JPH0216975A - 異成分混交性のプレーsに富んだb型肝炎表面抗原 - Google Patents

異成分混交性のプレーsに富んだb型肝炎表面抗原

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JPH0216975A
JPH0216975A JP1030922A JP3092289A JPH0216975A JP H0216975 A JPH0216975 A JP H0216975A JP 1030922 A JP1030922 A JP 1030922A JP 3092289 A JP3092289 A JP 3092289A JP H0216975 A JPH0216975 A JP H0216975A
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B Woo Youn
ビー、ウー、ヨウン
Himadri K Samanta
ヒマドリ、ケー、サマンタ
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Eugene Technologies International Inc
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EUGENE TECH INTERNATL Inc
Eugene Technologies International Inc
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈発明の背景〉 本発明は、培養培地(culture medium)
から精製された・異成分混交性(heterogene
ous)の、pre−3に富むB型肝炎表面抗原(HB
sAg)粒子に、精製法に、また発現系に、関する。本
発明のHBsAg粒子は、実質的な量のpre−51、
pre−82およびS成分を含み、この粒子はB型肝炎
感染に対して有効なワクチンの画業的生産に使用するこ
とができる。
毎年、何億もの人々がB型肝炎ウィルス(HB V)に
感染している。B型肝炎ウィルスは、血清肝炎または輸
血性肝炎の病因性因子であって、慢性肝疾患および原発
生(prjn+ary)肝細胞癌腫への移行進展に関与
している。
B型肝炎ウィルスの外被(cnvelope)タンパク
質のサブユニットは、感染に対する防御的免疫応答を惹
起する抗原として用いられてきた。例えば、ウィルスの
表面タンパク質、HBsAg、を、B型肝炎ウィルスに
慢性的に感染しているヒトの血漿から精製して、それか
らワクチンを製造していた。表面タンパク質成分は、H
BV表面抗原ないしHBsAgと呼ばれている。これに
は、免疫応答を生じる能力があるからである。
しかしながら、ヒトキャリアの血清には、活性のある感
染性B型肝炎ウィルスさらには望ましくない偶発獲得性
の諸因子が含まれている可能性があることから、これを
HBsAgの原材料に用いることは勧められない。精製
のために入手できる血漿由来の抗原には量的な制限があ
り、血漿由来のワクチンを得るためには多くの手間と費
用を要する精製工程を余儀なくされる[例えば、Vne
kら(米国特許第3,951,937号明細書)および
0hIIIuraら(米国特許第4,565,679号
明細書)の方法]。そのために、肝炎が主要な健康問題
となっている開発途上国における使用が阻まれている。
さらに、血漿由来のワクチンの精製においては、例えば
BIumbergら(米国特許第3.636,191号
明細書)および旧11manら(Viral  Hep
atitis:  5tandardization 
 in  Immun−oprophylaxis o
f  Infectious by l1epatit
is Viruses、 3−12.1983)の記載
にみられるように、ペプシン、尿素またはホルマリンな
どの物質で処理して危険な夾雑物を除去する必要がしば
しばあるが、このような処理はワクチンの活性を低下さ
せる。
組換えDNA (rDNA)技術によって生産される肝
炎ワクチンは、ヒト血漿に由来するワクチンに伴う問題
を解決する。
rDNA技術を用いてタンパク質を発現するために、三
つのクラスの生物が用いられてきた。すなわち、原核生
物である大腸菌(E、colj) 、単細胞真核生物で
ある酵母および哺乳動物細胞を、連続培養にて用いる。
大腸菌における発現レベルは低く、産生物の免疫原性は
最も弱い。酵母によって産生される粒子は、分泌されず
、また抗原性が低い。ワクチン生産におけるウィルス抗
原の発現には、培養した哺乳動物細胞がもっとも自然な
好ましいシステムを提供する。なぜならば、ウィルスは
、タンパク質合成、正しい折りたたみ、プロセシング、
グリコシレージョン、マルチマーへの組立ておよび細胞
からの分泌などの機能について、宿主細胞の生合成機構
に完全に依存しているからである。
培養における哺乳動物細胞からのHB s A gの合
成および分泌は、公知である(Pillsら:米国特許
第4,696,898号明細書;Davjsら;Pro
c、 Na11. Acad、 Set、 USA  
82.7580−75[14、J9B5; Dennj
stonら: Gene  32.857−3B8、J
、984゜Dejeanら :  Proc、  Na
11.  Acad、  Scl  USA   80
.2505−2509.19F33 HPatzerら
: Vaccine 85、pp。
261−2[i4.1985)。培養培地において哺乳
動物細胞内で合成されてそこから分泌されるHBsAg
粒子は、形態学的、生物化学的および免疫学的に、血漿
由来のHBsAg粒子と同様のものである。
哺乳動物細胞培養物から分泌されるHBsAg粒子は、
Sおよびプレー5(per−8)タンパク質をはじめと
する血漿中のタンパク質成分と同じタンパク質成分を含
むと考えられる。細胞培養物由来のHBsAgは、免疫
原性を有しており、血漿由来のワクチンに較べて廉価で
あり、血漿由来のワクチンに付随する多くの危険因子を
排除している。しかし、これらの細胞培養物由来のHB
sAgワクチンは、天然HBV中に認められるプレーS
成分のあるものが欠けている。
B型肝炎ウィルスは、ヒトウィルスについて知られてい
るDNA配列のうち最も小さいものの一つ、約3200
bp、を持っものである。このI(BVDNAは、変っ
た構造を持っている。すなわち環状および部分二重鎖で
ある。二重鎖領域の長さは変化する。タンパク質は長鎖
(L)の5′一端に共有結合するものと信じられている
。このウィルスと会合したポリメラーゼは、インビトロ
反応でウィルスゲノムの一重鎖領域を修復して完全な二
重鎖DNAにする。HBVDNAの配列法めによって、
異なったサブタイプのHBVからのゲノムには配列に実
質的な多相性(heterogenejty)があるこ
とがわかった。
Tiol Iaisら(”The  1lepatjt
is  B  VirusNature  317 :
489−495(19g5))は、HBVの構造および
そのプレーS]、プレー82およびS遺伝子産物につい
て述べている。
14urray (米国特許第4,710,463号明
細書)は、単細胞宿主たとえばE、coli中でHBV
表面抗原を発現することができるHBVDNA配列を含
んでなる組換DNA分子について述べている。
KIIllら (C1oning and Expre
ssion of l1epatitis B 5ur
face Antigen gene  、Korea
n Bioch−am、J、 17.70−79 (1
984)は、HBVDNA含有pBR322プラスミド
について述べている(OnOら、Nucleie Ac
1ds Res、、  11.1747(1983)も
同様)。
Pa1vakisら(’Applications o
fBovin Papjl−1oma Viral a
nd Retroviral Vectors  、 
ColdSpring Harbor、pp29−38
(1987))は、哺乳類宿主細胞内でウィルスDNA
の発現のためのベクターについて検討している。
旧l1ichら(米国特許第4,683,136号明細
書)は、チャイニーズハムスター卵巣細胞の培養物から
HBsAgを得た。このHBsAgは、ゲル電気泳動に
よってプレ−82領域成分の一つを含有しており、また
この領域はS領域抗原よりも免疫原性が大きいことがわ
かった。
Levinsonら(ヨーロッパ特許出願第00736
