JPH02190734A - ガスの漏洩場所および漏洩量を推定する方法 - Google Patents

ガスの漏洩場所および漏洩量を推定する方法

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ガスの漏洩している場所を推定する方法に関
する。 本発明の方法は、とくに可燃性や毒性を有する
ガスを取り扱う工業プラントにおける、危険防止に有用
である。
ここで、「ガス」とは常態でガス状の物質のほかに揮発
性の液体の蒸気をも含む意味であって、以下の記述にお
いては、この語で両者を代表させる。
また、「漏洩」とは、配管フランジ部のような、本来は
ガスが外部へ出るはずのない部分から、材料の劣化や破
損によって漏洩が起る場合と、スタックのような大気中
への放出口から誤操作や突発的な原因で放出が起る場合
と、両方を包含する。
[従来の技術] たとえば石油化学工業の各種プラントにおいては、種々
の可燃性ガスや有毒ガスが配管や諸設備の中を流れてお
り、それが漏洩するおそれは常にある。 従って、漏洩
があったときはその場所を速やかに見出し、安全対策を
とることによって二次災害を未然に防止しなければなら
ない。
ガスの漏洩を知る目的で、プラント内の適宜の場所をい
くつかえらんで、ガス検知器を設置することが行なわれ
ている。
カス検知器を使用してプラント内のガス漏洩場所を推定
する技術として、少なくとも三つの地点のガス検知器が
ガスを検知することを前提とした方法が提案されている
(特開昭61−155932号)。
この方法は、実質上無風の状況下にあっては、最もガス
濃度の高い3地点を特定し、その中の最高ガス濃度地点
と他の2地点との間における仮想漏洩源を、これらガス
濃度と仮想漏洩源との距離の比によって求め、この仮想
漏洩源からガス漏洩源を推定する。 風のある状況下で
は、やはり最もガス濃度の高い3地点を特定し、その中
の最高ガス濃度地点と次に高い濃度との距離を求め、こ
れらガス濃度と距離との比を用いてガス漏洩源を推定す
る。
ところが、実際の工業プラントにおいては、設置されて
いるガス検知器間の距離が比較的長く、ガス検知器は広
い敷地内に点在するだけである。
というのは、危険性あるガスを取り扱う設備が屋内にあ
る場合はその周囲の長さを10mで除した数を、屋外に
ある場合は20mで除した数を基準として、設置個数を
算出し、上記の設備をとり囲むように配置することが多
いからである。 このような条件の下で異なる3以上の
地点でガスが検知されるまでには、かなりの規模までガ
スの漏洩が進行し、また、かなりの時間が経過すること
になる。
従って、上記の方法は迅速にガス漏洩場所を発見し、安
全対策を施すという観点からは、不満足であって、二次
災害の防止をはじめとして漏洩の影響を最小限に止める
という意図が達成できない。
本発明者らは、工業プラントにおける危険性あるガスの
漏洩場所の推定を、少なくとも1個のガス検知器がガス
を検知したとき(行なうことによって迅速に結果を得る
推定方法を確立し、すでに開示したく特願昭63−19
8549@)。
ひきつづき研究の結果、2個のガス検知器がガスを検知
したときにガス漏洩場所を追求することによって、所要
時間を実質上長くすることなく、ざらに正確に漏洩場所
を特定する手法を見出した。
また、同様の手法を用いてガスの漏洩量を推定する方法
をも見出した。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、上記の知見にもとづき、工業プラント
における危険性あるガスの漏洩場所と漏洩量を迅速に推
定し、それによって速やかに安全対策をとることを可能
にする、ガス漏洩場所および漏洩量の推定方法を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] 本発明のガスの漏洩場所を推定する方法は、プラントに
おけるガスの漏洩場所を推定する方法であって、下記の
諸段階からなることを特徴とする。
1) 2個のガス検知器D およびD2がガスを検知し
た時点で、そのときの風向風速のデータにもとづいてガ
スの拡散角αを算出するとともに、風向の平均振れ角β
を算出すること、2) ガス検知器D1およびD2から
それぞれ、風上に向って、平均風向をあらわす直線を中
心にして上記角(α十β)をなす二直線をひき、それら
二直線に挟まれる領域A1およびA2を定めること、 3) 過去の一定時間内における気象条件の変化の状況
にもとづいて次式のパラメータαを選択すること、 log C=a −log x+b 4) ガス検知器D1およびD2において検知されたガ
ス濃度C1およびC2の値を用い、漏洩場所からガス検
知器D1までの距離をXとし、ガス検知器D1とD2ど
の平均風向方向における距離ΔXの値をも用い、 I(Xl  C1= a  11 too  X 十b
10(l C2= a ・log(X十へX> +bの
関係からXt算出すること、 5) ガス検知器D1から平均風向方向に沿って風上へ
Xの長さだけ遡った点で、平均風向方向の直線に垂直線
を立て、その垂直線が前記領域A1およびA2の中にあ
る線分W1をひくこと、6) ある時間経過後に上記1
)〜5)を行ない、新たな線分W2をひくこと、および 7) 線分W1およびW2の交点近傍をもって、ガス漏
洩場所と推定すること。
また、本発明のガスの漏洩量を推定する方法は、プラン
トにおけるガスの漏洩量を推定する方法であって、下記
の諸段階からなることを特徴とする。
1) 上記したガスの漏洩場所を推定する方法の段階1
)に従って、風向の平均振れ角βを算出し、平均風向を
求めること、 2) 過去の一定時間内における気象条件の変化の状況
にもとづいて次式のパラメータaを選択すること、 log C=a −too x+b 3) ガス検知器D1およびD2において検知されたガ
ス濃度C1およびC2の値を用い、漏洩場所からガス検
知器D1までの距離をXとし、ガス検知器D1とD2と
の平均風向方向における距離ΔXの値をも用い、 log c1==a−log x+b 10(1102=a ・log  (X十ΔX) +b
の関係からbを篩用すること、および 4) 風向風速計によりガスを検知した時点における風
速Uを知り、パラメータbの値にもとづいて、あらかじ
め作成しておいた(ガスIQ/風速U)の値とパラメー
タbとの関係から、漏洩ガス量Qを求めること。
(作 用] ガスの拡散をあらわす理論式はいくつか提出されている
が、わが国では下記の「板上の式」がよく知られている
C(X、V、Z):漏洩源の座標を(0,O,H)とし
たとき、任意の位置(x、y、z)におけるガス濃度 Q:漏洩ガス量 U:風速 QA、φA、qB−φ、:漏洩源の地表からの高さと大
気安定度によって定まるパラメータJo (iξ):ξ
を変数とする0次の第一種ベッセル関数で、iは虚数単
位 いま、簡単にするため、漏洩ガス量が一定であり漏洩源
高さがH=0として、大気安定度が「不安定」、「中立
」、「安定」の三種の場合につき計惇すると、後記する
シミュレーションにみるとおり、漏洩場所からの距離X
の点におけるガス濃度Cは、第1図に概念的に示すよう
に、両対数グラフにあられしたときほぼ直線になる。 
従って、次式であられすことができる。
log C=a φlog x+b この直線は、漏洩ガス量の大小に応じて位置を変えるが
、各大気安定度においては平行である。
つまり、パラメータaは大気安定度によって決定される
値であり、パラメータbは大気安定度と漏洩ガス量によ
って決定される値である。
ガスの漏洩場所の推測は、つぎの根拠による。
すなわち、まずガス検知器がガスケ検知した時点におけ
る風向風速のデータにもとづいて、ガスの拡散角αを決
定する。
風向風速が一定でガスの漏洩量も一定な状態においては
、ガスの拡散は、第3図に示すような紡錘型の等濃度線
(C1,C2、C3・・・)であられされる。 ガス濃
度が所定の濃度C6、たとえば危険と考えられる濃度レ
ベル(図で、たとえばC2)に注目して、ガス漏洩場所
Pからその等瀧曲線に接線をひけば、それらに挟まれる
角度αがガス拡散角である。
一方、ガスを検知した時点から一定時間過去にさかのぼ
った時間内における風向の変化を風向の平均振れ角βと
すると、ガスの拡散する可能性がある角度は、第4図に
示すように、平均風向を中心として(α+β)の角であ
って、ガス漏洩場所Pの風下におけるこの角度の範囲内
がガスが拡散して行く方向である。
このことは、ひるかえってガス検知器D1およびD2に
おいて検知されたガスの漏洩場所が存在し得る領域は、
第5図に示すように、それぞれの風上において、平均風
向方向を中心に上記の角(α+β)をなす二重線で挟ま
れた領域ということになる。 ガス検知器D1にとって
は領域A1であり、D2にとっては領域A2である。 
DlとD2の両方でガスを検知したのであるから、漏洩
場所はA1とA2の重なる領域になければならない。
