JPH0223640B2 - - Google Patents
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- JPH0223640B2 JPH0223640B2 JP18502885A JP18502885A JPH0223640B2 JP H0223640 B2 JPH0223640 B2 JP H0223640B2 JP 18502885 A JP18502885 A JP 18502885A JP 18502885 A JP18502885 A JP 18502885A JP H0223640 B2 JPH0223640 B2 JP H0223640B2
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- paper
- urea
- polyvinyl alcohol
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Description
(産業上の利用分野)
この発明は農業用資材、建築用資材等に使用で
きる腐敗に耐える紙に関するものである。 (従来の技術) 従来より紙を加工してハニカム構造物を作り育
苗に供したり軽量建築資材に使用することは広く
行なわれている。これらの紙は木質繊維で作られ
るため湿潤時において紙力が低下し、特に農業用
に使用するときには土壌微生物によつて容易に腐
食する。このため紙の特性を生かしこれに耐腐性
を付与する加工方法も知られており、例えば特公
昭50−33931号公報の木材パルプにポリビニール
アルコール繊維を混抄して加熱する処理する方法
とか、特開昭59−100793号の紙をセルロースと架
橋反応できる薬剤で処理してセルロースの水酸基
を封鎖する方法とか、或いは紙の表面をポリビニ
ールアルコール樹脂に尿素ホルマリン樹脂、トリ
メチロールメラミン樹脂又はグリオギザールを混
合したサイズ液にて紙や板紙の表面をサイジング
する方法(長野浩一ら共著「ポバール」昭和59年
4月25日高分子刊行会発行第337〜342頁参照)等
で腐食を防止する方法が報告されている。 (発明が解決しようとする問題点) 木材等の天然素材からつくられたパルプに合成
繊維を混抄して作つた紙は合成繊維がパルプのセ
ルロースに単に物理的に交絡ないし融着している
に過ぎず、乾燥状態において紙力は十分に保持さ
れるが、湿潤状態にあつては紙力が低下し、微生
物による腐食についても尚改良の余地を残してい
る。又、紙を前記薬剤で処理した場合には湿潤状
態における紙力並びに耐腐性の改善が見られるが
乾燥時の紙力低下はまぬがれない。更に前記表面
サイジングによる場合は紙表面の硬質化が避けら
れず、用途に制限を受けるものである。 (問題点を解決するための手段) 上記の事情から、この、発明者らは紙力がよ
く、特に湿潤時の耐腐性の良好な紙について研究
したところ、天然繊維とポリビニールアルコール
繊維の混抄比が乾燥基準で95〜80:5〜20の紙を
触媒の存在で物質内に反応基としてハイドロオキ
シル基およびメチロール基のうち少なくとも1種
を2ケ以上を有する尿素N―置換誘導体で架橋処
理して紙に該物質との架橋構造を含ましめること
により、乾燥時の紙力と湿潤時の耐腐性の良い紙
とすることができた。 (作 用) この発明の紙に用いるパルプは通常の製紙材料
として使用するパルプであり、木材から調製され
る未晒クラフトパルプ、半晒クラフトパルプ、晒
クラフトパルプ、未晒サルフアイトパルプ、半晒
サルフアイトパルプ、晒サルフアイトパルプ、未
晒セミケミカルパルプ、半晒セミケミカルパル
プ、晒セミケミカルパルプ、未晒ソーダパルプ、
半晒ソーダパルプ、晒ソーダパルプ、針葉樹及び
落葉樹からの機械パルプ及び古紙などで、これら
は単独使用してもよく混合使用してもよい。 上記パルプに混合抄造するポリビニルアルコー
ル繊維(以下PVA繊維と略記することがある)
は通常の製紙原料として使用されるもので、平均
