JPH0223155B2 - - Google Patents
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- JPH0223155B2 JPH0223155B2 JP57198773A JP19877382A JPH0223155B2 JP H0223155 B2 JPH0223155 B2 JP H0223155B2 JP 57198773 A JP57198773 A JP 57198773A JP 19877382 A JP19877382 A JP 19877382A JP H0223155 B2 JPH0223155 B2 JP H0223155B2
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Description
本発明は、乳酸桿菌属の細菌のプロトプラスト
を調製する方法に関する。さらに詳しくは、乳酸
桿菌属の細菌にストレプトマイセス・グロビスポ
ラス(Streptomyces globisporus)が生産する
エンド−N−アセチルムラミダーゼを蔗糖(シユ
ークロース)、乳糖(ラクトース)などの二糖類
の存在下で作用させることを特徴とする乳酸桿菌
属の細菌のプロトプラストを調製する方法に係わ
るものである。 従来、細菌のプロトプラストの調製には、卵白
リゾチームが使用されてきた。しかしながら、乳
酸桿菌属の細菌の細胞壁は、卵白リゾチームに対
しては感受性が弱いので、未だ卵白リゾチームを
用いてのプロトプラストの調製には成功していな
い。ヘンダーソン(Henderson)らは、ラクトバ
チルス・カゼイ(Lactobacillus casei)、以下ラ
クトバチルスはL.と略称する)ATCC7469に卵白
リゾチームを30℃にて16時間作用させることによ
り、L.カゼイ(L.casei)のプロトプラストを得
たと報告している(ジヤーナル・オブ・バイオロ
ジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem),252,
3760−3765,1977)が、この実験を上記報告の条
件下で追試して、光学顕微鏡および電子顕微鏡に
て細菌の形態を観察した結果によれば、プロトプ
ラストの形成はほとんど観察されなかつた。加え
て、乳酸桿菌属の細菌に対する卵白リゾチーム処
理には、長大な処理時間を要するので、かかる長
時間の酵素処理は細菌の生理活性を著しく阻害す
るものであつた。 本発明者らは、乳酸桿菌属の細菌のプロトプラ
ストの調製における卵白リゾチームに対する低感
受性と長大な処理時間等の問題点に鑑み、鋭意研
究の結果、ストレプトマイセス・グロビスポラス
(Streptomyces globisporus)より単離精製され
たエンド−N−アセチルムラミダーゼ(endo−
N−acetylmuramidase)を二糖類の存在下で乳
酸桿菌属の細菌に作用させることにより、短時間
にかつ高率にプロトプラストが得られることを見
い出して本発明を完成するに至つた。 より詳細に述べるならば、(1)エンド−N−アセ
チルムラミダーゼによる単独処理では、プロトプ
ラストの形成は観察されず、溶菌作用のみが観察
されるが、かかるエンド−N−アセチルムラミダ
ーゼによる処理を二糖類の存在下で行うことによ
つて初めてプロトプラストの形成が達成されるこ
と、換言すれば、二糖類が浸透圧調節物質として
効果的に作用し、プロトプラストの調製過程にお
ける浸透圧差による菌細胞の破壊の抑制に有効で
あるので、プロトプラスト形成のためには、これ
らの二糖類の存在が不可欠の条件であること、(2)
一般に、プロトプラストが形成されても、その生
理活性の存否が問題となるが、上記二糖類の存在
下で調製したプロトプラストはよく、その生理活
性を保持していること、等の知見に基づいて、本
発明が完成されたものである。 そして、本発明の一つの構成要素であるエンド
−N−アセチルムラミダーゼは、ストレプトマイ
セス・グロビスポラス(Streptomyces
globisporus)の培養上清から分取されたもので
あり、後に詳述する実験例および実施例では、ス
トレプトマイセス・グロビスポラス
(Streptomyces globisporus)1829の培養上清よ
り単離精製されたもの(大日本製薬社製で生化学
工業社より市販されているもの。以下、M−1酵
素という)が採用されている。 本発明の他の一つの構成要素である乳酸桿菌属
の細菌には、全ての種のものが含まれるが、例を
あげると、L.カゼイ(L.casei)、L.アシドフイラ
ス(L.acidophilus)、L.ブルガリカス(L.
bulgaricus)、L.ラクテイス(L.lactis)、L.ヘル
ベテイカス(L.helveticus)、L.サリバリウス(L.
salivarius)、L.プランタルム(L.plantarum)、
L.フアーメンタム(L.fermentum)、L.セロビオ
ーサス(L.cellobiosus)、L.デルブレツキ(L.
delbrueckii)、L.ブヒネリ(L.buchneri)、L.ブ
レビス(L.brevis)などがある。 これらの乳酸桿菌属の細菌の培養には、通常的
な培地および通常的な培養条件を採用すればよ
い。 更に、本発明の残りの一つの構成要素である浸
透圧調製物質としての二糖類には、蔗糖(シユー
クロース)、乳糖(ラクトース)のほか、マルト
ース、トレハロースなどが含まれる。 続いて、実験例を示して、本発明を更に詳細に
説明すれば以下の通りである。なお、実験例1〜
5においては、供試菌株としてL.カゼイ(L.
