裏金と
を備えた一対の摩擦パツドと、 それら摩擦パツドをデイスクロータの回転軸に
平行な方向に移動可能に支持するパツド支持装置
と、 摩擦パツドをデイスクロータに押圧するパツド
押圧装置と、 そのパツド押圧装置を前記デイスクロータの片
側において片持状に支持する非回転部材と を含む車両用デイスクブレーキにおいて、 前記一対の摩擦パツドの少なくとも一方の摩擦
材の前記デイスクロータ円周方向における硬度分
布を、前記パツド押圧装置と前記裏金との当接位
置近傍部以外の一般部分に関しては、パツド押圧
装置が片持状であるために車両前進中の制動時に
当該パツド押圧装置に生じる回転モーメントによ
つてデイスクロータに強く押圧される側の端から
弱く押圧される側の端に向かうに従つて硬度が直
線的に高くなり、前記当接位置近傍部に関して
は、前記一般部分の硬度分布を表す傾斜した直線
より硬度が低くなる非線形分布としたことを特徴
とする車両用デイスクブレーキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9704581U JPS582433U (ja) | 1981-06-29 | 1981-06-29 | 車両用ディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9704581U JPS582433U (ja) | 1981-06-29 | 1981-06-29 | 車両用ディスクブレーキ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS582433U JPS582433U (ja) | 1983-01-08 |
| JPH0213785Y2 true JPH0213785Y2 (ja) | 1990-04-16 |
Family
ID=29891869
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9704581U Granted JPS582433U (ja) | 1981-06-29 | 1981-06-29 | 車両用ディスクブレーキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS582433U (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5442569A (en) * | 1977-09-09 | 1979-04-04 | Toyota Motor Corp | Anti-noise pad for disc brake |
-
1981
- 1981-06-29 JP JP9704581U patent/JPS582433U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS582433U (ja) | 1983-01-08 |
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