重合度1000〜1700で部分アセタール化されたもの
が常用される。 抄紙は常法によつて行ない、得られた紙を架橋
するが架橋に使用する架橋剤としては、反応基と
してハイドロオキシル基およびメチロール基のう
ち少なくとも1種を2ケ以上有する尿素N―置換
誘導体で、ジメチロール尿素、ジメチロールエチ
レン尿素、テトラメチロールアセチレンジ尿素、
ジハイドロオキシエチレン尿素、ジメチロールジ
ハイドロオキシエチレン尿素(DMDHEUと略記
することがある)等の尿素N―置換化合物の如く
化合物中に反応基としてハイドロオキシル基およ
びメチロール基のうち少なくとも1種を2ケ以上
有する尿素N―置換化合物である。 次にPVAの混抄割合と尿素N―置換誘導物に
よる架橋処理との関係について実験の結果により
説明すると、未晒クラフトパルプ90重量部と1デ
ニール、7mm長さで平均重合度1700、難溶解性ア
セタール化ポリビニール繊維10重量部を常法によ
り抄造して米坪60g/m2の紙(A)とし又、対照とし
て未晒クラフトパルプのみより同様に紙(B)を抄造
した。次いで(A),(B)の紙をジメチロールハイドロ
オキシエチレン尿素5%(重量%以下同じ)、触
媒として、塩化マグネシウム(MgCl2・6H2O)
2%を含む膜液又は水に1分間浸漬後ゴムローラ
で圧搾脱液し、乾燥後160℃、2分間均一に加熱
加工し各種試験を行なつて第1表の結果を得た。
きる腐敗に耐える紙に関するものである。 (従来の技術) 従来より紙を加工してハニカム構造物を作り育
苗に供したり軽量建築資材に使用することは広く
行なわれている。これらの紙は木質繊維で作られ
るため湿潤時において紙力が低下し、特に農業用
に使用するときには土壌微生物によつて容易に腐
食する。このため紙の特性を生かしこれに耐腐性
を付与する加工方法も知られており、例えば特公
昭50−33931号公報の木材パルプにポリビニール
アルコール繊維を混抄して加熱する処理する方法
とか、特開昭59−100793号の紙をセルロースと架
橋反応できる薬剤で処理してセルロースの水酸基
を封鎖する方法とか、或いは紙の表面をポリビニ
ールアルコール樹脂に尿素ホルマリン樹脂、トリ
メチロールメラミン樹脂又はグリオギザールを混
合したサイズ液にて紙や板紙の表面をサイジング
する方法(長野浩一ら共著「ポバール」昭和59年
4月25日高分子刊行会発行第337〜342頁参照)等
で腐食を防止する方法が報告されている。 (発明が解決しようとする問題点) 木材等の天然素材からつくられたパルプに合成
繊維を混抄して作つた紙は合成繊維がパルプのセ
ルロースに単に物理的に交絡ないし融着している
に過ぎず、乾燥状態において紙力は十分に保持さ
れるが、湿潤状態にあつては紙力が低下し、微生
物による腐食についても尚改良の余地を残してい
る。又、紙を前記薬剤で処理した場合には湿潤状
態における紙力並びに耐腐性の改善が見られるが
乾燥時の紙力低下はまぬがれない。更に前記表面
サイジングによる場合は紙表面の硬質化が避けら
れず、用途に制限を受けるものである。 (問題点を解決するための手段) 上記の事情から、この、発明者らは紙力がよ
く、特に湿潤時の耐腐性の良好な紙について研究
したところ、天然繊維とポリビニールアルコール
繊維の混抄比が乾燥基準で95〜80:5〜20の紙を
触媒の存在で物質内に反応基としてハイドロオキ
シル基およびメチロール基のうち少なくとも1種
を2ケ以上を有する尿素N―置換誘導体で架橋処
理して紙に該物質との架橋構造を含ましめること
により、乾燥時の紙力と湿潤時の耐腐性の良い紙
とすることができた。 (作 用) この発明の紙に用いるパルプは通常の製紙材料
として使用するパルプであり、木材から調製され
る未晒クラフトパルプ、半晒クラフトパルプ、晒
クラフトパルプ、未晒サルフアイトパルプ、半晒
サルフアイトパルプ、晒サルフアイトパルプ、未
晒セミケミカルパルプ、半晒セミケミカルパル
プ、晒セミケミカルパルプ、未晒ソーダパルプ、
半晒ソーダパルプ、晒ソーダパルプ、針葉樹及び
