JPH02249705A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH02249705A
JPH02249705A JP1229367A JP22936789A JPH02249705A JP H02249705 A JPH02249705 A JP H02249705A JP 1229367 A JP1229367 A JP 1229367A JP 22936789 A JP22936789 A JP 22936789A JP H02249705 A JPH02249705 A JP H02249705A
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JP
Japan
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cord
strength
polyvinyl alcohol
tire
pva
Prior art date
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Pending
Application number
JP1229367A
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English (en)
Inventor
Masanori Sato
真紀 佐藤
Kazuo Oshima
一男 大島
Shizuo Iwasaki
静雄 岩崎
Norio Inada
稲田 則夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、空気入りタイヤ特に耐疲労性が大幅に向上
したゴム補強用の高強力「ポリビニルアルコール系合成
繊維」 (以下rPVA繊維」と略す。)により補強さ
れた空気入りタイヤに関するものである。また、この発
明は、前記高強力「PVA繊維」の製造方法にも関する
(従来の技術) 従来、PVA繊維は、ゴム補強材料として広〈産業用に
使用されてきた。しかし、この繊維は、耐疲労性が劣り
、また元来水に可溶であるというポリマー特性を有して
いる為に、耐熱水性に劣るという欠点を有している。し
たがって、この繊維は、屈曲歪を多く受けるタイヤ補強
用コードとしては、比較的入力歪の少ないラジアルタイ
ヤのベルト材として一部用いられているに過ぎないのが
現状であった。
ところが、今日、特開昭59−130314号及び同5
9100710号各公報に見られるように超高分子量化
(例えば平均分子量40万以上)によってPVA繊維の
高強力化が可能となった。しかし、かかる超高分子量の
PVAポリマーを工業的に生産することは難しく、また
、製造面の困難さからコスト的にもポリエステルやナイ
ロン等の一般のタイヤ用コードに供される繊維に比し大
幅に割高となり、商業的に競争力を持ち得ないものであ
った。
以上のような背景から、PVAポリマーを従来のPVA
繊維の分子量より若干大きい程度の分子量とすることで
、工業的にも比較的容易、かつ多量に高強力PVA繊維
を供給できる方法が見いだされ(例えば特開昭60−1
26311号及び同60−126312号各公報)、タ
イヤコードとして工業的、商業的に用いることの見通し
がついた。このようにして供給された高強力PVA繊維
は、アラミド繊維には強力及び弾性率の面でともに及ば
ないものの、従来のナイロンやポリエステル等の繊維よ
り大幅に強度も向上したので、タイヤコードとして十分
使用可能なものに見えた。また、かかる方法で得られた
高強力PVA繊維は、特開昭61−108713号公報
にも記述されているように従来のPVA繊維に比し機械
的な歪入力に対しても大幅に改善される為、タイヤコー
ドとしての耐疲労性も十分実用に耐えうるちのと考えら
れた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら本発明者らは、上記方法により得られた高
強力PVA繊維が耐疲労性に関して重大な欠点を有して
いることを明らかにした。すなわち、このままでは全く
タイヤコードとしての耐疲労性が不足し、通常の実地走
行でもコード切れ(以下rCBUJ :コードブレーキ
ングアンプと呼ぶ)が発生し、タイヤ安全上装置実用に
は適さないことを明らかにした。以下、この点につき更
に詳細に説明する。
下記の第1表に示す各種繊維材料を同表に示す条件下で
カーカスプライのコードとして用いたタイヤサイズ19
5/70 SR14の乗用車用タイヤを試作し、これら
タイヤにつき、カーカスプライのコードの強力保持率を
ドラム走行及び実地走行後に新品時のコード強力との対
比で評価した。得られた結果を第1表に併記する。なお
、カーカスプライコードの強力保持率の測定箇所は、第
1図に示すタイヤの×印の部分とした。
第1表から明らかなように、高強力PVA繊維のドラム
走行後の強力保持率は、ポリエステル繊維とほぼ同等で
あったが、実地走行後のコード強力保持率は、ポリエス
テル繊維が90%以上であるのに対して、高強力PVA
繊維は20〜40%にまで低下してしまい、また場合に
よってはCBUが発生し、タイヤパンクの寸前の状態で
あった。
上記の実地走行試験は通常の車輌に試験タイヤを取り付
け、内圧も通常内圧(通常は1 、7 kg /aa 
” )で試験を実施したものであるが、これはあくまで
タイヤ使用条件としては管理状態におかれたものであり
