JPH02258995A - 鉄―リン合金磁性薄膜の形成方法及びその磁性薄膜の処理方法 - Google Patents
鉄―リン合金磁性薄膜の形成方法及びその磁性薄膜の処理方法Info
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- JPH02258995A JPH02258995A JP19008389A JP19008389A JPH02258995A JP H02258995 A JPH02258995 A JP H02258995A JP 19008389 A JP19008389 A JP 19008389A JP 19008389 A JP19008389 A JP 19008389A JP H02258995 A JPH02258995 A JP H02258995A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は磁気ヘッド及び磁気シールド材料に用いられる
鉄−リン合金磁性薄膜の形成方法及びその磁性薄膜の処
理方法に関する。
鉄−リン合金磁性薄膜の形成方法及びその磁性薄膜の処
理方法に関する。
鉄−リン合金(以下、Fe−P合金ともいう)はPの濃
度が20重量%以下の組成で非晶質化し易く、主に溶湯
急冷による非晶質化が行われている。非晶質Fe−P合
金は強磁性体であり、飽和磁化が大きく保磁力が小さい
という優れた軟磁気特性を示すため、磁気ヘッド及び磁
気シールド材料として有望である。
度が20重量%以下の組成で非晶質化し易く、主に溶湯
急冷による非晶質化が行われている。非晶質Fe−P合
金は強磁性体であり、飽和磁化が大きく保磁力が小さい
という優れた軟磁気特性を示すため、磁気ヘッド及び磁
気シールド材料として有望である。
非晶質Pa−P合金を高性能の磁気ヘッドに利用する場
合、特定の基板上に均質な薄膜として堆積することが必
要であり、また磁気シールド材料として利用するには、
大面積の箔にして用いるかまたは金属材料上に被覆膜を
形成せしめることが必要である。しかしながら非晶質F
e−P合金は、はとんど溶湯急冷法により形成されるの
で、上述した夫々の目的に合った形状を形成するために
は、この方法は不適当である。そこで任意の金属基板上
にFe−P合金磁性薄膜を形成でき、しかも安価な方法
tある電解析出(以下電析という)法を用いることが有
効であると考えられる。
合、特定の基板上に均質な薄膜として堆積することが必
要であり、また磁気シールド材料として利用するには、
大面積の箔にして用いるかまたは金属材料上に被覆膜を
形成せしめることが必要である。しかしながら非晶質F
e−P合金は、はとんど溶湯急冷法により形成されるの
で、上述した夫々の目的に合った形状を形成するために
は、この方法は不適当である。そこで任意の金属基板上
にFe−P合金磁性薄膜を形成でき、しかも安価な方法
tある電解析出(以下電析という)法を用いることが有
効であると考えられる。
ところで近年では、rJ、Logan+ phys、5
tat、5ol(a)、 32巻、361頁、 197
5年」に示されているように、電析法により得られた非
晶質Fe−P合金膜の構造が研究されており、また[日
本金属学会秋期大会一般講演概要、317頁、 198
8年11月」に掲載されているように、パルス電析によ
る金属板への非晶質Fe−P合金膜の作成も試みられて
いる。
tat、5ol(a)、 32巻、361頁、 197
5年」に示されているように、電析法により得られた非
晶質Fe−P合金膜の構造が研究されており、また[日
本金属学会秋期大会一般講演概要、317頁、 198
8年11月」に掲載されているように、パルス電析によ
る金属板への非晶質Fe−P合金膜の作成も試みられて
いる。
しかしながらFe−P合金の電析は、上述した如くそれ
により得られる非晶質構造について研究されているもの
の、磁気特性と電析条件との関係は判明していない。ま
た、金属板上へのFe−P合金の電析も主に化成処理性
を向上させる目的で開発されているだけであり、これも
磁気特性と電析条件との関係は判明していない。このよ