casei)ATCC7469を使用した。 実験例 1 この実験は、M−1酵素処理の基礎条件(PH条
件、緩衝液の種類、温度条件、振盪条件、細菌懸
濁液濃度など)に関するものである。 乳酸桿菌属の細菌に対するM−1酵素の酵素作
用を調べるために、まず、L.カゼイ(L.casei)
を下記組成の培地を用いて、下記の培養条件下に
て培養した。即ち、培地1中に、 ニユトリエントブロス(デイフコ社製) 12g 酵母エキス(デイフコ社製) 5g ツイーン80 1ml K2HPO4 3g KH2PO4 1.5g グルコース 0.4g MgSO4・7H2O 0.1g MnSO4・4H2O 0.025g を含み、最終PHが6.8に調整されたものである。 上記組成のうち、グルコース、MgSO4・
7H2O,MnSO4・4H2Oに関しては、おのおの別
個に高圧減菌後、これらを上記の終末濃度になる
ように添加した。培養は、37℃、静置条件下にて
行ない、菌の増殖は波長650nmにおける吸光度
の変化により測定した。 M−1酵素処理に際しては、37℃にて一夜培養
した菌を、4000×gで5分間の遠心分離により集
菌し、20mMリン酸カリウム緩衝液(PH7.0)で
2回洗浄した後、上記緩衝液に0.5〜5.0mg湿重
量/mlとなるように前記集菌した菌を懸濁した。 該懸濁液を20ml容量の丁字モノー管に入れ、37
℃にて5分間プレインキユベーシヨンした後、M
−1酵素を添加することにより、酵素処理を開始
した。酵素処理の温度条件に関しては、25℃〜40
℃の範囲内で酵素活性を調べた。菌懸濁液の振盪
に関しては、モノー型振盪機によつて0〜30サイ
クル/分の微弱振盪条件下にて行なつた。酵素作
用の度合いに関しては、650nmの吸光度の減少
をもつて目安とした。更に、プロトプラストの調
製に関しては、上記酵素処理を二糖類の存在下に
て行なう点を除いて、上記酵素処理と全く同様の
処理条件で行なつた。そして、その際、プロトプ
ラスト形成の程度に関しては、光学顕微鏡下で円
形化した細胞の形成を観察することにより、これ
を判定した。 実験結果を以下に示す。 乳酸桿菌属の細菌に対するM−1酵素作用は、
PH6.0〜7.5の範囲において観察された。そして、
緩衝液の種類は該酵素作用とは無関係であること
が確認された。 酵素処理の温度条件に関しては、25℃〜40℃の
範囲内で高温ほど強い酵素活性が観測された。し
かし、形成されたプロトプラストの生理活性保持
のためには、37℃前後(30℃〜40℃)が好適であ
つた。 酵素処理の振盪条件に関しては、30サイクル/
分以下、好適には、5〜8サイクル/分の微弱振
盪条件下で良好にプロトプラストを形成した。 酵素処理のための細菌懸濁液の濃度に関して
は、0.5〜5mg湿重量/mlが好ましく、特に、1
〜3mg湿重量/mlが最も好ましかつた。 実験例 2 この実験は、M−1酵素作用に及ぼす細胞増殖
期の影響に関するものである。 第1図Aは実験例1のための培地と同じ培地に
おけるL.カゼイ(L.casei)の増殖曲線を示す。 第1図Bは各増殖期の細胞のM−1酵素による
濁度の減少を示すものであり、各増殖期の菌を集
菌し、洗浄した後、20mMリン酸緩衝液に2.5mg
湿重量/mlになるように懸濁して、おのおのに
1.5μg/mlのM−1酵素を添加して処理し、その
溶菌過程を濁度の減少で追つた結果を表わしてい
る。実験方法は、実験例1の場合と同様である。 この実験結果から、培養時間の長い菌ほどM−
1酵素処理に対する感受性が高いことが判明し
た。しかし、生理活性の高いプロトプラストを得
るためには、長時間の培養は好ましくなく、対数
増殖後期から定常期(第1図A中3〜6で表わさ
れる培養期間)の細胞を使用することが望まし
い。 実験例 3 この実験はM−1酵素作用に及ぼす酵素量の影
響に関するものである。 第2図に、3.0mg湿重量/mlの細胞懸濁液に対
して濃度を変化させてM−1酵素を作用させた場
合の濁度の変化傾向を示す。実験方法は実験例1
の場合と同様である。 M−1酵素0.38〜9.0μg/mlの添加により添加
酵素量に比例して濁度の減少が認められた。しか
しながら、プロトプラストの調製に際しては、酵
素量を増大させて、濁度の減少を大きくすると、
プロトプラストの収量が悪くなり、一方、濁度の
減少を抑えるべく酵素量を減少させると、プロト
プラストの形成までに長時間を要する傾向が認め
られる。 したがつて、プロトプラストの調製のために
は、細胞懸濁液濃度を3mg湿重量/ml程度に保つ
て、0.75〜7.5μg/mlのM−1酵素を添加して5
〜30分間の処理を行うことが望ましい。 実験例 4 この実験はプロトプラストの形成に及ぼす各種
浸透圧調節物質の影響に関するものである。 細胞懸濁液にM−1酵素を添加してもプロトプ
ラストは形成されず、溶菌作用のみが観察される
ところから、プロトプラストの形成のためには、
ある種の浸透圧調節物質を添加することが有効で
あることを見い出した。そこで、プロトプラスト
の調製に適した浸透圧調節物質を探査すべく、
NaCl、塩化コリン、グリセリン、グルコース、
蔗糖および分子量が異なる二種類のポリエチレン
グリコールを選び、各浸透圧調節物質がM−1酵
素作用に及ぼす影響を調べた。 実験方法は、各種浸透圧調節物質を存在させる
点を除いて、実験例1の場合と同様にし、細胞懸
濁液濃度を2.5mg/mlに選定したものである。 その実験結果を第3図に示す。 同図から明らかなように、二種類の電解質
(NaClおよび塩化コリン)の添加は酵素活性を阻
害することが判明した。更に、グルコース、グリ
セリンおよび二種類のポリエチレングリコールの
添加はM−1酵素のみを添加した場合と同程度の
濁度の減少しか伴わなかつた。 そして、上記の浸透調整物質のうち、0.9Mの
グルコースを添加したときにのみ3〜4%のプロ
トプラスト形成が観察された。一方、0.9Mの蔗
糖を添加したときには(第3図中9)、M−1酵
素の添加(1.5μg/ml)と同時に急激な濁度の減
少が観測され、酵素処理5〜10分後には、95%以
上の細胞がプロトプラスト化していることが確認
された。 これらの事実から、蔗糖は、プロトプラスト形
成過程における浸透圧差による細胞破壊を効果的
に抑制する作用を有するばかりか、M−1酵素の
細胞壁溶解作用を増強する作用をも有すことが判
明した。 プロトプラスト形成過程における浸透圧差に起
因する細胞破壊作用に対する抑制作用は、ラクト
ース、トレハロース、マルトースなどの蔗糖以外
の二糖類に関しても同様に認められた。 しかしながら、一方、酵素処理が長時間におよ
ぶと、形成されたプロトプラストが破壊されるの
で、細胞懸濁液の濁度の減少が観測された。 なお、上記実験中、プロトプラスト形成の判定
は、位相差顕微鏡にて検鏡することにより行なつ
た。 実験例 5 この実験は各種糖類によるM−1酵素の溶解作
用に対する増強作用に関するものである。 蔗糖存在下でM−1酵素を作用させると、L.カ
ゼイ(L.casei)の細胞壁に対する溶解作用が増
進することが見い出されたが、かかるM−1酵素
作用に対する増強作用が他の糖類に関しても期待
できるか否かを調べるべく各種糖類によるM−1
酵素作用に対する増強作用の有無を調べた。 実験方法は各種糖類の存在下にて酵素処理する
点を除いて、実験例1の場合と同様である。その
実験結果を第4図に示す。 四種類の単糖類(キシロース、ガラクトース、
フルクトース、イノシトール)の存在下では、M
−1酵素を添加した後も濁度の変化はほとんど観
測されなかつた。 三糖類のラフイノース存在下でもM−1酵素作
用に対する増強作用はほとんど観測されなかつ
た。 これに対して、四種類の二糖類、すなわち、マ
ルトース、トレハロース、蔗糖(シユークロー
ス)、乳糖(ラクトース)の存在下では、いずれ
もM−1酵素作用に対する増強作用が観測され、
特に、蔗糖と乳糖の存在下では、増強作用の程度
が極めて強いものであつた。 これらの事実から、二糖類はプロトプラストの
浸透圧差による破壊作用を抑制するための浸透圧
調節物質として有効であるばかりか、M−1酵素
の乳酸桿菌属の細菌に対する細胞壁溶解作用の増
強作用をも有することが判明した。 なお、乳酸桿菌属の細菌の種類に応じて、上記
酵素作用に対する増強作用には差異が存在する。 例えば、L.ヘルベテイカス(L.helveticus)、L.
サリバリウス(L.salivarius)、L.プランタルム
(L.plantarum)、L.フアーメンタム(L.
fermentum)、その他多くの乳酸桿菌属の細菌に
関しては、同様のM−1酵素作用に対する増強作
用が認められるが、L.アシドフイラス(L.
acidophilus)、L.ブルガリカス(L.bulgaricus)
に関しては、上記M−1酵素作用に対する増強作
用は認められなかつた。(後述の実験例6の第1
表参照のこと。) 実験例 6 この実験は細菌の種類によるM−1酵素作用の
差異に関するものである。 各種乳酸桿菌属の細菌におけるM−1酵素に対
する感受性とプロトプラストの形成状況とを実験
例1および実験例4に準じて観察した。 M−1酵素に対する細胞の感受性に関しては、
緩衝液中に0.85Mの蔗糖を存在させた場合と蔗糖
無添加の場合の濁度低下の度合を、更に、プロト
プラストの形成率に関しては、0.85Mの蔗糖を存
在させた場合の位相差顕微鏡による検鏡観察結果
を整理して第1表に示す。 第1表から明らかなように、L.アシドフイラス
(L.acidophilus)、L.ヘルベテイカス(L.
helveticus)、L.サリバリウス(L.salivarius)、L.
プランタラム(L.plantarum)、L.カゼイ(L.
casei)、L.フアーメンタム(L.fermentum)、L.