56号明細書、1983年3月9日公開)は、本質的に
S領域成分のみを含む発現HBsAg粒子を生成するベ
クターを開示している。
これらの先行文献は、哺乳動物細胞培養物中の、異成分
混交性の(heterogeneous)プレーSに富
むHBsAg粒子を発現することができる発現系を開示
してはいない。
Hershberg (米国特許第4,624,918
号明細書)は、イムノアフィニティ(jmmunoar
fNty)吸着クロマトグラフィーを用いるあるいは用
いないイオン交換クロマトグラフィーを用いて、組換え
細胞培養物からHBsAgを精製する方法を開示してい
る。イオン交換クロマトグラフィーによれば、HBsA
g粒子の異成分混交性の電荷分布によってHBsAgを
両分に分離することができ、従ってHBsAg粒子標品
の異成分混交性(heterogenei ty)を低
下させることができる。
免疫吸着クロマトグラフィーも勧められない。
これは、モノクローナル抗体を大規模で生産し、精製し
、イムノアフィニティーカラムゲル媒質にカップリング
させる必要があるので高価である。
免疫吸着クロマトグラフィーは、また、下流精製工程に
おいて除去されるべき他の外来性タンパク質であるマウ
スモノクローナル抗体の濾過除去によって、試料を汚染
する可能性がある。
Kavaharaら(米国特許第4,515,714号
明細書)は、硫酸塩化した(sulfalted)ゲル
媒質を用いるアフィニティークロマトグラフィー工程を
開示している。SugaharBら(米国特許第4.6
12,283号明細書)は、酵母由来の組換えHBsA
g粒子をハイトロキシルアパタイトカラムクロマトグラ
フィーを用いて精製することは可能であるが、得られる
HBsAg最終生産物は異成分混交性のものではなく、
SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動によって24 
kdの単一バンドを唯−示すのみであったことを開示し
ている。
アフィニティクロマトグラフィーは、イオン交換クロマ
トグラフィーと同様に、HBsAg標品の異成分混交性
を低下させるものと推定することができる。
直径が約22nl!1で密度が約1.2g/リットルの
球状HBsAg粒子を精製するために、超遠心分離法が
用いられてきた。一般に、超遠心分離は、Wafllp
18rの方法(米国特許第4,349.539号明細書
)、またはアフィニティーカラムクロマトグラフィー、
イオン交換カラムクロマトグラフィーまたはハイトロキ
シルアパタイトカラムクロマトグラフィーなどで最初の
濃縮および分別沈殿を行った後に用いられ、望ましい純
度のHBsAg粒子を分離するためには一般にはいくつ
かの連続した超遠心分離を必要とする。Gerinらの
J、Virol、7,589(1971)oyobi 
 J、Immunol、lI5  、100(1975
)を参照されたい。超遠心分離を繰り返すことによって
HBsAgの収率は低下する。
本発明の目的は、プレーSに富むHBsAg粒子をつく
る完全HBsAg遺伝子を発現する哺乳動物細胞培養物
を得ることである。
本発明の他の目的は、哺乳動物細胞培養物からプレーS
成分に富み異成分混交性電荷を有するHBsAg粒子を
、激しい処理およびHBsAg粒子の異成分混交性を低
下させる分離法を避けて、単離することである。
本発明の目的は、したがってハイトロキシルアパタイト
や免疫吸着クロマトグラフィーを用いることなく、また
タンパク質分解、酸性または他の強烈な処理を行うこと
なく純粋な異成分混交性のHBsAg粒子を高収率で生
産することである。
〈発明の概要〉 本発明は、異成分混交性のB型肝炎表面抗原(HBsA
g)および哺乳動物細胞培養培地から異成分混交性のH
BsAgを精製する方法に関する。
本発明の方法は、pre−8に富んだ異成分混交性HB
sAg粒子を培養培地に放出するような適当な哺乳動物
細胞株によって始める。
好ましい発現系は、完全なり型肝炎表面抗原遺転子(p
re−8lおよびpre−82領域を含む)を有してこ
れを発現することができるベクターによってトランスフ
ェクション(transfection)させた哺乳動
物細胞培養である。細胞株(celll−1ne)は、
CV−1、CHo、3T3およびHeLaなどを用いれ
ばよい。最も好ましい発現系は、ウシバピロマウイルス
(papilloma virus)。
マウスメタロチオネイン(metal 1othion
cin)遺伝子プロモーター、ヒトメタロチオネイン遺
伝子およびB型肝炎表面抗原遺伝子からの遺伝子祠料を
含むベクターによってトランスフェクションさせた、マ
ウス繊維芽細胞である。このような系では、プロモータ
ーはHBsAg遺伝子産生物の発現を誘導的にコントロ
ールし、これによってpreSに富んだ異成分混交性H
BsAg粒子の形成が可能になる。
本発明の組換えDNA発現ベクターは、HBVからのp
re−8l、pre−52およびS領域DNAからなる
HBsAgの遺伝子決定因子;インデューサーによって
誘導される誘導可能な調節(control)領域:細
胞宿主に抗生物質耐性を付与する遺伝子;適宜、哺乳動
物細胞株を形質転換することができるトランスフォーマ
−(transf’ormer)遺伝子;および選択因
子の存在で、トランスフェクションした細胞にトランス
フェクションしない細胞に対する選択的優位性を付与す
る遺伝子、を含んでおり、HBsAg遺伝子は調節領域
に対してその調節機構が及ぶように位置している。この
ような構成によって、細菌宿主にベクターが導入された
場合には、抗生物質による選択によってクローニングさ
れて、再生産され、多数のコピーを得ることが可能であ
る。さらに、ベクターの導入が哺乳動物細胞株宿主にな
された場合には、トランスフェクションされた細胞は存
在する選択因子によって選択され、調節領域の作用によ
ってpre−8に富んだHBsAgの産生を存在するイ
ンデューサーに応答して進行することができ、哺乳動物
細胞株宿主はpre−8に富んだ異成分混交性HBsA
g粒子を分泌することができる。
本発明による精製法では、まず、HBsAgの粗調製物
を分離する。細胞培養培地を清澄化して、濃縮する。培
養培地は約25%まで、好ましくは約10%、の血清を
添加したものでもよい。好ましくは、細胞破壊片を中速
の遠心分離によって除去して、超遠心分離によって上清
液を約10〜50倍に濃縮する。これによって、不都合
な粘度の上昇を抑えて容量を減らすことができる。濃縮
は、限外濾過によって、最も好ましくはHBsAg粒子
の分子量よりもやや小さい分子量透過限界(molec
ular veIght cut−off)を有するフ
ィルターを用いて、行うことができる。このためには、
孔サイズは、1,000,000以下のものが好ましい
。透過限界は、約300,000が最も好ましい。タン
パク質濃度は約200mg/m+を越えないことが好ま
しい。
第二に、HBsAg粒子を濃縮物から、好ましくはポリ
エチレングリコールを用いて、分別沈殿させる。好まし
くは、HBsAg粒子を含む沈殿物を中速の遠心分離に
よってペレットにする。この工程によって粗調製物が得
られ、これを次の工程で精製する。
第三に、HBsAgペレットを最小容量の緩衝液に溶解
させて、ゲル濾過クロマトグラフィーカラムにかけて、
HBsAgを含む両分を集める。
第四に、HBsAg画分を等密度バンディング(Iso
pycnic banding)超遠心分離にて、好ま
しくは約24%〜26%の濃度の臭化カリ(KBr)を
密度媒質として用いて、処理する。HBsAgを含む両
分を集めて濃縮透析を行う。
第五に、HBsAgを含む両分をショ糖ステップ勾配超
遠心分離で、好ましくは20%、30%および40%(
w/w)のショ糖を用いて、処理して、純粋なHBsA
g粒子を含む画分を集めて、透析を行うか、または適当
なゲル濾過カラムクロマトグラフィー媒質を用いて緩衝
液交換を行う。
得られたHBsAgは純粋であり、凍結乾燥および肝炎
に対する安全で有効なワクチンの調製に適している。本
発明の方法は、簡単で、経済的で、大規模な産業的使用
に適している。ワクチンは、免疫原性の高いpre−8
構成分に富んでいるために有用な抗原的性質を有してお
り、del 1veryによって肝炎患者の血流に用い
ることができる。
本発明のHBsAg生産物は、異成分混交性で実質的に
、二型のSタンパク質、二型のpre−82タンパク質
および二型のpre−8lタンパク質からなる。5DS