うに、Fe−P合金薄膜は磁性材料として有望であるに
もかかわらず現在のところ優れた磁気特性を発現せしめ
るのに必要であり、しかも十分な電析条件は得られてい
なかった。
により得られる非晶質構造について研究されているもの
の、磁気特性と電析条件との関係は判明していない。ま
た、金属板上へのFe−P合金の電析も主に化成処理性
を向上させる目的で開発されているだけであり、これも
磁気特性と電析条件との関係は判明していない。このよ
うに、Fe−P合金薄膜は磁性材料として有望であるに
もかかわらず現在のところ優れた磁気特性を発現せしめ
るのに必要であり、しかも十分な電析条件は得られてい
なかった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、鉄イ
オン濃度に対するリン濃度の比、溶液のpH,電析時の
温度及び電流密度の条件を設定することにより磁気特性
の優れた鉄−リン合金磁性薄膜の形成方法を提供するこ
とを目的とし、また該形成方法により得られた鉄−リン
合金磁性薄膜を所定の温度範囲にて加熱保持することに
より、さらに保磁力を低下させることができる鉄−リン
合金磁性薄膜の処理方法を提供することを目的とする。
オン濃度に対するリン濃度の比、溶液のpH,電析時の
温度及び電流密度の条件を設定することにより磁気特性
の優れた鉄−リン合金磁性薄膜の形成方法を提供するこ
とを目的とし、また該形成方法により得られた鉄−リン
合金磁性薄膜を所定の温度範囲にて加熱保持することに
より、さらに保磁力を低下させることができる鉄−リン
合金磁性薄膜の処理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る鉄−リン合金磁性薄膜の形成方法は、鉄イ
オン及びリンを含む溶液を用いる電解析出により、金属
基板に鉄−リン合金磁性薄膜を形成する方法において、
第一鉄イオンのモル濃度に対するリンのモル濃度の比が
0.5〜1.2であり、pHが1.5〜2.5である溶
液を用い、電流密度が30mA/cmt〜100d/c
a+2、温度が30℃〜70℃の条件下で電解析出を行
うことを特徴する。
オン及びリンを含む溶液を用いる電解析出により、金属
基板に鉄−リン合金磁性薄膜を形成する方法において、
第一鉄イオンのモル濃度に対するリンのモル濃度の比が
0.5〜1.2であり、pHが1.5〜2.5である溶
液を用い、電流密度が30mA/cmt〜100d/c
a+2、温度が30℃〜70℃の条件下で電解析出を行
うことを特徴する。
また、本発明に係る鉄−リン合金磁性薄膜の処理方法は
、請求項1記載の方法にて形成された鉄−リン合金磁性
薄膜を180℃以上、280℃以下の温度に保持するこ
とを特徴とする。
、請求項1記載の方法にて形成された鉄−リン合金磁性
薄膜を180℃以上、280℃以下の温度に保持するこ
とを特徴とする。
本発明に係る鉄−リン合金磁性薄膜の形成方法にあって
は、溶液中の第−銖イオンのモル濃度に対するリンのモ
ル濃度の比を0.5〜1.2、溶液のpHを1.5〜2
.5 、電流密度を3011I八/cIIlz〜100
IIIA/Ci及び温度を30℃〜70℃の範囲として
金属基板に電析を行うと、軟磁気特性が優れた鉄−リン
合金磁性薄膜を金属基板に形成することができる。また
、得られた鉄−リン合金磁性薄膜を180℃以上、28
0℃以下の結晶化点以下の範囲の温度にて加熱処理する
と、前記磁性薄膜の構造緩和が生じ、さらに保磁力が低
下した磁気特性を有する鉄−リン合金磁性薄膜が得られ
る。
は、溶液中の第−銖イオンのモル濃度に対するリンのモ
ル濃度の比を0.5〜1.2、溶液のpHを1.5〜2
.5 、電流密度を3011I八/cIIlz〜100
IIIA/Ci及び温度を30℃〜70℃の範囲として
金属基板に電析を行うと、軟磁気特性が優れた鉄−リン
合金磁性薄膜を金属基板に形成することができる。また
、得られた鉄−リン合金磁性薄膜を180℃以上、28
0℃以下の結晶化点以下の範囲の温度にて加熱処理する
と、前記磁性薄膜の構造緩和が生じ、さらに保磁力が低
