JPH0222097B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0222097B2 JPH0222097B2 JP55183137A JP18313780A JPH0222097B2 JP H0222097 B2 JPH0222097 B2 JP H0222097B2 JP 55183137 A JP55183137 A JP 55183137A JP 18313780 A JP18313780 A JP 18313780A JP H0222097 B2 JPH0222097 B2 JP H0222097B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- polyester
- printing ink
- polyethylene glycol
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
本発明はフイルムの両面で印刷インキに対する
接着性の異なる包装用ポリエステルフイルムに関
する。一般にポリエステル二軸延伸フイルムは耐
熱性、機械的性質、透明性、耐薬品性等に優れて
いるため、磁気テープ用、写真用、メタライズ
用、電気用等に広く用いられている。特に包装用
途には近年著しく需要が増えつつある。ところで
この包装用フイルムに関しては殆んどの場合印刷
を施されて用いられるが、通常のポリエステルフ
イルムは印刷インキとの接着性に難があり、特別
の印刷インキを用いる必要がある。特別のインキ
とは例えばポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂
を主たるバインダーとするインキである。ところ
がこの種のインキは高価で、印刷作業性が劣り、
溶剤臭が残る等の欠点がある。 一方、印刷インキの中で最も汎用的なセルロー
ス誘導体をバインダーとするセロハン用印刷イン
キは高速印刷が可能であり、残留溶剤が少なく印
刷が鮮明である等の長所がありながら、通常のポ
リエステルに対しては接着性が非常に悪いために
使用することが出来ない。 従来、セロハン用印刷インキに対する接着性が
改良されたポリエステルフイルムとして種々の提
案がなされている。例えばポリエステルフイルム
にコロナ放電処理を施す方法が知られているが、
コロナ放電処理によつて得られた接着効果は経時
的に低下するので、長期間にわたる高いレベルの
接着性の維持は困難である。更に同様の目的のた
めにポリアルキレングリコールを含有するポリエ
ステルフイルムが提案されており、例えば特開昭
51−73052号公報、特開昭51−90346号公報、特開
昭54−44994号公報に記載されているところのポ
リアルキレングリコール又はポリアルキレングリ
コールを含有する共重合ポリエステルをポリエス
テルに配合する方法がある。これらの方法によれ
ば確かにコロナ放電処理等の表面処理を施すこと
なしにポリエステルフイルムの印刷インキに対す
る接着性を向上させることが可能である。しかし
ながらこれらの方法によればポリアルキレングリ
コール成分はフイルム中に均一に分散するから、
フイルムの両面の接着性は全く同等である。即
ち、フイルムの一方の面の接着性を飛躍的に向上
させればフイルムの他方の面の接着性も飛躍的に
向上する。ところがフイルムの両面共に印刷イン
キとの接着性が良好なフイルムは、印刷インキ塗
布後ロール状に巻き上げた際、インキを塗布しな
いフイルムの他方の面に印刷インキが転写すると
いう欠点を有する。従つてフイルムの片面のみが
印刷インキに対して優れた接着性を有するフイル
ムが要望されている。従来からも片面のみ印刷イ
ンキに対する接着性に優れたポリエステルフイル
ムを得る方法として、接着性の良い層を塗布や共
押出によつてフイルムの片面に積層する方法が知
られている。例えば特開昭50−39375号公報に一
例が示されている。しかしながらこの様な方法
は、余分な製造工程を含んで煩雑であり且つ高価
なフイルムとなる嫌いがある。 そこで本発明者らは、この様な背景に鑑み、両
面で印刷インキに対する接着性の異なるポリエス
テルフイルムを簡便な方法で得るべく鋭意努力の
結果、ポリアルキレングリコール成分なかでもポ
リエチレングリコール成分を含有するポリエステ
ルフイルムの印刷インキに対する接着性が、ポリ
エステルフイルム製造時の熱固定温度によつて大
幅に変化する点に着目して本発明に到達した。即
ち本発明は、ポリエチレングリコール成分を含有