、一般市場では過剰積載や時として内圧1.0kg /
 Cl11 ”以下という異常状態で使用されることも
ありうる。したがって、管理状態下で実地走行5万一走
行時のコード強力保持率が20〜40%であったという
ことは、一般市場での安全性を全く保証できないと判断
せざるを得す、このままではかかるコードを装置実用に
供し得ない。
更に、ベルトに関しても次のような試験を行った。
下記の第2表に示す各種繊維材料を同表に示す条件下で
ベルトコードとして用いた第2図に示す折り返しベルト
構造の、タイヤサイズP235/75R15の乗用車用
タイヤを試作した。これらタイヤにつき、前述のように
して実地走行後のベルトコードの強力保持率を評価した
。得られた結果を第2表に併記する。なお、ベルトコー
ドの強力保持率の測定箇所は、第2図に示す×印の部分
とした。
第2表から明らかなように、高強力PVA繊維をベルト
コードとして使用してもコードの強力保持率は、新品時
対比約60%にまで低下し、やはり耐疲労性に大きな問
題があることが判明した。
したがって、この発明の目的は、実地走行後もほとんど
コードの強力の低下を生じない高強力PVA繊維を確立
し、該高強力PVA繊維をタイヤ補強用コードとして使
用することにより空気入りタイヤの耐久性を改善するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは前記実地走行後の高強力PVA繊維コード
の強力低下原因につき鋭意検討した結果、以下に示す知
見を得た。
まず、実地走行後タイヤから取り出したコードをエポキ
シ樹脂中に埋め込み、ミクロトームで切断した該コード
横断面を観察したところ、上撚りと下燃りの交錯面近傍
のフィラメントが著しく変形し、フィラメント10本以
上が凝集東北していることが分かった。通常フィラメン
トはコードにががる歪をフィラメント−本−本に分散す
る役割を有する為、フィラメントが凝集し歪を均一に分
散することができなくなれば、フィラメント又はコード
の強力低下が促進されてしまうことになる。
次に、このようなフィラメント凝集体現象を更に明確化
する為に、上撚り、下燃りをほぐし、上撚りと下燃りが
接しているコード界面を顕微鏡で観察した。するとやは
りフィラメントは、数本〜数十本単位であたかもプレス
されたようにフィルム状になっている形跡が認められ、
フィラメント元来の役割と考えられる歪入力の緩和を図
ることが不可能であることが分かった。このようなフィ
ラメント同士の凝集現象は、ポリエステル、アラミド繊
維には認められず、PVA繊維のみに見られる現象であ
った。
一方、ドラム走行(2万i走行、コード強力保持率60
%)したコードでは、一部で上記フィラメント凝集現象
が若干認められるものの、その程度が極めて小さく、ド
ラム走行においてはフィラメント各1本ずつに歪入力が
まだ均一に分散されているものと考えられる。また、従
来のPVA繊維ではドラム走行でも4700klIlで
CBUが発生してしまっているが、前記高強力PVA繊
維は、2万すでも残強力が60%であり、従来のPVA
繊維と較べ大幅に耐疲労性が改良されていることが分か
る。
しかし、このように改良された高強力PVA繊維でも実
地走行後のコードで大きく強力が低下するという現象は
、従来の知見から装置予測することのできない現象であ
った。
そこで、本発明者らは、実地走行後とドラム走行後のコ
ード及びフィラメントを詳細に観察することにより、以
下の相違を見いだした。すなわち、(1)実施走行にお
いては、走行と停止をくり返す為、コードは、100℃
〜常温までの不規則な温度履歴を繰り返して受ける。
(2)実地走行においては、コードの受ける歪入力も不
規則に絶えず変化し、これに従い、フィラメント同士の
こすれ個所、こすれ入力も変化することになる。
(3)これに対してドラム走行におけるコードは、絶え
ず100 ’C以上の高温下にあり、フィラメント自体
の軟化によりフィラメント同士のこすれ入力を緩和し易
い。
上記知見は、ドラム走行後のコードのフィラメントが、
フィラメント同士のこずれがフィラメント中の一箇所に
集中することによるいわゆるバイアス状カット面を有す
るのに対し、実地走行後のコードのフィラメント面には
多数箇所でフィラメント同士のこすれ傷が見られ、また
バイアス状カット面だけを見てもバイアス状カットの中
に数箇所のこすれ傷跡が見られることによっても説明さ
れる。
以上説明したようなフィラメント凝集束化によるフィラ
メント入力を減少させ、高強力PVA繊維のコードの耐
疲労性を高める為には、フィラメント凝集を阻止すれば
良いという知見に基づき、本発明は以下に示す考察の下
になされたものである。
すなわち、PVA繊維は元来分子内に水素結合を有して
いる為、僅かな水の存在によっても水素結合が水分子と
親和性を持ち、このことがPVA繊維自体が凝集し易い
という欠点の原因となっていると考えられる。また、水
分子がPVA繊維の非晶部に浸入し、PVA繊維非晶部
の膨潤を引き起こすことが、例えばガラス転移点の低下
等を招く原因となっていると考えられる。
更に、前記高強力PVA繊維では高強力発現の一手段と
して非晶部の緻密化や、高配向化が有効であるとされて
おり、特開昭61−108713号公報では、かかる高
強力PVA繊維の耐蒸熱性も向上することが報告されて
いるが、これだけではまだ実地走行後のコードの耐疲労
性を向上させることが不可能であることは、前述の結果
から見て明らかであった。