下した磁気特性を有する鉄−リン合金磁性薄膜が得られ
る。
以下、本発明を具体的に説明する。
まず4 cm X 4 c+iの大きさの銅板を用い、
その表面にPe−P合金磁性薄膜を形成する方法につい
て述べる。
その表面にPe−P合金磁性薄膜を形成する方法につい
て述べる。
500a+ 1のビーカーに第一鉄イオン源である硫酸
第1鉄(FeSO4・7810)と、リンの供給源であ
る次亜リン酸ナトリウム(saozpot・l1tO)
とを加え、ビーカー中の溶液中の鉄イオン濃度(以下[
Fe”]とする)に対するリン濃度(以下[P]とする
)の比が0.5〜1.2の範囲になるよう調整する。ま
た、そのとき溶液中のpHも1.5〜2.5となるよう
にする。このように調整された浴液に4cmX4ciの
大きさの銅板を浸漬し、浴液を磁気回転子により毎分5
00〜600回転で撹拌しながら定電流電源を用いて3
0mA/cm2〜100n+A/cn+”の電流密度を
生じさせる電流を通電し定電流直流電解を行う、なお、
このときの溶液中の温度は30℃〜70℃の範囲とする
。
第1鉄(FeSO4・7810)と、リンの供給源であ
る次亜リン酸ナトリウム(saozpot・l1tO)
とを加え、ビーカー中の溶液中の鉄イオン濃度(以下[
Fe”]とする)に対するリン濃度(以下[P]とする
)の比が0.5〜1.2の範囲になるよう調整する。ま
た、そのとき溶液中のpHも1.5〜2.5となるよう
にする。このように調整された浴液に4cmX4ciの
大きさの銅板を浸漬し、浴液を磁気回転子により毎分5
00〜600回転で撹拌しながら定電流電源を用いて3
0mA/cm2〜100n+A/cn+”の電流密度を
生じさせる電流を通電し定電流直流電解を行う、なお、
このときの溶液中の温度は30℃〜70℃の範囲とする
。
以上の操作を行うことにより銅板表面にFe−P合金磁
性薄膜が形成される。
性薄膜が形成される。
次に、溶液における第一鉄イオンのモル濃度[Fe”]
、 リンのモル濃度[P]、及びそれらの比fee
”] / [P ] 、 pH,温度及び電流密度の値
を変化させて上述した操作方法で銅板上にFe−P合金
磁性薄膜を形成した結果を第1表に示す。また、第1表
では(イ)〜(ツ)の条件で得られたFe−P合金の磁
性薄膜の保磁力(Oe)を保磁カメ−ターを用いて測定
した結果についても示しており、保磁力0.50eを下
回るものを良好な磁気特性が得られたものとしてOを、
保磁力0.50eを上回るものを所望の磁気特性が得ら
れなかったものとして×を夫々示した。
、 リンのモル濃度[P]、及びそれらの比fee
”] / [P ] 、 pH,温度及び電流密度の値
を変化させて上述した操作方法で銅板上にFe−P合金
磁性薄膜を形成した結果を第1表に示す。また、第1表
では(イ)〜(ツ)の条件で得られたFe−P合金の磁
性薄膜の保磁力(Oe)を保磁カメ−ターを用いて測定
した結果についても示しており、保磁力0.50eを下
回るものを良好な磁気特性が得られたものとしてOを、
保磁力0.50eを上回るものを所望の磁気特性が得ら
れなかったものとして×を夫々示した。
なお、保磁力0.50eは比較的良好な磁気特性が得ら
れる限界値である。第1表において(イ)及び(ロ)で
は[Pe”]に対する[P]の割合を、(ハ)及び(ニ
)ではpHO値を(ホ)及び(へ)では溶液の温度を、
(ト)及び(チ)では電流密度を夫々本実施例で示した
範囲外の値、つまり夫々の範囲の上限値よりさらに大き
い値または下限値よりもさらに小さい値を用いて電析を
行った結果について示している。
れる限界値である。第1表において(イ)及び(ロ)で
は[Pe”]に対する[P]の割合を、(ハ)及び(ニ
)ではpHO値を(ホ)及び(へ)では溶液の温度を、
(ト)及び(チ)では電流密度を夫々本実施例で示した
範囲外の値、つまり夫々の範囲の上限値よりさらに大き
い値または下限値よりもさらに小さい値を用いて電析を
行った結果について示している。
第1表の(す)〜(ツ)から明らかな如< [Fe”
]/[P]、pH,溶液温度及び電流密度の夫々を本実
節テ示シタ範囲、即ち[Pe”] / [p ]を0.
