JPH021890B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH021890B2 JPH021890B2 JP17067085A JP17067085A JPH021890B2 JP H021890 B2 JPH021890 B2 JP H021890B2 JP 17067085 A JP17067085 A JP 17067085A JP 17067085 A JP17067085 A JP 17067085A JP H021890 B2 JPH021890 B2 JP H021890B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skid button
- tic
- cermet
- weight
- chromium carbide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Tunnel Furnaces (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明は、加熱炉内のウオーキングビームある
いは固定ビーム上の被加熱材を保持するスキツド
ボタンに関するものである。 <従来の技術> この種スキツドボタンは以前は耐熱鋼製であつ
たが、高温酸化雰囲気で用いられる為に耐久性に
乏しい事、又強制水冷されていた為に被加熱材の
スキツドボタンとの接触部のみが局部的に冷却さ
れ被加熱材の温度分布が不均一となる等の欠点が
あつた為に、近年セラミツク製のスキツドボタン
が考察されるに至つている。 この様なセラミツク製スキツドボタンとして
は、例えば特開昭60−26615号公報にて示される
技術がある。このスキツドボタンは、金属製の筒
状体の中にセラミツク焼結体を装入し、該筒状体
とセラミツク焼結体とをHIP法で接合した様な
物、又は金属製柱状体の上端面に形成せしめた凹
部にセラミツク焼結体を嵌入し、同じくHIP法で
接合した様な物であり、用いられるセラミツクと
しては、窒化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化ア
ルミニウム、サイアロン及び炭化ケイ素等であ
る。 <発明が解決しようとする問題点> 上述の特開昭60−26615号公報にて示されるス
キツドボタンは、周囲の筒状体あるいは柱状体が
金属製である為になお高温に於ける強度不足や酸
化等の問題があり、又該金属筒状体や柱状体と内
部のセラミツク焼結体との接合強度が小さく、互
の熱膨張率が大きく異なる為に高温域で使用する
間に離れてしまうおそれがある。更に又このスキ
ツドボタンに用いられる上記セラミツクでは、安
定して使用出来るのは高々1100℃位までの温度域
であり、それ以上の高温となるとスケールとの反
応性が高まるという欠点があつた。 本発明では上述の諸問題を解決せんとするもの
である。 <問題点を解決する為の手段> 本発明は、TiC0.5〜48重量%、Ni5〜40重量
%、残部が炭化クロムより成り、しかもTiCと
Niとの重量比TiC/Ni≦1.2である様なサーメツ
ト製筒状体の内部に、炭化クロム製柱状体から成
るスキツドボタン本体が装入されており、しかも
上記筒状体とスキツドボタンとは互いに接合され
ていることを特徴とするスキツドボタン並びに
TiC0.5〜48重量%、Ni5〜40重量%、残部が炭化
クロムより成り、しかもTiCとNiとの重量比
TiC/Ni≦1.2である様なサーメツト製柱状体の
上端面に穿設された凹部に、炭化クロム製柱状体
から成るスキツドボタン本体が装入されており、
しかも上記凹部内周壁とスキツドボタン本体とは
互に接合されていることを特徴とするスキツドボ
タンに係るものである。 本発明に於けるサーメツト製の筒状体あるいは
柱状体と、炭化クロム製スキツドボタン本体との
接合は、それらを単に嵌め合わせ何ら荷重(ガス
圧)をかける事なく加熱するのみで十分になし得
るものである。この場合の加熱処理は酸化防止の
為に真空中、水素ガス中あるいはアルゴンガス中
等の非酸化性雰囲気で、通常1250〜1350℃の温度
で60分間行なうものとする。又スキツドボタン本
体及びサーメツト製の筒状体あるいは柱状体は接
合の為の加熱処理に際し予め両接合面を
Rmax.3.0μm以下となる様に面仕上げを施してお
くものとする。 この様に本発明のスキツドボタンは、サーメツ