ガス漏洩場所とガス検知器D1との平均風向方向の距離
を第5図でXとすると、漏洩場所とガス検知器D2との
距離は、X+ΔXである。 すでに説明したように、漏
洩ガス量が一定であれば、漏洩場所からの距離とガス濃
度との関係は両対数グラフにおいて直線であられすこと
ができ、第5図の関係は log C1= a ” log X 十btogC2
=a −IoO(X十ΔX) 十すであられすことがで
きる。
ΔXの値はガス検知器D1およびD2の位置関係から既
知であるし、パラメータaは、あらかじめシミュレーシ
ョンを行なって算出しておき、検知時点における大気安
定度に応じて決定できるから、検知したガス濃度C、C
2と上記の関係から、Xおよびパラメータbの値が得ら
れる。
すると、ガス漏洩場所はガス検知器D1およびD2にと
って、上記した風上のガス漏洩場所が存在し得る範囲内
で、ガス検知器D1を通る平均風向の直線に対して、D
lからXの距離において垂直線をひくと、その上記範囲
内にある線分W1上にガス漏洩場所があるはずである。
一定時間経過後、各ガス検知器D1およびD2の検知し
たガス濃度、その時点までの風向と風速の平均値などを
利用して、同様の操作を行なって、第6図に示すように
第二の線分W2を引く。 すると、ガス漏洩場所は、第
一の線分W1と第二の線分W2との交点近傍に存在する
はずである。
一方、ガスの漏洩量の推定は、つぎの根拠による。 す
なわち、前に言及した第1図からも明らかなように、パ
ラメータbは漏洩ガス量Qの増加につれて増大している
。 bと、漏洩ガス10を風速Uで除した値(Q/u)
との関係は、やはり後記のシミュレーションの例にみる
ように、第2図に示した曲線の形をとる。
この関係を利用して、あらかじめシミュレーションを行
なってパラメータaを定めるとともに、パラメータbと
(ガス漏洩量Q/風速U)の関係をあらわすグラフない
し式を作成しておく。
この用意ができていれば、ガスの漏洩を検知したときに
、大気安定度に応じてパラメータaを選択し、前記の式
によってパラメータb’を算出すれば、bと(Q/u)
の関係をあられしたグラフまたは式から(Q/u)が求
められ、風速Uは測定値として知られているところから
、ガス漏洩tiQが推定できるわけである。
[実施例] 前掲の「板上の式」において、 漏洩ガス量Q=0.00208〜16.7[Nm3/s
ec ] 風速u = 1 、 O[m/sec]大気安定度:不
安定、中立、安定 漏洩源高さ  H=O,O[ml ガス検知位置 x=1〜1000[wl、]y=o [
ml  z=o [ml の条件で計算し、漏洩場所からの距離とガス濃度との関
係につき、第7図ないし第9図に示すグラフを得た。 
第7図は大気の状態が「不安定」、第8図は「中立」、
第9図は「安定」の場合である。
最小二乗法によって、式 %式% のパラメータaおよびbを計算した。 第7図ないし第
9図にグラフを示した場合に対応する値を示すと、下表
のとおりである。
パラメータaは各大気安定度ごとに一定であり、パラメ
ータbだけが漏洩ガス量の増加につれて増大しているこ
とが、表から明らかである。
また、パラメータbと(ガス漏洩量Q/風速U)との関
係をグラフにすると、第10図AおよびBのとおりであ
る。 第10図Bは、Aのグラフの左端つまりQ/u=
o〜0.1の範囲を拡大して示したグラフである。 第
10図のグラフが、第2図の概念的なグラフに対し、縦
軸と横軸とを入れかえた関係にあることはいうまでもな
い。
このようなシミュレーションを行なって、ガス漏洩場所
の特定または漏洩ガス量の推定に進むに当っては、ざら
にそのプラントに固有の因子、たとえば近隣の地形や季
節的な風向風速の傾向などを考慮して、さまざまな観点
からパラメータaおよびbに補正を加えることが、実際
により近い推定をする上で好ましい。
【発明の効果1 本発明によれば、プラントにおいて危険性あるガスが漏
洩したとき、ガス検知器の検知データと風向風速のデー
タとから、ガス漏洩場所を迅速につきとめ、漏洩ガス量
を推定することができる。
漏洩場所が特定され漏洩ガス量が推定できれば、それに
もとづいて漏洩ガスの拡散領域を予測することができ、
さらにガス危険濃度域の拡大速度を予測して、ある地点
が危険になるまでに残された時間を算出することも可能
になる。
漏洩ガスの拡散領域の予測については、本発明者らが別
に提案する方法が有用である。
こうした予測により、適切な安全対策をとることが容易
となる。 従って本発明は、各種工業プラントの安全の
向上に寄与するとともに、周辺に対する被害の防止に有
用である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は、本発明のガスの漏洩場所を推定
する方法の原理を説明するためのものであって、 第1図は、ガス漏洩場所からの距離とガス濃度との関係
を概念的に示したグラフであり、第2図は、第1図のグ
ラフをあらわす式のパラメータbと(ガス漏洩量Q/風
速U)との関係を、やはり概念的に示したグラフであり
、 第3図は、ガス等濃度曲線とガス拡散角とを示す図であ
り、 第4図は、ガスの拡散する可能性のある方向を示す図で
あり、 第5図は、ガス検知器からみて、ガス漏洩場所が存在す
る可能性のある領域と、とくにその上に漏洩場所が存在
するはずの線分とを示し、第6図は第5図の線分の交点
を求めてガス漏洩場所とすることを示す。 第7図、第8図および第9図は、いずれも本発明の実施
例においてシミュレーションにより作成した、第1図に
対応するグラフの実例である。 第10図AおよびBは、やはり本発明の実施例においで
シミュレーションにより作成した、第2図に対応するグ
ラフの実例であって、Aは(ガス量Q/風速U)の値が
大きい範囲、Bは小さい範囲のものである。 P・・・ガス漏洩場所 C,C,C3・・・ガス等濃度曲線 0.02・・・ガス検知器 α・・・ガス拡散角    β・・・・風向の平均振れ
角W1.W2・・・その上にガス漏洩場所が存在するは
ずの線分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)プラントにおけるガスの漏洩場所を推定する方法
    であつて、下記の諸段階からなることを特徴とする方法 1)2個のガス検知器D_1およびD_2がガスを検知
    した時点で、そのときの風向風速のデータにもとづいて
    ガスの拡散角αを算出するとともに、風向の平均振れ角
    βを算出すること、 2)ガス検知器D_1およびD_2からそれぞれ、風上
    に向つて、平均風向をあらわす直線を中心にして上記角
    (α+β)をなす二直線をひき、それら二直線に挟まれ
    る領域A_1およびA_2を定めること、 3)過去の一定時間内における気象条件の変化の状況に
    もとづいて、次式のパラメータaを選択すること、 logC=a・logX+b 4)ガス検知器D_1およびD_2において検知された
    ガス濃度C_1およびC_2の値を用い、漏洩場所から
    ガス検知器D_1までの距離をXとし、ガス検知器D_
    1とD_2との平均風向方向における距離ΔXの値をも
    用い、 logC_1=a・logX+b logC_2=a・log(X+ΔX)+bの関係から
    Xを算出すること、 5)ガス検知器D_1から平均風向方向に沿つて風上へ
    Xの長さだけ遡った点で、平均風向方向の直線に垂直線
    を立て、その垂直線が前記領域A_1およびA_2の中
    にある線分W_1をひくこと、 6)ある時間経過後に上記1)〜5を行ない、新たな線
    分W_2をひくこと、および 7)線分W_1およびW_2の交点近傍をもつて、ガス
    漏洩場所と推定すること。
  2. (2)プラントにおけるガスの漏洩量を推定する方法で
    あつて、下記の諸段階からなることを特徴とする方法 1)請求項1の段階1)に従って風向の平均振れ角βを
    算出し、平均風向を求めること、2)過去の一定時間内
    における気象条件の変化の状況にもとづいて、次式のパ
    ラメータaを選択すること、 logC=a・logX+b 3)ガス検知器D_1およびD_2において検知された
    ガス濃度C_1およびC_2の値を用い、漏洩場所から
    ガス検知器D_1までの距離をXとし、ガス検知器D_
    1とD_2との平均風向方向における距離Δ_Xの値を
    も用い、 logC_1=a・logX+b logC_2=a・log(X+ΔX)+bの関係から
    bを算出すること、および 4)風向風速計によりガスを検知した時点における風速
    uを知り、パラメータbの値にもとづいて、あらかじめ
    作成しておいた(ガス量Q/風速u)の値とパラメータ
    bとの関係から、漏洩ガス量Qを求めること。
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