−PAGEおよびゲルの銀染色の染色密度から得られた
量比は、約70%〜90%のSタンパク質、約5%〜2
0%(7)pre〜82タンパク質および約2%〜10
%のpre〜81タンパク質である。
〈発明の具体的説明〉 本発明の出発材料は、B型肝炎ウィルス遺伝子を発現す
る哺乳動物細胞系である。この細胞系は、遺伝子工学的
に調製されたもの、ウィルス感染したもの、あるいは感
染した患者に由来するものである。本発明における好ま
しい出発材料は、輸送手段として組換えウィルスベクタ
ー、および発現宿主として哺乳動物組織培養細胞を用い
て調製されたHBsAgである。
本発明によるベクターは、(1)プレー81、プ2〇 
− レー82およびS領域を含む全HBsAg遺伝子を発現
し、(2)細菌および哺乳動物宿主細胞の両者において
増殖することができ、(3)形質転換の後、細菌を選択
するための少なくとも1つのマーカーを持っており、(
4)トランスフェクションの後、哺乳動物細胞を選択す
るための少なくとも1つのマーカーを持っており、(5
)高転写レベルを産生ずるために、宿主中において多コ
ピーで存在することができ、(fi)HBV表面抗原遺
伝子の転写を行なうために強力なプロモーターを有して
いる。最も好ましくは、プロモーターが誘導される必要
があるならば、インデューサーが、生産細胞系からHB
sAgを大量生産するのに費用がかからず適切であるこ
とである。
好ましいベクターは、(1)大腸菌(E、coll)に
おける複製(repljcatjon)の起点(orj
gln)およびアンピシリン耐性遺伝子を供給するpB
R322の部分、(2)マウス細胞系において多コピー
数で増殖するための牛パピローマ(papi I Io
ma)ウィルスDNA、(3)HBsAg遺伝子の転写
のための強力なプロモーターとしてマウスメタロチオネ
イン(metal Iothionein)プロモータ
ー、(4)カドミウム存在下でのマウス細胞の選択可能
マーカーとしてのヒトメタロチオネイン遺伝子、を含む
ものである。両メタロチオネインプロモーターは、カド
ミウムあるいは亜鉛(これらは費用がかからない)によ
って誘導することができる。ヒトメタロチオネイン遺伝
子は、宿主細胞にカドミウム存在下でプラスミドのコピ
ーを増加させ、これによって発現を増加させるような更
なる利点を有している。
哺乳動物細胞培養培地からのHBsAgの精製は、人血
からのHBsAgの精製とは全く異なっている。第一に
、哺乳動物細胞培養培地は、10%あるいはそれ以上の
ウシ胎児血清や宿主細胞分泌物を含む外来性タンパク質
を含んでいる。ヒト投与のためのワクチンとして組換え
HBsAgを使用するためには、最終生産物は出発材料
に含まれるいかなる外来性タンパク質をも含んでいては
ならない。
第二に、培養培地中に産生されるHBsAgの濃度は、
高力価ヒトキャリア血漿に含まれるものに較べるとずっ
と低い。その結果として、タンパク質濃度および多様性
はヒト血液における方が培養培地におけるよりはずっと
高いにもかかわらず、HBsAgの1ユニット当りの夾
雑物の量は培養培地の方がヒト血液よりもずっと多い。
培養培地からのHBsAg粒子の精製する際の他の難し
さは、HBsAg粒子の異成分混交性の電荷および密度
分布に由来する。これはHBsAg粒子中にpre−8
lおよびpre−82構成分が多いことによる。HBs
Agの生物化学的および物理化学的な異成分混交性は、
遺伝子構造および培養において用いられる遺伝子発現系
に依存する。
天然のHBsAgゾーン(Dane)粒子は、3つのペ
プチド鎖を含んでいる。Sタンパク質はグリコジル化さ
れていない(unglycosylated)形の分子
量24,000ダルトン(p24)およびグリコジル化
された形の分子ff127,000ダルトン(g p 
27)を有する226アミノ酸タンパク質である。プレ
ー82タンパク質は、分子量33−34.000ダルト
ン(g p 34)および3637.000ダルトン(
g p 36)の2つのグリコジル化された形で存在す
る281アミノ酸タンパク質であり、そのアミノ酸配列
は、アミノ末端(an+1no−terIIinal 
end)における55アミノ酸プレー82領域と同時に
S領域を含んでいる。プレS1タンパク質は、約400
アミノ酸を含んでおり、分子量的41,000 (gp
41)および約44,000 (gp44)の2つのグ
リコジル化された形で存在する。プレー81タンパク質
は、S領域、プレー82領域、およびプレー81領域を
含んでいる。226アミノ酸S領域は、十分に保持され
る。55アミノ酸プレー82領域は、HBVサブタイプ
中ではより変動性(variabi 1i−ty)を有
している。プレー81領域は、最も変動し、約108〜
約128アミノ酸の範囲にわたる異なった長さを有する
可能性もある。チオレイス(Tlol Ials)らの
、「B型肝炎ウィルス」 (ネイチャー(nature
)317.489−495(1985年))を参照され
たい。
HBsAg粒子の集成した四次元構造は、直径約22r
+mの球形状の中に約90%のSタンパク質、8〜9%
のpre−8lタンパク質および1〜2%のpre−8
2タンパク質さらに脂質を含むと考えられている。タン
パク質のアミノ酸構成およびグリコシレージョンの程度
は、ウィルスのサブタイプによって変化し、HBsAg
粒子の四次元、マルチメリック(multimeric
)構造における各タンパク質の相対量もまた変化するか
もしれない。
本発明によると、精製の過程においてすべてのpre−
8構成分を本質的に保持することが望ましい。なぜなら
ば、これら構成分は、HBV感染に対する防御的免疫の
誘導に有効であるからである。出発のHBsAgは、主
たるS抗原に加えて実質的な量のpre−Slおよびp
re−82構成分を含む。本発明によって生産される異
成分混交性のHBsAg粒子は、平均直径約22nmの
ほぼ球状であって、ヒトキャリアの血漿から分離された
HBsAg粒子と同様の形態学的および免疫学的な性質
を有する。
22nmの粒子の正確な生物化学的および生物物理学的
な性質は完全にはわかっていない。しかしながら、本発
明者らは、本発明によって生産されるHBsAg粒子が
広範囲の電荷および密度分布を有していることを見出し
た。これは、おそらく翻訳後の修飾、炭水化物の異成分
混交性およびpre−S1、pre−52およびS遺伝
子産物の複合体の形成によるものと考えられる。本発明
によれば、発現されて培養培地中に分泌される多様な型
を最終生産物、異成分混交性のpre−5に富んだHB
sAg粒子に望むままに含ませることができる。
本発明によれば、pre−8に富んだ異成分混交性のH
BsAg粒子は、電荷およびイムノアフィニティーある
いは他の化学的アフィニティーなどの化学的性質に基づ
いて構成分を分離する技法を採用することなく、サイズ
および密度の物理的な性質に基づいて分離する技法を用
いて、分離される。
本発明者らは、また、塩化セシウムを用いる超遠心分離
を繰り返すことによってほとんどのpre−8構成分が
HBsAg粒子から除去されることを見出した。これは
高塩効果によるものと考えられる。pre−5構成分を
保持することは、それらがI(BsAgワクチンの十分
な免疫的能力のために重要であると考えられているので
有利であり、従って、本発明における培養HBsAg粒
子からのHBsAgの精製工程は、過度の超遠心分離を
避ける。
精製工程 第1図の工程系統図に示すように、第一の工程では、集
めた細胞培養培地を中速の遠心分離、好ましくは10,
0OOGにて10〜20分間、して宿主細胞の破壊片を
除去して、清澄にする。本発明者らは、この清澄化工程
の前に、培養培地を2〜8℃で長時間保存してもHBs
Ag活性の有意の低下は認められないことを見出した。
例えばBioRad社の開発になる市販のプロテアーゼ
錠剤を用いて調べた結果、培養培地にはいかなるプロテ
アーゼ活性は見出されなかった。
次いで、清澄化画分を、好ましくは2〜8℃における限
外濾過法によって、濃縮する。血清が存在するときには
、フィルターの透過限界分子量は約300,000ダル
トンでなければならない。
Nev Brunsvick 5cientificに
よって製造された接平面の(tangential) 
Mcgaflovシステムは、Amlcon社によって
製造されたXM−300膜フイルターを採用しているが
、このシステムは、大量の培養培地を濃縮するのに適し
ている。一方、HBsAgの収率も高める。HBsAg
の平均収率は、この工程で95%以上である。約百万以