ト製の筒状体あるいは柱状体とスキツドボタン本
体を、無荷重状態で加熱するのみで接合される
が、接合時に荷重を掛ければ、なお一層強固な接
合状態が得られるものである。従つてサーメツト
製の筒状体あるいは柱状体とスキツドボタン本体
とを各々別個に製作の後にHIP処理により接合し
たり、又は両者の仮焼結体をHIP処理によつて焼
結すると同時に接合をも行なう方法等が採用され
る事は勿論である。 本発明方法でのスキツドボタン本体は、
Cr3C2、Cr7C3、Cr23C6等の炭化クロムであり、
それらのいずれか一種又は二種以上の組合わせで
もよい。又サーメツト材の一成分としての炭化ク
ロムも同様である。 <実施例及び作用> 以下本発明方法についての実施例並びに比較例
につきその諸性質を挙げ乍ら本発明方法を詳述す
る。 まず周囲の筒状体あるいは柱状体用として用い
るサーメツト材と、スキツドボタン本体として用
いる炭化クロムとの接合強度その他の試験を行な
つた。 又サーメツト材としては、純度99.9%以上、平
均粒径5μmの炭化クロム(Cr3C2)粉末と、同じ
く純度99.9%以上、平均粒径5μmの炭化チタン
(TiC)粉末及びNi粉末とを下表に示す割合で混
合した粉末100重量部に対し、パラフイン3重量
部を添加し、均一に混練した後、成形圧1.5ト
ン/cm2で、20×20×5(mm)に成形し、780℃、10
分間真空中にて予備焼結をし、次いで真空中で
1350℃、60分間焼結を行つて得た焼結体を用い
た。 スキツドボタン本体に用いるセラミツク材とし
ては、純度99.9%以上、平均粒径5μmの炭化クロ
ム粉末100重量部に対し、パラフイン3重量部を
添加混合した原料を、成形圧1.5トン/cm2で、20
×20×5(mm)に成形し、780℃、10分間真空中に
て予備焼結をし、次いで真空中で1450℃、60分間
本焼結を行つて得た焼結体を用いた。 上述の如くして得たサーメツト材とセラミツク
材とのそれぞれの接合面をRmax.3.0μm以下とな
る様に面仕上げをなし、両者を無負荷の接合状態
で10-2torr.以下の真空中1250〜1350℃で60分間加
熱処理を行つた。 この様にして接合されたサーメツト材とセラミ
ツク材との接合強度と接合後のクラツクの有無を
下表に示す。クラツクの有無とは、接合後にセラ
ミツク材側に入る割れを観察したもので〇は割れ
なし、×は割れが入つた事を示す。 なお下表中にはサーメツト材の熱膨張係数α及
び圧縮変形開始応力をも併記した。下表について
Ni、TiC、Cr3C2についての単位は重量%、接合
強度の単位はKg/mm2、又αは1000℃における熱膨
張係数を示しその単位は、℃-1×10-6、サーメツ
ト材の圧縮変形開始応力は10×20×20(mm)の試
験片を1250℃の大気中でクロスヘツドスピード
0.1mm/min.にて圧縮試験を行ない塑性変形を開
始した時点での応力で示し、その単位はKg/mm2で
ある。
いは固定ビーム上の被加熱材を保持するスキツド
ボタンに関するものである。 <従来の技術> この種スキツドボタンは以前は耐熱鋼製であつ
たが、高温酸化雰囲気で用いられる為に耐久性に
乏しい事、又強制水冷されていた為に被加熱材の
スキツドボタンとの接触部のみが局部的に冷却さ
れ被加熱材の温度分布が不均一となる等の欠点が
あつた為に、近年セラミツク製のスキツドボタン
が考察されるに至つている。 この様なセラミツク製スキツドボタンとして
は、例えば特開昭60−26615号公報にて示される
技術がある。このスキツドボタンは、金属製の筒
状体の中にセラミツク焼結体を装入し、該筒状体
とセラミツク焼結体とをHIP法で接合した様な
物、又は金属製柱状体の上端面に形成せしめた凹
部にセラミツク焼結体を嵌入し、同じくHIP法で
接合した様な物であり、用いられるセラミツクと
しては、窒化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化ア
ルミニウム、サイアロン及び炭化ケイ素等であ
る。 <発明が解決しようとする問題点> 上述の特開昭60−26615号公報にて示されるス
キツドボタンは、周囲の筒状体あるいは柱状体が
金属製である為になお高温に於ける強度不足や酸
化等の問題があり、又該金属筒状体や柱状体と内
部のセラミツク焼結体との接合強度が小さく、互
の熱膨張率が大きく異なる為に高温域で使用する
間に離れてしまうおそれがある。更に又このスキ
ツドボタンに用いられる上記セラミツクでは、安