5〜1.2 、p++を1.5〜2.5、温度を30℃
〜70’C5電流密度を30mA/cm2〜100 m
A/cm”の範囲内の値を用いて電析を行った場合は、
(す)〜(ツ)どれにおいても保磁力が0.50e以下
となり良好な磁気特性を有するFe−P合金の電析膜、
っまりPe−P合金磁性薄膜が得られたことがわかる。
]/[P]、pH,溶液温度及び電流密度の夫々を本実
節テ示シタ範囲、即ち[Pe”] / [p ]を0.
5〜1.2 、p++を1.5〜2.5、温度を30℃
〜70’C5電流密度を30mA/cm2〜100 m
A/cm”の範囲内の値を用いて電析を行った場合は、
(す)〜(ツ)どれにおいても保磁力が0.50e以下
となり良好な磁気特性を有するFe−P合金の電析膜、
っまりPe−P合金磁性薄膜が得られたことがわかる。
一方、本実施例で示した範囲外の条件を用いて電析を行
った(イ)〜(チ)ではすべて保磁力が0.50e以上
となり、所望の磁気特性を示す磁性薄膜は得られなかっ
た。
った(イ)〜(チ)ではすべて保磁力が0.50e以上
となり、所望の磁気特性を示す磁性薄膜は得られなかっ
た。
(以下余白)
次に本実施例において電析時の[Fe”] / [P
]電流密度、温度、pHを上述した値に設定した理由に
ついて述べる。[Fe”] / [P ]の値と電析膜
の磁気特性との関係を調べるため以下の操作を行った。
]電流密度、温度、pHを上述した値に設定した理由に
ついて述べる。[Fe”] / [P ]の値と電析膜
の磁気特性との関係を調べるため以下の操作を行った。
まず溶液中の[Fe”]と[P]との比を変化させて、
銅板にFe−P合金の電析を行った。このときの溶液中
のpHを2.0、溶液温度を50℃、電流密度を50s
+A/cm”とし、形成されたFe−P合金磁性薄膜の
保磁力(Oe)を保磁カメ−ターを用いて測定した。
銅板にFe−P合金の電析を行った。このときの溶液中
のpHを2.0、溶液温度を50℃、電流密度を50s
+A/cm”とし、形成されたFe−P合金磁性薄膜の
保磁力(Oe)を保磁カメ−ターを用いて測定した。
第1図は溶液組成をFe−P合金磁性薄膜の磁気特性と
の関係を示すグラフであり、縦軸には保磁力(Oe)が
、横軸には[Pe”]と[P]との比が夫々とっである
。第1図のハツチング部分はX線回折による構造解析の
結果、非晶質と推定される構造を有する領域を示してお
り、破線は保磁力0.50eと測定曲線とが交差する部
分を示している。
の関係を示すグラフであり、縦軸には保磁力(Oe)が
、横軸には[Pe”]と[P]との比が夫々とっである
。第1図のハツチング部分はX線回折による構造解析の
結果、非晶質と推定される構造を有する領域を示してお
り、破線は保磁力0.50eと測定曲線とが交差する部
分を示している。
第1図から明らかな如(、Pe−P合金が非晶質となる
ときの[Fe”] / [P ]の値は0.8〜1.1
の範囲であり、゛このときの保磁力は低下していること
がわかる。
ときの[Fe”] / [P ]の値は0.8〜1.1
の範囲であり、゛このときの保磁力は低下していること
がわかる。
一方、比較的良好な軟磁気特性を示す保磁力の値は0.