そこで、本発明者らは、フィラメントの圧縮、擦れによ
る強力低下を防止する為には、フィラメントを架橋処理
し硬化させれば実地走行での高強力PVA繊維の強力低
下を実質的に阻止することができるであろうという考え
のちとに鋭意検討した結果、原糸強度15g/d以上の
高強力PVAフィラメント又はこれを撚り合わせたコー
ドを膨潤させ架橋剤をフィラメント内部まで浸透させる
か、又はPVA溶液中に架橋剤を加えて架橋剤を均一に
分散させた後、PVAを紡糸し、乾燥熱処理を施し、架
橋反応を行わしめ、その後、通常のレゾルシン−ホルマ
リン−ラテックス(以下rRFLJと略す)にて接着処
理することによってPVAを架橋させ、かかるコードを
用いることによりタイヤ走行後のコード強力低下が大幅
に防止できることを見いだし、この発明を完成するに至
った。
すなわち、この発明は、PVA繊維コードにより補強さ
れた空気入リタイヤにおいて、該コードのフィラメント
が架橋剤により架橋されており、タイヤから取り出した
該コードが次式:%式% (式中のN7はNv−NxiマD/pX10−”で表さ
れる撚り係数で、Nはコードの撚り数(回/l0CII
+) 、Dはコードのトークルデニール数の172、ρ
はコード比重を示す)の関係を満足する強度S (g/
d)を有する高強度PVA繊維コードであり、該コード
を120°Cのジメチルスルホキシドに溶解した際の不
溶成分が5重量%以上である空気入りタイヤである。
この発明の空気入リタイヤに使用される前記特性を有す
る高強度PVA繊維コードの製造法も第二の発明として
提供され、この方法は、高強力ポリビニルアルコール系
合成繊維の原糸又はこの原糸に下燃りを施した下燃り糸
の複数本を撚り合わせて成るコードを架橋剤で処理し、
次いでレゾルシン−ホルマリン−ラテックス接着剤で接
着加熱処理するゴム補強用高強力ポリビニルナルコール
系合成繊維コードの製造方法である。
更に、前記コードの別の製造方法である第三の発明は、
ポリビニルアルコール系合成繊維の紡糸工程又はそれに
続く凝固浴工程において、架橋剤をポリビニルアルコー
ルの内部に浸透させ、凝固したポリビニルアルコールフ
ィラメントの加熱及び延伸の間にポリビニルアルコール
の架橋反応を行わせ、ポリビニルアルコールの架橋構造
を有するフィラメントを撚糸工程に供して生コードを製
造し、該コードに加熱下レゾルシンーホルマリン−ラテ
ックスによる接着処理を施すゴム補強用高強力ポリビニ
ルアルコール系合成繊維コードの製造方法である。
従来、フィラメントを内部まで架橋すると一触にコード
強力が低下すると考えられていた。また、表層のみの架
橋では強力低下はなく、ベルト材のような摩擦疲労には
効果があるものの、カーカスプライのような圧縮歪が加
わるものでは耐疲労性改良効果が得られなかった。
本発明者らは、高強力PVA繊維に対し好ましい架橋剤
を選択し、架橋処理条件を工夫することにより、強力低
下がなく、耐疲労性が良好なカーカスプライタイヤコー
ドを得ることに初めて成功したのである。更に、このよ
うな架橋型高強力PVA繊維コードをスチールコードに
代えてベルト材として使用することにも成功した。
(作 用) 以下、この発明を具体的に説明する。
この発明に要求されるような原糸強度15g/d以上の
高強力PVA繊維の一般的製法は、従来のPVAN維の
製造に用いるよりも分子量を増大した重合体を使用し、
製糸時の延伸倍率を高めるような方法、あるいは一般に
ゲル紡糸法と呼ばれているような超高分子量の重合体を
希薄溶液より紡糸し、高延伸倍率で延伸するといった方
法で達成することができる。
この発明で使用される架橋剤は、PVA分子内の水酸基
と反応し、橋かけ反応を起こすものが好ましいが、PV
A分子鎖間を架橋するものであればその他の方法でもよ
い。架橋剤としては、例えば、リン酸化合物、アルデヒ
ド類、メチロール化合物、エポキシ化合物、イソシアナ
ート化合物、ペルオキシド、金属又はリンを含む架橋剤
又は脱水反応を起こさせるリン酸化合物以外の無機酸化
合物があげられる。
この発明に使用されるリン酸化合物とは、リン酸又は金
属イオンを含んだリン酸塩類のことをいい、オルトリン
酸以外にもメタリン酸、ピロリン酸、三リン酸、四リン
酸、リン酸アンモニウム、オキシ塩化リン等でも同様の
効果があるが、水溶液中ではオルトリン酸として用いる
ため、オルトリン酸が好ましい、かかるリン酸化合物に
よる架橋は最初次式、 この発明における架橋処理に使用することのできるエポ
キシ化合物として、以下の構造式で表される化合物から
なる群から選ばれた少なくとも1種を挙げることができ
る。
1)グリセロールポリグリシジルエーテルのようにぶら
さがりが起こり、次いで熱を加えることで分子間に次式
、 −P−OH 00H −CH−CHオ −CH− のように架橋が形成される。
この発明に使用されるアルデヒド類としては、ホルムア
ルデヒド、グリオキサール、テレフタルアルデヒド等が
あげられ、メチロール化合物としてはN−メチロールア
クリルアミド等があげられる。
2)トリメチロールプロパンボリグリシジルエーテ2ル 3)ジグリセロールボリグリシジルエーテルCH3 4)ソルビトールポリグリシジルエーテルH υ (式中のnは1,2.3を示す) 7)ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルI3 5)エチレングリコールジグリシジルエーテル又はポリ
エチレングリコールジグリシジルエーテル8)オル゛ハ