定して使用出来るのは高々1100℃位までの温度域
であり、それ以上の高温となるとスケールとの反
応性が高まるという欠点があつた。 本発明では上述の諸問題を解決せんとするもの
である。 <問題点を解決する為の手段> 本発明は、TiC0.5〜48重量%、Ni5〜40重量
%、残部が炭化クロムより成り、しかもTiCと
Niとの重量比TiC/Ni≦1.2である様なサーメツ
ト製筒状体の内部に、炭化クロム製柱状体から成
るスキツドボタン本体が装入されており、しかも
上記筒状体とスキツドボタンとは互いに接合され
ていることを特徴とするスキツドボタン並びに
TiC0.5〜48重量%、Ni5〜40重量%、残部が炭化
クロムより成り、しかもTiCとNiとの重量比
TiC/Ni≦1.2である様なサーメツト製柱状体の
上端面に穿設された凹部に、炭化クロム製柱状体
から成るスキツドボタン本体が装入されており、
しかも上記凹部内周壁とスキツドボタン本体とは
互に接合されていることを特徴とするスキツドボ
タンに係るものである。 本発明に於けるサーメツト製の筒状体あるいは
柱状体と、炭化クロム製スキツドボタン本体との
接合は、それらを単に嵌め合わせ何ら荷重(ガス
圧)をかける事なく加熱するのみで十分になし得
るものである。この場合の加熱処理は酸化防止の
為に真空中、水素ガス中あるいはアルゴンガス中
等の非酸化性雰囲気で、通常1250〜1350℃の温度
で60分間行なうものとする。又スキツドボタン本
体及びサーメツト製の筒状体あるいは柱状体は接
合の為の加熱処理に際し予め両接合面を
Rmax.3.0μm以下となる様に面仕上げを施してお
くものとする。 この様に本発明のスキツドボタンは、サーメツ
ト製の筒状体あるいは柱状体とスキツドボタン本
体を、無荷重状態で加熱するのみで接合される
が、接合時に荷重を掛ければ、なお一層強固な接
合状態が得られるものである。従つてサーメツト
製の筒状体あるいは柱状体とスキツドボタン本体
とを各々別個に製作の後にHIP処理により接合し
たり、又は両者の仮焼結体をHIP処理によつて焼
結すると同時に接合をも行なう方法等が採用され
る事は勿論である。 本発明方法でのスキツドボタン本体は、
Cr3C2、Cr7C3、Cr23C6等の炭化クロムであり、
それらのいずれか一種又は二種以上の組合わせで
もよい。又サーメツト材の一成分としての炭化ク
ロムも同様である。 <実施例及び作用> 以下本発明方法についての実施例並びに比較例
につきその諸性質を挙げ乍ら本発明方法を詳述す
る。 まず周囲の筒状体あるいは柱状体用として用い
るサーメツト材と、スキツドボタン本体として用
いる炭化クロムとの接合強度その他の試験を行な
つた。 又サーメツト材としては、純度99.9%以上、平
均粒径5μmの炭化クロム(Cr3C2)粉末と、同じ
く純度99.9%以上、平均粒径5μmの炭化チタン
(TiC)粉末及びNi粉末とを下表に示す割合で混
合した粉末100重量部に対し、パラフイン3重量
部を添加し、均一に混練した後、成形圧1.5ト
ン/cm2で、20×20×5(mm)に成形し、780℃、10
分間真空中にて予備焼結をし、次いで真空中で
1350℃、60分間焼結を行つて得た焼結体を用い
た。 スキツドボタン本体に用いるセラミツク材とし
ては、純度99.9%以上、平均粒径5μmの炭化クロ
ム粉末100重量部に対し、パラフイン3重量部を
添加混合した原料を、成形圧1.5トン/cm2で、20
×20×5(mm)に成形し、780℃、10分間真空中に
て予備焼結をし、次いで真空中で1450℃、60分間
本焼結を行つて得た焼結体を用いた。 上述の如くして得たサーメツト材とセラミツク
材とのそれぞれの接合面をRmax.3.0μm以下とな
る様に面仕上げをなし、両者を無負荷の接合状態
で10-2torr.以下の真空中1250〜1350℃で60分間加
熱処理を行つた。 この様にして接合されたサーメツト材とセラミ
ツク材との接合強度と接合後のクラツクの有無を
下表に示す。クラツクの有無とは、接合後にセラ
ミツク材側に入る割れを観察したもので〇は割れ
なし、×は割れが入つた事を示す。 なお下表中にはサーメツト材の熱膨張係数α及
び圧縮変形開始応力をも併記した。下表について
Ni、TiC、Cr3C2についての単位は重量%、接合
強度の単位はKg/mm2、又αは1000℃における熱膨
張係数を示しその単位は、℃-1×10-6、サーメツ
ト材の圧縮変形開始応力は10×20×20(mm)の試