し、フイルムの一方の面の水との接触角が60゜以
上であり、フイルムの他方の面の水との接触角が
56゜以下である包装用ポリエステルフイルムに存
する。 以下本発明を詳細に説明する。 本発明で用いられるポリエステルは、80重量%
以上がエチレンテレフタレート単位からなるもの
であり、ポリエチレングリコール成分なる語はポ
リエステル中にポリエチレングリコールがそのま
ま、あるいはポリエステルと結合して存在してい
る場合の双方を指すものであるが、ポリエステル
と結合して存在している方が好ましい。 本発明で用いられるポリエチレングリコールの
分子量は6000以上15000以上が好ましい。ここで
言うポリエチレングリコール成分とはその構造式
がHO(−CH2−CH2−O)−oHで示されるポリエー
テルである。ポリエチレングリコールの分子量が
低過ぎると印刷インキとの接着性、フイルムの機
械的性質が低下するし、分子量が高過ぎると、印
刷インキとの接着性を満足する程度にポリエチレ
ングリコールを含有させた場合に、二軸延伸後の
フイルムの透明性が損なわれるので好ましくな
い。 フイルム中のポリエチレングリコール成分の含
有量は接着性及び機械的性質等の点から、0.1〜
10重量%、好ましくは0.2〜5重量%、更に好ま
しくは0.4〜3重量%である。ポリエチレングリ
コール成分の含有量は少な過ぎると印刷インキの
接着性が充分高くならず、一方含有量が多過ぎる
と、ポリエステル本来の優れた機械的性質、熱的
寸法安定性が低下するし、ポリエチレングリコー
ル成分の分子量によつてはフイルムの透明性が損
なわれる。 本発明のポリエステルフイルムの一方の面の水
との接触角は60゜以上であり、他方の面の水との
接触角は56゜以下である。水との接触角がフイル
ムの両面ともに60゜より高ければ共に印刷インキ
との接着性が劣るため使用に耐えないし、逆に水
との接触角がフイルムの両面ともに56゜より低い
と、印刷インキ塗布後ロール状に巻き上げた際、
インキを塗布しないフイルムの他方の面に印刷イ
ンキが転写することがある。 本発明の印刷包装用ポリエステルフイルムは、
印刷インキとの接着性が良好な一方の面に印刷イ
ンキを塗布すれば塗布後にも他方の面に印刷イン
キが転写することがないから印刷包装用フイルム
として好適に用いられる。 本発明のポリエステルフイルムの製造にあた
り、ポリエチレングリコール成分を含有させる方
法としては、ポリエチレンテレフタレートのエス
テル交換〜重合完結前の任意の時期にポリエチレ
ングリコールを添加して、高濃度のマスターバツ
チポリマーを製造し、これを通常のポリエチレン
テレフタレートと混合する方法や、遅くともポリ
エチレンテレフタレートの重合初期からポリエチ
レングリコールを0.1〜10重量%添加し、ポリエ
チレングリコール成分を共重合成分として含有す
る共重合ポリエステルを単独で用いる方法等であ
るが、これらの方法に限定されるものではない。 本発明の両面で印刷インキに対する接着性が異
なるポリエステルフイルムの製造法としては、例
えばポリエチレンテレフタレートとポリエチレン
グリコール成分を含有するポリエステルマスター
バツチポリマーとをポリマーチツプ同志で混合し
た後、ポリエステルにおいて行う常法で溶融押出
して未延伸フイルムを得、更に二軸延伸後熱固定
するにあたり、フイルムの一方の面に対する熱固
定温度を、Tm−60℃以下とし、フイルムの他方
の面に対する熱固定温度をTm−50℃〜Tm−20
℃の範囲としてフイルムの両面に温度差を与えな
がら熱固定を行う方法が好ましい。ここでTmは
ポリエステルフイルムの融解温度を意味する。熱
固定温度がTm−60℃以下とすればその面の水と
の接触角が60゜以上にすることができ、Tm−50℃
〜Tm−20℃とすれば接触角を56゜以下にすること
ができる。熱固定時間は上述したような一定の接
触角となるよう配慮する必要があるが、通常1〜
10秒の範囲である。そして、熱固定は、通常常テ
ンター内の熱固定ゾーンにおいて、フイルム表面
に熱風を吹きつけることにより行われ、フイルム
表面の温度は通常の生産においては熱風温度と実
質的に同じである。従つて、フイルム上下面に吹
きつけられる熱風の温度を異ならせることによ
り、フイルム両面に温度差を与えながら熱固定を
行うことができる。 なお、熱風の温度は循環路に設けられたヒータ
ーによつて容易に調節し得る。 以下のデータは、後述する実施例1において熱
固定を施す前のフイルム(Tm=255℃)を各種
温度の熱風で処理し、水との接触角を測定した結