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂25χ乳化物 (式中のnは1,2.3を示す) 6)プロピレングリコールジグリシジルエーテル又はポ
リプロピレングリコールジグリシジルエーテル (式中のaは0.3〜16 、bは1.7〜4.4を示
す) 9)テレフタル酸ジグリシジルエステルオルソ−フタル
酸ジグリシジルエステルイソシアナート化合物としては
、ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)、ナフ
チレン−1,5−ジイソシアナート(NDI)、o−)
ルイレンジイソシアナート(TODI)等があげられる
また、ペルオキシドとしては、ジクミルペルオキシド、
2.5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロペルオキ
シド、ジラウロイルペルオキシド等があげられる。金属
又はリンを含む架橋剤は、AI!、、 Ti。
P、 Cr、 Cuなどを含む化合物であり、例えば、
アルキルチタナート、チタンラフタート、アルミニウム
トリス(アセチルアセトナート)などである。
脱水反応を起こさせる無機酸化合物としては、塩酸、ギ
酸等があげられる。
次に架橋剤をPVA繊維コードと反応させる方法につい
て述べる。
これら架橋剤を溶媒で希釈した浴中でPVA繊維コード
あるいは原糸に該架橋剤を浸透させる際、フィラメント
の内部まで架橋剤が侵入するためには、溶媒として紡糸
溶媒と同じものを用いるのが好ましい、すなわち、紡糸
溶媒としては、ジメチルスルホキシド、グリセリン、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ジメチルホルムアミド、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、フェノール、n−プロピルアル
コール、1so−プロピルアルコール、水及びこれら溶
媒の混合溶媒などが考えられるが、ジメチルスルホキシ
ド及び水が特に好ましい、ジメチルスルホキシド又は水
に架橋剤を溶解した浴の温度を50℃〜90℃位にする
とPVA繊維非晶部が膨潤し、フィラメント内部への架
橋剤の入り込みを助ける。
この場合の浸漬時間は長いほど好ましいが、30分位で
充分である。
その後、コード−コード間やフィラメント表面に付着し
た余分な架橋剤を水又はアルコール類で洗い流し、乾燥
熱処理を行うことにより架橋反応を行わしめることがで
きる。
具体的に上記方法をこの発明におけるリン酸化合物の処
理で説明すると、高強力PVA繊維をリン酸化合物を2
%以上含む溶液に浸漬後、温度を上昇させることにより
PVA繊維のアモルファス部を膨潤させ、架橋剤を内部
まで浸透せしめる。
したがって、温度は高い程架橋剤が内部まで浸透する。
この温度は50゛C以上、80°C以下が好ましく、浸
漬時間は10分以上、40分以下が好ましい。これ以上
の高温、長時間になると強力が低下する危険性がある。
その後、水洗して表面に付着した余分な架橋剤や触媒を
洗い落す。しかる後50〜120°Cの範囲内で強制乾
燥し、次いで100〜240℃の範囲内で緊張下にて熱
処理を施し、しかる後通常のRFL接着剤処理を行なう
のが好ましい。
更に、エポキシ化合物処理の例で説明すると、前記エポ
キシ化合物を水又は有機溶剤に溶解し、5%以下の濃度
として使用するのが好ましい。この理由は、5%を超え
る濃度では接着力の低下を心配しなくてはならないこと
になるからである。
更に、触媒を加えた当該溶液に高強力PVA繊維の原糸
又は撚りコードを浸漬し、緊張下で乾燥熱処理を行うの
が良い。この乾燥は100°C以上で行い、更に150
〜240°Cの温度で熱処理してエポキシ化合物とPV
A繊維とを反応させる。その後、通常のRFL接着剤処
理を行うのが好ましい。
また、この発明においては、もちろん架橋剤のフィラメ
ント内部への浸透を紡糸工程又は紡糸後の凝固浴工程で
行わしめることも可能であり、工業的にはむしろこの方
法の方が好ましい。具体的には、紡糸原液に架橋剤を加
える方法としては、PVAを2〜50重量%溶解する紡
糸原液を調製し、この原液に架橋剤を重量でPVA10
0に対し1以下となるように投入する。紡糸方法は乾式
又は湿式のいずれで°もよく、あるいはその両者を組合
わせた乾・湿方式でもよい。一般に、紡糸後、メタノー
ル等の凝固浴を通した後延伸し、熱処理を施して更に延
伸しながら架橋反応を行わしめる。先程の紡糸原液に架
橋剤を加えず、この凝固浴中で架橋剤を繊維内部に浸透
させる方法をとることもできる。この架橋反応に必要な
温度は架橋剤により異なるが、通常120℃以上で、か
つフィラメントの融点以下が好ましい。また、架橋反応
に紫外線、遠赤外線、マイクロ波等を用いてもよい。架
橋後は、該繊維コードを120℃のジメチルスルホキシ
ドに溶解した際、不溶成分が5重量%以上であることが
必要で好ましくは10重量%以上、更に好ましくは30
重量%以上である。この不溶成分の量が分子間架橋の程
度を示す指標となるPVAフィラメントに架橋反応が行
われた後、該PVAフィラメントを撚糸工程に供し、生
コードとする。しかる後、この生コードを通常のRFL
接着剤処理に供する。
この発明の方法により架橋処理が施された高強力PVA
繊維コードに通常のRFL処理を施したコードにより補
強された空気入りタイヤは、かかる処理を施されていな