落葉樹からの機械パルプ及び古紙などで、これら
は単独使用してもよく混合使用してもよい。 上記パルプに混合抄造するポリビニルアルコー
ル繊維(以下PVA繊維と略記することがある)
は通常の製紙原料として使用されるもので、平均
重合度1000〜1700で部分アセタール化されたもの
が常用される。 抄紙は常法によつて行ない、得られた紙を架橋
するが架橋に使用する架橋剤としては、反応基と
してハイドロオキシル基およびメチロール基のう
ち少なくとも1種を2ケ以上有する尿素N―置換
誘導体で、ジメチロール尿素、ジメチロールエチ
レン尿素、テトラメチロールアセチレンジ尿素、
ジハイドロオキシエチレン尿素、ジメチロールジ
ハイドロオキシエチレン尿素(DMDHEUと略記
することがある)等の尿素N―置換化合物の如く
化合物中に反応基としてハイドロオキシル基およ
びメチロール基のうち少なくとも1種を2ケ以上
有する尿素N―置換化合物である。 次にPVAの混抄割合と尿素N―置換誘導物に
よる架橋処理との関係について実験の結果により
説明すると、未晒クラフトパルプ90重量部と1デ
ニール、7mm長さで平均重合度1700、難溶解性ア
セタール化ポリビニール繊維10重量部を常法によ
り抄造して米坪60g/m2の紙(A)とし又、対照とし
て未晒クラフトパルプのみより同様に紙(B)を抄造
した。次いで(A),(B)の紙をジメチロールハイドロ
オキシエチレン尿素5%(重量%以下同じ)、触
媒として、塩化マグネシウム(MgCl2・6H2O)
2%を含む膜液又は水に1分間浸漬後ゴムローラ
で圧搾脱液し、乾燥後160℃、2分間均一に加熱
加工し各種試験を行なつて第1表の結果を得た。
【表】
第1表の結果から、ジメチロールジハイドロオ
キシエチレン尿素処理によりパルプ単独、ポリビ
ニールアルコール繊維混合から抄造した紙のいづ
れについても湿潤引張強さが増加し、パルプのみ
から抄造した紙では加工後約3倍となり、又、ポ
リビニールアルコール繊維と混抄した紙でも約3
倍の強さに増加する。更に加工時と土壌埋没処理
の湿潤引張強さとの関係はジメチロールジハイド
ロオキシエチレン尿素無処理の場合には供紙のい
づれも土壌埋没により完全に紙力を消失している
のに対し、ジメチロールジハイドロオキシエチレ
ン尿素処理の場合はパルプ単独の紙で加工時の約
8%の引張強さを残すが、ポリビニールアルコー
ル繊維を混合抄造した紙では土壌中で腐敗するこ
となく埋没前の引張強さを殆んど完全に保持する
ことが判明する。 ポリビニールアルコール繊維を混合抄造した紙
をジメチロールジハイドロオキシエチレン尿素で
処理することによつて現われるかような乾燥時の
紙力の保持と著しい耐腐性はパルプのみの紙をジ
メチロールジハイドロオキシエチレン尿素で処理
した紙に現われる耐腐性とポリビニールアルコー
ル混抄紙に現われる耐腐性とから予想される耐腐
性を全く凌駕するものである。かような顕著な耐
腐性の向上が如何なる理由によるものか定かでな
いが使用したポリビニールアルコール繊維はアセ
タール化しているが、通常アセタール化は70%程
度が上限となるのでハイドロキシ基(―OH)が
残存し、ジメチロールジハイドロオキシエチレン
尿素を仲立ちした(セルロース)―O―(ジメチ
ロールジハイドロオキシエチレン尿素)―O―
(ポリビニールアルコール)―のような架橋反応
が行なわれるものと考えられる。この架橋反応は
ジメチロール尿素、ジメチロールエチレン尿素、
テトラメチロールアセチレンジ尿素、ジハイドロ
オキシエチレン尿素のように反応基としてハイド
ロオキシル基およびメチロール基のうち少なくと
も1種を2ケ以上有する尿素N―置換誘導物に顕
著に見られる。 上記実験によりポリビニールアルコール繊維を
混抄した紙に前記尿素N―置換誘導物を添着し、
架橋処理することにより紙力の保持と顕著な耐腐
性を得ることを知つたので、更に研究を進めポリ
ビニールアルコール繊維の混合割合及びジメチロ
ールジハイドロオキシエチレン尿素の添着量との
関係について調べた。その結果を第2表及び第1
