JPH0217192Y2 - - Google Patents

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JPH0217192Y2
JPH0217192Y2 JP1984166314U JP16631484U JPH0217192Y2 JP H0217192 Y2 JPH0217192 Y2 JP H0217192Y2 JP 1984166314 U JP1984166314 U JP 1984166314U JP 16631484 U JP16631484 U JP 16631484U JP H0217192 Y2 JPH0217192 Y2 JP H0217192Y2
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rotor
casing
inner piece
aluminum
cocoon
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【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案はケーシングがアルミニウム製である複
葉型スーパチヤージヤに用いられるロータに関す
るものである。
従来技術とその問題点 複葉型のスーパチヤージヤは、複数個の羽根を
有する一対のロータがケーシング内で互いに逆向
きに同速度で回転させられることにより、エンジ
ンに空気を過給するものである。
この複葉型スーパチヤージヤでは、近年、軽量
化のためにケーシングをアルミニウム(正確には
アルミニウム合金)製とすることが行われている
が、このようにケーシングをアルミニウム製とし
た場合には、ロータの回転に伴つてケーシング内
の温度が常温から高温までの広い温度範囲で変化
すること、また高温時においてロータとケーシン
グとに温度差が生じることなどから、ロータを鋼
あるいはアルミニウムのいずれで構成した場合に
もそれぞれ不都合を生じていた。
ロータが鋼から成つている場合には、ロータの
熱膨脹係数がケーシングのそれに比べて著しく小
さいことから、高温時においてロータの膨脹量が
その軸間距離の増大量に比べて著しく小さくな
り、各ロータの外周面間および各ロータの外周面
とケーシングの内周面との間にクリアランスが増
大して、体積効率が低下するという問題があつた
のである。また、この場合には、ロータの慣性質
量が大きいことから回転の立ち上がりが悪く、ま
た電磁クラツチによつてON/OFF制御するよう
な場合において電磁クラツチの耐久性を劣化させ
るという問題もあつた。
一方、ロータがアルミニウムから成る場合に
は、ロータが中、低速で転する中、低温時におけ
る両ロータおよびケーシング間のクリアランスを
狭く設定すると、ロータが高速回転する高温時に
おいてケーシングとロータとの温度差の増大によ
り各クリアランスが減少して両ロータおよびケー
シング間で干渉が生じる恐れが有り、逆に高温時
における干渉を回避するように各クリアランスを
設定すると、中、低温時における各クリアランス
が大きくなつて体積効率が低下するという問題が
あつたのである。
問題点を解決するための手段 本考案は、このような事情を背景として、ケー
シングがアルミニウム製である複葉型スーパチヤ
ージヤに用いられるロータにおいて、両ロータお
よびケーシング間における干渉を招くことなく、
しかもロータの回転に伴つて変化するケーシング
内温度の広い温度変化範囲において体積効率を良
好に維持することのできるロータを提供するため
に為されたものであり、その要旨とするところ
は、アルミニウム製ロータの羽根の各々に当該ロ
ータの回転中心線に平行な1個ずつの貫通孔を形
成するとともに、それら貫通孔にアルミニウムよ
りも熱膨脹係数が小さい材料からなるインナピー
スをそれぞれ締り嵌めして各羽根のインナピース
を囲む周壁部を弾性的に膨張させたことにある。
作用および効果 アルミニウムから成るロータの各羽根に貫通孔
を形成して、その貫通孔にインナピースを締り嵌
めすれば、各羽根のインナピースを囲む周壁部は
弾性的に膨張させられ、その状態で羽根の外径が
決まる。そして、ロータの温度が上昇すれば、イ
ンナピースも羽根の周壁部も熱膨脹するのである
が、インナピースがアルミニウムより熱膨脹係数
の小さい材料から成つているために、インナピー
スの熱膨脹量が羽根の周壁部の熱膨脹量より小さ
くなり、その分だけ周壁の弾性的な膨脹が緩和さ
れる。そのため、ロータ全体としての径方向の膨
脹量はインナピースが圧入されていない場合に比
べて小さくなる。
つまり、本考案に係るロータでは、実質的な熱
膨脹係数をアルミニウムのそれよりも小さくでき
るのであり、したがつて中、低温時における各ロ
ータ間およびケーシングとの間のクリアランスを
体積効率の良好な状態に設定しても、高温時にお
けるロータとケーシングとの昇温差によつてそれ
らクリアランスが著しく減少することが防止さ
れ、それらの間に干渉が生じることが良好に回避
されるのである。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
第3図および第4図は本考案に係る一対のまゆ
形ロータ10を備えた複葉型スーパチヤージヤを
