JPH0214427B2 - - Google Patents
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- JPH0214427B2 JPH0214427B2 JP18822286A JP18822286A JPH0214427B2 JP H0214427 B2 JPH0214427 B2 JP H0214427B2 JP 18822286 A JP18822286 A JP 18822286A JP 18822286 A JP18822286 A JP 18822286A JP H0214427 B2 JPH0214427 B2 JP H0214427B2
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Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、金属、半導体、絶縁体等の各種膜の
形成に利用される輸送型スパツタリング成膜法に
関する。
形成に利用される輸送型スパツタリング成膜法に
関する。
(従来の技術)
従来、基板上に各種物質をスパツタして膜を形
成するスパツタリング法には、原理上2つの方
式、すなわちプラズマスパツタリング法とイオン
ビームスパツタリング法が考えられている。さら
に、これらのスパツタリング法は電子の封じ込め
方法や電極の形状等によつて種々のスパツタリン
グ装置に区分されている。そして、これらのスパ
ツタリング装置では雰囲気ガスの圧力が102Pa
(パスカル)程度以下の雰囲気中でスパツタリン
グ及び膜形成が行われている。
成するスパツタリング法には、原理上2つの方
式、すなわちプラズマスパツタリング法とイオン
ビームスパツタリング法が考えられている。さら
に、これらのスパツタリング法は電子の封じ込め
方法や電極の形状等によつて種々のスパツタリン
グ装置に区分されている。そして、これらのスパ
ツタリング装置では雰囲気ガスの圧力が102Pa
(パスカル)程度以下の雰囲気中でスパツタリン
グ及び膜形成が行われている。
(発明が解決しようとする問題点)
従来のスパツタリング装置では、陰極からスパ
ツタされた原子であるスパツタ粒子は、雰囲気ガ
ス中を散乱過程あるいは拡散過程を経て飛来し、
これらの過程に支配されて膜形成がなされる。こ
のため、102Pa程度以上の高圧力下ではスパツタ
リング成膜ができない。また、102Pa程度以下の
雰囲気中で膜形成を行うので、スパツタ粒子の平
均自由行程が長くなるので、高エネルギーのイオ
ン電子、また中性原子が基板面上に入射するの
で、形成された膜に損傷を与える場合がある。さ
らに、スパツタ粒子も平均自由行程が長いために
真空槽内で広い範囲にわたりスパツタ粒子が飛ぶ
ので、基板上への材料の回収率を高くすることが
難しいという問題がある。さらに、近時ガスセン
サや磁気メモリ媒体等に用いられる各種超微粒子
を生成するためには、従来のスパツタリング法を
利用することができない場合が多い。
ツタされた原子であるスパツタ粒子は、雰囲気ガ
ス中を散乱過程あるいは拡散過程を経て飛来し、
これらの過程に支配されて膜形成がなされる。こ
のため、102Pa程度以上の高圧力下ではスパツタ
リング成膜ができない。また、102Pa程度以下の
雰囲気中で膜形成を行うので、スパツタ粒子の平
均自由行程が長くなるので、高エネルギーのイオ
ン電子、また中性原子が基板面上に入射するの
で、形成された膜に損傷を与える場合がある。さ
らに、スパツタ粒子も平均自由行程が長いために
真空槽内で広い範囲にわたりスパツタ粒子が飛ぶ
ので、基板上への材料の回収率を高くすることが
難しいという問題がある。さらに、近時ガスセン
サや磁気メモリ媒体等に用いられる各種超微粒子
を生成するためには、従来のスパツタリング法を
利用することができない場合が多い。
(問題点を解決するための手段)
本発明に係るスパツタリング成膜法は、中空形
状になされた陽極内に、同じく中空形状になされ
たスパツタすべき原子からなる陰極を内挿して放
電機構を構成し、該陰極の一端側から他端側に設
けた基板へ雰囲気ガスを導入し、陰極内部で生成
されたスパツタ粒子を前記雰囲気ガスの流れによ
り基板側へ輸送する方法である。
状になされた陽極内に、同じく中空形状になされ
たスパツタすべき原子からなる陰極を内挿して放
電機構を構成し、該陰極の一端側から他端側に設
けた基板へ雰囲気ガスを導入し、陰極内部で生成