図にポリビニールアルコール繊維の混合割合との
関係について、第3表及び第2図にジメチロール
ジハイドロオキシエチレン尿素の添着量との関係
について示す。
キシエチレン尿素処理によりパルプ単独、ポリビ
ニールアルコール繊維混合から抄造した紙のいづ
れについても湿潤引張強さが増加し、パルプのみ
から抄造した紙では加工後約3倍となり、又、ポ
リビニールアルコール繊維と混抄した紙でも約3
倍の強さに増加する。更に加工時と土壌埋没処理
の湿潤引張強さとの関係はジメチロールジハイド
ロオキシエチレン尿素無処理の場合には供紙のい
づれも土壌埋没により完全に紙力を消失している
のに対し、ジメチロールジハイドロオキシエチレ
ン尿素処理の場合はパルプ単独の紙で加工時の約
8%の引張強さを残すが、ポリビニールアルコー
ル繊維を混合抄造した紙では土壌中で腐敗するこ
となく埋没前の引張強さを殆んど完全に保持する
ことが判明する。 ポリビニールアルコール繊維を混合抄造した紙
をジメチロールジハイドロオキシエチレン尿素で
処理することによつて現われるかような乾燥時の
紙力の保持と著しい耐腐性はパルプのみの紙をジ
メチロールジハイドロオキシエチレン尿素で処理
した紙に現われる耐腐性とポリビニールアルコー
ル混抄紙に現われる耐腐性とから予想される耐腐
性を全く凌駕するものである。かような顕著な耐
腐性の向上が如何なる理由によるものか定かでな
いが使用したポリビニールアルコール繊維はアセ
タール化しているが、通常アセタール化は70%程
度が上限となるのでハイドロキシ基(―OH)が
残存し、ジメチロールジハイドロオキシエチレン
尿素を仲立ちした(セルロース)―O―(ジメチ
ロールジハイドロオキシエチレン尿素)―O―
(ポリビニールアルコール)―のような架橋反応
が行なわれるものと考えられる。この架橋反応は
ジメチロール尿素、ジメチロールエチレン尿素、
テトラメチロールアセチレンジ尿素、ジハイドロ
オキシエチレン尿素のように反応基としてハイド
ロオキシル基およびメチロール基のうち少なくと
も1種を2ケ以上有する尿素N―置換誘導物に顕
著に見られる。 上記実験によりポリビニールアルコール繊維を
混抄した紙に前記尿素N―置換誘導物を添着し、
架橋処理することにより紙力の保持と顕著な耐腐
性を得ることを知つたので、更に研究を進めポリ
ビニールアルコール繊維の混合割合及びジメチロ
ールジハイドロオキシエチレン尿素の添着量との
関係について調べた。その結果を第2表及び第1
図にポリビニールアルコール繊維の混合割合との
関係について、第3表及び第2図にジメチロール
ジハイドロオキシエチレン尿素の添着量との関係
について示す。
【表】
【表】
【表】
実験方法は第1表に準じるも、PVA繊維の混
抄割合は20%とし、DMDHEU濃度は試験量に対
応し適宜増加した。測定法は第1表に同じ。 上記表及び図より判明するようにポリビニール
アルコール繊維の混抄割合を増加させて行くと加
工時の湿潤引張強さaは低下の傾向を示し、その
程度は20%までは緩慢であるが20%を越えると大
きい低下を示す。また加工時の引裂強さbはポリ
ビニールアルコール繊維の増加と共に増加する。
更に土壌埋没処理後の湿潤引張強さcは5%まで
は急増し、5〜10%の間でその傾向が若干緩和
し、20%以上になると漸減する。このことからポ
リビニールアルコール繊維の混抄割合は5〜20%
とするのがよく、湿潤引張強さを考慮すると好ま
しくは5〜10%である。また第2図よりジメチロ
ールジハイドロオキシエチレン尿素の添着量を増
加させるとき加工時の湿潤引張強さd及び土壌中
埋没処理の湿潤引張強さfは添着量約2%の最高
値のほゞ90%に達し、2〜4%の間では尚漸増
し、4%を越えるとほゞ平衡状態に達する。また
引裂強さeはジメチロールジハイドロオキシエチ
レン尿素添着量が増加するにつれて多少の変化が
あるが漸減の傾向を示す。このことからジメチロ
ールジハイドロオキシエチレン尿素の添着量は引
裂強さを考慮して2〜10%とするのがよく好まし