験片を1250℃の大気中でクロスヘツドスピード
0.1mm/min.にて圧縮試験を行ない塑性変形を開
始した時点での応力で示し、その単位はKg/mm2で
ある。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
上述の表に示す結果から次の事が判明する。即
ちサーメツト材の組成によりセラミツク材との接
合強度に大きな変化があり、炭化クロム100%か
ら成るセラミツク材に対しては次の様な組成のサ
ーメツトが望ましい。まずTiCの量については、
Ni量が同じであればTiCが0の場合と、TiCが10
重量%未満の場合でその接合強度は殆んど変わら
ない、しかしサーメツト材の抗折強度を維持する
為にはTiCは最少でも0.5重量%は添加する必要
がある。一方TiCそれ自体ではCr3C2との接合性
は良くはなくTiCを増せばバインダー的役割の
Niをも増加する必要があり、その様にTiCとNi
とをあまり増せばサーメツト中のCr3C2の量が少
なくなり相手材たるCr3C2との整合性が悪くなる
と共に、Ni増加に起因して液相の発生が増え、
界面に於けるCr3C2の粒成長を促進させるという
問題がある。 この様な理由からTiCの上限は48重量%(試料
No.71参照)とし、Niは十分な接合強度を発現す
るに必要な液相を生ずる為に最少5重量%とし、
逆に40重量%を越えると液相の発生が多くなりす
ぎてCr3C2の粒成長に伴いクラツクが発生し易く
なる(試料No.73〜76、78参照)と共に、熱膨張係
数αが相手材たるCr3C2の11.6×10-6℃-1から大
きく離れすぎるので40重量%以下とする。更に上
述した如くTiCの量とNiの量との間にある一定
の関係を持たせるべきであり、上表で接合強度が
10Kg/mm2以上となる組合わせとしてTiC/Ni≦
1.2とした。 なお上記表に示す様に筒状体あるいは柱状体の
素材とするサーメツト材の圧縮変形開始応力は、
同様の温度、条件に於けるコバルト系の耐熱鋼の
それが高々0.1Kg/mm2であるのと比べて著しく大
であり、高温強度が十分である事を示している。 次に具体的なスキツドボタンについての実施例
及び比較例を示す。 実施例 第1図に示す様に、上端部径56mmφ、下端部径
87.3mmφ、高さ54.2mmの円錐台形状の炭化クロム
製スキツドボタン本体1の外周に、上端部内径56
mmφ、同外径85mmφ、下端部内径87.3mmφ、同外
径119mmφのサーメツト製円筒体2を配設し、
10-2torr.の真空中で1350℃、60分間加熱した。な
おこの場合のサーメツト製円筒体2の組成として
は上記表中の試料No.39のNi25重量%、TiC15重
量%、残部Cr3C2とし、該円筒体2及びスキツド
ボタン本体1のそれぞれの焼結条件は、前述の接
合強度を求めた場合の試験の場合と同様にした。 この様にして得たスキツドボタンに対し、第1
図に示す様に、耐熱鋼製の座金3及び横押し金4
を取付け、スキツドパイプ5に取付金具6を介し
て取付け、1300℃に保持されたウオーキングビー
ム式加熱炉に採用した。 比較例 上記実施例と同一の形状の炭化クロム製スキツ
ドボタン本体1と、サーメツト製円筒体2とを単
に嵌め合わせ、加熱接合処理をしないで、実施例
と同様に1300℃に保持されたウオーキングビーム
式加熱炉に採用した。 上記実施例及び比較例で共に1年間の実操業の
後に観察した結果、接合をしていない比較例の物
でも十分な耐衝撃性はあつたが、一部の物にスキ
ツドボタン本体に割れやカケが発生しており、か
つスキツドボタン本体と周囲のサーメツト製筒状
体との間にスケールが圧入し、サーメツト製筒状
体が変形していた。しかるに本発明にあつてはス
キツドボタン本体に変形、割れ及びカケは全く見
られず、スケールの圧入がなく、サーメツト製筒
状体の変形も全くなかつた。 なお本発明のスキツドボタンとしては、第1図
に示す様な形状の他に、第2図に示す様に周囲の
サーメツトが柱状体2′を呈し、その上端面に穿
設された凹部に炭化クロム製スキツドボタン本体
1を嵌合せしめ加熱接合した様な形状の物もあ
る。なおこの第2図に示す物は、サーメツト製円
柱体2′と取付金具6とは拡散接合により接合さ
れている。 <発明の効果> 以上述べて来た如く、本発明方法によれば、ス
キツドボタン本体が炭化クロム製である為に、耐
スケール性が非常に良く、しかも高温域での抗折
力も大である為に1300℃という高温域下で安定し