5以下であり、このときの測定値は0.5〜1.2の範
囲である。
5以下であり、このときの測定値は0.5〜1.2の範
囲である。
従って、溶液中の[Fe”°]と[P]との比を[Fe
”] / [P] = 0.5〜1.2の範囲とするこ
とで良好な軟磁気特性のFe−P合金が得られる。
”] / [P] = 0.5〜1.2の範囲とするこ
とで良好な軟磁気特性のFe−P合金が得られる。
次に溶液のpHを1.5〜2.5の範囲としたのは、p
Hが1.5より小さい値で電析を行うと多量の水素が発
生し、その水素が、形成された電析膜面に付着して、電
析膜の表面に著しい凹凸が生じるためである。またpa
+が2.5より大きい値で電析を行うと、溶液中にFe
”が増加して電析膜が変色するため、均一な膜が得られ
ないからである。
Hが1.5より小さい値で電析を行うと多量の水素が発
生し、その水素が、形成された電析膜面に付着して、電
析膜の表面に著しい凹凸が生じるためである。またpa
+が2.5より大きい値で電析を行うと、溶液中にFe
”が増加して電析膜が変色するため、均一な膜が得られ
ないからである。
また、電流密度の範囲を30mA/cm2〜100mA
/cm”としたのは以下の理由による。即ち下限を30
mA/cm”としたのは、30mA/cn+’を下回る
電流密度ではFe−P合金膜の生成速度が極めて低下し
、連続的な均質の膜を得るのが困難であるためであり、
また厚さ2〜3μmのFe−P合金膜を金属材料上に形
成するのに数時間を要し不経済であるためである。上限
を100+++A/cm”としたのは、100mA/c
m”を越える電流密度では樹状の結晶が発生し始め、電
析膜が黒変して均質な膜が得られなくなるためであり、
そのことに伴って保磁力が低下するためである。
/cm”としたのは以下の理由による。即ち下限を30
mA/cm”としたのは、30mA/cn+’を下回る
電流密度ではFe−P合金膜の生成速度が極めて低下し
、連続的な均質の膜を得るのが困難であるためであり、
また厚さ2〜3μmのFe−P合金膜を金属材料上に形
成するのに数時間を要し不経済であるためである。上限
を100+++A/cm”としたのは、100mA/c
m”を越える電流密度では樹状の結晶が発生し始め、電
析膜が黒変して均質な膜が得られなくなるためであり、
そのことに伴って保磁力が低下するためである。
次に電析時における溶液温度と電析膜の磁気特性との関
係を調べるため以下の操作を行った。
係を調べるため以下の操作を行った。
まず溶液中の温度を変化させて、銅板にFe−P合金の
電析を行った。このときの[Fe”]に対する[P]の
比を1.0、溶液のpHを2.0、電流密度を501A
/ca+”とし、形成されたFe−P合金磁性薄膜の保
磁力(Oe)を保磁カメ−ターを用いて測定した。
電析を行った。このときの[Fe”]に対する[P]の
比を1.0、溶液のpHを2.0、電流密度を501A
/ca+”とし、形成されたFe−P合金磁性薄膜の保
磁力(Oe)を保磁カメ−ターを用いて測定した。
第2図は溶液温度とFe−P合金磁性薄膜の磁気特性と
の関係を示すグラフであり、縦軸には保磁力(Oe)が
、横軸には溶液の温度(’C)が夫々とっである。第2
図の破線は保磁力0 、50eと測定曲線とが交差する
部分を示している。保磁力0.50eは比較的良好な軟
磁気特性が得られる限界値である。
の関係を示すグラフであり、縦軸には保磁力(Oe)が
、横軸には溶液の温度(’C)が夫々とっである。第2
図の破線は保磁力0 、50eと測定曲線とが交差する
部分を示している。保磁力0.50eは比較的良好な軟
磁気特性が得られる限界値である。
第2図から明らかな如く、保磁力0.50e以下の溶液