果を示すものである(フイルムの両面共に同温度
の熱風で処理)。 熱風温度(℃) 接触角(゜) 100 63 140 62 185 61 200 58 210 55 220 54 230 54 上記データから明らかなように、Tm−60゜以下
(195℃以下)では、60゜以上の接触角となり、Tm
−50℃〜Tm−20℃(205〜235℃)では56゜以下の
接触角となる。 本発明のポリエステルフイルムの厚さは特に限
定しないが5〜100μの範囲が好ましい。 本発明の包装用ポリエステルフイルムは必要に
応じて、印刷インキが塗布される面にはコロナ放
電処理等の表面処理を施すことも出来るし、印刷
面にポリエチレン等の低融点ポリマーを積層して
もよい。また本発明のフイルムの表面にガス遮断
性を有する塩化ビニリデン系樹脂を積層してもよ
いし、接着剤を介して金属箔を積層してもよい。 フイルムの評価方法及び種々の測定法を示し、
更に本発明を実施例で詳しく説明する。 (1) 水との接触角 20℃、湿度65%で、フイルムの蒸留水との接触
角をエルマ光学製ゴニオメーターで測定した。水
滴の直径は約2mmである。 (2) 印刷インキの接着性 フイルムにセロハン用インキ(東洋インキ
CCST39藍)を80℃、10秒の乾燥後のインキ塗膜
厚が約2μとなるよう塗布し、直ちにニチバン製
セロハンテープをインキ塗布面に押しつけ、素早
く剥離したときの剥離状態を下記のように分類
し、5段階評価した。
接着性の異なる包装用ポリエステルフイルムに関
する。一般にポリエステル二軸延伸フイルムは耐
熱性、機械的性質、透明性、耐薬品性等に優れて
いるため、磁気テープ用、写真用、メタライズ
用、電気用等に広く用いられている。特に包装用
途には近年著しく需要が増えつつある。ところで
この包装用フイルムに関しては殆んどの場合印刷
を施されて用いられるが、通常のポリエステルフ
イルムは印刷インキとの接着性に難があり、特別
の印刷インキを用いる必要がある。特別のインキ
とは例えばポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂
を主たるバインダーとするインキである。ところ
がこの種のインキは高価で、印刷作業性が劣り、
溶剤臭が残る等の欠点がある。 一方、印刷インキの中で最も汎用的なセルロー
ス誘導体をバインダーとするセロハン用印刷イン
キは高速印刷が可能であり、残留溶剤が少なく印
刷が鮮明である等の長所がありながら、通常のポ
リエステルに対しては接着性が非常に悪いために
使用することが出来ない。 従来、セロハン用印刷インキに対する接着性が
改良されたポリエステルフイルムとして種々の提
案がなされている。例えばポリエステルフイルム
にコロナ放電処理を施す方法が知られているが、
コロナ放電処理によつて得られた接着効果は経時
的に低下するので、長期間にわたる高いレベルの
接着性の維持は困難である。更に同様の目的のた
めにポリアルキレングリコールを含有するポリエ
ステルフイルムが提案されており、例えば特開昭
51−73052号公報、特開昭51−90346号公報、特開
昭54−44994号公報に記載されているところのポ
リアルキレングリコール又はポリアルキレングリ
コールを含有する共重合ポリエステルをポリエス
テルに配合する方法がある。これらの方法によれ
ば確かにコロナ放電処理等の表面処理を施すこと
なしにポリエステルフイルムの印刷インキに対す
る接着性を向上させることが可能である。しかし
ながらこれらの方法によればポリアルキレングリ
コール成分はフイルム中に均一に分散するから、
フイルムの両面の接着性は全く同等である。即
ち、フイルムの一方の面の接着性を飛躍的に向上
させればフイルムの他方の面の接着性も飛躍的に
向上する。ところがフイルムの両面共に印刷イン
キとの接着性が良好なフイルムは、印刷インキ塗
布後ロール状に巻き上げた際、インキを塗布しな
いフイルムの他方の面に印刷インキが転写すると
いう欠点を有する。従つてフイルムの片面のみが
印刷インキに対して優れた接着性を有するフイル
ムが要望されている。従来からも片面のみ印刷イ
ンキに対する接着性に優れたポリエステルフイル
ムを得る方法として、接着性の良い層を塗布や共
押出によつてフイルムの片面に積層する方法が知
られている。例えば特開昭50−39375号公報に一
例が示されている。しかしながらこの様な方法
は、余分な製造工程を含んで煩雑であり且つ高価
なフイルムとなる嫌いがある。 そこで本発明者らは、この様な背景に鑑み、両