くは3〜5%である。 以上詳述したようにこの発明はポリビニールア
ルコール繊維を天然素材から作られたパルプと混
抄して得た紙を触媒の存在で、反応基としてハイ
ドロオキシル基およびメチロール基のうち少なく
とも1種を2ケ以上有する尿素N―置換誘導体で
処理することにより、従来の技術常識から全く予
測できない耐腐性と乾燥時の紙力の両性質を満足
する耐腐紙を得るものである。また前記の尿素N
―置換誘導体の紙への添着は抄紙時の圧搾脱水工
程の適当なところで行なつてもよく、乾燥後の紙
について行なつてもよい。 (実施例) 実施例 1 針葉樹からの未晒クラフトパルプ90重量部(乾
燥基準)と市販の製紙用ポリビニールアルコール
短繊維(難水溶性、アセタール化ポリビニールア
ルコール、1デニール、7mm長)10重量部(乾燥
基準)の混合物からなる紙料を濃度調節器によ
り、抄き巾888mm、製品米坪60g/m2として機械
抄き機(長網抄紙機)に供給し、抄き上げた紙層
を圧搾機にかけて水分およそ60〜70%に脱水し、
(イ)従来のポリビニールアルコール混抄紙として脱
水した湿紙を、次いで多数の円筒からなる円筒乾
燥機にかけて水分およそ5〜6%に乾燥し、巻き
取る。一方、(ロ)この発明の耐腐紙として前記(イ)と
同様の脱水した湿紙を、サイズプレス工程で市販
のジメチロールジハイドロオキシエチレン尿素10
%(重量/重量)、MgCl2・6H2O2%(重量/重
量)濃度の処理液中に浸入させて通過させた後、
前記同様圧搾脱水、乾燥を経て巻き取る。次いで
160±1℃に制御されている均熱室を2分の滞留
で通過させて加熱した後、冷却して巻き取り、
夫々次のポリビニールアルコール混抄紙を得た。 尚薬液添着量は、単位時間当りの処理液の減少
量より求めた。
抄割合は20%とし、DMDHEU濃度は試験量に対
応し適宜増加した。測定法は第1表に同じ。 上記表及び図より判明するようにポリビニール
アルコール繊維の混抄割合を増加させて行くと加
工時の湿潤引張強さaは低下の傾向を示し、その
程度は20%までは緩慢であるが20%を越えると大
きい低下を示す。また加工時の引裂強さbはポリ
ビニールアルコール繊維の増加と共に増加する。
更に土壌埋没処理後の湿潤引張強さcは5%まで
は急増し、5〜10%の間でその傾向が若干緩和
し、20%以上になると漸減する。このことからポ
リビニールアルコール繊維の混抄割合は5〜20%
とするのがよく、湿潤引張強さを考慮すると好ま
しくは5〜10%である。また第2図よりジメチロ
ールジハイドロオキシエチレン尿素の添着量を増
加させるとき加工時の湿潤引張強さd及び土壌中
埋没処理の湿潤引張強さfは添着量約2%の最高
値のほゞ90%に達し、2〜4%の間では尚漸増
し、4%を越えるとほゞ平衡状態に達する。また
引裂強さeはジメチロールジハイドロオキシエチ
レン尿素添着量が増加するにつれて多少の変化が
あるが漸減の傾向を示す。このことからジメチロ
ールジハイドロオキシエチレン尿素の添着量は引
裂強さを考慮して2〜10%とするのがよく好まし
くは3〜5%である。 以上詳述したようにこの発明はポリビニールア
ルコール繊維を天然素材から作られたパルプと混
抄して得た紙を触媒の存在で、反応基としてハイ
ドロオキシル基およびメチロール基のうち少なく
とも1種を2ケ以上有する尿素N―置換誘導体で
処理することにより、従来の技術常識から全く予
測できない耐腐性と乾燥時の紙力の両性質を満足
する耐腐紙を得るものである。また前記の尿素N
―置換誘導体の紙への添着は抄紙時の圧搾脱水工
程の適当なところで行なつてもよく、乾燥後の紙
について行なつてもよい。 (実施例) 実施例 1 針葉樹からの未晒クラフトパルプ90重量部(乾
燥基準)と市販の製紙用ポリビニールアルコール
短繊維(難水溶性、アセタール化ポリビニールア
ルコール、1デニール、7mm長)10重量部(乾燥
基準)の混合物からなる紙料を濃度調節器によ
り、抄き巾888mm、製品米坪60g/m2として機械
抄き機(長網抄紙機)に供給し、抄き上げた紙層
を圧搾機にかけて水分およそ60〜70%に脱水し、