て使用可能であり、しかもこの炭化クロム製スキ
ツドボタン本体の欠点である靭性に乏しいという
点は高温域での変形抵抗が大きな周囲のサーメツ
ト材がカバーするので全体として耐久性に富むも
のとなる。 又本発明で用いるサーメツト材は、炭化クロム
製スキツドボタン本体との接合に際し、何ら荷重
を加える必要が無く加熱処理のみで十分強固に接
合されるのでスケールが圧入する事なく、しかも
金属との接合性も良好である為にスキツドボタン
と冷却パイプとの間に介在される取付座金等との
接合が容易である等の効果がある。
ちサーメツト材の組成によりセラミツク材との接
合強度に大きな変化があり、炭化クロム100%か
ら成るセラミツク材に対しては次の様な組成のサ
ーメツトが望ましい。まずTiCの量については、
Ni量が同じであればTiCが0の場合と、TiCが10
重量%未満の場合でその接合強度は殆んど変わら
ない、しかしサーメツト材の抗折強度を維持する
為にはTiCは最少でも0.5重量%は添加する必要
がある。一方TiCそれ自体ではCr3C2との接合性
は良くはなくTiCを増せばバインダー的役割の
Niをも増加する必要があり、その様にTiCとNi
とをあまり増せばサーメツト中のCr3C2の量が少
なくなり相手材たるCr3C2との整合性が悪くなる
と共に、Ni増加に起因して液相の発生が増え、
界面に於けるCr3C2の粒成長を促進させるという
問題がある。 この様な理由からTiCの上限は48重量%(試料
No.71参照)とし、Niは十分な接合強度を発現す
るに必要な液相を生ずる為に最少5重量%とし、
逆に40重量%を越えると液相の発生が多くなりす
ぎてCr3C2の粒成長に伴いクラツクが発生し易く
なる(試料No.73〜76、78参照)と共に、熱膨張係
数αが相手材たるCr3C2の11.6×10-6℃-1から大
きく離れすぎるので40重量%以下とする。更に上
述した如くTiCの量とNiの量との間にある一定
の関係を持たせるべきであり、上表で接合強度が
10Kg/mm2以上となる組合わせとしてTiC/Ni≦
1.2とした。 なお上記表に示す様に筒状体あるいは柱状体の
素材とするサーメツト材の圧縮変形開始応力は、
同様の温度、条件に於けるコバルト系の耐熱鋼の
それが高々0.1Kg/mm2であるのと比べて著しく大
であり、高温強度が十分である事を示している。 次に具体的なスキツドボタンについての実施例
及び比較例を示す。 実施例 第1図に示す様に、上端部径56mmφ、下端部径
87.3mmφ、高さ54.2mmの円錐台形状の炭化クロム
製スキツドボタン本体1の外周に、上端部内径56
mmφ、同外径85mmφ、下端部内径87.3mmφ、同外
径119mmφのサーメツト製円筒体2を配設し、
10-2torr.の真空中で1350℃、60分間加熱した。な
おこの場合のサーメツト製円筒体2の組成として
は上記表中の試料No.39のNi25重量%、TiC15重
量%、残部Cr3C2とし、該円筒体2及びスキツド
ボタン本体1のそれぞれの焼結条件は、前述の接
合強度を求めた場合の試験の場合と同様にした。 この様にして得たスキツドボタンに対し、第1
図に示す様に、耐熱鋼製の座金3及び横押し金4
を取付け、スキツドパイプ5に取付金具6を介し
て取付け、1300℃に保持されたウオーキングビー
ム式加熱炉に採用した。 比較例 上記実施例と同一の形状の炭化クロム製スキツ
ドボタン本体1と、サーメツト製円筒体2とを単
に嵌め合わせ、加熱接合処理をしないで、実施例
と同様に1300℃に保持されたウオーキングビーム
式加熱炉に採用した。 上記実施例及び比較例で共に1年間の実操業の
後に観察した結果、接合をしていない比較例の物
でも十分な耐衝撃性はあつたが、一部の物にスキ
ツドボタン本体に割れやカケが発生しており、か
つスキツドボタン本体と周囲のサーメツト製筒状
体との間にスケールが圧入し、サーメツト製筒状
体が変形していた。しかるに本発明にあつてはス
キツドボタン本体に変形、割れ及びカケは全く見
られず、スケールの圧入がなく、サーメツト製筒
状体の変形も全くなかつた。 なお本発明のスキツドボタンとしては、第1図
に示す様な形状の他に、第2図に示す様に周囲の
サーメツトが柱状体2′を呈し、その上端面に穿
設された凹部に炭化クロム製スキツドボタン本体
1を嵌合せしめ加熱接合した様な形状の物もあ
る。なおこの第2図に示す物は、サーメツト製円
柱体2′と取付金具6とは拡散接合により接合さ