温度の範囲は30℃〜70”Cであり、30℃を下回る
温度または70℃を上回る温度では保磁力が0.50e
を越えるため、良好な軟磁気特性が得られない。
温度の範囲は30℃〜70”Cであり、30℃を下回る
温度または70℃を上回る温度では保磁力が0.50e
を越えるため、良好な軟磁気特性が得られない。
従って本発明では溶液の温度範囲を30℃〜70℃とし
た。
た。
次いで、このような条件にて得られたPe−P合金磁性
薄膜の処理方法について述べる。
薄膜の処理方法について述べる。
上述した如く得られたFe−P合金磁性薄膜を180℃
以上、280℃以下の温度範囲にて所定時間加熱保持す
る。このことにより、熱処理前よりさらに保磁力が低下
し、良好な磁気特性を有するFe−P合金磁性薄膜が得
られる。なお、前記熱処理中の雰囲気は特に限定されな
いが、熱処理中に酸化膜が生じると保磁力が増加する一
因となるので、不活性ガス中又は還元性雰囲気中で行う
ことが好ましい。
以上、280℃以下の温度範囲にて所定時間加熱保持す
る。このことにより、熱処理前よりさらに保磁力が低下
し、良好な磁気特性を有するFe−P合金磁性薄膜が得
られる。なお、前記熱処理中の雰囲気は特に限定されな
いが、熱処理中に酸化膜が生じると保磁力が増加する一
因となるので、不活性ガス中又は還元性雰囲気中で行う
ことが好ましい。
第2表は温度を種々変化させて熱処理を行った際の処理
前、処理後におけるFe−P合金磁性薄膜の保磁力の変
化を調べた結果を示したものであり、処理前より保磁力
が半分以下に低下した場合は効果があったものとして○
を、保磁力が半分以下まで低下しなかった場合は効果が
得られなかったものとして×を夫々示した。なお、18
0″C以上、280℃以下の温度範囲にて前記熱処理行
った際、処理前に比べて保磁力が半分以下となる時間を
保持時間とした。この保持時間は、処理前のFe−P合
金磁性薄膜の保磁力により種々変化する。極めて短時間
で前記保磁力の半分以下まで低下するものもあれば、長
時間を要するものもあるが、前記加熱処理の効果を確実
にするためには、10秒以上、i、oxio’秒以下で
熱処理するのが好ましく、1.0 XIO’秒以上加熱
してもそれ以上の効果は認められず、不経済である。
前、処理後におけるFe−P合金磁性薄膜の保磁力の変
化を調べた結果を示したものであり、処理前より保磁力
が半分以下に低下した場合は効果があったものとして○
を、保磁力が半分以下まで低下しなかった場合は効果が
得られなかったものとして×を夫々示した。なお、18
0″C以上、280℃以下の温度範囲にて前記熱処理行
った際、処理前に比べて保磁力が半分以下となる時間を
保持時間とした。この保持時間は、処理前のFe−P合
金磁性薄膜の保磁力により種々変化する。極めて短時間
で前記保磁力の半分以下まで低下するものもあれば、長
時間を要するものもあるが、前記加熱処理の効果を確実
にするためには、10秒以上、i、oxio’秒以下で
熱処理するのが好ましく、1.0 XIO’秒以上加熱
してもそれ以上の効果は認められず、不経済である。
第2表の(ト)〜(し)から明らかな如く、本発明方法
の温度範囲内、即ち180℃以上、280℃以下の温度
範囲内で熱処理を行った場合は、(ト)〜(し)どれに
おいてもその保磁力が処理前の半分以下となり、処理前
よりさらに良好な磁気特性を有するFe−P合金磁性薄
膜が得られたことがわかる。一方、本発明方法の温度範
囲外の温度にて熱処理を行った(イ)〜(へ)では、す
べてについてその保磁力が半分も低下せず、所望の効果
が得られなかった。
の温度範囲内、即ち180℃以上、280℃以下の温度
範囲内で熱処理を行った場合は、(ト)〜(し)どれに
おいてもその保磁力が処理前の半分以下となり、処理前
