JPH0219136B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0219136B2 JPH0219136B2 JP8089180A JP8089180A JPH0219136B2 JP H0219136 B2 JPH0219136 B2 JP H0219136B2 JP 8089180 A JP8089180 A JP 8089180A JP 8089180 A JP8089180 A JP 8089180A JP H0219136 B2 JPH0219136 B2 JP H0219136B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- melamine
- resin powder
- water
- formaldehyde
- point temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は新規なメラミン−ホルムアルデヒド樹
脂粉体に係り、更に詳しくは白濁点温度Tcが120
〜300℃でかつ粒度が50〜500メツシユのメラミン
−ホルムアルデヒド樹脂粉体に関する。 従来メラミン−ホルムアルデヒド樹脂粉体はバ
ルブ、グラスフアイバーなどの無機又は有機フイ
ラーとの混合物としての成形材料、合板、木工な
どの接着材料、紙加工用、繊維樹脂加工用、塗料
用、土木用等の各種用途に使用されている。しか
しながら、これらの用途に使用されている樹脂粉
体は一般に水に溶解し易く、水分散状態で使用で
きないため、紙加工用補強剤、石膏ボードなどの
固着剤、繊維の耐水補強剤、無機又は有機材料の
固着剤などの用途には適していなかつた。例えば
建材ボードなどの固着剤を水に混合し、しかる後
この混合物を網の上に均一になるようにおき、網
の下から吸引して水を除いて加熱硬化させてい
る。ところが従来のメラミン−ホルムアルデヒド
縮合樹脂粉体は水に溶解して固着剤として建材ボ
ード中に残存せずに水と共に流出してしまい、目
的とする固着効果が得られなかつた。然るに、こ
のようなメラミン−ホルムアルデヒド樹脂粉体の
欠点を改善したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
粉体は未だ提案されていない。 従つて、本発明者は前記した従来のメラミン−
ホルムアルデヒド樹脂粉体の欠点を改良すべく鋭
意研究を進めた結果、メラミン1モルに対してホ
ルムアルデヒド1.2〜6モル、好ましくは1.4〜5
モル、更に好ましくは1.6〜4モルを反応させる
得られるメラミン−ホルムアルデヒド樹脂粉体で
あつて、樹脂粉体の水溶剤中における白濁点温度
Tcが120〜300℃、好ましくは150〜220℃でかつ
樹脂粉体の粒度が50〜500メツシユ(JIS−Z−
8801 標準フルイ)、好ましくは100〜300メツシ
ユであるメラミン−ホルムアルデヒド樹脂粉体を
用いることによつて前記従来技術の欠点を悉く改
良できることを見出し、本発明をするに至つた。 ここにおいてメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
粉体の「白濁点温度Tc」とは、メラミン−ホル
ムアルデヒド樹脂を溶剤として水を用いて希釈し
て樹脂固形分濃度0〜100%とし、かかる濃度範
囲において透明な溶液が冷却により白濁を生じ始
める時の温度のうちの最高の温度を意味し、メラ
ミン−ホルムアルデヒド樹脂の場合には、通常3
%濃度の時に冷却により透明な溶液が白濁する温
度が最高となるので(つまり3%濃度付近におい
て溶解性が最低となるので)、3%濃度において
溶液が白濁する温度を白濁点温度Tc(Clouding
Temperature)とする。なお、白濁点について
は工業化学雑誌第60巻第12号(1957)第1567〜
1573頁に記載されている。しかしながら、水を溶
剤として測定できる白濁点温度は100℃までであ
り、従来のメラミン−ホルムアルデヒド樹脂粉体
の如く白濁点温度が40〜80℃程度のものの場合に
は問題ないが、本発明に係るメラミン−ホルムア
ルデヒド樹脂粉体のように白濁点温度が120℃以
上の樹脂粉体の場合には上述の如く水を溶剤とし
て白濁点温度の測定ができない。そこで本発明者
は水よりメラミンホルムアルデヒド樹脂に対する
溶解性の高い溶剤としてジメチルスルホニルオキ
シド(DMSO)を選定し、水−DMSO混合溶剤
中において上記白濁点温度T′cを測定し、これと
水溶剤における白濁点温度Tcが第1図のような
相関関係をもつことを認めて、かかる相関関係に
基づき水−DMSO混合溶剤(混合体積比4:1、
3:2又は2:3)における白濁点温度T′cを測
定し、これを第1図の相関関係に基づいて水溶剤
における白濁点温度Tcに換算して本発明におけ
る樹脂粉体の白濁点温度Tcとした。第1図にお
いて直線イが水:DMSO=4:1(体積比)、直
線ロが水:DMSO=3:2(体積比)、そして直
線ハが水:DMSO=2:3(体積比)中において
それぞれ測定した白濁点温度T′cと、水溶剤にお
ける白濁点温度Tcとの相関関係を示す。なお、
温度が高いと溶剤の蒸発がおこり易く、樹脂濃度
が変化し、樹脂の縮合が進むし、逆に温度が低い
と常温での測定に冷却操作等が必要になるので白
濁点温度T′cの測定は10〜90℃程度の温度で測定
するのが好ましく、樹脂粉体の白濁点温度Tcに
従つて下表の如く測定に使用する混合溶剤の種類
を選定するのが好ましい。
脂粉体に係り、更に詳しくは白濁点温度Tcが120
〜300℃でかつ粒度が50〜500メツシユのメラミン
−ホルムアルデヒド樹脂粉体に関する。 従来メラミン−ホルムアルデヒド樹脂粉体はバ
ルブ、グラスフアイバーなどの無機又は有機フイ
ラーとの混合物としての成形材料、合板、木工な
どの接着材料、紙加工用、繊維樹脂加工用、塗料
用、土木用等の各種用途に使用されている。しか
しながら、これらの用途に使用されている樹脂粉
体は一般に水に溶解し易く、水分散状態で使用で
きないため、紙加工用補強剤、石膏ボードなどの
固着剤、繊維の耐水補強剤、無機又は有機材料の
固着剤などの用途には適していなかつた。例えば
建材ボードなどの固着剤を水に混合し、しかる後
この混合物を網の上に均一になるようにおき、網
の下から吸引して水を除いて加熱硬化させてい
る。ところが従来のメラミン−ホルムアルデヒド
縮合樹脂粉体は水に溶解して固着剤として建材ボ
ード中に残存せずに水と共に流出してしまい、目
的とする固着効果が得られなかつた。然るに、こ
のようなメラミン−ホルムアルデヒド樹脂粉体の
欠点を改善したメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
粉体は未だ提案されていない。 従つて、本発明者は前記した従来のメラミン−
ホルムアルデヒド樹脂粉体の欠点を改良すべく鋭
意研究を進めた結果、メラミン1モルに対してホ
ルムアルデヒド1.2〜6モル、好ましくは1.4〜5
モル、更に好ましくは1.6〜4モルを反応させる
得られるメラミン−ホルムアルデヒド樹脂粉体で
あつて、樹脂粉体の水溶剤中における白濁点温度
Tcが120〜300℃、好ましくは150〜220℃でかつ
樹脂粉体の粒度が50〜500メツシユ(JIS−Z−
8801 標準フルイ)、好ましくは100〜300メツシ
ユであるメラミン−ホルムアルデヒド樹脂粉体を
用いることによつて前記従来技術の欠点を悉く改
良できることを見出し、本発明をするに至つた。 ここにおいてメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
粉体の「白濁点温度Tc」とは、メラミン−ホル
ムアルデヒド樹脂を溶剤として水を用いて希釈し
て樹脂固形分濃度0〜100%とし、かかる濃度範
囲において透明な溶液が冷却により白濁を生じ始
める時の温度のうちの最高の温度を意味し、メラ
ミン−ホルムアルデヒド樹脂の場合には、通常3
%濃度の時に冷却により透明な溶液が白濁する温
度が最高となるので(つまり3%濃度付近におい
て溶解性が最低となるので)、3%濃度において
溶液が白濁する温度を白濁点温度Tc(Clouding
Temperature)とする。なお、白濁点について
は工業化学雑誌第60巻第12号(1957)第1567〜
1573頁に記載されている。しかしながら、水を溶
剤として測定できる白濁点温度は100℃までであ
り、従来のメラミン−ホルムアルデヒド樹脂粉体
の如く白濁点温度が40〜80℃程度のものの場合に
は問題ないが、本発明に係るメラミン−ホルムア
ルデヒド樹脂粉体のように白濁点温度が120℃以
上の樹脂粉体の場合には上述の如く水を溶剤とし
て白濁点温度の測定ができない。そこで本発明者
は水よりメラミンホルムアルデヒド樹脂に対する
溶解性の高い溶剤としてジメチルスルホニルオキ
シド(DMSO)を選定し、水−DMSO混合溶剤
中において上記白濁点温度T′cを測定し、これと
水溶剤における白濁点温度Tcが第1図のような
相関関係をもつことを認めて、かかる相関関係に
基づき水−DMSO混合溶剤(混合体積比4:1、
3:2又は2:3)における白濁点温度T′cを測
定し、これを第1図の相関関係に基づいて水溶剤
における白濁点温度Tcに換算して本発明におけ
る樹脂粉体の白濁点温度Tcとした。第1図にお
いて直線イが水:DMSO=4:1(体積比)、直
線ロが水:DMSO=3:2(体積比)、そして直
線ハが水:DMSO=2:3(体積比)中において
それぞれ測定した白濁点温度T′cと、水溶剤にお
ける白濁点温度Tcとの相関関係を示す。なお、
温度が高いと溶剤の蒸発がおこり易く、樹脂濃度
が変化し、樹脂の縮合が進むし、逆に温度が低い
と常温での測定に冷却操作等が必要になるので白
濁点温度T′cの測定は10〜90℃程度の温度で測定
するのが好ましく、樹脂粉体の白濁点温度Tcに
従つて下表の如く測定に使用する混合溶剤の種類
を選定するのが好ましい。
【表】
本発明に係るメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
粉体は前述の如く120〜300℃、好ましくは150〜
220℃の白濁点温度Tcを有するものでなければな
らない。樹脂粉体の白濁点温度Tcが120℃未満の
場合には、水に対して溶解性が大きいので好まし
くなく、逆に300℃を超えると、縮合反応に供す
る反応基が減少し、バインダーとしての効力が減
少するのが好ましくない。 本発明に係るメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
粉体はメラミン1モルに対しホルムアルデヒド
1.2〜6モル、好ましくは1.4〜5モル、更に好ま
しくは1.6〜4モルを反応させて得られる。反応
方法は従来のメラミン−ホルムアルデヒド樹脂粉
体の製造方法と同様、先ず溶液又は固体反応或い
は両者の併用で所定比のメラミンとホルムアルデ
ヒドを反応させて、白濁点温度が40〜80℃程度の
ものを製造し、乾燥して粉末状或いはフレーク状
のものとする。メラミン1モルに対して反応させ
るホルムアルデヒドの量が1.2モル未満では反応
速度が遅くて好ましくなく、逆に6モルを超える
とホルムアルデヒドが結合手の機能を果さないフ
リーホルマリンの形態で生成物中に残存するので
好ましくない。なお、縮合反応に際しては、従来
のメラミン−ホルムアルデヒド樹脂について実施
されているように、ユリア、ベンゾグアナミン、
アセトグアナミンなどのアミノ化合物や、フエノ
ール、キシレンなどの芳香族化合物或いはそのホ
ルムアルデヒド縮合樹脂、更にはエポキシ樹脂、
その他の熱可塑性樹脂などを添加することがで
き、またパラトルエンスルフオン酸アミド、アク
リルアミド、サツカローズ、ε−カプロラクタム
などによる変性などを行うこともできる。その
他、アルコールのエーテル化物や他の一般的な化
学物質を添加してもよい。 得られたTc40〜80℃程度のメラミン−ホルム
アルデヒド樹脂粉体を、例えばスチールベントを
用いたトンネル加熱炉に入れ、加熱、溶融させて
Tc120〜300℃となし、冷却し、一般的な方法で
粉砕して粉体とする。この粉体の粒度はJIS−Z
−8801による標準フルイで測定して50〜500メツ
シユであることが好ましく、特に100〜300メツシ
ユのものが好ましい。粒度が50メツシユ未満のも
のはバインダーとして基材に分散する能力に欠け
るのが好ましくなく、逆に500メツシユを超える
と、二次凝集がおこりやはり分散能力を欠くので
好ましくない。粒子の形状は球状、柱状、板状、
針状、円板状、不定形などのいずれの形であつて
もよいが、球状もしくは不定形が特に好ましい。 前述の如く、従来のメラミン−ホルムアルデヒ
ド樹脂粉体は水溶剤における白濁点温度が40〜80
℃程度であつたが、本発明に従つたメラミン−ホ
ルムアルデヒド樹脂の水溶剤における白濁点温度
は120〜300℃である。これは、水あるいは他の溶
媒中におけるメラミンとホルムアルデヒドの反応
は、Tcが120℃から300℃といつた、いわゆる高
縮合体となる樹脂液の安定性が悪く、メチロール
メラミンの結晶化、あるいは縮合化が進み、それ
自体の樹脂液安定性が悪くそのため製造されなか
つた。また、メラミンとパラホルムアルデヒドと
の固相反応、例えばエキストルーダー中で加熱溶
融するといつた方法では、反応の制卸が難しかつ
た。これに対し本発明では、たとえば、これを
Tc=60℃になるまでは液相反応で行ない、樹脂
を乾燥したものをさらに加熱するといつた方法を
とるため樹脂化反応の制卸が非常に容易になつ
た。 前記した本発明のメラミン−ホルムアルデヒド
樹脂粉体は水に難溶性であるが、水分散性にすぐ
れた樹脂粉体である。この樹脂粉体は水中で自己
コロイド化するという特長を有するため或る程度
の粒子の大きさを必要とするような態様に使用し
た場合にすぐれた効果を発揮する。またこの樹脂
粉体は温水中においては粘着性をもつた粒子とな
る特長をもち、熱硬化性の樹脂であるのでそれ自
身硬化せしめて使用できると共に各種無機および
有機材料の固着増強剤として好適に使用すること
ができる。更にこの樹脂は硬化により耐水性が上
がり、電気抵抗性、耐アーク性などにすぐれ、特
に優れた耐光性をもつ。 かかる特性を利用して本発明に係るメラミン−
ホルムアルデヒド樹脂粉体はバインダー組成物と
して様々な無機又は有機質材料の固着剤として使
用することができる。本発明に従つて前記メラミ
ン−ホルムアルデヒド樹脂粉体を含むバインダー
組成物によつて固着せしめることのできる無機質
材料としては、例えば、グラスウール、ロツクウ
ーム、アスベストなどの繊維状物質、タルク、炭
酸カルシウム、ガラス球、シリカ、マイカ、クレ
ー、石英、アルミナ、シラスバルーン、焼成蛭
石、雲母粉末などがあげられる。有機質材料とし
ては、例えばパルプなどの天然繊維もしくはナイ
ロン、テトロン、ポリエステル、ビニロンフイラ
メントなど合成繊維などの繊維状物質、又は木
粉、粉末パルプの如き粉末状物質或いはチツプ
状、板状、塊状などの形状のものがあげられ、こ
れらの無機質及び有機質材料は単独又は混合物の
いずれでも用いることができる。 本発明に係るメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
粉体は縮合の中期の段階にあるもので多くの結合
官能基が有りながら、水分散性が良い点、脱ホル
マリンが少ない点、吸湿性がない点、水に対して
難溶性である点などの多くの利点をもつため、従
来かかる性質に問題のあつたメラミン−ホルムア
ルデヒド樹脂粉体の応用分野を著しく拡大するこ
とができ、熱硬化性成形材料として、またバイン
ダー組成物として上述の如き無機又は有機質材料
用固着剤として使用できるほか、合板、木工など
の接着剤、紙加工用、樹脂加工用、塗料用、土木
用などの様々な分野において広く利用することが
できる。 なお、本発明に係るメラミン−ホルムアルデヒ
ド樹脂粉体をバインダー組成物として使用する際
には、組成物中に、メラミン−ホルムアルデヒド
樹脂粉体のほかに、デンプン、ポリビニルアルコ
ール、フエノール樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂などを配合して用いること
ができる。 以下に本発明の実施例を説明するが、本発明の
技術的範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことはいうまでもない。なお、例中「%」は特
にことわらない限り「重量%」を示す。 実施例 1 メラミン1000g、37%ホルマリン水溶液1280g
および水397c.c.を加熱および撹拌装置を備えた2
リツトルの反応槽に装入し、反応温度90℃におい
て2時間反応させ、水溶剤における白濁点温度
Tc60℃の縮合物を生成させ、これに苛性ソーダ
0.197gを添加してPH8.8の55%メラミン−ホルム
アルデヒド初期縮合物水溶液(水溶剤における白
濁点温度Tc=60℃)を得た。 得られた反応液を水分含量が0.8%になるまで
減圧乾燥し、次いでボールミルにて粉砕した。こ
の粉末をスチールベルト上にのせて雰囲気温度
140℃の加熱炉中で15分間加熱して水溶剤におけ
る白濁点温度が180℃のメラミン−ホルムアルデ
ヒド縮合物を得た。冷却後、この縮合物をスチー
ルベルトから剥がし、ボールミルにおいて粉砕し
て樹脂粉体を得た。この粉体をフルイにかけて
JIS標準フルイにて100メツシユより大きいものと
400メツシユより小さいものを除き、粒度100〜
400メツシユのメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
粉体1000gを得た(以下、サンプルAという)。
この樹脂粉体10gをビーカー中にて200c.c.の水中
に添加して、手で撹拌したところ容易に水中に分
散できた。また同様にして樹脂粉体100gを200c.c.
の分に分散させたところ、これも容易に水中に分
散できた。 比較例 1 実施例1と同様にして水溶剤における白濁点温
度が60℃の粉末メラミン−ホルムアルデヒド初期
縮合樹脂液を水分含量が0.8%になるまで減圧乾
燥し、これを粉砕して100〜400メツシユの粒度の
樹脂粉体1000gを得た(サンプルBとする)。こ
のサンプルBについて実施例1と同様分散性試験
を行なつたが、樹脂粉体10gを用いた場合には樹
脂粉体は溶解し、一部ママコ状となつた。また樹
脂粉体100gを用いた場合にはママコ状となり容
易には溶けなかつた。 応用例 1 実施例1で得たサンプルAを用いて次のように
して天井用断熱ボードを製造した。 ビーカーに水300c.c.を入れ、これにロツクフア
イバー48g、ロツクウール12g、炭酸カルシウム
48g、前記サンプルA12g及び酸化チタン5gを
高速撹拌しつつ順次加えていき、最後にキヤタニ
ツトA(日東化学製)1c.c.をサンプルAの硬化用
触媒として添加した。添加完了後、更に1時間撹
拌を継続し、次いで100メツシユの金網を底にし
たバツトの中にこの分散液をあけてバツトの底全
面を30トルで吸引し水を除去した。 吸引過後のこの板を熱風乾燥炉中で150℃で
2時間乾燥硬化させた。 得られた断熱ボードを24時間日光暴露したが色
調の変化は認められなかつた。また曲げ強度も20
Kg/cm2と市販の断熱ボードと同等であつた。ボー
ド中のサンプルAの残留率をボードを燃焼させて
測定したところ、残留率はサンプルAの使用量の
90%であつた。 比較応用例 1 サンプルAに代えて前記サンプルBを用いた以
外は応用例1と同様にして天井用断熱ボードを製
造したところ、充分固着せず、サンプルBのボー
ド中への残留率は5%に過ぎなかつた。すなわ
ち、この例においては30トルに吸引した際に、サ
ンプルBが水に溶解した状態で水と共に除かれて
しまい、目的とする固着剤としての効果が全く認
られなかつた。
粉体は前述の如く120〜300℃、好ましくは150〜
220℃の白濁点温度Tcを有するものでなければな
らない。樹脂粉体の白濁点温度Tcが120℃未満の
場合には、水に対して溶解性が大きいので好まし
くなく、逆に300℃を超えると、縮合反応に供す
る反応基が減少し、バインダーとしての効力が減
少するのが好ましくない。 本発明に係るメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
粉体はメラミン1モルに対しホルムアルデヒド
1.2〜6モル、好ましくは1.4〜5モル、更に好ま
しくは1.6〜4モルを反応させて得られる。反応
方法は従来のメラミン−ホルムアルデヒド樹脂粉
体の製造方法と同様、先ず溶液又は固体反応或い
は両者の併用で所定比のメラミンとホルムアルデ
ヒドを反応させて、白濁点温度が40〜80℃程度の
ものを製造し、乾燥して粉末状或いはフレーク状
のものとする。メラミン1モルに対して反応させ
るホルムアルデヒドの量が1.2モル未満では反応
速度が遅くて好ましくなく、逆に6モルを超える
とホルムアルデヒドが結合手の機能を果さないフ
リーホルマリンの形態で生成物中に残存するので
好ましくない。なお、縮合反応に際しては、従来
のメラミン−ホルムアルデヒド樹脂について実施
されているように、ユリア、ベンゾグアナミン、
アセトグアナミンなどのアミノ化合物や、フエノ
ール、キシレンなどの芳香族化合物或いはそのホ
ルムアルデヒド縮合樹脂、更にはエポキシ樹脂、
その他の熱可塑性樹脂などを添加することがで
き、またパラトルエンスルフオン酸アミド、アク
リルアミド、サツカローズ、ε−カプロラクタム
などによる変性などを行うこともできる。その
他、アルコールのエーテル化物や他の一般的な化
学物質を添加してもよい。 得られたTc40〜80℃程度のメラミン−ホルム
アルデヒド樹脂粉体を、例えばスチールベントを
用いたトンネル加熱炉に入れ、加熱、溶融させて
Tc120〜300℃となし、冷却し、一般的な方法で
粉砕して粉体とする。この粉体の粒度はJIS−Z
−8801による標準フルイで測定して50〜500メツ
シユであることが好ましく、特に100〜300メツシ
ユのものが好ましい。粒度が50メツシユ未満のも
のはバインダーとして基材に分散する能力に欠け
るのが好ましくなく、逆に500メツシユを超える
と、二次凝集がおこりやはり分散能力を欠くので
好ましくない。粒子の形状は球状、柱状、板状、
針状、円板状、不定形などのいずれの形であつて
もよいが、球状もしくは不定形が特に好ましい。 前述の如く、従来のメラミン−ホルムアルデヒ
ド樹脂粉体は水溶剤における白濁点温度が40〜80
℃程度であつたが、本発明に従つたメラミン−ホ
ルムアルデヒド樹脂の水溶剤における白濁点温度
は120〜300℃である。これは、水あるいは他の溶
媒中におけるメラミンとホルムアルデヒドの反応
は、Tcが120℃から300℃といつた、いわゆる高
縮合体となる樹脂液の安定性が悪く、メチロール
メラミンの結晶化、あるいは縮合化が進み、それ
自体の樹脂液安定性が悪くそのため製造されなか
つた。また、メラミンとパラホルムアルデヒドと
の固相反応、例えばエキストルーダー中で加熱溶
融するといつた方法では、反応の制卸が難しかつ
た。これに対し本発明では、たとえば、これを
Tc=60℃になるまでは液相反応で行ない、樹脂
を乾燥したものをさらに加熱するといつた方法を
とるため樹脂化反応の制卸が非常に容易になつ
た。 前記した本発明のメラミン−ホルムアルデヒド
樹脂粉体は水に難溶性であるが、水分散性にすぐ
れた樹脂粉体である。この樹脂粉体は水中で自己
コロイド化するという特長を有するため或る程度
の粒子の大きさを必要とするような態様に使用し
た場合にすぐれた効果を発揮する。またこの樹脂
粉体は温水中においては粘着性をもつた粒子とな
る特長をもち、熱硬化性の樹脂であるのでそれ自
身硬化せしめて使用できると共に各種無機および
有機材料の固着増強剤として好適に使用すること
ができる。更にこの樹脂は硬化により耐水性が上
がり、電気抵抗性、耐アーク性などにすぐれ、特
に優れた耐光性をもつ。 かかる特性を利用して本発明に係るメラミン−
ホルムアルデヒド樹脂粉体はバインダー組成物と
して様々な無機又は有機質材料の固着剤として使
用することができる。本発明に従つて前記メラミ
ン−ホルムアルデヒド樹脂粉体を含むバインダー
組成物によつて固着せしめることのできる無機質
材料としては、例えば、グラスウール、ロツクウ
ーム、アスベストなどの繊維状物質、タルク、炭
酸カルシウム、ガラス球、シリカ、マイカ、クレ
ー、石英、アルミナ、シラスバルーン、焼成蛭
石、雲母粉末などがあげられる。有機質材料とし
ては、例えばパルプなどの天然繊維もしくはナイ
ロン、テトロン、ポリエステル、ビニロンフイラ
メントなど合成繊維などの繊維状物質、又は木
粉、粉末パルプの如き粉末状物質或いはチツプ
状、板状、塊状などの形状のものがあげられ、こ
れらの無機質及び有機質材料は単独又は混合物の
いずれでも用いることができる。 本発明に係るメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
粉体は縮合の中期の段階にあるもので多くの結合
官能基が有りながら、水分散性が良い点、脱ホル
マリンが少ない点、吸湿性がない点、水に対して
難溶性である点などの多くの利点をもつため、従
来かかる性質に問題のあつたメラミン−ホルムア
ルデヒド樹脂粉体の応用分野を著しく拡大するこ
とができ、熱硬化性成形材料として、またバイン
ダー組成物として上述の如き無機又は有機質材料
用固着剤として使用できるほか、合板、木工など
の接着剤、紙加工用、樹脂加工用、塗料用、土木
用などの様々な分野において広く利用することが
できる。 なお、本発明に係るメラミン−ホルムアルデヒ
ド樹脂粉体をバインダー組成物として使用する際
には、組成物中に、メラミン−ホルムアルデヒド
樹脂粉体のほかに、デンプン、ポリビニルアルコ
ール、フエノール樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂などを配合して用いること
ができる。 以下に本発明の実施例を説明するが、本発明の
技術的範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことはいうまでもない。なお、例中「%」は特
にことわらない限り「重量%」を示す。 実施例 1 メラミン1000g、37%ホルマリン水溶液1280g
および水397c.c.を加熱および撹拌装置を備えた2
リツトルの反応槽に装入し、反応温度90℃におい
て2時間反応させ、水溶剤における白濁点温度
Tc60℃の縮合物を生成させ、これに苛性ソーダ
0.197gを添加してPH8.8の55%メラミン−ホルム
アルデヒド初期縮合物水溶液(水溶剤における白
濁点温度Tc=60℃)を得た。 得られた反応液を水分含量が0.8%になるまで
減圧乾燥し、次いでボールミルにて粉砕した。こ
の粉末をスチールベルト上にのせて雰囲気温度
140℃の加熱炉中で15分間加熱して水溶剤におけ
る白濁点温度が180℃のメラミン−ホルムアルデ
ヒド縮合物を得た。冷却後、この縮合物をスチー
ルベルトから剥がし、ボールミルにおいて粉砕し
て樹脂粉体を得た。この粉体をフルイにかけて
JIS標準フルイにて100メツシユより大きいものと
400メツシユより小さいものを除き、粒度100〜
400メツシユのメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
粉体1000gを得た(以下、サンプルAという)。
この樹脂粉体10gをビーカー中にて200c.c.の水中
に添加して、手で撹拌したところ容易に水中に分
散できた。また同様にして樹脂粉体100gを200c.c.
の分に分散させたところ、これも容易に水中に分
散できた。 比較例 1 実施例1と同様にして水溶剤における白濁点温
度が60℃の粉末メラミン−ホルムアルデヒド初期
縮合樹脂液を水分含量が0.8%になるまで減圧乾
燥し、これを粉砕して100〜400メツシユの粒度の
樹脂粉体1000gを得た(サンプルBとする)。こ
のサンプルBについて実施例1と同様分散性試験
を行なつたが、樹脂粉体10gを用いた場合には樹
脂粉体は溶解し、一部ママコ状となつた。また樹
脂粉体100gを用いた場合にはママコ状となり容
易には溶けなかつた。 応用例 1 実施例1で得たサンプルAを用いて次のように
して天井用断熱ボードを製造した。 ビーカーに水300c.c.を入れ、これにロツクフア
イバー48g、ロツクウール12g、炭酸カルシウム
48g、前記サンプルA12g及び酸化チタン5gを
高速撹拌しつつ順次加えていき、最後にキヤタニ
ツトA(日東化学製)1c.c.をサンプルAの硬化用
触媒として添加した。添加完了後、更に1時間撹
拌を継続し、次いで100メツシユの金網を底にし
たバツトの中にこの分散液をあけてバツトの底全
面を30トルで吸引し水を除去した。 吸引過後のこの板を熱風乾燥炉中で150℃で
2時間乾燥硬化させた。 得られた断熱ボードを24時間日光暴露したが色
調の変化は認められなかつた。また曲げ強度も20
Kg/cm2と市販の断熱ボードと同等であつた。ボー
ド中のサンプルAの残留率をボードを燃焼させて
測定したところ、残留率はサンプルAの使用量の
90%であつた。 比較応用例 1 サンプルAに代えて前記サンプルBを用いた以
外は応用例1と同様にして天井用断熱ボードを製
造したところ、充分固着せず、サンプルBのボー
ド中への残留率は5%に過ぎなかつた。すなわ
ち、この例においては30トルに吸引した際に、サ
ンプルBが水に溶解した状態で水と共に除かれて
しまい、目的とする固着剤としての効果が全く認
られなかつた。
第1図はメラミン−ホルムアルデヒド樹脂粉体
の水−DMSO混合溶剤における白濁点温度T′cと
水溶剤における白濁点温度Tcとの相関関係を示
す図面であり、直線イが水:DMSO=4:1(体
積比、以下同じ)、直線ロが水:DMSO=3:
2、そして直線ハが水:DMSO=2:3の場合
の相関関係を示す。
の水−DMSO混合溶剤における白濁点温度T′cと
水溶剤における白濁点温度Tcとの相関関係を示
す図面であり、直線イが水:DMSO=4:1(体
積比、以下同じ)、直線ロが水:DMSO=3:
2、そして直線ハが水:DMSO=2:3の場合
の相関関係を示す。
Claims (1)
- 1 メラミン1モルに対してホルムアルデヒド
1.2〜6モルを反応させて成り、白濁温度(Tc)
が120〜300℃でかつ粒度が50〜500メツシユのメ
ラミン−ホルムアルデヒド樹脂粉体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8089180A JPS578227A (en) | 1980-06-17 | 1980-06-17 | Melamine-formaldehyde resin powder and binder composition containing the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8089180A JPS578227A (en) | 1980-06-17 | 1980-06-17 | Melamine-formaldehyde resin powder and binder composition containing the same |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26024389A Division JPH02138381A (ja) | 1989-10-06 | 1989-10-06 | メラミン―ホルムアルデヒド樹脂粉体を含むバインダー組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS578227A JPS578227A (en) | 1982-01-16 |
| JPH0219136B2 true JPH0219136B2 (ja) | 1990-04-27 |
Family
ID=13730971
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8089180A Granted JPS578227A (en) | 1980-06-17 | 1980-06-17 | Melamine-formaldehyde resin powder and binder composition containing the same |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS578227A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05127313A (ja) * | 1991-09-12 | 1993-05-25 | Fuji Photo Film Co Ltd | 写真フイルムパトローネとこれを使用するカメラ |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59148124A (ja) * | 1983-02-15 | 1984-08-24 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 磁気記録媒体の製造方法 |
| US5084506A (en) * | 1987-12-03 | 1992-01-28 | Ppg Industries, Inc. | Stable nonaqueous microparticle dispersions prepared from aminoplast resins |