ブルガリカス(L.bulgaricus)などを含むほとん
どすべての乳酸桿菌属の細菌に関して高率のプロ
トプラスト形成が確認された。
を調製する方法に関する。さらに詳しくは、乳酸
桿菌属の細菌にストレプトマイセス・グロビスポ
ラス(Streptomyces globisporus)が生産する
エンド−N−アセチルムラミダーゼを蔗糖(シユ
ークロース)、乳糖(ラクトース)などの二糖類
の存在下で作用させることを特徴とする乳酸桿菌
属の細菌のプロトプラストを調製する方法に係わ
るものである。 従来、細菌のプロトプラストの調製には、卵白
リゾチームが使用されてきた。しかしながら、乳
酸桿菌属の細菌の細胞壁は、卵白リゾチームに対
しては感受性が弱いので、未だ卵白リゾチームを
用いてのプロトプラストの調製には成功していな
い。ヘンダーソン(Henderson)らは、ラクトバ
チルス・カゼイ(Lactobacillus casei)、以下ラ
クトバチルスはL.と略称する)ATCC7469に卵白
リゾチームを30℃にて16時間作用させることによ
り、L.カゼイ(L.casei)のプロトプラストを得
たと報告している(ジヤーナル・オブ・バイオロ
ジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem),252,
3760−3765,1977)が、この実験を上記報告の条
件下で追試して、光学顕微鏡および電子顕微鏡に
て細菌の形態を観察した結果によれば、プロトプ
ラストの形成はほとんど観察されなかつた。加え
て、乳酸桿菌属の細菌に対する卵白リゾチーム処
理には、長大な処理時間を要するので、かかる長
時間の酵素処理は細菌の生理活性を著しく阻害す
るものであつた。 本発明者らは、乳酸桿菌属の細菌のプロトプラ
ストの調製における卵白リゾチームに対する低感
受性と長大な処理時間等の問題点に鑑み、鋭意研
究の結果、ストレプトマイセス・グロビスポラス
(Streptomyces globisporus)より単離精製され
たエンド−N−アセチルムラミダーゼ(endo−
N−acetylmuramidase)を二糖類の存在下で乳
酸桿菌属の細菌に作用させることにより、短時間
にかつ高率にプロトプラストが得られることを見
い出して本発明を完成するに至つた。 より詳細に述べるならば、(1)エンド−N−アセ
チルムラミダーゼによる単独処理では、プロトプ
ラストの形成は観察されず、溶菌作用のみが観察
されるが、かかるエンド−N−アセチルムラミダ
ーゼによる処理を二糖類の存在下で行うことによ
つて初めてプロトプラストの形成が達成されるこ
と、換言すれば、二糖類が浸透圧調節物質として
効果的に作用し、プロトプラストの調製過程にお
ける浸透圧差による菌細胞の破壊の抑制に有効で
あるので、プロトプラスト形成のためには、これ
らの二糖類の存在が不可欠の条件であること、(2)
一般に、プロトプラストが形成されても、その生
理活性の存否が問題となるが、上記二糖類の存在
下で調製したプロトプラストはよく、その生理活
性を保持していること、等の知見に基づいて、本
発明が完成されたものである。 そして、本発明の一つの構成要素であるエンド
−N−アセチルムラミダーゼは、ストレプトマイ
セス・グロビスポラス(Streptomyces
globisporus)の培養上清から分取されたもので
あり、後に詳述する実験例および実施例では、ス
トレプトマイセス・グロビスポラス
(Streptomyces globisporus)1829の培養上清よ
り単離精製されたもの(大日本製薬社製で生化学
工業社より市販されているもの。以下、M−1酵
素という)が採用されている。 本発明の他の一つの構成要素である乳酸桿菌属
の細菌には、全ての種のものが含まれるが、例を
あげると、L.カゼイ(L.casei)、L.アシドフイラ
ス(L.acidophilus)、L.ブルガリカス(L.
bulgaricus)、L.ラクテイス(L.lactis)、L.ヘル
ベテイカス(L.helveticus)、L.サリバリウス(L.
salivarius)、L.プランタルム(L.plantarum)、
L.フアーメンタム(L.fermentum)、L.セロビオ
ーサス(L.cellobiosus)、L.デルブレツキ(L.
delbrueckii)、L.ブヒネリ(L.buchneri)、L.ブ
レビス(L.brevis)などがある。 これらの乳酸桿菌属の細菌の培養には、通常的
な培地および通常的な培養条件を採用すればよ
い。 更に、本発明の残りの一つの構成要素である浸
透圧調製物質としての二糖類には、蔗糖(シユー
クロース)、乳糖(ラクトース)のほか、マルト
ース、トレハロースなどが含まれる。 続いて、実験例を示して、本発明を更に詳細に
説明すれば以下の通りである。なお、実験例1〜
5においては、供試菌株としてL.カゼイ(L.