よりさらに良好な磁気特性を有するFe−P合金磁性薄
膜が得られたことがわかる。一方、本発明方法の温度範
囲外の温度にて熱処理を行った(イ)〜(へ)では、す
べてについてその保磁力が半分も低下せず、所望の効果
が得られなかった。
なお、本実施例において、熱処理の温度範囲を180℃
以上、 280’C以下としたのは、■go ”cより
低い温度でFe−P合金磁性薄膜を加熱保持しても、前
記磁性薄膜の構造緩和が実質的に殆ど起こらないからで
あり、また280″Cを超える温度で前記磁性薄膜を加
熱保持すると、結晶化が一部で急激に進行するからであ
る。また、前記磁性薄膜の構造緩和が迅速に起こる温度
は240℃〜250℃であるため、特にこの温度間で加
熱保持すると効果的である。
以上、 280’C以下としたのは、■go ”cより
低い温度でFe−P合金磁性薄膜を加熱保持しても、前
記磁性薄膜の構造緩和が実質的に殆ど起こらないからで
あり、また280″Cを超える温度で前記磁性薄膜を加
熱保持すると、結晶化が一部で急激に進行するからであ
る。また、前記磁性薄膜の構造緩和が迅速に起こる温度
は240℃〜250℃であるため、特にこの温度間で加
熱保持すると効果的である。
なお、本実施例では鉄イオン源として硫酸第一鉄(Fe
SOa・7Hzo)を用いたがこれに限るものではなく
、塩化第一鉄(FeCl t ・6H2O) 、硝酸
第一鉄(Fe(NO:+) z ・6fhO)等2価
の鉄イオンを含む化合物を代わりに用いても良い。
SOa・7Hzo)を用いたがこれに限るものではなく
、塩化第一鉄(FeCl t ・6H2O) 、硝酸
第一鉄(Fe(NO:+) z ・6fhO)等2価
の鉄イオンを含む化合物を代わりに用いても良い。
また、本実施例ではリンの供給源として次亜リン酸ナト
リウム(Na)IzPOt−HzO)を用いたが、これ
に限るものでなく、代わりにリン酸(PzOs・nHz
O)(nは整数)、リン酸塩(1’hPO<、 1jH
zPOa、 MzPO4)(Mはリン酸と塩を形成する
金属)、亜リン酸(H□PH0x、HPOl、 Ibh
lI□0.)、亜リン酸塩(flzPHO3゜MPOt
、 1bPzllzOs) (Mはリン酸と塩を形成す
る金B)。
リウム(Na)IzPOt−HzO)を用いたが、これ
に限るものでなく、代わりにリン酸(PzOs・nHz
O)(nは整数)、リン酸塩(1’hPO<、 1jH
zPOa、 MzPO4)(Mはリン酸と塩を形成する
金属)、亜リン酸(H□PH0x、HPOl、 Ibh
lI□0.)、亜リン酸塩(flzPHO3゜MPOt
、 1bPzllzOs) (Mはリン酸と塩を形成す
る金B)。
次亜リン酸(HPII□02)または次亜リン酸塩(M
PH20□)(Mはリン酸と塩を形成する金属)の1種
または2種以上を混合して用いても良い。なお2種以上
を混合して用いた場合の本発明で用いられるリン濃度と
は全リン濃度を意味している。
PH20□)(Mはリン酸と塩を形成する金属)の1種
または2種以上を混合して用いても良い。なお2種以上
を混合して用いた場合の本発明で用いられるリン濃度と
は全リン濃度を意味している。
以上詳述した如く、本発明では金属材料基板に鉄−リン
合金磁性薄膜を電解析出する条件として電流密度を30
mA/cm2〜100mA/cm” 、第一鉄イオンの
モル濃度とリンのモル濃度との比を0,5〜1.2、溶
液の温度を30℃〜70゛Cの範囲とするので磁気特性
、特に軟磁気特性に優れた鉄−リン合金磁性薄膜を金属
材料基板表面に形成することができる。
合金磁性薄膜を電解析出する条件として電流密度を30
mA/cm2〜100mA/cm” 、第一鉄イオンの
モル濃度とリンのモル濃度との比を0,5〜1.2、溶