(イ)従来のポリビニールアルコール混抄紙として脱
水した湿紙を、次いで多数の円筒からなる円筒乾
燥機にかけて水分およそ5〜6%に乾燥し、巻き
取る。一方、(ロ)この発明の耐腐紙として前記(イ)と
同様の脱水した湿紙を、サイズプレス工程で市販
のジメチロールジハイドロオキシエチレン尿素10
%(重量/重量)、MgCl2・6H2O2%(重量/重
量)濃度の処理液中に浸入させて通過させた後、
前記同様圧搾脱水、乾燥を経て巻き取る。次いで
160±1℃に制御されている均熱室を2分の滞留
で通過させて加熱した後、冷却して巻き取り、
夫々次のポリビニールアルコール混抄紙を得た。 尚薬液添着量は、単位時間当りの処理液の減少
量より求めた。
【表】
上記で得た紙(ロ)及び紙(イ)を用いて、夫々径3
cm、高さ5cmの6角柱状の紙筒350本が相互に水
溶性の糊で接合された集合鉢体を作製した。作製
上、紙質に起因するトラブルは共になかつた。こ
の集合鉢体に常法に従つて培土を詰め、キヤベツ
の種子を播き、覆土を行つた後、潅水を十分に行
い30日間育苗を行つた。育苗終了後鉢体苗の個々
体の分離を行つたところ、この発明の耐腐紙を用
いた鉢体はカビの発生、損傷が全く無く、また分
離にあたり鉢体を壊すトラブルは全く無かつた。
これに対し従来のPVA混抄紙を用いた鉢体は、
鉢体の崩化とカビの発生が認められ、鉢体は分離
不能であつた。更に移植後の状況においても、こ
の発明の耐腐紙によるものは耐腐性を強化したこ
とによる生育阻害は全く認められなかつた。 実施例 2 針葉樹からの未晒クラフトパルプ85重量部(乾
燥基準)と市販の製紙用ポリビニルアルコール短
繊維(難水溶性、アセタール化ポリビニールアル
コール、1デニール、7mm長)15重量部(乾燥基
準)の混合物からなる紙料を用い、製品米坪を70
g/m2の紙(ハ)とし、薬剤としてジハイドロオキシ
エチレン尿素を用いた他は実施例1と同様にして
加工紙(ニ)を得た。
cm、高さ5cmの6角柱状の紙筒350本が相互に水
溶性の糊で接合された集合鉢体を作製した。作製
上、紙質に起因するトラブルは共になかつた。こ
の集合鉢体に常法に従つて培土を詰め、キヤベツ
の種子を播き、覆土を行つた後、潅水を十分に行
い30日間育苗を行つた。育苗終了後鉢体苗の個々
体の分離を行つたところ、この発明の耐腐紙を用
いた鉢体はカビの発生、損傷が全く無く、また分
離にあたり鉢体を壊すトラブルは全く無かつた。
これに対し従来のPVA混抄紙を用いた鉢体は、
鉢体の崩化とカビの発生が認められ、鉢体は分離
不能であつた。更に移植後の状況においても、こ
の発明の耐腐紙によるものは耐腐性を強化したこ
とによる生育阻害は全く認められなかつた。 実施例 2 針葉樹からの未晒クラフトパルプ85重量部(乾
燥基準)と市販の製紙用ポリビニルアルコール短
繊維(難水溶性、アセタール化ポリビニールアル
コール、1デニール、7mm長)15重量部(乾燥基
準)の混合物からなる紙料を用い、製品米坪を70
g/m2の紙(ハ)とし、薬剤としてジハイドロオキシ
エチレン尿素を用いた他は実施例1と同様にして
加工紙(ニ)を得た。
【表】
上で得た2種の紙を用い、特公昭58−11817号
公報に示す製法により径3cm、高さ25cmの6角柱
状紙筒300本を巾3cmでそのセンターに上縁を含
め12.5cmの連結刻切部からなる分離誘導部とその
下方12.5cmには5mmの接続部と2cmの刻切部が交
互となる分離線を有する連結部で列状に連結して
なる連結紙筒集合体を作成し、この集合体に培土
を詰め西洋ワサビの種苗を播種し、潅水調湿して
50日間育苗した。育苗終了後、特公昭55−30805
号公報に示す紙筒苗分離機に載せ一端より連続的
に引出し、個々の苗に分離したところ、(ハ)の混抄
紙によるものにあつては苗の引出し途中における
切断が生じたのに対し、(ニ)のこの発明による紙よ
り製造したものは、引出中途の切断は全く無く、
良好に個々の苗に分離できた。また畑に移植後の
生育においてもこの発明によるものに生育阻害は