されたスパツタ粒子を前記雰囲気ガスの流れによ
り基板側へ輸送する方法である。
(作用)
陽極と陰極間は、例えば2重構造になされてお
り、これらの間に電圧が印加され放電が行われ
る。この陰極内に雰囲気ガス(例えばArガス)
を導入すると、イオン化されたガス成分が電界に
加速されて陰極に衝突しスパツタ原子をはじき出
す。かかる状態において、雰囲気ガスの流れに沿
つて陰極からスパツタされたスパツタ粒子が輸送
され、基板上に堆積される。
り、これらの間に電圧が印加され放電が行われ
る。この陰極内に雰囲気ガス(例えばArガス)
を導入すると、イオン化されたガス成分が電界に
加速されて陰極に衝突しスパツタ原子をはじき出
す。かかる状態において、雰囲気ガスの流れに沿
つて陰極からスパツタされたスパツタ粒子が輸送
され、基板上に堆積される。
(実施例)
以下、本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
説明する。
第1図は、本発明に係る輸送型スパツタリング
成膜法に供されるスパツタリング装置の実施例を
示す概略図である。
成膜法に供されるスパツタリング装置の実施例を
示す概略図である。
真空槽1は2つの排気系を有するとともに、雰
囲気ガス(本例ではArガス)の導入系を有して
いる。排気系としては、本例では高真空用の予備
排気系としてバルブ2の開閉によつて真空槽1内
を排気するオイル拡散ポンプ3と、バルブ4の開
閉によつて排気する低真空用の大容量排気系であ
る油回転ポンプ5が設けられている。
囲気ガス(本例ではArガス)の導入系を有して
いる。排気系としては、本例では高真空用の予備
排気系としてバルブ2の開閉によつて真空槽1内
を排気するオイル拡散ポンプ3と、バルブ4の開
閉によつて排気する低真空用の大容量排気系であ
る油回転ポンプ5が設けられている。
スパツタすべき金属原子からなる陰極6は、円
筒形になされている。この陰極6は、同じく円筒
形になされた陽極7と絶縁体(例えばアルミナ
等)8を介して一定間隔を保持して内挿されてい
る。なお、陰極6及び陽極7の形状は本例の如く
円筒形の場合に限らず中空形状であればよい。直
流電源9は陰極6と陽極7間で放電を起こすため
の電源で、陰極6側を負電位とし、陽極7を接地
電位とする電圧が印加されている。一方、Arガ
スの導入系は陰極6の一端側(本例では上端側)
に設けたニードルバルブ10の開閉によつて導入
されるようになされている。陰極6の他端側(本
例では下端側)には、所定間隔をおいて、膜を堆
積すべき基板11が基板ホルダ12上に載置され
て設けられている。陰極6と基板11との間に
は、シヤツター14が設けられており、このシヤ
ツター14の開閉によつて膜堆積の開始タイミン
グ及び堆積量の調整がなされる。さらに、真空槽
1内の圧力を確認するための真空計15及び導入
ガスの圧力を計測するための圧力計16がそれぞ
れ設けられている。
筒形になされている。この陰極6は、同じく円筒
形になされた陽極7と絶縁体(例えばアルミナ
等)8を介して一定間隔を保持して内挿されてい
る。なお、陰極6及び陽極7の形状は本例の如く
円筒形の場合に限らず中空形状であればよい。直
流電源9は陰極6と陽極7間で放電を起こすため
の電源で、陰極6側を負電位とし、陽極7を接地
電位とする電圧が印加されている。一方、Arガ
スの導入系は陰極6の一端側(本例では上端側)
に設けたニードルバルブ10の開閉によつて導入
されるようになされている。陰極6の他端側(本
例では下端側)には、所定間隔をおいて、膜を堆
積すべき基板11が基板ホルダ12上に載置され
て設けられている。陰極6と基板11との間に
は、シヤツター14が設けられており、このシヤ
ツター14の開閉によつて膜堆積の開始タイミン
グ及び堆積量の調整がなされる。さらに、真空槽
1内の圧力を確認するための真空計15及び導入
ガスの圧力を計測するための圧力計16がそれぞ
れ設けられている。
第2図は、前記陰極6の形状を詳細に示す断面
図である。
図である。
本例の陰極6は軸方向に沿つて向い合せに小孔
17が複数個穿設されている。この小孔17は、
陰極6内のプラズマ電位を陰極6の軸方向にわた
つて一定の値に保ち、均一なスパツタ侵食を行わ
せる働きをする。すなわち、陰極6と陽極7間の
放電によつて生成された電子がある一定の割合で
この小孔17を通して陽極7側に流れ込むことに
より、陰極6内の放電が維持されるのである。