面で印刷インキに対する接着性の異なるポリエス
テルフイルムを簡便な方法で得るべく鋭意努力の
結果、ポリアルキレングリコール成分なかでもポ
リエチレングリコール成分を含有するポリエステ
ルフイルムの印刷インキに対する接着性が、ポリ
エステルフイルム製造時の熱固定温度によつて大
幅に変化する点に着目して本発明に到達した。即
ち本発明は、ポリエチレングリコール成分を含有
し、フイルムの一方の面の水との接触角が60゜以
上であり、フイルムの他方の面の水との接触角が
56゜以下である包装用ポリエステルフイルムに存
する。 以下本発明を詳細に説明する。 本発明で用いられるポリエステルは、80重量%
以上がエチレンテレフタレート単位からなるもの
であり、ポリエチレングリコール成分なる語はポ
リエステル中にポリエチレングリコールがそのま
ま、あるいはポリエステルと結合して存在してい
る場合の双方を指すものであるが、ポリエステル
と結合して存在している方が好ましい。 本発明で用いられるポリエチレングリコールの
分子量は6000以上15000以上が好ましい。ここで
言うポリエチレングリコール成分とはその構造式
がHO(−CH2−CH2−O)−oHで示されるポリエー
テルである。ポリエチレングリコールの分子量が
低過ぎると印刷インキとの接着性、フイルムの機
械的性質が低下するし、分子量が高過ぎると、印
刷インキとの接着性を満足する程度にポリエチレ
ングリコールを含有させた場合に、二軸延伸後の
フイルムの透明性が損なわれるので好ましくな
い。 フイルム中のポリエチレングリコール成分の含
有量は接着性及び機械的性質等の点から、0.1〜
10重量%、好ましくは0.2〜5重量%、更に好ま
しくは0.4〜3重量%である。ポリエチレングリ
コール成分の含有量は少な過ぎると印刷インキの
接着性が充分高くならず、一方含有量が多過ぎる
と、ポリエステル本来の優れた機械的性質、熱的
寸法安定性が低下するし、ポリエチレングリコー
ル成分の分子量によつてはフイルムの透明性が損
なわれる。 本発明のポリエステルフイルムの一方の面の水
との接触角は60゜以上であり、他方の面の水との
接触角は56゜以下である。水との接触角がフイル
ムの両面ともに60゜より高ければ共に印刷インキ
との接着性が劣るため使用に耐えないし、逆に水
との接触角がフイルムの両面ともに56゜より低い
と、印刷インキ塗布後ロール状に巻き上げた際、
インキを塗布しないフイルムの他方の面に印刷イ
ンキが転写することがある。 本発明の印刷包装用ポリエステルフイルムは、
印刷インキとの接着性が良好な一方の面に印刷イ
ンキを塗布すれば塗布後にも他方の面に印刷イン
キが転写することがないから印刷包装用フイルム
として好適に用いられる。 本発明のポリエステルフイルムの製造にあた
り、ポリエチレングリコール成分を含有させる方
法としては、ポリエチレンテレフタレートのエス
テル交換〜重合完結前の任意の時期にポリエチレ
ングリコールを添加して、高濃度のマスターバツ
チポリマーを製造し、これを通常のポリエチレン
テレフタレートと混合する方法や、遅くともポリ
エチレンテレフタレートの重合初期からポリエチ
レングリコールを0.1〜10重量%添加し、ポリエ
チレングリコール成分を共重合成分として含有す
る共重合ポリエステルを単独で用いる方法等であ
るが、これらの方法に限定されるものではない。 本発明の両面で印刷インキに対する接着性が異
なるポリエステルフイルムの製造法としては、例
えばポリエチレンテレフタレートとポリエチレン
グリコール成分を含有するポリエステルマスター
バツチポリマーとをポリマーチツプ同志で混合し
た後、ポリエステルにおいて行う常法で溶融押出
して未延伸フイルムを得、更に二軸延伸後熱固定
するにあたり、フイルムの一方の面に対する熱固
定温度を、Tm−60℃以下とし、フイルムの他方
の面に対する熱固定温度をTm−50℃〜Tm−20
℃の範囲としてフイルムの両面に温度差を与えな
がら熱固定を行う方法が好ましい。ここでTmは
ポリエステルフイルムの融解温度を意味する。熱
固定温度がTm−60℃以下とすればその面の水と
の接触角が60゜以上にすることができ、Tm−50℃
〜Tm−20℃とすれば接触角を56゜以下にすること
ができる。熱固定時間は上述したような一定の接
触角となるよう配慮する必要があるが、通常1〜
10秒の範囲である。そして、熱固定は、通常常テ
ンター内の熱固定ゾーンにおいて、フイルム表面
に熱風を吹きつけることにより行われ、フイルム
表面の温度は通常の生産においては熱風温度と実
質的に同じである。従つて、フイルム上下面に吹
きつけられる熱風の温度を異ならせることによ
り、フイルム両面に温度差を与えながら熱固定を
行うことができる。 なお、熱風の温度は循環路に設けられたヒータ
ーによつて容易に調節し得る。 以下のデータは、後述する実施例1において熱
固定を施す前のフイルム(Tm=255℃)を各種
温度の熱風で処理し、水との接触角を測定した結
果を示すものである(フイルムの両面共に同温度
の熱風で処理)。 熱風温度(℃) 接触角(゜) 100 63 140 62 185 61 200 58 210 55 220 54 230 54 上記データから明らかなように、Tm−60゜以下
(195℃以下)では、60゜以上の接触角となり、Tm
−50℃〜Tm−20℃(205〜235℃)では56゜以下の
接触角となる。 本発明のポリエステルフイルムの厚さは特に限
定しないが5〜100μの範囲が好ましい。 本発明の包装用ポリエステルフイルムは必要に
応じて、印刷インキが塗布される面にはコロナ放
電処理等の表面処理を施すことも出来るし、印刷
面にポリエチレン等の低融点ポリマーを積層して
もよい。また本発明のフイルムの表面にガス遮断
性を有する塩化ビニリデン系樹脂を積層してもよ
いし、接着剤を介して金属箔を積層してもよい。 フイルムの評価方法及び種々の測定法を示し、
更に本発明を実施例で詳しく説明する。 (1) 水との接触角 20℃、湿度65%で、フイルムの蒸留水との接触
角をエルマ光学製ゴニオメーターで測定した。水
滴の直径は約2mmである。 (2) 印刷インキの接着性 フイルムにセロハン用インキ(東洋インキ
CCST39藍)を80℃、10秒の乾燥後のインキ塗膜
厚が約2μとなるよう塗布し、直ちにニチバン製
セロハンテープをインキ塗布面に押しつけ、素早
く剥離したときの剥離状態を下記のように分類
し、5段階評価した。
【表】
(3) 印刷インキの転移性
(2)で作製したインキ塗布フイルムに直ちにイン
キを塗布しない同一のフイルムを重ね合せ50℃、
50Kg/cm2の押圧下に一昼夜保ち転移性を観察す
る。僅かでも転移のあるもの……×、全く転移の
ないもの……○、 実施例 1 (ポリエステルの製造) ジメチルテレフタレート90.9部、エチレングリ
コール61部及び分子量10000のポリエチレングリ
コール10部を各々反応釜に入れ、触媒として酢酸
カルシウム1水塩0.09部を添加して加熱撹拌下生
成メタノールを留出しつつエステル交換反応を行
つた後、240℃に昇温された反応釜に移送した。 次に三酸化アンチモン0.03部を正リン酸0.04部
を加えて反応系が2時間後に280℃になるよう昇
温し、1.5時間後に3mmHg以下となるよう徐々に
減圧して重縮合を完結し、ポリエステル共重合体
を得た。 (製膜法) 上記のポリエチレングリコール成分を含有する
ポリエチレン共重合体を通常の方法で製造された
ポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.65)に
5重量%配合した。この配合混合物を285℃で溶
融押出し、厚さ150μの未延伸フイルムを得た。 この未延伸フイルムを縦方向に3.5倍ロール延
伸し、次にテンターで横方向に3.8倍延伸後熱固
定を行つて厚さ12μの二軸延伸フイルムを得た。
ここでサンプルNo.1〜4の熱固定温度は次の通り
設定した。 No.1……熱固定ゾーン中、フイルムの上面、下
面の温度をいずれも185℃とする。 No.2……熱固定ゾーン中、フイルムの上面、下
面の温度をいずれも200℃とする。 No.3……熱固定ゾーン中、フイルムの上面、下
面の温度をいずれも230℃とする。 No.4……熱固定ゾーン中、フイルムの上面を
230℃、下面の温度を185℃とする。 上記の方法で得られたフイルムの性質は第1表
の通りである。なお、No.1〜4のフイルムの融解
温度は、パーキンエルマー社製DSC−1B型で16
℃/分の昇温速度で測定したところいずれも255
℃であつた。
キを塗布しない同一のフイルムを重ね合せ50℃、
50Kg/cm2の押圧下に一昼夜保ち転移性を観察す
る。僅かでも転移のあるもの……×、全く転移の
ないもの……○、 実施例 1 (ポリエステルの製造) ジメチルテレフタレート90.9部、エチレングリ
コール61部及び分子量10000のポリエチレングリ
コール10部を各々反応釜に入れ、触媒として酢酸
カルシウム1水塩0.09部を添加して加熱撹拌下生
成メタノールを留出しつつエステル交換反応を行
つた後、240℃に昇温された反応釜に移送した。 次に三酸化アンチモン0.03部を正リン酸0.04部
を加えて反応系が2時間後に280℃になるよう昇
温し、1.5時間後に3mmHg以下となるよう徐々に
減圧して重縮合を完結し、ポリエステル共重合体
を得た。 (製膜法) 上記のポリエチレングリコール成分を含有する
ポリエチレン共重合体を通常の方法で製造された
ポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.65)に
5重量%配合した。この配合混合物を285℃で溶
融押出し、厚さ150μの未延伸フイルムを得た。 この未延伸フイルムを縦方向に3.5倍ロール延
伸し、次にテンターで横方向に3.8倍延伸後熱固
定を行つて厚さ12μの二軸延伸フイルムを得た。
ここでサンプルNo.1〜4の熱固定温度は次の通り
設定した。 No.1……熱固定ゾーン中、フイルムの上面、下
面の温度をいずれも185℃とする。 No.2……熱固定ゾーン中、フイルムの上面、下
面の温度をいずれも200℃とする。 No.3……熱固定ゾーン中、フイルムの上面、下
面の温度をいずれも230℃とする。 No.4……熱固定ゾーン中、フイルムの上面を
230℃、下面の温度を185℃とする。 上記の方法で得られたフイルムの性質は第1表
の通りである。なお、No.1〜4のフイルムの融解
温度は、パーキンエルマー社製DSC−1B型で16
℃/分の昇温速度で測定したところいずれも255
℃であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ポリエチレングリコール成分を含有し、フイ
ルムの一方の面の水との接触角が60゜以上であり、
フイルムの他方の面の水との接触角が56゜以下で
ある包装用ポリエステルフイルム。 2 ポリエチレングリコール成分を含有するポリ
エステルフイルムを延伸後熱固定するに当り、フ
イルムの一方の面に対する熱固定温度をTm−60
℃以下とし、他方の面に対する熱固定温度をTm
−50℃〜Tm−20℃とすることを特徴とする、包
装用ポリエステルフイルムの製造法。 (ここでTmはポリエステルフイルムの融解温
度を意味する)。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18313780A JPS57108127A (en) | 1980-12-24 | 1980-12-24 | Packaging polyester film and its production |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18313780A JPS57108127A (en) | 1980-12-24 | 1980-12-24 | Packaging polyester film and its production |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57108127A JPS57108127A (en) | 1982-07-06 |
| JPH0222097B2 true JPH0222097B2 (ja) | 1990-05-17 |
Family
ID=16130441
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18313780A Granted JPS57108127A (en) | 1980-12-24 | 1980-12-24 | Packaging polyester film and its production |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57108127A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53101068A (en) * | 1977-02-15 | 1978-09-04 | Toray Ind Inc | Polyester film |
-
1980
- 1980-12-24 JP JP18313780A patent/JPS57108127A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57108127A (en) | 1982-07-06 |
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