認められず、耐腐性強化による根部伸長阻害は無
いものであつた。 実施例 3 針葉樹からの半晒クラフトパルプ80重量部(乾
燥基準)と市販の製紙用ポリビニルアルコール短
繊維(難水溶性、アセタール化ポリビニールアル
コール、1デニール、7mm長さ)20重量部(乾燥
基準)の混合物からなる紙料を用い、製品米坪
100g/m2の紙(ホ)を得、これに薬剤としてジメチ
ロールエチレン尿素12%(重量/重量)、
MgCl2・6H2O2%(重量/重量)とした他は、実
施例1と同様にしてこの発明の紙(ヘ)を得た。
公報に示す製法により径3cm、高さ25cmの6角柱
状紙筒300本を巾3cmでそのセンターに上縁を含
め12.5cmの連結刻切部からなる分離誘導部とその
下方12.5cmには5mmの接続部と2cmの刻切部が交
互となる分離線を有する連結部で列状に連結して
なる連結紙筒集合体を作成し、この集合体に培土
を詰め西洋ワサビの種苗を播種し、潅水調湿して
50日間育苗した。育苗終了後、特公昭55−30805
号公報に示す紙筒苗分離機に載せ一端より連続的
に引出し、個々の苗に分離したところ、(ハ)の混抄
紙によるものにあつては苗の引出し途中における
切断が生じたのに対し、(ニ)のこの発明による紙よ
り製造したものは、引出中途の切断は全く無く、
良好に個々の苗に分離できた。また畑に移植後の
生育においてもこの発明によるものに生育阻害は
認められず、耐腐性強化による根部伸長阻害は無
いものであつた。 実施例 3 針葉樹からの半晒クラフトパルプ80重量部(乾
燥基準)と市販の製紙用ポリビニルアルコール短
繊維(難水溶性、アセタール化ポリビニールアル
コール、1デニール、7mm長さ)20重量部(乾燥
基準)の混合物からなる紙料を用い、製品米坪
100g/m2の紙(ホ)を得、これに薬剤としてジメチ
ロールエチレン尿素12%(重量/重量)、
MgCl2・6H2O2%(重量/重量)とした他は、実
施例1と同様にしてこの発明の紙(ヘ)を得た。
【表】
上記2種の紙を並列して洗面所の壁紙の基材と
して使用したところ、1年経過後においてこの発
明の紙(ヘ)にはカビの発生が認められなかつたのに
対し、従来の紙(ホ)には全面にカビの発生が認めら
れた。 (効 果) ポリビニールアルコール繊維混抄紙を抄造途中
又は抄造後触媒の存在で、反応基としてハイドロ
オキシル基およびメチロール基のうち少なくとも
1種を2ケ以上有する尿素N―置換誘導体で処理
し、顕著の耐腐性と湿潤状態での紙力を有する紙
とすることができ、上記効果を利用して農業用資
材、包装資材、建築資材その他家庭用等の各種用
途に使用することができ、特に湿潤環境における
用途に使用し大きい効果を奏するものである。
して使用したところ、1年経過後においてこの発
明の紙(ヘ)にはカビの発生が認められなかつたのに
対し、従来の紙(ホ)には全面にカビの発生が認めら
れた。 (効 果) ポリビニールアルコール繊維混抄紙を抄造途中
又は抄造後触媒の存在で、反応基としてハイドロ
オキシル基およびメチロール基のうち少なくとも
1種を2ケ以上有する尿素N―置換誘導体で処理
し、顕著の耐腐性と湿潤状態での紙力を有する紙
とすることができ、上記効果を利用して農業用資
材、包装資材、建築資材その他家庭用等の各種用
途に使用することができ、特に湿潤環境における
用途に使用し大きい効果を奏するものである。
第1図はポリビニールアルコール繊維の混抄割
合と紙の強度、耐腐性との関係を説明するグラ
フ、第2図はジメチロールハイドロオキシエチレ
ン尿素添着量と紙の紙力と耐腐性との関係を説明
するグラフである。 a,d…加工時の湿潤引張強さ、b,e…加工
時の引裂強さ、c,f…土壌中埋没処理湿潤引張
強さ。
合と紙の強度、耐腐性との関係を説明するグラ
フ、第2図はジメチロールハイドロオキシエチレ
ン尿素添着量と紙の紙力と耐腐性との関係を説明
するグラフである。 a,d…加工時の湿潤引張強さ、b,e…加工
時の引裂強さ、c,f…土壌中埋没処理湿潤引張
強さ。
Claims (1)