17が複数個穿設されている。この小孔17は、
陰極6内のプラズマ電位を陰極6の軸方向にわた
つて一定の値に保ち、均一なスパツタ侵食を行わ
せる働きをする。すなわち、陰極6と陽極7間の
放電によつて生成された電子がある一定の割合で
この小孔17を通して陽極7側に流れ込むことに
より、陰極6内の放電が維持されるのである。
前記雰囲気ガスであるArガスには高純度なガ
スを使用し、一定の流量で導入し、陰極6と陽極
7との間で放電を発生させ持続させる作用を果た
すとともに、イオン化されたArガスが陰極6の
内面に衝突し、陰極原子をスパツタさせ、さらに
このスパツタされた粒子を基板11側に輸送する
働きを有する。
スを使用し、一定の流量で導入し、陰極6と陽極
7との間で放電を発生させ持続させる作用を果た
すとともに、イオン化されたArガスが陰極6の
内面に衝突し、陰極原子をスパツタさせ、さらに
このスパツタされた粒子を基板11側に輸送する
働きを有する。
陰極6と陽極7との放電が開始することにより
発生するプラズマは、陰極6の内周面側と外周面
側の双方の領域に存在するが、陰極6の内周面側
ではγ電子の閉じ込め作用により、外周面側に比
べてバルブ密度が高くなる。この結果、陰極6に
入射する正イオン(アルゴンイオン)の量は、陰
極6の内周面側の方が多くなり、スパツタ侵食も
内周面側の方が多くなる。つまり、陰極6の内周
面がおもにスパツタされることになり、このスパ
ツタされた粒子がArガスの流れに乗つて基板1
1上に輸送されることになる。
発生するプラズマは、陰極6の内周面側と外周面
側の双方の領域に存在するが、陰極6の内周面側
ではγ電子の閉じ込め作用により、外周面側に比
べてバルブ密度が高くなる。この結果、陰極6に
入射する正イオン(アルゴンイオン)の量は、陰
極6の内周面側の方が多くなり、スパツタ侵食も
内周面側の方が多くなる。つまり、陰極6の内周
面がおもにスパツタされることになり、このスパ
ツタされた粒子がArガスの流れに乗つて基板1
1上に輸送されることになる。
前記陰極6と陽極7との放電を維持するための
圧力は、陰極6と陽極7間の距離に関係するが、
本例のスパツタリング装置では、陰極径に比べ陰
極長を長くしており、スパツタ粒子の平均自由行
程がこの長さに比べて十分小さくなるようにAr
ガスの圧力を決定しているので、スパツタ粒子は
陰極6から外へ流出することがほとんどない。そ
こで、この陰極6内に高速でArガスを導入する
ことにより、その流れにスパツタ粒子をのせて外
部へ放出させている。
圧力は、陰極6と陽極7間の距離に関係するが、
本例のスパツタリング装置では、陰極径に比べ陰
極長を長くしており、スパツタ粒子の平均自由行
程がこの長さに比べて十分小さくなるようにAr
ガスの圧力を決定しているので、スパツタ粒子は
陰極6から外へ流出することがほとんどない。そ
こで、この陰極6内に高速でArガスを導入する
ことにより、その流れにスパツタ粒子をのせて外
部へ放出させている。
陰極6内に導入されるArガスの流れは、スパ
ツタ粒子を外部へ押し出すためにいわゆる粘性流
の働きをすることが好ましい。このために例えば
陰極6内の圧力が300Pa以上とすると、その時の
平均自由行程は10-2cm程度以下となるので、例え
ば陰極内径を数mmとすればよい。そしてこの時、
真空槽1内のArガスの圧力は、陰極6内の圧力
より1桁程度低い値になつている。すなわち、
Arガスは粘性流となつて、陰極6内を通過し、
圧力の十分低い領域へ噴出している状態になつて
いる。
ツタ粒子を外部へ押し出すためにいわゆる粘性流
の働きをすることが好ましい。このために例えば
陰極6内の圧力が300Pa以上とすると、その時の
平均自由行程は10-2cm程度以下となるので、例え
ば陰極内径を数mmとすればよい。そしてこの時、
真空槽1内のArガスの圧力は、陰極6内の圧力
より1桁程度低い値になつている。すなわち、
Arガスは粘性流となつて、陰極6内を通過し、
圧力の十分低い領域へ噴出している状態になつて
いる。
上記構成からなるスパツタリング装置におい
て、基板11上に膜を堆積するためには、まず真
空槽1内を前記オイル拡散ポンプ3の作動によつ
て十分排気して、不純物の影響を少なくした後に
前記ニードルバルブ10を開き、高純度のArガ
スを導入するとともに、前記油回転ポンプ5を作
動させ大容量の排気を行い、Arガスの流れを設
定する。次に、前記直流電源9を印加し、陰極6
を負電位とする放電を開始し、前記Arガスのイ