れている。 <発明の効果> 以上述べて来た如く、本発明方法によれば、ス
キツドボタン本体が炭化クロム製である為に、耐
スケール性が非常に良く、しかも高温域での抗折
力も大である為に1300℃という高温域下で安定し
て使用可能であり、しかもこの炭化クロム製スキ
ツドボタン本体の欠点である靭性に乏しいという
点は高温域での変形抵抗が大きな周囲のサーメツ
ト材がカバーするので全体として耐久性に富むも
のとなる。 又本発明で用いるサーメツト材は、炭化クロム
製スキツドボタン本体との接合に際し、何ら荷重
を加える必要が無く加熱処理のみで十分強固に接
合されるのでスケールが圧入する事なく、しかも
金属との接合性も良好である為にスキツドボタン
と冷却パイプとの間に介在される取付座金等との
接合が容易である等の効果がある。
第1図は本発明スキツドボタンの一実施例を示
す断面説明図、第2図は同他の実施例の断面説明
図。 図中、1:スキツドボタン本体、2:サーメツ
ト製円筒体、2′:サーメツト製円柱体、3:座
金、4:横押し金、5:スキツドパイプ、6:取
付金具。
す断面説明図、第2図は同他の実施例の断面説明
図。 図中、1:スキツドボタン本体、2:サーメツ
ト製円筒体、2′:サーメツト製円柱体、3:座
金、4:横押し金、5:スキツドパイプ、6:取
付金具。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 TiC0.5〜48重量%、Ni5〜40重量%、残部が
炭化クロムより成り、しかもTiCとNiとの重量
比TiC/Ni≦1.2である様なサーメツト製筒状体
の内部に、炭化クロム製柱状体から成るスキツド
ボタン本体が装入されており、しかも上記筒状体
とスキツドボタンとは互に接合されていることを
特徴とするスキツドボタン。 2 TiC0.5〜48重量%、Ni5〜40重量%、残部が
炭化クロムより成り、しかもTiCとNiとの重量
比TiC/Ni≦1.2である様なサーメツト製柱状体
の上端面に穿設された凹部に、炭化クロム製柱状
体から成るスキツドボタン本体が装入されてお
り、しかも上記凹部内周壁とスキツドボタン本体
とは互に接合されていることを特徴とするスキツ
ドボタン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17067085A JPS6230811A (ja) | 1985-08-01 | 1985-08-01 | スキツドボタン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17067085A JPS6230811A (ja) | 1985-08-01 | 1985-08-01 | スキツドボタン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6230811A JPS6230811A (ja) | 1987-02-09 |
| JPH021890B2 true JPH021890B2 (ja) | 1990-01-16 |
Family
ID=15909199
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17067085A Granted JPS6230811A (ja) | 1985-08-01 | 1985-08-01 | スキツドボタン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6230811A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63186760U (ja) * | 1987-05-21 | 1988-11-30 | ||
| JPS6483611A (en) * | 1987-09-24 | 1989-03-29 | Nippon Steel Corp | Member for supporting material to be heated in heating furnace |
-
1985
- 1985-08-01 JP JP17067085A patent/JPS6230811A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6230811A (ja) | 1987-02-09 |
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