上の透過限界を有するフィルターは、マイクロフィルト
レージョンとなされて、収率がいくらか低下する。
細胞培養培地が10%の血清を含む場合には、培地を1
0倍に濃縮しなければならない。細胞培養培地に血清を
含まない場合には、培地の濃縮は50倍以上にすること
が好ましい、血清無添加の場合には、限外濾過膜の透過
限界分子量は血清添加の場合よりも小さくてよい。どの
場合でも、次の工程のポリエチレングリコールとの均一
混合のために粘性が高すぎないようにタンパク質濃度は
約200mg/mlを越えないようにする。
第二の工程では、分別沈殿工程によって、好ましくは一
つの工程で、HBsAgを回収する。好ましい沈殿剤は
、分子ff16,000〜9. 000ダルトンのポリ
エチレングリコール(PEG)である。とくに効果的な
沈殿は、室温で約30分間型はんしなからPEG粉末を
徐々に添加して、得られる混合物を2〜8℃でさらに3
時間、好ましくは一晩、放置することによって行う。−
工程沈殿の目的は、最小の夾雑タンパク質を含むHBs
Agを濃厚富化することにある。したがって、HBsA
gをほぼ完全に沈殿させる量をごくわずか下回る程度の
PEG濃度を得ることが望ましい。濃度9〜12%(v
/v)は好ましく、より好ましくは10%であって、H
BsAg収率は80〜90%である。
12%以上のPEGを用いると収量は90%以上になる
が、後の工程において除去がきわめて難しい夾雑タンパ
ク質をも沈殿させる。
上記の目的に合うものであれば、硫酸アンモニウムなど
の他のタンパク質沈殿剤をPEGの代わりに用いてもよ
い。50%の硫酸アンモニウム添加によって80%以上
のHBsAgを培養培地から沈殿させることができる。
しかしながら、この方法では、上記の10%PEG沈殿
処理に較べてより多くの夾雑物、とくにウシ血清アルブ
ミン、を共沈殿させるようであった。沈殿させたHBs
Agを中速の遠心分離によって回収する。例えば、10
.0OOGで30分間の遠心分離が適当である。
第三の工程では、沈殿をゲル濾過クロマトグラフィーの
ための緩衝液の最小容量に溶解する。好ましい方法にお
いては、50m1の10倍濃縮培養培地から得られた沈
殿に対して各々2〜3mlの燐酸緩衝生理食塩水を用い
る。非溶解物質を清澄化工程によって除去する。これに
は20,0OOGでの10分間の遠心分離が適当である
次いで、pre−5構成分を含むHBsAgを濃厚富化
するために、試料溶液をゲル濾過カラムクロマトグラフ
ィーに供する。このとき同時に、次の等密度バンディン
グ工程においてタンパク質の過剰負荷を起こすとおもわ
れる夾雑タンパク質を除去することができる。ゲル濾過
は、緩衝液交換の工程としておよび精製処理の最後に不
純物を除去するために使われてきた(Ilershbe
rg:米国特許第4,624,918号明細書)。本発
明によれば、pre−5構成分を含む異成分混交性HB
sAg粒子を、超遠心分離処理の前にゲル濾過カラムク
ロマトグラフィー処理することによって、イオン交換カ
ラム、アフィニティーカラムまたはハイドロオキジルア
ペタイトカラムクロマトグラフィーよりは、高収率で濃
厚富化することができる。フィルターはウシ血清アルブ
ミンのような夾雑物を、おそらく複合体として保持する
ことから、タンパク質夾雑物の除去には限外濾過よりも
ゲル濾過の方が好ましい。
適当な緩衝液をゲル濾過のために選択することができる
。それによって後に続く超遠心分離工程の緩衝液交換ま
たは濃縮透析に備え、必要な超遠心分離の反復回数を少
なくする。ゲル濾過媒質は、大規模な生産に用いられる
長いカラムへの充填に耐えられねばならず、かつ高分子
量のHBsAg粒子をウシ血清アルブミンのような低分
子量の夾雑成分から分離せねばならない。クロマトグラ
フィー媒質は、HBsAgを他の低分子量および高分子
量分子から分離することができて、任意のカラムの長さ
で高分子量領域において所望のカラム分離能を有するも
のである。例えば、分子量で約1.200,000〜1
00.000ダルトンなどである。
適当な範囲を選択することによって、粒子の一部を排除
体積(void volume)部に、一部を溶出体積
(Inclusion voluile)部に溶出させ
ることができ、排除限界(cxclusion 1iI
oit)の上限はほぼHBsAg粒子の分子量であり、
好ましくは約100〜200万である。下限は、適宜の
長さのカラムにおいてHBsAg粒子を他の成分から効
集的に分離するのに適当な大きさでなければならないが
、好ましくは約100,000ダルトンである。適当な
媒質は、LKBから入手が可能なultrogel A
cA22であり、これは2%アガロースおよび2%アク
リルアミドからなるゲルである。
ゲル濾過工程によって、高分子量および低分子量のタン
パク質から高度に濃厚富化されたHBsAg画分が単一
のピークとして分離される。夾雑物が少ないことから、
HBsAgは次の工程のKBr等密度バンディング処理
によって純度および収率の高い単一ピークとして分離さ
れる。
クロマトグラフィー媒質、例えばultrogel^c
A22、の量は、限外濾過前の培養培地の出発量の5リ
ツトル(これには約50mgのHBsAgが含まれてい
る)に対して約1リツトルの樹脂量が適当である。カラ
ムを、例えばPBSで、平衡にして、ゲル濾過クロマト
グラフィーを2〜8℃または室温で行う。
次いで、ゲル濾過カラムクロマトグラフィーからの両分
をHBsAgの存在について還元条件で5DS−PAG
Eにて調べる。5DS−PAGEの可視化をMerri
l (Science 211.1437−1438.
1981)の開発した銀染色にて行う。ゲルの厚さ0.
5+an+以下のミニ−ゲル電気泳動システムによると
2〜4時間以内の短時間で高い分離能が得られる。銀染
色されたゲルパターンの結果にしたがって、HBsAg
を含む画分を集める。高分子量のタンパク質およびウシ
血清由来のタンパク質の少ない両分のみを集めて一緒に
することが好ましい。工程3の後の全体の収率は、約7
0〜80%であって、単一の工程によると、収率は85
%以上である。
その後、HBsAg粒子を密度に基づいて超遠心分離に
よって、好ましくは等密度超遠心分離およびそれに続く
ショ糖ステップ勾配超遠心分離によって、分離する。こ
のように工程4では、巣めたHBsAgを含む試料を等
密度超遠心分離によってさらにほぼ均質になるように精
製する。
等密度超遠心分離によって、HBsAg粒子はそれら密
度範囲に基づいてよって広いピークに分離される。ウシ
血清アルブミンのようなより高密度の夾雑物および細胞
培養産生物のようなより低密度の夾雑物は別々のピーク
に分離される。適当な物質は臭化セシウムまたは塩化セ
シウム、および臭化カリまたは酒石酸カリなどがある。
KBrは、最高の収率および裔い純度をもたらすので、
CsClよりも優れている。KBrは、約1,1から1
.4の密度範囲を有しており、約1.1から1.7の密
度範囲を有するCsC1よりも浅い密度勾配を提供する
。KBrバンドによって分画されたHBsAg画分は、
Cs Clバンドによる試料よりも夾雑物の含量が少な
いようである。さらに、KBrはCsCIよりも経済効
率がよい。
好ましい実施態様においては、ゲル濾過カラムクロマト
グラフィーから集めたHBsAgを含む両分をまとめて
透析を行って、これに固体のKBrを加える。好ましい
KBr濃度は、24〜26%(V/V)である。試料溶
液を適当なチューブに分注して、平衡になるまで、例え
ば、150,000Gで20〜24時間で10〜15℃
で、遠心分離する。精製の規模に応じての、遠沈管の選
択、ローターの大きさまたはrpmなどの変更は、当業
者には明らかであろう。
等密度超遠心分離の結果得られる直線密度勾配を、適当
な勾配分画システムを用いて分画して、画分を5DS−
PAGEおよび銀染色法にて同定する。工程4の後の収
率は約50〜60%である。
工程4の後のHBsAg生産物の純度は、85%以上の
はずである。
精製画分を5DS−PAGEにより分析した結果、S<
、pre−8lおよびpre−82抗原の存在が明らか
になる。他の少量の夾雑タンパク質、例えば高分子量の
タンパク質やウシ血清アルブミンなども検出される。し
かしながら、夾雑タンパク質が全タンパク質の20%を
越える場合には、最初の超遠心分離で集めた両分につい
て、I<Br濃度を再び24〜26%(V/V)に調整
してもう一度超遠心分離を行うことが好ましい。
集めた画分を透析またはdiaNItratjonして