-
1980
- 1980-06-17 JP JP8089180A patent/JPS578227A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05127313A (ja) * | 1991-09-12 | 1993-05-25 | Fuji Photo Film Co Ltd | 写真フイルムパトローネとこれを使用するカメラ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS578227A (en) | 1982-01-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| FI101713B (fi) | Menetelmä fenolisideaineen valmistamiseksi | |
| CA2433404C (en) | Stable liquid melamine urea formaldehyde resins | |
| NZ331562A (en) | Water soluble and storage stable resole-melamine resin containing higher solids | |
| AU612443B2 (en) | New process for the preparation of aminoplastic resins having very low formaldehyde emission rates | |
| CA1074044A (en) | Spray-dried phenolic adhesives | |
| US4968772A (en) | Process for the preparation of urea-formaldehyde resins | |
| JPH0386715A (ja) | 水溶性レゾール樹脂の製造方法 | |
| GB2150939A (en) | A process for preparing urea-formaldehyde resins | |
| TWI293544B (ja) | ||
| US4857609A (en) | Amino resin and a method for its production | |
| US4831089A (en) | Method for the production of amino resin | |
| AU604930B2 (en) | Process for the preparation of urea-formaldehyde resins | |
| US3704199A (en) | Production of coated fibers and coating composition | |
| JPH02138381A (ja) | メラミン―ホルムアルデヒド樹脂粉体を含むバインダー組成物 | |
| US4423173A (en) | Lignosulfonate-phenol-formaldehyde resin binder | |
| CN115012251B (zh) | 耐水型无卤阻燃木浆纸及其制品材料的制备方法 | |
| CA2000472A1 (en) | Composite particles, method for preparing the same and amino resin composition containing the particles | |
| NO169546B (no) | Vandig aminoplastblanding, dens fremstilling, et limpreparat inneholdende blandingen samt en fremgangsmaate for fremstilling av et isolasjonsprodukt | |
| US3629176A (en) | Non-resinous compositions containing a urea-formaldehyde reaction product and melamine | |
| US3959570A (en) | Application of precipitates of methylene ureas and products obtained | |
| USRE32408E (en) | Lignosulfonate-phenol-formaldehyde resin binder | |
| JP2000053750A (ja) | N−アリル化芳香族アミン樹脂、その製造方法および用途 | |
| JP4426176B2 (ja) | フェノール樹脂系接着剤組成物 | |
| EP3630907A1 (en) | Process for preparing a solution of lignin in an aqueous medium | |
| US3827995A (en) | Copolymer blends and method of making same |