示す正面断面図および側面断面図である。これら
の図において、12はケーシングであつて、熱膨
脹係数が2.15〜2.34×10-5程度のアルミニウム
(正確にはアルミニウム合金)から成つている。
ケーシング12内には一方の側壁14との間にロ
ータ室16を形成する隔壁18が設けられてお
り、これら隔壁18と側壁14とにベアリング2
0,20および22,22を介して両端部を回転
可能に支持されて、2本の回転軸24および26
が互いに平行に配設されている。
一方の回転軸24の一端側はケーシング12の
側壁14から外部へ突出しており、また回転軸2
4の他端側および回転軸26の同じ側は共に隔壁
18から突出している。側壁14から突出した回
転軸24の端部には、図示しないベルトを介して
エンジン等に作動的に連結されるプーリ28が固
定されており、このプーリ28に加えられる駆動
力によつて回転軸24が回転駆動されるようにな
つている。また、回転軸24,26の隔壁18か
ら突出した端部には、互いに噛み合う同歯数のタ
イミングギヤ30および32が固定されており、
回転軸24の駆動に伴つて回転軸26がそれとは
逆方向に同速度で回転させられるようになつてい
る。
回転軸24および26のロータ室16内に位置
する部分には、一対の羽根34を備えた同形状の
まゆ形ロータ10,10がそれぞれその中心部に
形成された中心穴36において互いに90゜の位相
差を成す状態で圧入されており、回転軸24,2
6の回転に伴つて互いに逆方向に回転するように
なつている。そして、このまゆ形ロータ10,1
0の回転によつて、第4図に矢印で示すように、
吸入口38からロータ室16内に吸い込まれた空
気が吐出口40からエンジンに向かつて圧送され
るようになつている。
ところで、このようなスーパチヤージヤにおい
ては、吐出口40における圧力がほぼ0.5Kg/cm2
程度となるように空気を圧縮する必要があり、こ
の断熱圧縮と機械部分の摩擦発熱とによつて吐出
口40部分における温度が100〜130℃程度にもな
る。また、これに伴つてロータ室16内のまゆ形
ロータ10もほぼ同程度の高温となり、ケーシン
グ12の回転軸24および26を支持する部分も
それに近い温度まで上昇する。そのため、まゆ形
ロータ10を鋼のみから製作した場合には、高温
時においてまゆ形ロータ10の径方向の膨脹量よ
りも回転軸24と26との軸間距離の増大量の方
が大きくなり、まゆ形ロータ10の外周面間およ
びまゆ形ロータ10の外周面とケーシング12の
内周面との間のクリアランスが増大して、スーパ
チヤージヤの体積効率が低下する。一方、まゆ形
ロータ10をケーシング12と同様のアルミニウ
ムのみで製作した場合には、まゆ形ロータ10の
方がケーシング12よりも温度が高くなることか
ら、高温時に両まゆ形ロータ10およびケーシン
グ12間で干渉が生じる恐れがあり、これを避け
ようとすると中、低温時における両ロータ10お
よびケーシング12間のクリアランスが大きくな
つて、体積効率が低下するという問題が生じる。
そこで、本実施例では、まゆ形ロータ10が第
1図および第2図に示されているような構成とさ
れている。すなわち、それらの図において、42
はロータ本体であつて、前記ケーシング12と同
様のアルミニウム製とされ、中心部に前記中心穴
36が形成された厚肉状のボス部43から前記一
対の羽根34が延び出させられた形状とされてい
る。各羽根34にはその外周面とほぼ同心に円形
断面の貫通孔44が形成されており、これら貫通
孔44に、熱膨脹係数が1.0〜1.2×10-5/℃程度
とアルミニウムに比べて十分小さく、かつヤング
率がアルミニウムのそれに比べて十分大きな鋼か
ら成る円筒状のインナピース46が所定の締め代
をもつて圧入されている。
このようなまゆ形ロータ10では、インナピー
ス46の貫通孔44内への圧入によつて羽根34
のインナピース46を囲む周壁部が弾性変形させ
られ、これによつてまゆ形ロータ10の径方向の
寸法が決つている。したがつて、ロータの温度が
上昇すれば、インナピースも羽根の周壁部も熱膨
脹するのであるが、インナピースがアルミニウム
より熱膨脹係数の小さい材料から成つているため
に、インナピースの熱膨脹量が羽根の周壁部の熱
膨脹量より小さくなり、その分だけ周壁の弾性的
な膨脹が緩和される。そのため、ロータ全体とし
ての径方向の膨脹量はインナピースが圧入されて
いない場合に比べて小さくなる。つまり、高温時
の昇温差に伴うロータ10およびケーシング12
間のクリアランスの減少の程度が緩和されてそれ
らの干渉を回避することが容易となるのであり、
それらの干渉を回避するために中、低温時におけ
るクリアランスもそれ程大きくする必要がないた
め、中、低温時における体積効率も十分大きく維
持できるのである。
なお、本実施例では、前記締め代や羽根34の
周壁部の肉厚、あるいはインナピース46の肉厚
が、それぞれケーシング12内の温度変化範囲、
まゆ形ロータ10およびケーシング12の昇温
差、ロータ本体42およびインナピース46のヤ
ング率および熱膨脹係数、羽根34およびインナ
ピース46の外径および内径等を考慮して定めら
れることにより、中、低温および高温時における
まゆ形ロータ10の外周面相互間およびまゆ形ロ
ータ10の外周面とケーシング12の内周面との