液の温度を30℃〜70゛Cの範囲とするので磁気特性
、特に軟磁気特性に優れた鉄−リン合金磁性薄膜を金属
材料基板表面に形成することができる。
また、こうして得られた鉄−リン合金磁性薄膜を180
℃以上、280℃以下の温度にて加熱保持するので、さ
らに保持力が低い磁気特性を有する鉄−リン合金磁性薄
膜が得られる等、本発明は優れた効果を奏する。
℃以上、280℃以下の温度にて加熱保持するので、さ
らに保持力が低い磁気特性を有する鉄−リン合金磁性薄
膜が得られる等、本発明は優れた効果を奏する。
第1図は溶液組成と鉄−リン合金薄膜の磁気特性との関
係を示すグラフ、第2図は溶液の温度と鉄−リン合金薄
膜の磁気特性との関係を示すグラフである。 特 許 出願人 住友金属工業株式会社代理人 弁理
士 河 野 登 夫[Fe”]/[P] 図 温浴の温度(’C) 図
係を示すグラフ、第2図は溶液の温度と鉄−リン合金薄
膜の磁気特性との関係を示すグラフである。 特 許 出願人 住友金属工業株式会社代理人 弁理
士 河 野 登 夫[Fe”]/[P] 図 温浴の温度(’C) 図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、鉄イオン及びリンを含む溶液を用いる電解析出によ
り、金属基板に鉄−リン合金磁性薄膜を形成する方法に
おいて、 第一鉄イオンのモル濃度に対するリンのモ ル濃度の比が0.5〜1.2であり、pHが1.5〜2
.5である溶液を用い、電流密度が30mA/cm^2
〜100mA/cm^2、温度が30℃〜70℃の条件
下で電解析出を行うことを特徴とする鉄−リン合金磁性
薄膜の形成方法。 2、請求項1記載の方法にて形成された鉄−リン合金磁
性薄膜を180℃以上、280℃以下の温度に保持する
ことを特徴とする鉄−リン合金磁性薄膜の処理方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63-319307 | 1988-12-16 | ||
| JP31930788 | 1988-12-16 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02258995A true JPH02258995A (ja) | 1990-10-19 |
Family
ID=18108736
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19008389A Pending JPH02258995A (ja) | 1988-12-16 | 1989-07-20 | 鉄―リン合金磁性薄膜の形成方法及びその磁性薄膜の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02258995A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010518252A (ja) * | 2007-02-02 | 2010-05-27 | イドロ−ケベック | 非晶質Fe100−a−bPaMb合金ホイル及びその製造方法 |
-
1989
- 1989-07-20 JP JP19008389A patent/JPH02258995A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010518252A (ja) * | 2007-02-02 | 2010-05-27 | イドロ−ケベック | 非晶質Fe100−a−bPaMb合金ホイル及びその製造方法 |
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