、同時にAm1con膜フイルタ−XM−300などの
約300.000ダルトンの分子量限界を有するフィル
ターを用いてPBS中に濃縮する。diafilt−r
ationおよび濃縮は4℃で行う。試料溶液を最小容
量にまで濃縮して、次いで透析に用いる所望の緩衝液、
好ましくはPBS、を加えてKBrを除去する。なぜな
ら、KBrはショ糖密度勾配超遠心分離を阻害するから
である。溶液を再び最小容量に濃縮する。このサイクル
を約3〜5回繰り返して、KBrを完全に除去する。
処理の規模によっては、生産物の濃度はきわめて高くな
る。このための好ましい方法としては、当業者に公知の
方法にて、試料溶液を4℃にてPBSに対して透析する
か、低い排除範囲(cxclusion range)
、好ましくは30,000またはそれ以下の範囲、を有
し、適当なカラム様物質を用いたゲル濾過カラムクロマ
トグラフィーによってそれを脱塩する方法がある。ファ
ルマシア製のセファデックスG−25またはG−50を
用いることができる。
第五の工程では、透析した試料溶液をシヨ糖スチップ勾
配超遠心分離に供する。本発明による適当なショ糖ステ
ップ勾配は、20%、30%および40%(W/W)か
らなる。しかしながら、工程4のKBr超遠心分離の後
の試料に多量の夾雑物がまだ含まれている場合には、1
0%のショ糖勾配ステップを加える必要があろう。試料
溶液を重層して、4℃で、例えば150,0OOGで1
6〜18時間遠心分離する。用いるローターの型および
遠心分離の時間は、HBsAg試料の量および試料溶液
中のHBsAgの濃度、さらには処理の規模によって、
適当に選択すればよい。そのような応用は、当業者には
明らかであろう。
超遠心分離の後、勾配を勾配分画システムを用いて分画
する。勾配分画中に光学密度を280n11でモニター
した結果、HBsAg粒子を含む単一のピークとその前
に位置するほとんどが夾雑タンパク質で占められる小ピ
ークが得られる。5DS−PAGEの結果、これらはほ
とんどが分子量66.000ダルトン以上の高分子量の
タンパク質であることが明らかになる。単一ピークに含
まれるHBsAg生産物(すべてのpre−3構成分を
含む)の純度は、98%以上であって、実質的に他のタ
ンパク質あるいは現在用い得る方法で測定した限りでは
DNAを含まない。工程6の後の収率は約30〜40%
である。
純粋の生産物を含む両分を集めて、適当な緩衝液に対し
て透析する。これをワクチンの生産に用いてもよい。
HBsAg生成物 第2図は5L出発培養物から得られた最終HBsAg生
成物の5DS−PAGE分析を示すものである。銀着色
ゲルパターンは、分子量的24.27.34.37.4
1および44キロダルトンの蛋白質の存在を示し、S%
プレー82、およびプレー81遺伝子生成物に相当する
ものである。これら遺伝子生成物の免疫同定は、各種モ
ノクローナルおよびポリクローナル抗体を用いてイムノ
プロット染色法により行う。
5DS−PAGEおよびクーマシープル−R−250ま
たは銀染色法のいずれかの後に行ったゲル走査デンシト
メトリー分析によると生成物は少なくとも98%純粋で
あることが判る。本発明生成物は6成分の相対染色強度
によって終始良好に同定できる。S蛋白質の相対染色強
度は約70%〜90%、プレー82蛋白質は約5%〜2
0%、プレー81は約2%〜10%である。銀染色後の
プレー82およびプレ−81成分の相対染色強度は化学
量論上予想されるパーセンテージより高い。
プレー82に関して報告された数値は約8%、染色強度
は約5%〜20%である。プレー81に関して報告され
た数値は約1%、染色強度は約2%〜10%である。本
発明の範囲を限定することなく、この矛盾は、多分、精
製中のプレーS成分の選択濃度によるものと説明できる
が、本発明に従って用いられる銀染色法においてはグリ
コジル化プレーS成分の方がS成分より強く選択的に染
色されるものと思われる。
最終HBsAg生成物をPBS (pH7,4)中で4
℃で貯蔵すると、プレーS成分は急激に分解するがS遺
伝子生成物はそのまま変化しないこ= 40 とが判る。僅かにアルカリ性(pH8,5,501トリ
ス塩酸緩衝液)または酸性(pH5,0、PBS)条件
下では、更に急激なプレーS成分の分解が観察される。
本発明者等は、最良のプレー成分保存法は生成物を凍結
乾燥し、4℃で貯蔵することであることを見出した。−
年後でさえ、プレーS生成物の安定性に大きな減少は見
られない。
DNAが存在するとしても、その量は例2に記載の5L
法によって生産される異種の、プレーS富化HBsAg
lミリグラム当り6ピコグラムより少ない。この値は、
ドツト・プロット・ノ\イブリダイゼーション法により
最終生成物中のDNAを直接測定する検出の限界である
精製異種HBsAgをワクチンにするには、生成物を先
ず、たとえばプリンスの米国特許明細書箱4,639,
371号による2段階熱失活および強化法に付せばよい
。第1段階は、最終生成物液を圧力下102℃で2分4
0秒間加熱することよりなる。このフラッシュ加熱段階
はHBsAg=42 免疫強化およびウィルス失活のために行うものである。
フラッシュ加熱した試料は更に65℃で10時間加熱す
る。最後に、加熱処理したHBsAgを燐酸アルミニウ
ム等のアジュバントと混合してゲル状にする。これらの
処理の結果、極めて有効なワクチンができる。各投与量
のアジュバントワクチンはHBsAg3ミクロダラムお
よびチメロサール0.01%(w/v)を含有する。
哺乳動物細胞培養用発現ベクター 本発明によれば、HBsAg遺伝子を活発に且つ安定し
て発現させ、異種の、プレーS富化HBSAg粒子を生
産することができる。プロモーター強度および遺伝子の
コピー数の他に、発現はエンハンサ−の有無、5′非翻
訳領域の大きさおよび3′非翻訳領域の大きさにもよっ
ている。
本発明によると、発現システムにおける不要の情報を最
小限にし、またDNAを操作し易くするため、発現レベ
ルを犠牲にすることなくできる限り少量のDNAを発現
ベクターに挿入する。
本発明によれば、哺乳動物の細胞培養物、たとえばマウ
スC127細胞、をトランスフェクションまたは形質転
換するために異なる構成を作製し、使用することができ
る。安定な形質転換体をクロン化することができ、各ク
ローンからの表面抗原の生産をラジオイムノアッセイ(
RI A)および酵素結合イノムサンドイツチアッセイ
(ELISA)の双方によって分析することができる。
本発明による好ましい構成はpHPslであり、関連構
成pHPS3、pHPS5、pHPS?およびpHPs
llを第15〜19図に示す。これらのプラスミドは公
知の方法で得られる。
要するに、pHPslは標準長さの(full Ie−
ngth) B P Vゲノム、完全な、しかし中断さ
れたマウスメタロチオネイン(m M T )遺伝子お
よびHB V D N A 86 %を有しティる。H
BsAg部位のポリアデニル化は、HBVゲノムによっ
て規定される。第15図。この構成中にはプロモーター
を含有しない完全マウスメタロチオネイン遺伝子も存在
する。
pHPS3はp)IPSIの誘導体であり、3′非翻訳
領域、HBVDNAのポリアデニル化部位および余分の
m M T D N Aの大半が除去されたものである
。第16図。
pHPS5は更に短いpHPS3の変形であり、BPV
DNAは69%に過ぎない。第17図。
pHPS7においては、5′非翻訳領域が除去されてお
り、従って、プレーSコード化領域の始点の直前で転写
が開始する。第18図。
pHPsllはpHPS5と同一であるが、pHPsl
lにおいては5V40DNAからのポリアデニル化信号
は表面抗原コード化領域の直後にある。第19図。
pHPS7を除くすべての上記構成において、転写はか
なり遠くから(表面抗原のコード化領域の始点から45
0塩基)開始する。
本発明のベクターは細菌の培養において選択、複製でき
るので、哺乳動物の細胞培養物をトランスフェクション
するために相当量のベクターが得られ、使用される。
本発明によれば、HBVS遺伝子を発現できるベクター
が哺乳動物の細胞培養物をトランスフェクションするた
めに使用され、該細胞は、プレー81、プレー82およ
びS遺伝子生成物を転写、翻訳し、グリコジル化のよう
な翻訳後改変を行い、ポリペプチドを集合させて粒子と
し、プレーS富化、異iTiHBsAg粒子を分泌させ
るよう誘導されるのである。該細胞は、また本発明の異
種HBsAg粒子が生産される限り、プレーS領域を含
むS遺伝子の未集合ポリペプチド遺伝子生成物を生産し
、分泌することもある。
本発明に従って哺乳動物の細胞培養物をトランスフェク
ションする重要な効果は、プレーS富化、異種HB s
 A g粒子を分泌し得る細胞培養物を作製することで
ある。細胞は形質転換遺伝子で形質転換してもよく、そ
れによってHBsAg粒子が高率で生産でき、高い細胞
密度が得られるが、本発明によれば、細胞が異種のプレ
ーS富化HBsAg粒子を分泌できるようになる限り、
如何なる哺乳動物の細胞培養物も宿主として使用でき、
如何なるベクターもトランスフェション化剤として使用
できるのである。
pHPsl、pHPS3、pHPS5、pHPS7およ
びpHPSllの詳細は下記例1〜6に提示する。哺乳
動物の細胞培養細胞をトランスフェクションする方法は
実施例7に示す。本発明生成物の精製法は下記例8に記
載する。
本発明は以下の諸例に示される通りであるが、これらは
発明の範囲を限定するものではない。
例1 pTHBlの構築(第1図および第3図を参照されたい
) B型肝炎つィルスDane粒子をadr−サブタイプH
BVキャリアの血清から得て、完全な二本鎖DNA配列
物を得るためにポリメラーゼとインキュベートした。D
NAを単離して、BamHlで消化して、pBR322
プラスミドのBamH1制限部位にクローニングして、
プラスミドpH81を得た。第3図。
第4図に示すように、20マイクログラムのpBBlを
BamHlで消化して、3゜2kbのHBV特異性DN
Aフラグメントをアガロースゲル上で精製して、プラス
ミドpTHB1を構築した。HBVDNAをT4リガー
ゼを用いて環状にして、次いで、BgllTで消化して
、2.8kbのフラグメントおよび小さい方のフラグメ
ントを得た。大きい方の2.8kbB g I IIフ
ラグメントをsea plaqueアガロースゲルで精
製した。次いで、このフラグメントをT4リガーゼを用
いてプラスミドpcs1ベクターDNAのBglII部
位に挿入した。
プラスミドpcs1は、pBR322に由来するpML
ベクター中のSV40およびマウスメタロチオネイン遺
伝子(mMT)を含むものである(第10図)。pcs
lのBglII部位は、マウスメタロチオネイン(m 
M T )プロモーターの下流、MT遺伝子のAUG開
始コードンの上流に位置している。したがって、HBv
フラグメントの発現は、メタロチオネイン遺伝子の一節
下になった。
連結の後に、反応産物をエタノール沈殿させて、DNA
をTE倍地(10IIIMトリス、pH8,o;1mM
EDTA)に移した。
次いで、pTHBIDNAで、コンピテントにしたHB
IOI細菌細胞を形質転換させて、得られた形質転換体
をアンピシリンプレートで選択した。個々のコロニーを
とり上げて、−晩増殖させた。各コロニーについてミニ
プラスミド調製を行って、挿入物のサイズおよび位置方
向を調べるためにDNAを種々の酵素で消化した。正し
い位置方向を有する一つのコロニーをとり上げ、このク
ローンをpTHBlと称した。pTHBlの構造を第1
4図に示す。
クローンpTHB1を増殖させて、塩化セシウム勾配に
てプラスミドDNAを精製して、これをCV−1細胞株
の形質転換に用いた。形質転換2日後に、上清液を、E
LI SAによって、細胞によって培地に分泌されたH
BsAgについてアッセイした。低レベルの表面抗原の
存在が認められた。
例2 pHPslの構築(第5図および第15図を参照された
い) pTHBlを二つの制限酵素、EcoR5および5al
I、にて消化し、細菌アルカリホスファターゼとインキ
ュベートして脱燐酸して、得られた8、9kbフラグメ
ントをSea p1aqueアガロースで精製した。こ
のフラグメントを、pC82をEcoRVおよび5al
lで消化して得られた10.25kbフラグメントと連
結させた。pCB2は、第11図に示された通りである
。HBlolを形質転換させた後、ミニプラスミド調製
を行って、得られたプラスミドを種々の酵素で消化して
分析した。
例3 pHPS3の構築(第6図および第16図を参照された
い) pTHBlをBamHlおよび細菌アルカリホスファタ
ーゼ(BAP)で消化した。フェノール抽出およびエタ
ノール沈殿の後、DNAをSal■およびEcoR5で
さらに消化して、6.4kbのSa I I/BamH
Iフラグメントをsea pla−queアガロースで
精製した。プラスミドpC82(第11図)もまたBa
mHlで消化して、次いでアガロースゲルにかけて、2
.Okbのヒトめた(HuMT)遺伝子および14.5
kbフラグメントを精製した。後者をBAPで消化して
、フェノール抽出して、エタノール沈殿した後、5aI
IおよびXholで消化した。得られた7、9kbSa
lI/BamH1フラグメントを精製して、2、Okb
HuMTフラグメントおよびpTHBlからの6.4k
bフラグメントと混合した。これらフラグメントは連結
されて、プラスミドをHB101細胞の形質転換に用い
た。
ミニプラスミド調製を行って、制限酵素を用いてプラス
ミド中における種々のフラグメントの位置方向およびコ
ピー数を調べた。正しい位置方向およびコピー数を有す
るものから一つをとり上げて、pHPS3と称した。こ
の方法では、フラグメントの片方のみでいくらかの脱燐
酸が起きて、正しい位置方向での連結およびマルチマー
の形成のチャンスを増やした。
例4 pHPS5の構築(第7図および第17図を参照された
い) pTI(BlおよびpC53(第12図)を各々に、B
amHl、BAP、次いで5acIで消化した。pC5
3の9.8kbSac I/BamHIフラグメントお
よびpTHBlの2.4kbのBamHI/5acIフ
ラグメントをアガロースゲルで精製した。2kbHuM
Tフラグメントもまた例3に記載のようにして精製した
。これら三つのフラグメントを全部混合して、例3のよ
うに連結させる。フラグメントの正しい位置方向および
コピー数を有するプラスミドを選択してこれをpHPS
5と称した。
例5 pHPS7の構築(第8図および第18図を参照された
い) pHB1をBgllおよびHhalで消化して、アガロ
ースゲルにかけて、大きい方のバンド、1.35kb、
を精製した。pcs2 (第11図)もまたXhoI部
位で消化して、脱燐酸処理した。
等モル量のXhaIフラグメントおよびXhoI消化p
C32を混合して、全四種のデオキシリボヌクレオチド
の存在下でT4ポリメラーゼとともに37℃で30分間
インキュベートした。
Hhalは3′突出を、XhoIは5′突出を、それぞ
れ生じさせるが、T4ポリメラーゼとのインキュベーシ
ョンによって両種の末端を平滑にした。次いで、試料を
65℃で10分間加熱して、フェノールで抽出して、エ
タノールでエタノール沈殿を行って、ライゲーション緩
衝液に移して、−晩ライゲーションさせた。
当業者に公知の方法を用いて、リゲーション混合物でH
BIOIを形質転換させた。個々のコロニーをとり上げ
て、ミニプラスミド調製を行って、制限酵素を用いて、
正しい位置方向に単一の挿入物を有するプラスミドを同
定した。このようにしてプラスミドを選択し、これをp
HPs7と称した。
例6 pHPsllの構築(第9図および第19図を参照され
たい) pTHBlをBamHlおよびPstlで消化して、6
17bpDNAを精製した。このフラグメントをS a
 u 3Aで消化して、237bpの5au3A/Ba
mHI  SV40  DNAフラグメントを得た。p
HPs5のBamH1/BamH1フラグメント(12
,2kb)を調製して、237bpフラグメントと連結
する。正しい位置方向で得られたプラスミドを単離して
、これをpHPs9と称した。BamH1末端および5
au3A末端は、互いに連結された。これは、これらは
相補的な突出末端を有するが、両部位を連結部で消失し
ているからである。しかしながら、他の連結部(Bam
H1/BamH1末端)は、BamHIで消化できるよ
うに残っている。この部位を再びBamHlで開裂して
、pC92(第11図、例3)からの2kbBamH1
/BamHIHuMTフラグメントをここに挿入させた
。最終プラスミドをpHps 11と称する。
例7 pHPsl、pHPsl、pHPS3、pHPS7およ
びpHPsllの構築物をマウスの単層C127繊維芽
細胞のトランスフェクションに用いて、20micro
molarのカドミウムイオン)Cd  、のチャレン
ジ処理を行った。細胞が過剰のメタロチオネインを産生
ずることができなければ、通常、Cd  はチャレンジ