オン化とともに、陰極6にアルゴンイオンを衝突
させ、スパツタを開始する。そして、同じくAr
ガスの流れにより、このスパツタ粒子を下方へ輸
送させる。そして、この輸送状態が定常状態にな
つたのを一定時間後確認すると、前記シヤツター
14を開いて基板11上に膜を形成する。
て、基板11上に膜を堆積するためには、まず真
空槽1内を前記オイル拡散ポンプ3の作動によつ
て十分排気して、不純物の影響を少なくした後に
前記ニードルバルブ10を開き、高純度のArガ
スを導入するとともに、前記油回転ポンプ5を作
動させ大容量の排気を行い、Arガスの流れを設
定する。次に、前記直流電源9を印加し、陰極6
を負電位とする放電を開始し、前記Arガスのイ
オン化とともに、陰極6にアルゴンイオンを衝突
させ、スパツタを開始する。そして、同じくAr
ガスの流れにより、このスパツタ粒子を下方へ輸
送させる。そして、この輸送状態が定常状態にな
つたのを一定時間後確認すると、前記シヤツター
14を開いて基板11上に膜を形成する。
次に、上述したスパツタリング装置における実
験例をグラフを参照して説明する。
験例をグラフを参照して説明する。
第3図ないし第5図に示すグラフを参照して説
明する。なお、以下に示す実験では、陰極の材料
を銅(Cu)によつて作成し、陰極内径を8mm、
陽極内径を20mm、小孔17のピツチ間隔を10mm、
小孔17の内径を5mmに設定している。
明する。なお、以下に示す実験では、陰極の材料
を銅(Cu)によつて作成し、陰極内径を8mm、
陽極内径を20mm、小孔17のピツチ間隔を10mm、
小孔17の内径を5mmに設定している。
第3図は、前記直流電源9の印加電圧とこの電
圧による放電電流の関係を示すグラフであり、こ
のグラフによれば、印加電圧が350ボルト以下の
比較的低電圧で大きな放電電流が得られており、
この時に陰極6内に高いイオン化が行われている
のが理解される。
圧による放電電流の関係を示すグラフであり、こ
のグラフによれば、印加電圧が350ボルト以下の
比較的低電圧で大きな放電電流が得られており、
この時に陰極6内に高いイオン化が行われている
のが理解される。
なお、第3図ではガス導入口のアルゴン圧力を
540Paとし、真空槽1内の圧力を20Paとしてお
り、グラフ20,21,22は陰極6の全長l
(第2図参照)をそれぞれ100mm、150mm、300mmに
変更した場合の特性を示している。
540Paとし、真空槽1内の圧力を20Paとしてお
り、グラフ20,21,22は陰極6の全長l
(第2図参照)をそれぞれ100mm、150mm、300mmに
変更した場合の特性を示している。
第4図は、入力電力(印加電圧×放電電流)に
対するスパツタ膜の堆積速度(Depositi on
rate、単位Å/min)を示しており、このグラフ
はガス導入口のArガス圧力を540Paとし、陰極6
と基板11間の距離を1cmとした場合であり、グ
ラフ23,24,25はそれぞれ前記陰極6の全
長lが150mm、100mm、300mmの場合を示している。
同図によれば、比較的低入力電力でも高速でスパ
ツタ膜の形成が確認された。
対するスパツタ膜の堆積速度(Depositi on
rate、単位Å/min)を示しており、このグラフ
はガス導入口のArガス圧力を540Paとし、陰極6
と基板11間の距離を1cmとした場合であり、グ
ラフ23,24,25はそれぞれ前記陰極6の全
長lが150mm、100mm、300mmの場合を示している。
同図によれば、比較的低入力電力でも高速でスパ
ツタ膜の形成が確認された。
第5図は、スパツタ膜の堆積速度のArガス圧
力の依存性を示すグラフである。
力の依存性を示すグラフである。
陰極6と基板11の距離を1cmとし、グラフ2
6はl=100mm、入力電力55w、グラフ27はl
=300、入力電力160w、グラフ28はl=150mm、
入力電力80wの場合をそれぞれ示している。ま
た、これらの3つの特性と同じ条件でArの流れ
がない場合におけるスパツタ膜の堆積速度はそれ
ぞれ零に近いので、Arガスの流れが本例におけ
る膜形成に重要な条件となつているのがわかる。
6はl=100mm、入力電力55w、グラフ27はl
=300、入力電力160w、グラフ28はl=150mm、
入力電力80wの場合をそれぞれ示している。ま
た、これらの3つの特性と同じ条件でArの流れ
がない場合におけるスパツタ膜の堆積速度はそれ