casei)ATCC7469を使用した。 実験例 1 この実験は、M−1酵素処理の基礎条件(PH条
件、緩衝液の種類、温度条件、振盪条件、細菌懸
濁液濃度など)に関するものである。 乳酸桿菌属の細菌に対するM−1酵素の酵素作
用を調べるために、まず、L.カゼイ(L.casei)
を下記組成の培地を用いて、下記の培養条件下に
て培養した。即ち、培地1中に、 ニユトリエントブロス(デイフコ社製) 12g 酵母エキス(デイフコ社製) 5g ツイーン80 1ml K2HPO4 3g KH2PO4 1.5g グルコース 0.4g MgSO4・7H2O 0.1g MnSO4・4H2O 0.025g を含み、最終PHが6.8に調整されたものである。 上記組成のうち、グルコース、MgSO4・
7H2O,MnSO4・4H2Oに関しては、おのおの別
個に高圧減菌後、これらを上記の終末濃度になる
ように添加した。培養は、37℃、静置条件下にて
行ない、菌の増殖は波長650nmにおける吸光度
の変化により測定した。 M−1酵素処理に際しては、37℃にて一夜培養
した菌を、4000×gで5分間の遠心分離により集
菌し、20mMリン酸カリウム緩衝液(PH7.0)で
2回洗浄した後、上記緩衝液に0.5〜5.0mg湿重
量/mlとなるように前記集菌した菌を懸濁した。 該懸濁液を20ml容量の丁字モノー管に入れ、37
℃にて5分間プレインキユベーシヨンした後、M
−1酵素を添加することにより、酵素処理を開始
した。酵素処理の温度条件に関しては、25℃〜40
℃の範囲内で酵素活性を調べた。菌懸濁液の振盪
に関しては、モノー型振盪機によつて0〜30サイ
クル/分の微弱振盪条件下にて行なつた。酵素作
用の度合いに関しては、650nmの吸光度の減少
をもつて目安とした。更に、プロトプラストの調
製に関しては、上記酵素処理を二糖類の存在下に
て行なう点を除いて、上記酵素処理と全く同様の
処理条件で行なつた。そして、その際、プロトプ
ラスト形成の程度に関しては、光学顕微鏡下で円
形化した細胞の形成を観察することにより、これ
を判定した。 実験結果を以下に示す。 乳酸桿菌属の細菌に対するM−1酵素作用は、
PH6.0〜7.5の範囲において観察された。そして、
緩衝液の種類は該酵素作用とは無関係であること
が確認された。 酵素処理の温度条件に関しては、25℃〜40℃の
範囲内で高温ほど強い酵素活性が観測された。し
かし、形成されたプロトプラストの生理活性保持
のためには、37℃前後(30℃〜40℃)が好適であ
つた。 酵素処理の振盪条件に関しては、30サイクル/
分以下、好適には、5〜8サイクル/分の微弱振
盪条件下で良好にプロトプラストを形成した。 酵素処理のための細菌懸濁液の濃度に関して
は、0.5〜5mg湿重量/mlが好ましく、特に、1
〜3mg湿重量/mlが最も好ましかつた。 実験例 2 この実験は、M−1酵素作用に及ぼす細胞増殖
期の影響に関するものである。 第1図Aは実験例1のための培地と同じ培地に
おけるL.カゼイ(L.casei)の増殖曲線を示す。 第1図Bは各増殖期の細胞のM−1酵素による
濁度の減少を示すものであり、各増殖期の菌を集
菌し、洗浄した後、20mMリン酸緩衝液に2.5mg
湿重量/mlになるように懸濁して、おのおのに
1.5μg/mlのM−1酵素を添加して処理し、その
溶菌過程を濁度の減少で追つた結果を表わしてい
る。実験方法は、実験例1の場合と同様である。 この実験結果から、培養時間の長い菌ほどM−
1酵素処理に対する感受性が高いことが判明し
た。しかし、生理活性の高いプロトプラストを得
るためには、長時間の培養は好ましくなく、対数
増殖後期から定常期(第1図A中3〜6で表わさ
れる培養期間)の細胞を使用することが望まし
い。 実験例 3 この実験はM−1酵素作用に及ぼす酵素量の影
響に関するものである。 第2図に、3.0mg湿重量/mlの細胞懸濁液に対
して濃度を変化させてM−1酵素を作用させた場
合の濁度の変化傾向を示す。実験方法は実験例1
の場合と同様である。 M−1酵素0.38〜9.0μg/mlの添加により添加
酵素量に比例して濁度の減少が認められた。しか
しながら、プロトプラストの調製に際しては、酵
素量を増大させて、濁度の減少を大きくすると、
プロトプラストの収量が悪くなり、一方、濁度の
減少を抑えるべく酵素量を減少させると、プロト
プラストの形成までに長時間を要する傾向が認め
られる。 したがつて、プロトプラストの調製のために
は、細胞懸濁液濃度を3mg湿重量/ml程度に保つ
て、0.75〜7.5μg/mlのM−1酵素を添加して5
〜30分間の処理を行うことが望ましい。 実験例 4 この実験はプロトプラストの形成に及ぼす各種
浸透圧調節物質の影響に関するものである。 細胞懸濁液にM−1酵素を添加してもプロトプ
ラストは形成されず、溶菌作用のみが観察される
ところから、プロトプラストの形成のためには、