- 1 天然素材から作られたパルプとポリビニール
アルコール繊維の混抄比が乾燥重量基準で95〜
80:5〜20の紙を触媒の存在で、反応基としてハ
イドロオキシル基およびメチロール基のうち少な
くとも1種を2ケ以上有する尿素N―置換誘導物
で架橋処理したことを特徴とする耐腐紙。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18502885A JPS6245797A (ja) | 1985-08-24 | 1985-08-24 | 耐腐紙 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18502885A JPS6245797A (ja) | 1985-08-24 | 1985-08-24 | 耐腐紙 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6245797A JPS6245797A (ja) | 1987-02-27 |
| JPH0223640B2 true JPH0223640B2 (ja) | 1990-05-24 |
Family
ID=16163518
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18502885A Granted JPS6245797A (ja) | 1985-08-24 | 1985-08-24 | 耐腐紙 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6245797A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0724827A1 (en) | 1995-01-31 | 1996-08-07 | Nihon Tensaiseito Kabushiki Kaisha | Continuously assembled pots for raising and transplanting seedlings |
| US12104326B2 (en) | 2019-09-06 | 2024-10-01 | Nippon Beet Sugar Manufacturing., Co., Ltd | Decay-resistant paper |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100532461B1 (ko) | 2003-08-21 | 2005-12-01 | 삼성전자주식회사 | 방열 장치를 구비한 디스크 드라이브 |
| JP5057319B2 (ja) * | 2005-06-08 | 2012-10-24 | 王子製紙株式会社 | 育苗移植鉢用原紙 |
-
1985
- 1985-08-24 JP JP18502885A patent/JPS6245797A/ja active Granted
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0724827A1 (en) | 1995-01-31 | 1996-08-07 | Nihon Tensaiseito Kabushiki Kaisha | Continuously assembled pots for raising and transplanting seedlings |
| US12104326B2 (en) | 2019-09-06 | 2024-10-01 | Nippon Beet Sugar Manufacturing., Co., Ltd | Decay-resistant paper |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6245797A (ja) | 1987-02-27 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |