JPH02251232A - ポリイミド二層中空糸膜およびその製法 - Google Patents

ポリイミド二層中空糸膜およびその製法

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JPH02251232A
JPH02251232A JP7044689A JP7044689A JPH02251232A JP H02251232 A JPH02251232 A JP H02251232A JP 7044689 A JP7044689 A JP 7044689A JP 7044689 A JP7044689 A JP 7044689A JP H02251232 A JPH02251232 A JP H02251232A
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寛史 島崎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、極めて優れたガス透過性能を示し、耐熱性
、耐圧性などが優れている芳香族ポリイミド類の二層構
造を有する中空糸膜、および、前述の優れた性能のポリ
イミド中空糸膜を再現性よく容易に製造することができ
るポリイミド二層中空糸膜の製法に関する。
この発明の中空糸膜は、水素分離、炭酸ガス分離・、酸
素富化、除湿などのガス分離操作において好適に使用す
ることができる。
〔従来技術の説明〕
従来、特開昭49−62380号公報、特開昭62−1
91019号公報、特開昭64−15104号公報など
に記載されているように、セルロースアセテート、ポリ
ビニル、ポリアミドなどの高分子重合体からなる多層中
空糸膜、その製法が知られていたが、それらの多層中空
糸膜は、耐熱性、耐薬品性、耐圧性などにおいて満足す
べきものではなかった。
一方、ビフェニルテトラカルボン酸系の芳香族ポリイミ
ドからなるガス分離膜の製造法としては、例えば、特開
昭61−133106号公報に記載されているように、
ビフェニルテトラカルボン酸類を主成分とする芳香族テ
トラカルボン酸成分と、−SO,−の二価の基を分子内
に有する芳香族ジアミン化合物を主成分とする芳香族ジ
アミン成分とから得られた可溶性の芳香族ポリイミド溶
液を使用して、凝固液を用いる湿式製膜法(ロブ型の製
膜法)で、均質な外表面層と多孔質層とを有する非対称
性のガス分離膜(中空糸膜も含む)を製造する方法につ
いて開示されている。
前記の公知の芳香族ポリイミド類のガス分離膜は、耐熱
性、耐薬品性などが優れていると共に、炭酸ガスの透過
性能などが良好であった。。
しかしながら、前記の公知の芳香族ポリイミド類のガス
分離膜は、実際に、省エネルギー技術としてガス分離に
使用する場合には、必ずしも、充分な耐圧性、ガス透過
速度を有するものではなく、さらに、高いレベルの耐圧
性、ガス透過速度を有するガス分離膜が期待されていた
また、従来公知の中空糸膜の湿式製膜法では、単一のポ
リイミド溶液組成物を使用して、極めて薄い分離層(均
一な外層)と比較的厚い多孔質の支持層とが連続して一
体に構成されている非対称性の中空糸膜を、凝固液中な
どで一挙に形成させるたメに、両層がそれぞれの充分な
機能を有するものとするには、ポリイド溶液組成物の種
類、製膜条件などに多くの制限があり、得られる中空糸
膜が芳香族ポリイミド類のガス分離膜の本来のガス透過
特性を充分に発揮できなかったり、あるいは、製膜にお
いて極めて熟練を要する操作が必要であったりして、再
現性よく安定な性能の中空糸膜を製造できないことがあ
るという問題点を有していた−0 〔本発明が解決しようとする問題点〕 この発明は、従来公知の芳香族ポリイミドの高性能な特
性である耐熱性、耐薬品性と共に、中空糸膜として、さ
らに優れた耐圧性、ガス透過速度を有する芳香族ポリイ
ミド類のガス分離用中空糸膜、および、その再現性のよ
い製造法を提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕 すなわち、この出願の第1の発明は、ビフェニルテトラ
カルボン酸類を70モル%以上含有する芳香族テトラカ
ルボン酸成分と、 S Oz−の二価の基を分子内に有
する芳香族ジアミン類を50モル%以上含有し、しかも
−〇(CFs)*−の二価の基を分子内に有する芳香族
ジアミンを2〜30モル%含有する芳香族ジアミン成分
とを、重合して得られた可溶性の芳香族ポリイミドAで
形成されていて、均質な外表面層と微多孔質層とが連続
して一体に形成されている非対称性の外層と、ビフェニ
ルテトラカルボン酸類を70モル%以上含有する芳香族
テトラカルボン酸成分と、少なくとも2個以上の芳香族
環を有する芳香族ジアミン化合物を少なくとも50モル
%含有する芳香族ジアミン成分とを重合して得られた可
溶性の芳香族ポリイミドBで形成されている微多孔質の
内層とからなることを特徴とするポリイミド二層中空糸
膜に関するものである。
また、この出願の第2の発明は、外部円形開口部と内部
円形開口部とからなる同心円状開口部を有する紡糸用ノ
ズルを設けた紡糸装置を使用し、(a)  前述の可溶
性の芳香族ポリイミドAが、ポリイミド濃度1〜25重
量%で有機極性溶媒に均一に溶解している低濃度ポリイ
ミド溶液を、前記外部円形開口部へ供給すると共に、 (b)前述の可溶性の芳香族ポリイミドBが、ポリイミ
ド濃度5〜35重量%であって、しかも前記低濃度ポリ
イミド溶液より0.5〜10重量%高いポリイミド濃度
で、有機極性溶媒に均一に溶解している高濃度ポリイミ
ド溶液を前記内部円形開口部へ供給して、 前記紡糸用ノズルの2つの同心円状開口部から、前記の
2種のポリイミド溶液を、同時に、二層構造の中空糸状
に押し出し、 その二層構造の中空糸状体を、凝固液と接触させて、二
層構造の中空糸を形成することを特徴とするポリイミド
二層中空糸膜の製法に関する。
この発明の中空糸膜は、例えば、第1図に示すように、
前記の芳香族ポリイミドAで形成されていて、極めて薄
い均質な外表面層1(ガス分離層ということもある)と
、網の目構造を有する比較的厚い微多孔質層2とが連続
して一体に形成されている非対称性の外層と、前記の芳
香族ポリイミドBT;形成されている、網の目構造を存
する厚い微多孔質の内層3とが、一体に中空糸膜を形成
しているポリイミド二層中空糸膜4であればよい。
前記の外層の外表面層は、厚さが0.01〜1μ前記の
外層の外表面層は、厚さが0.01〜1μm程度である
ことが好ましく、また、外層の微多孔質層は、厚さが3
〜200μm、特に5〜100μm程度であればよく、
さらに、多孔質の内層は、その厚さが10〜500μm
、特に20〜300μm程度であることが好ましく、さ
らに、この発明の二層中空糸膜は、外層と内層との厚さ
の比が、1:0.5〜1:10、特に1:1〜1:8種
度であることが好ましい。
そして、この発明の中空糸膜の外径は、50〜2000
μm、特に100〜1500μm、さら1に好ましくは
150〜1000μm程度であることが好ましい。
この発明の二層中空糸膜は、その外層の空隙率(100
−ポリマー分率)が、55〜80%、特に60〜75%
程度であって、内層の空隙率が45〜70%、特に50
〜64%程度であり、そして、内層の空隙率が、外層の
空隙率よりも大きいことが、高い透過性能を保持ししか
も耐圧性も高くすることができるので、好ましい。
なお、前記外層及び内層のポリマー分率(PIおよびp
g)は、二層中空糸膜の製造において、外層および内層
に単位時間に消費される各芳香族ポリイミドの容量(A
IおよびA2)、その単位時間に製造された二層中空糸
膜の長さ(L)、およびその二層中空糸膜の外層および
内層の外径及び内径との差(a+およびaX)とから次
の式によって算出することができる。
前記の中空糸膜の外層を形成している芳香族ポリイミド
Aは、例えば、 (a)  ビフェニルテトラカルボン酸類を10モル%
以上、好ましくは80モル%以上、特に好ましくは90
”−100モル%の割合で含有する芳香族テトラカルボ
ン酸成分と、 (6)−3Oz−の二価の基を分子内に有する芳香族ジ
アミン類を、50モル%以上、好ましくは60モル%以
上、特に好ましくは70モル%以上の割合で含有し、し
かも、 C(CFs)t−の二価の基を分子内に有する
芳香族ジアミンを2〜30モル%、好ましくは3〜25
モル%、特に好ましくは5〜20モル%の割合で含有す
る芳香族ジアミン成分とを、 略等モル、有機極性溶媒中で、重合およびイミド化して
得られた「有機極性溶媒に可溶性である芳香族ポリイミ
ド1であればよい。
前記のポリイミドAの製造において使用されるビフェニ
ルテトラカルボン酸類としては、2.3.3’。
4゛−ビフェニルテトラカルボン酸、3.3’、4.4
’−ビフェニルテトラカルボン酸、あるいは、それらの
酸二無水物、または、それらの低級アルコールエステル
などを挙げることができる。
また、前記のポリイミドAの製造において、ビフェニル
テトラカルボン酸類と併用することができる他のテトラ
カルボン酸成分としては、例えば、ピロメリット酸また
はその酸二無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸ま
たはその酸二無水物、ビフェニルエーテルテトラカルボ
ン酸またはその酸二無水物などの芳香族テトラカルボン
酸類を挙げることができる。
前記ポリイミドAの製造において使用される、r−so
オーの二価の基を分子内に有する芳香族ジアミン類1と
しては、前記の−SO□−の二価の基の両側に、少なく
とも1個の芳香族環(ベンゼン環など)がそれぞれ直接
に結合している芳香族ジアミン化合物であればよく、例
えば、4.4”−ジアミノ−ジフェニルスルホン、4.
4’−ジアミノ−3,3°−ジメチル−ジフェニルスル
ホン、3.3’−ジアミノ−ジフェニルスルホン、3.
4’−ジアミノ−ジフェニルスルホンなどジアミノジフ
ェニルスルホン類、 ビス(4−(4°−アミノフェノキシ)フェニル〕スル
ホン、ビス(4−(3’−アミノフェノキシ)フェニル
〕スルホンなどのビス(アミノフェノキシフェニル)ス
ルホン類、 3.7−ジアミツー2.8−ジメチル−ジフェニレンス
ルホン、3.7−ジアミツー2,8−ジエチル−ジフェ
ニレンスルホン、3.7−ジアミツー2.8−ジプロピ
ル−ジフェニレンスルホン、2.8−ジアミノ−3,7
−シメチルージフエニレンスルホン、3.7−シアミツ
ー2゜8−ジメトキシ−ジフェニレンスルホンなどのジ
アミノジフェニレンスルホン類、および、3.7−シア
ミツ−チオキサンチンー5.5−ジオキシド、2.8−
ジアミノ−チオキサンチン−5,5−ジオキシド、3.
7−シアミツ−チオキサントンー5.5−ジオキシド、
2.8−ジアミノ−チオキサントン−5,5−ジオキシ
ドなどのジアミノ−チオキサンチン類またはその誘導体
などを挙げることができる。
前記のポリイミドへの製造法において使用する’  C
(CF、)!−の二価の基を分子内に有する芳香族ジア
ミン類jとしては、特に、前記のC(CF3)!−〇二
価の基の両側に、少なくとも1個の芳香族環(ベンゼン
環など)が直接に結合している芳香族ジアミン化合物、
例えば、2.2−ビス(4−アミノフェニル)へキサフ
ルオロプロパン、2.2−ビス(3−アミノフェニル)
へキサフルオロプロパン、2.2−ビス(4−アミノ−
3−メチルフェニル)へキサフルオロプロパン、2.2
−ビス(3−アミノ−4−メチルフェニル)へキサフル
オロプロパンなどの2.2−ビス(アミノフェニル)へ
キサフルオロプロパン類、 2.2−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル
〕へキサフルオロプロパン、2.2−ビス(4−(3−
アミノフェノキシ)フェニル〕へキサフルオロプロパン
などの2,2−ビス(アミノフェノキシフェニル)へキ
サフルオロプロパン類などを挙げることができる。
また、前記のポリイミドAの製造法において、r−3O
,−おcJ:び−C(CF、)を−の二価の基を分子内
に有する芳香族ジアミン化合物jと併用することができ
る他のジアミン成分としては、例えば、4,4°−ジア
ミノ−ジフェニルエーテル、3.3゛−ジメチル−4,
4゛−ジアミノ−ジフェニルエーテル、13°−ジェト
キシ−4,4゛−ジアミノ−ジフェニルエーテル、3.
3”−ジアミノ−ジフェニルエーテルなどのジアミノジ
フェニルエーテル類、4.4”−ジアミノ−ジフェニル
メタン、3.3”−ジアミノ−ジフェニルメタンなどの
ジアミノジフェニルメタン類、 2.2−ビス(3−アミノフェニル)プロパン、2.2
−ビス(4−アミノフェニル)プロパンなどの2.2−
ビス(アミノフェニル)プロパン類、 2.2−ビス(4−(4’−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕プロパン、2.2−ビス(4−(3°−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕プロパンなどの2,2−ビス(アミ
ノフェノキシフェニル)プロパン類、 4.4′−ジアミノ−ベンゾフェノン、3.3″−ジア
ミノ−ベンゾフェノンなどのジアミノベンゾフェノン類
、 Osm−またはp−フェニレンジアミン、3゜5−ジア
ミノ安息香酸、2,6−シアミツビリジン、〇−トリジ
ンなどを挙げることができる。
前記の芳香族ポリイミドAにおいて、ビフェニルテトラ
カルボン酸類(テトラカルボン酸成分)に基づく構成単
位の含有割合が、余りに少なくなると、そのような芳香
族ポリイミドは、有機極性溶媒に対して容易に溶解しな
かったり、溶媒に溶解しても析出しやすく、不安定なポ
リイミド溶液となることがあるので製膜上適当ではない
前記の芳香族ポリイミドAにおいて−SO8または−C
F、)z−の二価の基を分子内に有する芳香族ジアミン
化合物(ジアミン成分)に基づく構成単位の含有割合が
余りに少なくなると、そのような芳香族ポリイミドは、
その芳香族ポリイミド溶液を使用して湿式製膜法によっ
て内層と共に非対称性の外層を形成した場合に、最終的
に製造されるr前記芳香族ポリイミド製の非対称性の外
層を有する中空糸膜」は、水素ガス、炭酸ガスなどに対
するガス透過速度が遅くなるので適当ではない。
前記の芳香族ポリイミドAは、30°Cの対数粘度(測
定濃度; 0.5 g/1oon/!溶媒、溶媒;パラ
クロルフェノール4容量部とオルソクロルフェノール1
容量部との混合溶媒)が、0.1〜7、特に0.2〜5
程度であることが好ましい。
前記の中空糸膜の外層を形成している芳香族ポリイミド
Bは、ビフェニルテトラカルボン酸類を70モル%以上
、好ましくは80モル%以上、特に好ましくは90〜1
00モル%の割合で含有する芳香族テトラカルボン酸成
分と、少なくとも2個以上の芳香族環を有する芳香族ジ
アミン化合物を少なくとも50モル%、好ましくは6O
−E−ル%以上、特に好ましくは70〜100モル%の
割合で含有する芳香族ジアミン成分とを、有機極性溶媒
中で重合して得られる可溶性の芳香族ポリイミドである
前記のポリイミドBの製造に使用守れる芳香族ジアミン
化合物としては、前述のポリイミドAの製造において使
用される種々の芳香族ジアミン化合物であって、少なく
とも2個、特に2〜5個の芳香族環(特にベンゼン環)
を有する芳香族ジアミンをそのまま使用することができ
、例えば、ジアミノジフェニルエーテル類、ジアミノ安
息香酸/l// 夕’in、2.2−ヒス(アミノフェ
ニル)プロパン類、2.2−ビス(アミノフェノキシフ
ェニル)プロパン類、ジアミノビフェニル類、ジアミノ
ジフェニルスルホン類、ビス(アミノフェノキシフェニ
ル)スルホン類、ジアミノジフェニレンスルホン類、ジ
アミノ−チオキサンチン類またはその誘導体、2.2−
ビス(アミノフェニル)へキサフルオロプロパン類、2
.2−ビス(アミノフェノキシフェニル)へキサフルオ
ロプロパン類、あるいは、それらの混合物などを好適に
挙げることができる。
なお、前記のポリイミドBの製造に使用される芳香族ジ
アミン成分は、前述の少なくとも2個の芳香族環を有す
る芳香族ジアミン化合物を少なくとも50モル%以上含
有するものであるが、それらの芳香族ジアミン化合物と
併用することができる他の芳香族ジアミンとして、o−
lm−またはp−フェニレンジアミン、3.5−ジアミ
ノ安息香酸、2.6−シアミツピリジン、0−)リジン
などを挙げることができる。
この出願の第2の発明であるポリイミド二層中空糸膜の
製法においては、第2図に示すような、外部円形開口部
11と内部円形開口部12とからなる同心円状開口部お
よび芯部開口部13を有する紡糸用ノズル14を設けた
紡糸装置を使用し、(a)  前述の可溶性の芳香族ポ
リイミドAが、ポリイミド濃度1〜25重量%、好まし
くは1.2〜23重量%、さらに好ましくは1.5〜2
2重量%で有機極性溶媒に均一に溶解している低濃度ポ
リイミド溶液を、(好ましくは約20〜150℃、特に
好ましくは30〜120″Cの温度で、適当な背圧下に
)前記外部円形開口部11へ供給すると共に、 (b)  前述の可溶性の芳香族ポリイミドBが、その
ポリイミド濃度5〜35重量%、好ましくは6〜30重
量%であって、しかも前記の低濃度ポリイミド溶液より
0.5〜10重量%高い、特に1〜8重量%程度高いポ
リイミド濃度で、有機極性溶媒に均一に溶解している高
濃度ポリイミド溶液を、(好ましくは約20〜150°
C1特に好ましくは30〜120 ”Cの温度で、適当
な背圧下に)前記の内部円形開口部12へ供給して、 前記紡糸用ノズルの2つの同心円状開口部から、前記の
2種のポリイミド溶液を、同時に、二層構造の中空糸状
に押し出し、 その二層構造の中空糸状体を、凝固液(好ましくは一1
0〜60℃、特に−5〜40℃の温度)と接触させる(
例えば、二層構造の中空糸状体を凝固液中に浸漬させる
)ことによって、芳香族ポリイミド製の二層構造の中空
糸膜を形成するのである。
前記の二層中空糸膜の製法において、外部円形開口部1
1へ供給するポリイミドAの溶液(a)と、内部円形開
口部12へ供給するポリイミドBの溶液(ロ)との吐出
量の比((b)/ (a) )は、1.5〜60、特に
2〜40程度であることが、二層構造の中空糸膜を安定
的に製造する上で、特に好ましい。
前記の二層構造の中空糸を紡糸するための紡糸用ノズル
は、その開口部のサイズは、紡糸しようとする二層中空
糸の形状によって適宜決めることができるが、外部円形
開口部の開口間隔に対する内部円形開口部の開口間隔の
比が、5:1〜1:10、特に、1:1−1:5程度で
あることが好ましい。
前記の有機極性溶媒は、ポリイミドを重合およびイミド
化して製造する際に使用された有機極性溶媒をそのまま
使用することができ、前述の芳香族ポリイミドAまたは
Bを均一に溶解しうるちのであって、しかも、後述の紡
糸に使用する凝固液との相溶性を有するものであって、
さらに、融点が200℃以下、特に150℃以下である
ものが好ましく、例えば、フェノール、クレゾール、キ
シレノールのようなフェノール類、カテコール類、3−
クロルフェノール、4−クロルフェノール(以下、PC
Pともいう)、4−ブロムフェノール、2−クロル−5
−ヒドロキシトルエンなどのハロゲン化フェノール類な
どのフェノール系溶媒、または、N−メチル−2−ピロ
リドン、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメ
チルアセトアミド、N、N−ジエチルホルムアミド、N
、N−ジエチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドな
どのアミド系溶媒、あるいはそれらの混合溶媒などを好
適に挙げることができる。
前記の凝固液としては、前述の二層中空糸膜を形成する
ポリイミドAおよびBを実質的に溶解せず、しかも、芳
香族ポリイミド溶液の溶媒との相溶性を有する極性溶媒
であればよく、例えば、水、メタノール、エタノール、
プロパツール、イソプロパツールなどの低級アルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、
エチルプロピルケトンなどのケトン類、または、水と低
級アルコール類、ケトン類などの有機極性溶媒との混合
溶媒を挙げることができる。
前記の外層を形成するポリイミドAが有機極性溶媒に溶
解しているポリイミド溶液は、その紡糸温度での溶液粘
度(回転粘度)が1〜20000ボイズ、特に5〜10
000ポイズ、さらに好ましくは10〜8000ポイズ
程度であることが、紡糸において好ましく、また、内層
を形成するポリイミドBが有機極性溶媒に溶解している
ポリイミド溶液は、100℃の溶液粘度(回転粘度)が
、前記ポリイミドA溶液の回転粘度(100℃)の1、
01−−−1.0倍、特に1.05〜5倍程度であるこ
とが、紡糸ノズルからポリイミド溶液の二層中空ごの発
明の二層中空糸膜の製法の実施態様においては、紡糸用
ノズルから押し出されたr二種の芳香族ポリイミド溶液
1で形成されている二層中空糸状体は、−旦大気中に押
し出され、紡糸用ノズルの直下の凝固液(約−10〜6
0″C)中でその中空糸形態を保持できる程度にその中
空糸状体の表面を凝固させた後、案内ロール、引き取り
ロールなどに巻き掛けられ、そして、凝固液中の一対の
案内ロール間を往復させて中空糸状体の内部まで充分に
凝固させることが好ましく、また、引き取りロールによ
る中空糸状体の引き取り速度は、約2〜80m/分程度
であることが好ましい。
前述のようにして紡糸された二層中空糸膜は、内部に残
留している芳香族ポリイミドを溶解していた有機極性溶
媒を抽出して実質的に除去することがさらに好ましい。
さらに、前記の二層中空糸膜は、凝固液を、不活性溶媒
、例えば、イソペンクン、n−ヘキサン、イソオクタン
、n−ヘプタンなどの脂肪族炭化水素化合物を用いて凝
固液の置換を充分に行った後、その置換された溶媒で膨
潤している二層中空糸膜を乾燥し、前記置換溶媒を蒸発
させて乾燥中空糸膜とすること、および、その乾燥中空
糸膜を構成している芳香族ポリイミドの軟化点(または
二次転移点)より低い温度で熱処理することが好ましい
〔実施例〕
以下、この発明を、実施例によってさらに詳しく説明す
るが、この発明はそれらの実施例によって限定されるも
のではない。
参考例1 3.3′、4.4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物99ミリモルと、3,7−シアミツジメチルジフェ
ニレンスルホン100ミ9 フェノール302gと共に、撹拌機と窒素ガス導入管と
が付設されたセパラブルフラスコに入れて、窒素ガスを
流通させ、反応液を攪拌しながら、180°Cで13時
間、両モノマーを重合させて、ポリイミド濃度が15重
景%である芳香族ポリイミド溶液を調製した。
この芳香族ポリイミド溶液は、100°Cの溶液粘度(
回転粘度)が、1004ボイズであり、90°Cの溶液
粘度(回転粘度)が、1432ポイズであった。
また、前記芳香族ポリイミド溶液中のポリマーの対数粘
度測定濃度: 0.5 g/100+oj!溶媒、溶媒
;パラクロルフェノール4容量部とオルソクロルフェノ
ール1容量部との混合溶媒)は、1.1であった。
参考例2〜8 第1表に示したテトラカルボン酸成分と、芳香族ジアミ
ン成分とを、参考例1と同様な方法で重合させ、各種の
芳香族ポリイミド溶液を調製した。
これらの芳香族ポリイミド溶液の濃度および1。
OoCの溶液粘度(回転粘度)を第1表にそれぞれ示す
なお、前記の参考例2〜7において得られた芳香族ポリ
イミド溶液中のポリマーの対数粘度(測定条件は参考例
1と同じ)は、1.1であり、参考例8において得られ
た芳香族ポリイミド溶液中のポリマーの対数粘度は、1
.0であった。
第1表における略記号は、下記のとおりの化合物をそれ
ぞれ示す。
5−BPDA  :3,3’.4.4’−ビフェニルテ
トラカルボン酸二無水物 TSN  :3+7−シアミツジメチルジフエニレンス
ル     ホン DADE:4.4’−ジアミノジフェニルエーテルDA
BA:3.5−ジアミノ安息香酸 HFIP:2.2−ビス(4−アミノフェニル)へキサ
フルオロプロパン HFPP:2.2−ビス(4− (4−アミノフェノキ
シ)フェニル〕へキサフルオ口プロパン 第1表 参考例 酸無水物  ジアミン ポリマー濃度 溶液粘
度ミリモル〕 〔ミリモル〕  〔重量%〕  〔ポイ
ズ〕5−BPDA  99 S−BPDA  99 5N100 5N90 HFIP    10 比較例1〜3 前述の参考例1.2.3および8で調製した芳香族ポリ
イミド溶液を、第2表に示した組み合わせでそれぞれ使
用して、各一対の芳香族ポリイミド溶液を400メツシ
ユのステンレス金網で濾過して、紡糸用のドープ液を準
備した。
それらの紡糸用ドープ液を、第2図に示すと同様の二層
中空糸膜の紡糸用ノズル 外部円形開口部の外径    、1700μm〃   
のスリット幅 ;、150μm内部円形開口部の外径 
   ・1200μm〃   のスリット幅 ; 30
0℃1m芯部開口部の外径      ;  400μ
mを備えた紡糸装置に、それぞれ仕込み、そして、前記
紡糸用ノズルから中空糸状に吐出させて、その中空糸状
体を窒素雰囲気中を通した後、65重量%のエク、ノー
ル水溶液からなる凝固液(0°C)にそれぞれ浸漬し、
さらに、一対の案内ロールを備えた凝固装置内の第2の
凝固液中で案内ロール間を往復させて、中空糸状体の凝
固を完了させて、各芳香族ポリイミド製の二層中空糸膜
を引き取り速度15m/分で紡糸した。
最後に、この二層中空糸膜をボビンに巻き取り、エタノ
ールで充分に凝固溶媒などを洗浄した後、n−ヘキサン
でエタノールを置換し、さらに、50℃でn−ヘキサン
を蒸発して二層中空糸膜を乾燥させ、さらに、300℃
の温度で、30分間、二層中空糸膜を熱処理し、乾燥お
よび熱処理されたポリイミド二層中空糸膜を製造した。
の透過性能は、次に示す方法で測定した。
まず、前述のようにして製造した各二層中空糸膜と、ス
テンレスパイプと、エポキシ樹脂系接着剤とを使用して
、透過性能評価用の中空系束エレメントを作成した。
そし、て、透過性能は、ステンレス容器に透過性能評価
用の中空糸束エレメントを装着し、水素とメタンとの混
合ガス、炭酸ガスとメタンとの混合ガス、あるいは、酸
素と窒素との混合ガスを用いて、50°Cの温度、10
kg/ciiの圧でガス透過試験を行い、ガス透過速度
と、各ガス透過速度比(選択透過性、ガス分離度を示す
)とを、ガスクロマトグラフィー分析の測定値から算出
した。
実施例1〜4 前述の参考例4〜8で調製された芳香族ポリイミド溶液
を第2表に示した組み合わせでそれぞれ使用したほかは
、比較例1と同様にして、二層中空糸膜を製造した。
実施例1において製造された二層中空糸膜は、その外層
の空隙率が65%であり、内層の空隙率が58%であっ
た。
また、 各二層中空糸膜の透過性能は、比較例1と同様
の測定方法で測定した。
得られたポリイミド二層中空糸膜の糸径および透過性能
を第2表に示す。
参考実験1 実施例2において製造されたポリイミド二層中空糸膜に
ついて、その二層中空糸膜の耐圧性を次に示す耐圧性の
測定方法で測定した。
すなわち、耐圧性評価用ステンレス容器内に、ポリイミ
ド二層中空糸膜の中空部が両端開放されている耐圧測定
用の二層中空糸膜の糸束エレメントを装着し、容器内を
100°Cとした後、そのエレメントの二層中空糸膜の
中空部に窒素ガスを流し、その流量を連続的に観察しな
がら、容器の内壁と二層中空糸膜の外壁(外表面)との
間の空隙部へ流動パラフィンを圧入し、その正大時の圧
力と二層中空糸膜の中空部内の窒素ガス流量変化との関
係から耐圧性の限界値を測定した。
その耐圧性測定の結果、実施例2で得られたポリイミド
二層中空糸膜は、限界値が130kg/et&であり1
0.(thρ実施例で得られたポリイミド二層中空糸膜
も同程度の耐圧性を有していた。
参考実験2 さらに、実施例2で得られたポリイミド二層中空糸膜に
ついて、水素ガスの透過速度、および、水素ガス透過速
度とメタンガスの透過速度との比(分離度; P Hz
 / P CHa )を80°C1120°Cまたは1
50°C,10kg/c艷で、1時間、それぞれ測定し
た結果、第3表に示す水素透過速度、および分離度(P
Hz /PCH−)を有していた。
第3表 測定温度   水素透過速度     分離度”C(d
/aLsec−cmHg)(PHz/PCHa)80 
   58X10−’        63120  
  90X10”’        41150   
120X10−’        30比較例4 なお工参考例2に示すポリイミド溶液を使用して、−層
中空糸膜の紡糸用ノズル(円形開口部の外径;1200
μm、そのスリット幅;300μm、芯部開口部の外径
;400μm)から、前記のポリイミド溶液を中空糸状
に押し出したほかは、比較例1と同様の中空糸の紡糸法
で、単層のポリイミド中空糸膜(外径;405μm、膜
厚;75μm)を形成したが、この単層のポリイミド中
空糸膜の耐圧性の限界値は、80kg/ctllであっ
た。
〔本発明の作用効果〕
この発明のポリイミド二層中空糸膜は、ビフェニルテト
ラカルボン酸系の芳香族ポリイミドで二層構造に構成さ
れており、芳香族ポリイミドが有する本来の耐薬品性、
耐熱性、耐久性、機械的強度(耐圧性)などを高いレベ
ルで保持していると共に、外層が芳香族ジアミンを用い
て得られた特殊な芳香族ポリイミドAで形成されている
r均質層と微多孔質層とからなる非対称性層1で形成さ
れているので、水素、炭酸ガス、酸素などのガスの透過
速度が極めて高い、優れたガス分離膜である。
この発明の製法は、前述のポリイミド二層中空糸膜を、
再現性よく製造することができる方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明のポリイミド二層中空糸膜の横断面
の構造を顕微鏡写真で撮影し、その写真に基づいて作成
された、二層中空糸膜の構造の一部を概略示す断面図で
ある。 第2図は、二層中空糸紡糸用ノズルの一例を示す断面図
である。 1;外層の外表面層、2;外層の微多孔質層。 3;内層、4;二層中空糸膜、11;外部円形開口部、
12;内部円形開口部、13;芯部開口部、14;中空
糸の紡糸用ノズル。 特許出願人  宇部興産株式会社 ムf、J [jの浄書 第 1 図 手続補正書 平成1年9月誹P日

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ビフェニルテトラカルボン酸類を70モル%以上
    含有する芳香族テトラカルボン酸成分と、−SO_2−
    を分子内に有する芳香族ジアミン類を50モル%以上含
    有ししかも−C(CF_3)_2−を分子内に有する芳
    香族ジアミンを2〜30モル%含有する芳香族ジアミン
    成分とを、重合して得られた可溶性の芳香族ポリイミド
    で形成されていて、均質な外表面層と微多孔質層とが連
    続して一体に形成されている非対称性の外層と、 ビフェニルテトラカルボン酸類を70モル%以上含有す
    る芳香族テトラカルボン酸成分と、少なくとも2個以上
    の芳香族環を有する芳香族ジアミン化合物を少なくとも
    50モル%含有する芳香族ジアミン成分とを重合して得
    られた可溶性の芳香族ポリイミドで形成されている微多
    孔質の内層とからなることを特徴とするポリイミド二層
    中空糸膜。
  2. (2)外部円形開口部と内部円形開口部とからなる同心
    円状開口部を有する紡糸用ノズルを設けた紡糸装置を使
    用し、 (a)ビフェニルテトラカルボン酸類を70モル%以上
    含有する芳香族テトラカルボン酸成分と、−SO_2−
    を分子内に有する芳香族ジアミン類を50モル%以上含
    有ししかも−C(CF_3)_2−を分子内に有する芳
    香族ジアミンを2〜30モル%含有する芳香族ジアミン
    成分とを、重合して得られた可溶性の芳香族ポリイミド
    が、ポリイミド濃度1〜25重量%で有機極性溶媒に均
    一に溶解している低濃度ポリイミド溶液を、前記外部円
    形開口部へ供給すると共に、 (b)ビフェニルテトラカルボン酸類を70モル%以上
    含有する芳香族テトラカルボン酸成分と、少なくとも2
    個以上の芳香族環を有する芳香族ジアミン化合物を少な
    くとも50モル%含有する芳香族ジアミン成分とを重合
    して得られた可溶性の芳香族ポリイミドが、ポリイミド
    濃度5〜35重量%であって、しかも前記低濃度ポリイ
    ミド溶液より0.5〜10重量%高いポリイミド濃度で
    、有機極性溶媒に均一に溶解している高濃度ポリイミド
    溶液を前記内部円形開口部へ供給して、 前記紡糸用ノズルの2つの同心円状開口部から、前記の
    2種のポリイミド溶液を、同時に、二層構造の中空糸状
    に押し出し、 その二層構造の中空糸状体を、凝固液と接触させて、二
    層構造の中空糸を形成することを特徴とするポリイミド
    二層中空糸膜の製法。
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