ある種の浸透圧調節物質を添加することが有効で
あることを見い出した。そこで、プロトプラスト
の調製に適した浸透圧調節物質を探査すべく、
NaCl、塩化コリン、グリセリン、グルコース、
蔗糖および分子量が異なる二種類のポリエチレン
グリコールを選び、各浸透圧調節物質がM−1酵
素作用に及ぼす影響を調べた。 実験方法は、各種浸透圧調節物質を存在させる
点を除いて、実験例1の場合と同様にし、細胞懸
濁液濃度を2.5mg/mlに選定したものである。 その実験結果を第3図に示す。 同図から明らかなように、二種類の電解質
(NaClおよび塩化コリン)の添加は酵素活性を阻
害することが判明した。更に、グルコース、グリ
セリンおよび二種類のポリエチレングリコールの
添加はM−1酵素のみを添加した場合と同程度の
濁度の減少しか伴わなかつた。 そして、上記の浸透調整物質のうち、0.9Mの
グルコースを添加したときにのみ3〜4%のプロ
トプラスト形成が観察された。一方、0.9Mの蔗
糖を添加したときには(第3図中9)、M−1酵
素の添加(1.5μg/ml)と同時に急激な濁度の減
少が観測され、酵素処理5〜10分後には、95%以
上の細胞がプロトプラスト化していることが確認
された。 これらの事実から、蔗糖は、プロトプラスト形
成過程における浸透圧差による細胞破壊を効果的
に抑制する作用を有するばかりか、M−1酵素の
細胞壁溶解作用を増強する作用をも有すことが判
明した。 プロトプラスト形成過程における浸透圧差に起
因する細胞破壊作用に対する抑制作用は、ラクト
ース、トレハロース、マルトースなどの蔗糖以外
の二糖類に関しても同様に認められた。 しかしながら、一方、酵素処理が長時間におよ
ぶと、形成されたプロトプラストが破壊されるの
で、細胞懸濁液の濁度の減少が観測された。 なお、上記実験中、プロトプラスト形成の判定
は、位相差顕微鏡にて検鏡することにより行なつ
た。 実験例 5 この実験は各種糖類によるM−1酵素の溶解作
用に対する増強作用に関するものである。 蔗糖存在下でM−1酵素を作用させると、L.カ
ゼイ(L.casei)の細胞壁に対する溶解作用が増
進することが見い出されたが、かかるM−1酵素
作用に対する増強作用が他の糖類に関しても期待
できるか否かを調べるべく各種糖類によるM−1
酵素作用に対する増強作用の有無を調べた。 実験方法は各種糖類の存在下にて酵素処理する
点を除いて、実験例1の場合と同様である。その
実験結果を第4図に示す。 四種類の単糖類(キシロース、ガラクトース、
フルクトース、イノシトール)の存在下では、M
−1酵素を添加した後も濁度の変化はほとんど観
測されなかつた。 三糖類のラフイノース存在下でもM−1酵素作
用に対する増強作用はほとんど観測されなかつ
た。 これに対して、四種類の二糖類、すなわち、マ
ルトース、トレハロース、蔗糖(シユークロー
ス)、乳糖(ラクトース)の存在下では、いずれ
もM−1酵素作用に対する増強作用が観測され、
特に、蔗糖と乳糖の存在下では、増強作用の程度
が極めて強いものであつた。 これらの事実から、二糖類はプロトプラストの
浸透圧差による破壊作用を抑制するための浸透圧
調節物質として有効であるばかりか、M−1酵素
の乳酸桿菌属の細菌に対する細胞壁溶解作用の増
強作用をも有することが判明した。 なお、乳酸桿菌属の細菌の種類に応じて、上記
酵素作用に対する増強作用には差異が存在する。 例えば、L.ヘルベテイカス(L.helveticus)、L.
サリバリウス(L.salivarius)、L.プランタルム
(L.plantarum)、L.フアーメンタム(L.
fermentum)、その他多くの乳酸桿菌属の細菌に
関しては、同様のM−1酵素作用に対する増強作
用が認められるが、L.アシドフイラス(L.
acidophilus)、L.ブルガリカス(L.bulgaricus)
に関しては、上記M−1酵素作用に対する増強作
用は認められなかつた。(後述の実験例6の第1
表参照のこと。) 実験例 6 この実験は細菌の種類によるM−1酵素作用の
差異に関するものである。 各種乳酸桿菌属の細菌におけるM−1酵素に対
する感受性とプロトプラストの形成状況とを実験
例1および実験例4に準じて観察した。 M−1酵素に対する細胞の感受性に関しては、
緩衝液中に0.85Mの蔗糖を存在させた場合と蔗糖
無添加の場合の濁度低下の度合を、更に、プロト
プラストの形成率に関しては、0.85Mの蔗糖を存
在させた場合の位相差顕微鏡による検鏡観察結果
を整理して第1表に示す。 第1表から明らかなように、L.アシドフイラス
(L.acidophilus)、L.ヘルベテイカス(L.
helveticus)、L.サリバリウス(L.salivarius)、L.
プランタラム(L.plantarum)、L.カゼイ(L.
casei)、L.フアーメンタム(L.fermentum)、L.
ブルガリカス(L.bulgaricus)などを含むほとん
どすべての乳酸桿菌属の細菌に関して高率のプロ
トプラスト形成が確認された。
【表】
続いて、以下に本発明の実施例を示す。
実施例 1
供試菌株として、L.カゼイ(L.casei)
ATCC7469を使用し、培地1中にニユトリエン
トブロス(デイフコ社製)12g、酵母エキス(デ
イフコ社製)5g、ツイーン801ml、K2HPO43
g、KH2PO41.5g、グルコース0.4g、MgSO4・
7H2O0.1g、MnSO4・4H2O0.025gを含み、最終
のPHが6.8に調整された培地にて上記供試菌を培
養した。 上記培地組成のうち、グルコース.MgSO4・
7H2O、MnSO4・4H2Oに関しては、各々別個に
高圧減菌後、上記終末濃度になるように、添加し
た。 培養は、37℃、静置条件下にて行なつた。一夜
静置培養した菌は、4000×g5分間の遠心分離に
より集菌し、20mMリン酸カリウム緩衝液(PH
7.0)で2回洗浄した後、上記緩衝液に2.5mg湿
重/mlとなるように懸濁した。 酵素処理は、菌懸濁液10mlを20ml容量の丁字モ
ノー管に入れ、37℃にて5分間プレインキユベー
シヨンした後、M−1酵素3μg/mlを添加する
ことにより、開始した。 かかる酵素処理を1.0Mの蔗糖の存在下で、か
つ、5サイクル/分の微弱振盪条件下にて、30分
間続行した。 実験例4の場合と同様の方法によりプロトプラ
スト形成率を判定したところ、その値は95%であ
つた。 実施例 2 供試菌株として、L.ヘルベテイカス(L.
helveticus)を使用し、実施例1と同様の培地に
て同様の培地条件下で培養した菌を集菌して、こ
れを3mg湿重量/mlになるように、懸濁させ、そ
の菌懸濁液を、1.0Mの乳糖の存在下で、37℃に
て15分間、8サイクル/分の微弱振盪条件下で
1μg/mlのM−1酵素にて処理することにより、
プロトプラストの調製を行なつた。 実験例4の場合と同様の検鏡観察によりプロト
プラスト形成率を判定したところ、その値は95%
であつた。 実施例 3 供試菌株として、L.カゼイ(L.casei)
ATCC7469を使用して、実施例2の場合と同様に
処理したところ、90%のプロトプラスト形成率が
確認された。
ATCC7469を使用し、培地1中にニユトリエン
トブロス(デイフコ社製)12g、酵母エキス(デ
イフコ社製)5g、ツイーン801ml、K2HPO43
g、KH2PO41.5g、グルコース0.4g、MgSO4・
7H2O0.1g、MnSO4・4H2O0.025gを含み、最終
のPHが6.8に調整された培地にて上記供試菌を培
養した。 上記培地組成のうち、グルコース.MgSO4・
7H2O、MnSO4・4H2Oに関しては、各々別個に
高圧減菌後、上記終末濃度になるように、添加し
た。 培養は、37℃、静置条件下にて行なつた。一夜
静置培養した菌は、4000×g5分間の遠心分離に
より集菌し、20mMリン酸カリウム緩衝液(PH
7.0)で2回洗浄した後、上記緩衝液に2.5mg湿
重/mlとなるように懸濁した。 酵素処理は、菌懸濁液10mlを20ml容量の丁字モ
ノー管に入れ、37℃にて5分間プレインキユベー
シヨンした後、M−1酵素3μg/mlを添加する
ことにより、開始した。 かかる酵素処理を1.0Mの蔗糖の存在下で、か
つ、5サイクル/分の微弱振盪条件下にて、30分
間続行した。 実験例4の場合と同様の方法によりプロトプラ
スト形成率を判定したところ、その値は95%であ
つた。 実施例 2 供試菌株として、L.ヘルベテイカス(L.
helveticus)を使用し、実施例1と同様の培地に
て同様の培地条件下で培養した菌を集菌して、こ
れを3mg湿重量/mlになるように、懸濁させ、そ
の菌懸濁液を、1.0Mの乳糖の存在下で、37℃に
て15分間、8サイクル/分の微弱振盪条件下で
1μg/mlのM−1酵素にて処理することにより、
プロトプラストの調製を行なつた。 実験例4の場合と同様の検鏡観察によりプロト
プラスト形成率を判定したところ、その値は95%
であつた。 実施例 3 供試菌株として、L.カゼイ(L.casei)
ATCC7469を使用して、実施例2の場合と同様に
処理したところ、90%のプロトプラスト形成率が
確認された。
第1図Aは、L.カゼイ(L.casei)の増殖段階
を表わす濁度曲線、第1図Bは、各増殖期におけ
る細胞のM−1酵素に対する感受性を表わす濁度
曲線。第2図は、L.カゼイ(L.casei)の溶菌作
用に及ぼすM−1酵素量の影響を表わす濁度曲
線、第3図は、M−1酵素による溶菌作用に及ぼ
す各種浸透圧調節物質の影響を表わす濁度曲線、
第4図は、M−1酵素作用に及ぼす浸透圧調節物
質としての各種糖類の影響を表わす濁度曲線であ
る。第1図において、第1図B中に付された各数
字にて特定される各曲線は、第1図A中に付され
た同一の数字にて特定される各増殖段階の細菌に
関するものである。 第2図において、1……酵素無添加、2……
0.38μg/ml添加、3……0.75μg/ml添加、4…
…1.5μg/ml添加、5……3.0μg/ml添加、6…
…4.5μg/ml添加、7……6.0μg/ml添加、8…
…7.5μg/ml添加、9……9.0μg/ml添加、第3
図において、1……20mMリン酸緩衝液に酵素無
添加、2……20mMリン酸緩衝液に1.5μg/mlM
−1酵素添加、3〜9……20mMリン酸緩衝液に
下記の各種物質を加え、酵素を添加したもの、即
ち、3……0.45M Nacl、4……0.45M塩化コリ
ン、5……0.9Mグリセリン、6……0.9Mグルコ
ース、7……0.5Mポリエチレングリコール(平
均分子量300)、8……0.5Mポリエチレングリコ
ール(平均分子量1000)、9……0.9M蔗糖、第4
図において、1……対照(糖類およびM−1酵素
無添加)、2……対照(糖類無添加、1.5μg/ml
M−1酵素添加)、3……キシロース添加、4…
…ガラクトース添加、5……フルクトース添加、
6……イノシトール添加、7……ラフイノース添
加、8……マルトース添加、9……トレハロース
添加、10……ラクトース添加、11……蔗糖添
加。(各添加量は0.5M)。
を表わす濁度曲線、第1図Bは、各増殖期におけ
る細胞のM−1酵素に対する感受性を表わす濁度
曲線。第2図は、L.カゼイ(L.casei)の溶菌作
用に及ぼすM−1酵素量の影響を表わす濁度曲
線、第3図は、M−1酵素による溶菌作用に及ぼ
す各種浸透圧調節物質の影響を表わす濁度曲線、
第4図は、M−1酵素作用に及ぼす浸透圧調節物
質としての各種糖類の影響を表わす濁度曲線であ
る。第1図において、第1図B中に付された各数
字にて特定される各曲線は、第1図A中に付され
た同一の数字にて特定される各増殖段階の細菌に
関するものである。 第2図において、1……酵素無添加、2……
0.38μg/ml添加、3……0.75μg/ml添加、4…
…1.5μg/ml添加、5……3.0μg/ml添加、6…
…4.5μg/ml添加、7……6.0μg/ml添加、8…
…7.5μg/ml添加、9……9.0μg/ml添加、第3
図において、1……20mMリン酸緩衝液に酵素無
添加、2……20mMリン酸緩衝液に1.5μg/mlM
−1酵素添加、3〜9……20mMリン酸緩衝液に
下記の各種物質を加え、酵素を添加したもの、即
ち、3……0.45M Nacl、4……0.45M塩化コリ
ン、5……0.9Mグリセリン、6……0.9Mグルコ
ース、7……0.5Mポリエチレングリコール(平
均分子量300)、8……0.5Mポリエチレングリコ
ール(平均分子量1000)、9……0.9M蔗糖、第4
図において、1……対照(糖類およびM−1酵素
無添加)、2……対照(糖類無添加、1.5μg/ml
M−1酵素添加)、3……キシロース添加、4…
…ガラクトース添加、5……フルクトース添加、
6……イノシトール添加、7……ラフイノース添
加、8……マルトース添加、9……トレハロース
添加、10……ラクトース添加、11……蔗糖添
加。(各添加量は0.5M)。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ストレプトマイセス・グロビスポラス
(Streptomyces globisporus)が生産するエンド
−N−アセチルムラミダーゼを浸透圧調節物質の
存在下にて乳酸桿菌属の細菌に作用させて、上記
細菌のプロトプラストを調製する方法において、
前記浸透圧調節物質が二糖類であることを特徴と
する乳酸桿菌属の細菌のプロトプラスト調製方
法。 2 前記浸透圧調節物質としての二糖類が蔗糖
(シユークロース)あるいは乳糖(ラクトース)
である特許請求の範囲第1項記載の乳酸桿菌属の
細菌のプロトプラスト調製方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57198773A JPS5988086A (ja) | 1982-11-12 | 1982-11-12 | 乳酸桿菌属の細菌のプロトプラスト調製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57198773A JPS5988086A (ja) | 1982-11-12 | 1982-11-12 | 乳酸桿菌属の細菌のプロトプラスト調製方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5988086A JPS5988086A (ja) | 1984-05-21 |
| JPH0223155B2 true JPH0223155B2 (ja) | 1990-05-23 |
Family
ID=16396684
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57198773A Granted JPS5988086A (ja) | 1982-11-12 | 1982-11-12 | 乳酸桿菌属の細菌のプロトプラスト調製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5988086A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69024323T2 (de) * | 1989-10-27 | 1996-10-17 | Genencor Int | Antimikrobielles Verfahren und Formulierung unter Verwendung von Endoglycosidase vom Typ II und antimikrobielles Mittel |
| US5238843A (en) * | 1989-10-27 | 1993-08-24 | Genencor International, Inc. | Method for cleaning a surface on which is bound a glycoside-containing substance |
| US5041236A (en) * | 1989-10-27 | 1991-08-20 | The Procter & Gamble Company | Antimicrobial methods and compositions employing certain lysozymes and endoglycosidases |
| US5258304A (en) * | 1989-10-27 | 1993-11-02 | Genencor International, Inc. | Method of removing microorganisms from surfaces with Type II endoglycosidase |
| EP3950926A4 (en) * | 2019-03-25 | 2022-12-28 | Kabushiki Kaisha Yakult Honsha | METHOD OF PROMOTING THE BREAKDOWN OF BACTERIAL CELL WALLS |
-
1982
- 1982-11-12 JP JP57198773A patent/JPS5988086A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5988086A (ja) | 1984-05-21 |
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