された細胞に対して毒性である。なぜならば、メタクロ
チオネインを産生ずることができる構築物によってトラ
ンスフェクトされているからである。メタロチオネイン
がCd  と結合することから、トランスフェクション
された細胞はCd  の存在下で選択的優位性を有する
。したがって、MT遺伝子を服務ベクター構築物をとり
込んでいる細胞のみが生存できることになる。また、C
d  の存在は、この構築ではメタロチオネインプロモ
ーターの調節下にあるHBV表面抗原遺伝子を誘導する
マウスC127細胞を、10%ウシ胎児血清を加えたD
u I becco ミニマルエッセンシャル培地(G
IBCOからDMEMとして市販されている)中で、径
10cmのプレートで単層に増殖させた。
CsC1勾配法で2回精製したプラスミドDNAを1プ
レート当り30gg用いた。燐酸カルシウム法を用いて
細胞のトランスフェクションを行った。トランスフェク
ションの4時間後に、培地を新鮮培地に交換した。
次の日に、細胞をに3の割合で二つに分けた。
プレートに付着した後、10gMのCdCl2を加えた
新鮮培地に培地を交換した。次の3〜4日の間に、多く
の細胞が死滅した。3〜4日毎に増殖培地を交換して、
細胞をカドミウムのチャレンジ条件下においた。そのよ
うなチャレンジを2〜3回繰り返した後に、カドミウム
濃度を20111ic−ron+olarに上げた。2
〜3週間の後、20 ijcro−molarのCd 
 に耐性の目で見えるコロニーが形成された。
これらを各々にクローニングして、小ベトリ皿に別々に
増殖させた。各クローンからの培地をRIAキット(A
bbott)を用いてHBsAgについてアッセイした
。各構築物から4個から5個のクローンを選択して、各
クローンについて、24時間で106個の細胞が放出す
るHBsAgの量を決定した。その結果は表1に示され
る通りである。
表1から、プラスミドHPSIがHBsAgを最もよく
産生じたことがわかる。プラスミドpHPs11もまた
よく産生じたが、プラスミドpHPS3、pHPS5お
よびpHPS7は微量しか産生じなかった。
例8 pre−5に富んだ異成分混交性のHBsAgの精製 本例は、pre−81,:富んだ異成分混交性のHBs
Agを第1図に示した方法によって細胞培養培地から精
製する方法を説明するものである。
培養培地は10%ウシ胎児血清を含み、ローラーボトル
での例7のマウス上皮細胞の細胞培養物から得た。発現
ベクターはpHPslであった。
例2および7と同様に5リツトルの培養培地を10.0
OOGで30分間遠心分離して、細胞および細胞破壊片
を除去した。次に、清澄化した培養培地を、透過限界分
子量値が300.000ダルトンである、Am1eon
膜フイルターを備えたMeg−aflow濾過システム
(Nev Brunsvlck 5cientific
)によって、4℃で10倍に濃縮した。容量を300〜
400m1に濃縮した後に、システムを100〜200
m1の蒸留水で1回洗浄して、HBsAgを効率よく回
収した。
濃縮した培養培地を、10%の分子量6000〜900
0のポリエチレングリコール(PEG6000〜900
0)による−工程分別沈殿処理に供した。沈殿処理は、
最初は室温で行い、10倍濃縮の培養培地の500gに
50gの粉末PEGを徐々に加えて、次いで4℃にして
一晩行った。次に、形成された沈殿を10,0OOGで
30分間遠心分離して、ペレットを約25m1のPBS
に溶解した。不溶性の物質を除去するための20.0O
OGで10分間の簡単な清澄化遠心分離の後、粗試料溶
液を予めPBSにて平衡にしておいた旧trogel 
AcA22カラム(直径5cm、高さ50印)1こ供し
た。
試料を載せた後、カラムを3〜4cm/時181の流速
で室温で流した。典型的な溶出プロフィールでは、HB
sAgは広いピークの先頭に部分的に変形した( re
solved)最初のピークとして溶出されることが示
された。HBsAgを含むピークは部分的に重複してい
ることから、最初のピークの後縁および二番目のピーク
の前縁の両分を(たとえHEsAg分子を含んでいても
)集めないように留意した。
ゲル濾過カラムクロマトグラフィーからの1(BsAg
画分を集めて、KBr等密度超遠心分離による次の工程
処理をした。5リツトルの細胞培養培地を処理した結果
、集まった両分は150〜200m1であった。次いで
、固体のKBrをHBsAgを含む集めた画分に加えて
、KBrの最終濃度を24〜26%(ν/v)にした。
試料溶液を二つのクイックシール管(Quick−8e
al tube )(Beckmans各100m1容
量)に分注して、Beckm−ano−夕−のTi45
を用いて45.OOOrpmで20〜24時間で15°
σで遠心分離した。
超遠心分離の結果形成されたKBrの直線勾配を、勾配
分画システム(Isco)およびUVモニターを用いて
分画した。280膜mでモニターした勾配分画プロフィ
ールによって、それぞれよく分離した三つのピークが示
された。屈折率測定および5DS−PAGE分析によっ
て、まん中の広いピークは、はぼ純粋なHBsAg粒子
を含んでおり、これはKBr超遠心分離によって1.2
g/m1付近のバンドに位置していた。まん中のピーク
の両分を集めた試料の粒子の純度をSDS −PAGE
によって非還元条件下で測定して得たところ95%以上
に達した。しかし、ゲル走査やイムノブロッティング染
色などの最近の技術を用いた測定に゛よるとタンパク質
の純度は85〜90%であるようである。
ショ糖ステップ勾配超遠心分離を行うために、集めたH
BsAg画分の約50m1を、20ps+の圧力下で、
XM−300膜を用いる攪はんセル(Amiconンを
備えた濃縮透析に供した。最初の濃縮の後で、PBSを
3〜5回加え、続いて濃縮して、HBsAgに含まれて
いるKBrを各回効果的に除去した。この加圧透析操作
の結果、約10m1の濃縮HBsAg溶液が得られた。
次いで、濃縮したHBsAg分画を、20%、30%お
よび40%(WOW)からなるショ糖ステップ勾配に載
せた。上記のショ糖ステップの各10m1を35m1容
量の遠沈管(9eckman)中に重層して、試料溶液
の5mlを勾配の最上部に載せた。超遠心分離をBec
lvanローター5W−28を用いて2500Orpm
で16時間で4℃で行った。ショ糖ステップ勾配超遠心
分離の後で280 nmでモニターして得た勾配分画プ
ロフィールは、主たる単一ピークとそれに続く分離性の
よい小さいピークの存在を示した。この小さいピークに
は66.000ダルトンを越える高分子量の夾雑物が含
まれることが、5DS−PAGEおよび銀染色によって
示6〇 − された。
ショ糖ステップ勾配遠心分離からの最終生産物を、XM
−300膜を備えたAn+1con攪はんセルを用いる
透析および/または濃縮に供した。顕微鏡観察によって
、はぼ球形の直径が22n1の粒子の存在が認められた
。濃縮された溶液を22ミクロンフィルターを通して濾
過し、凍結乾燥して、使用時まで4℃で保存した。
5リツトルの処理による収率および収量は表2に示す通
りである。精製されたHBsAg生産物の純度は98%
以上である。
餞−旦 ヒト血漿からHBsAgを精製するために、二工程処理
を用いた。すなわち、フイブリノゲンを含むある量のタ
ンパク質を最初の沈殿工程で除去して、次いで最大量の
HBsAgを第二工程で回収した。このような連続的沈
殿は、細胞培養培地からのHBsAgの精製では必要で
ない。これは、培養培地とヒト血漿との間の組成の違い
による。
二工程処理(3%PEGとそれに続<1296PEG沈
殿)または−工程処理(10%PEG沈殿)によって得
られたタンパク質沈殿物を、本発明の方法によるゲル濾
過カラムクロマトグラフィーに供した。HBsAgを含
む両分を、夾雑物の量ならびに組成およびHBsAgの
収率について比較した。これら二つの調製物の間には実
質的には相違は認められなかった。したがって、より簡
単な一工程沈殿処理が好ましい。
例10 精製HBsAg生産物を例7のようにして調製した。次
いで、HBsAgの各構成分の量を決定した。HBsA
gの試料をSDSポリアクリスアミドゲル電気泳動によ
って分離した。次いで、ゲルをMcrrilの銀染色法
にて処理した。染色ゲルの一つをデンシトメトリー解析
に供した。デンシトメーターは、ゲルのバンド中の光の
伝達を測定して、染色の強度を示す。その結果は、表3
午示される通りである。
本例のpre−52構成分は、二つの別々のピークには
分かれずに、肩部を有する一つのピークとなって表れた