い通常のPVA繊維コードで補強した空気入りタイヤに
較べてタイヤ実地走行後のコード強力低下が著しく抑制
されるという効果が得られ、タイヤから取り出した高強
力PVA繊維コードの強力保持率は、カーカスプライで
80%以上であり、ベルト材でも80%以上の強力保持
率を得ることができる。
このような、この発明の条件を満足する高強力PVA繊
維は、従来のナイロンやポリエステル繊維に比し大幅な
強力及び弾性率の向上が可能となる。この結果、従来の
繊維コードに比し大幅にコードの使用量の削減が可能と
なり、タイヤの軽量化や低乾り抵抗化、更にはかかるコ
ードをベルト材として用いた場合にはスチールコードの
代替として低ロードノイズ化や振動乗心地性の大幅な向
上が図れることになる。
(実施例) 次に、この発明を実施例及び比較例により説明する。
実1」[Lヱ到、此lけLL、ニエ 下記の実施例1〜15及び比較例3,6.7ともにコー
ドは、特開昭61−10871.1号、同61−108
712号、同61−108713号公報等記載の方法に
より得られた原糸強度17.5 g/dの高強力PVA
ヤー:/1500デニールに一定回数の下燃りをかけた
後2本の下燃りコードを合糸し、−足回数の上撚りをか
けて得た1500d/2コードを用いた。その他の比較
例では第5表及び第6表に示す従来のPVAコードを用
いた。
リン酸化合物による架橋処理は、上記撚りコードを下記
の第3表に示す配合例のオルトリン酸と尿素との混合水
溶液中に浸漬し、60°Cで30分間放置することによ
り行った。
その後、架橋処理を施した撚りコードを水洗し、100
°Cで1分間乾燥した後、張力0.5g/dで緊張熱処
理を施した。次いで、かかるコードをRFLデイツプ処
理に供した。このデイツプ処理は、下記の第4表に示す
RFL接着剤を用いて行い、RFL接着剤への浸漬処理
後、ドライゾーン、ホットゾーン、ノルマゾーンでコー
ドに緊張熱処理を施すことにより行った。これらゾーン
の処理温度、時間及び張力条件は、ドライゾーン150
°CX120秒X0.1g/d、ホットゾーン200’
CX40秒X 1 g/d及びノルマゾーン200°C
×40秒X0.5g/dとした。
かかる方法で得られたコード(撚り数31X31)をコ
ード埋め込み用ゴム組成物に埋め込み、JISL 10
17−1983参考規格3.2.1.項六法に基づき疲
労試験試料を作成し、ベルト屈曲疲労試験を実施した。
この際、プーリー径を直径20nuaとし、荷重100
kg、温度工00°Cで1万回屈曲を繰り返した。
なお、比較のために従来のPVA繊維コード(撚り数2
8.3X28.3)を上述のようにしてベルト屈曲疲労
試験に供した(下記の第5表の比較例1゜2)。
試験結果を下記の第5表に示す。
上記第5表から、次のことが確認された。
比較例3及び実施例1〜8は、試料として高強力PVA
繊維コードを用いた例であるが、実施例1〜8はリン酸
で処理を施しであるため、かかる処理を施さなかった比
較例3に比し耐疲労性が顕著に改良されている。
また、実施例1〜8は、熱処理温度と時間とを変化させ
ているが、いずれの場合にも耐疲労性の改良効果が確認
された。特に、熱処理温度が高い程、あるいは処理時間
が長い程、耐疲労性が改良されている。しかし、実施例
5,8のように、熱処理を施し過ぎると強力が低下する
ことが確認された。
実施例7.9〜11はリン酸濃度を変化させた例である
が、いずれの濃度においても耐疲労性の改良効果が1i
!!!!された。
次に、上述のように接着剤処理して得られた処理コード
をスダレ織りにし、次いで通常の方法でゴムシートを被
覆してゴム引き布としたものをカーカスプライ又はベル
ト部材として使用し、各種供試タイヤを試作した。タイ
ヤサイズは、比較例4〜6及び実施例12.13のカー
カスプライ検討用試作タイヤでは195/70 SR1
4とし、また比較例7及び実施例14.15のベルト検
討用試作タイヤでは185/70 R13サイズとした
。また、かかる試作タイヤのクラウンセンタ一部のコー
ド打込み数は、カーカスプライでは33本15cn+と
じ、ベルトでは40本15c11とした。
なお、比較例4,5は、比較のために従来のPVA繊維
をカーカスモノブライに適用したものである。
上記試作タイヤにつき、タイヤから取り出したコードの
強度測定試験、ビード部耐久性評価用ドラム走行試験(
以下「ビード部耐久ドラム走行試験」と略す、)及び実
地走行試験を下記のようにして実施した。なお、測定位
置は、カーカスプライ検討用試作タイヤについては第1
図中のX印のビード折り返し部の強力低下率が最も大き
い部分にて試験を行った。また、ベルト検討用試作タイ
ヤは、ベルト構造が折りたたみ構造の高強力PVAtI
!A維コード補強ベルト1とスチールコード補強ベルト
2の2層構造であり、このタイヤについては第2図中の
X印のベルト折り返し部の所にて試験を行った。
1コード  (S)濱 量 ベルト屈曲試験試料及びタイヤから取り出したコードか
らはさみで付着ゴムを取り除いた後、該コードをチャッ
ク間距離10cmでJIS L1017に従い常温で引
張り、破断時の強力を測定し、破断強力を撚糸前のトー
クルデニール数で除した値を強度S (g/d)とした
。なお、トークルデニール数は撚糸前のデニール数を用
いたが、これはコード処理工程やタイヤ加硫工程で若干
コードの伸縮があり、またタイヤから取り出したコード
は若干ゴム付着がある為、繁雑化を避ける為である。