ぞれ零に近いので、Arガスの流れが本例におけ
る膜形成に重要な条件となつているのがわかる。
なお、上述した実験例では陰極6をCuによつ
て作成し、Cu膜を生成する場合を例示したが、
この他にFe膜、Ni膜や他の物質についても同様
にスパツタ膜を生成することができる。また、上
述した実施例では陰極6と陽極7とを2重筒構造
に構成しているので、スパツタ粒子は陰極6の下
方だけに輸送され、一定範囲に限つて膜堆積を行
うことができる。
て作成し、Cu膜を生成する場合を例示したが、
この他にFe膜、Ni膜や他の物質についても同様
にスパツタ膜を生成することができる。また、上
述した実施例では陰極6と陽極7とを2重筒構造
に構成しているので、スパツタ粒子は陰極6の下
方だけに輸送され、一定範囲に限つて膜堆積を行
うことができる。
また、上述した実験例の他に本例の輸送型スパ
ツタリング成膜法を用いることで超微粒子が生成
されるのを確認した。すなわち、放電に要する入
力電力を増した場合に生成される膜を電子顕微鏡
で観察すると、この粒径が数10Åの超微粒子が生
成されていた。これは、スパツタ粒子がArガス
に輸送されている間に相互に合体して、超微粒子
が生成されたと考えられる。よつて、本例のスパ
ツタリング装置のスパツタ条件をコントロールす
れば、スパツタ粒子が相互に合体して超微粒子が
生成される条件と、合体せずに原子上で基板11
まで到達する条件とを適宜変更することができる
ので、超微粒子と通常のスパツタ粒子の生成切換
を容易に行うことができる。
ツタリング成膜法を用いることで超微粒子が生成
されるのを確認した。すなわち、放電に要する入
力電力を増した場合に生成される膜を電子顕微鏡
で観察すると、この粒径が数10Åの超微粒子が生
成されていた。これは、スパツタ粒子がArガス
に輸送されている間に相互に合体して、超微粒子
が生成されたと考えられる。よつて、本例のスパ
ツタリング装置のスパツタ条件をコントロールす
れば、スパツタ粒子が相互に合体して超微粒子が
生成される条件と、合体せずに原子上で基板11
まで到達する条件とを適宜変更することができる
ので、超微粒子と通常のスパツタ粒子の生成切換
を容易に行うことができる。
(発明の効果)
以上述べたように、本発明によれば、従来より
も高圧力下で高速スパツタ膜の作成ができる。こ
のため、原子イオン等の平均自由行程が短い状態
でスパツタを行うことができるので、成長膜面に
高エネルギー粒子が入射せず、膜の損傷が防止さ
れる。また、このとき平均自由行程が短いので、
スパツタ粒子は基板に対し2次元的な広がりをも
つて入射して、いわゆるステツプカバレツジがよ
い。さらに、スパツタ粒子は雰囲気ガスの流れで
輸送されるので、膜の堆積場所を任意にコントロ
ールできる。また、陽極と陰極間に入力する電力
を制御することで、超微粒子の生成も可能となつ
た。
も高圧力下で高速スパツタ膜の作成ができる。こ
のため、原子イオン等の平均自由行程が短い状態
でスパツタを行うことができるので、成長膜面に
高エネルギー粒子が入射せず、膜の損傷が防止さ
れる。また、このとき平均自由行程が短いので、
スパツタ粒子は基板に対し2次元的な広がりをも
つて入射して、いわゆるステツプカバレツジがよ
い。さらに、スパツタ粒子は雰囲気ガスの流れで
輸送されるので、膜の堆積場所を任意にコントロ
ールできる。また、陽極と陰極間に入力する電力
を制御することで、超微粒子の生成も可能となつ
た。
第1図は本発明に係る輸送型スパツタリング成
膜法に供されるスパツタリング装置の全体構成を
示すブロツク図、第2図は陽極と陰極の形状を詳
細に示す断面図、第3図ないし第5図は実験例を
示すグラフであり、第3図は印加電圧と放電電流
の関係を例示するグラフ、第4図は入力電力とス
パツタ膜の堆積速度の関係を例示するグラフ、第
5図はガス導入口のAr圧力とスパツタ膜の堆積
速度の関係を例示するグラフである。 1…真空槽、3…オイル拡散ポンプ、5…油回
転ポンプ、6…陰極、7…陽極、11…基板、1
7…小孔。
膜法に供されるスパツタリング装置の全体構成を
示すブロツク図、第2図は陽極と陰極の形状を詳
細に示す断面図、第3図ないし第5図は実験例を
示すグラフであり、第3図は印加電圧と放電電流
の関係を例示するグラフ、第4図は入力電力とス
パツタ膜の堆積速度の関係を例示するグラフ、第
5図はガス導入口のAr圧力とスパツタ膜の堆積
速度の関係を例示するグラフである。 1…真空槽、3…オイル拡散ポンプ、5…油回
転ポンプ、6…陰極、7…陽極、11…基板、1
7…小孔。
Claims (1)
- 1 中空形状になされた陽極内に、同じく中空形
状になされたスパツタすべき原子からなる陰極を
内挿して放電機構を構成し、該陰極の一端側から
他端側に設けた基板へ雰囲気ガスを導入し、陰極
内部で生成されたスパツタ粒子を前記雰囲気ガス
の流れにより基板側へ輸送することを特徴とする
輸送型スパツタリング成膜法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18822286A JPS6345367A (ja) | 1986-08-11 | 1986-08-11 | 輸送型スパツタリング成膜法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18822286A JPS6345367A (ja) | 1986-08-11 | 1986-08-11 | 輸送型スパツタリング成膜法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6345367A JPS6345367A (ja) | 1988-02-26 |
| JPH0214427B2 true JPH0214427B2 (ja) | 1990-04-09 |
Family
ID=16219908
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18822286A Granted JPS6345367A (ja) | 1986-08-11 | 1986-08-11 | 輸送型スパツタリング成膜法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6345367A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0399833U (ja) * | 1990-01-31 | 1991-10-18 | ||
| JP2007138293A (ja) | 2005-11-14 | 2007-06-07 | Sulzer Metco Coatings Bv | 基体そして加工物も被覆する方法 |
| WO2022009536A1 (ja) * | 2020-07-07 | 2022-01-13 | ソニーグループ株式会社 | スパッタリング装置およびスパッタリング成膜方法 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102009037853B3 (de) | 2009-08-18 | 2011-03-31 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. | Gasflusssputterquelle |
| SE535381C2 (sv) * | 2010-02-24 | 2012-07-17 | Plasmadvance Ab | Plasmasputtringsprocess för att producera partiklar |
| CN103751305B (zh) * | 2013-12-11 | 2016-03-30 | 内蒙古元和药业股份有限公司 | 一种治疗类风湿关节炎的药物及其制备方法 |
-
1986
- 1986-08-11 JP JP18822286A patent/JPS6345367A/ja active Granted
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0399833U (ja) * | 1990-01-31 | 1991-10-18 | ||
| JP2007138293A (ja) | 2005-11-14 | 2007-06-07 | Sulzer Metco Coatings Bv | 基体そして加工物も被覆する方法 |
| WO2022009536A1 (ja) * | 2020-07-07 | 2022-01-13 | ソニーグループ株式会社 | スパッタリング装置およびスパッタリング成膜方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6345367A (ja) | 1988-02-26 |
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