間のクリアランスが、ケーシング12内の温度変
化範囲内においてできる限り同じとなり、しかも
それら両まゆ形ロータ10およびケーシング12
が互いに干渉しない限度においてできるだけ小さ
くなるようにされており、これによつてケーシン
グ12内の全温度変化範囲内において両まゆ形ロ
ータ10およびケーシング12間の干渉が回避さ
れつつ、スーパチヤージヤの体積効率ができるだ
け高く維持されるようになつている。
以上、本考案の一実施例を説明したが、これは
文字通り例示であつて、本考案は上記具体例に限
定して解釈されるべきものではない。
例えば、前記実施例では、インナピース46が
貫通孔44の全長にわたつて圧入されていたが、
第5図に示すように、インナピース46を貫通孔
44の軸方向の両端部にだけ圧入するとともに、
そのインナピース46を圧入した常温時において
羽根34の外径を軸方向において一定とし、高温
時においてロータ10の軸方向の中央部の膨脹量
を軸方向両端部のそれよりも大きくなるようにし
てもよい。ケーシング12はまゆ形ロータ10の
外周面に対向する壁部の中央部において温度がロ
ータ10とほぼ同程度まで上昇するため、このよ
うにロータ10の中央部における膨脹量を両端部
のそれよりも大きくなるようにすれば、ロータ1
0の軸方向の全体においてまゆ形ロータ10とケ
ーシング12との間のクリアランスを略一定の状
態に保つことが可能となり、スーパチヤージヤの
体積効率を一層高く維持することが可能となるの
である。なお、貫通孔44の中央部に熱膨脹係数
の大きい別のインナピースを圧入するようにして
も同様の効果を得ることができる。
また、前記実施例では、ロータ本体42の貫通
孔44が円形断面とされるとともに、その貫通孔
44内に円筒状のインナピース46が圧入されて
いたが、インナピース46は中実のものであつて
もよく、また貫通孔44の断面形状およびインナ
ピース46の外面形状も必ずしも円形である必要
はない。ただし、まゆ形ロータ10の製作面およ
び慣性面から見た場合には、前記実施例のように
貫通孔44を円形断面にするとともに、インナピ
ース46を中空の円筒状とすることが望ましい。
また、前記実施例では、インナピース46が鋼
から製作されて、そのヤング率がロータ本体42
のそれよりも大きくされていたため、圧入時にお
けるインナピース46の収縮量が小さくて済み、
その分羽根34の周壁部が効果的に膨脹させられ
て、高温時におけるまゆ形ロータ10の熱膨脹量
を比較的小さく抑える効果が十分に得られる利点
があるのであるが、インナピース46のヤング率
は必ずしもロータ本体42のそれより大きいもの
である必要はない。また、インナピース46は必
ずしも鋼製である必要はない。要するに、インナ
ピースはロータ本体よりも熱膨脹係数が小さいも
のであればよいのである。
また、前記実施例では、インナピース46が圧
入によつてロータ本体42の貫通孔44内に締り
嵌めされていたが、焼嵌め、冷嵌め等によつて締
り嵌めしてもよい。
また、前記実施例では、複葉型ロータが一対の
羽根34を有するまゆ形ロータ10とされていた
が、本考案はこれに限らず、3個以上の羽根を有
する複葉型ロータにも適用できるものである。
その他、一々列挙はしないが、本考案がその趣
旨を逸脱しない範囲内において種々なる変形、改
良等を施した態様が実施し得ることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例であるまゆ形ロータを
示す正面断面図であり、第2図はその−断面
図である。第3図は第1図のまゆ形ロータを備え
た複葉型スーパチヤージヤを示す正面断面図であ
り、第4図はその−断面図である。第5図は
本考案の他の実施例を示す第2図に相当する図で
ある。 10……まゆ形ロータ、12……ケーシング、
24,26……回転軸、34……羽根、42……
ロータ本体、44……貫通孔、46……インナピ
ース。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) アルミニウムから成り、複数個の羽根を有す
    る一対のロータがアルミニウム製のケーシング
    内で互いに逆向きに同速度で回転させられるこ
    とによりエンジンに空気を過給する複葉型スー
    パチヤージヤに用いられるロータであつて、 前記羽根の各々に当該ロータの回転中心線に
    平行な1個ずつの貫通孔が形成されるととも
    に、それら貫通孔にアルミニウムよりも熱膨脹
    係数が小さい材料からなるインナピースがそれ
    ぞれ締り嵌めされて前記各羽根のインナピース
    を囲む周壁部が弾性的に膨張させられたことを
    特徴とする複葉型スーパチヤージヤ用ロータ。 (2) 前記インナピースがアルミニウムよりもヤン
    グ率の大きい材料から成るものである実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の複葉型スーパチヤ
    ージヤ用ロータ。
JP1984166314U 1984-11-01 1984-11-01 Expired JPH0217192Y2 (ja)

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