ビード   ドーム  − 試作タイヤを25°C±2°Cの室内中で内圧3.0 
kg/ CTII ”に調整した後、24時間放置後、
空気圧の再調整を行い、JIS荷重の2倍荷重をタイヤ
に負荷し、直径約3mのドラム上で速度60)am/時
で2万り走行させた。その後、タイヤからコードを取り
出し、コード強度を上述のようにJIS L1017に
従い測定した。試験結果は、走行前の強力を100とし
て、保持率を百分率表示した。
皿11走丘跋辰 試作タイヤを規定リムで組んだ後、一般乗用車に取り付
けて一般走行させ、195/70 SR14サイズのカ
ーカスプライ検討用試作タイヤでは実地走行約5万鵬、
また185/70 R13のベルトコード検討用試作タ
イヤでは3,2万Km走行させた後のコード強度を上述
のようにJIS L1017に従い測定した。
強力保持率は、と−ド部耐久ドラム走行試験と同様にし
て保持率を百分率表示した。
得られた結果を第6表に示す。
上記第6表から、次のことが確認された。
比較例4.5は従来のPVA繊維コードを用いた例であ
るが、これらの例から、従来のPVA繊維コードであっ
ても上記架橋処理を施したものをカーカスプライ材とし
て用いた場合、高強力並びに耐疲労性が改良されている
ことが分かった。
比較例6は高強力PVA繊維コードに上記架橋処理を施
さずにこれをカーカスプライ材として用いた例であり、
一方実施例12.13はかかるコードに上記架橋処理を
施したものをカーカスプライ材として用いた例である。
これらの例より、高強力PVA繊維コードに上記架橋処
理を施したものをカーカスプライに用いた場合には、耐
疲労性が著しく改良されることが確認された。
比較例7は高強力PVA繊維コードに上記架橋処理を施
さずにこれをベルト材として用いた例であり、一方実施
例14.15はかかるコードに上記架橋処理を施したも
のをベルト材として用いた例である。これらの例より、
高強力PVA繊維コードに上記架橋処理を施したものを
ベルト材として用いてもやはり耐疲労性が改良されるこ
とが分かった。
16〜32      六   8〜12下記の実施例
16〜32及び比較例9〜12のコードは、いずれも特
開昭61−108711号、同61−108712号、
同61−108713号公報等記載の方法により得られ
た原糸強度17.5g/dの高強力PVAヤーン150
0デニール又は1800デニールを用い、これに一定回
数の下燃りをかけた後2本の下燃りコードを合糸し、一
定回数の上撚りをかけて得た1500d/2又は180
0d/2を用いた。
上述のようにして得たコードを下記の第7表1に示す配
合処方のエポキシ化合物溶液に約10秒間浸漬した後、
乾燥、熱処理を施した。
第ま ただし、テレフタル酸ジグリシジルエステルに関しては
水に不溶なため、下記の第7表−2に示す配合処方によ
った。
て行い、温度150°CX露出時間120分×張力0.
1g/d +200°(x120分xo、45g/dの
緊張状態にて行った。
その後、かかるコードをRFLデイツプ処理に供した。
このデイツプ処理は、前記第4表に示すRFL接着剤を
用いて行い、RFL接着剤への浸漬処理後、ドライゾー
ン、ホットゾーン、ノルマゾーンでコードに緊張熱処理
を施すことにより行った。これらゾーンの処理温度、時
間及び張力条件は、実施例1〜15、比較例1〜7と同
様であった。
上述のように接着剤処理して得られた処理コードをスダ
レ織りにし、次いで通常の方法でゴムシートを被覆して
ゴム引き布としたものをカーカスプライ又はベルト部材
として使用し、各種供試タイヤを試作した。タイヤサイ
ズは、比較例8〜10及び実施例16〜20のカーカス
プライ検討用試作タイヤでは195/70 SR14と
し、比較例IL 12及び実施例21〜32のベルト検
討用試作タイヤでは185/70 R13サイズとした
。また、かかる試作タイヤ上記乾燥、熱処理は、デイツ
プマシーンを用いのクラウンセンタ一部のコード打込み
数は、カーカスプライでは33本/ 5 cmとし、ベ
ルトでは40本/ 5 c+++とじた。
なお、比較例8,9は、比較のために従来のPVA繊維
をカーカスモノプライに適用したものである。
上記試作タイヤにつき、タイヤから取り出したコードの
強度測定試験、ビード部耐久ドラム走行試験及び実地走
行試験を実施例1〜15及び比較例1〜7に記載した方
法と同様な方法で実施した。
得られた結果を第8表に示す。
上記第8表から、次のことが確認された。
まず、カーカスプライ適用例(比較例8〜10、実施例
16〜20)について述べる。
比較例8は、従来のPVA繊維コードを用いた例である
が、この例では耐疲労性が悪く、ビード部耐久ドラム4
600km走行においてビード部でコード切れが起こり
、タイヤ故障した。
比較例9及び実施例16はいずれも高強力PVA繊維コ
ードを用いた例であるが、実施例16ではエポキシ処理
を施したのに対し、比較例9ではかかる処理を施さなか
った。この結果、比較例9ではビード部耐久ドラム1万
ko+走行でコード切れを起こしたが、実施例16では
2万km完走するに至った。
比較例10及び実施例17は、紡糸溶媒としてDMSO
を用いた高強力PVA繊維コードの例であるが、これら
の例ではDMSOを用いたことで耐疲労性が改良され、
いずれもビード部耐久ドラム走行で2万km完走した。
しかし、かかる高強力PVA繊維コードにエポキシ処理
を施した実施例17においては、当該処理を施さなかっ
た比較例10に比し更に耐疲労性の改良がなされた。