。5Spre−8lおよびpreS2構成物の各々の染
色強度の総和は、試料毎に異なる。さらに、銀染色の染
色強度は、クマシーブルーによる染色の強度とは比例し
ないことが観察された。このことは、表2に示された数
量が化学量論的ではないことを示唆している。むしろ、
銀染色の強度は、おそらく、グリコシレージョンの程度
を含む、タンパク質の組成に左右される。
しかしながら、比較的な染色強度は、任意のタンパク質
混合物では再現性があることから、本発明の異成分混交
性HBsAgのようなタンパク質混合物の構成分の量的
な分析には有用である。
p)IPSI HPS3 HPS5 HPS7 HPS11 10倍濃縮物 PEG沈殿 AcA22カラムクロ マトグラフィー ug/m1 55.45 91g、75 66.7 g 23.9 20.3 ノ1:、マゴシ)離 ショ糖密度超遠心  19 分離 489.5 9.3
【図面の簡単な説明】 第1図は、組換え細胞培養からのHBsAgの精製工程
のフローチャートを示す。 第2図は、精製されたHBsの、銀染色されたドデシル
硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動パタ
ーンを示す。 第3図は、HBVゲノムをp B R3221;1mク
ロロ5 ニングしてpHB1を作成するためのフローチャートを
示す。 第4図は、HBVのS−遺伝子を発現ベクターpcs1
にクローニングしてpTHBlを作成するためのフロー
チャートを示す。 第5図は、発現クローンpH51の構築のためのフロー
チャートを示す。 第6図は、pHPS3の構築のためのフローチャートを
示す。 第7図は、pHPS5の構築のためのフローチャートを
示す。 第8図は、pHPS7の構築のためのフローチャートを
示す。 第9図は、pHPsllの構築のためのフローチャート
を示す。 第10図は、ベクターpcs1の詳細を示す。 第11図は、ベクターpC82の詳細を示す。 第12図は、ベクターpC83の詳細を示す。 第13図は、ベクターpH81の詳細を示す。 第14図は、ベクターpTHB1の詳細を示す。 第15図は、 第16図は、 第17図は、 第18図は、 第19図は、 す。 ベクターpHPs1の詳細を示す。 ベクターpHPS3の詳細を示す。 ベクターpHPS5の詳細を示す。 ベクターpHPS7の詳細を示す。 ベクターpHPs11の詳細を示

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、哺乳動物細胞培養培地(culture medi
    um)から異成分混交性HBsAg粒子の粗調製物を分
    離して、ゲル電気泳動にて決定される実質的な量のS、
    pre−S1およびpre−S2構成分からなるpre
    −Sに富んだ異成分混交性HBsAgを精製する、こと
    からなり、精製工程は電荷または化学的親和性(aff
    inity)に基づくHBsAg粒子の分離作用による
    ものではなく、粒子をサイズ分離または密度分離に基づ
    いた方法を用いる、異成分混交性肝炎表面抗原の精製法
    。 2、請求項1に記載の精製法であって、分離工程が以下
    のようになり、 (a)異成分混交性HBsAg粒子を含む、哺乳動物細
    胞培養培地を得て、次いで、 (b)該培地から異成分混交性HBsAg粒子を分別沈
    殿する。 精製工程は次のようになる。 (c)ゲル濾過クロマトグラフィーによって異成分混交
    性HBsAg粒子の画分を分離し、次いで、 (d)超遠心分離によって異成分混交性HBsAg粒子
    を分離する。 3、工程(b)が等密度バンディング(isopy−c
    nic banding)超遠心分離およびショ糖ステ
    ップ勾配超遠心分離からなることを特徴とする、請求項
    2に記載の精製法。 4、工程(a)がさらに細胞培養培地を清澄化すること
    および約10〜50倍に濃縮することからなることを特
    徴とする、請求項2に記載の精製法。 5、清澄化を遠心分離によって行い、かつ濃縮を限外濾
    過によって行うことを特徴とする、請求項4に記載の精
    製法。 6、限外濾過において約300,000ダルトン以下の
    公称分子量通過限界(cut−off)を有するフィル
    ターを用いることを特徴とする、請求項5に記載の精製
    法。 7、細胞培養培地が25%の血清を含むことを特徴とす
    る、請求項2に記載の精製法。 8、工程(b)における分別沈殿が約9〜12%ポリエ
    チレングリコール6000〜9000を用いる一工程処
    理であることを特徴とする、請求項2に記載の精製法。 9、ゲル濾過カラムクロマトグラフィーがより多いおよ
    びより少ない分子量の成分からのHBsAg粒子の分離
    を可能にする分子ふるい的(molecular si
    eving)媒質を用いることを特徴とする、請求項2
    に記載の精製法。 10、等密度バンディング超遠心分離において密度勾配
    を形成することKBr濃度が約24%〜26%(w/w
    )であることを特徴とする、請求項3に記載の精製法。 11、ショ糖ステップ勾配が約20%、30%および4
    0%(w/w)のショ糖を含むステップを含むことを特
    徴とする、請求項3に記載の精製法。 12、精製したHBsAg生産物を凍結乾燥する工程を
    さらに加えてなる、請求項2に記載の精製法。 13、精製したHBsAg生産物を加熱不活化し、賦活
    化する工程をさらに加えてなる、請求項2に記載の精製
    法。 14、HBsAg生産物をアジュバントと混合してワク
    チンを生産する工程をさらに加えてなる、請求項2に記
    載の精製法。 15、HBVからのプレーS1、プレーS2およびS領
    域DNAからなるHBsAgを決定する遺伝子、インデ
    ューサーによって誘導することができる誘導可能制御領
    域、細菌性宿主に抗生物質耐性を与える遺伝子、および
    選択剤存在下にトランスフェクションされた細胞に非形
    質転換細胞に対する選択的優位性を与える遺伝子を含ん
    でなる組換えDNA発現ベクターであって、該HBsA
    g遺伝子は該制御領域に関して、次のように、すなわち
    該制御領域の制御に服するように、位置しており、それ
    によって、このベクターを細菌性宿主に導入したときに
    抗生物質による選択によってクローニングすることがで
    き、またこのベクターを哺乳動物細胞株宿主に導入した
    ときに該選択剤の存在下にトランスフェクションされた
    細胞を選択することができかつ該制御領域はプレーSに
    富むHBsAgの産生がインデューサーの存在に応答し
    て進行するようにすることができるものであり、該哺乳
    動物細胞系宿主は異成分混交性のプレーSに富むHBs
    Ag粒子を分泌させることができるものである、ことを
    特徴とする、組換えDNA発現ベクター。 16、プラスミドpHPS1。 17、哺乳動物細胞系を形質転換させることができるト
    ランスフォーマー遺伝子をさらに含んでなる、請求項1
    5に記載のベクター。 18、制御領域がカドミウムまたは亜鉛で誘導すること
    ができるマウス・メタロチオネイン遺伝子DNA配列で
    あり、抗生物質耐性を与える遺伝子がアンピシリン耐性
    を与えるものであり、選択的優位性を与える遺伝子がメ
    タロチオネイン遺伝子であり、トランスフォーマー遺伝
    子がウシパピローマウイルスである、請求項17に記載
    のベクター。 19、請求項15に記載のベクターでトランスフェクシ
    ョンした哺乳動物細胞系。 20、請求項18に記載のベクターでトランスフェクシ
    ョンしかつ形質転換されたマウス繊維芽細胞株。 21、下記の工程からなる、プレーSに富む、異成分混
    交性のHBsAg粒子の製造法。(a)請求項15に記
    載のベクターで哺乳動物細胞系細胞をトランスフェクシ
    ョンすること。 (b)トランスフェクションされた細胞を、選択剤で選
    択すること。 (c)インデューサーでHBsAgの発現を誘導して、
    該細胞系に異成分混交性のプレーSに富むHBsAg粒
    子を分泌させること。
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