実地5万kIll走行試験は、上記実施例16〜20及
び比較例10に対し実施したが、いずれも完走するに至
った。しかし、コード強力保持率は、実施例16では3
5%、比較例10では30%であり、比較例10におい
てはコード切れ寸前のものもあった。これに対し実施例
17ではコード強力保持率が95%であり、十分に使用
に耐え得ることが確認された。
実施例17〜19は、高強力PVA繊維コードをジグリ
セロールボリグリシジルエーテルで処理する際の温度条
件を変化させた例である。これらの実施例のいずれの場
合もドラム走行試験及び実地走行試験において良好な結
果が得られた。
実施例20は、上記エポキシ化合物とは異なるエポキシ
化合物を用いたが、やはり前記実施例と同等の効果が認
められた。
次に、PSRタイヤベルト適用例(比較例11゜12実
施例21〜32)について述べる。
比較例11と実施例21はエポキシ処理を施さなかった
場合と施した場合の例であるが、これらの例よっかかる
エポキシ処理を施すと実地走行3.2万kIIl後のコ
ード強力保持率が4g%から65%まで改良されること
が確認された。
比較例12及び実施例22〜32はいずれも紡糸溶媒と
してDMSOを用いた例であるが、実施例22〜32で
はエポキシ処理を施したのに対し、比較例12ではかか
る処理を施さなかった。この結果、いずれの場合でも実
地走行試験において3.2万kII+完走するに至った
が、比較例12ではこのときのコード強力保持率が60
%であるのに対し、実施例22〜32では、87%以上
で、第8表中のいずれのエポキシ処理でも効果があるこ
とが分かった。また、実施例22.31.32は、高強
力PVA繊維コードをジグリセロールボリグリシジルエ
ーテルで処理する際の温度条件を変化させた例であるが
、これら実施例のいずれの場合にもドラム走行試験及び
実地走行試験において良好な結果が得られた。
33〜40.    13〜15 下記の実施例33〜40及び比較例14.15では、コ
ードとして前記実施例16〜32及び比較例9〜12の
繊維コード製造法と同様にして得た1500d/2又は
1800d/2のコードを用いた。
架橋剤としては、Aコジヒドロキシビスラクタ=トチタ
ン(Ti(OH)z (OCH(CH3)COOH) 
 (OCR(CHj)COONH4) ”) (TLA
)、B:4.4’−ジイソシアナートジフェニルメタン
(MDI) 、Cニジグリセロールポリグリシジルエー
テル及びD:ホルマリンを以下に示す割合で水に希釈し
て用いた。
A:TLA       5g 50g B:MDl       5g 50 g Cニジグリセロールポリグリシジルエーテル5g 50 g D:ホルマリン  5g NazS0435 g HzSOa     35g 50g 実施例33.34.36〜40においては、PVA繊維
コードをカセ状に巻き取り、これを各種架橋処理液中に
60゛Cで30分間浸漬した後、水洗し、緊張下で乾燥
熱処理を施した。この乾燥熱処理条件は、処理温度15
0’CXi出時間120秒×張力0.1g/d +20
0°CX120秒X0,5g/dとした。
実施例35においては、重合度3500の完全ケン化型
(ケン化度99.5%以上)ポリビニルアルコールの1
2重量%ジメチルスルホキシド(DMSO)溶液を作り
、更にこれにTLAを重合体100に対し0.006に
なるように加えたものを紡糸原液として紡糸し、メチル
アルコール凝固液中に乾湿式紡糸した。得られた凝固糸
条をメタノール浴中で洗浄し、DMSOを除去し、3倍
に延伸した。その後、乾燥させた凝固糸条を230℃に
加熱し、5倍に延伸すると同時に架橋反応を行わしめた
。このようにして得られた原糸を合糸し、撚糸すること
により生コードを得た。
その後、上記各コードをRFLデイツプ処理に供した。
このデイツプ処理は前記の第4表に示すRFL接着剤を
用いて行い、RFL接着剤への浸漬処理後、ドライゾー
ン、ホットゾーン及びノルマゾーンでコードに緊張熱処
理を施すことにより行った。これらゾーンの処理温度、
時間及び張力条件は、実施例1〜工5及び比較例1〜7
と同様であった。
このように接着剤処理して得られた処理コードをスダレ
織りにし、次いで通常の方法でゴムシートを被覆してゴ
ム引き布としたものを第9表に示す構造にてカーカスプ
ライ部材として使用し、各種供試タイヤを試作した。タ
イヤサイズはカーカスプライ検討用試作タイヤとして1
95/70R14とした。
また、かかる試作タイヤのクラウンセンタ一部のコード
打込み数は33本/ 5 c+mとした。
なお、比較例13は比較のために従来のPVA繊維をカ
ーカスプライに適用したものである。
上記試作タイヤにつき、(1)タイヤから取り出したコ
ードの強度測定試験、(2)ビード部耐久ドラム走行試
験、(3)実地走行試験及び(4)架橋度測定試験を下
記のようにして実施した。
(1)コード強度(S)測定試験 (2)ビード部耐久ドラム走行試験 上記試験項目(1)及び(2)は、実施例1〜15及び
比較例1〜7に記載した方法と同様な方法により行また
(6)IU此走土」4狭 試作タイヤを規定リムで組んだ後、一般乗用車に取り付
けて一般走行させ、195/70 SR14サイズのカ
ーカスプライ検討用試作タイヤで実地走行約5万り走行
させた後のコード強力を上述のようにJIS L101
7に従い測定した。試験結果はビード部耐久ドラム走行
試験と同様にして保持率を百分率表示した。
(9)架盪皮皿定 架橋の程度を測定するためにPVA繊維のDMSOへの
溶解度を測定した。
架橋していないPVA繊維は、DMSOに溶解するが、
架橋が形成されることにより不溶成分が形成される。こ
の不溶分の割合を架橋度として測定した。具体的には、
PVA繊維を約3M程度に切断したちの0.05gを5
0ccのDMSOに120°Cで溶解させ、不溶分、す
なわちゲル分の割合を測定した。
得られた試験結果を第9表に併記する。
第9表に示す試験結果から次のことが確認された。
比較例13は、従来のPVA繊維コードを用い、コード
強力も低く、ビード部耐久ドラム走行試験では4600
kmでCBUを起こした。
比較例14は、高強力PVA繊維を用いるため新品時の
コード強力が高いが、紡糸溶媒に水を用いているため耐
疲労性があまり良くなく、ビード部耐久ドラム試験では
1万kmでCBUを起こした。
実施例33の補強コードは、比較例14の生コードを膨
潤させTLAで架橋したものであり、この場合ビード部
耐久ドラム走行試験で2万km完走することができた。
また、ドラム走行後のコードの強力保持率は65%であ
り、実地走行試験では5万kI11完走し、そのときの
強力保持率は55%であった。
比較例I5及び実施例34〜40は、紡糸溶媒にDMS
Oを用いた例であり、これらの場合いずれも耐疲労性が
改良されている。しかし、コードに架橋処理が施されて
いない比較例15においては、ビード部耐久ドラム試験
で完走するものの、実地5万一走行後の強力保持率が3
0%にまで低下した。
実施例36.39及び40は、架橋剤にイソシアナート
化合物を用い、実施例37及び38は、架橋剤にそれぞ
れ、エポキシ化合物、ホルマリンを用いた例である。こ
れらの場合、いずれもフィラメントが架橋されているた
め、実施例38でホルマール化によるコード強力の低下
が若干認められるものの、耐疲労性の改良効果はいずれ
も高かった。
(発明の効果)。
以上説明してきたように、この発明の製造方法によって
高強力PVA繊維に有利に架橋処理を施すことができ、
このように架橋処理を施された高強力PVA繊維コード
で補強されたこの発明の空気入りタイヤにおいては、実
地走行後においても該コードの強力低下を抑えることが
でき、この結果、タイヤの耐久性を大幅に向上させるこ
とができるという効果が得られる。また、かかるコード
をベルト材として用いた場合には、スチールコードの代
替として低ロードノイズ化や振動乗心地性の大幅向上が
図れることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、カーカスプライ疲労の検討用試作タイヤの部
分断面図、 第2図は、ベルト疲労検討用試作タイヤの部分断面図あ
ある。 1・・・高強力PVA繊維コード補強ベルト2・・・ス
チールコード補強ヘルト

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリビニルアルコール系合成繊維コードにより補強
    された空気入りタイヤにおいて、 該コードのフィラメントが架橋剤により架 橋されており、タイヤから取り出した該コードが次式: S≧14.5−12N_T (式中のN_TはN_T=N×√(0.139×D/ρ
    )×10^−^3で表される撚り係数で、Nはコードの
    撚り数(回/10cm)、Dはコードのトータルデニー
    ル数の1/2、ρはコード比重を示す) の関係を満足する強度S(g/d)を有する高強力ポリ
    ビニルアルコール系合成繊維コードであり、該コードを
    120℃のジメチルスルホキシドに溶解した際の不溶成
    分が5重量%以上であることを特徴とする空気入りタイ
    ヤ。 2、120℃のジメチルスルホキシドに溶解した際の不
    溶成分が10重量%以上である請求項1記載の空気入り
    タイヤ。 3、120℃のジメチルスルホキシドに溶解した際の不
    溶成分が30重量%以上である請求項2記載の空気入り
    タイヤ。 4、架橋剤がリン酸化合物、アルデヒド類、メチロール
    化合物、エポキシ化合物、イソシアナート化合物、ペル
    オキシド、金属又はリンを含む架橋剤又は脱水反応を起
    こさせるリン酸化合物以外の無機酸化合物である請求項
    1ないし請求項3のいずれか一つの項に記載の空気入り
    タイヤ。 5、高強力ポリビニルアルコール系合成繊維の原糸又は
    この原糸に下燃りを施した下燃り糸の複数本を撚り合わ
    せて成るコードを架橋剤で処理し、次いでレゾルシン−
    ホルマリン−ラテックス接着剤で接着加熱処理すること
    を特徴とするゴム補強用高強力ポリビニルアルコール系
    合成繊維コードの製造方法。 6、ポリビニルアルコール系合成繊維の紡糸工程又はそ
    れに続く凝固浴工程において、架橋剤をポリビニルアル
    コールの内部に浸透させ、凝固したポリビニルアルコー
    ルフィラメントの加熱及び延伸の間にポリビニルアルコ
    ールの架橋反応を行わせ、ポリビニルアルコールの架橋
    構造を有するフィラメントを撚糸工程に供して生コード
    を製造し、該コードに加熱下でレゾルシン−ホルマリン
    −ラテックスによる接着処理を施すことを特徴とするゴ
    ム補強用高強力ポリビニルアルコール系合成繊維コード
    の製造方法。
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